JP2697437B2 - ゴースト除去装置 - Google Patents
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N5/00—Details of television systems
- H04N5/14—Picture signal circuitry for video frequency region
- H04N5/21—Circuitry for suppressing or minimising disturbance, e.g. moiré or halo
- H04N5/211—Ghost signal cancellation
Landscapes
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- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Picture Signal Circuits (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン(TV)
受像機等のTV映像信号を扱う各種映像機器に用いら
れ、ゴーストまたは波形歪を除去するゴースト除去装置
に関する。そして、この発明は特に、ゴースト除去時の
ランダムノイズの影響を排除し、かつ、微小ゴースト成
分を良好に除去できるゴースト除去装置を提供すること
を目的としている。
受像機等のTV映像信号を扱う各種映像機器に用いら
れ、ゴーストまたは波形歪を除去するゴースト除去装置
に関する。そして、この発明は特に、ゴースト除去時の
ランダムノイズの影響を排除し、かつ、微小ゴースト成
分を良好に除去できるゴースト除去装置を提供すること
を目的としている。
【0002】
【従来の技術】近年、TV放送の高画質化を図るため
に、ゴーストキャンセル用の基準信号(GCR信号)を
挿入したTV映像信号が放送されている。受信機側で、
このゴーストキャンセル用の基準信号を取出し、その信
号を基にゴーストを除去する。このGCR信号は、特願
平1-69179 号に詳しく記載されているので、ここでは詳
細な説明は省略する。
に、ゴーストキャンセル用の基準信号(GCR信号)を
挿入したTV映像信号が放送されている。受信機側で、
このゴーストキャンセル用の基準信号を取出し、その信
号を基にゴーストを除去する。このGCR信号は、特願
平1-69179 号に詳しく記載されているので、ここでは詳
細な説明は省略する。
【0003】図3に、前記した原理に基づく良く知られ
たゴースト除去装置の従来例を示す。L1-1 の入力信号
線から入力されたアナログの映像信号は、A/D変換回
路1-1 で標本化周波数4fsc(但しfscは色副搬送
波周波数、fsc=3.58MHz)で標本化され、デ
ィジタル信号に変換される。その後、トランスバーサル
フィルタ1-2 を介して、波形取込み回路1-5 でGCR信
号を含む所定の一定期間だけ(例えば1走査線分)抽出
される。タイミング発生回路1-4 では、入力された映像
信号から各種の信号、例えば、垂直同期信号、水平同期
信号、波形抜き取りパルス等を発生させる。
たゴースト除去装置の従来例を示す。L1-1 の入力信号
線から入力されたアナログの映像信号は、A/D変換回
路1-1 で標本化周波数4fsc(但しfscは色副搬送
波周波数、fsc=3.58MHz)で標本化され、デ
ィジタル信号に変換される。その後、トランスバーサル
フィルタ1-2 を介して、波形取込み回路1-5 でGCR信
号を含む所定の一定期間だけ(例えば1走査線分)抽出
される。タイミング発生回路1-4 では、入力された映像
信号から各種の信号、例えば、垂直同期信号、水平同期
信号、波形抜き取りパルス等を発生させる。
【0004】波形取込み回路1-5 の出力は、演算処理回
路1a内の波形チェック回路1-6 に送られ、波形及びタイ
ミングについてのチェックが行われる。波形チェック回
路1-6 において正しいと判定された場合、波形チェック
回路1-6 の出力は、同期加算回路1-7 で基準波形に合わ
せた形に変換され、あるタイミングを基準として同期加
算される。同期加算回路1-7 は、この同期加算によりS
/Nの向上を図っている。同期加算回路1-7 の出力は、
予め理想基準波形作成回路1-8 において計算されている
