JPH11320089A - ワイヤと端子のアーク溶接方法 - Google Patents

ワイヤと端子のアーク溶接方法

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JPH11320089A
JPH11320089A JP14230598A JP14230598A JPH11320089A JP H11320089 A JPH11320089 A JP H11320089A JP 14230598 A JP14230598 A JP 14230598A JP 14230598 A JP14230598 A JP 14230598A JP H11320089 A JPH11320089 A JP H11320089A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器部品の端子とワイヤをアーク溶接に
より接合するアーク溶接方法において、溶接後の端子の
曲げ加工が容易に行なえ、かつ曲げ加工時におけるワイ
ヤの損傷,断線を可及的に防止する。 【解決手段】 ワイヤが絡げられた端子と溶接電極との
間にアークを発生させ端子とワイヤとを溶融させて溶接
を行なう際、溶融塊が溶融状態にあるとき、風力,重力
等の外力を一定方向に加え、溶融塊を曲げ加工治具側に
偏らせて形成することにより、曲げ加工治具による曲げ
加工時、曲げ加工治具とワイヤとの接触を回避でき、ワ
イヤの損傷,断線を防止して円滑な曲げ加工を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器部品にお
けるワイヤと端子をアーク溶接により接合するワイヤと
端子のアーク溶接方法に係り、更に詳しくは、アーク溶
接後、端子の曲げ加工を行なう際、ワイヤの損傷、断線
を確実に防止でき、端子の曲げ加工を容易に行なえるワ
イヤと端子のアーク溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図7に示すように、電子機器部
品のスイッチ部分に装着されるリレー1は、両端にフラ
ンジ2a,2bを備えた円筒状のボビン2に、マグネッ
トワイヤ3が巻き付けられており、このマグネットワイ
ヤ3の端末は、ボビン2のフランジ2aにインサートさ
れた端子(通称、絡げ端子)4に絡げられた状態でワイ
ヤ3と端子4が接合される。
【0003】従来では、ワイヤ3を端子4に絡げた後、
図8に示すように、ディッピングにより半田aのろう付
けを行ない、その後、図9(a)に示す状態から図9
(b)に示すように端子4の曲げ加工処理を行なってい
る。
【0004】このことは、端子4にワイヤ3を絡げる作
業は端子4が伸長した状態で行ない、ワイヤ3と端子4
を接合した完成部品においては収納性を考慮して端子4
に曲げ加工を施す必要が生じるためである。
【0005】ところで、昨今、鉛による環境汚染が様々
な分野で問題とされ、ことに電子業界においては半田に
含まれる鉛が問題視されており、半田付けに代わる端子
の接合方法の開発が急務とされている。
【0006】金属一般の接合方法として従来からアーク
溶接法が知られているが、このアーク溶接をリレー端子
の接合部に適用した場合の概要を図10に示す。アーク
溶接装置5は溶接トーチ6内部にタングステン電極7が
内蔵されており、タングステン電極7と被溶接部である
コイル端子4との間にアークを発生させ、その際のアー
ク熱により端子4とワイヤ3とを溶融接合させるという
ものであり、タングステン電極7の酸化防止を図るため
に、溶接トーチ6内部には不活性ガス供給手段(図示せ
ず)が備わっており、アルゴンガス等の不活性ガスがタ
ングステン電極7をガスシールドして溶接が行なわれる
ことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のリ
レー1におけるワイヤ3と端子4の接合方法において、
従来から広く行なわれていた半田のろう付け加工では半
田による環境汚染が問題であったため、アーク溶接等の
代替技術が検討されている。アーク溶接を利用してワイ
ヤ3と端子4を溶接する際、溶接工程の前後の状況を図
