JP2996086B2 - ゴースト除去装置 - Google Patents

ゴースト除去装置

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JP2996086B2
JP2996086B2 JP6030974A JP3097494A JP2996086B2 JP 2996086 B2 JP2996086 B2 JP 2996086B2 JP 6030974 A JP6030974 A JP 6030974A JP 3097494 A JP3097494 A JP 3097494A JP 2996086 B2 JP2996086 B2 JP 2996086B2
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裕司 西
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばテレビジョン
(TV)受像機等のTV映像信号を扱う各種映像機器に
用いられ、ゴーストまたは波形歪を除去するゴースト除
去装置に関する。そして、この発明は特に、ゴースト除
去処理の高速化と、微小ゴーストの検出・除去が安定し
て行える高性能化とを両立できるゴースト除去装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、TV放送の高画質化を図るため
に、ゴーストキャンセル用の基準信号(GCR信号)を
挿入したTV映像信号が放送されている。受信機側で、
このゴーストキャンセル用の基準信号を取出し、その信
号を基にゴーストを除去する。このGCR信号は、特願
平1-69179 号に詳しく記載されているので、ここでは詳
細な説明は省略する。
【0003】図6に、前記した原理に基づくよく知られ
たゴースト除去装置の従来例を示す。
【0004】L1-1 の入力信号線から入力されたアナロ
グの映像信号は、ブロック1-1 の、タイミング発生回路
に入力され、タイミング発生回路1-1 は波形抜き取りパ
ルス等の必要なタイミング信号を発生する。
【0005】また、入力映像信号はA/D変換回路1-2
においてA/D変換される。実際には、標本化周波数4
fsc(但しfscは色副搬送波周波数、fsc=3.
58MHz)で標本化が行われている。
【0006】その信号は、ブロック1-3 のトランスバー
サルフィルタ部を通過し、ブロック1-5 の波形取り込み
回路でゴースト除去用基準信号(GCR信号)を含む所
定の一定期間(例えば1走査線分)抽出される。抽出さ
れた信号は、演算処理回路1b内の波形チェック回路1-
6 において、取り込まれた基準波形について正しい波形
が取り込まれているかどうかのチェックが行われる。
【0007】波形チェック回路1-6 において正しいと判
定された場合、基準波形にあわせた波形に変換され、次
のピークサーチ回路1-7 に入力される。ピークサーチ回
路1-7 では、取り込まれたGCR信号を用いて、GCR
信号の立ち上がりの位置の検出を行っている。GCR信
号の立ち上がりの基準位置の再測定を行うことによっ
て、ジッターやノイズ等の影響を排除することができ
る。また、後で行う同期加算処理における基準位置とし
てそのGCR信号の立ち上がりの位置を用いる。
【0008】次に、基準波形にあわせた波形に変換され
た信号に対して、同期加算回路1-8において、ピークサ
ーチ回路1-7 で求められたエッジを基準位置として予め
決められている回数だけ同期加算が行われる。この同期
加算によって、取り込み波形のS/Nの向上を図ってい
る。
【0009】同期加算回路1-8 の出力は、予め理想基準
波形作成回路1-14において計算されている理想ゴースト
除去用基準信号波形と比較回路1-9 において比較され
(この場合は差分され)、誤差信号列が求められる。こ
の誤差信号列をもとに、評価関数計算回路1-10において
評価関数が求められる。
【0010】また、累積加算回路1-11において、前記誤
差信号列を用いて誤差信号の累積加算平均処理を行って
いる。倍率設定回路1-12では、評価関数及び累積加算平
均の結果を参照して、フィルタ部1-3 のタップ利得の更
新のための倍率が決定される。タップ利得設定回路1-13
は、この倍率と前記誤差信号列とからトランスバーサル
フィルタ部1-3 のタップ利得列の更新を行う。
