JP2749335B2 - 複写機 - Google Patents

複写機

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JP2749335B2
JP2749335B2 JP63286294A JP28629488A JP2749335B2 JP 2749335 B2 JP2749335 B2 JP 2749335B2 JP 63286294 A JP63286294 A JP 63286294A JP 28629488 A JP28629488 A JP 28629488A JP 2749335 B2 JP2749335 B2 JP 2749335B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、スリツト露光を行い、その露光した像を
そのまま感光体に導いて複写像を形成し、操作側で給紙
および排紙を行う方式の複写機に係り、特に、露光光学
系が原稿を載置するときの基準となる原稿基準位置を挟
んで操作側と対向する原稿の読み取り開始位置から操作
側の方向へ走査するように設定された複写機に関する。
〔従来の技術〕
複写機は一般に操作側からみて左右方向、例えば右側
に給紙カセツトが装着され、コンタクトガラス上に載置
した原稿をコンタクトガラスの裏面側から走査して、複
写像が形成されたコピーを左側の排紙トレイに排出する
ようになつている。これらの給紙方向と排紙方向は複写
機によって若干の相違はあるが、いずれにしても複写機
の側面側に給紙機構と排紙機構がそれぞれ設けられてい
る。これは、露光光学系と感光体の回転方向および転写
紙の給送との関係で、原稿載置基準位置側に露光光学系
の初期位置を設定し、両者の基準位置を合わせたほう
が、コピー時の原稿と複写物との相関がとりやすいため
である。
しかし、このように複写機本体の側面に給紙カセツト
や排紙トレイが装着されると、複写機の設置面積が複写
機本体だけの平面投射面積だけではおさまらず、突出し
た給紙カセツトおよび排紙トレイの装着時の平面投射面
積に加えて、さらに給紙カセツトを交換するためのスペ
ースまで必要となる。そのため、実際の設置面積は複写
機自体の設置面積に比べてずつと広くなる。このため、
オフイス空間が狭くなるということが指摘されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような事情から、複写機の設置面積を小さく、他
のOA機器との釣り合いを考えると、少なくとも、複写機
本体の両側に何の突出物も装着しないような外観にすれ
ばよい。この場合、給紙側は使用性を考えて複写機の前
面すなわち操作側に設ける必要がある。このようにする
と、排紙の関係で転写紙を複写機の操作側から背面側に
移送するようなレイアウトをとらざるを得ない。しか
し、従来からの露光光学系や現像・定着系を利用してこ
のようなレイアウトの複写機を構成すると、感光体は複
写機の操作側に位置することになり、露光光学系は感光
体の回転方向上流側から走査することになる。言い換え
れば、上記のようなレイアウトをとると、必然的に露光
光学系は複写機の反操作側すなわち奥側から走査するこ
とになる。そして、このように構成すると、従来からの
考え方では原稿の載置基準位置は複写機の奥側になる。
しかし、原稿の載置基準位置が複写機の奥側になると、
原稿の位置決めが難しくなり、原稿のセツト性が悪くな
る。また、これがブツク原稿であれば、さらに位置決め
や複写作業がやりずらく、原稿を押さえることすら困難
になる場合がある。そこで、原稿の基準位置を操作側に
設定することを考えると、作像時には露光光学系を反原
稿基準位置側から走査させて複写する必要がある。
しかし、このように原稿基準位置に対向する側から露
光光学系を走査すると、原稿サイズ一定、複写倍率一定
の場合には、予めそれに応じたスキヤナスタート位置を
設定しておけばよいが、原稿サイズや複写倍率が変わる
と、その変化に応じてスキヤナスタート位置を変える必
要がある。
この発明は、上記のような従来技術の現状に鑑みてな
されたもので、その目的は、少なくとも操作側に原稿基
準位置が設定され、原稿サイズと複写倍率に応じて能率
よく複写が可能な複写機を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、スリット露光を行い、その露光した像を
露光光学系を介し、そのまま感光体に導いて複写像を形
成し、操作側で給紙および排紙を行う複写機において、
操作側に設けられた原稿を載置するときの基準となる原
稿基準位置と、複写倍率を入力する入力手段と、複写さ
れる原稿のサイズを検出する原稿サイズ検出手段と、検
出された原稿サイズに応じて、原稿基準位置を挟んで操
作側と対向するスキャナの助走開始位置と原稿の読み取
り開始位置を決定する制御手段と、スキャナが助走開始
位置から操作側へ移動するときに原稿読み取りを行う読
み取り手段とを備えることにより達成される。
〔作用〕
上記手段によれば、原稿載置基準を複写機の操作側、
すなわち、操作者にとつて手前側に設け、入力された複
写倍率と、例えば、スキヤナの往動時に検出した原稿サ
イズとから、露光光学系の最も効率的な助走開始位置と
露光開始位置を決めることができるので、露光光学系の
走査距離を必要最小限に設定することができる。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は、実施例に係る複写機の内部構造を示す左側
面図で、上部から自動反転原稿給紙装置(以下、ARDFと
称する)100、複写機本体200および転写紙給紙装置700
とからそのシステムが構成されている。
ARDF100は第2図の内部構造を示す左側面図に示すよ
うに、3段にわたるトレイ101,103,105と、最下段側の
原稿トレイ105の内部に備えられた搬送ベルト107と、ト
レイを含むARDFの筐体109の反操作側R、すなわち複写
機本体200の操作側Fから見て奥側の内部に装備された
搬送ローラ群111とから主に構成されている。
トレイ101は排給トレイであつて、排紙口102を有し、
排紙口102から排出された複写済のコピーが集積され
