JPH05103227A - ゴースト除去装置 - Google Patents

ゴースト除去装置

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Publication number
JPH05103227A
JPH05103227A JP3257988A JP25798891A JPH05103227A JP H05103227 A JPH05103227 A JP H05103227A JP 3257988 A JP3257988 A JP 3257988A JP 25798891 A JP25798891 A JP 25798891A JP H05103227 A JPH05103227 A JP H05103227A
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JP
Japan
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ghost
waveform
tap coefficient
range
correlation
Prior art date
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Pending
Application number
JP3257988A
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English (en)
Inventor
Mika Suzuki
みか 鈴木
Masaki Nishikawa
正樹 西川
Hiroyuki Iga
弘幸 伊賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】GCR信号を用いてゴースト除去を行うゴース
ト除去装置において、前ゴースト除去後の残留ゴースト
を低減させる。 【構成】まず、狭い範囲で相関演算を行い、ゴースト除
去動作を行う。そしてゴースト除去後の波形のうち、除
去範囲より前の範囲の残留ゴーストを評価する評価値
“Q1 ”を求める。次に前ゴーストに対応した広い範囲
で相関演算を行い、求められたタップ係数を基にマイク
ロプロセッサと積和累積器とでゴースト除去演算を行
う。そしてゴースト除去演算で求められた結果のうち、
除去範囲より前の範囲の残留ゴーストを評価する評価値
“Q2 ”を求める。そして評価値Q1 ,Q2 を比較し、
小さい方のタップ係数をトランスバーサルフィルタの最
終的なタップ係数とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン信号から
ゴーストを除去するゴースト除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビジョン放送においては、ゴ
ースト除去の基準信号としてGCR(ghost cancel refe
rence )信号が垂直帰線期間に挿入されており、このG
CR信号を利用して波形等化を行いゴーストを除去する
ようにしたテレビジョン受像機が商品化されている。G
CR信号はステップ波形とペデスタル波形とによって構
成されており、文献1「放送の標準化と審議状況」(河
内、テレビジョン学会誌 Vol.43,NO.5, pp.435-442, Ma
y 1989)に記載されているように、8フィールドシーケ
ンスで、垂直帰線期間の第18H(水平帰線期間)及び
第281Hに挿入されている。
【0003】図4はこのような従来のゴースト除去装置
を示すブロック図である。図4の装置は、文献2「ゴー
ストクリーンシステム」(伊賀ほか、テレビジョン学会
技術報告,Vol.13,No.53 ,PP.7-12 ,CE'89-9 (Oct.
1989))に記載されたものであり、LMS(Least Mean
Square )法という逐次修正アルゴリズムを採用してい
る。
【0004】図4において入力端子1にはゴースト妨害
を受けたビデオ信号が入力される。このビデオ信号は、
放送局側においてゴースト除去用の基準信号としてGC
R信号を挿入して送出されたものである。入力ビデオ信
号はアナログ/ディジタル変換器(以下、A/D変換器
と記述)2によって単位時間T秒毎にサンプリングされ
てディジタル信号に変換され、トランスバーサルフィル
タ(以下TFと記述)3のみで構成された等化回路及び
入力波形メモリ4に与えられる。なお、入力ビデオ信号
はタイミング回路5にも入力されている。そしてタイミ
ング回路5は入力ビデオ信号を基に全システムのクロッ
クCK(周期T=1/4fsc=70ns(fscは色副搬