【0011】このように求められたタップ利得列をフィ
ルタ部1-3 に設定し、このフィルタ部に映像信号を通過
させることによって、ゴースト妨害が軽減された映像信
号を取り出すことができる。フィルタ部1-3 を通過した
映像信号は、ブロック1-4 でD/A変換され、L1-2 に
出力される。以上の動作を繰り返し行い、タップ利得を
逐次更新することにより、本装置はゴースト除去動作を
行っている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】取り込んだGCR信号
のS/N向上を目的として同期加算を行っているが、従
来のゴースト除去装置では同期加算の加算回数を一定の
回数に設定しているため、
【0013】GCR信号のS/Nがよい場合でも、S
/N向上を目的とした一定回数の同期加算を行っている
ためゴースト除去処理の高速化ができず、 ゴースト除去処理過程において徐々にゴーストのレベ
ルが下がるので、一定回数の同期加算では、ノイズレベ
ルに埋もれてそのゴーストを検出できなくなる場合があ
り、微小ゴースト除去処理を安定して行えない、等の問
題があった。
【0014】この発明は、ゴースト除去処理の高速化
と、微小ゴーストの検出・除去が安定して行える高性能
化とを両立できるゴースト除去装置を提供することを目
的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために本発明は、映像信号に挿入されたゴーストキ
ャンセル用の基準信号(GCR信号)を用いてゴースト
を除去するゴースト除去装置であり、ゴーストを打ち消
すために計算されたタップ係数列の設定が行われ、入来
する映像信号からゴーストを除去して出力するフィルタ
部と、前記フィルタ部の出力から、前記GCR信号を含
む所定の一定期間を抽出して格納する波形取り込み回路
と、前記波形取り込み回路の出力が供給され、基準とな
るタイミングを検出し、このタイミングを基に同期加算
及び波形変換を行って得られる信号と、予め設定されて
いる理想基準波形信号との間の演算を行って得られる誤
差信号を用いて、前記フィルタ部に対するタップ係数列
を演算処理し、前記フィルタ部に前記タップ係数列を随
時書き込む演算処理回路とより成るゴースト除去装置に
おいて、前記演算処理回路に、前記波形取り込み回路の
出力が供給され、S/Nを測定するS/N測定回路と、
前記S/N測定回路により測定されたS/Nに応じて今
回の同期加算の増分回数を計算し、この計算された増分
回数を今回の実際の同期加算回数として設定し、次回の
同期加算のノーマライズ処理のための回数値として[前
回の同期加算回数+前記増分回数]を設定する加算回数
設定回路と、前回の同期加算処理結果を記憶する波形記
憶回路とを設け、今回の同期加算を、前記波形記憶回路
に記憶された前回の同期加算処理結果を初期値とし、実
際の加算回数を前記増分回数として行うことを特徴とす
るゴースト除去装置、を提供するものである。
【0016】前記演算処理回路に、前記波形取り込み回
路の出力が供給され、S/Nを測定するS/N測定回路
と、測定されたS/Nに応じて今回の同期加算の増分回
数を計算し、今回の同期加算回数を(前回の同期加算回
数+前記増分回数)として設定する加算回数設定回路と
を設け、同期加算の回数を取り込み波形のS/Nに応じ
て調整することを特徴とするゴースト除去装置を提供す
るものである。
【0017】
【実施例】本発明の特徴は、同期加算回数を常に一定と
するのではなく、ゴースト除去処理が進むにつれ、取り
込み波形を用いて測定したS/Nに応じて、同期加算回
数を適応的に増加させる点に有り、これによって、高速
で安定したゴースト除去処理を実現するものである。
【0018】1実施例を図1に示す。なお、従来例と
同一の部分には同一の符号を付し、その部分の具体的説
明は省略する。第1実施例の従来例との大きな相違点
は、演算処理回路1aに、S/N測定回路2-15と、加算
回数増分発生回路2-16とを設けた点である。
【0019】S/N測定回路2-15では、GCR信号を含
む取り込み波形を用いてS/N測定を行う。測定された
S/Nデータを用いて、加算回数増分発生回路2-16によ
り同期加算の増分回数を適応的に制御する。S/Nを再
測定する毎に、加算回数の増分回数が再設定される。
