JPH09247976A - モータの速度制御装置及び磁気記録再生装置 - Google Patents

モータの速度制御装置及び磁気記録再生装置

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JPH09247976A
JPH09247976A JP8051538A JP5153896A JPH09247976A JP H09247976 A JPH09247976 A JP H09247976A JP 8051538 A JP8051538 A JP 8051538A JP 5153896 A JP5153896 A JP 5153896A JP H09247976 A JPH09247976 A JP H09247976A
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JP
Japan
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motor
speed
voltage
loop control
error
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Application number
JP8051538A
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English (en)
Inventor
Toshiro Kamimura
敏郎 上村
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開ループ制御から閉ループ制御に切り換えた
時に、閉ループ制御時のモータの目標速度への引き込み
を常に円滑且つ迅速に行うこと。 【解決手段】 総合コントロール部16は開ループ制御
時にスイッチ18をオンして、開ループ制御用誤差値発
生部17により発生された速度誤差電圧を誤差オフセッ
ト保持部144に入力する。総合コントロール部16に
より閉ループに切り替った時、ループフィルタ14は誤
差オフセット保持部144に保持されている誤差オフセ
ット値を用いて速度誤差電圧を作成して出力するため、
この速度誤差電圧はほぼ開ループ制御時の最終に発生さ
れたモータの負荷に応じた目標速度に対応する速度誤差
電圧とほぼ同じであり、従って、前記切替直後にモータ
ドライブアンプ2へ入力される速度誤差電圧は、常に、
モータ4を目標速度にする適切な値になっているので、
モータ4を目標速度へ円滑且つ迅速引き込むことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録再生装置に
係り、特にキャプスタンモータやリールモータの回転速
度を制御するモータの速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のモータの速度制御装置は磁気記録
再生装置で用いられるキャプスタンモータ或いはリール
モータの回転速度を制御するために用いられる。磁気記
録再生装置のキャプスタン或いはリールモータは、通常
の記録、再生速度(1倍速とする)から早送り、巻き戻
しなどの高速(100倍速、200倍速の場合もある)
モードまでの広範囲の速度制御を必要とし、装置によっ
てはモータの速度制御を閉ループ制御と開ループ制御で
行っている。
【0003】図7は閉ループ制御と開ループ制御を切り
替えてモータを制御するモータの速度制御装置の従来構
成例を示したブロック図である。モータの速度制御装置
は1で示した部分であり、通常マイクロコンピュータな
どにより構成されている。モータの速度制御装置1の総
合コントロール部16はモータ4の速度制御状況に応じ
て、この速度制御を閉ループ制御で行うか、開ループ制
御で行うかを切替器15を切り替えて行う。
【0004】総合コントロール部16は開ループ制御を
行う場合、切替器15を開ループ側の端子a側に切り替
える。この時、開ループ制御用誤差値発生部17はモー
タ4を回転させたい速度に応じた速度誤差電圧を発生
し、この速度誤差電圧が切替器15を通して、モータド
ライブアンプ2に入力される。これにより、モータドラ
イブアンプ2は前記速度誤差電圧を増幅して、モータド
ライバ3に出力するため、モータドライバ3はこの誤差
電圧に従って、モータ4を回転させる駆動電圧をモータ
4に供給するため、モータ4は前記速度誤差電圧に応じ
た目標速度で回転するように駆動される。
【0005】その後、総合コントロール部16は閉ルー
プ制御を行う場合、切替器15を閉ループ側の端子b側
に切り替える。ここで、モータ4にはその回転速度を検
出する周波数発生器(FG)5が取り付けられており、
このFG5で検出されたモータ4の回転を示す速度信号
は、FG増幅・整形回路6を通って波形整形された後、
モータの速度制御装置1の分周部11に入力される。こ
の分周部11により速度信号は目標速度に応じて分周さ
れてから、周期計測部12でその周期を計測され、計測
された周期が比較部13に入力される。
【0006】比較部13は前記速度信号の周期とモータ
4の目標値を示す周期100を比較して、双方の差分電
圧を得、この差分電圧をループフィルタ14に入力す