送波周波数))及び各種タイミング信号を発生してい
る。
【0005】ゴースト除去を行うTF3は、単位時間遅
延回路を直列接続して構成した遅延回路群6、乗算器群
7、加算器8及びタップ係数メモリ9から構成されてい
る。タップ係数メモリ9に記憶されたタップ係数が乗算
器群7の各乗算器に与えられて各乗算器の係数が決定す
る。なお、TF3のタップ係数は、前ゴースト除去用に
I個と遅れゴースト除去用にJ個、そして主信号用に1
個とで合計(I+J+1)個である。
【0006】前述したタップ係数は、マイクロプロセッ
サ11がROM12及び作業RAM13を利用して、入
出力波形メモリ4,15に取込まれた入力及び出力基準
信号に対して所定の演算を行うことにより、単位時間T
毎に修正される。これにより遅延時間が(−IT〜J
T)の範囲内にあるゴーストが除去可能である。なお、
ROM12には、放送局より送出された映像信号に挿入
されているGCR信号と同一の基準信号が格納されてい
る。
【0007】図5はゴースト除去動作を説明するための
フローチャートである。このフローも文献2によって開
示されている。まず、ステップS1において、ゴースト
成分を検出するため、入出力基準信号の取込みが行われ
る。タイミング回路5は基準信号の取込みタイミングを
示すタイミング信号を入出力波形メモリ4,15に出力
する。入出力波形メモリ4,15は、フィールド毎に発
生するタイミング信号のタイミングで、入出力基準信号
を取込む。マイクロプロセッサ11は取込まれた入出力
基準信号の4フィールド間差を取り、更に差分すること
でインパルス状の入出力波形列{xk },{yk }を得
る。
【0008】次のステップS2では、マイクロプロセッ
サ11は、予めROM12に格納されていたプログラム
に従って、入力波形列{xk }の中の最大ピークxp
検出し、このピーク位置をインパルス波形列の時間基準
pに定める。そしてステップS3でマイクロプロセッサ
11は時間基準pを基にして(1)式に示す演算を行
い、誤差波形列{ek }を求めている。 ek =yk −rk (1) ここで送信側で挿入している基準信号と同一の基準波形
列{rk }が予めROM12に格納されており、マイク
ロプロセッサ11は出力波形列{yk }から基準波形列
{rk }を減算することで誤差波形列{ek }を求めて
いる。
【0009】次のステップS4では、タイミング回路5
からのタイミング信号によって、積和累積器14が下記
(2)式に示す入力波形と誤差波形との相互相関演算を
実行する。
【0010】
【数1】
【0011】なお、相関範囲は時間基準p近傍の[p−
1 ,p+b1 ]であり、またa1 は演算時間の関係か
らa1 <(I/2)である。
【0012】ここで積和累積器14の構成及び動作を説
明する。図6は積和累積器14の構成を示すブロック図
であり、図7は積和累積器14の動作を説明するタイミ
ングチャートである。図6において積和累積器14はラ
ッチ21〜24、乗算器25及び加算器26によって構
成されており、その動作周期は乗算器25及び作業RA
M13の動作時間との関連から、タイミング回路5より
供給されるクロックCKの2倍に設定されている。
【0013】図7において(a)〜(f)はタイミング
回路5から供給される各種の信号である。ここで(a)
はクロックCKであり、(b)〜(e)はそれぞれラッ
チ21〜24に供給されるタイミング信号であり、
(f)はクリア信号である。まず、(f)のクリア信号
により全てのラッチ21〜24はクリアされる。次に
(b)に示すタイミング信号により、ラッチ21は作業
RAM13から供給されているデータxi をラッチす
る。次の時間T秒後に(c)に示すタイミング信号によ
り、ラッチ22は作業RAM13から供給されているデ
ータei+1 をラッチする。次の時間T秒以内に乗算器2
5はラッチ21,22の出力を乗算し、ラッチ23に出
力する。そしてラッチ23は(d)に示すタイミングで
乗算器25より出力された乗算結果(xi ・ei+1 )を
ラッチする。
【0014】ラッチ23の出力は加算器26を介してラ
ッチ24に出力されており、ラッチ24は加算器26の
出力をラッチして加算器26に出力する。加算器26は
ラッチ23,24の出力を加算しており、これにより乗
算器25による乗算結果は累積され、(e)に示すタイ
ミング信号のタイミングで、ラッチ24は累積乗算結果
を出力する。図7は上述したシーケンスを3回繰り返し
た場合のタイミングを示しており、相関範囲は3であ
る。つまり相関範囲が[p−a1 ,p+b1 ]である場
合は上述したシーケンスを(a1 +b1 +1)回繰り返
せば良い。また相関演算に要する時間は図7より明らか