(S/N測定、及び加算回数の増分回数の再設定につい
ては、波形取り込み回路1-5 の波形取り込みごと毎回行
ってもよいし、処理スピードとの兼ね合いにより毎回は
行わずに適宜行うようにしてもよい。)
【0020】従って同期加算回数は、次式のように表現
できる。 [今回の加算回数]=[前回の加算回数]+[加算回数
の増分回数] ゴースト除去処理の1回につき(即ち、トランスバーサ
ルフィルタ部1-3 のタップ利得列の更新1回につき)、
[今回の加算回数分]の同期加算処理を行う。ゴースト
除去処理の初回は、前回の加算回数のデータがないの
で、同期加算回数の初期値を、予め同期加算回路2-8 内
の回数設定回路3-8B(図2参照)に設定しておく。
【0021】ゴースト除去処理開始時には、ゴーストの
レベルが大きいと考えられるので、加算回数が少なく、
取り込み波形のS/Nが余り改善されなくても、十分に
ゴーストの検出が行える。
【0022】ゴースト除去処理が進むにつれ、取り込ま
れるゴーストのレベルは小さくなるが、同期加算回数は
増加して行くので、取り込み波形のS/Nが十分改善さ
れることになり、従来手法においてはノイズに埋もれて
いたような微小レベルのゴースト成分の検出をも可能と
なる。
【0023】S/Nの再測定と、測定結果に応じた同期
加算の増加回数の再設定は、随時行われる。よって、処
理を続けていくと加算回数は無限大となるので、所定回
数を越えないように、制限を設けておく。以上のように
制御を行うことによって、高速かつ安定したゴースト除
去処理を実現することが可能となる。
【0024】次に、図1に示すS/N測定回路2-15と、
加算回数増分発生回路2-16の詳細な動作について図2と
共に説明する。波形チェック回路1-6 で、正しいGCR
信号であると判定された信号は、ピークサーチ回路1-7
と、S/N測定回路2-15に入力される。
【0025】S/N測定回路2-15では、まず最初に信号
はゲート回路3-15A に入力される。このゲート回路3-15
A は、S/Nの測定を行うときに開かれるもので、信号
が入力される度に毎回測定する場合は常に開かれている
が、測定を適宜行う場合は、測定を実施したいタイミン
グで開かれる。
【0026】フィルタ回路3-15B はHPF回路であり、
この回路を通過すると、DC成分は失われ(DC変動の
影響を除去する)、高域成分(ノイズ成分)が通過す
る。次の積算回路3-15C では、フィルタ回路3-15B の出
力である高域成分を含むデータ列について、積算値の計
算(S/Nの計測)を実行する。
【0027】ここで、波形のタイミングについて、図3
を用いて説明する。GCR信号には、GCR波形(3-1)
と、ペデスタル波形(3-2) との2種類の波形があり、そ
れらが8フィールドシーケンス法(図4参照)で放送局
より送信されており、それぞれ4フィールド差分を取る
とGCRバー波形(3-3) を得ることができる。(詳細は
前述の特願平1-69179 号参照)
【0028】積算回路3-15C は、図3のリセットパルス
(3-4) で、内容がクリアされ、図3の演算処理区間(3-
5) で示される区間について積算処理が行われる。積算
結果は、次の加算回数増分発生回路2-16に送られる。こ
こでは、S/N測定回路で求められたS/N測定値に応
じて、加算回数増分設定値が設定される。加算回数増分
設定値は、例えば図5に示すようなものである。ここで
は段階的に設定される例を示したが、加算回数増分設定
値は連続的に可変するものであってもよい。
【0029】設定された加算回数増分設定値は、同期加
算回路2-8 内の回数設定回路3-8Bに送られる。この回路
では、前回の加算回数が記憶されており、新しく設定さ
れた加算回数増分設定値を加え、今回の処理におけるG
CR波形の同期加算回数が設定される。 [今回の加算回数]=[前回の加算回数]+[加算回数
増分設定値]
【0030】決定された今回の加算回数は、カウンタ3-
8Cに送られる。このカウンタ3-8C、回数設定回路3-8B、
及び加算回数増分発生回路2-16が加算回数設定回路を構
成している。
【0031】一方、波形チェック回路1-6 で、正しい波
形と判定された信号は、ピークサーチ回路1-7 に入力さ
れ基準位置が求められた後、同期加算回路2-8 のゲート
回路3-8Aに入力される。このゲート回路3-8Aは、カウン