る。ループフィルタ14は前記差分電圧に対応した速度
誤差電圧を作成し、この速度誤差電圧をモータドライブ
アンプ2により増幅して、モータドライバ3に出力す
る。モータドライバ3は入力された速度誤差電圧に基づ
いて前記差分電圧がゼロになるようにモータ4を回転し
て、モータ4を目標値100の速度で回転させる。
【0007】図8は図7に示したループフィルタ14の
従来例を示した構成図である。加算器141、遅延器
(Z−1)142、増幅器(利得K<1)143、誤差
オフセット保持器144及び加算器145で構成されて
いる。ここで、誤差オフセット保持器144が加算器1
45に供給する誤差オフセット値200とは、モータ4
の速度制御の引き込みを速くすることと、遅延器142
の負担を軽くするためのもので、この誤差オフセット値
200を前段の比較部13から入力される差分電圧に加
算することにより、モータ4を目標の速度に回転させる
ために必要な速度誤差電圧を作成して、モータ4をすば
やく目標速度に引き込ませる制御を行えるようにしてい
る。
【0008】次に、モータ4が停止状態から高速モード
に移行する時の速度制御について説明する。磁気記録再
生装置の場合、キャプスタンモータやリールモータによ
つて磁気テープを搬送しており、通常の閉ループ制御で
高速モードに移行すると、モータの急激な立ち上がりに
より、磁気テープにダメージを与えてしまう可能性があ
り、これを回避するために、何らかの工夫が必要とな
り、以下に説明するようなことが行われている。
【0009】高速モードに移行する時、総合コントロー
ル部16は、まず、開ループ制御で低い速度誤差電圧を
供給してモータ4を立ち上げ、徐々に速度誤差電圧を高
くしていく。このときFG5により発生される速度信号
により、モータ4の速度を監視をしており、モータの速
度が目標値に達つしたら、あるいは目標値付近となつた
ら閉ループ制御に切り換えて速度制御を行う。即ち、総
合コントロール部16に高速モードの指令が入ると、切
換器15を端子a側とし、同時に開ループ制御用誤差値
発生部17から速度誤差電圧が発生される。この速度誤
差電圧は低い値から徐々に高い値となるようにコントロ
ールされる。
【0010】これにより、モータ4は速度誤差電圧の上
昇と共に低速から徐々に高速回転となる。一方、この開
ループ制御時にも、モータ4の回転情報である速度信号
はFG5から比較部13に入力されているため、比較部
13から出力される前記差分電圧を総合コントロール部
16で監視することにより、モータ4の速度が目標値に
達したかどうかを判断できる。速度が目標値に達した
ら、総合コントロール部16は切換器15を端子b側に
して閉ループ制御を行う。図9(A)は図7に示したモ
ータの速度制御装置1によるモータ4の速度制御特性を
示しており、特にこの場合はモータ4の負荷が標準的で
あった場合を示している。
【0011】しかしながら、上記方法には次のような問
題がある。モータ4の負荷がテープの巻き位置、温度な
どにより変化すると、モータ4の立ち上がりで開ループ
制御から閉ループ制御に切り換えた時、開ループ制御用
誤差値発生部17から出力される速度誤差電圧と、ルー
プフィルタ14により標準の負荷に準拠した誤差オフセ
ット値により作成される速度誤差電圧との間にかなりの
差が生じ、この差により、モータドライバ3からモータ
4へ印加される駆動電圧にあばれが発生し、サーボの引
き込みが遅れたり、テープにダメージを与える恐れがあ
った。
【0012】これは、図8に示した誤差オフセット値2
00は予めモータ4に標準的な負荷が掛かった場合の目
標速度により設定された値であり、仮にモータ4の負荷
が大きくなったとすると、モータ4は通常よりは高い駆
動電圧を必要とし、開ループ制御で目標速度に達した時
には通常より高い速度誤差電圧が開ループ制御用誤差値
発生部17から出力されていることになる。このような
場合に、閉ループ制御に切り換えた瞬間は、誤差オフセ
ット値200が低い値であるため、ループフィルタ14
から急に低い値の速度誤差電圧が出力されてしまうた
め、モータ4の駆動電圧があばれてしまう。その後は、
ループフィルタ14の積分フィルタ効果により、目標速
度に適正な速度誤差電圧が遅延器142に蓄積されて、
加算器144から出力される速度誤差電圧が高くなり、
モータ4の速度が目標値に達することになるが、モータ
4の速度が目標値に達するまでの時間が長くなっしま
う。図9(B)はモータ4の負荷が高くなった場合の図
7に示した速度制御装置1によるモータ4の回転速度制
御の引き込み状態を示した図である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のモ
ータの速度制御装置1では、モータ4の速度制御を開ル
ープ制御から閉ループ制御に切り換えた時、モータ4の
負荷が標準から変動していた場合、モータ4を目標速度
にするための速度誤差電圧に段差が出て、モータ4の駆
動電圧があばれてしまうため、モータ4の速度制御の引
き込みが遅れてしまたり、或いは、高速での前記駆動電
圧のあばれにより、モータ4の発生動力に振動的な変動
が生じてテープにダメージを与えてしまうなどの不具合
が生じる場合があった。
【0014】そこで本発明は上記のような課題を解決す
るためになされたもので、開ループ制御から閉ループ制