る。トレイ103は原稿載置トレイであつて、原稿Gを導
入する挿入口104を有し、複写対象となる原稿Gが載置
される。トレイ105は複写済の原稿Gを集積するトレイ
で、片面もしくは両面の複写が終了した原稿Gが排紙口
106から排紙されてページ順に集積される。上記筐体109
は複写機本体200のコンタクトガラス203に対向して配置
され、操作側Fが開放できるように上記反操作側Rで揺
動自在に支持されている。
搬送ローラ群111は、トレイ103の挿入口104側から呼
出ローラ113、給紙ローラ115、分離ローラ116を備え、
さらに大径のローラ121の外周に沿つて、反時計回りに
ローラ対117,119,ローラ123,124,125が配置され、第1
ないし第3のゲート127,129,131が搬送路132に沿つて配
設されている。また、これらの搬送ローラ群111に続い
て駆動ローラ133、ローラ135およびテンションローラ13
7が配置され、これら三者のローラ間に上記搬送ベルト1
07が張架されている。また、筐体109の操作側Fからみ
て最も奥側には複写済のコピーの搬送路139が形成さ
れ、その搬送経路に沿つて2対の排紙ローラ対141,142
が設けられている。
複写機本体200には露光光学系300,現像系400,作像系5
00,定着系600および搬送系900の各機構がそれぞれ設け
られている。
露光光学系300はコンタクトガラス203の下方で原稿像
を走査可能に配設され、原稿照明用光源302、この原稿
照明用光源302からの照射光を反射するリフレクタ303、
第1ないし第3の可動ミラー304,305,306、ズームレン
ズ307、第1ないし第3の固定ミラー308,309,310とから
なつている。このうち、前記原稿照射用光源302とリフ
レクタ303と第1の可動ミラー304は第1スキヤナ320を
構成し、後述の感光体ドラム501の周速度(V)に対し
て前記第1スキヤナ320は複写倍率mのときに速度(V/
m)で第1図の右方向に移動し、これと同時に第2およ
び第3の可動ミラー305,306で構成される第2スキヤナ3
30は(V/2m)の速度で同じく第1図右方向に移動するよ
うに図示しない駆動モータによつて駆動される。なお、
感光体ドラム501の周速度は等倍、変倍にかかわらず一
定である。また、複写倍率の変更は図示しないレンズ駆
動モータの駆動によりズームレンズ307の光路上の位置
を変えることにより行う。第1図においてズームレンズ
の位置がPのとき、m=0.5(50%縮小)、Qのとき、
m=1(等倍)、Tのとき、m=2.0(200%拡大)をそ
れぞれ示している。
上記第1スキヤナ320には、第3図および第4図に示
すような原稿サイズ検出手段として原稿サイズ検出部34
0が設けられている。この原稿サイズ検出部340は、リフ
レクタ303と原稿照明用光源302が取付けられたランプカ
バー341と、このランプカバー341の上面に開設された第
1および第2の開口343,344から先端が露出した3本の
光フアイバ342とからなっている。光フアイバ342は図示
しない受光素子に後述の圧板反射シート153からの反射
光を導くもので、第2の開口344から露出した原稿長さ
検出用の第1の光フアイバ342a、第1の開口343から露
出した原稿幅検出用の第2の光フアイバ342b、および第
1の開口344から露出した原稿濃度検出用の第3の光フ
アイバ342cとからなる。一方、ARDF100の圧板150は、コ
ンタクトガラス203に対向して原稿Gを押さえる圧板反
射シート153と、この圧板反射シート153の内側に充填さ
れたスポンジ状発泡部材152とを備えている。
作像系500は複写機本体200の図において中央右下に設
けた感光体ドラム501を中心に形成されている。この感
光体ドラム501のまわりには感光体を一様に帯電させる
帯電チヤージヤ502、不要な部分の電荷を消去するイレ
ーサ503、静電潜像にトナー粉末を磁気ブラシにより顕
像化する第1現像器401と第2現像器402、感光体上のト
ナー像を転写紙に転写するベルト転写装置530、転写紙
に転写されずに感光体上に残留したトナー像を清掃する
クリーニング装置508が配設されている。なお、この場
合、第1および第2現像器401,402が現像系400を構成し
ている。
上記ベルト転写装置530は、複数のローラ514,515,51
6,517に張架された無端状ベルト518、転写用チヤージヤ
519、除電用チヤージヤ520、転写紙吸着用チヤージヤ52
1およびゴムブレード522からなっている。転写する場合
には、無端状ベルト518を感光体ドラム501に軽く圧接
し、その背面から転写用チヤージヤ519でコロナ放電を
行って転写紙に転写させる。次いで、ゴムブレード522
により転写紙搬送後に無端状ベルト518状の残留物を除
去、除電用チヤージヤ520によって無端状ベルト518の除
電を行う。この後、転写紙吸着用チヤージヤ521によっ
て無端状ベルト518を帯電させ、搬送されてきた転写紙
を吸着できるようにする。
定着系600は、定着ローラ601と加圧ローラ602からな
る熱ローラ対605と、定着排紙ローラ対603とからなり、
上記熱ローラ対605が無端状ベルト518の搬送方向最下流
側のローラ516に続く搬送路901に対向してこれを挟むよ
うに配設されている。レジストローラ706を通過し、無
端状ベルト518に保持されて感光体ドラム501からトナー
像を転写された転写紙は上記熱ローラ対605間を通過す
る間にトナー像が融着され、顕像化される。このように
して定着された後、転写された転写紙(これ以降複写紙
と称する)は定着排紙ローラ対603を経て前述の排紙ト
レイ101あるいは後述の再給紙装置910側に搬送される。
搬送系900は多重複写および両面複写を行うために、
給紙装置側700から排紙トレイ101に搬送する搬送路以外
に再給紙装置910を備えている。この再給紙装置910は、
定着排紙ローラ対603の下流側の搬送路901に第1ないし
第3の搬送ローラ対911,912,913を備え、また、搬送路9
01の図において下方に複写紙をスタツクし給送する有孔
の給紙ベルト930が設けられ、この給紙ベルト930上に方
向を変えて複写紙を搬送するための第1および第2の二
