JP2758135B2 - 半田付け接合方法 - Google Patents
半田付け接合方法Info
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Description
に棒状、パイプ状或いは板状等をなす金属材を挿通して
半田付けにより接合する半田付け接合方法に関する。
された孔部にフィードパイプ等の金属材を挿通して半田
付けする従来の方法としては、ガスバーナによる方法や
高周波誘導加熱による方法が知られているが、ガスバー
ナによる方法では人手による作業のために加熱温度の調
整などに熟練を必要とし、自動化が困難なことから、最
近では高周波誘導加熱による方法が採用されている。
方法は、図4(a)に示すように金属板101に形成さ
れた筒状折曲孔部102内に棒状金属103を挿通し、
金属板101並びに棒状金属103の所定箇所にフラッ
クスを塗布し、金属板101上面に棒状金属103の周
りを囲むリング状半田材104を置いた後、金属板10
1の上方から棒状金属103の周囲を略囲むように配置
された高周波誘導加熱コイル105が下降してリング状
半田材104に近付き、高周波誘導によって半田材10
4を直接溶融させ、凝固させて金属板101の孔部10
2と棒状金属103とを接合するようにしている。
誘導加熱による半田付け接合方法にあっては、高周波誘
導加熱コイルをリング状半田材側から近づけるために、
金属板が熱せられる前にリング状半田材が溶融して、図
4(b)に示すように溶融した半田材107が金属板1
01の孔部102から完全に溶け落ちて接合不良になっ
たり、一部が溶け落ちて接合強度が弱くなったりする。
そのため、図5に示すように金属板101の孔部102
を棒状金属103の径より若干小径にして、棒状金属1
03が金属板101の孔部102に圧入して隙間をなく
し、溶融した半田材107が落ちないようにしなければ
ならず、圧入工程が必要になり、工程数が増加する。
リング状半田材を加熱するために、高周波誘導加熱コイ
ルの切れ目部分により加熱温度に差が生じて半田の溶け
込みが全周にわたって均一にならない。
め本発明は、金属板並びに金属材の所定箇所に予めフラ
ックス(図示せず)を塗布し、金属板の上面に棒状等を
なす金属材の周りを囲むリング状の半田材を置き、金属
板の下側に加熱手段を配置し、この加熱手段により金属
板及び金属材を加熱してその熱伝導によって半田材を溶
融させ、金属板の孔部と金属材との間を接合するように
した。
板及び金属材を加熱してその熱伝導によって金属板の上
側に置かれている半田材を溶融させ、金属板の孔部と金
属材との間を接合するので、半田材が溶融するときには
金属板及び金属材が熱せられており、予め塗布されてい
るフラックスの効果で金属板及び金属材と半田材との間
で表面表力が働き、金属板の孔部と金属材との隙間から
半田材が溶け落ちることなく浸透する。
説明する。ここで、図1は本発明に係る半田付け接合方
法を燃料タンクにフィードパイプを接合する場合に適用
した説明図、図2は同方法による半田付け接合後の断面
図、図3は同方法を適用した部品接合治具の斜視図であ
る。
示すように金属板である燃料タンクアッパ1に形成され
た筒状折曲孔部2内に、この筒状折曲孔部2内径より若
干小径の棒状金属であるフィードパイプ3を挿通し、燃
料タンクアッパ1並びにフィールドパイプ3の所定箇所
に予めフラックス(図示せず)を塗布し、燃料タンクア
ッパ1の上面にフィードパイプ3の周りを囲むリング状
の半田材4を置き、燃料タンクアッパ1の下側にフィー
ドパイプ3の周りを略囲むように加熱手段であるリング
状の高周波誘導加熱コイル5を配置する。
燃料タンクアッパ1及びフィードパイプ3を加熱する
と、その熱伝導によって燃料タンクアッパ1の筒状折曲
孔部2に接触しフィードパイプ3の周囲に位置するリン
グ状半田材4が溶融して、図2に示すように燃料タンク
アッパ1の筒状折曲孔部2とフィードパイプ3とが溶融
し凝固した半田材6にて接合される。
アッパ1の筒状折曲孔部2及びフィードパイプ3が加熱
されることによる熱伝導によって溶融するため、半田材
4が溶融した時には燃料タンクアッパ1の筒状折曲孔部
2及びフィードパイプ3が加熱されており、予め塗布さ
れているフラックスの効果で金属板及び金属材と半田材
との間で表面表力が働く。この結果、溶融した半田材6
が筒状折曲孔部2とフィードパイプ3との隙間を通って
下方に落ちることがない。また、リング状半田材4が上
記のように熱伝導によって溶融するために、全周が均一
に溶融する。
品接合治具について、図3を参照して説明すると、治具
ベース11上には燃料タンクアッパ1の4個のタンク取
付け孔12に対応する位置に受け台13を配設し、この
4個の受け台13の内の対角位置にある2個の受け台1
3にはタンク取付け孔12内に挿通係合する位置決めピ
ン14,14を植設し、更に4個の受け台13と共同し
て燃料タンクアッパ1を挟持固定するクランパ15を支
持枠体16に揺動可能に軸支して配設し、これらのクラ
ンパ15を揺動させるシリンダ17を設けている。4個
のクランパ15の内位置決めピン14に対応するクラン
パ15にはリング状の押え部材15aを設け、位置決め
ピン14に対応しないクランパ15には平板状の押え部
材15bを設けている。
ッパ1のレベルガイド取付け部1aに対応する位置に受
け台18を配設し、この受け台18と共同して燃料タン
