JP2755712B2 - ゴースト除去装置およびゴースト除去方法 - Google Patents

ゴースト除去装置およびゴースト除去方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明はビデオ信号からゴーストを除去するためゴ
ースト除去装置およびゴースト除去方法に関する。
(従来の技術) テレビジョン受像機には、通常、受信信号からゴース
トを除去するためのゴースト除去装置が設けられてい
る。このゴースト除去装置は、通常、トランスバーサル
フィルタ(以下、TFと記す)を用いてゴーストを除去す
るようになっている。
第7図は従来のゴースト除去装置の構成を示す回路図
である。この装置の基本構成は文献1(特開昭59−2113
15号公報)に記載されている。
この第7図のゴースト除去装置を説明すると、図中、
11は垂直同期周期の基準信号を含むビデオ信号が入力さ
れる入力端子である。この入力端子11から入力されるビ
デオ信号は、アナログ/デジタル変換回路(以下、A/D
変換回路と記す)12によりデジタル信号に変換された
後、減算回路13に供給される。この減算回路13は、TF14
から出力されるゴースト打消し信号をA/D変換回路12の
出力から減ずることにより最終的にゴーストの除去され
たビデオ信号を出力端子15へ出力するとともに出力波形
メモリ19へ出力する。
TF14は減算回路13の出力を使ってゴースト打消し信号
を生成する。つまり、図示の装置はフィードバック構成
のゴースト除去装置となっている。
TF14に供給された減算回路13の出力は、タップ付き遅
延線141により周期Tづつ順次遅延される。ここで、T
は例えば1/(4fsc)(=70nsec)に設定されている(f
scは3.579545MHzの色副搬送波周波数である)。各遅延
出力は対応するタップに接続された係数回路142により
タップ係数(CN〜CN+M)を掛けられた後、加算回路143
で加算される。この加算出力はゴースト打消し信号とし
て上記減算回路13に供給される。
上記タップ係数はTF14のタップ係数メモリ144に保持
されている。このタップ係数は基準信号に基づいて垂直
同期周期ごとに修正される。これにより、波形等化処理
(ゴースト除去処理)の開始段階では、減算回路13から
ゴーストを含むビデオ信号が得られるが、波形等化処理
の最終段階では、ゴーストの除去されたビデオ信号が得
られる。
上記タップ係数の修正は、ROM17に格納されているプ
ログラムに従ってマイクロプロセッサ16のソフトウェア
により行われる。
第8図はマイクロプロセッサ16によるタップ係数修正
のための動作シーケンスを示すフローチャートである。
この動作シーケンスの基本説明は、文献2(Murakami,I
ga,Takehara,"GHOST CLEAN SYSTEM,"IEEE,Trans. on C
E, vol. CE−29,No.3,Aug.1983)と文献3(shimbo,Yas
umoto,Miyata,Shiotani,"AUTOMATIC GHOST EQUALIZER W
ITH DIGITAL PROCESSING," 1983 IEEE International S
ymposium on Circuits and stems)に記載されている。
ここで、第8図を参照しながらマイクロプロセッサ16
によるタップ係数の修正動作を説明する。
この第8図のステップA1は、ユーザによるで電源投入
やチャンネル切換え操作を示すステップである。この操
作なされると、マイクロプロセッサ16はステップA2で、
装置を初期状態に設定する。この初期設定としては、タ
ップ係数メモリ144に保持されているタップ係数を0に
する処理等がある。
この初期設定が済むと、次のステップA3で、ビデオ信
号に含まれる雑音量、具体的には、雑音信号のr,m,s値
(σn)を検出する。
この検出が済むと、ステップA4〜A8から成る波形等化
ループを実行する。この波形等化ループのステップA4で
は、減算回路13の出力に含まれる波形等化の基準信号を
出力波形メモリ19に取り込む。この取込み信号を{Yk
と記す。
なお、波形等化用の基準信号としては、近年、例え
ば、垂直同期信号の立下がり部や垂直帰線期間に挿入さ
れるGCR信号(ゴーストキャンセル基準信号)を用いる
ことが多い。このGCR信号としては、文献4(松浦、
「テレビ信号にゴーストキャンセラ制御用基準信号を挿
入して放送」、日経エレクトロニクス、1987.10.19,No.