11,図12の模式図を用いて説明すると、図11は、
端子4にワイヤ3を絡げたアーク溶接前の状態であり、
これにアーク溶接加工を行なえば、図12に示すよう
に、端子4の先端部分並びにワイヤ3の一部が溶融して
その際の表面張力により溶融部分が例えば球状の溶接部
(以下、『溶融塊』と言う)が形成され、この溶融塊8
は、溶融塊の自重、あるいはシールドガスの方向性等で
(a)曲げ加工治具9の反対側に偏る場合(図示しない
が、治具は右側)、あるいは(b)球8が中立位置に位
置する場合、(c)曲げ加工治具9側に偏る場合等、溶
融塊8の形成位置にバラツキが生じてしまう。
【0008】ところで、先に説明したように、この製品
加工にあっては、アーク溶接によりワイヤ3と端子4と
接合ししつつ、溶融塊8を形成した後、曲げ加工治具9
を使用して端子4の曲げ加工を行なう。この際、図12
(c)に示すように、溶融塊8が曲げ加工治具9側に偏
って形成されている場合は、曲げ加工治具9が溶融塊8
の端部に押し当てられることとなるため、曲げ加工治具
9はワイヤ3と干渉することがなく、スムーズに端子4
の曲げ加工が行なわれる。これに対して、図12(a)
に示すように、曲げ加工治具の反対側に溶融塊8が偏っ
ている場合は、曲げ加工治具9が溶融塊8に当接する前
にワイヤ3に突き当たり、ワイヤ3の損傷や断線等の不
具合が生じ、曲げ加工工程における歩留まりの低下や機
器の信頼性を低下させるという問題点があった。
【0009】また、図12(b)に示すように、溶融塊
8が中立位置にある場合には、(a)に比べワイヤ3が
受ける損傷の程度は少なくなるものの、ワイヤ3を傷付
ける可能性は否定できないものであった。
【0010】更に、曲げ加工治具10による円滑な曲げ
加工を行なうには、溶融塊8が大きいほど曲げ加工治具
9との接触面積が確保でき、加工が容易に行なえるた
め、溶融塊8を大きく形成するのが望ましいが、溶融塊
8は大きさに比例して予期せぬ方向に偏る傾向があり、
バラツキが大きくなることから、曲げ加工特性と不良率
低減(歩留まり向上)を両立させることが困難であると
いうのが実情である。
【0011】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、電子機器部品の端子とワイヤとをアーク溶接
により接合する際、ワイヤが絡げられた端子の溶接部が
アーク熱により溶融塊が形成され、溶融塊を一定方向に
偏らせることにより、端子の曲げ加工工程においてワイ
ヤが損傷を受けたり断線したりすることがなく、円滑な
曲げ加工を可能にしたワイヤと端子のアーク溶接方法を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本出願の請求項1記載の
発明は、電子機器部品の端子とワイヤとをアーク溶接に
より接合するワイヤと端子のアーク溶接方法において、
アーク溶接時の熱によりワイヤが絡げられた端子の溶接
部に溶融塊を形成し、この溶融塊に外力を作用させて曲
げ加工治具側に球を偏らせたことを特徴とする。
【0013】ここで、『溶融塊』とは、例えば板状の端
子の周囲にワイヤを絡げ、端子とワイヤとを熱により溶
融させた際、溶接箇所が表面張力により例えば球状等の
任意形状の塊になったものを言う。
【0014】また、外力とは、外部からの応力を指し、
例えば、エア圧や流体圧、負圧、磁性吸引力、押圧力等
の外部からの応力の他に重力や遠心力等の慣性力等を含
むものである。
【0015】そして、この請求項1記載の発明によれ
ば、アーク溶接時、ワイヤと端子とを溶融させた溶融塊
に外力を加え、曲げ加工治具側に溶融塊を偏らせて溶接
を行なうというものであるから、溶接工程後、曲げ加工
治具により端子の曲げ加工を行なう際、曲げ加工治具は
溶融塊と当接するだけで、ワイヤと当接することがな
い。
【0016】本出願の請求項2記載の発明は、前記外力
は風力であり、端子の側方にスプレー装置のノズルを設
置し、溶接と同時、あるいは溶接後、溶融塊が固化する
前にノズルから吹き付けられるガス圧により溶融塊が曲
げ加工治具側に偏って形成されることを特徴とする。
【0017】ここで、外力として使用するガス圧は、ス