御に切り換えた時に、モータの負荷変動の有無に拘わり
なく、閉ループ制御によるモータの目標速度への引き込
みを常に円滑且つ迅速にできると共に磁気テープにダメ
ージが生じることを防止することができるモータの速度
制御装置及びこのモータの速度制御装置を搭載した磁気
記録再生装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、モー
タの回転速度を制御するための値の変化する制御電圧を
発生し、この制御電圧に従ってモータを駆動する開ルー
プ制御系と、モータの回転速度情報とこのモータの目標
回転速度情報との差及び初期値に基づいて速度誤差電圧
を作成し、この速度誤差電圧に従ってモータを駆動する
閉ループ制御系と、起動時に開ループ制御系でモータの
回転速度を制御した後、閉ループ制御系で引き続きモー
タを制御する切り替えを行う制御手段とを有するモータ
の速度制御装置において、前記制御手段が前記開ループ
制御系から閉ループ制御系に切り替えた時に、その切り
替え前に前記開ループ制御系で発生された制御電圧を前
記閉ループ制御系で用いる前記初期値として設定する初
期値設定手段とを具備した構成を備えている。
【0016】請求項2の発明は、前記閉ループ制御系
は、モータの回転速度情報を検出する周波数発生部と、
この周波数発生部により得られた回転速度情報と目標回
転速度情報の差分電圧を求める比較部と、この比較部に
より得られた差分電圧に基づいて前記モータを目標の回
転速度にするための速度誤差電圧を作成するループフィ
ルタと、このループフィルタにより作成された速度誤差
電圧に従って前記モータを駆動する駆動電圧を発生する
駆動回路とから成り、且つ、前記初期値設定手段は開ル
ープ制御時に、このループで発生される前記制御電圧
を、前記ループフィルタが閉ループ制御用の速度誤差電
圧を作成するために用いる誤差オフセット値の初期値と
して前記ループフィルタに設定する構成を備えている。
【0017】請求項3の発明は、前記閉ループ制御系
は、モータの回転速度情報を検出する周波数発生部と、
この周波数発生部により得られた回転速度情報と目標回
転速度情報の差分電圧を求める比較部と、この比較部に
より得られた差分電圧に基づいて前記モータを目標の回
転速度にするための速度誤差電圧を作成するループフィ
ルタと、このループフィルタにより作成された速度誤差
電圧に従って前記モータを駆動する駆動電圧を発生する
駆動回路とから成り、且つ、前記初期値設定手段は開ル
ープ制御時に、このループで発生される前記制御電圧に
所定の演算を加えて得られた値を、前記ループフィルタ
が閉ループ制御用の速度誤差電圧を作成するために用い
る遅延器の保持値の初期値として前記ループフィルタに
設定する構成を備えている。
【0018】請求項4の発明は、前記ループフィルタ
は、誤差オフセット値を保持する誤差オフセット保持器
と、前記差分電圧に別途与えられる値を加算する第1の
加算器と、この第1の加算値をK倍にする掛算器と、前
記第1の加算器の加算結果を保持し、この保持値を第1
の加算器に上記したように別途与える遅延器と、前記差
分電圧と前記掛算器の掛け算結果と前記誤差オフセット
保持器に保持された誤差オフセット値を加算して前記閉
ループ制御系の速度誤差電圧とする第2の加算器とを有
し、前記初期値設定手段は前記開ループ制御系で発生さ
れた制御電圧を誤差オフセット値の初期値として前記誤
差オフセット保持器に設定する構成を備えている。
【0019】請求項5の発明は、前記ループフィルタは
誤差オフセット値を保持する誤差オフセット保持器と、
前記差分電圧に別途与えられる値を加算する第1の加算
器と、この第1の加算値をK倍にする掛算器と、前記第
1の加算器の加算結果を保持し、この保持値を第1の加
算器に上記したように別途与える遅延器と、前記差分電
圧と前記掛算器の掛け算結果と前記誤差オフセット保持
器に保持された誤差オフセット値を加算して前記閉ルー
プ制御系の速度誤差電圧とする第2の加算器とを有し、
且つ、前記開ループ制御系で発生された制御電圧から前
記誤差オフセット保持器に保持された誤差オフセット値
を減算した減算結果をKで割る演算処理部を設け、前記
初期値設定手段はこの演算処理部の演算結果を前記保持
値の初期値として前記遅延器に設定する構成を備えてい
る。
【0020】請求項6の発明は、前記開ループ制御から
前記閉ループ制御に切り替えられる直前に、前記初期値
設定手段は、開ループ制御系から発生された制御電圧を
前記ループフィルタに誤差オフセット値、又は遅延器の
保持値として1回だけ設定する構成を備えている。
【0021】請求項7の発明は、前記初期値設定手段が
開ループ制御系で発生された制御電圧を閉ループ制御系
で用いる初期値として設定する際に、前記速度誤差電圧
にその時のモータの状態に応じた一定値を加減算する電
圧補正回路を設け、この電圧補正回路により補正された
速度誤差電圧が前記初期値として設定される構成を備え
ている。
【0022】請求項8の発明は、磁気テープを走行させ
る走行系と、この走行系により走行される磁気テープに
情報を磁気ヘッドにより記録再生する記録再生系とを有
する磁気記録再生装置において、前記走行系にあって、
前記磁気テープを走行させる動力を発生するモータの回