ゴースト除去用の理想基準信号波形と波形比較回路1-9
において比較(この場合減算)され、誤差信号列とな
る。この誤差信号列を基に、評価関数計算回路1-10にお
いて順次に評価関数を求める。評価関数の例を以下の数
1に示す。
路1a内の波形チェック回路1-6 に送られ、波形及びタイ
ミングについてのチェックが行われる。波形チェック回
路1-6 において正しいと判定された場合、波形チェック
回路1-6 の出力は、同期加算回路1-7 で基準波形に合わ
せた形に変換され、あるタイミングを基準として同期加
算される。同期加算回路1-7 は、この同期加算によりS
/Nの向上を図っている。同期加算回路1-7 の出力は、
予め理想基準波形作成回路1-8 において計算されている
ゴースト除去用の理想基準信号波形と波形比較回路1-9
において比較(この場合減算)され、誤差信号列とな
る。この誤差信号列を基に、評価関数計算回路1-10にお
いて順次に評価関数を求める。評価関数の例を以下の数
1に示す。
【0005】
【数1】
【0006】現在求められた評価関数と、今までに求め
られた評価関数の最小値(この最小値は最小値記憶回路
1-12に記憶されている)とを、比較処理回路1-11におい
て比較する。比較の結果、現在求められた評価関数の方
が小さい場合には、最小値記憶回路1-12に記憶される評
価関数の最小値が更新される。また、比較処理回路1-11
では、トランスバーサルフィルタ1-2 のタップ利得(係
数)更新の条件の一つである、現在の評価関数が過去の
評価関数の最小値のある定数(>1.0)倍以下である
かどうかを判定する。比較処理回路1-11は、上記の条件
を満たしていると判定した場合、倍率設定回路1-14に判
定結果を送る。
られた評価関数の最小値(この最小値は最小値記憶回路
1-12に記憶されている)とを、比較処理回路1-11におい
て比較する。比較の結果、現在求められた評価関数の方
が小さい場合には、最小値記憶回路1-12に記憶される評
価関数の最小値が更新される。また、比較処理回路1-11
では、トランスバーサルフィルタ1-2 のタップ利得(係
数)更新の条件の一つである、現在の評価関数が過去の
評価関数の最小値のある定数(>1.0)倍以下である
かどうかを判定する。比較処理回路1-11は、上記の条件
を満たしていると判定した場合、倍率設定回路1-14に判
定結果を送る。
【0007】累積加算回路1-13では、波形比較回路1-9
より出力される誤差信号列の累積加算平均を行ってい
る。誤差信号列には、残留ゴースト成分及びランダムノ
イズ成分が含まれていると考えられるので、ランダムノ
イズ成分を排除することを目的として、累積加算平均が
行われている。
より出力される誤差信号列の累積加算平均を行ってい
る。誤差信号列には、残留ゴースト成分及びランダムノ
イズ成分が含まれていると考えられるので、ランダムノ
イズ成分を排除することを目的として、累積加算平均が
行われている。
【0008】次段の倍率設定回路1-14は、比較処理回路
1-11での評価関数の判定結果、及び累積加算回路1-13か
らの累積加算平均の結果を参照して、トランスバーサル
フィルタ1-2 のタップ利得更新のための倍率を決定す
る。この倍率設定の条件は、評価関数が過去の最小値の
ある定数(>1.0)倍以下の場合(前記したように比
較処理回路1-11で判定)であり、かつ、累積加算平均
が、一定の値に設定されているゴースト検出係数よりも
大きい場合、という二つの条件を満たした場合である。
両方の条件を満たさない場合は、倍率設定回路1-14は倍
率を0として、タップ利得の更新を行わない。
1-11での評価関数の判定結果、及び累積加算回路1-13か
らの累積加算平均の結果を参照して、トランスバーサル
フィルタ1-2 のタップ利得更新のための倍率を決定す
る。この倍率設定の条件は、評価関数が過去の最小値の
ある定数(>1.0)倍以下の場合(前記したように比
較処理回路1-11で判定)であり、かつ、累積加算平均
が、一定の値に設定されているゴースト検出係数よりも
大きい場合、という二つの条件を満たした場合である。
両方の条件を満たさない場合は、倍率設定回路1-14は倍
率を0として、タップ利得の更新を行わない。
【0009】タップ利得設定回路1-15は、波形比較回路