なように、約2T・(a1 +b1 +1)秒という短時間
に行われ、ラッチ24より出力される相関演算結果は作
業RAM13に転送され、格納される。
【0015】それから図5のS5で下記(3)式に示す
タップ係数修正演算が行われ、タップ係数が修正され
る。ついで、ステップS1に処理を戻して同様の動作を
繰り返す。 Cnew,k =Cold,k −α・dk (3) ここでCold,k はk番目の修正前の古いタップ係数であ
り、Cnew,k はk番目の新しいタップ係数である。また
係数αは修正時の比例係数であり、dk は相関結果であ
る。
【0016】修正されたタップ係数はタップ利得メモリ
9を介して各乗算器に与えられ、各遅延信号の利得が決
定する。こうして、TF3はゴーストの除去を行う。T
F3の出力は出力波形メモリ15に取り込まれ、タップ
係数修正演算が繰り返される。上記(3)式に示すよう
に、相関結果に比例させてタップ係数を逐次修正するこ
とにより、波形取り込み毎の誤差波形列{ek }の2乗
を最小化する。すなわち、最終的には誤差波形列
{ek }の2乗平均は収束することになり、ゴーストが
除去される。このLMS法によるゴースト除去について
は文献3「ディジタル信号処理」(宮川ほか、電子通信
学会編、1975年11月10日初版発行)等に詳述されてい
る。
【0017】ところで図8(a)に示すように大きさ
g、進み時間MTのゴーストを含む入力信号xを考え
る。ここでMTは(IT>MT>IT/2)とし、入力
信号xのピーク位置は(p=0)とする。この入力信号
xから図8(b)に示すような基準信号rを減算する
と、図8(c)に示すような前ゴーストの初期誤差信号
になる。この前ゴーストを前述した方法で除去した場
合、図8(d)に示すような孫ゴーストが発生する。以
下、孫ゴーストの発生する原因について説明する。
【0018】大きさg、進み時間MTの前ゴーストを含
む信号の伝送特性X(jω)は、 X(jω)=1+g・exp( jωMT) (4) であり、このX(jω)より前ゴーストを除去するTF
3の伝送特性Y(jω)は、 Y(jω)=1−g・exp( jωMT) (5) となる。
【0019】(4)式、(5)式より、TF3の伝送特
性Z(jω)は、 Z(jω)={1+g・exp( jωMT) }{1−g・exp( jωMT) } =1−g2 ・exp( jω2MT) (6) となる。
【0020】(6)式より大きさg2 、進み時間2MT
の孫ゴーストが発生することがわかる。この孫ゴースト
は相関演算の範囲外にあるため、そのまま消え残り、画
面を見にくくするという問題があった。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来の波形等化装置を
使用して前ゴースト除去動作を行った場合、孫ゴースト
が発生していた。この孫ゴーストは相関演算の範囲外に
あるため、そのまま消え残り、画面を見にくくするとい
う問題があった。
【0022】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、前ゴースト除去により発生する孫ゴーストのレベル
を低減させることで孫ゴーストによる画面の見にくさを
低減するゴースト除去動作を提供することを目的とす
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明に係る手段は、所
定周期で基準波形が挿入された入力波形を、タップ係数
可変型のトランスバーサルフィルタを含む等化手段に与
え、この等化手段の出力波形、もしくはこの出力波形と
等化な波形に挿入されている出力基準波形と前記入力波
形に挿入された基準波形との差より誤差波形を求め、こ
の誤差波形と前記基準波形との間の相関演算を行い、前
記タップ係数を求めてゴースト除去された出力波形を出
力するゴースト除去装置において、第1の相関範囲で相
関演算を行うことで第1のタップ係数を求める第1の相
関演算手段と、前記第1のタップ係数によるゴースト除
去後の波形を評価する第1の評価手段と、第2の相関範
囲で相関演算を行うことで第2のタップ係数を求める第
2の相関演算手段と、前記第2のタップ係数によるゴー
スト除去後の波形を評価する第2の評価手段と、前記第
1、第2の評価手段の評価結果を比較する比較手段とを
具備し、この比較手段の結果を基に前記トランスバーサ
ルフィルタのタップ係数を決定することで孫ゴーストに
よる画面の見にくさが低減される。
【0024】
【作用】第1、第2の相関演算手段で範囲の異なる相関
演算を行い、それぞれの演算結果から求められたタップ
係数でゴースト除去を行ったときの波形をそれぞれ第