転速度制御を、請求項1乃至請求項7いずれか1項記載
のモータの速度制御装置により行う構成を備えている。
【0023】請求項9の発明は、前記磁気記録再生装置
はデータの記憶装置として用いられるデータストリーマ
装置である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明のモータ速度制御装
置の第1の実施の形態の構成を示したブロック図であ
る。1はマイクロコンピュータ等により構成されるモー
タの速度制御装置、2はモータの速度制御装置1から出
力される速度誤差電圧を増幅してモータドライバ3に出
力するモータドライブアンプ、3は入力される速度誤差
電圧に基づいてモータ4を駆動するモータドライバ、4
は図示されないテープを走行させるキャプスタンモータ
又はリールモータ等のモータ、5はモータ4の回転速度
を示す速度信号を発生する周波数発生器(FG)、6は
FG5から入力される速度信号を増幅して波形整形する
FG増幅・整形回路である。
【0025】ここで、総合コントロール部16と切替器
15は制御手段を構成し、開ループ制御用誤差値発生部
17と、切替器15、モータドラブアンプ2、モータド
ライバ3、モータ4は開ループ制御系を構成しており、
ループフィルタ14、切替器15、モータドライブアン
プ2、モータドライバ3、モータ4、周波数発生器5、
FG増幅・整形回路6、分周部11、周期計測部12、
比較部13は閉ループ制御系を構成している。又、総合
コントロール部16とスイッチ18は初期値設定手段
を、モータドライブアンプ2、モータドライバ3は駆動
回路を構成している。
【0026】モータの速度制御装置1はFG増幅・整形
回路6から入力される速度信号を分周する分周部11、
分周部11により分周された速度信号の周期を計測する
周期計測部12、周期計測部12により入力される速度
信号の周期とモータ4の回転速度目標値100を示す周
期とを比較して両周期の差分電圧を求める比較部13、
入力される前記差分電圧に基づいてモータ4を目標速度
で回転させるための速度誤差電圧を作成して出力するル
ープフィルタ14、モータ4を開ループ制御するか閉ル
ープ制御するかを切り替える切替器15、モータの速度
制御装置1全体を制御し、特に開ループ制御と閉ループ
制御の切り替えを行う総合コントロール部16、開ルー
プ制御時の速度誤差電圧(制御電圧)を発生する開ルー
プ制御用誤差値発生部17、開ループ制御用誤差値発生
部17により発生された速度誤差電圧をループフィルタ
14内の誤差オフセット保持器144にセットするため
のスイッチ18を有している。
【0027】次に本実施の形態の動作について説明す
る。まず、図示されないテープの走行を停止状態から高
速モードに移行する場合、モータの速度制御装置1の総
合コントロール部16は切替器15を開ループ側の端子
a側に切り替えると共に、スイッチ18をオンにして
後、開ループ制御用誤差値発生部17に指令を出して小
さい値の速度誤差電圧から徐々に大きい値の速度誤差電
圧を発生させる。この速度誤差電圧は切替器15を通っ
て、モータの速度制御装置1からモータドライブアンプ
2に出力される。モータドライブアンプ2は入力される
速度誤差電圧を増幅してモータドライバ3に出力するた
め、モータドライバ3は入力される速度誤差電圧に従っ
たモータ駆動電圧をモータ4に出力することにより、モ
ータ4を回転させる。このため、開ループ制御用誤差値
発生部17から発生される速度誤差電圧の増加に伴って
モータ4の回転が高速になる。
【0028】モータ4の回転情報はFG5に速度信号と
して検出され、この速度信号はFG増幅・整形回路6に
より増幅整形されてからモータの速度制御装置1の分周
部11に入力される。分周部11により分周された速度
信号は周期計測部12で周期計測され、得られた速度信
号の周期が比較部13に入力される。比較部13は速度
信号の周期をモータ4の回転速度の目標値100を示す
周期と比較して、両周期の差分電圧を求め、これをルー
プフィルタ14と総合コントロール部16に出力する。
但し、比較部13は目標値100の周期に、モータ4の
周期が一致した時には、「0」の、遅い時には「+」、
速い時には「一」の差分電圧を出力する。但し、開ルー
プ制御時にはループフィルタ14の動作は停止されてい
るものとする。
【0029】ところで、開ループ制御時には、スイッチ
18がオンになっているため、開ループ制御用誤差値発
生部17から発生された誤差値はスイッチ18を通して
ループフィルタ14内の誤差オフセット保持器144に
入力される。誤差オフセット保持器144は入力された
誤差値を常に誤差オフセット値として保持する。総合コ
ントロール部16は、比較部13から入力される差分電
圧が「+」の値から「0」付近、又は「0」以下になっ
たら、モータ4の速度が目標値に達したと判断して、切
替器15を閉ループ側の端子bに切り替えてから、スイ
ッチ18をオフにした後、開ループ制御用誤差値発生部
17を停止させる。
【0030】この時、ループフィルタ14の誤差オフセ
ット保持器144に記憶されている誤差オフセット値は
開ループ制御用誤差値発生部17から発生された最終の
データ、つまりモータ4が目標速度に達した時の速度誤
差電圧が記憶されている。勿論、開ループから閉ループ