1-9 より供給される誤差信号列と、倍率設定回路1-14よ
り供給される倍率設定出力とから、ゴースト除去に最適
なタップ利得を設定し、トランスバーサルフィルタ1-2
のタップ利得を更新する。フィルタ1-2 は、その設定さ
れたタップ利得により入力信号のゴーストを除去する。
フィルタ1-2 を通過した映像信号は、D/A変換回路1-
3 でD/A変換され、ラインL1-2 に出力される。図3
に示すゴースト除去装置は、以上の動作を繰り返し行
い、入力信号のゴースト状況に応じてフィルタ1-2 のタ
ップ利得を逐次更新することにより、ゴーストを除去し
ている。なお、ブロック1-6 〜1-15までが、演算処理回
路1aを構成している。
1-9 より供給される誤差信号列と、倍率設定回路1-14よ
り供給される倍率設定出力とから、ゴースト除去に最適
なタップ利得を設定し、トランスバーサルフィルタ1-2
のタップ利得を更新する。フィルタ1-2 は、その設定さ
れたタップ利得により入力信号のゴーストを除去する。
フィルタ1-2 を通過した映像信号は、D/A変換回路1-
3 でD/A変換され、ラインL1-2 に出力される。図3
に示すゴースト除去装置は、以上の動作を繰り返し行
い、入力信号のゴースト状況に応じてフィルタ1-2 のタ
ップ利得を逐次更新することにより、ゴーストを除去し
ている。なお、ブロック1-6 〜1-15までが、演算処理回
路1aを構成している。
【0010】トランスバーサルフィルタ1-2 のタップ利
得(係数)更新のための前記一方の条件の判定(累積加
算平均とゴースト検出係数との比較による判定)では、
累積加算平均が、一定値に設定されたゴースト検出係数
より大きい場合、ゴースト成分があると判定している。
よって、ランダムノイズ成分の影響を避けてゴースト検
出係数を大きな値に設定した場合には、次の問題があっ
た。それは、ゴースト除去処理が進むにつれ、累積加算
平均が小さくなっていく(残留ゴースト成分が小さくな
っていく)ので、このゴースト除去装置は、残留ゴース
ト成分(微小ゴースト成分)の検出が難しくなり、残留
ゴーストを除去しにくくなることである。
得(係数)更新のための前記一方の条件の判定(累積加
算平均とゴースト検出係数との比較による判定)では、
累積加算平均が、一定値に設定されたゴースト検出係数
より大きい場合、ゴースト成分があると判定している。
よって、ランダムノイズ成分の影響を避けてゴースト検
出係数を大きな値に設定した場合には、次の問題があっ
た。それは、ゴースト除去処理が進むにつれ、累積加算
平均が小さくなっていく(残留ゴースト成分が小さくな
っていく)ので、このゴースト除去装置は、残留ゴース
ト成分(微小ゴースト成分)の検出が難しくなり、残留
ゴーストを除去しにくくなることである。
【0011】一方、残留ゴースト成分を検出しやすくす
るため、ゴースト検出係数を小さく設定した場合には、
次の問題があった。それは、ゴースト除去処理開始時及
び低S/N時において、ゴースト除去装置は、累積加算
平均に含まれているランダムノイズ成分をゴースト成分
と誤検出し、フィルタ1-2 に対して不要なタップ利得を
設定してしまい、誤動作や発散といった現象を起こすこ
とである。
るため、ゴースト検出係数を小さく設定した場合には、
次の問題があった。それは、ゴースト除去処理開始時及
び低S/N時において、ゴースト除去装置は、累積加算
平均に含まれているランダムノイズ成分をゴースト成分
と誤検出し、フィルタ1-2 に対して不要なタップ利得を
設定してしまい、誤動作や発散といった現象を起こすこ
とである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、ゴースト除去時のランダムノイズの悪影
響を排除し、なおかつ、微小ゴースト成分を良好に除去
できるゴースト除去装置とするには、どのような手段を
講じなければならないかという点にある。
とする課題は、ゴースト除去時のランダムノイズの悪影
響を排除し、なおかつ、微小ゴースト成分を良好に除去
できるゴースト除去装置とするには、どのような手段を
講じなければならないかという点にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するためにこの発明は、映像信号に挿入されたゴースト
キャンセル用のGCR信号を用いてゴーストを除去する
