JPH0699963B2 - プレストレス化rpc工法およびプレストレス化梁付pc柱材 - Google Patents

プレストレス化rpc工法およびプレストレス化梁付pc柱材

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JPH0699963B2
JPH0699963B2 JP6044888A JP6044888A JPH0699963B2 JP H0699963 B2 JPH0699963 B2 JP H0699963B2 JP 6044888 A JP6044888 A JP 6044888A JP 6044888 A JP6044888 A JP 6044888A JP H0699963 B2 JPH0699963 B2 JP H0699963B2
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rpc
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英樹 木戸
正幸 蔵
茂 芦川
康 長嶋
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Fujita Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高層ラーメン構造のプレストレス化に係るプレ
ストレス化RPC工法およびプレストレス化梁付PC柱材に
関する。
〔従来の技術〕
従来よりRPC(ラーメン・プレキャスト・コンクリー
ト)工法が、ことに高層建築において用いられており、
第8図に示すように、コンクリート製のPC(プレキャス
ト・コンクリート)柱材(50)とPC梁材(51)を別体に
構成するとともに、まず全てのPC柱材(50)を建ててお
き、該PC柱材(50)間にPC梁材(51)を架設して構築す
るものである。
一般にラーメン構造の建築物の場合、ことにRPC工法で
は梁材と柱材の接合部(矢印A)に応力集中が生じ、建
築物の耐力は柱および梁材の端部の曲げ耐力によって決
定する場合が多い。したがって全体の耐力を増強する場
合には、PC柱材およびPC梁材(51)の該接合部の鉄筋量
(本数)を増大し、配筋に必要な間隔を確保するために
部材の断面積を大きくしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
したがって従来のRPC工法ではPC柱材とPC梁材の接合部
における柱筋または梁筋の収まりによって部材の断面積
が増大するため、建築物の有効空間が小さくなるととも
に、PC柱材において梁受用顎構造を検討しなければなら
ないものであった。また上記従来のRPC工法では、PC柱
材(50)とPC梁材(51)の接合部が現場打設のコンクリ
ートであり、施工状態によって施工後の強度が安定しな
いため、さらに該部の部材断面が大きくなり、在来工法
と比較して必ずしも経済的とはいえない問題を有してい
た。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、接合部耐力
の信頼性で高く、部材の断面積を小さくすることが可能
なプレストレス化RPC工法を提唱することを目的とする
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るプレストレス化梁付PC柱材は、工場生産に
よってあらかじめ成形されたPC柱材であって、柱部と、
この柱部の側面における長手方向所定箇所に一体に突出
形成された梁基部突起と、この梁基部突起にその突出方
向にインサートされプレストレス化した複数のPC鋼棒
と、このPC鋼棒に緊結されて前記梁基部突起の端部に突
出状態に固定された載荷板兼用ガセットプレートと、か
らなるものである。
この場合、プレストレス化した各PC鋼棒は、梁基部突起
をその突出方向に貫通するようにインサートしたシース
管に内挿したものであっても良い。
また、本発明に係るプレストレス化RPC工法は、工場生
産によってあらかじめ成形したPC柱材およびPC梁材を用
い、現場においてまずPC柱材を建てておき、該PC柱材間
にPC梁材を架設して構築するRPC工法において、PC柱材
としてPC柱材の梁材架設箇所に梁材端部を構成する梁基