タ3-8Cに設定されている回数だけ、GCR波形を通過さ
せる。
【0032】通過した波形は、波形変換回路3-8Dで波形
変換(1クロック差分処理)され、次に加算回路3-8Eに
入力され、基準位置(ピークサーチ回路1-7 で求められ
ている位置)をそろえて同期加算が実行される。
【0033】同期加算終了後の信号は、ノーマライズ回
路3-8Fで、加算回数で割られてノーマライズ処理され、
その後、波形比較回路1-9 に送られる。波形比較回路1-
9 以後の処理は、従来例と同様の処理が行われる。
【0034】従来、S/Nを上げゴースト除去の性能を
向上させるには、同期加算回数を増加させ、その増加さ
せた回数で常に処理を行わなければならなかったので、
高速化が図れなかった。これに対して、本実施例では、
同期加算回数を上述のように制御することにより、高速
化と高性能化との両立を図ることができる。即ち、ゴー
スト除去処理開始時には、ゴーストのレベルが大きいと
考えられ、取り込み波形のS/Nが余り改善されなくて
も十分にゴーストの検出が行えるので、同期加算の回数
を少ない回数に設定しておく。そして、ゴースト除去処
理が進み、取り込まれるゴーストのレベルが小さくなっ
てきたら、取り込み波形のS/Nに応じて同期加算回数
を増加させてS/Nを改善し、従来手法においてはノイ
ズに埋もれていたような微小レベルのゴースト成分をも
安定して検出できるようにする。これにより、ゴースト
除去処理の高速化と高性能化との両立を図ることができ
る。
【0035】ここで、ゴースト除去用の基準信号(GC
R信号)は、テレビジョン映像信号の各フィールド毎の
1ライン(第18,281ライン)に挿入されているた
め、NTSC放送では1/60秒毎に新しい(最新の)
基準信号が送られてくる。
【0036】ゴースト除去処理を行うため、同期加算1
回ごとに取り込む基準信号(GCR信号)は、最新の情
報を持っているものだけを、改めて取り込み使用するこ
とが望ましいが、ゴースト除去処理の1回ごとに設定さ
れる同期加算回数(即ち波形取り込み回数)が大きな値
では、1/60秒毎に送信されてくる基準信号の取り込
みに時間がかかってしまう。即ち、同期加算処理に時間
がかかってしまう。
【0037】この同期加算処理の時間に着目して、より
ゴースト除去処理の高速化を図ったものが次に示す第2
実施例(請求項1に対応)である。第2実施例では、前
回のゴースト除去処理(即ち、トランスバーサルフィル
タ部1-3 のタップ利得列の前回の更新処理)の同期加算
処理結果を予め波形メモリーに記憶しておく。そして、
今回のゴースト除去処理処理を行うための同期加算処理
を、前回の同期加算処理結果を初期値とし(即ち、前回
の同期加算回数分の加算は既に行ったものとみなし)、
前回に対する今回の同期加算の加算回数増加分の回数の
み新たに同期加算を行う。この新たな同期加算により、
最新の波形データを読み加えての同期加算となる。
【0038】このように第2実施例は、ゴースト除去処
理の各回(初回を除く)では、第1実施例で説明した
[今回の加算回数]の同期加算を行うのではなく、[今
回の加算回数]と[前回の加算回数]の差である[加算
回数の増分回数]分のみの同期加算を行う。従って、同
期加算の回数を大幅に減らすことができ、ゴースト除去
処理のより一層の高速化が図れる。さらには、第2実施
例は、前回の同期加算処理結果を初期値としているの
で、前回の同期加算回数分の加算は既に行ったものとみ
なせ、その上で[加算回数の増分回数]分の同期加算を
行うので、等価的に加算処理を第1実施例で規定する
[今回の加算回数]分行ったとみなすことができる。従
って、第2実施例の同期加算方法においても、ランダム
ノイズ成分が十分抑制されており、かつ、最新の波形情
報が加味された取り込み基準信号の波形データを得るこ
とができる。
【0039】以上のように、波形取り込み処理手法を改
良することによって、ゴースト除去処理の処理スピード
を向上させることができる。また、ゴースト除去処理が
進むにつれ、ゴースト成分は徐々に小さくなるが、この
手法では今回よりもゴースト成分の大きい前回の同期加
算処理結果を初期値としているので、第1実施例のよう
に最新のデータのみを取り込んだ場合に比べ、ゴースト
成分が大きめに現れるので、比較的ゴースト検出を行い
やすい。