つのゲート915,916が付設されている。これらのゲート9
15,916から上記給紙ベルト930に至る搬送路902には、第
4のローラ対917、第3のゲート918、第5のローラ対91
9、第4のゲート920、第6のローラ対921、第5のゲー
ト922がこの順で配設されている。さらに、上記第1の
ローラ対911から給紙ベルト930側にはガイド923と第7
の搬送ローラ対924が設けられている。
給紙ベルト930は図示しない吸引フアンに連結された
チヤンバ931を介して回動するように設定され、その上
方に整列コロ932が設けられている。また、給紙ベルト9
30の回転方向最下流側には分離ローラ933が備えられ、
給紙ベルト930から一枚ずつ複写紙を搬送ローラ対707側
に再度搬送するようになっている。
転写紙を供給する転写紙給紙装置700の給紙部は大別
して二つある。その一つは複写機本体200に付属してい
るマルチ手差し給紙装置701で、もう一つは複数の給紙
トレイを備えた多段給紙装置800である。
マルチ手差し給紙装置701は用紙ガイド702、呼び出し
ローラ703、給紙ローラ704および分離ローラ705からな
り、このマルチ手差し給紙装置701を使用するときに
は、通常閉じられている用紙ガイド702を図に示すよう
に開いて転写紙をセツトする。するとセツトされた用紙
は呼び出しローラ703によつて引き込まれ、給紙ローラ7
04、分離ローラ705により1枚だけ送られる。このよう
にして用紙ガイド702から導入された転写紙はレジスト
ローラ対706で一旦停止させられた後、感光体ドラム501
上の画像先端と同期をとって給送される。
多段給紙装置800は、昇降自在な給紙機構部810と、5
段にわたる用紙トレイ830,831,832,833,834とから主に
構成されている。給紙機構部810は、呼び出しローラ81
1、給紙ローラ812、分離ローラ813とからなり、昇降用
ベルト814によって最下段の用紙トレイ834部分から最上
段の用紙トレイ830部分まで昇降駆動される。また、給
紙機構部810に対向して搬送ベルト815が上下のローラ81
6,817間に張設されている。これにより、いずれかのサ
イズの転写紙が選択されると、その選択された用紙トレ
イに向かつて給紙機構部810が昇降動作し、選択された
用紙トレイに差し掛かると図示しないセンサの信号を受
けて給紙機構部810の昇降駆動が停止し、その該当する
用紙トレイが給紙機構部810側に移動する。そして、上
述のマルチ手差し給紙装置701と同様に呼び出しローラ8
11により転写紙を給紙ローラ812側に送り、分離ローラ8
13によつて一枚ずつに分離したあと、搬送ベルト815を
介して上方の複写機本体200の搬送ローラ707を経てレジ
ストローラ対706に達し、停止するといつた動作が可能
になる。
次に、露光光学系300の制御系の概略構成を第3図に
示す。この制御系は制御対象となる直流モータ17を制御
するためのもので、制御手段となるマイクロコンピュー
タ(以下、マイコンと略称する)20とプログラマブルイ
ンタバルタイマ21とおよび直流モータ17の駆動用のトラ
ンジスタQ1,Q2,Q3,Q4等からなっている。
上記マイコン20は、例えば78C10Gによるもので、複写
機全体の制御系において考えた場合に、全体のシーケン
ス制御を受け持つシステム制御側に対し、光学系制御側
に位置するスキヤナコントローラを構成している。この
ようなマイコン20には、例えば、μPD71,054Gによるプ
ログラマブルインターバルタイマ(以下、タイマと略称
する)21が接続されている。このタイマ21はマイコン制
御により前記直流モータ17の速度制御を行うためのパル
ス幅変調PWM出力を送出するためのものである。このPWM
制御の周期は50〔μsec〕であり、これを400ビツトの分
解能で制御する。このタイマ21には8MHzの発振器22が接
続され、クロツク信号が与えられるように構成されてい
る。
また、直流モータ17は前記マイコン20に対して駆動用
トランジスタQ1〜Q4を介して接続されている。すなわ
ち、トランジスタQ1,Q4がオンし、トランジスタQ3,Q2が
オフの状態で直流モータ17には時計方向(CW)に電流が
供給され、トランジスタQ3,Q2がオン、トランジスタQ1,
Q4がオフの状態で直流モータ17には反時計方向(CCW)
に回転する電流が供給される。この場合、直流モータ17
が時計方向(CW)に回転すると第1,2スキヤナ320,330は
往動し、直流モータ17が反時計方向(CCW)に回転する
と、第1,2スキヤナ320,330は復動するように設定されて
いる。これらの回転方向は、マイコン20のポートPF6,PF
7から各々出力されるCW信号、CCW信号によって制御され
る。
また、直流モータ17にはその回転に従いパルスを発生
させるロータリエンコーダ23が直結されている。このロ
ータリエンコーダ23は直流モータ17の回転量および回転
方向に応じて位相の異なる二つのパルス信号を発生す
る。一つはA相エンコーダパルスENCAであり、他の一つ
はB相エンコーダパルスENCBである。A相エンコーダパ
ルスENCAは分周マルチプレクサ24を介してマイコン20の
カウンタインプツト端子CIに入力されている。これによ
り、マイコン20はA相エンコーダパルスENCAのパルス間
隔をマイコン内部のカウンタ(マイコン20の発振器25の
発振周波数10MHzにより規制される)により計測する。
このカウンタインプツト端子CIへの入力信号は割り込み
入力となっており、割り込みプログラムの処理中にエン
コーダ間隔の測定データを値を読み、このデータを基に
直流モータ17の回転数の算出、比例・積分制御演算によ
るモータ制御量の算出、出力(タイマ21へのデータロー
ド)等を行う。具体的には、A相エンコーダパルスENCA
の出力を目標速度に応じて分周マルチプレクサ24により
1,2,4,8分周してCI端子に割り込み入力させている。1
分周時には第1スキヤナ320はエンコーダの1パルスで
0.116mm移動することにより、その速度を割り込み間隔
からマイコン20の内部で演算する。そして、算出された
速度データを用いた比例・積分演算処理により、出力タ