部突起を一体的に成形し、該梁付PC柱材の柱部と梁部接
合部位にプレストレス化した複数のPC鋼棒をインサート
してなるプレストレス化梁付PC柱材を使用するプレスト
レス化RPC工法を提唱することを要旨とするものであ
る。
〔作用〕
PC梁材の端部との接合部となる梁基部突起を一体に突出
形成すると共に、この梁基部突起をその突出方向に延び
る複数のPC鋼棒によってプレストレス化し、梁基部突起
の端部に突設された載荷板兼用ガセットプレートを介し
てPC梁材の端部と結合するようにしたため、PC梁材の架
設が容易になる。また工場生産による品質管理によって
安定した強度を保証することができ、しかも梁基部突起
がプレストレス化してあるため、配筋量を少なくするこ
とが可能となり、従来のRPC工法より部材断面を小さく
することができる。
〔実施例〕
以下、本発明に係るプレストレス化RPC工法の一実施例
を図面にしたがって説明する。
第1図は梁付PC内柱材(1)の一部切欠した正面図を示
すものであり、柱部(2)の所定位置にはそれぞれ背向
して対をなす梁基部突起(3)(3)を突設するよう
に、コンクリートによって工場生産する。該梁付PC内柱
材(1)は、柱部(2)に長手方向に延びる柱主筋
(4)(4)・・・を配筋するとともに、両梁基部突起
(3)(3)にわたって梁主筋(5)(5)・・・を配
筋してなる。また該両梁基部突起(3)(3)には両端
に貫通したシース管(6)(6)・・・がインサート成
形してあり、該各端面(7)に固設した載荷板兼用ガセ
ットプレート(8)の基板部(9)間を、上記各シース
管(6)を貫通したPC鋼棒(10)によって緊締連繋して
なるもので、該各PC鋼棒(10)は引張り方向にプレスト
レス化してある。
第2図は梁付PC外柱材(11)の一部切欠した正面図を示
すものであり、柱部(12)の所定位置に梁基部突起(1
3)を突設するように、コンクリートによって工場生産
する。該梁付PC内柱付(11)は、柱部(12)に長手方向
に延びる柱筋(14)(14)・・・を配筋するとともに、
梁基部突起(13)に梁筋(15)(15)・・・を配筋して
なる。また該梁付PC内柱材(11)には梁基部突起(3)
と該部柱部(12)の側面に貫通したシース管(16)(1
6)・・・がインサート成形してあり、該梁基部突起(1
3)の端面(17)に固設した載荷板兼用ガセットプレー
ト(18)の基板部(19)と柱部(12)の側面に固設した
ガセットプレート(21)間を、上記各シース管(16)を
貫通したPC鋼棒(20)によって緊締連繋してなるもの
で、該各PC鋼棒(20)は前記鋼棒(10)と同様に引張り
方向にプレストレス化してある。
第3図は前記梁基部突起(3)(13)の端面(7)(1
7)間に架設するPC大梁(22)を示すものであり、長手
方向に梁筋(23)を配設するとともに、両端に前記載荷
板兼用ガセットプレート(8)(18)の連結突起部とボ
ルト・ナット(24)を介して緊締接続する載荷板(25)
を突設してなる。
本発明は、工場であらかじめ生産した前記梁付PC内柱材
(1)と梁付PC外柱材(11)およびPC大梁(22)の組み
立てによってラーメン構造を構築するものであり、つぎ
に第4図ないし第6図にしたがってプレストレス化RPC
工法を説明する。
前記PC内柱材(1)とPC外柱材(11)は、所要コンクリ
ート強度を確認してPC鋼棒(10)(20)にプレストレス
を導入し、製品検査の後、工事現場に搬送する。
梁付PC内柱材(1)と梁付PC外柱材(11)は、従来のRP
C工法と同様の建て方で行ない、柱材を延長する場合の
ジョイント部(矢印B)は、端部から突出した柱主筋
(4)を互いに溶接固着するとともに、該部間隙に高強
度モルタル(26)を注入固化して接続する。
しかる後、梁付PC内柱材(1)と梁付PC外柱材(11)ま
たは、両梁付PC内柱材(1)(1)の対向した梁基部突
起(3)(13)間に、PC大梁(22)をその両端に突設し
た載荷板(25)(25)によって架設するもので、該載荷
板(25)を載荷板兼用ガセットプレート(8)(18)の
連結突起部とボルト・ナット(24)を介して緊締接続す
る。
つぎに該ラーメン構造の骨組みに床板材と壁板材を取り
付け、ジョイントコンクリート(27)を打設し、構築を
完了する。