【0040】ところで、ゴースト除去処理開始時は、前
回の波形取り込み回数が0となり、まだ波形メモリー内
にはデータは入っていないので、第2実施例も第1実施
例と同一の同期加算を行い、その同期加算結果を新規デ
ータとして波形メモリーに取り込む。
【0041】また、所定の回数ゴースト除去処理を行う
毎に、波形メモリーをリセットして、改めてデータの取
り込みを行うことにより、過去の影響を受けないすよう
にする。例えば、S/N測定回路でS/Nが良好と測定
されれば、波形メモリーのリセット間隔を長くし、S/
Nが不良と測定された時には波形メモリーのリセット間
隔を短くする。
【0042】図7に第2実施例の同期加算回路3-8 のブ
ロック構成を示す。第1実施例と同一の部分には同一の
符号を付す。第1実施例との違いは、波形メモリー3-8H
と、2つ目のゲート回路3-8Gとが追加されている点であ
る。
【0043】取り込み波形のS/Nに応じて決定される
同期加算回数の増分設定値が、回数設定回路3-8Bに入力
され、今回のゴースト除去処理での取り込み回数が決定
され、その内容がカウンタ3-8Cに送られる。カウンタ3-
8Cは、第1実施例で規定するところの[今回の加算回
数]と、その[今回の加算回数]と[前回の加算回数]
の差である[加算回数の増分回数]との2つの値が設定
される。このカウンタ3-8C、回数設定回路3-8B、及び加
算回数増分発生回路2-16が加算回数設定回路を構成して
いる。
【0044】1つ目のゲート回路3-8Aでは、カウンタ3-
8Cに設定された[今回の加算回数]ではなく[加算回数
の増分回数]だけ基準波形を通過させ、通過したデータ
は、波形変換回路3-8Dで1クロック差分が行われ、加算
回路3-8Eに送られる。
【0045】波形メモリー3-8Hに記憶されている波形デ
ータは、カウンタ3-8Cが0のとき、2つ目のゲート回路
3-8Gが開かれ、加算回路3-8Eに初期値としてロードされ
る。但し、ゴースト除去処理開始時と、過去の影響を排
除するとき(あるタイミングで行われる)には、波形メ
モリー3-8Hの内容はクリアされるので、加算回路3-8Eに
初期値としてのロードはなされない。指定回数(即ち、
[加算回数の増分回数])の同期加算処理終了後、同期
加算結果は、ノーマライズ回路3-8Fと、波形メモリー3-
8Hに送られる。
【0046】ノーマライズ回路3-8Fでは、同期加算結果
とカウンタの値([今回の加算回数])がロードされ、
基準波形の取り込み回数でノーマライズ処理が行われ
る。実際の加算回数は[加算回数の増分回数]である
が、波形メモリーのデータを初期値として使用した場合
は、前述したように、等価的に[今回の加算回数]加算
したと見なせるので、ノーマライズ回路3-8Fにロードさ
れるカウンタの値は[今回の加算回数]である。(波形
メモリーのデータを初期値として使用しない場合も、も
ちろん[今回の加算回数]がロードされる。)
【0047】ここで、同期加算回数について、第1実施
例と第2実施例との比較を行う。初期加算回数をA、S
/N対応加算増分設定値をB:このBの値は常に一定と
する、ゴースト除去処理の総回数をNとし、ゴースト除
去処理が1回終わるごと(即ち、S/N測定回路で新た
にS/Nが測定されるごと)に新たに設定される加算増
分設定値は常にBであるとすると、以下のような式とな
る。図8に、この式の結果を模式的に示す。
【0048】(第1実施例) ゴースト除去処理n回目に設定される同期加算回数
(=[今回の加算回数]) A+(n−1)・B (回) ゴースト除去処理n回目の実際の同期加算回数(=
[今回の加算回数]) A+(n−1)・B (回) ゴースト除去処理をN回行った場合の通算同期加算回
数 N・A+{N・(N−1)/2}・B (回)←等差級
数の和の公式より
【0049】(第2実施例) ゴースト除去処理n回目に設定される同期加算回数
(=第1実施例で規定される[今回の加算回数]) A+(n−1)・B (回) ゴースト除去処理n回目の実際の同期加算回数(=
[加算回数の増分回数]) B (回) ゴースト除去処理をN回行った場合の通算同期加算回
数 A+(N−1)・B (回)
【0050】上式に、以下の数字を仮定してみると、通
算同期加算回数において、次のような結果が得られる。 初期加算回数A=40*B(回) S/N対応加算増分設定値B(回) [1]ゴースト除去処理の総回数N=10(回)の場合
