JP2567732Y2 - ステップモータの定電流駆動回路 - Google Patents

ステップモータの定電流駆動回路

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はステップモータを定電流
駆動するためのステップモータの定電流駆動回路の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】ステップモータの様にL成分負荷を有す
る装置を駆動する駆動回路としては一般に,負荷に対し
て定電圧が加わる様に制御する定電圧駆動方式と,負荷
に対して定電流が流れる様に制御する定電流駆動方式と
が知られているが,温度変化に対する安定性や各種の負
荷インピーダンスの変動に対する安定性等の点で一般に
定電流駆動方式が優れている。
【0003】例えば,図6は従来より知られているバイ
ポーラ方式のステップモータの定電流駆動回路の一例を
示したものである。トランジスタT1・T2・T3・T
4のブリッジ回路には負荷となるコイルLが接続されて
おり,トランジスタT1・T2にはインバータ1・2
が,トランジスタT3・T4にはHイネールブルの制御
端子を持つオペアンプ3・4が接続されている。
【0004】今,インバータ1とオペアンプ4に加えら
れる制御パルスC1がHレベルになると,トランジスタ
T1・T4がオンして電源VBからトランジスタT1−
コイルL−トランジスタT4−抵抗5を介して駆動電流
Iが流れ,逆にインバータ2とオペアンプ3に加えられ
る制御パルスC2がHレベルになると,トランジスタT
2・T3がオンして電源VBからトランジスタT2−コ
イルL−トランジスタT3−抵抗5を介して駆動電流−
Iが流れる。
【0005】オペアンプ3・4の正相入力には定電流回
路6から抵抗7に電流を供給した時に抵抗7に発生する
定電圧が目標電圧として加えられ,又,オペアンプ3・
4の逆相入力にはコイルLとシリーズ接続された検出抵
抗5の端子電圧が加えられている。従って,オペアンプ
3・4はコイルLに流れる駆動電流によって検出抵抗5
に発生する電圧がオペアンプ3・4の正相入力と等しく
なる様に駆動電流を制御するので,駆動電流は定電流と
なり,コイルLは定電流駆動される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら,上記の
様な定電流駆動方式を採用した場合には,駆動電流の立
ち上がり時に負荷のL成分のために,駆動電流の立ち上
がり波形が遅れることが知られており,従って,ステッ
プモータの様にパルス状の駆動電流が供給される機器の
場合には,駆動電流の立ち上がり波形の遅延は避けられ
ないものである。この駆動電流の立ち上がり波形の遅延
も常時一様に発生するものであれば,モータトルク等の
変動要因にはならないが,上記の電流遅延は電源電圧V
Bの高低によって変化する電圧依存性を有している。即
ち,図7はこの様子を原理的に示したものであり,目標
電圧Vを定電圧とした場合,パルス状の指令信号IN1
の切換時に,電源電圧が充分な場合には,点線のカーブ
Aに示す様に駆動電流は急峻に立ち上がるが,電源電圧
が不足している場合には一点鎖線のカーブBに示す様に
駆動電流は緩慢に立ち上がる。
【0007】従って,例えばカメラ用シャッタの様に,
電源を乾電池に依存する機器の駆動源として使用される
ステップモータを定電流駆動する場合には,上記の電圧
依存性のために安定したモータトルクを得られないとい
う問題があった。
【0008】この様な問題を解決する為にCR充電回路
の充電特性を使用して,目標電圧Vを電流立ち上がり波
形に近似させるという手法が考えられる。
【0009】例えば,図8において,抵抗8とコンデン
サ9からなるCR充電回路の出力を目標電圧Vとしてオ
ペアンプ3・4の正相入力に加えるとともに,制御信号
C1・C2の反転に同期して瞬時発生するパルスを加え
てトランジスタ10を短絡することによりコンデンサ9
を周期的にディスチャージすれば,オペアンプ3・4に
加えられる制御電圧VはCR充電特性に対応して上昇す
る。従って,電源電圧が低い時に駆動電流の立ち上がり
波形にCR充電特性を近似させれば,このCR充電特性
が電源電圧が高い場合に電流リミッタとして作用するこ
とになる。
【0010】しかしながら,上記の様なモータ駆動回路
の場合には,モータ駆動電流Iの方向が制御信号C1・
C2の切換に同期して0Aを中心に変化するが,目標電
圧は0Vから充電特性に対応して上昇する。その為,目
標電圧が図のVaに示す様に電源電圧が低い時の電流
カーブBに近似する様にCR充電特性を緩やかにすると
リミッタが効きすぎてモータ効率が低下し,この効率低
下を防ぐ為に図のVbに示す様にCR充電特性を急峻
にするとリミッタ作用が低下し,CR充電回路のみで理
