JP2730353B2 - モータの速度制御回路 - Google Patents

モータの速度制御回路

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JP2730353B2
JP2730353B2 JP3285604A JP28560491A JP2730353B2 JP 2730353 B2 JP2730353 B2 JP 2730353B2 JP 3285604 A JP3285604 A JP 3285604A JP 28560491 A JP28560491 A JP 28560491A JP 2730353 B2 JP2730353 B2 JP 2730353B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録媒体磁気テープの走
行用、記録媒体ディスクの回転用等のモータの速度制御
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的なモータのフィードバック速度制
御回路は、モータの速度に対応した周波数信号を発生す
る周波数発電機(FG)等から成る速度検出器と、速度
検出器の出力周波数を電圧信号に変換する周波数−電圧
変換器と、モータの所望速度に対応する基準電圧を発生
する基準電圧源と、周波数−電圧変換器から得られた速
度検出電圧信号と基準電圧との差に対応する出力(例え
ば前記差に基準電圧を加算した電圧)を発生するための
誤差増幅器と、誤差増幅器の出力に応答してモータを駆
動する駆動回路とから成る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、積分回路は
コンデンサを含んでいるので、モータの動作状態の切換
時の応答遅れを招く。例えば、モータの起動時におい
て、起動指令が与えられても積分用ンデンサが所定レベ
ル以上に充電されるまではモータの回転が開始しない。
また、モータを高い回転速度から低い回転速度に切換え
る場合においても、制御信号の電圧レベルの低下に追従
して積分用コンデンサの放電が生じ、その後に発生する
所望の低い回転速度を得るための制御信号によって積分
用コンデンサが再び所定レベル以上に充電されるまでモ
ータを駆動することができない。
【0004】そこで、本発明の目的は、モータの動作状
態転換時における応答性の良いフィードバック速度制御
回路を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、モータの速度の変化を示す直流電圧を発生
する速度電圧発生器と、コンデンサと複数の抵抗とを含
み、前記速度電圧発生器から得られた速度電圧を積分す
るように前記速度電圧発生器に接続されている積分回路
と、基準電圧発生回路と、前記積分回路から得られた積
分出力電圧と前記基準電圧発生回路から得られた基準電
圧との差に対応した電圧を発生するための差信号形成回
路と、前記差信号形成回路の出力に応答して前記モータ
を駆動するモータ駆動回路とから成るモータの速度制御
回路であって、少なくとも前記速度電圧発生器から速度
電圧が発生している期間において、前記積分回路の前記
コンデンサの電圧が所定値よりも低下することを阻止す
るための充電回路が設けられていることを特徴とするモ
ータの速度制御回路に係わるものである。なお、請求項
2に示すように、コンデンサにダイオードを介して電圧
源を接続することによって充電回路を構成することが望
ましい。請求項3に示すように、コンデンサの過充電阻
止回路を設けることができる。請求項4に示すように、
演算増幅器(オペアンプ)と積分用コンデンサの組み合
せで積分回路及び差信号形成回路を構成することができ
る。
【0006】
【作用】本発明に従う充電回路は速度電圧が発生してい
る期間において積分用コンデンサの電圧が所定値以下に
低下するのを防止するように充電する。従って、モータ
を高速から低速に切換える時にコンデンサの電圧が所定
値よりも低下するのを防ぐことができ、低速状態に迅速