プレー装置のノズルからガスを一定方向に吹き付けると
いうもので、溶融塊を曲げ加工治具側に偏らせるため
に、スプレー装置のノズルは端子を基準として曲げ加工
治具と対称側に設定し、溶融塊を偏らせる程度はガスの
流量,流速により制御するが、ガスの吹き付けはアーク
溶接装置の電極周辺の無酸素雰囲気を阻害しない程度に
行なう。
【0018】そして、請求項2記載の発明によれば、ス
プレー装置のノズルを通じてガスを溶融塊に吹き付け、
溶融塊を曲げ加工治具側に偏らせるというものであるか
ら、ガスの流量,流速を制御することにより、溶融塊を
適正量曲げ加工治具側に偏らせることができる。
【0019】本出願の請求項3記載の発明は、前記外力
は重力であり、ワイヤが絡げられた端子の曲げ加工治具
対向側を下方向に向けて端子を鉛直軸を基準として傾
斜、あるいは水平状に支持してアーク溶接を行なうこと
により曲げ加工治具側に溶融塊が偏って形成されること
を特徴とする。
【0020】そして、請求項3記載の発明によれば、外
力として重力を利用し、ワイヤが絡げられた端子の溶接
部の曲げ加工治具側が鉛直下方向に向くように傾斜状、
あるいは水平状に支持された状態でアーク溶接が行なわ
れるというものであるから、端子に形成される溶融塊の
自重を利用するものであり、溶融塊に外力を付加する装
置等が不要であり、また、端子の傾斜角度を調整するこ
とにより、球を適正量曲げ加工治具側に偏らせることが
できる。
【0021】次に、本出願の請求項4記載の発明は、前
記ワイヤはボビンの円筒体外周に巻き付けられるマグネ
ットワイヤであり、端子はボビンのフランジにインサー
トされているコイル端子であることを特徴とする。
【0022】そして、この請求項4記載の発明によれ
ば、量産部品であるリレーの端子とマグネットワイヤと
の溶接加工時に形成される溶融塊を曲げ加工治具側に偏
らせて形成するというものであるから、リレー端子の曲
げ加工が円滑に行なえる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るワイヤと端子
のアーク溶接方法の実施の形態について添付図面を参照
しながら詳細に説明する。
【0024】図1は本発明方法の第1の実施形態を示す
アーク溶接前の構成説明図、図2は本発明方法の第1の
実施形態を示すアーク溶接時の構成説明図、図3は本発
明方法の第1の実施形態により形成した端子と曲げ加工
治具との関係を示す説明図、図4は図3に示す端子の曲
げ加工後の状態を示す説明図である。
【0025】また、図5は本発明方法の第2の実施形態
を示す構成説明図、図6は本発明方法の第2の実施形態
の変形態様を示す構成説明図である。尚、本発明方法を
適用するのは従来例の図7で示したリレー1におけるワ
イヤ3とコイル端子4との接合方法を対象とする。
【0026】本発明の第1の実施形態としては、図1に
示すように、リレー1の端子4にワイヤ3が絡げられた
状態で位置決めされており、この端子4とワイヤ3とを
溶接接合するアーク溶接装置10は、溶接トーチ11内
部にタングステン電極12が内蔵されており、タングス
テン電極12と溶接母材である端子4との間にアークを
発生させて端子4とワイヤ3とをアーク熱により溶融し
て溶接を行なうというものであるが、図示はしないがタ
ングステン電極12をガスシールドするために、アーク
溶接時にアルゴンガス等の不活性ガスがタングステン電
極12周囲に供給される。
【0027】一方、本発明方法の第1の実施形態は、ワ
イヤ3が絡げられた端子4の溶接部分に外力として風力
を加え、溶融塊である球8を一定方向に偏らせて形成す
るためにスプレー装置20が設置されている。このスプ
レー装置20は、端子4を基準として、端子4に曲げ加
工を行なう曲げ加工治具(図1中点線で示す)9と対称
側にスプレー装置20のノズル21が位置するように設
置されており、エア流路内の調節器22によりエアの流
量を調整することができ、ノズル21の口径を可変とす
ることにより、エアの流速も制御できるように構成され
ている。
【0028】従って、アーク溶接装置10並びにスプレ
ー装置20を使用して本発明方法を適用すれば、図2に
示すように、端子4の先端部分とワイヤ3とが溶融して