想に近いリミッタ特性を得ることは困難である。
【0011】更に,多相ステップモータの様に多数のド
ライブ回路を有する場合において,各ドライブ回路毎に
コンデンサを設けることは特に回路のIC化によるスペ
ース効率の向上を図る上で極めて不利なものとなる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案はこの様な問題点
を解決するためになされたものであり,簡単な回路構成
でより理想に近いリミッタ特性を得ることができるとと
もに,多層のドライブ回路を有する場合にもコンデンサ
の共有により,回路のIC化に効率的に対応することが
できる様にしたステップモータの定電流駆動回路を提供
することを目的とする。
【0013】要約すれ,本考案のステップモータの定
電流駆動回路は,複数の励磁相を有し,各励磁相に流れ
る駆動電流が与えられた目標電圧に対応して制御される
サーボ系を各々の励磁相毎に有するステップモータの定
電流駆動回路を前提として:極性の反転により前記各々
の励磁相への駆動電流の通電方向の切り換えを指示する
パルス状の指令信号のパルスエッジ毎に新規に充電され
る共通の充電手段と:定電圧を発生する共通の定電圧源
と:各々の励磁相に対する前記指令信号の極性が反転す
ると当該極性が反転した指令信号の前半領域においては
前記充電手段の出力電圧を選択し,後半領域においては
前記定電圧源の出力電圧を選択して前記極性が反転した
指令信号によって示される励磁相に対して目標電圧とし
て印加するスイッチング手段を具備することにより:各
々の励磁相に対して供給される駆動電流の立ち上がり時
にコンデンサの充電電圧を駆動電流のリミッタとして機
能させる様にしている。
【0014】
【0015】
【作用】本考案のステップモータの定電流駆動回路によ
れば,ステップモータの各励磁相に流れる駆動電流は
標電圧に対応して制御される。そして,本考案によれ
ば,駆動電流の立ち上がり時にのみ充電手段の出力電圧
が電流リミッタとして作用するので,力率の低下等が少
なく理想的なリミッタ特性を容易に設定することができ
る。
【0016】
【実施例】以下図面を参照して本考案の1実施例を詳細
に説明する。図1は本考案にかかるステップモータの定
電流駆動回路の1実施例を示すものであり,図6及び図
において示した要素と共通の要素に関しては図6及び
図8に示した符号と同一の符号を付して冗長な説明は省
略する。又,本考案は2相励磁方式のステップモータを
想定しており,第1相側の駆動回路CH1と第2相側の
駆動回路CH2は共通の回路構成を有する。更に,一点
鎖線で囲んだ100はICチップを示し,ICチップ1
00外の要素はいわゆる外付け部品であることを示す。
【0017】オペアンプ11及び抵抗12・13はオペ
アンプ3・4に目標電圧Vを供給するアッテネータを構
成しており,オペアンプ11の正相入力には定電圧源1
5の出力レベル又は積分用コンデンサ16の出力レベル
の何れかが,切換用のスイッチング手段14を介して供
給される。
【0018】スイッチング手段14はフリップフロップ
17によって切換動作をなし,フリップフロップ17が
セットされている時にはスイッチング手段14の切換ス
イッチ14aはコンデンサ16の充電レベルを選択し,
フリップフロップ17がリセットされている時には切換
スイッチ14aは定電圧源15の出力を選択する。
【0019】逆に,スイッチング手段14の切換スイッ
チ14bは,フリップフロップ17がセットされている
時には定電圧源15の出力を選択し,フリップフロップ
17がリセットされている時にはコンデンサ16の充電
レベルを選択する。
【0020】本実施例では,パルス状の指令信号IN1
・IN2の時間幅内でスイッチング手段14を切り換え
ることによって,オペアンプ3・4の正相入力に加わる
目標電圧Vをコンデンサ16の充電レベルから定電圧源
15の出力レベルに切り換える様にしている。尚,コン
デンサ16は,CR回路を構成する抵抗18を介して定
電圧源15から充電され,スイッチング用のトランジス
タ19によって放電される。
【0021】パルス状の指令信号IN1・IN2はパワ
ーオン信号PON及びインヒビット信号INHとともに
IC外部から与えられ,制御部20に対して入力される
とともに,ワンショット回路21・22に各々入力され
る。指令信号IN1・IN2には図2に示す如く半位相
分の位相差があり,ワンショット回路21は指令信号I
N1のアップエッジ及びダウンエッジでワンショットパ
ルスを発生し,ワンショット回路22は指令信号IN2
のアップエッジ及びダウンエッジでワンショットパルス
を発生する。そして,ワンショット回路21が発生する
パルスはフリップフロップ17のセット入力に,ワンシ
ョット回路22が発生するパルスはフリップフロップ1