に移行することができる。請求項に示すダイオードは
コンデンサの電圧が所定値よりも低くなると導通し、コ
ンデンサを自動的に充電する。請求項の過充電阻止回
路は、コンデンサの過充電によるフィードバック制御の
異常動作を防止する。請求項のコンデンサは請求項
のコンデンサと実質的に同一の作用を有する。
【0007】この種のフィードバック速度制御回路に
は、制御信号を補償するために図11に示すような積分
回路が直列接続されている。この積分回路は制御信号ラ
インに直列に接続された第1の抵抗R1と、この出力端
とグランドとの間に第2の抵抗R2を介して接続された
コンデンサCとから成る。この様に構成された積分回路
の周波数特性は図12に示す通りであり、第1の角周波
数ω1よりも低い周波数領域では実質的に減衰がなく、
利得が実質的に0dB又は1倍であり、第1の角周波数
ω1よりも高い第2の角周波数ω2よりも高い領域では
利得が20log[R2/(R1+R2)]dB又はR
2/(R1+R2)倍である。なお、第1の角周波数ω
1は1/C(R1+R2)で決定され、第2の角周波数
ω2は1/CR2で決定される。
【0008】図12の特性を有する積分回路は長期的に
変化する成分即ち極めて低い周波数成分即ち直流成分又
は定常成分に対する減衰が少ないが、磁気テープ装置に
おけるワウ・フラッター等の高い周波数成分即ち過渡成
分又は交流成分に対しては大きな減衰を示す。従って、
モータの負荷トルクの長期的変化即ち負荷トルクの製作
時における基準値からの長期的ずれを示すフィードバッ
ク制御信号の直流成分は実質的に減衰させずに伝送さ
れ、フィードバック制御で良好に補償され、所望回転速
度が維持される。なお、直流成分の変化は、モータ自体
の長期的変化即ちモータの駆動電圧とこの出力トルクと
の関係が経時変化や温度変化によって変化した時にも生
じ、この場合にも負荷トルクの長期的変動の場合と同様
にフィードバック制御によって効果的に補償される。一
方、ワウ・フラッターのような高い周波数成分即ち過渡
成分又は交流成分は積分回路で抑制されるので、この交
流成分のフィードバック制御回路の利得が過大になるこ
とが阻止され、発振防止が達成される。
【0009】
【第1の実施例】次に、図1〜図7を参照して本発明の
第1の実施例に係わる磁気テープ記録再生装置における
キャプスタンモータの速度即ちトルク制御回路を説明す
る。
【0010】図1においてモータ1はブラシレス直流モ
ータであっで、直流電源端2とグランドとの間に駆動回
路3を介して接続されている。駆動回路3は原理的に示
すように増幅器4とトランジスタ5とを含み、モータ1
とグランドとの間に接続されたトランジスタ5を増幅器
4の出力で制御することによってモータ1の電流を制御
し、モータ1の出力トルク即ち回転速度を制御する。モ
ータ1には一対のリール6、7間で磁気テープ8を定速
駆動するためのキャプスタン9が負荷として結合されて
いる。
【0011】DCモータ1をフィードバック制御するた
めに、モータ1の回転速度に対応する速度電圧を発生す
る速度電圧発生器10が設けられている。速度電圧発生
器10は、モータ1の回転速度に対応した周波数信号を
発生する周波数発電機(FG)から成る周知の速度検出
器11と、この速度検出器11の出力周波数信号を電圧
信号に変換する周知の周波数−電圧変換器即ちF−V変
換器12とで構成されている。このF−V変換器12
は、図2に示すように、第1の周波数F1と第2の周波
数F2との間で入力周波数に反比例的に変化する速度電
圧を発生し、第1の周波数F1よりも低い領域では一定
の高レベル電圧VHを発生し、第2の周波数F2よりも
高い領域では一定の低レベル電圧VLを発生するように
構成されている。
【0012】F−V変換器12には、モータ1の起動と
停止とを制御するためのスイッチ13と、モータ1の速
度切換用スイッチ14とが接続されでいる。F−V変換
器12は起動・停止制御スイッチ13のオンに応答して
まず高レベルVHの電圧を発生し、その後回転速度が所
