JPH083524Y2 - 柱と梁との接合構造 - Google Patents

柱と梁との接合構造

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JPH083524Y2
JPH083524Y2 JP2884392U JP2884392U JPH083524Y2 JP H083524 Y2 JPH083524 Y2 JP H083524Y2 JP 2884392 U JP2884392 U JP 2884392U JP 2884392 U JP2884392 U JP 2884392U JP H083524 Y2 JPH083524 Y2 JP H083524Y2
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JP2884392U
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睦 河野
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、柱と梁との接合構造に
係り、例えばユニット工法建物の構成要素である建物ユ
ニットの柱と梁とを接合する場合に適用される柱と梁と
の接合構造に関する。
【0002】
【背景技術】近年、住宅等の建物建設に多用されるよう
になってきたユニット工法は、建物を構成する多様な部
品を組み付けた居室ユニット、屋根ユニット等のモジュ
ール化された建物ユニットを予め工場生産し、建設現場
にて、基礎上の所定位置に複数の居室ユニットを配置す
るとともに、これらの居室ユニット上に複数の屋根ユニ
ットを配置することによりユニット建物を建設する。か
かるユニット工法には、建設現場での作業を簡略化し、
工期の短縮につながる利点がある。
【0003】図4に示すように、このような建物ユニッ
ト11は、立設された柱10の上端間及び下端間に梁1
2を架設することにより箱状に構成される。図5に示す
ように、建物ユニット11に使用される梁12は、一般
に梁長手方向に連続するウエブ12Aと、ウエブ12A
の両端から直角方向に延出する一対のフランジ12Bと
からなる断面コの字状の溝形鋼が使用されている。
【0004】従来、梁12のフランジ12Bの一端に
は、別部材である補強部材14がフランジ12Bとの当
接部分に沿って溶接され、補強部材14は、フランジ1
2Bから水平に延出している。補強部材14が溶接され
た梁12を柱10に対して接合するときは、図6に示す
ように、この補強部材14及びフランジ12Bの端面1
5を柱10の表面に当接させた状態で溶接接合する。
【0005】梁12に補強部材14を溶接する理由は、
柱10と梁12との溶接代を大きくするとともに、溶接
部分の断面係数を大きくし、柱10と梁12との接合強
度を向上させるためである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来の接合構
造では、梁12と柱10との接合前に予め別部品として
補強部材14を溶接しなければならないため、建物ユニ
ット11を構成する部品点数が増加し、コスト高を招く
という欠点がある。また、梁12に補強部材14を溶接
するのは、作業の煩雑化を招き、ひいては建物ユニット
11の製造効率を低下させるという問題もある。
【0007】本考案は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、柱と梁とを接合する場合に、補強部材等の別
部品を使用する必要がなく、且つ接合強度を十分に確保
することの可能な柱と梁との接合構造を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、柱に梁の端面
を当接させて柱と梁とを接合する柱と梁との接合構造で
あって、前記梁は、ウエブと、このウエブの両端からウ
エブに対して直角方向に延出する一対のフランジと、こ
れらのフランジから梁の内側に延出し前記ウエブと平行
な一対のリップとを有する断面C字状のリップ溝形鋼で
あり、前記リップの一部が前記フランジと水平になるま
で曲げ起こされて前記梁の端面が断面コの字状に形成さ
れ、この断面コの字状の端面で梁が前記柱に接合されて
いることを特徴としている。
【0009】
【作用】本考案では、梁のリップの一部をフランジと水
平になるまで曲げ起こし、フランジからリップを水平に
延出させて、接合時に柱と当接する梁の端面を断面コの
字状に形成している。このため、別部材を用いることな
く柱と梁との溶接代を大きくとることができる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面に従って、本考案に係る柱と
梁との接合構造の実施例を詳説する。
【0011】図1は、本考案の一実施例に係る柱と梁と
の接合構造の概略を示した斜視図、図2及び図3は、柱
に接合される梁の接合前の状態を示す断面図である。