の通算同期加算回数 (第1実施例) 10*(40*B)+10*(10-1)/2*B = 445B
(回) (第2実施例) (40*B)+(10-1)*B = 49B (回) [2]ゴースト除去処理の総回数N=50(回)の場合
の通算同期加算回数 (第1実施例) 50*(40*B)+50*(50-1)/2*B = 1425B
(回) (第2実施例) (40*B)+(50-1)*B = 89B (回)
【0051】上記の結果を見ても明らかなように、第2
実施例は第1実施例に比べて、同期加算処理の回数、即
ち処理時間を大幅に短縮できる。ゴースト除去処理回数
10回の場合で約1/10、ゴースト除去処理回数50
回の場合で約1/15に時間を短縮できる。
【0052】
【発明の効果】以上の通り本発明のゴースト除去装置
は、ゴースト除去処理の各回(初回を除く)では、前回
の同期加算処理結果を初期値とし、[加算回数の増分回
数]分のみの同期加算を行っているので、同期加算の回
数を大幅に減らすことができ、ゴースト除去処理のより
一層の高速化が図れる。さらに、このゴースト除去装置
は、実際の同期加算回数が少ないにもかかわらず、前回
の同期加算処理結果を初期値としているので、等価的に
加算処理を第1実施例で説明した[今回の加算回数]分
行ったとみなすことができる。
【0053】従って、このゴースト除去装置は、ランダ
ムノイズ成分が十分抑制されており、かつ、最新の波形
情報が加味された取り込み基準信号の波形データを得る
ことができ、ゴースト除去処理の高速化と高性能化とを
両立できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す図である。
【図2】第1実施例の要部の詳細なブロック図である。
【図3】GCR波形とタイミング信号との関係を示す図
である。
【図4】8フィールドシーケンス法を示す図である。
【図5】S/Nに対する加算回数増分設定値の一例を示
す図である。
【図6】従来例を示す図である。
【図7】第2実施例を示す図である。
【図8】同期加算回数の比較を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1-3 トランスバーサルフィルタ 1-5 波形取り込み回路 1a 演算処理回路 2-15 S/N測定回路 2-16 加算回数増分発生回路 3-8 同期加算回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号に挿入されたゴーストキャンセル
    用の基準信号(GCR信号)を用いてゴーストを除去す
    るゴースト除去装置であり、 ゴーストを打ち消すために計算されたタップ係数列の設
    定が行われ、入来する映像信号からゴーストを除去して
    出力するフィルタ部と、 前記フィルタ部の出力から、前記GCR信号を含む所定
    の一定期間を抽出して格納する波形取り込み回路と、 前記波形取り込み回路の出力が供給され、基準となるタ
    イミングを検出し、このタイミングを基に同期加算及び
    波形変換を行って得られる信号と、予め設定されている
    理想基準波形信号との間の演算を行って得られる誤差信
    号を用いて、前記フィルタ部に対するタップ係数列を演
    算処理し、前記フィルタ部に前記タップ係数列を随時書
    き込む演算処理回路とより成るゴースト除去装置におい
    て、 前記演算処理回路に、 前記波形取り込み回路の出力が供給され、S/Nを測定
    するS/N測定回路と、前記S/N測定回路により測定されたS/Nに応じて今
    回の同期加算の増分回数を計算し、この計算された増分
    回数を今回の実際の同期加算回数として設定し、次回の
    同期加算のノーマライズ処理のための回数値として[前
    回の同期加算回数+前記増分回数]を設定する加算回数
    設定回路と、 前回の同期加算処理結果を記憶する波形記憶回路とを設
    け、 今回の同期加算を、前記波形記憶回路に記憶された前回
    の同期加算処理結果を初期値とし、実際の加算回数を前
    記増分回数として行うことを特徴とするゴースト除去装
    置。
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