球(溶融塊)8が形成されるが、この球8が溶融状態に
あるとき、スプレー装置20のノズル21からエアが吹
き付けられ、このエア圧により球8は曲げ加工治具9側
に偏って形成され、調節器22により適正なエアの流量
が制御できるとともに、ノズル21の口径を適宜調整す
ることにより、エアの流速もまた制御でき、球8は常に
一定方向、すなわち曲げ加工治具9側に所定量偏って形
成されることになる。
【0029】尚、この実施形態では、エア圧を利用した
が、他の気体を使用しても良く、またガス圧調整はタン
グステン電極12の酸化を防止するアルゴンガスのシー
ルド機能を損なわない程度に行なえば良い。
【0030】従って、アーク溶接完了後は、図3に示す
ように端子4の溶接部は球8として曲げ加工治具9側に
かなり偏った状態に形成されているため、曲げ加工治具
9を図3中矢印方向に駆動して端子4を曲げ加工する
際、曲げ加工治具9と球8が当接し、ワイヤ3と曲げ加
工治具9とは当接しないため、図4に示す端子4の曲げ
加工工程を円滑に進めることができ、ワイヤ3が損傷を
受けたり、また断線したりすることがなく、曲げ加工工
程の歩留まりを著しく高めることができ、ワイヤ3の損
傷,断線等の不良等を未然に防止することができる。
【0031】次いで、図5,図6は本発明方法の第2の
実施の形態を示すもので、端子4に形成される球(溶融
塊)8を偏らせる外力として重力を利用した場合の実施
形態を示す。
【0032】すなわち、図5に示すものは、ワイヤ3が
絡げられた端子4を曲げ加工治具9と当接する側を下方
向に向けて端子4をほぼ水平状に位置決めした状態で保
持し、アーク溶接装置10によりアーク溶接を行なえ
ば、溶融部に形成される球8は自重により図中下方向に
偏って形成されることになり、図3で示すような曲げ加
工治具9側に偏って球8が形成されることになる。
【0033】このとき、アーク溶接装置10は、2点鎖
線で示す傾斜状、あるいは鉛直状に位置させても良い。
尚、本実施形態は、外力として球8の自重を利用するた
め、第1の実施の形態のようにスプレー装置20等の外
力を付加する設備が廃止でき、設備が簡素化できるとい
う利点がある。
【0034】また、図6に示すように、ワイヤ3が絡げ
られた端子4を鉛直軸Lを基準として所定角度傾斜させ
た状態としても良く、この場合においても曲げ加工治具
9と当接する側を鉛直下方に向けて傾斜させる。そし
て、図6に示す状態では鉛直軸Lを基準として角度θ傾
斜させたものであるが、この傾斜角度θを適宜変化させ
て溶接を行なうことで、球8の偏り具合を適宜調整する
ことができる有利さがある。
【0035】以上のように、本発明の第1の実施形態で
は、エア圧(風力)を利用し、第2の実施形態では重力
を利用して端子4の球8を曲げ加工治具9側に偏らせる
というものであるが、外力としては、風力,重力の他に
負圧,磁性吸引力,遠心力等、外力全般から適宜選択す
ればよく、端子の溶接部である球(溶融塊)8に外力を
作用させて曲げ加工治具9側に偏らせることにより曲げ
加工工程を円滑に行なうものであれば、本発明の精神を
逸脱するものではない。
【0036】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、以下に記
載する格別の作用効果を有する。
【0037】(1)請求項1記載の発明によれば、ワイ
ヤが絡げられた端子をアーク溶接により接合する際、溶
融部塊に一定方向の外力を加え、溶融塊を曲げ加工治具
側に偏らせて形成するという方法であるため、曲げ加工
治具により端子を曲げ加工する際、曲げ加工治具は、溶
融塊と当接して溶融塊だけを押圧するだけで、ワイヤと
接触することがないため、ワイヤの損傷や断線等の不具
合を有効に解決でき、不良率の低減、歩留まりの向上を
図ることができるという効果を有する。
【0038】(2)請求項1記載の発明によれば、ワイ
ヤが絡げられた端子をアーク溶接により接合する際、溶
融塊に一定方向の外力を加え、溶融塊を曲げ加工治具側
に偏らせて形成するという方法であるため、溶融塊を大
型化でき、曲げ加工治具との接触面積を大きく確保でき
ることから、端子の曲げ加工を円滑に行なえるという効