432)に記載されているように、種々の信号が考えられ
ているが、基本的には、ステップ波形信号を用いるもの
である。
次のステップA5では、出力波形メモリ19から取込み信
号{Yk}を読み出して次式(1)で定義されるT秒間隔
の差分信号{yk}を求め、これをRAM18に書き込む。
yk=Yk+1−Yk (1) 次のステップA6では、差分信号{yk}の最大ピーク位
置(p)を検出する。すなわち、ypが主信号のインパル
スのピークとなる。
次のステップA7では、ステップA6において求められた
ピーク位置(P)に合わせて、差分信号{yk}から予め
ROM17に保持されている基準信号{rk}を減ずることに
より、次式(2)で定義される誤差信号{ek}を求め、
これをRAM18に格納する。
ek=yk−rk (2) 次のステップA8では、次式(3)で示されるインクリ
メンタル制御方式に基づいて、タップ係数を修正する。
Ci.new=Ci.old+δ*sgn(ek) (3) 但し、i=k−p i=N〜N+M ここで、タップ係数{Ci}の添字iは、遅延時間iT秒
のゴーストを除去するためのタップを示し、newとoldは
それぞれ修正前と修正後を示す。また、δは正の微小の
修正量を示す。この修正量δの値はステップA3で得られ
た雑音量σnに応じて決定される。
上記動作シーケンス(ステップA4〜A8)で構成される
等化ループを繰返し実行することにより、ゴーストを除
去するのに必要なタップ係数が得られる。
なお、第7図において、20はタイミング発生回路であ
る。このタイミング発生回路20は、入力端子11に供給さ
れるビデオ信号に基づいて、A/D変換回路12やタップ付
き遅延線141等を駆動するためのを周期TのクロックCK
や出力波形メモリ19に基準信号を取り込むためのタイミ
ング信号等を出力する。
以上従来のゴースト除去装置を説明したが、このゴー
スト除去装置には次のような問題があった。
以下、この問題を遅延時間τ1、レベル0.4の負ゴース
トg1と、遅延時間τ2、レベル0.4の正ゴーストg2の2つ
のゴーストを例にとって説明する。
第9図に大きさが1に正規化された主信号mとこの主
信号mのゴーストを含んだインパルス応答(雑音信号も
含む)を示す。今、TF14がフィードバック接続されてい
るものとすると、TF14の理想的なインパルス応答は第10
図に示すように、第9図のゴーストg1,g2のインパルス
応答と同じになる。なお、一般に、TF14のインパルス応
答は、タップ係数列に等しいので、第10図は理想的なイ
ンパルス応答となる。
しかし、基準信号が有限の帯域を有していることや雑
音信号が存在することによって第11図に示すようなタッ
プ係数列になる。図から基準信号の有限帯域の影響によ
って単一ゴーストを除去するのに複数のタップ係数が必
要となることがわかる。これは、第11図において、g1
g2で示されるゴースト位置近傍のタップ係数の広がりと
して示されている。基準信号の高域成分が低下するほ
ど、この広がりが増加し、ゴーストの色成分やエッジ部
の消え残りが増加する。
上述したGCR信号は、この有限帯域の影響を考慮して
その規格が決定されているので、基準信号としてこのGC
R信号を用いた場合は、タップ係数の広がりは第11図程
度で収まり、特に問題は生じない。
しかし、基準信号に雑音信号が加わると、ゴースト除
去装置の出力信号中の低域成分が変動し、目障りなフリ
ッカ状の妨害信号として知覚される。
ここで、この妨害信号の発生プロセスを説明する。
基準信号が雑音信号を含む場合、式(2)で示される
誤差信号{ek}にも雑音信号が含まれる。雑音信号を含
んだ誤差信号{ek}を用いて式(3)で示されるタップ
係数の修正処理を行うと、雑音信号のランダム性により
タップ係数はランダムに変動する。その変動は、平均値
が雑音信号のない時の値で、分散が雑音量σnに依存し
た正規分布となる。この変動は、ゴーストを除去するタ
ップ係数だけでなく、全てのタップ係数に生じる。
先の第11図は、波形等化処理が平衡状態に達し、所定
回数等化した時のタップ係数を示すものである。図中、
TF14の全範囲に見られるタンダムな微小タップ係数が雑
音信号の影響によって生じたタップ係数を示している。
ここで、この雑音信号の影響をステップ波形を用いて
説明する。
第12図は無ゴースト時のステップ波形を示すものであ
る。これにゴーストg1,g2が加わると、ステップ波形は
第13図に示すようになる。なお、実際には雑音信号が含
まれるが、第13図では、波形を見やすくするために雑音