1、第2の評価手段で評価し、この評価結果を比較す
る。この比較結果を基にトランスバーサルフィルタで使
用するタップ係数を決定することで孫ゴーストによる画
面の見にくさが低減される。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る実施例を
説明する。図1は本発明の実施例の構成を示すブロック
図、図2は実施例の動作を説明するフローチャート、そ
して図3は残留ゴーストを説明する説明図である。図1
において図4と同一の構成要素には同一符号を付してあ
る。
【0026】入力端子1にはゴースト妨害を受けたビデ
オ信号が入力される。このビデオ信号は、放送局側にお
いてゴースト除去用の基準信号としてGCR信号を挿入
して送出されたものである。入力ビデオ信号はA/D変
換器(アナログ/ディジタル変換器)2によって単位時
間T秒毎にサンプリングされてディジタル信号に変換さ
れ、TF(トランスバーサルフィルタ)3のみによる等
化回路及び入力波形メモリ4に与えられる。なお、入力
ビデオ信号はタイミング回路5にも入力されている。そ
してタイミング回路5は入力ビデオ信号を基に全システ
ムのクロックCK(周期T=1/4fsc=70ns(f
scは色副搬送波周波数))及び各種タイミング信号を発
生している。
【0027】ゴースト除去を行うTF3は、単位時間遅
延回路を直列接続して構成した遅延回路群6、乗算器群
7、加算器8及びタップ係数メモリ9から構成されてい
る。タップ係数メモリ9に記憶されたタップ係数が乗算
器群7の各乗算器に与えられて各乗算器の係数が決定す
る。なお、TF3のタップ係数は、前ゴースト除去用に
I個と遅れゴースト除去用にJ個、そして主信号用に1
個とで合計(I+J+1)個(C-I〜CJ )である。こ
こで主タップ係数のみ1+Co となる。つまりCi (−
I≦i≦J)は初期値i=0からの修正量のみを示す。
【0028】前述したタップ係数は、マイクロプロセッ
サ31がROM12及び作業RAM13を利用して、入
出力波形メモリ4,15に取込まれた入力及び出力基準
信号に対して所定の演算を行うことにより、単位時間T
毎に修正される。これにより遅延時間が(−IT〜J
T)の範囲内にあるゴーストが除去可能である。なお、
ROM12には、放送局より送出された映像信号に挿入
されているGCR信号と同一の基準信号が格納されてい
る。
【0029】次に図2を参照して実施例の動作を説明す
る。まず、S10でスタートすると、S11で入出力波
形メモリ4,15に対し入力及び出力基準信号の取り込
みを行う。マイクロプロセッサ31は取り込まれた入力
及び出力基準信号に対し、差分演算を行うことで入出力
波形列{xk },{yk }を求める。そしてマイクロプ
ロセッサ31は入力波形列{xk }の中の最大ピークを
検出し、このピーク位置をインパルス波形列の時間基準
pに定める。この時間基準pを基にして(7)式に示す
演算を行い、誤差波形列{ek }を求めている。 ek =yk −rk (7) ここで送信側で挿入している基準信号と同一の基準波形
列{rk }が予めROM12に格納されており、マイク
ロプロセッサ31は出力波形列{yk }から基準波形列
{rk }を減算することで誤差波形列{ek }を求めて
いる。このS11で行う信号処理は図5のS1〜S3と
同等である。
【0030】次のステップS12では、タイミング回路
5からのタイミング信号によって、積和累積器14が下
記(8)式に示す入力波形と誤差波形との相互相関演算
を実行する。
【0031】
【数2】
【0032】なお、相関範囲は時間基準p近傍の[p−
1 ,p+b1 ]であり、またa1 は演算時間の関係か
らa1 <(I/2)である。
【0033】その後S13で下記(9)式に示すタップ
係数修正演算が行われ、タップ係数が修正される。 Cnew,k =Cold,k −α・dk (9) ここでCold,k はk番目の修正前の古いタップ係数であ
り、Cnew,k はk番目の新しいタップ係数である。また
係数αは修正時の比例係数であり、dk は相関結果であ
る。修正されたタップ係数はタップ利得メモリ9を介し
て各乗算器に与えられ、各遅延信号の利得が決定する。
【0034】その後、S14で後述するPDUR値の比
較評価を行ったかどうかを検出し、評価前の場合はS1
5へ進む。S15はタップ係数修正動作が所定回数行わ
れているかどうかを検出し、所定回数行われていない場
合はS11に戻る。また所定回数に達した場合にはS1
6へと進む。
【0035】S16ではゴースト除去後の波形のうち、
除去範囲より前の範囲の誤差信号、つまり[t≦(−I