【0012】図1に示すように、梁16は、ウエブ16
Aと、このウエブ16Aの両端から直角方向に延出する
一対のフランジ16Bと、これらのフランジ16Bから
梁16の内側方向に延出しウエブ16Aと平行な一対の
リップ16Cとからなる断面C字状のリップ溝形鋼であ
る。この梁16は、前記図4の建物ユニットの柱10の
上端間及び下端間に架設される。
【0013】図1に示すように、梁16のリップ16C
は、梁16の端面18から一定の間隔を隔てた位置か
ら、梁長手方向と垂直にフランジ16Bとの折曲げ部1
7まで切り込まれている。
【0014】この切り込み後のリップ16Cは、図2に
示すように矢印A方向にフランジ16Bと水平になるま
で曲げ起こされている。このため、梁16の端面18
は、図3に示すように、コの字状断面となり、梁16
は、この端面18を柱10に対して当接させた状態で接
合される。
【0015】端面18がコの字状に形成された梁16
は、リップ16Cを曲げ起こしていない断面C字状の梁
よりも断面係数が大きくなる。従って、梁16にモーメ
ントが生じた場合に溶接部分に生じる応力は、図1に示
すように断面コの字状の状態で溶接された本実施例の梁
16の方が断面C字状の状態で溶接された梁よりも少な
くてすむことになる。
【0016】梁16を柱10に接合する場合は、以下の
ように行う。先ず、断面コの字状に形成された梁16の
端面18を図1に示すように柱10に対して当接させ
る。そして、この状態を保持したまま、端面18と柱1
0との当接部分に沿って溶接接合し、梁16と柱10と
を一体化する。そして、残りの柱10と梁16とを同様
に溶接接合することにより、図4の箱状の建物ユニット
11が構成される。
【0017】このように、本実施例に係る柱と梁との接
合構造によれば、リップ溝形鋼を梁16の材料として使
用して、梁16のリップ16Cの一部をフランジ16B
から水平に延出するように曲げ起こし、柱10と当接す
る端面を断面コの字状に形成している。
【0018】このため、従来、溶接代を拡大するために
フランジに溶接していた図5に示す補強部材14が不要
となる。これにより、部品点数が削減されるとともに柱
10と梁16との接合作業を簡単化することができる。
【0019】更に、梁16のリップ16Cを利用して、
梁16との間に取付けられる根太や小梁を支持するブラ
ケットを取付けることが可能となるので、ブラケットの
取付けが容易となる利点もある。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
梁に別部品である補強部材を溶接することなく、柱と梁
とを接合することが可能となる。これにより、部品点数
の削減と、柱と梁との接合作業の煩雑さを解消すること
ができ、柱と梁との接合に要するコストの低減を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る柱と梁との接合構造の
概略を示した斜視図である。
【図2】柱に接合される梁の接合前の状態を示す断面図
である。
【図3】柱に接合される梁の接合前の状態を示す断面図
である。
【図4】ユニット工法建物の構成要素である建物ユニッ
トの概略を示した斜視図である。
【図5】従来の柱と梁との接合構造に使用される梁と、
補強部材との関係を示す分解斜視図である。
【図6】従来の柱と梁との接合構造の概略を示した斜視
図である。
【符号の説明】
10 柱 16 梁 16A ウエブ 16B フランジ 16C リップ 18 端面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱に梁の端面を当接させて柱と梁とを接
    合する柱と梁との接合構造であって、 前記梁は、ウエブと、このウエブの両端からウエブに対
    して直角方向に延出する一対のフランジと、これらのフ
    ランジから梁の内側に延出し前記ウエブと平行な一対の
    リップとを有する断面C字状のリップ溝形鋼であり、前
    記リップの一部が前記フランジと水平になるまで曲げ起
    こされて前記梁の端面が断面コの字状に形成され、この
    断面コの字状の端面で梁が前記柱に接合されていること
    を特徴とする柱と梁との接合構造。
JP2884392U 1992-04-30 1992-04-30 柱と梁との接合構造 Expired - Lifetime JPH083524Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0622403U JPH0622403U (ja) 1994-03-25
JPH083524Y2 true JPH083524Y2 (ja) 1996-01-31

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ID=12259653

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