信号を省略している。この第13図に示す波形からゴース
トg1,g2を除去したときのある瞬時のステップ波形は、
第14図に示すように、TF14の範囲内でうねりを持つ。こ
のうねりは第11図に示す微小のタップ係数によって生じ
るものである。
ところで、ステップA5で行われるT秒間隔の差分演算
においては、急峻な波形変化に比べ、緩やかな波形変化
が検出されにくい。検出されにくいということは、タッ
プ係数修正において、この緩やかな波形変化が十分に除
去されないことを意味する。したがって、結果として緩
やかな波形のうねりが出力信号中に現れる。
この緩やかな波形のうねりは、波形等化ループを停止
した場合には、換言すれば、タップ係数修正を停止して
タップ係数を固定した場合には、弱いスミア状の信号と
して知覚される程度であるため、特に問題とならない。
しかし、位相や強度の変動を伴うゴーストに追従する
ためには、平衡状態に達した後も、波形等化ループを停
止させることはできず、連続動作させる必要がある。そ
の結果、タップ係数を修正するたびに、微小のタップ係
数が変化し、例えば、第15図に示すように、ステップ波
形上の緩やかな波形も変化する。タップ係数の修正は、
通常、垂直同期周期の基準信号が受信されるたびに行わ
れる。したがって、この変化は、60Hzのフリッカ状の低
域変動として知覚され、非常に目障りな妨害となる。
(発明が解決しようとする課題) 以上述べたように従来のゴースト除去においては、基
準信号に加った雑音信号により波形等化出力に生じた緩
やかな波形変化が垂直同期周期で変動し、フリッカ状の
妨害として知覚されるという問題があった。
そこで、この発明は、波形等化ループを停止させるこ
となく、ゴースト除去用の基準信号に加わった雑音信号
に起因するフリッカ状の低域変動を低減することができ
るゴースト除去装置およびゴースト除去方法を提供する
ことを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するためにこの発明は、ゴーストを除
去するための波形等化処理が平衡状態に達したとき、所
定値以上のタップ係数を検出し、その後は、そのタップ
係数のみ修正するようにしたものである。
(作用) 上記構成によれば、波形等化処理が平衡状態に達した
後は、緩やかな波形変化をもたらす微小なタップ係数が
修正されないので、フリッカ状の低域変動を低減するこ
とができる。
また、ゴースト除去に直接関係するタップ係数は修正
されるので、ゴーストの極性とレベルの変動に追従する
ことができる。
(実施例) 以下、図面を参照しながらこの発明の実施例を詳細に
説明する。
第1図はこの発明の一実施例の構成を示す回路図であ
る。
なお、第1図において、先の第7図と同一部には同一
符号を付す。
第1図において、先の第7図と異なる点は、マイクロ
プロセッサ16によるタップ係数の修正処理にある。つま
り、第1図のROM31に格納されているマイクロプロセッ
サ16の動作プログラムが、先の第7図のROM17に格納さ
れているマイクロプロセッサ16の動作プログラムと異な
る。
第2図にマイクロプロセッサ16の動作シーケンスを示
す。
この第2図は、ステップB5で表される波形等化ループ
内に、波形等化処理が平衡状態になったか否かを判定す
るステップB4,B6を挿入し、平衡状態になったら、次の
ステップB7で、絶対値が所定値以上のタップ係数を検出
し、後は、ステップB8,B9でこの所定値以上のタップ係
数の修正のみを行うようにしたものである。
なお、第2図においては、波形等化処理が平衡状態に
達したか否かを波形等化回数が予め定めた回数に達した
か否かにより判定するようになっている。
では、第2図の動作シーケンスを具体的に説明する。
第2図のステップBでは、マイクロプロセッサ16は、
先の第8図のステップA1〜A3の処理を行う。すなわち、
電源投入等に伴って、初期設定を行った後、雑音信号の
r.m.s.値(σn)を検出する。ここで、雑音信号のr.m.s
値(σn)は、先の第5図のステップA5で説明した差分
処理と同様に、差分信号{yk}を求めることにより得ら
れる。
次のステップB2では、マイクロプロセッサ16は、後述
するステップB7で使用する所定値Δ1を算出する。この
所定値Δ1としてはインクリメンタル制御時のタップ係
数の変動のr.m.s.値(σTAP)が用いられる。このσTAP
は、文献5(Makino,Murakami,Sakurai,Ohnishi,Obar
a,"A Novel Automatic Ghost Canceller" IEEE,Trans.