イマ値を決定する。
エンコーダパルスENCA,ENCBはフリツプフロツプ26を
介してマイコン20の入力端子PC3に入力され、両者間の
位相差検知に供されてその位相差により直流モータ17の
回転方向が判定される。つまり、A相エンコーダパルス
ENCAの立ち上がり時のB相エンコーダパルスENCBの状態
がマイコン20のポートに入力され、判断される。
直流モータ17の速度制御はPWM制御によつて行われ
る。まず、スキヤナ走査時、すなわち、直流モータ17の
時計方向(CW)回転時にはトランジスタQ1をオンさせる
一方、タイマ21からのPWM出力によりゲート回路27を介
してトランジスタQ4をオン・オフさせ、直流モータ17の
両端に電位差を生じさせてPWM信号のデユーテイ比に応
じた速度で回転させる。一方、リターン時には逆にトラ
ンジスタQ3をオンさせるとともに、タイマ21からのPWM
信号によりゲート回路28を介してトランジスタQ2をオン
・オフさせ、直流モータ17の両端に逆向きの電位差を生
じさせ、PWM信号のデユーテイ比に応じた速度で回転さ
せる。
引き続き、上記のように大略構成された複写機システ
ムの複写動作について説明する。
まず、簡単のために露光光学系300の動作を省略して
基本となる複写動作について説明する。
<両面複写> 両面複写の場合には、大きくわけてA4(またはLT)サ
イズ以下とそれ以外とで二つの異なる搬送路を使用す
る。
A4(またはLT)サイズ以下の場合には、定着ローラ60
1と加圧ローラ602からなる熱ローラ対605を複写紙の後
端が通過すると、センサ940からの信号を受けて第6の
ゲート941が下方に変位し、同時にローラ911が逆転して
複写紙を第7の搬送ローラ対924の方向に送る。第7の
搬送ローラ対924によつて放出された複写紙は整列コロ9
32により再給紙装置910側に送られる。このようにし
て、片面複写紙の全てが再給紙装置910の給紙ベルト930
上にスタツクされると、図示しない吸引フアンに連結し
たチヤンバ931を介し、回動する給紙ベルト930がスタツ
クされたもののうち最下層の複写紙を第1図右方向に搬
送する。このようにして給紙ベルト930の図示右端方向
まで搬送されると、給紙ベルト930の上方に配設され、
図示時計方向に回転する分離ローラ933によって1枚だ
けが分離・給送され、搬送ローラ対707からレジストロ
ーラ706まで送られる。
A4(またはLT)より大きいサイズ紙の場合には、複写
紙は上記熱ローラ対605を通過した後、第1の搬送ロー
ラ対911を経て、第1図実線の位置にある第1および第
2のゲート915,916を通り、第2の搬送ローラ912対によ
つてさらに搬送され、複写紙の後端がセンサ942を通過
すると、その信号に基づいて搬送ローラ対912,913,141,
142は反対方向に回転を始める。この反転動作と同時に
第2のゲート916は図示時計方向に回動して破線の位置
をとり、複写紙の今までの後端は前端となって搬送路90
2から第4のローラ対917へ向かう。複写紙サイズがA3
(または17″)のときは第3のゲート917は破線の位置
をとり、第4のローラ対917を通過すると直ちに再給紙
装置910上に放出される。
複写紙サイズがB4(または14″)のときは第3のゲー
ト918は実線の位置、第4のゲート920は破線の位置をと
り、第5のローラ対919を通過後に直ちに再給紙装置910
上に放出される。また、複写紙サイズがA4縦、B5縦(ま
たは11″)のときは第3のゲート918および第4のゲー
ト920は実線の位置、第5のゲート922は破線の位置をと
り、複写紙が第6のローラ対921を通過した後、再給紙
装置910上に放出される。これ以降の動作は上記したA4
サイズの複写紙で説明した動作と同様である。
<多重(合成)複写> 多重複写の場合には、複写紙のサイズの大小に関係な
く、まず、第1のゲート915が破線の位置に回動し、定
着後の複写紙を搬送路902の第4のローラ対917に送る。
複写紙サイズがA3(または17″)のときは第3のゲート
918は破線の位置をとり、第4のローラ対917通過後直ち
に再給紙装置910上に放出される。複写紙サイズがB4
(または14″)のときは第3のゲート918は実線、第4
のゲート920は破線の位置をとり、第5のローラ対919を
通過後に再給紙装置910上に放出される。複写紙サイズ
がA4縦、B5縦(または11″)のときは第3および第4の
ゲート918,920は実線、第5のゲート922は破線の位置を
とり、第6のローラ921の通過後に再給紙装置910上に放
出される。複写紙サイズがA4横以下(またはLT以下)の
ときは、第3ないし第5のゲート918,920,922は実線の
位置をとり、第5のゲート922の上方を通過後に再給紙
装置910上に放出される。放出された複写紙の整列は整
列コロ932を動作させることによって行われる。
<ARDFの動作> まず、片面原稿の場合について説明する。
ARDFは原稿Gを頁順に給送するもので、複写しようと
する原稿Gはトレイ101上で第1図、第2図において矢
印Aの方向に画像面を上にしてセツトされる。セツトさ
れた原稿Gはマルチ手差し給紙装置と同様の給紙機構に
よって給紙される。すなわち、呼び出しローラ113によ
り原稿Gは図示左方向に引き込まれ、次いで図示時計方
向に回転する給紙ローラ115と、同じく時計方向に回転
する分離ローラ16とによつて、最上位にある1枚の原稿
Gだけがローラ対117に向かつて給送される。そして、
このローラ対117からさらに搬送方向下流側のローラ対1
19を通過し、第1のゲート127と第2のゲート129の間を
通ってコンタクトガラス203と搬送ベルト107の間に送ら
れる。原稿Gのコンタクトガラス203上での停止位置
は、原稿Gの後端がセンサ145を通過した時を起点とし
てパルス数をカウントすることによつて決められる。
原稿Gの走査が終了すると、搬送ベルト135が図示時
計方向に回転し、原稿Gをスイツチバツクする形で左の
方向に送り出す。同時に第1ゲート127が第2に示した
下方の位置から上方に回動する。これにより、原稿Gは
ローラ121とこのローラ121に接するローラ対119,117の
