JPS63167834A

JPS63167834A - プレキヤスト鉄筋コンクリ−ト梁部材

Info

Publication number: JPS63167834A
Application number: JP31252886A
Authority: JP
Inventors: 三好　博嗣
Original assignee: Sumitomo Metal Industries Ltd
Current assignee: Nippon Steel Corp
Priority date: 1986-12-29
Filing date: 1986-12-29
Publication date: 1988-07-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材に関
するものである。

（従来の技術）最近の鉄筋コンクリート建築物には現場施工の簡略化、
省略化および工期の短縮化を図る目的で、プレキャスト
鉄筋コンクリート梁部材（以下プレキャストＲＣ梁部材
という）等のプレキャスト鉄筋コンクリート部材（以下
、プレキャストＲＣ部材という）が広く使用されている
。

また、プレキャストＲＣ部材の使用に際し、プレキャス
）ＲＣ部材間を接合する必要があるが、様々な方法が実
施されており、その多くは接合しようとするプレキャス
トＲＣ部材の接合部に突設した鉄筋同士をスリーブ等に
よって直接接合するものである。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、従来の継手は、いずれも様々な弊害があ
って完全なものではない。

たとえば、スリーブによる継手方法だと継手部の外径が
太くなるという欠点があった。また、その他の継手方法
によっては、特殊な器具を必要とする場合も多々あり、
このような場合には継手部周辺に、特殊器具を使用でき
るだけの作業スペースを確保する必要があり、総じて施
工が面倒で、しかも施工費が嵩むという欠点もあった。

この発明は、このような前記従来の問題点を解消するた
めに提案されたもので、主にプレキャストＲＣ梁部材に
着目し、プレキャストＲＣ梁部材間の接合およびプレキ
ャスｌ−ＲＣ梁部材とブレキャス）ＲＣ柱部材間の接合
が簡単かつ強固に接合できて、今後の鉄筋コンクリート
建築構造物における柱、梁のプレキャスト化を促進させ
ることが可能なブレキャス）ＲＣ梁部材を提供すること
を目的とするものである。

（問題点を解決するための手段）この発明は、両端に接合金物を突設してなるプレキャス
ト鉄筋コンクリート梁部材の前記接合金物を箱形断面形
に形成するとともにその表面部に複数個のねじ孔を設け
、さらにプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材内の主筋
端部に定着カプラーによって取付けることにより前記目
的を達成するものである。

（実　施　例）以下、この発明を図示する一実施例によって説明すると
、プレキャストＲＣ梁部材１の両端部に接合金物２．２
がそれぞれ突設されている。

接合金物２は、定着板３と上下フランジ板４゜４と左右
ウェブ板５，５と先端盲板６と複数本個の定着カプラー
９とから構成されている。

定着板３と上下フランジ板４．４および左右ウェブ板５
，５の基端部を定着板３に貫通させるとともに貫通部分
を溶接することにより一体的に接合されている。

また、上下フランジ板４．４および左右ウェブ板５，５
と先端盲板６も同様に溶接によって一体的に接合されて
いる。

上下フランジ板４，４および左右ウェブ板５．５には複
数個のねじ孔７．７が形成され、かつ上側フランジＦｊ
、４のほぼ先端中央部には、モルタル等のグラウト材を
充填するための充填孔８が形成されている。

さらに、上下フランジ板４，４および左右ウェブ板５，
５の基端部に複数個の定着カプラー９．９が溶接によっ
て取付けられている。

なお、定着板３と上下フランジ板４．４およびウェブ板
５．５間並びに上下フランジ板４゜４およびウェブ板５
，５と先端盲板６内の接合は、溶接に限られるものでな
くこれに相当する接合強度が確保できるものであれば、
他の接合方法でもよい。

かかる構成により、接合金物２は四面が完全に閉鎖され
た直方体の箱形断面形に形成されている。そして接合金
物２はプレキャストＲＣ梁部材１内の梁主筋１０．１０
の端部に定着カプラ〜９．９によって強固に固定するこ
とにより、プレキャストＲＣ梁部材１の両端部に一体的
に突設されている。定着カプラー９と梁主筋１０とはね
じ式若しくは圧着式によって連結されている。

なお、プレキャストＲＣ梁部材１のコンクリート中に埋
める定着板３の裏側、上下フランジ板４，４および左右
ウェブ板５．５の基端部には必要によりジベル１５を突
設し、さらに、定着カプラー９がねじ式の場合にはその
中にグラウト注入孔９ａよりグラウト材を充填して定着
カプラー９と梁主筋１０内を一体的に接合することによ
りプレキャストＲＣ梁部材１と接合金物２内の強力な完
全一体化が図られている。　　　。

続いて、プレキャストＲＣ梁部１，１間を接合するには
、接合しようとするプレキャストＲＣ梁は部材１．１の
接合金物２，２を突合わせるとともに接合金物２，２上
下フランジ板４゜４および左右ウェブ板５，５の上に接
合プレート１２．１２を双方に跨って添わすとともに当
該接合プレー）１２．１２を接合金物２，２に接合金物
２のねじ孔７，７に螺合される複数本の高力ボルト止め
することによりプレキャストＲＣ梁部材１．１間を接合
する。