果を有する。
【0039】(3)請求項2記載の発明によれば、外力
として風力を利用し、端子のアーク溶接時、溶融球にガ
スを吹き付け、溶融塊を曲げ加工治具側に所定量偏らせ
て形成するというものであるから、曲げ加工時、ワイヤ
の損傷や断線が未然に防止でき、曲げ加工性に優れるこ
とは勿論、ガス圧を調整することにより、溶融塊の偏位
量を調整できるという効果を有する。
【0040】(4)請求項3記載の発明によれば外力と
して重力を利用し、溶融球の自重により球を曲げ加工治
具側に所定量偏らせるというものであるから、溶融塊に
外力を付加する設備が廃止でき、簡素な設備で実施でき
るため、実用性に富むという効果を有する。
【0041】(5)請求項4記載の発明によれば、本発
明方法をリレー端子の溶接部に適用できるため、量産部
分であるリレーの生産効率を高めることができるという
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の第1の実施形態を示すアーク溶接
前の構成説明図。
【図2】本発明方法の第1の実施形態を示すアーク溶接
時の構成説明図。
【図3】本発明方法の第1の実施形態により形成した端
子と曲げ加工治具との関係を示す説明図。
【図4】図3に示す端子の曲げ加工後の状態を示す説明
図。
【図5】本発明方法の第2の実施形態を示す構成説明
図。
【図6】本発明方法の第2の実施形態の変形態様を示す
構成説明図。
【図7】リレーを示す斜視図。
【図8】リレーの端子部分の半田接合部を示す模式図。
【図9】リレー端子の曲げ加工を示すもので、(a)は
リレー端子の曲げ加工前の状態を示す斜視図、(b)は
リレー端子の曲げ加工を完了した状態を示す斜視図。
【図10】端子にアーク溶接を適用した概要図。
【図11】端子とワイヤとのアーク溶接前の状態を示す
模式図。
【図12】端子とワイヤとの溶接後の状態を示すもの
で、(a)は球が曲げ加工治具と反対側に偏った状態を
示す模式図、(b)は球が中立位置で固化した状態を示
す模式図、(c)は球(溶融塊)が曲げ加工治具側に偏
った状態を示す模式図。
【符号の説明】
1 リレー 2 ボビン 3 ワイヤ 4 端子 8 球(溶融塊) 9 曲げ加工治具 10 アーク溶接装置 11 溶接トーチ 12 タングステン電極 20 スプレー装置 21 ノズル 22 調節器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B23K 101:38

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器部品の端子とワイヤとをアーク
    溶接により接合するワイヤと端子のアーク溶接方法にお
    いて、 アーク溶接時の熱によりワイヤが絡げられた端子の溶接
    部に溶融塊を形成し、この溶融塊に外力を作用させて曲
    げ加工治具側に溶融塊を偏らせたことを特徴とするワイ
    ヤと端子のアーク溶接方法。
  2. 【請求項2】 前記外力は風力であり、端子の側方にス
    プレー装置のノズルを設置し、溶接と同時、あるいは溶
    接後、溶融塊が固化する前にノズルから吹き付けられる
    ガス圧により溶融塊が曲げ加工治具側に偏って形成され
    ることを特徴とする請求項1記載のワイヤと端子のアー
    ク溶接方法。
  3. 【請求項3】 前記外力は重力であり、ワイヤが絡げら
    れた端子の曲げ加工治具対向側を下方向に向けて端子を
    鉛直軸を基準として傾斜、あるいは水平状に支持してア
    ーク溶接を行なうことにより曲げ加工治具側に溶融塊が
    偏って形成されることを特徴とする請求項1記載のワイ
    ヤと端子のアーク溶接方法。
  4. 【請求項4】 前記ワイヤはボビンの円筒体外周に巻き
    付けられるマグネットワイヤであり、端子はボビンのフ
    ランジにインサートされているコイル端子であることを
    特徴とする請求項1乃至3記載のワイヤと端子のアーク
    溶接方法。
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