第7図に示すNu−Mu曲線は、通常の梁耐力とプレストレ
スを導入した場合の梁耐力を比較するものであり、本発
明では梁付PC内柱材(1)と梁付PC外柱材(11)の梁基
部突起(3)(13)による柱部と梁部との接合部にPC鋼
棒(10)(20)をプレストレス化して内挿したことによ
って、該接合部の耐力を増強することができることはい
うまでもない。また、該接合部の構成はプレキャスト・
コンクリートによって工場内で生産することができるた
め、品質管理を確実に行なうことができ、安定した強度
を保証するものである。したがって該接合部の配筋量を
減ずることが可能となり、部材の断面積を小さくするこ
とができる。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明に係るプレストレス化RPC工法
およびプレストレス化梁付PC柱材は、従来のPC柱材にPC
梁材の端部との接合部となる梁基部突起を一体に突出形
成すると共に、この梁基部突起をその突出方向に延びる
複数のPC鋼棒によってプレストレス化したため、PC梁材
を架設するための接合部を現場施工によって構築する必
要がなく、工場生産による品質によって安定した強度を
保証することができる。しかも梁基部突起がプレストレ
ス化してあるため、鉄筋の配筋数を少なくすることが可
能となり、従来のRPC工法より部材断面を小さくするこ
とができることから、有効な建築空間を拡張することが
できる。また、本発明の建築工法によれば、プレストレ
ス化した梁基部突起を構成することによって、引張力を
生じる外柱材もPC化することができるとともに、柱材と
梁材が接合してあるため、建方時(架設時)において補
強を少なくすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るプレストレス化RPC工法に使用す
る梁付PC内柱材の一部切欠した正面図、第2図は同梁付
PC外柱材の一部切欠した正面図、第3図は同PC大梁の一
部切欠した正面図、第4図は本発明工法によって構築し
たラーメン構造体の正面図、第5図および第6図はそれ
ぞれ第4図における矢視V部および矢視VI部の拡大図、
第7図は通常の梁耐力とプレストレスを導入した場合の
梁耐力の比較を示すNu−Mu曲線、第8図は従来のRPC工
法を示す説明図である。 (1)……梁付PC内柱材、(4)(14)……柱主筋 (5)(15)……梁主筋、(6)(16)……シース管 (8)(18)……載荷板兼用ガセットプレート (10)(20)……PC鋼棒、(11)……梁付PC外柱材 (21)……ガセットプレート、(22)……PC大梁 (25)……載荷板、(26)……高強度モルタル (27)……ジョイントコンクリート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工場生産によってあらかじめ成形されたPC
    柱材であって、柱部と、この柱部の側面における長手方
    向所定箇所に一体に突出形成された梁基部突起と、この
    梁基部突起にその突出方向にインサートされプレストレ
    ス化した複数のPC鋼棒と、このPC鋼棒に緊結されて前記
    梁基部突起の端部に突出状態に固定された載荷板兼用ガ
    セットプレートと、からなることを特徴とするプレスト
    レス化梁付PC柱材。
  2. 【請求項2】プレストレス化した各PC鋼棒が、梁基部突
    起をその突出方向に貫通するようにインサートしたシー
    ス管に内挿されたことを特徴とする請求項1記載のプレ
    ストレス化梁付PC柱材。
  3. 【請求項3】工場生産によってあらかじめ成形されたPC
    柱材およびPC梁材を用い、現場においてまず前記PC柱材
    を建てておき、該PC柱材間にPC梁材を架設して構築する
    RPC工法において、PC柱材として請求項1または2のプ
    レストレス化梁付PC柱材を使用するプレストレス化RPC
    工法。
JP6044888A 1988-03-16 1988-03-16 プレストレス化rpc工法およびプレストレス化梁付pc柱材 Expired - Lifetime JPH0699963B2 (ja)

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