定のロック範囲に入ったら、回転速度を示す速度電圧を
出力する。また、F−V変換器12は出力速度電圧のレ
ベルを切換えるための回路を内蔵し、速度切換用スイッ
チ14のオンに応答しでモータ1を第1の回転速度にす
るためのレベルの速度電圧を出力し、速度切換用スイッ
チ14のオフに応答してモータ1を第1の回転速度より
も高い第2の回転速度にするためのレベルの速度電圧を
出力する。但し、高速から低速に切換える時には、F−
V変換器12から低レベルVL即ち零ボルトの電圧が発
生し、低速のロック範囲になった時に低速のための速度
電圧が発生するように構成されている。
【0013】F−V変換器12の出力ライン15には積
分回路16が接続されている。この積分回路16はF−
V変換器12の出力ライン15に直列に接続された第1
の抵抗17と、この第1の抵抗17の出力側端子とグラ
ンドとの間に接続された第2の抵抗18とコンデンサ1
9との直列回路から成る。例えば、第1の抵抗17の値
は10kΩ、第2の抵抗18の値は5.6kΩ、コンデ
ンサ19の値は220μFである。この積分回路16は
図11に示した回路と同一であり、図12に示す周波数
特性を有する。
【0014】積分用コンデンサ19の一端には本発明に
従う電圧低下阻止用の充電回路20が接続されている。
この充電回路20は積分用コンデンザ19の充電電圧V
cが所定値V1よりも低くなることを阻止するための回
路であり、直流電源端子21とグランドとの間に接続さ
れた抵抗22と可変抵抗23とから成る分圧回路と、こ
の分圧回路の分圧点P1とコンデンサ19の一端との間
に接続された逆流阻止用ダイオード24から成る。コン
デンサ19の電圧Vcが抵抗23の両端電圧Vaからダ
イオード24の順方向電圧Vfを差し引いた値(V1=
Va−Vf)よりも低くなると、ダイオード24を通っ
てコンデンサ19の充電電流が流れる。従って、コンデ
ンサ19の充電電圧はF−V変換器12の出力に無関係
にほぼ所定値V1以上に保たれる。なお、所定値V1は
基準電圧回路27の基準電圧Vrに近い値に設定されて
いる。
【0015】積分回路16の出力ライン25はオペアン
プ(演算増幅器)から成る誤差増幅器26の一方の入力
端子(非反転端子)に接続されている。誤差増幅器26
の他方の入力端子(反転端子)は抵抗27aを介して基
準電圧回路27に接続されている。基準電圧回路27は
直流電源端子28とグランドとの間に接続された2つの
抵抗29、30による分圧回路から成り、この分圧点が
他方の入力端子に接続されている。誤差増幅器26の出
力端子と他方の入力端子との間には帰還抵抗31が接続
されている。誤差増幅器26は積分回路16の出力電圧
と基準電圧回路27の基準電圧との差に対応した信号即
ち前記の差に基準電圧を加算した値を出力端子に送出す
る。
【0016】誤差増幅器26の出力端子は、抵抗32、
33、34を含む出力レベル設定回路35を介してモー
タ駆動回路3の増幅器4に接続されている。なお、抵抗
32は信号出力ラインに直列に接続され、抵抗33は抵
抗32の出力端と電源端子36との間に接続され、抵抗
34は抵抗32の出力端とグランドとの間に接続されて
いる。
【0017】
【動作】図1の磁気テープ記録再生装置の電源スイッチ
(図示せず)を投入すると、各電源端子2、21、2
8、36に所定の電圧が供給される。コンデンサ19が
完全に放電された状態にあると仮定すれば、電圧低下阻
止回路20のダイオード24を介してコンデンサ19の
充電電流が流れ、この電圧Vcは所定値Vlになる。そ
の後、起動・停止スイッチ13をオンにすると、F−V
変換器12から出力電圧が発生する。モータ1は最初停
止しているので、速度検出器11の出力周波数は図2の
F1よりも低いので、F−V変換器12から一定の高レ
ベル電圧VHが発生し、これが積分回路16の入力にな
る。図3に示ずように起動・停止スイッチ13をオンに
して起動命令を発生させる時点t1よりも前において、
積分用コンデンサ19の電圧VcはV1になっている。