ゴースト除去装置であり、入来する映像信号をデジタル
データに変換するA/D変換回路と、タップ利得が随時
更新されることにより、前記A/D変換回路によってデ
ジタルデータに変換された映像信号からゴーストを除去
して出力するトランスバーサルフィルタと、前記トラン
スバーサルフィルタから出力されるゴーストが除去され
たデジタルデータをアナログデータに変換するD/A変
換回路と、前記トランスバーサルフィルタの出力から、
前記GCR信号を含む所定の一定期間を抽出して格納す
る波形取込み回路と、前記波形取込み回路の出力を同期
加算及び波形変換した信号と、理想基準波形信号との間
の演算を行なって得られる誤差信号列を、累積加算した
累積加算平均により、倍率設定信号を出力する倍率設定
回路と、前記誤差信号列と前記倍率設定信号とを演算処
理し、前記トランスバーサルフィルタに対する前記タッ
プ利得を設定し、前記トランスバーサルフィルタに前記
タップ利得を随時書き込むタップ利得設定回路とを備え
た演算処理回路とより成るゴースト除去装置において、
前記倍率設定回路に、前記倍率設定信号を出力する倍率
出力回路と、ゴースト除去処理回数をカウントし、制御
信号を出力するカウンタと、前記制御信号に応じて、ゴ
ースト除去処理回数が増えるにつれ小さな値のゴースト
検出係数を出力するゴースト検出係数出力回路と、前記
累積加算平均と、前記ゴースト検出係数とを比較し、ゴ
ースト成分が残留しているかどうかを検出する比較回路
と、前記比較回路の比較結果が、前記累積加算平均が前
記ゴースト検出係数より大の時のみ、前記倍率出力回路
から供給される前記倍率設定信号を、前記タップ利得設
定回路に出力するゲート回路とを設けたことを特徴とす
るゴースト除去装置を提供するものである。
するためにこの発明は、映像信号に挿入されたゴースト
キャンセル用のGCR信号を用いてゴーストを除去する
ゴースト除去装置であり、入来する映像信号をデジタル
データに変換するA/D変換回路と、タップ利得が随時
更新されることにより、前記A/D変換回路によってデ
ジタルデータに変換された映像信号からゴーストを除去
して出力するトランスバーサルフィルタと、前記トラン
スバーサルフィルタから出力されるゴーストが除去され
たデジタルデータをアナログデータに変換するD/A変
換回路と、前記トランスバーサルフィルタの出力から、
前記GCR信号を含む所定の一定期間を抽出して格納す
る波形取込み回路と、前記波形取込み回路の出力を同期
加算及び波形変換した信号と、理想基準波形信号との間
の演算を行なって得られる誤差信号列を、累積加算した
累積加算平均により、倍率設定信号を出力する倍率設定
回路と、前記誤差信号列と前記倍率設定信号とを演算処
理し、前記トランスバーサルフィルタに対する前記タッ
プ利得を設定し、前記トランスバーサルフィルタに前記
タップ利得を随時書き込むタップ利得設定回路とを備え
た演算処理回路とより成るゴースト除去装置において、
前記倍率設定回路に、前記倍率設定信号を出力する倍率
出力回路と、ゴースト除去処理回数をカウントし、制御
信号を出力するカウンタと、前記制御信号に応じて、ゴ
ースト除去処理回数が増えるにつれ小さな値のゴースト
検出係数を出力するゴースト検出係数出力回路と、前記
累積加算平均と、前記ゴースト検出係数とを比較し、ゴ
ースト成分が残留しているかどうかを検出する比較回路
と、前記比較回路の比較結果が、前記累積加算平均が前
記ゴースト検出係数より大の時のみ、前記倍率出力回路
から供給される前記倍率設定信号を、前記タップ利得設
定回路に出力するゲート回路とを設けたことを特徴とす
るゴースト除去装置を提供するものである。
【0014】
【実施例】この発明は、従来一定値であったゴースト検
出係数を、ゴースト除去処理に応じて適応的に変化させ
ることにより、前記課題を解決した。ゴースト除去処理
開始時、及び低S/N時は、累積加算平均に含まれるラ
ンダムノイズ成分は累積加算回路1-13で軽減されていな
いと考えられるので、ランダムノイズ成分をゴースト成
分と誤検出しないように、ゴースト検出係数を大きめに
設定しておく。ゴースト除去処理が進むと、累積加算平
均に含まれるランダムノイズ成分は軽減され本来のゴー
スト成分のみが累積加算平均に残留していると考えられ
るので、ゴースト検出係数を徐々に小さく設定する。こ
れにより、本発明のゴースト除去装置は、スムーズなゴ