一方119a,117aとの間に導かれ、ローラ124,125の間を通
過して矢印Bで示すようにトレイ105上に出ていく。こ
の状態では原稿Gの画像面は上面になつているので、こ
のまま続けて排紙してしまうと、頁順がセツト時と逆に
なつてしまう。これを回避するために、この装置では再
度逆転させる。すなわち、原稿Gの後端をセンサ147が
検出すると同時に、ローラ121およびローラ124を反時計
方向に逆転させる。このローラ121,124への反転信号
は、同時に第2のゲート129を回動させて下側の位置に
切り換え、これにより、原稿Gはローラ123,124の間か
ら画像面を下面にして矢印Cで示すようにトレイ105上
に導かれ、スタツクされる。このような動作が順次繰り
返され、原稿は最初にトレイ101にセットした頁順でス
タックされる。
次ぎに、両面原稿の場合について説明する。
両面原稿の場合にも、第1面目をコンタクトガラス20
3上に停止させるまでは片面原稿の場合と同様である。
コンタクトガラス203上で原稿Gの走査が終了すると、
駆動ローラ133は時計方向に回転し、原稿Gをスイツチ
バツクする形で図示左方向に送り出す。このとき、片面
原稿の場合と同様に第1のゲート127は上方に変位し、
加えて第3のゲート131も上方に回動してその位置を変
える。すると、スイツチバツクしてきた原稿Gはローラ
121とローラ119a,117aとの間に形成される搬送路132を
通り、第3のゲート131に導かれてその先端が搬送ベル
ト107の前面に至る。すると、駆動ローラ133が反時計方
向に回転し、原稿Gは反転した状態でコンタクトガラス
203上に送り込まれる。この駆動ローラ133の反転タイミ
ングは例えば、センサ147が原稿Gの先端を検出した時
を起点としてパルス数をカウントすることにより設定さ
れる。また、コンタクトガラス203上の原稿Gの停止位
置は、片面原稿の場合と同様に原稿Gの後端がセンサ14
7を通過した時点からのパルス数をカウントすることに
より決定される。
第2面の原稿Gの走査が完了すると、駆動ローラ133
は時計方向に回転し、原稿Gをスイツチバツクする形で
左の方向に送り出す。このとき、第3のゲート131は下
方に変位し、原稿Gはローラ121とローラ119a,117a間か
ら、ローラ124,125の間を通って矢印B方向に送り出さ
れ、トレイ105上にスタツクされる。これで、両面原稿
の給排紙が完了する。以後、順次同様の動作が繰り返さ
れ、原稿Gは最初にトレイ101上にセツトされたときと
同じ頁順にスタツクされる。
上記のような基本的複写動作を行うこの実施例に係る
複写機の露光光学系を重点とする動作、および制御の方
法を、以下、詳しく説明する。
この複写機のモードには(A)自動用紙選択モード
(以下、APSモードと称する)と、(B)用紙選択モー
ドと、(C)自動原稿送り装置モード(以下、ADFモー
ドと称する)との三つのモードが設定されている。
APSモードは、この複写機の標準モードで、プリント
入力により原稿サイズ検知(プレスキヤン)を行い、検
知された原稿サイズおよび設定複写倍率によって適合す
る転写紙を選択し、コピー動作を開始する。このとき、
もしも、適合する転写紙(用紙)がセツトされていない
場合には、警告表示を行い、複写機を停止させるもので
ある。
用紙選択モードは、プリントキー入力により、選択さ
れている転写紙に、原稿サイズに関係なく、指定された
倍率で複写を開始するように設定されたものである。
ADFモードは、プリントキー入力により、原稿を自動
的に給送し、給送中に原稿サイズの検知を行って、検知
された原稿サイズおよび設定複写倍率によつて適合する
転写紙を選択し、コピー動作を開始する。このとき、も
しも、適合する転写紙がセツトされていない場合には、
警告表示を行い、複写機を停止させるもので、後半はAP
Sモードと同様に設定されている。
また、この実施例に係る複写機にあっては、露光光学
系300のホームポジシヨンH1は、第4図に示す原稿スケ
ール205の操作側Fからみてさらに5mm手前側に第1スキ
ヤナ320の走査スリツト中央部が達した点に設定され、
このホームポジシヨンH1は、電源投入時、第1スキヤナ
320の初期基準位置とされる。したがって、ホーミング
方向は第6図、第9図、第10図HOMで示すように、従来
とは逆に操作側Fからみて、手前から奥に、そして、奥
から手前に戻るように設定してある。
以下、これらのモードについて個別に詳述する。
(A)APSモード このAPSモードでの原稿サイズ検知は、次のようにし
て行われる。
第6図はこのAPSモードでの露光光学系の動作を示す説
明図である。この第6図はA4縦サイズの原稿の場合につ
いて例示したもので、プリントキー入力(PKON)によ
り、スキヤナは上記ホームポジシヨンH1からサイズ検知
用フアイバが取付けられた第1のスキヤナ320を500mm/s
ecの線速度で手前から奥側に向けて、原稿Gの反射光を
検出しながら走査する(APS)。原稿Gの幅方向の有無
の検出は後述のようにして行い、長さが検知されると仕
向地別に適合する原稿サイズを算出し、手前の原稿基準
位置、すなわち、原稿スケール205によって設定される
基準位置から、算出された長さデータに30mmだけ多く移
動した位置(図示J位置……A4縦原稿の場合にはホーム
ポジシヨンH1から332mmの位置)にスリツト中央が来る
ように、第1スキヤナ320をスローダウンして停止させ
る。つまり、原稿後端から30mm余分に行つた位置を潜像
形成のための走査開始位置として第1スキヤナ320を停
止させる。このとき、サイズ検出部からスリツト中央ま
では約20mm有り、定型原稿では、奥側への走査中、原稿
Gの後端を検出後10mm以内で停止させることは可能であ
る。ただし、原稿Gが定型サイズ以外の場合は、停止位
置は異なる。
原稿サイズの検出は上記第3図および第4図に示した
原稿サイズ検出部340を介して行われる。すなわち、第
1スキヤナ320はホームポジシヨンH1からの往動走査
(第4図における操作側Fから反操作側Rへの走査)時
に原稿照明用光源302を点灯させ、原稿スケール205(原
稿基準位置)を通過後、20mmの位置から長さおよび幅の
検出を開始する。その検出にあたっては、光フアイバ34