制御への切り替えの時のみ、スイッチ18をオンして開
ループ制御用誤差値発生部17が発生する最終の速度誤
差電圧を誤差オフセット保持器144に1回だけ書き込
んでもよい。
【0031】ここで、モータ4の負荷が変動した時に
は、開ループ制御で目標速度に達する速度誤差電圧もモ
ータ4の負荷で変化するため、開ループ制御用誤差値発
生部17から発生される速度誤差電圧も前記負荷の変動
に応じて適正値に変化する。しかも、本例では上記した
ように、開ループから閉ループ制御へ切り替えた時に
は、前記負荷の変動に応じて変化した速度誤差電圧が誤
差オフセット値となって、誤差オフセット保持器144
に保持されていることになる。
【0032】総合コントロール部16がモータ4の制御
を開ループから閉ループ制御へ切り替えた時、スイッチ
18をオフとすると共に、切替器15を閉ループ端子b
側に切り替え、又、ループフィルタ14を動作させる。
このため、ループフィルタ14は比較部13から入力さ
れる差分電圧に誤差オフセット保持器144に保持され
ている誤差オフセット値を加算して、速度誤差電圧を作
成し、これを切替器15の閉ループ端子bに出力する。
これにより、以降、閉ループ制御による速度誤差電圧が
モータの制御装置1からモータドライブアンプ2に出力
され、モータ4の回転速度は閉ループでフィードバック
制御されることになる。
【0033】この場合、閉ループ制御による速度誤差電
圧は、誤差オフセット保持器144に保持された誤差オ
フセット値は、開ループ制御の最終に開ループ制御用誤
差値発生部17の速度誤差電圧であるから、閉ループ制
御切替直後にモータドライブアンプ2に入力される速度
誤差電圧は、図2(A)に示した通常負荷時及び図2
(B)に示した高負荷時共に、開ループ制御の最終の速
度誤差電圧とほとんど変わらず両速度誤差電圧に段差が
ないことになる。従って、開ループから閉ループに切り
替えても、モータドライバ3からモータ4へ供給される
モータ駆動電圧に変動はなく、この電圧に暴れなどは発
生しない。
【0034】本実施の形態によれば、開ループ制御時に
モータ4の負荷に応じて発生される速度誤差電圧が、閉
ループ制御で出力される速度誤差電圧を作成するために
用いる誤差オフセット値として、ループフィルタ14に
常に保持されるため、開ループ制御から閉ループ制御に
切り替えた時、モータドライブアンプ2に入力される速
度誤差電圧は開ループ制御の時の最終速度誤差電圧とほ
とんど同じであるため、モータ駆動電圧に変動はなく、
円滑な閉ループ制御に移行でき、モータ4の回転速度を
迅速に目標値に引き込むことができると共に、モータ駆
動電圧に暴れが発生しないため、磁気テープなどにダメ
ージを与えるようなことを防止することができる。
【0035】図3は本発明のモータの速度制御装置の第
2の実施の形態の要部の構成を示し誤差オフセット保持
部144との間に、オープンループ制御用誤差値発生部
17からスイッチ18を通して入力される速度誤差電圧
の値を補正する減算器20、加算器21及び切替スイッ
チ19から成る電圧補正回路が挿入されている。
【0036】総合コントロール部16は開ループ制御か
ら閉ループ制御に切り替える時で、図示されないモータ
が停止から高速モード移行する時などの加速期間にある
場合、切替スイッチ19を加速側の端子aに切り替える
と共に、減算器20に一定値αを与えて、スイッチ18
から入力される速度誤差電圧から減算器20により一定
値αを減算し、これを切替スイッチ19を通して誤差オ
フセット保持部144に入力する。
【0037】この理由は以下の如くである。ー般に磁気
記録再生装置のキャプスタン、リールモータはDCモー
タであり、モータ特性が一次遅れ要素を持っているた
め、図4に示すように、一定電圧(V0)でモータを駆
動した時、モータの回転数は一次遅れのカーブで上がる
ことになる。従って、開ループ制御で速度が目標値に達
したときの速度誤差電圧でそのままモータを駆動する
と、モータの速度は目標値以上になる。それゆえ、オー
プンループ制御用誤差値発生部17で発生された速度誤
差電圧よりも、若干低い速度誤差電圧でモータを駆動す
れば、モータは目標速度で回転することになり、この若
干低い速度誤差電圧がループフィルタ14で用いるべき
正確な誤差オフセット値を与えることになる。
【0038】同様の理由で、総合コントロール部16は
開ループ制御から閉ループ制御に切り替える時で、モー
タ4が減速期間にある場合、切替スイッチ19を減速側
の端子bに切り替えると共に加算器21に一定値βを与
えて、スイッチ18から入力される速度誤差電圧に加算
部21によりβを加算し、これを切替スイッチ19を通
して誤差オフセット保持部144に入力する。このモー
タが減速期間にある時には、逆に開ループ制御で目標速
度に達した時の速度誤差電圧は実際より低い値となって
いるため、オープンループ制御用誤差値発生部17で発
生された速度誤差電圧よりも、若干高めの速度誤差電圧
でモータを駆動すれば、モータは目標速度で回転するこ
とになり、この若干低い速度誤差電圧がループフィルタ
14で用いるべき正確な誤差オフセット値を与えること
になる。
【0039】本実施の形態によれば、開ループ制御から
閉ループ制御に切り替った時、ループフィルタ14の誤