このt1よりも前における積分回路16の出力ライン2
5の電圧Vbはコンデンサ19の電圧Vcから抵抗18
による電圧降下分を差し引いた値である。このt1より
も前のVbはモータ1を起動するために要求される誤差
増幅器26の非反転入力端子の電圧(以下、起動電圧V
sと呼ぶ)よりも低い。t1時点で起動・停止スイッチ
13をオンにした時には勿論F−V変換器12から起動
電圧Vsよりも高い電圧VHが発生する。図3のt1で
VHが発生すると、この電圧VHを抵抗17と18で分
圧した値とコンデンサ電圧Vcの和の電圧が積分出力電
圧Vbとなる。t1〜t2期間ではモータ1の回転速度
が所望値に立上っていないので、F−V変換器12の出
力電圧はVHに保たれ、起動電圧Vsよりも十分に高い
電圧が誤差増幅器26の入力となる。t1〜t2期間で
は誤差増幅器26が比較的大きい積分出力電圧Vbと基
準電圧Vrとの差の出力電圧を発生し、モータ駆動回路
3はこれに応答してモータ1に十分に大きな電流を供給
し、モータ1を加速駆動する。これにより、モータ1の
回転速度は図5のt1〜t2区間に示すように急速に立
上る。t2でモータ1の回転速度がF−V変換器12の
制御可能範囲(ロック範囲)に入ると、回転速度(周波
数)に反比例的関係を有する速度電圧Vvが発生し、こ
れが積分回路16の入力となる。図2のF1〜F2のロ
ック範囲の速度電圧の値は、F1よりも低い加速領域の
電圧よりも低いので、t2時点で制御ループがロック状
態になると、積分回路16の出力電圧Vbは低下する。
一方、コンデンサ19はt1〜t2の加速区間で高い電
圧VHに基づいて充電され、この電圧Vcは図3に示す
ように徐々に増大する。t2時点でF−V変換器12の
出力電圧がVHからロック範囲の電圧に低下すると、コ
ンデンサ19の放電が抵抗18、17、F−V変換器1
2、グランドの経路で生じ、t3時点でVcとVbとが
一致し、安定したフィードバック制御状態になる。安定
したフィードバック制御状態において、モータ1の回転
速度が所望値よりも低下したと仮定すると、F−V変換
器12からこれまでよりも高い速度電圧Vvが発生し、
積分回路16及び誤差増幅器26の出力電圧も高くな
り、駆動回路3を介してモータ1にぞれまでよりも大き
な電流が供給され、回転速度は所望値に戻る。逆に、モ
ータ1の回転速度が所望値よりも高くなると、上記とは
逆の動作が生じる。
【0018】図3及び図5から明らかなように、本実施
例ではt1〜t2期間の時間長が極めて短い。これはコ
ンデンサ19が電源投入と同時に充電回路20によって
予め所定値まで充電されているからである。もし、図1
の回路から充電回路20を省いて従来回路と同一にすれ
ば、図4及び図6に示す動作になる。即ち、コンデンサ
19が予め充電されていないために、図4に示すように
t1時点の起動指令に同期してコンデンサ19が零ボル
トから充電され、積分出力電圧Vbも起動電圧Vsより
も大幅に低い値から増大を始める。積分出力電圧Vbは
t1よりも後のt1′で起動電圧Vsに達し、ここで始
めてモータ1の回転が開始し、この回転速度がt2でロ
ック範囲に入る。従って、起動指令時点11からモータ
1が所望回転速度(ロック状態)になる時点t2までの
期間(立上り時間)が長くなり、モータ1の回転を迅速
に開始することができない。
【0019】本実施例の回路によれば、モータ1の回転
速度の切換を迅速に行うことができる。図7、図8、図
9、図10はこれを説明するためのものである。図7及
び図9のt1時点以前は図1の速度切換スイッチ14の
オフに応答して高速(第2の速度N2)制御状態であ
る。t1時点でスイッチ14をオンにして低速(第1の
速度N1)制御指令を与えると、その後のt2時点で所
望の第1の速度N1になる。図7によってこのt1〜t
2期間の動作を詳しく説明すると、t1で高速から低速
への切換指令を与えることにより、F−V変換器12は
減速制御するために図2に示す低いレベルVL(零ボル
ト)を発生する。これにより、t1時点で積分出力電圧
Vbが低下する。また、コンデンサ19が放電モードと