2を介して入力された反射光を光電変換し、そのアナロ
グレベルをメインコントローラ側のマイクロコンピュー
タのアナログ入力(AN0〜2)で検出する。
原稿Gと圧板150あるいは圧板開放の判定は、前記原
稿濃度検出用の第3の光フアイバ342cから入力された反
射光の受光素子による出力すなわち原稿濃度出力(ADS
出力)と第1の光フイアバ342から入力された同様の原
稿長さ出力(APS出力との比が、 ADS出力/APS出力≧SAN ……(1) のようになり、かつ、 APS出力≦1(V) ……(2) (ただし、Vはボルト) で原稿部以外と判断する。
幅方向の検出は原稿スケール205から20mm位置で原稿
Gの有/無を検出する。また、長さ方向は20mm位置で原
稿Gが検出されなかつた場合、原稿なし、または検出不
能として第1スキヤナ320はホームポジシヨンH1へ復動
(反操作側Rから操作側Fへの移動)して停止する。ま
た、第1スキヤナが320が最大移動量、すなわち最大限
奥側に移動しても原稿外を検出できなかった場合も同様
である。
この原稿検出の手順を第7図のフローチヤートを参照
して詳しく説明する。
まず、ステツプ21(S21)でプリントスタートキーが
オンになっているかどうか判断し、オンになっていれば
原稿照明用光源302をステツプ22(S22)で点灯し、ステ
ツプ23(S23)でスキヤナを往動させる。そしてこの往
動時に第1スキヤナ302が原稿スケール205から20mm離れ
た位置に達したかどうかステツプ24(S24)で判断し、2
0mm離れてた位置に来ていると判断されたとき、ステツ
プ25(S25)で上記原稿濃度(ADS)データと原稿長さ
(APS)データを読み取る。次に、ステツプ26(S26)で
上記(1)式が幅方向で成立するかどうか判断する。こ
のステツプ26で(1)式が成立すると判断されたときに
ステツプ27(S27)で上記(2)式が幅方向で成立する
かどうか判断する。このステツプ27(S27)で成立する
と判断されたときには、ステツプ28(S28)で”幅あ
り”のサブルーチンを実行し、上記ステツプ26(S2
6)、ステツプ27(S27)で成立しないと判断されたとき
には、ステツプ29(S29)で”幅なし”のサブルーチン
を実行する。
ステツプ28,29(S28,29)に続いて、ステツプ30(3
0)でADSデータとAPSデータを読み取り、ステツプ31(S
31)で上記(1)式が長さ方向で成立するかどうか判断
する。成立すると判断されたときには、さらにステツプ
32(S32)で上記(2)式が長さ方向で成立するかどう
か判断する。
上記ステツプ32(S32)で(2)式が長さ方向で成立
すると判断されたときには、ステツプ33(S33)でエン
コーダ23のエンコーダパルスをカウントし、さらにステ
ツプ34で原稿スケール205から20mmの位置にまだいるの
かどうか判断する。そして、20mmの位置を過ぎて往動走
査しているときには、ステツプ35(S35)で長さを計算
し、ステツプ36(S36)で長さののデータをもっている
かどうか判断する。
データを持っている場合にはその長さデータに合致す
る転写紙があるかどうかステツプ37(S37)で判断す
る。ステツプ37(S37)で合致した転写紙があると判断
されたときには、ステツプ38(S38)で多段給紙装置800
から合致したサイズの転写紙を選択し、ステツプ39(S3
9)のコピールーチンに移行する。
ステツプ30,31(S30,31)で(1),(2)式が成立
しないと判断されたときには、ステツプ40(S40)で第
1スキヤナ320が最大限まで走査しているかどうか判断
し、最大限まで走査していなければ、ステツプ30(S3
0)からの手順を繰り返し、走査しているならば、ステ
ツプ41(S41)で“長さ不明”のサブルーチンを実行し
て、ステツプ42(S42)で第1スキヤナ320をホームポジ
シヨンH1に戻す。そして、ステツプ43(S43)で複写機
本体200の制御面“用紙サイズ方向確認”の報告表示を
点滅させ、ステツプ44(S44)でプリントスタートキー
がオンになっているかどうか判断し、オンになっていれ
ば、ステツプ39(S39)のコピールーチンに移行する。
また、ステツプ34(S34)で原稿スケール205から20mm
の位置にいると判断されたときには、ステツプ42(S4
2)に移行し、ステツプ36(S36)で長さデータがないと
判断されたとき、およびステツプ37(S37)で合致用紙
がないと判断されたときには、それぞれステツプ43,44
(S43,44)に移行する。
上記検出方法は従来の装置と同様であるが、判断方法
が従来とは逆に、原稿G部から圧板151(原稿部以外)
のエッジを検出するように設定されている。なお、原稿
Gの長さの検出は直流モータ17に連結された上記エンコ
ーダ23の係数により、位置信号として演算している。
原稿サイズデータは、スキヤナコントローラからメイ
ンコントローラへ従来通り長さデータ(mm)と幅の有無
データで送信しても、適合原稿サイズデータで送信して
もどちらでもかまわない。
上記のようにして原稿Gのサイズを検出したあと、原
稿Gの走査を行うことになる。この原稿Gの走査(SCAN
1)は、メインコントローラからのスキヤナスタート信
号により、原稿後端から30mmの位置から、30mm以内の助
走区間を持って開始される。スキヤナコントローラ(マ
イコン20)は、上記原稿後端にあたるスキヤナ位置(エ
ンコーダアドレス)に到達した時点をリードエツジとし
て、メインコントローラに送信し、従来と同様にメイン
コントローラはこれを潜像形成の基準信号とする。
なお、上記リードエツジは光学系のスキヤナの基準位
置を表すもので、スリツト中央が原稿端に到達する位置
である。これは、感光体への作像が開始される位置であ
つて、このリードエツジを基準信号として以降の作像タ
イミングを制御する。このリードエツジ信号からドラム
パルスの係数に転写紙をレジストローラ706位置から搬
送し、感光体ドラム501に形成される潜像の先端と、転
写紙の先端とが合致するようにする。従来、このリード
エツジは原稿スケール205と原稿Gとの境界点であつた
ものが、この実施例に係る複写機システムでは、原稿ス