ースト除去処理を行うことができる。
出係数を、ゴースト除去処理に応じて適応的に変化させ
ることにより、前記課題を解決した。ゴースト除去処理
開始時、及び低S/N時は、累積加算平均に含まれるラ
ンダムノイズ成分は累積加算回路1-13で軽減されていな
いと考えられるので、ランダムノイズ成分をゴースト成
分と誤検出しないように、ゴースト検出係数を大きめに
設定しておく。ゴースト除去処理が進むと、累積加算平
均に含まれるランダムノイズ成分は軽減され本来のゴー
スト成分のみが累積加算平均に残留していると考えられ
るので、ゴースト検出係数を徐々に小さく設定する。こ
れにより、本発明のゴースト除去装置は、スムーズなゴ
ースト除去処理を行うことができる。
【0015】図1に本発明のゴースト除去装置の要部で
ある倍率設定回路の一実施例を示す。なお、このゴース
ト除去装置は、倍率設定回路の内部構造以外は従来例と
同一であるので、その部分の説明及び全体の構成図は省
略する。
ある倍率設定回路の一実施例を示す。なお、このゴース
ト除去装置は、倍率設定回路の内部構造以外は従来例と
同一であるので、その部分の説明及び全体の構成図は省
略する。
【0016】図1に示す倍率設定回路1-14a について説
明する。ROM(読出し専用メモリ)テーブル2-1 (倍
率出力回路)に格納されているタップ利得計算倍率は、
第一判定回路2-2 に供給される。また、第一判定回路2-
2 には、比較処理回路1-11から、トランスバーサルフィ
ルタ1-2 のタップ利得(係数)更新の条件の一つであ
る、現在の評価関数が過去の評価関数の最小値のある定
数(>1.0)倍以下であるかどうかの判定結果が供給
されている。タップ利得更新の条件を満たすという判定
結果の場合、第一判定回路2-2 は、供給されるタップ利
得計算倍率を次段の第二判定回路2-3 に出力する。第二
判定回路2-3 は、次に説明する比較回路2-5 から供給さ
れる比較結果に応じて、第一判定回路2-2 から供給され
るタップ利得計算倍率を、次段のタップ利得設定回路1-
15(図3参照)に出力するかどうかを決定するゲート回
路である。
明する。ROM(読出し専用メモリ)テーブル2-1 (倍
率出力回路)に格納されているタップ利得計算倍率は、
第一判定回路2-2 に供給される。また、第一判定回路2-
2 には、比較処理回路1-11から、トランスバーサルフィ
ルタ1-2 のタップ利得(係数)更新の条件の一つであ
る、現在の評価関数が過去の評価関数の最小値のある定
数(>1.0)倍以下であるかどうかの判定結果が供給
されている。タップ利得更新の条件を満たすという判定
結果の場合、第一判定回路2-2 は、供給されるタップ利
得計算倍率を次段の第二判定回路2-3 に出力する。第二
判定回路2-3 は、次に説明する比較回路2-5 から供給さ
れる比較結果に応じて、第一判定回路2-2 から供給され
るタップ利得計算倍率を、次段のタップ利得設定回路1-
15(図3参照)に出力するかどうかを決定するゲート回
路である。
【0017】比較回路2-5 の動作と第二判定回路2-3 の
ゲート条件について説明する。比較回路2-5 には、累積
加算回路1-13から累積加算平均が供給されると共に、R
OMテーブル2-4 (ゴースト検出係数出力回路)からゴ
ースト検出係数が供給されている。そして、比較回路2-
5 は、累積加算平均とゴースト検出係数との比較を行
い、その比較結果を第二判定回路2-3 に出力する。第二
判定回路2-3 は、累積加算平均がゴースト検出係数より
も大という比較結果の場合にゲートを開いて、タップ利
得計算倍率を倍率設定出力として出力し(この場合、フ
ィルタ1-2のタップ利得は更新される)、他の比較結果
の場合にはゲートを閉じる(この場合、フィルタ1-2 の
タップ利得は更新されない)。なお、第二判定回路2-3
には、ゴースト除去処理回数であるゲート開閉の判定回
数をカウントするカウンタが設けられている。
ゲート条件について説明する。比較回路2-5 には、累積
加算回路1-13から累積加算平均が供給されると共に、R
OMテーブル2-4 (ゴースト検出係数出力回路)からゴ
ースト検出係数が供給されている。そして、比較回路2-
5 は、累積加算平均とゴースト検出係数との比較を行
い、その比較結果を第二判定回路2-3 に出力する。第二