なり、この充電電圧Vcも低下する。コンデンサ19の
電圧Vcが充電回路20の電圧V1よりも低くなると、
ダイオード24がオンになってコンデンサ19に充電回
路20から充電電流が流れるので、コンデンサ19の電
圧Vcの低下はVlで制限される。t2時点になってモ
ータ1の回転速度が所望速度N1に達し、所望速度N1
を得るためのロック範囲(速度制御可能範囲)に入る
と、F−V変換器12から低レベルVLよりも高い速度
電圧が発生し、積分出力電圧Vbが直ちに起動電圧Vs
よりも高くなり、フィードバック制御が開始され、t3
時点から安定した低速(第1の速度N1)の制御状態に
なる。この制御では図9に示すように、回転速度は第1
の速度N1にオーバーシュートをほとんど伴なわないで
安定化し、速度切換命令時点t1から第1の速度N1に
安定化する時点t2までの期間が極めて短くなる。
【0020】もし、図1の充電回路20を設けなけれ
ば、速度切換時の動作が図8及び図10に示すようにな
る。この場合にはt1で速度切換命令が発生してF−V
変換器12の出力が低レベルのVL(零ボルト)になる
と、コンデンサ19の放電が図7の場合よりも大幅に多
くなる。即ち、図10でモータ1の回転速度が第1の速
度N1に達する時点taまでコンデンサ19の放電が進
み、積分出力電圧Vbもコンデンサ電圧Vcに追従して
低下する。充電回路20を持たない従来回路では、ta
でモータ1の回転速度が第1の回転速度N1に達し、一
旦ロック範囲に入り、第1の回転速度N1を得るための
電圧がF−V変換器12から発生しても、積分出力電圧
Vbが起動電圧Vsに達しないために、ロックは成立し
ない。このため、モータ1の回転速度は慣性によって図
10に示すように第1の回転速度N1以下になる。この
結果、ta以後にF−V変換器12から図2のVHで示
す出力が発生し、コンデンサ19の充電が開始し、積分
出力電圧Vbも上昇する。積分出力電圧Vbがtbで起
動電圧Vsを横切るとモータ1の駆動が開始し、t2で
第1の回転速度N1に再び達し、ロック状態になる。従
って、図8及び図10のt1〜t2期間は図7及び図9
のt1〜t2期間よりも長くなる。
【0021】
【第2の実施例】次に、図13を参照して本発明の第2
の実施例に係わるフィードバック制御回路を説明する。
但し、図13及び後述する図15、図16及び図17に
おいて図1と共通する部分には同一の符号を付してその
説明を省略し、且つ共通する部分の大部分の図示を省略
する。第2の実施例のフィードバック制御回路は図1の
積分回路25を変えたものである。オペアンプ26aの
反転入力端子は第1の抵抗40を介してF−V変換器1
2aに接続されている。オペアンプ26aの非反転入力
端子は基準電圧回路27に接続されている。オペアンプ
26aの反転入力端子と出力端子との間にはコンデンサ
19が第2の抵抗18を介して接続され、且つ帰還用抵
抗41が接続されている。充電回路20aは電源端子4
2と無極性コンデンサ19との間にダイオード24を接
続することによって構成されている。オペアンプ26a
は図1の誤差増幅器26と同一の機能も有するので、こ
の出力端子は図1の出力レベル設定回路35と同一のも
のに接続される。F−V変換器12aは図1のF−V変
換器12と実質的に同一であるが、オペアンプ26aを
反転増幅器に構成したために、図14に示すように第1
の周波数F1と第2の周波数F2との間で周波数に実質
的に比例して速度電圧が増大するように構成されてい
る。図13においてその他の構成は図1と同一である。
【0022】図13の回路においてもコンデンサ19の
充電電圧が所定値より低くなると、ダイオード24が導
通し、電源端子42の電圧でコンデンサ19が充電され
る。これにより第1の実施例と同一の作用効果を得るこ
とができる。
【0023】
【第3の実施例】図15は第3の実施例に係わるフィー
ドバック制御回路の一部を示す。ここではF−V変換器
12が図1と同様に入力周波数に反比例的に変化する速