差オフセット保持部144には、適正に補正された値の
速度誤差電圧が誤差オフセット値として保持されている
ので、この誤差オフセット値を用いてループフィルタ1
4が作成した速度誤差電圧は、モータを目標速度で回転
させるための最適値になっているため、閉ループ制御に
なった後の、モータの目標速度への引き込みを、図1で
示した第1の実施の形態よりも円滑且つ速く行うことが
できる。
【0040】図5は本発明のモータの速度制御装置の第
3の実施の形態の要部の構成を示したブロック図であ
る。本例の構成では、オープンループ制御用誤差値発生
部17から発生された速度誤差電圧は減算器22と、利
得が1/Kである増幅器21から成る演算処理部を通し
て、ループフィルタ14の遅延器142の初期値として
設定されるようになっている。
【0041】総合コントロール部16は開ループ制御時
に、スイッチ18をオンにして、オープンループ制御用
誤差値発生部17より発生された速度誤差電圧を減算器
22に入力する。この減算器22には誤差オフセット保
持部144に設定されている固定の誤差オフセット値が
与えているため、前記速度誤差電圧からこの誤差オフセ
ット値が減算される。この減算器22の減算結果は増幅
器(掛算器)23により1/K倍に増幅(Kで割り算さ
れ)され、その結果である(速度誤差電圧−誤差オフセ
ット値)/Kの値が遅延器142に入力されて、設定さ
れる。
【0042】ここで、ループフィルタ14の動作につい
て説明する。比較部13からモータの回転速度と目標値
との差分電圧が入力されると、この差分電圧は加算器1
45に入力されると共に、加算器141に入力される。
加算器141では前記差分電圧に遅延器142から入力
される保持値が加算され、その加算結果が増幅器143
にてK倍されて加算器145に入力される。従って、加
算器145では前記差分電圧に増幅器143の掛け算結
果と誤差オフセット保持器144に保持されている誤差
オフセット値が加算され、これが開ループ制御系の速度
誤差電圧となって、モータドライブアンプ2に出力され
る。又、この時、遅延器142には加算器141の加算
結果が保持されて、次回にこの加算結果が保持値として
加算器141に出力されることになる。このような動作
により、前記差分電圧が最終的にゼロになるような速度
誤差電圧が加算器145から出力されるようになる。
【0043】ところで、モータ4の負荷に変動がある
と、モータ4を目標速度にする速度誤差電圧は前記誤差
オフセット値と異なってしまうが、上記したループフィ
ルタ14の動作を何回か重ねるうちに、遅延器142に
保持される保持値が適正な値となって、加算器145か
らはモータ4を目標速度にする速度誤差電圧が出力され
ることになる。しかし、これには、ループフィルタ14
の動作を何回か重ねなければならないので、開ループ制
御から閉ループ制御に切り替わった以降、モータ4が目
標速度に引き込まれるまでに時間が掛かることになると
共に、モータドライバ3から出力されるモータ4の駆動
電圧に暴れが生じてしまい、テープにダメージが生じて
しまう。
【0044】しかし、本例では、遅延器142に開ルー
プ制御時にオープンループ制御用誤差値発生部17より
発生された速度誤差電圧に減算器22と増幅器23によ
り演算を施した値が入力されるため、開ループ制御から
閉ループ制御に切り替わった直後からこの値が遅延器1
42から加算器141に出力されることになる。しか
も、遅延器142に入力された値は、その時のモータ4
の負荷に応じて、目標速度とする速度誤差電圧が加算器
145から出力されるような値になっている。以下、こ
のことを更に具体的に説明する。
【0045】即ち、誤差オフセット保持器144に保持
されている誤差オフセット値をPとする。又、開ループ
制御から閉ループ制御に切り替わった直後に、モータ4
を目標速度で回転させる速度誤差電圧をQとすると、開
ループ制御の最終には、オープンループ制御用誤差値発
生部17からはこの速度誤差電圧値としてQがモータド
ライブ回路2に出力されていたことになる。従って、遅
延器142には(Q−P)/Kの値が増幅器23から入
力されて保持されていることになる。このため、閉ルー
プ制御に切り替わった時、加算器141では、比較器1
3から入力される差分電圧に(Q−P)/Kの値が加算
されることになる。ここで簡単のために差分電圧を0と
すると、加算器145では、増幅器143から入力され
る(Q−P)に誤差オフセット保持器144から入力さ
れる誤差オフセット値Pが加算され、速度誤差電圧値と
して、Qがモータドライブ回路2に出力されることにな
り、直ちに、モータ4を目標速度で回転させることにな
る。
【0046】このため、本実施の形態でも、モータを目
標速度に迅速に引き込むことができると共に、モータ駆
動電圧に暴れが生じないため、テープにダメージを与え
ることを防止することができる。尚、本例のスイッチ1
8と減算器22の間に図3で示した減算器20と加算器
21及び切替スイッチ19からなる補正回路を設け、ス
イッチ18から入力される速度誤差電圧の補正を行え
ば、開ループ制御から閉ループ制御に切り替わった時
に、更に円滑且つ迅速にモータ4を目標速度に引き込む
ことができる。
【0047】図6は本発明の磁気記録再生装置の一実施