そして、接合金物２．２内に充填孔８より無収縮モルタ
ルを充填したり、あるいは接合金物の上下フランジ板４
．４や左右ウェブ板５．５の板厚を適当に厚くすること
により接合部の剛性１強度を著しく高めることができる
。

接合金物２，２内に無収縮モルタルを充填する場合には
接合金物２の内側にジベルを突設することにより接合金
物２と無収縮モルタル内の協力な完全一体化を図るもの
とする。

逆に、接合部の剛性１強度に充分な余裕がある場合には
接合金物２の先端盲板６は省略してもよい。

また、接合金物２．２は接合後、その回りにコンクリ−
１・やモルタルを充填することにより完全に埋めこんで
しまうものとする。かかる場合、接合プレート１２等の
表面にジベルを突設して周辺コンクリートの付着性を高
めることによりコンクリ−１・のひび割れ等を防止する
ものとする。

続いて、接合金物２の取付方法および梁主筋１０．１０
の組立方法を順を追って説明する。

■　ます、左右接合金物２．２の定着カプラー９．９に
梁主筋１０．１０の一端をそれぞれ連結する。

■　続いて、左右梁主筋１０．１０の他端を接続カプラ
ー１４によって連結する。かかる場合、定着カプラー９
および接続カプラー１４がねじ式の場合にはグラウト材
充填孔９ａ。

１４ａよりグラウト材を充填する。また、左右梁主筋１
０．１０の連結部は必ずしもプレキャストＲＣ梁部材１
の中央部である必要はなく、むしろ、連結部の位置を相
互にずらした方が構造上好ましい。

■　続いて、梁主筋１０．１０の外周にスターラップ筋
１１．１１を配筋する。

■　続いて、型枠を組立てコンクリ−１・を打設する。

なお、梁主筋１０．１０は１本物の長尺鉄筋でもよいが
、定着カプラー９がねじ式の場合には、梁主筋１０のね
じ方向が全長に亘ってすべて同しである等の理由により
梁主筋１０を定着カプラー９に接合できない場合がある
ので、梁主筋１．０．１０を分割式にしたものである。

梁主筋１０’、１０を分割し、接続カプラー１４によっ
て接合すると、左右梁主筋１０゜１０の定着カプラー９
．９との連結が別々におこなえるため、定着カプラー９
．９がねし式であっても定着カプラー９と梁主筋１０内
の接合が可能となる。

なお、接合金物２は、直方体形のものに限られるもでな
く、第８図および第９図に図示するような形状のもので
もよい。

（発明の効果）この発明は、以上のような構成からなるので以下の効果
を有する。

■　プレキャス）ＲＣ梁部材間の接合に際し、特殊な器
具やカプラーを一切必要としないで、接合プレートと接
合ボルトによる接合が可能なためプレキャストＲＣ梁部
材内の接合かきわめて簡単にかつ確実におこなうことが
できる。

■　プレキャスｌ−ＲＣ梁部材断面寸法の大型化防止に
よるコストアンプの抑制、最小鉄筋間隔を設計計算によ
り求まる寸法に近づけることが容易とる（特殊な器具、
カプラーを用いる場合には、これらの用いない場合に比
べ鉄筋間隔が大きくなり、梁の断面寸法が大型化する。

） ■　鉄骨部材との接合も可能なため、海岸沿いの建物等
、腐食環境地域の梁部材としても使用することができる
。

このようにこの出願に係るプレキャストＲＣ梁部材は大
きな技術的効果を有し、今後の鉄筋コンクリート建築構
造物における柱・梁のプレキャスト化を著しく促進させ
ることができるものである。

なお、この出ＩＭは、プレキャストＲＣ梁部材に関する
ものであるが、これに限られるものでなくプレキャスト
ＲＣ柱部材やプレキャストＲＣ壁部材についてもほぼ同
じ構成により同様の作用効果が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第９図は、この発明の一実施例を示したもので
、第１図はプレキャストＲＣ梁部材の一部破断側面図、
第２図は一部破断側面図、第３図および第４図はプレキ
ャス１−ＲＣ梁部材接合部の側面図および平面図、第５
図は第２図におけるＡ−Ａ線断面図、第６図および第７
図はプレキャス）ＲＣ梁部材接合部の第１図および第２
図におけるＢ−Ｂ線、Ｃ−Ｃ線断面図、第８図および第
９図は接合金物の変形例を示すプレキャストＲＣ梁部材
接合部の平面図である。１・・プレキャストＲＣ梁部材、２・・接合金物、３・
・定着板、４・・上下フランジ板、５・・左右ウェブ板
、６・・先端盲板、７・・ねじ孔、８・・充填孔、９・
・定着カプラー、１０・・梁主筋、１１・・スターラン
プ、１２・・接合プレート、１３・・高力ボルト、１４
・・接続カプラ〜。３４′１６　　図第８図第９図

Claims

【特許請求の範囲】

両端に接合金物を突設してなるプレキャスト鉄筋コンク
リート梁部材であって、前記接合金物が箱形断面形に形
成してあるとともにその表面部に複数個のねじ孔が設け
てあり、かつプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材内の
主筋端部に定着カプラーによって取付けてあることを特
徴とするプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材。