判定回路2-3 は、累積加算平均がゴースト検出係数より
も大という比較結果の場合にゲートを開いて、タップ利
得計算倍率を倍率設定出力として出力し(この場合、フ
ィルタ1-2のタップ利得は更新される)、他の比較結果
の場合にはゲートを閉じる(この場合、フィルタ1-2 の
タップ利得は更新されない)。なお、第二判定回路2-3
には、ゴースト除去処理回数であるゲート開閉の判定回
数をカウントするカウンタが設けられている。
【0018】このようにして、現在の評価関数が過去の
評価関数の最小値のある定数(>1.0)倍以下である
(比較処理回路1-11で判定)という条件と、累積加算平
均がゴースト検出係数よりも大(比較回路2-5 で判定)
という条件との2つの条件が同時に満たされた時に、タ
ップ利得計算倍率が倍率設定回路1-14a から出力され、
トランスバーサルフィルタ1-2 のタップ利得(係数)が
更新される。ゴースト除去処理開始時は、前述したよう
に、S/Nが良好ではないと考えられ、またゴースト成
分も大きいと考えられる。よって、大きな値に設定され
たゴースト検出係数を用いなければゴースト成分を正確
に検出できないので、ROMテーブル2-4 からは、大き
な値に設定されたゴースト検出係数が出力されている。
評価関数の最小値のある定数(>1.0)倍以下である
(比較処理回路1-11で判定)という条件と、累積加算平
均がゴースト検出係数よりも大(比較回路2-5 で判定)
という条件との2つの条件が同時に満たされた時に、タ
ップ利得計算倍率が倍率設定回路1-14a から出力され、
トランスバーサルフィルタ1-2 のタップ利得(係数)が
更新される。ゴースト除去処理開始時は、前述したよう
に、S/Nが良好ではないと考えられ、またゴースト成
分も大きいと考えられる。よって、大きな値に設定され
たゴースト検出係数を用いなければゴースト成分を正確
に検出できないので、ROMテーブル2-4 からは、大き
な値に設定されたゴースト検出係数が出力されている。
【0019】ゴースト除去処理が進むと、前述した第二
判定回路2-3 のカウンタでのカウント数が大きくなる。
また、ゴースト除去処理が進むにつれ、ランダムノイズ
成分の軽減が行われ、累積加算平均のS/Nが良くな
り、累積加算平均に含まれる成分は、ほとんど微小残留
ゴースト成分のみとなる。よって、初期設定の値の大き
なゴースト検出係数では、比較回路2-5 において、ゴー
スト成分が残っているかどうかの正確な判定ができなく
なる。そこで、前記カウンタのカウント数に応じた制御
信号を、第二判定回路2-3 からROMテーブル2-4 に送
り、カウント数が大きくなるにつれ(ゴースト除去処理
回数が増えるにつれ)、ROMテーブル2-4 は、徐々に
小さい値のゴースト検出係数を出力するようになってい
る。このゴースト検出係数の制御により、倍率設定回路
1-14a は、微小ゴースト成分の残留を正確に検出できる
ので、本ゴースト除去装置は、微小残留ゴースト成分の
除去も良好に行える。ゴースト検出係数の設定例を図2
に示す。
判定回路2-3 のカウンタでのカウント数が大きくなる。
また、ゴースト除去処理が進むにつれ、ランダムノイズ
成分の軽減が行われ、累積加算平均のS/Nが良くな
り、累積加算平均に含まれる成分は、ほとんど微小残留
ゴースト成分のみとなる。よって、初期設定の値の大き
なゴースト検出係数では、比較回路2-5 において、ゴー
スト成分が残っているかどうかの正確な判定ができなく
なる。そこで、前記カウンタのカウント数に応じた制御
信号を、第二判定回路2-3 からROMテーブル2-4 に送
り、カウント数が大きくなるにつれ(ゴースト除去処理
回数が増えるにつれ)、ROMテーブル2-4 は、徐々に
小さい値のゴースト検出係数を出力するようになってい
る。このゴースト検出係数の制御により、倍率設定回路
1-14a は、微小ゴースト成分の残留を正確に検出できる
ので、本ゴースト除去装置は、微小残留ゴースト成分の
除去も良好に行える。ゴースト検出係数の設定例を図2
に示す。
【0020】なお、上記カウンタはゴースト除去処理回
数をカウントすればよいので、必ずしも第二判定回路2-
3 に設けなくてもよく、比較回路2-5 での比較回数や、
第一判定回路2-2 での判定回数をカウントする位置に設
けてもよい。
数をカウントすればよいので、必ずしも第二判定回路2-