T/2)]の誤差信号から残留ゴーストを検出する。こ
こで検出されたゴースト量に、位相と遅延時間とに対す
る重み付けを行った値であるPDUR値を検出する。こ
のPDUR値に関しては文献4「ゴースト除去効果の評
価方法について」(都竹ほか、テレビジョン学会技術報
告、ITEJ Technical Report Vol.13,No.32,pp.7-12,Jun
e,1989)に記載されている。ここで求めたPDUR値を
評価値“Q1 ”とする。
【0036】次にタップ利得メモリ9にタップ係数{C
k }を保存したまま、作業RAM13に保存するタップ
係数{Ck ' }を求める。まず、S17で入力波形取り
込みを行う。またタップ係数{Ck ' }の初期値を0と
し、TF3の出力波形と同等の出力波形{yk ' }を演
算で算出する。この出力波形{yk ' }はマイクロプロ
セッサ31、積和累積器14を使用し、(10)式に示
す演算を行うことで算出する。
【0037】
【数3】
【0038】次にS19でピーク検出、誤差計算を行
う。この後にS20で(11)式に示す相関演算を行う
が、このときの相関範囲はS12とは異なり、[p−a
2 ,p+b2 ]の範囲で行う。ここで設定する相関範囲
のうち、少なくともa2 は(I<a2 )と設定する。
【0039】
【数4】
【0040】(11)式で求められた相関演算結果を基
に、S21でS13にて行ったのと同一のタップ係数修
正演算を行う。
【0041】それからS22で、S17以後の動作が所
定回数行われているかどうかを判別し、所定回数行われ
ていない場合はS17に戻る。この場合、S18ではS
21で求められたタップ係数{Ck ' }を用いて出力波
形{yk ' }を演算で算出している。一方、所定回数行
われた場合にはS23へ進み、S16と同様に(−IT
/2)よりも前のPDUR値を求め、これを評価値“Q
2 ”とする。
【0042】S24ではS16で求めた評価値Q1 とS
23で求めた評価値Q2 との比較を行う。ここで評価値
の小さい方のタップ係数を最終的なTF3のタップ係数
にする。つまりQ1 <Q2 の場合はS14へ戻り、評価
後であるため、S27に進んでゴースト除去動作を終了
する。一方、Q1 >Q2 の場合はS25へ進み、相関範
囲を広げて行った相関演算により求められたタップ係数
{Ck ' }を、タップ利得メモリ9に書き込むことで、
TF3のタップ係数に設定する。タップ係数設定後はS
26へと進み、ゴースト除去動作を終了する。
【0043】上述したようにゴースト除去動作のうち、
相関演算を広範囲で行った場合に前ゴーストの影響で発
生する孫ゴーストは以下のようになる。ここでは図3
(a)に示すように大きさg、進み時間MTのゴースト
を含む入力信号Xを考える。ここでMTは(IT>MT
>IT/2)とする。大きさg、進み時間MTの前ゴー
ストを含む信号の伝送特性X(jω)は、 X(jω)=1+g・exp(jωMT) (12) である。
【0044】一方、相関演算範囲を広げることで、範囲
内に前ゴーストのエネルギーが十分にあるので、誤差の
2乗和F(c,g) は(13)式のようになる。 F(c,g) =(g−c)2 +(c・g)2 (13) これを最小にするタップ係数は(13)式を微分した
(14)式が“0”となるときの値cである。
【0045】
【数5】
【0046】そして(15)式よりTF3の伝送特性Y
(jω)は、 Y(jω)=1−g/(1+g2 )・exp(jωMT) (16) となる。
【0047】(12),(16)式より、TF3の伝送
特性Z(jω)は(17)式のようになる。
【0048】
【数6】
【0049】(17)式より残留ゴーストとして、前ゴ
ーストは大きさがg3 /(1+g2 )であり、また孫ゴ
ーストは進み時間2MTで大きさがg2 /(1+g2
になることがわかる。この様子を図3(b)に示す。
【0050】ここで従来の孫ゴーストの大きさと本実施
例の残留ゴーストの大きさとを2乗誤差で比較すると
(18)式のようになる。 (g2 2 =g4 {g3 /(1+g2 )}2 +{g2 /(1+g2 )}2 =g4 /(1+g2 ) ここで g2 >0 より g4 /(1+g2 )<g4 (18) (18)式に示したように、相関演算を行う範囲を従来
より広く取ることで残留ゴーストの大きさを小さくする
ことができる。
【0051】以上記述したように、まず、狭い範囲で相
関演算を行い、ゴースト除去動作を行う。そしてゴース
ト除去後の波形のうち、除去範囲より前の範囲の残留ゴ
ーストからPDUR値を検出する。このPDUR値を評
価値“Q1 ”とする。次に前ゴーストに対応した広い範
囲で相関演算を行い、求められたタップ係数を基にマイ