の形態の構成を示したブロック図である。磁気テープ6
00は走行系70により走行される。この走行系70は
図1、図3、図5のいずれかで説明したモータの速度制
御装置1とモータドライブアンプ2、モータドライバ
3、キャプスタン又はリール等を駆動するモータ4、周
波数発生部5、FG増幅・整形回路6により構成されて
いる。
【0048】記録ヘッド65は記録映像信号処理部64
から入力される映像信号を磁気テープ600に記録す
る。尚、記録映像信号処理部64にはライン入力端子6
2又はチューナ61から記録すべき映像信号が入力され
る。又、再生映像信号処理部67は再生ヘッド66によ
り再生された再生信号を復調して、ビデオ出力端子68
に出力する。これら、記録映像信号処理部64、記録ヘ
ッド65、再生ヘッド66、再生映像信号処理部67は
記録再生系80を構成している。
【0049】本実施の形態によれば、モータの速度制御
装置1はモータの負荷の変動に拘りなく、常にモータ4
の円滑且つ迅速な回転速度制御を行うことができるた
め、各モードの立上がりを速くできると共に、磁気テー
プ600にダメージを与えることがなくなり、装置の操
作性を向上させることができる。尚、磁気記録再生装置
として、コンピュータのデータの記憶装置として用いら
れるデータストリーマ装置があるが、上記したモータの
速度制御装置1を搭載して、同様の効果を得ることがで
きる。
【0050】
【発明の効果】以上記述した如く請求項1乃至6いずれ
か1項記載の発明によれば、開ループ制御系の最終速度
速度誤差電圧を閉ループ制御系で用いる初期値として設
定しているため、開ループ制御から閉ループ制御に切り
換えた時に、モータの負荷変動の有無に拘わりなく、閉
ループ制御によりモータの目標速度への引き込みを常に
円滑且つ迅速にできると共に磁気テープにダメージが生
じることを防止できる。
【0051】請求項7の発明によれば、閉ループ制御系
に設定される初期値となる開ループ制御系で発生された
速度速度誤差電圧が補正されるため、モータ負荷の変動
に拘らず、より迅速で円滑な速度制御を常に行うことが
できる。
【0052】請求項8又は9の発明によれば、モータの
負荷の変動に拘らず、常に迅速で円滑なモータの回転速
度制御を行うことができるモータ速度制御装置を用いて
いるため各モードの立上がりがよく、しかも磁気テープ
にダメージを与えることが防止できるので、装置の操作
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータの速度制御装置の第1の実施の
形態を示した構成図。
【図2】図1に示した装置によるモータの速度制御特性
を示した特性図。
【図3】本発明のモータの速度制御装置の第2の実施の
形態を示した構成図。
【図4】DCモータの一次遅れ特性を示した特性図。
【図5】本発明のモータの速度制御装置の第3の実施の
形態を示した構成図。
【図6】本発明の磁気記録再生装置の一実施の形態を示
したブロック図。
【図7】従来のモータの速度制御装置の構成例を示した
構成図。
【図8】図1に示したループフィルタの詳細構成例を示
したブロック図。
【図9】図7に示した装置によるモータの速度制御特性
を示した特性図。
【符号の説明】
1…モータの速度制御装置 2…モータドライブアンプ 3…モータドライバ 4…モータ 5…周波数発生部 6…FG増幅・整形回路 11…分周部 12…周期計算部 13…比較部 14…ループフィルタ 15…切替器 16…総合コントロール部 17…開ループ制御用誤差値発生部 18…スイッチ 19…切替スイッチ 20、22…減算器 21、141、145…加算器 23、143…増幅器 100…目標値 142…遅延器 144…誤差オフセット保持器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転速度を制御するための値の
    変化する制御電圧を発生し、この制御電圧に従ってモー
    タを駆動する開ループ制御系と、 モータの回転速度情報とこのモータの目標回転速度情報
    との差及び初期値に基づいて速度誤差電圧を作成し、こ
    の速度誤差電圧に従ってモータを駆動する閉ループ制御
    系と、 起動時に開ループ制御系でモータの回転速度を制御した
    後、閉ループ制御系で引き続きモータを制御する切り替
    えを行う制御手段とを有するモータの速度制御装置にお
    いて、 前記制御手段が前記開ループ制御系から閉ループ制御系
    に切り替えた時に、その切り替え前に前記開ループ制御
    系で発生された制御電圧を前記閉ループ制御系で用いる
    前記初期値として設定する初期値設定手段とを具備した
    ことを特徴とするモータの速度制御装置。
  2. 【請求項2】 前記閉ループ制御系は、モータの回転速
    度情報を検出する周波数発生部と、 この周波数発生部により得られた回転速度情報と目標回
    転速度情報の差分電圧を求める比較部と、 この比較部により得られた差分電圧に基づいて前記モー
    タを目標の回転速度にするための速度誤差電圧を作成す
    るループフィルタと、 このループフィルタにより作成された速度誤差電圧に従
    って前記モータを駆動する駆動電圧を発生する駆動回路