on CE,vol.CE−26,No 3,Aug.1980)に記載されるよう
に、次式(4)で与えられる。
ここで、σはタップ係数の修正量である。したがっ
て、マイクロプロセッサ16は、ステップB2で、 の演算を行う。
次のステップB3では、波形等化回数をカウントするた
めのカウンタの初期設定を行う。この初期設定は、カウ
ンタとして設定されたRAM18の特定番地のデータをマイ
クロプロセッサ16が0に設定することにより行われる。
次のステップB4では、波形等化処理の開始に先立って
上記カウンタの値を1だけ増やす。
次のステップB5では、先の第8図のステップA4〜A8に
よる波形等化処理を実行する。
次のステップB6では、タップ係数が所定回数m修正さ
れたか否かを判定する。この判定は、上記カウンタのカ
ウント値nとmとを比較することによりなされる。カウ
ント値nが所定回数mに達していなければ、ステップB4
に戻り、再び波形等化処理を実行する。所定回数mに達
していれば、ステップB7に移る。なお、ステップB4のイ
ンクリメント処理は、ステップB6の波形等化ルーチン内
に挿入されるものであれば、どこに挿入してもよい。
ステップB7では、次式(6)に従って絶対値|Cj|が
所定値ΔI以上のタップ係数{Cj}を検出する。そし
て、検出されたタップ係数{Cj}の位置列{j}を示す
データをRAM18に格納する。
|Cj|≧ΔI (6) 例えば、ステップB5の等化処理によって得られたタッ
プ係数を第3図に示すようなものとすると、ステップB7
の処理により検出されるタップ係数は第4図に示すよう
なものとなる。この検出処理により、雑音信号の影響で
発生したタップ係数の約68%が除去される。
なお、所定値ΔIをσTAPより大きな値に設定すれば、
雑音信号の影響で発生したタップ係数をさらに多く除去
することができることは勿論である。例えば、ΔI=2
σTAPに設定すれば、約95%のタップ係数を除去するこ
とができる。また、Δl=3σTAPに設定すれば、約99.7
%のタップ係数を除去することができる。但し、所定値
Δlをあまり大きくすると、ゴーストに基づいて発生し
たタップ係数も検出されるなくなるので、所定値Δl
大きさは、ゴーストに基づいて得られたタップ係数を確
実に検出することができる範囲内で設定する必要があ
る。
次のステップB8,B9では、ステップB7でRAM18に格納さ
れた位置列は、{j}に基づいて、絶対値|Cj|が所定
値Δ1以上のタップ係数{Cj}についてのみ等化処理を
行う。これにより、例えば、第4図に示すタップ係数の
みの修正が行われ、緩やかな波形変化をもたらす微小な
タップ係数は修正されない。ステップB9において、タッ
プ係数の修正を行うための修正式は、ステップB5内のス
テップA8の修正式と同じである。
ステップB9の処理が済むと、マイクロプロセッサ16は
ステップB8に戻り、再び波形等化処理が実行する。
以上述べたようにこの実施例は、ゴーストを除去する
ための等化処理が平衡状態に達したら、絶対値|Cj|が
所定値Δl以上のタップ係数{Cj}を検出し、後は、こ
の検出されたタップ係数{Cj}のみを修正するようにし
たものである。
このような構成によれば、波形等化処理が平衡状態に
達した後は、緩やかな波形変化をもたらす微小なタップ
係数の修正がなされないので、フリッカ状の低域変動を
低減することができる。
また、ゴースト除去に直接関係するタップ係数のみ修
正されるので、ゴーストの極性とレベルの変動に追従す
ることができる。
なお、このような構成の場合、航空機等のフラッタ妨
害やゴーストの遅延時間の変動、新たなゴーストの発生
には追従することができない。
しかし、これは、次のような理由により問題がない。
すなわち、航空機等のフラッタ妨害を除けば、ゴースト
の遅延時間が変化したり、新たなゴーストが発生するこ
とは、通常のテレビジョン放送を受信する場合には、非
常に希である。なぜなら、ゴーストの遅延時間の変化を
もたらす要因は、放送波の反射物の移動で、その代表が
航空機であり、また、新たなゴーストをもたらす要因
は、新たな反射物の発生で、その代表物が新建造物であ
るからである。また、航空機のフラッタ妨害を除去する
ことは、その変動が複雑かつ高速であるため、現在の技
術では非常に困難である。したがって、この実施例のゴ
ースト除去装置のように、ゴーストの極性(位相)とレ
ベル(強度)の変動にしか追従することができない構成