度電圧を出力するので、直列接続された2つのオペアン
プ26a、50を共に反転増幅器として動作させてい
る。即ち、オペアンプ26aとコンデンサ19と抵抗1
8、40、41から成る積分回路は図13と同一に構成
され、ここにオペアンプ51と抵抗52、53から成る
反転増幅回路が接続されている。なお、図15では無極
性コンデンサ19と保持電圧を与える電源端子50との
間に接続されたダイオード24の向きが図13と逆にな
っている。図15に従うフィードバック制御回路は、図
1の積分回路16と誤差増幅器26の部分を図15に示
すように変えた他は図1と同一であるので、図1と同様
な作用効果を得ることができる。
【0024】
【第4の実施例】図16は図1のフィードバック制御回
路に過充電阻止回路60を付加した回路の一部を示す。
この過充電阻止回路60は直流電源端子61とグランド
との間に接続された分圧抵抗62、63と、逆流阻止用
素子としでのダイオード64とから成る。抵抗62、6
3は電源端子61の電圧を分圧し、分圧点P2に電圧V
dを得るものである。コンデンサ19の一端はダイオー
ド64を介して分圧点P2に接続されている。コンデン
サ19の電圧Vcが分圧点の電圧Vdにダイオード64
の順方向電圧Vfを加算した第2の所定値V2よりも高
くなると、ダイオード64が導通し、コンデンサ19の
放電回路が形成される。これにより、コンデンサ19が
第2の所定値V2よりも高く充電されることが阻止され
る。図16の回路では勿論、V2>V1、及びVd>V
aに設定されでいる。図16において過充電阻止回路6
0以外は図1と同一に構成されている。従って、図16
の回路によれば第1の実施例と同一の効果が得られる他
に、コンデンサ19の過充電防止の効果が得られる。こ
のように過充電を防止すると、例えば負荷が過渡に重い
(大きい)状態にあってもVoの上限がサーボロック範
囲内に抑えられているため、負荷が大きい状態から急激
に負荷が軽くなった場合のモータの暴走を防止すること
ができる。
【0025】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 図1では充電回路20の充電電圧Vaが可変抵
抗23によって調整できるように構成されている。この
代りに、複数種類の電圧源を設け、これを選択スイッチ
を介してダイオード24に選択的に接続するように構成
することができる。また、図16の過充電防止回路60
においても、可変抵抗63によって電圧Vdを調整する
代りに、複数の電源を設け、これを選択スイッチを介し
てダイオード64のカソードに接続することができる。 (2) モータ1の回転に対応する周波数信号の位相を
基準周波数信号の位相に一致させるように位相制御する
回路を設け、この出力とF−V変換器12の出力とを合
成して積分回路16に入力させることができる。 (3) フィードバック制御回路、積分回路の構成を種
々変形できる。
【0026】
【発明の効果】上述から明らかなように、各請求項の発
明によれば、速度電圧が発生している期間において積分
用のコンデンサの電圧が所定値よりも低下しないので、
モータの速度切換時にコンデンサが所定値よりも低下す
ることが防止され、速度切換を迅速且つ円滑に達成する
ことができる。また、請求項2の発明によれば、コンデ
ンサの電圧が所定値よりも低く成った時に、ダイオード
を通してコンデンサを自動的に充電することができる。
また、請求項3の発明によれば、コンデンサの過充電を
防止してフイードバック制御の異常動作を防止すること
ができるまた、請求項4の発明によれば、積分回路及
び差信号形成回路の構成を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わる磁気テープ記録
再生装置のキャプスタンモータの速度制御回路を示す回
路図である。
【図2】図1のF−V変換器の入力周波数と出力速度電
圧との関係を示す図である。
【図3】図1の回路の起動時における積分回路の各部の
電圧変化を示す図である。
【図4】図1の回路からコンデンサの充電回路を省いた