クロプロセッサ31と積和累積器14とでゴースト除去
演算を行う。そしてゴースト除去演算で求められた結果
のうち、除去範囲より前の範囲の残留ゴーストからPD
UR値を検出する。ここで求めたPDUR値を評価値
“Q2 ”とする。そして評価値Q1 ,Q2 を比較し、小
さい方のタップ係数をTF3の最終的なタップ係数とす
る。これにより前ゴースト除去後の残留ゴーストによる
画面への影響を減少させることができる。
【0052】尚、本実施例では残留ゴーストの評価をP
DUR値で行っているが、かわりに前ゴースト除去範囲
よりも前の範囲の誤差信号の2乗和を用いても良い。ま
たこの範囲の誤差信号の絶対値和を用いてもかまわな
い。それ以外に、初め、出力波形としてゴースト除去を
行わない波形を出力しておき、最終的なタップ係数が決
定してからゴースト除去を行った波形を出力しても良
い。更にトランスバーサルフィルタを含む等化回路が巡
回型と非巡回型との直列接続で構成されている場合でも
本発明は使用可能である。特に非巡回型の部分に本発明
を用いることが効果的である。
【0053】
【発明の効果】前述したように、まず、狭い範囲で相関
演算を行い、ゴースト除去動作を行う。そしてゴースト
除去後の波形のうち、除去範囲より前の範囲の残留ゴー
ストからPDUR値を検出する。このPDUR値を評価
値“Q1 ”とする。次に前ゴーストに対応した広い範囲
で相関演算を行い、求められたタップ係数を基にマイク
ロプロセッサ31と積和累積器14とでゴースト除去演
算を行う。そしてゴースト除去演算で求められた結果の
うち、除去範囲より前の範囲の残留ゴーストからPDU
R値を検出する。ここで求めたPDUR値を評価値“Q
2 ”とする。そして評価値Q1 ,Q2 比較し、小さい方
のタップ係数をTF3の最終的なタップ係数とする。こ
れにより前ゴースト除去後の残留ゴーストによる画面へ
の影響を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の構成を示すブロック図
【図2】本発明に係る実施例の動作を説明するフローチ
ャート
【図3】本発明に係る実施例の残留ゴーストを説明する
説明図
【図4】従来の構成を示すブロック図
【図5】従来の動作を説明するフローチャート
【図6】積和累積器の構成を説明するブロック図
【図7】積和累積器の動作を説明するタイミングチャー
【図8】従来のゴースト除去による波形の推移を説明す
る説明図
【符号の説明】
3…トランスバーサルフィルタ 9…タップ利得メモリ 14…積和累積器 31…マイクロプロセッサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定周期で基準波形が挿入された入力波
    形を、タップ係数可変型のトランスバーサルフィルタを
    含む等化手段に与え、この等化手段の出力波形、もしく
    はこの出力波形と等化な波形に挿入されている出力基準
    波形と、前記基準波形との差より誤差波形を求め、この
    誤差波形と前記入力波形に挿入された基準波形との間の
    相関演算を行い、前記タップ係数を求めてゴースト除去
    された出力波形を出力するゴースト除去装置において、 第1の相関範囲で相関演算を行うことで第1のタップ係
    数を求める第1の相関演算手段と、 前記第1のタップ係数によるゴースト除去後の波形を評
    価する第1の評価手段と、 第2の相関範囲で相関演算を行うことで第2のタップ係
    数を求める第2の相関演算手段と、 前記第2のタップ係数によるゴースト除去後の波形を評
    価する第2の評価手段と、 前記第1、第2の評価手段の評価結果を比較する比較手
    段とを具備し、この比較手段の結果を基に前記トランス
    バーサルフィルタのタップ係数を決定することを特徴と
    するゴースト除去装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の相関範囲のうち前限界位置
    は、トランスバーサルフィルタのゴースト除去前限界位
    置と同等もしくはそれより前にあることを特徴とする請
    求項1記載のゴースト除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008190955A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Toshiba Corp パルス信号送信装置、その波形調整方法及びdme地上局装置

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