であっても、テレビジョン放送の連続受信で使用する通
常のゴースト除去装置とほとんど変わらないゴースト追
従性能を確保することができる。
第5図はこの発明の第2の実施例の動作シーケンスを
示すフローチャートである。なお、この第5図におい
て、先の第2図と同一部には同一符号を付して詳細な説
明を省略する。
この実施例は先の実施例と比較すると、雑音信号の影
響によって発生したタップ係数を除去するための所定値
ΔPの求めた方と、タップ係数の修正の仕方、波形等化
処理が平衡状態に達したことの検出の仕方が異なる。
所定値ΔPはステップC1で求められるが、マイクロプ
ロセッサ16はこの所定値ΔPを次式(7)に従って算出
する。
この所定値ΔPは上記文献5に記載されるものであ
る。
タップ係数の修正は、波形等化処理が平衡状態に達す
る前は、ステップC2において行われ、平衡状態に達した
後は、ステップC5において行われる。先の実施例では、
この修正をインクリメンンタル制御方式に基づいて行う
場合を説明したが、この実施例では、次式(8)に示す
プロポーショナル制御方式に基づいて行うようになって
いる。
Ci,new=Ci,old+αek (8) 但し、i=k−p i=N〜N+M ここで、αは正の微小な修正量である。
波形等化処理が平衡状態に達したか否かの判定は、ス
テップC3で行われる。先の実施例では、この判定を波形
等化回数が所定回数m以上になったか否かを判定するこ
とにより行う場合を説明した。これに対し、この実施例
は、タップ係数の変化に基づいて判定するようになって
いる。
すなわち、マイクロプロセッサ16は、ステップC2でタ
ップ係数が修正された後に、次式(9)で示すように、
新旧それぞれのタップ係数Ci,new,Ci,oldの二乗和の差
を求め、その絶対値と所定値βとを大小比較する。
絶対値が所定値βより大きい場合は、マイクロプロセ
ッサ16は、平衡状態に達していないと判定し、ステップ
B8に戻って再び波形等化処理を実行する。一方、絶対値
が所定値β以下の場合は、平衡状態に達したと判定して
ステップC4に移り、絶対値が所定値ΔP以上のタップ係
数{Cj}の検出を行う。これ以後は、このタップ係数に
ついてのみ式(9)に従った修正が行う。
以上詳述したこの実施例によれば、先の実施例と同じ
効果を得ることができることは勿論、平衡状態をタップ
係数の変化に基づいて判定しているので、先の実施例よ
りも平衡状態を正確に判定することができる。
なお、この実施例のように、タップ係数の変化に基づ
いて波形等化処理が平衡状態に達したか否かを判定する
方法としては、他にも、例えば、次式(10)に示される
ように、新旧それぞれのタップ係数Ci,new,Ci,oldの絶
対値和の差を求め、その絶対値と所定値βとを大小比較
するようにしてもよい。
|Σ|Ci,new|−Σ|Ci,old||≦β (10) このように、二乗和の代りに絶対値和を求める構成に
よれば、二乗和を求める場合よりもマイクロプロセッサ
16の演算処理を簡単にすることができる。
第6図はこの発明の第3の実施例の動作シーケンスを
示すフローチャートの一部を抜き出して示す図である。
先の実施例では、波形等化処理の処理回数やタップ係
数の変化に基づいて波形等化処理が平衡状態に達したか
否かを判定する場合を説明した。これに対し、この実施
例は、誤差信号{ek}の変化に基づいて波形等化処理が
平衡状態に達したか否かを判定するようにしたものであ
る。
第6図のD1はこの判定処理のステップを示すものであ
る。このステップD1は、第2図においては、ステップB
4,B6の代りにステップB5の波形等化ループ内に挿入さ
れ、第5図においては、ステップC3の代りにステップB
8,C2の波形等化ループ内に挿入される。
このステップD1においては、マイクロプロセッサ16
は、新旧それぞれの誤差信号ei,new,ei,oldの二乗和の
差を求め、その絶対値と所定値βとを大小比較する。
絶対値が所定値βより大きい場合は、平衡状態に達し
ていないと判定して再び波形等化処理を実行する。一
方、絶対値が所定値β以下の場合は、平衡状態に達した
ものと判定して絶対値が所定値以上のタップ係数{Cj
の検出を行う。
なお、この実施例のように、誤差信号{ek}の変化に
基づいて波形等化処理が平衡状態に達したか否かを判定
する方法としては、先のタップ係数の変化に基づいて判
定を行う場合と同様、例えば、新旧それぞれのタップ係