ケール205とは逆側の原稿Gの後端部がその基準位置と
なる。
走査開始位置から操作側F(手前)方向への走査速度
は、等倍時転写紙速度(V)と同じで、拡大・縮小時は
複写倍率(m:0.5〜2)によってV/mに設定される。
第1スキヤナ320が走査を終了し、上記ホームポジシ
ヨンH1に達すると、一旦停止し、置数が1の1tolモード
ではコピー動作を終了する。一方、連続コピーモードで
は、第1スキヤナ320は高速で上記スキヤナスタート位
置へ戻り(RET1)、次のスキヤナスタートタイミングを
待つ。以下、同じ動作を繰り返し、置数枚nのコピーが
終了する(SCANn)と停止する。
検出データから定型サイズへの判定は第8図に示した
フローチャートに従って行われる。
すなわち、ステツプ1(S1)で原稿Gの長さLが370m
mより大きいと判断されたときには、ステツプ2(S2)
で原稿サイズはA3サイズとされ、370mm以下の場合には
ステツプ3(S3)で310mmより大きいか否か判断され
る。ステツプ3(S3)で310mmより大きいと判断された
ときには、ステツプ4(S4)で原稿サイズはB4とされ、
310mm以下であると判断されたときにはステツプ5(S
5)で270mmより大きいか否かが判断される。このステツ
プ5(S5)で270mmより大きいと判断されたときにはス
テツプ6(S6)で原稿サイズはA4縦とされる。ステツプ
5(S5)で270mm以下であると判断されたときにはステ
ツプ7(S7)で220mmより大きいか否かが判断される。
このステツプ7(S7)で220mmより大きいと判断された
ときにはステツプ8(S8)で原稿サイズはB5縦とされ
る。ステツプ7(S7)で220以下であると判断されたと
きにはステツプ9(S9)で190mmより大きいか否かが判
断される。このステツプ9(S9)で190mmより大きいと
判断されたときには、ステツプ10(S10)で原稿サイズ
はA5縦とされ、さらにステツプ11(S11)で幅Wの有無
を判断する。そこで、第2の光センサ342aによつて導か
れる反射光により幅検出センサがオフになつていると、
そのまま原稿サイズはA5縦であるとされ、幅検出センサ
がオンになつていると、ステツプ12(A12)で原稿サイ
ズはA4とされる。上記ステツプ9(S9)で190mm以下で
あると判断されたときには、ステツプ13(S13)で160mm
より大きいか否かが判断され、160mmより大きいと、原
稿サイズは、まずステツプ14(S14)でB6縦とされ、さ
らに、ステツプ15(S15)で幅検出センサのオン・オフ
が判断される。そして、このステツプ15(S15)で幅検
出センサがオフのときにはそのまま原稿サイズはB6縦と
され、オンのときにはステツプ16(S16)でB5とされ
る。上記ステツプ13(S13)で160mm以下と判断されたと
きにはステツプ17(S17)で140mmより大きいか否かが判
断され、140mmより大きいと、ステツプ18(S18)で原稿
サイズはA5とされ、140mm以下のときにはステツプ19(S
19)でB6とされる。
このようにして、370mm、310mm、270mm、220mm、190m
m、160mm、140mmの7種の長さ寸法と、幅検出センサの
出力から、10種の原稿Gの定型サイズの検出が可能にな
つている。
(B)用紙選択モード 用紙選択モードの場合には、まず、第9図に示すよう
に予備移動を行う。この予備移動(PS1)は、用紙選択
キー入力あるいはプリントキー入力(PKON)で、第1ス
キヤナ320を走査(助走)開始位置Jまで移動させる。
この位置Jは転写紙サイズおよび倍率で決定される。こ
れは、転写紙サイズおよび倍率から求められる原稿サイ
ズ(仮想の長さ)に30mmを加えたもので、基準スケール
(原稿スケール205の端部)からの距離である。この距
離は、例えば、転写紙がA4の横置きで等倍の場合、原稿
スケール205の端部から240mmの位置になり、転写紙がA3
で71%縮小の場合、原稿スケール205の端部から328mmの
位置になる。この位置の算出は従来のスキャナリターン
位置の算出方式と同じである。
このモードでは上述のように転写紙の選択が変わる
度、あるいは指定倍率が変わる度にその転写紙サイズお
よび倍率のデータに応じて上記第1スキヤナ320の走査
開始位置が変わるため、キー入力の度にスキヤナは前後
に移動することになる。これは従来、指定倍率が変わる
度にレンズおよびミラーを移動していたのと同様のこと
である。また、プリントキー入力(PKON)により予備移
動(PS1)を開始すると、従来のスキヤナリターンから
動作を開始することになり、フアーストコピータイムの
僅かな遅れはあるが、制御の安定上好ましい。
上記のような予備移動(PS1)に引き続いて、原稿走
査が行われるが、この原稿走査は前述のAPSモードの場
合と同様で、置数枚nコピー終了後、第1スキヤナ320
はホームポジシヨンH1で待機する。
(C)ADFモード このADFモードでは、複写機本体200およびARDF100の
高速化や低コスト化のため、ARDF100の片側ターンを実
施する。そのため、ADFモードの場合には、原稿基準位
置を奥側(R側)に設定する。すなわち、前述のAPSモ
ードや用紙選択モードとは原稿基準位置が反対に入れ換
わるわけであり、この位置は、従来の複写機の原稿基準
位置、感光体ドラム501の回転方向および第1スキヤン3
20の走査方向と相対的に同じである。
このモードでは、ARDF100に原稿Gをセツトし、プリ
ントキー入力(PKON)を行うと、第1スキヤナ320はホ
ームポジシヨンH1から474mm奥側のADFホームポジシヨン
H2へ高速で移動する。ADFモード時の原稿セツト基準位
置は、コンタクトガラス203がA3の縦置きを最大サイズ
に設定されているためホームポジシヨンH1から444mmの
位置で、第1スキヤナ320は30mmの助走距離を持つこと
になる。
原稿走査は従来と同様で、メインコントローラからス
キヤナスタート信号を受信すると走査を開始し、上記44
4mmに相当するエンコーダアドレスでリードエッジ信号
を送信し、以降の潜像形成の基準信号とする。また、原
稿サイズから求められたスキヤナリターン信号をメイン