クアッパ1にレベルガイドをセットした後固定保持する
クランパ19を支持枠体20に揺動可能に軸支して配設
し、このクランパ19を揺動させるシリンダ21を設け
ている。
ッパ1のユニセットブラケット取付け部1bに対応する
位置に受け台23を配設し、先端部のマグネットでユニ
セットブラケットを位置決め保持するクランパ24を支
持枠体25に揺動可能に軸支して配設し、このクランパ
24を揺動させるシリンダ26を設けている。
イプ3の下端部を位置決めする受け台27を配設すると
共に、フィードパイプ3の上部を保持するクランパ28
を配設して、前記のように高周波誘導加熱コイル5を燃
料タンクアッパ1の下側から臨ませて配置し、フィード
パイプ3を燃料タンクアッパ1に挿通するときに高周波
誘導加熱コイル5内も挿通して受け台27にてフィード
パイプ3の下端部を受けるようにしている。
料タンクアッパ1にレベルガイド、ユニセットブラケッ
ト及びフィードパイプ3を取付けることができる。この
場合、フィードパイプ3の接合方法は上述したとおりで
ある。
ンクアッパにフィードパイプを半田付け接合する場合を
例にして説明したが、金属板が燃料タンクアッパに限ら
れないことは勿論のこと、棒状金属もフィードパイプに
限られるものではない。金属板と棒状金属を半田付け接
合する如何なる場合にも本発明は適用することができ
る。また、加熱手段として、高周波誘導加熱コイルを用
いた例について説明したが、これに限られるものでない
ことも当然である。
金属板並びに金属材の所定箇所に予めフラックスを塗布
し、金属板の上面に棒状等をなす金属材の周りを囲むリ
ング状の半田材を置き、金属板の下側に加熱手段を配置
し、この加熱手段により金属板及び金属材を加熱してそ
の熱伝導によって半田材を溶融させ、金属板の孔部と棒
状金属との間を接合するようにしたので、金属板の孔部
と金属材を圧入しないでも、溶融した半田材が金属板の
孔部と金属材との隙間から完全に溶け落ちて接合不良に
なったり、一部が溶け落ちて接合強度が弱くなったりす
ることがなくなり、半田付け接合の品質及び信頼性が向
上する。また、加熱手段として高周波誘導加熱コイルを
用いることによって自動化が容易になる。
フィードパイプを接合する場合に適用した説明図
にフィードパイプを接合する場合に適用した説明図、
(b)は半田付け接合不良状態の断面図
半田付け接合した状態の説明図
ードパイプ(金属材)、4…リング状半田材、5…高周
波誘導加熱コイル(加熱手段)。
Claims (2)
- 【請求項1】 金属板に形成された孔部に金属材を挿通
して半田付けにより接合する方法において、前記金属板
並びに金属材の所定箇所に予めフラックスを塗布し、前
記金属板の上面に前記金属材の周りを囲むリング状の半
田材を置き、前記金属板の下側に加熱手段を配置し、こ
の加熱手段により金属板及び金属材を加熱してその熱伝
導によって前記半田材を溶融させ、前記金属板の孔部と
金属材との間を接合することを特徴とする半田付け接合
方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の半田付け接合方法にお
いて、前記加熱手段が高周波誘導加熱コイルであること
を特徴とする半田付け接合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10550994A JP2758135B2 (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 半田付け接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10550994A JP2758135B2 (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 半田付け接合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07308775A JPH07308775A (ja) | 1995-11-28 |
JP2758135B2 true JP2758135B2 (ja) | 1998-05-28 |
Family
ID=14409577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10550994A Expired - Fee Related JP2758135B2 (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 半田付け接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2758135B2 (ja) |
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CN112372102A (zh) * | 2020-10-29 | 2021-02-19 | 苏州远野汽车技术有限公司 | 一种电池端子组件焊接工艺 |
-
1994
- 1994-05-19 JP JP10550994A patent/JP2758135B2/ja not_active Expired - Fee Related
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