数ei,new,ei,oldの絶対値和の差を求め、その差の絶対
値と所定値βとを大小比較することにより、判定するよ
うにしてもよい(次式(12)参照)。
|Σ|ei,new|−Σ|ei,old||≦β (12) 以上この発明の実施例をいくつか説明したが、この発
明はこのような実施例に限定されるものではない。
例えば、この発明は、誤差信号ekの検出とタップ係数
の修正とを交互に行う逐次修正方式のゴースト除去シス
テムであれば、第7図のゴースト除去システム以外のシ
ステムにも適用可能である。
また、この発明は、タップ係数修正方式として、イン
クリメンタクル制御方式やプロポーショナル制御方式を
採用するゴースト除去システム以外のゴースト除去シス
テム、例えば、相関方式を採用するゴースト除去システ
ムにも適用可能である。
さらに、先の実施例では、タップ係数の修正をソフト
ウェアで行う場合を説明したが、ハードウェアで行うよ
うにしてもよい。
この他にも、この発明はその要旨を逸脱しない範囲で
種々様々変形実施可能なことは勿論である。
[発明の効果] 以上述べたようにこの実施例は、ゴーストを除去する
ための波形等化処理が平衡状態に達したら、所定レベル
以上のタップ係数を検出し、後はこのタップ係数の修正
のみを行うようにしたので、雑音信号の影響によるフリ
ッカ状の低域変動を低減することができるとともに、ゴ
ーストの極性やレベル変動に追従してこのゴーストを除
去することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例の構成を示す回路図、
第2図は第1図の動作シーケンスを示すフローチャー
ト、第3図および第4図は第1図の動作を説明するため
の信号波形図、第5図はこの発明の第2の実施例の動作
シーケンスを示すフローチャート、第6図はこの発明の
第3の実施例の要部を示す図、第7図は従来のゴースト
除去装置の構成を示す回路図、第8図は同じく動作シー
ケンスを示すフローチャート、第9図乃至第15図は従来
のゴースト除去装置の動作を説明するための信号波形図
である。 11…入力端子、12…A/D変換回路、13…減算回路、14…T
F、15…出力端子、16…マイクロプロセッサ、18…RAM、
19…出力波形メモリ、20…タイミング回路、31…ROM、1
41…タップ付き遅延線、142…係数回路、143…加算回
路、144…タップ係数メモリ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランスバーサルフィルタを用いて周期的
    な基準信号を含むビデオ信号からゴーストを除去するゴ
    ースト除去手段と、 このゴースト除去手段の出力に含まれる前記基準信号と
    予め保持している基準信号との誤差信号を検出する誤差
    信号検出手段と、 この誤差信号検出手段の検出出力に基づいて前記トラン
    スバーサルフィルタのタップ係数を修正する第1のタッ
    プ係数修正手段と、 前記ゴースト除去手段によって前記ビデオ信号から前記
    ゴーストが除去されたことを検出するゴースト除去検出
    手段と、 このゴースト除去検出手段によって前記ゴーストが除去
    されたことが検出されたとき所定値と各タップ係数とを
    比較して前記所定値より大きいタップ係数を検出するタ
    ップ係数検出手段と、 前記ゴースト除去検出手段によって前記ゴーストが除去
    されたことが検出された後、前記タップ係数検出手段で
    検出されたタップ係数のみ前記誤差信号検出手段の検出
    出力に基づいて修正する第2のタップ係数修正手段とを
    具備したことを特徴とするゴースト除去装置。
  2. 【請求項2】前記タップ係数検出手段の比較する前記所
    定値は、前記ビデオ信号に含まれる雑音信号によって決
    定される値であることを特徴とする請求項1記載のゴー
    スト除去装置。
  3. 【請求項3】トランスバーサルフィルタを用いて周期的
    な基準信号を含むビデオ信号からゴーストを除去するゴ
    ースト除去方法において、 ゴーストが所定値以下に除去された後は前記トランスバ
    ーサルフィルタの各タップ係数のうち所定値より大きな
    タップ係数についてのみ修正を行いゴーストを除去する
    ことを特徴とするゴースト除去方法。
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