コントローラから受信すると474mm位置へ高速でリター
ン(RET1)する。以上は、従来のホームポジシヨンセン
サが複写機本体200の474mmの位置にないだけで、エンコ
ーダアドレスでこれを代用する。ただし、繰り返しによ
る位置誤差が発生するような場合には、474mmの位置に
第2のホームポジシヨンセンサを設けることで、その精
度の向上を図ることもできる。
そして、ARDF100にセツトされた最終原稿の走査終了
時には、スキヤナリターン動作は行わず、第1スキヤナ
320ホームポジシヨンH1に戻り停止する。
なお、上記予備移動(PS2)は第1原稿給紙中に行
い、コピータイムの遅れは生じない。また、走査後のホ
ームポジシヨンH1への移動もコピーサイクル中で、複写
機本体200のコピー速度に影響を与えることはない。
以上のように、上記実施例では、省スペース化のた
め、複写紙排紙口102をARDF100の本体上部側に設け、複
写紙を手前側から給紙し、奥側へ水平に搬送しながら転
写して複写機本体200の奥側を通つてARDF100の上部のト
レイ101に排紙するようになつている。また、感光体ド
ラム501は第1図からもわかるように複写機本体200の左
側から見て、時計回りに回転し潜像を形成する。このた
め、オペレータは見掛け上あたかも従来通りに、手前側
の原稿基準スケール205に原稿をセットして複写を行
う。すると、その原稿走査は原稿Gの従来でいう後端側
から行われ、原稿基準位置で終了する。そして、この後
端まで走査する間に光フアイバ342を介して反射光を検
出し、その反射光によって原稿Gのサイズを検出する。
したがって、従来のように一回往復動させなくともよ
く、その分、効率の向上を図ることができる。
〔発明の効果〕
これまでの説明から明らかなように、操作側に設けら
れた原稿を載置するときの基準となる原稿基準位置と、
複写倍率を入力する入力手段と、複写される原稿のサイ
ズを検出する原稿サイズ検出手段と、検出された原稿サ
イズに応じて、原稿基準位置を挟んで操作側と対向する
スキャナの助走開始位置と原稿の読み取り開始位置を決
定する制御手段と、スキャナが助走開始位置から操作側
へ移動するときに原稿読み取りを行う読み取り手段とを
備えた請求項(1)記載の発明によれば、複写機の設置
面積の省スベース化が図れ、原稿載置の際の位置ずれに
ない精度の良い複写が行え、露光光学系の走査距離を最
小限にでき、能率の良い複写が行える。
また、検出された原稿サイズデータを紙の定型データ
として上記スキャナの助走開始位置と原稿の読み取り開
始位置を算出する請求項(2)記載の発明によれば、適
合する紙の定型サイズデータによって処理するので、原
稿と転写紙との基準精度が向上する。
さらに、原稿サイズ検出手段を、操作側に対して前後
方向に走査する露光光学系に設け、露光光学系の往動時
に原稿サイズの検出を行うように設定した請求項(3)
記載の発明によれば、自動用紙選択モードでの複写時間
の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
図は全てこの発明の実施例を説明するためのもので、第
1図は複写機の内部構造の概略を示す左側面図、第2図
はARDFの内部構造の概略を示す左側面図、第3図は原稿
サイズ検出部の要部斜視図、第4図は原稿サイズ検出部
の要部断面図、第5図は露光光学系の走査制御系を示す
ブロツク図、第6図はAPSモード時の動作説明図、第7
図は原稿サイズ検出の手順を示すフローチヤート、第8
図は原稿のサイズ検出の手順を示すフローチヤート、第
9図は用紙選択モード時の動作説明図、第10図はADFモ
ード時の動作説明図である。 100……ARDF、200……複写機本体、203……コンタクト
ガラス、205……原稿スケール、300……露光光学系、30
2……原稿照明用光源、303……リフレクタ、320……第
1スキヤナ、330……第2スキヤナ、400……現像系、50
0……作像系、501……感光体ドラム、530……ベルト転
写装置、600……定着系、700……転写紙給紙装置、800
……多段給紙装置、900……搬送系。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 21/14 G03G 21/00 372 (56)参考文献 特開 昭62−117462(JP,A) 特開 昭63−247742(JP,A) 特開 昭60−83023(JP,A) 特開 昭60−6938(JP,A) 特開 昭62−941(JP,A) 特開 昭52−133219(JP,A) 実開 昭62−121443(JP,U) 実開 昭55−172939(JP,U) 実開 昭60−41954(JP,U) 実開 昭63−144633(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スリット露光を行い、その露光した像を露
    光光学系を介し、そのまま感光体に導いて複写像を形成
    し、操作側で給紙および排紙を行う複写機において、 操作側に設けられた原稿を載置するときの基準となる原
    稿基準位置と、 複写倍率を入力する入力手段と、 複写される原稿のサイズを検出する原稿サイズ検出手段
    と、 検出された原稿サイズに応じて、原稿基準位置を挟んで
    操作側と対向するスキャナの助走開始位置と原稿の読み
    取り開始位置を決定する制御手段と、 スキャナが助走開始位置から操作側へ移動するときに原
    稿読み取りを行う読み取り手段と、 を備えていることを特徴とする複写機。
  2. 【請求項2】上記制御手段は、検出された原稿サイズデ
    ータを紙の定型データとして上記スキャナの助走開始位
    置と原稿の読み取り開始位置を算出することを特徴とす
    る請求項(1)記載の複写機。
  3. 【請求項3】上記原稿サイズ検出手段は、操作側に対し
    て前後方向に走査する露光光学系に設けられ、上記露光
    光学系の往動時に原稿サイズの検出を行うように設定さ
    れていることを特徴とする請求項(1)記載の複写機。
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