    とから成り、 且つ、前記初期値設定手段は開ループ制御時に、このル
    ープで発生される前記制御電圧を、前記ループフィルタ
    が閉ループ制御用の速度誤差電圧を作成するために用い
    る誤差オフセット値の初期値として前記ループフィルタ
    に設定することを特徴とする請求項1記載のモータの速
    度制御装置。
  3. 【請求項3】 前記閉ループ制御系は、モータの回転速
    度情報を検出する周波数発生部と、 この周波数発生部により得られた回転速度情報と目標回
    転速度情報の差分電圧を求める比較部と、 この比較部により得られた差分電圧に基づいて前記モー
    タを目標の回転速度にするための速度誤差電圧を作成す
    るループフィルタと、 このループフィルタにより作成された速度誤差電圧に従
    って前記モータを駆動する駆動電圧を発生する駆動回路
    とから成り、 且つ、前記初期値設定手段は開ループ制御時に、このル
    ープで発生される前記制御電圧に所定の演算を加えて得
    られた値を、前記ループフィルタが閉ループ制御用の速
    度誤差電圧を作成するために用いる遅延器の保持値の初
    期値として前記ループフィルタに設定することを特徴と
    する請求項1記載のモータの速度制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ループフィルタは、誤差オフセット
    値を保持する誤差オフセット保持器と、 前記差分電圧に別途与えられる値を加算する第1の加算
    器と、 この第1の加算値をK倍にする掛算器と、 前記第1の加算器の加算結果を保持し、この保持値を第
    1の加算器に上記したように別途与える遅延器と、前記
    差分電圧と前記掛算器の掛け算結果と前記誤差オフセッ
    ト保持器に保持された誤差オフセット値を加算して前記
    閉ループ制御系の速度誤差電圧とする第2の加算器とを
    有し、 前記初期値設定手段は前記開ループ制御系で発生された
    制御電圧を、誤差オフセット値の初期値として前記誤差
    オフセット保持器に設定することを特徴とする請求項2
    記載のモータの速度制御装置。
  5. 【請求項5】 前記ループフィルタは誤差オフセット値
    を保持する誤差オフセット保持器と、 前記差分電圧に別途与えられる値を加算する第1の加算
    器と、この第1の加算値をK倍にする掛算器と、 前記第1の加算器の加算結果を保持し、この保持値を第
    1の加算器に上記したように別途与える遅延器と、 前記差分電圧と前記掛算器の掛け算結果と前記誤差オフ
    セット保持器に保持された誤差オフセット値を加算して
    前記閉ループ制御系の速度誤差電圧とする第2の加算器
    とを有し、 且つ、前記開ループ制御系で発生された制御電圧から前
    記誤差オフセット保持器に保持された誤差オフセット値
    を減算した減算結果をKで割る演算処理部を設け、 前記初期値設定手段はこの演算処理部の演算結果を、前
    記保持値の初期値として前記遅延器に設定することを特
    徴とする請求項3記載のモータの速度制御装置。
  6. 【請求項6】 前記開ループ制御から前記閉ループ制御
    に切り替えられる直前に、前記初期値設定手段は、開ル
    ープ制御系から発生された制御電圧を前記ループフィル
    タに誤差オフセット値、又は遅延器の保持値として1回
    だけ設定することを特徴とする請求項2乃至5いずれか
    1項記載のモータの速度制御装置。
  7. 【請求項7】 前記初期値設定手段が開ループ制御系で
    発生された制御電圧を閉ループ制御系で用いる初期値と
    して設定する際に、前記速度誤差電圧にその時のモータ
    の状態に応じた一定値を加減算する電圧補正回路を設
    け、 この電圧補正回路により補正された速度誤差電圧が前記
    初期値として設定されることを特徴とする請求項1乃至
    6いずれか1項記載のモータの速度制御装置。
  8. 【請求項8】 磁気テープを走行させる走行系と、この
    走行系により走行される磁気テープに情報を磁気ヘッド
    により記録再生する記録再生系とを有する磁気記録再生
    装置において、 前記走行系にあって、前記磁気テープを走行させる動力
    を発生するモータの回転速度制御を、請求項1乃至請求
    項7いずれか1項記載のモータの速度制御装置により行
    うことを特徴とする磁気記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記磁気記録再生装置はデータの記憶装
    置として用いられるデータストリーマ装置であることを
    特徴とする請求項8記載の磁気記録再生装置。
JP8051538A 1996-03-08 1996-03-08 モータの速度制御装置及び磁気記録再生装置 Withdrawn JPH09247976A (ja)

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Cited By (6)

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