3 に設けなくてもよく、比較回路2-5 での比較回数や、
第一判定回路2-2 での判定回数をカウントする位置に設
けてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上の通り、本発明になるゴースト除去
装置は、ゴースト検出係数を、ゴースト除去処理の進み
具合に応じて適応的に切換えることにより、ゴースト除
去処理開始時は、ランダムノイズ成分の影響を受けずに
ゴースト除去が行え、かつゴースト除去処理が進むにつ
れて微小ゴースト成分も良好に除去することが可能とな
るため、従来にはない優れたゴースト除去を行うことが
できる。
装置は、ゴースト検出係数を、ゴースト除去処理の進み
具合に応じて適応的に切換えることにより、ゴースト除
去処理開始時は、ランダムノイズ成分の影響を受けずに
ゴースト除去が行え、かつゴースト除去処理が進むにつ
れて微小ゴースト成分も良好に除去することが可能とな
るため、従来にはない優れたゴースト除去を行うことが
できる。
【図1】本発明のゴースト除去装置の要部である倍率設
定回路の一実施例を示す図である。
定回路の一実施例を示す図である。
【図2】ゴースト検出係数の設定例を示す図である。
【図3】従来例を示す図である。
1a 演算処理回路 1-1 A/D変換回路 1-2 トランスバーサルフィルタ 1-3 D/A変換回路 1-4 タイミング発生回路 1-5 波形取込み回路 1-6 波形チェック回路 1-7 同期加算回路 1-8 理想基準波形作成回路 1-9 波形比較回路 1-10 評価関数計算回路 1-11 比較処理回路 1-12 最小値記憶回路 1-13 累積加算回路 1-14a 倍率設定回路 1-15 タップ利得設定回路 2-1 ROMテーブル(倍率出力回路) 2-2 第一判定回路 2-3 第二判定回路(ゲート回路) 2-4 ROMテーブル(ゴースト検出係数出力回路) 2-5 比較回路
Claims (1)
- 【請求項1】映像信号に挿入されたゴーストキャンセル
用のGCR信号を用いてゴーストを除去するゴースト除
去装置であり、 入来する映像信号をデジタルデータに変換するA/D変
換回路と、タップ利得が随時更新されることにより、 前記A/D変
換回路によってデジタルデータに変換された映像信号か
らゴーストを除去して出力するトランスバーサルフィル
タと、 前記トランスバーサルフィルタから出力されるゴースト
が除去されたデジタルデータをアナログデータに変換す
るD/A変換回路と、 前記トランスバーサルフィルタの出力から、前記GCR
信号を含む所定の一定期間を抽出して格納する波形取込
み回路と、 前記波形取込み回路の出力を同期加算及び波形変換した
信号と、理想基準波形信号との間の演算を行なって得ら
れる誤差信号列を、累積加算した累積加算平均により、
倍率設定信号を出力する倍率設定回路と、前記誤差信号
列と前記倍率設定信号とを演算処理し、前記トランスバ
ーサルフィルタに対する前記タップ利得を設定し、前記
トランスバーサルフィルタに前記タップ利得を随時書き
込むタップ利得設定回路とを備えた演算処理回路とより
成るゴースト除去装置において、 前記倍率設定回路に、 前記倍率設定信号を出力する倍率出力回路と、 ゴースト除去処理回数をカウントし、制御信号を出力す
るカウンタと、 前記制御信号に応じて、ゴースト除去処理回数が増える
につれ小さな値のゴースト検出係数を出力するゴースト
検出係数出力回路と、 前記累積加算平均と、前記ゴースト検出係数とを比較
し、ゴースト成分が残留しているかどうかを検出する比
較回路と、 前記比較回路の比較結果が、前記累積加算平均が前記ゴ
ースト検出係数より大の時のみ、前記倍率出力回路から
供給される前記倍率設定信号を、前記タップ利得設定回
路に出力するゲート回路とを設けたことを特徴とするゴ
ースト除去装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3339965A JP2697437B2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | ゴースト除去装置 |