場合における起動時の積分回路の各部の電圧変化を示す
図である。
【図5】図1の回路における起動時のモータの回転速度
の変化を示す図である。
【図6】図1の回路からコンデンサ充電回路を省いた場
合における起動時のモータの回転速度の変化を示す図で
ある。
【図7】図1でモータの回転速度を第2の速度から第1
の速度に切換えた場合の積分回路の各部の電圧変化を示
す図である。
【図8】図1の回路から充電回路を省いた場合において
第2の速度から第1の速度に切換えた場合の積分回路の
各部の電圧変化を示す図である。
【図9】図1の回路における速度切換え時におけるモー
タの回転速度の変化を示す図である。
【図10】図1の回路から充電回路を省いた場合におい
て速度を切換えた時のモータの回転速度変化を示す図で
ある。
【図11】従来の積分回路を示す回路図である。
【図12】図11の積分回路の周波数特性図である。
【図13】第2の実施例のフィードバック制御回路の一
部を示す回路図である。
【図14】図13におけるF−V変換器の入力周波数と
出力電圧の関係を示す図である。
【図15】第3の実施例のフィードバック制御回路の一
部を示す回路図である。
【図16】第4の実施例のフィードバック制御回餡の一
部を示す回路図である。
【符号の説明】
16 積分回路 17、18 抵抗 19 積分用コンデンサ 20 充電回路 24 ダイオード

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの速度の変化を示す直流電圧を発
    生する速度電圧発生器と、 コンデンサと複数の抵抗とを含み、前記速度電圧発生器
    から得られた速度電圧を積分するように前記速度電圧発
    生器に接続されている積分回路と、 基準電圧発生回路と、 前記積分回路から得られた積分出力電圧と前記基準電圧
    発生回路から得られた基準電圧との差に対応した電圧を
    発生するための差信号形成回路と、 前記差信号形成回路の出力に応答して前記モータを駆動
    するモータ駆動回路とから成るモータの速度制御回路
    あって少なくとも前記速度電圧発生器から速度電圧が発生して
    いる期間において 前記積分回路の前記コンデンサの電圧
    が所定値よりも低下することを阻止するための充電回路
    が設けられていることを特徴とするモータの速度制御回
    路。
  2. 【請求項2】 前記差信号形成回路は第1及び第2の入
    力端子を有する誤差増幅器であり、 前記基準電圧発生回路は前記第1の入力端子に接続さ
    れ、前記積分回路は前記第2の入力端子に接続されてお
    り、 前記積分回路は、前記速度電圧発生器と前記第2の入力
    端子との間に接続された第1の抵抗と、前記第2の入力
    端子とグランドとの間に接続された第2の抵抗と積分用
    コンデンサとの直列回路から成り、 前記充電回路は前記積分用コンデンサに対してダイオー
    ドを介して接続された電圧源であることを特徴とする請
    求項1記載のモータの速度制御回路。
  3. 【請求項3】 更に、前記コンデンサの電圧が前記所定
    値よりも高い過充電電圧レベルよりも高くなることを阻
    止するための過電圧阻止回路を有する請求項1又は2記
    載のモータの速度制御回路。
  4. 【請求項4】 前記積分回路と前記差信号形成回路の代
    わりに、第1及び第2の入力端子を有する演算増幅器
    と、前記速度電圧発生器と前記演算増幅器の第1の入力
    端子との間に接続された第1の抵抗と、前記演算増幅器
    の第1の入力端子と出力端子との間に第2の抵抗を介し
    て並列に接続されたコンデンサとが設けられ、前記演算
    増幅器の第2の入力端子に前記基準電圧発生回路が接続
    されていることを特徴とする請求項1記載のモータの速
    度制御回路。
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