US07/982,714 US5343253A (en) | 1991-11-28 | 1992-11-27 | Ghost removal apparatus for television receiver using changed and adaptive ghost detection coefficients |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3339965A JP2697437B2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | ゴースト除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05153443A JPH05153443A (ja) | 1993-06-18 |
JP2697437B2 true JP2697437B2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=18332445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3339965A Expired - Fee Related JP2697437B2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | ゴースト除去装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5343253A (ja) |
JP (1) | JP2697437B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100390483B1 (ko) * | 1995-12-13 | 2003-09-06 | 엘지전자 주식회사 | 티브이의고스트제거방법 |
KR100421837B1 (ko) * | 1996-12-31 | 2004-06-11 | 엘지전자 주식회사 | 고스트제거장치 |
KR100233390B1 (ko) * | 1997-02-21 | 1999-12-01 | 구자홍 | 티브이수상기의 칼라왜곡 보정 방법 및 장치 |
US6674486B2 (en) * | 2000-05-31 | 2004-01-06 | Sony Corporation | Signal processor and signal processing method |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5089892A (en) * | 1989-04-13 | 1992-02-18 | Victor Company Of Japan, Ltd. | Ghost canceller employing plural reference signals |
US5025317A (en) * | 1989-04-13 | 1991-06-18 | Victor Company Of Japan, Ltd. | Ghost canceler using reference signals to generate updated criterion functions on which tap gains are determined |
US5216507A (en) * | 1989-10-18 | 1993-06-01 | Victor Company Of Japan, Ltd. | Waveform distortion removing apparatus |
JPH0752922B2 (ja) * | 1989-12-27 | 1995-06-05 | 日本ビクター株式会社 | ゴースト除去装置 |
-
1991
- 1991-11-28 JP JP3339965A patent/JP2697437B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1992
- 1992-11-27 US US07/982,714 patent/US5343253A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5343253A (en) | 1994-08-30 |
JPH05153443A (ja) | 1993-06-18 |
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