7のリセット入力に各々加えられるとともに,これらの
パルスはオアゲート23を介してコンデンサ18を放電
するためのトランジスタ19に加えられて,トランジス
タ19を短絡させる。
【0022】又,制御部20は上述の基準パルスIN1
・IN2に対応して制御パルスC1〜C4を発生する。
制御パルスC1は指令信号IN1と同位相,制御パルス
C2は指令信号IN1と逆位相,制御パルスC3は指令
信号IN2と同位相,制御パルスC4は指令信号IN2
と逆位相である。尚,制御パルスC1は第1相CH1側
のインバータ1及びオペアンプ4に加えられ,制御パル
スC2は第1相CH1側のインバータ2及びオペアンプ
3に加えられる。又,制御パルスC3・C4は第2相C
H2側の同種回路要素に対して各々加えられる。
【0023】次に,上記事項及び図2のタイムチャート
並びに図3の特性曲線を参照して上記実施例の動作を説
明する。
【0024】先ず,パワーオン信号PONがオンになる
とともにインヒビット信号INHがオフになると,制御
部20は,第1相側指令信号IN1に同期して制御パル
スC1・C2を発生するとともに,第2相側指令信号I
N2に同期して制御パルスC3・C4を発生する。
【0025】制御パルスC1はインバータ1とオペアン
プ4に入力され,制御パルスC2はインバータ2とオペ
アンプ3に入力されているので,制御パルスC1がオン
の時間領域ではトランジスタT1とトランジスタT4が
導通して,電源VBからトランジスタT1−コイルL−
トランジスタT4−抵抗5を介して駆動電流が流れる。
逆に制御パルスC2がオンの時間領域では,トランジス
タT2とトランジスタT3が導通して,電源VBからト
ランジスタT2−コイルL−トランジスタT3−抵抗5
を介して駆動電流が流れる。
【0026】駆動電流が流れることによって検出抵抗5
に発生する電圧はオペアンプ3・4の逆相入力にフィー
ドバックされ,オペアンプ3・4は逆相入力レベルと正
相入力レベルがイマジナルショートになる様に駆動電流
を制御する。
【0027】さて,オペアンプ3・4の正相入力に加え
られる目標電圧V1はフリップフロップ17のセット/
リセットに伴って切換スイッチ14aが切換動作をする
ことによって切り換えられる。即ち,第1相側の指令信
号IN1のアップエッジでワンショット回路21が発生
するパルスによってフリップフロップ17がセットされ
ると切換スイッチ14aはコンデンサ16の充電レベル
VCをオペアンプ11を介してオペアンプ3・4の正相
入力に加え,第2相側の指令信号IN2のアップエッジ
でワンショット回路22が発生するパルスによってフリ
ップフロップ17リセットされると切換スイッチ14
aは定電圧源15の出力Vrefをオペアンプ11を介
してオペアンプ3・4の正相入力に加える。
【0028】又,上記の第1相側の指令信号IN1のア
ップエッジでワンショット回路21が発生したパルスは
オアゲート23を介してトランジスタ19を導通させる
のでコンデンサ16に蓄積されていた電荷は瞬時に放電
され,コンデンサ16は抵抗18を介して定電圧源15
によって0VからCR特性に従って充電される。即ち,
図2のタイムチャートに示す様に,コンデンサ16の充
電レベルVCはワンショット回路21・22が発生する
パルスφ1・φ2毎に充放電を繰り返すことになる。
【0029】従って,図2のタイムチャートに示す様
に,第1相側の指令信号IN1がHレベルの時間幅(或
いは指令信号IN1がLレベルの時間幅)の前半領域
(即ち,指令信号IN1のパルスエッジからステップモ
ータが1ステップ角回転する時間内)ではCR特性によ
って定まるコンデンサ16の充電レベルVCがオペアン
プ3・4の正相入力に目標電圧V1として加えられ,そ
れ以外の時間では定電圧源15の出力電圧Vrefがオ
ペアンプ3・4の正相入力に目標電圧V1として加えら
れる。
【0030】従って,コイルLに流れる電流も指令信号
IN1の時間幅の前半領域(即ち,指令信号IN1のパ
ルスエッジから1ステップ角に相当する時間)ではコン
デンサ16の充電レベルVCに追従し,指令信号IN1
の時間幅の後半領域では定電圧源15の出力電圧Vre
fに追従する様に作用する。尚,図2のタイムチャート
の後半領域はステップモータの逆転動作を示しており,
正転から逆転への切り換え時においても,指令信号IN
1・IN2のパルスエッジから1ステップ角相当の時間
内にコンデンサ16の充電レベルVCが目標電圧として
コイルLに流れる電流が制御される。
【0031】図3は上記実施例の電源として例えば単3
乾電池4本を使用し,最大電源電圧が6Vで,正常な動
作保証を得られる最低電源レベルを4Vと仮定した場合
に,オペアンプ3・4の正相入力に加えられる目標電圧
V1とコイルLに流れる駆動電流Iの関係を示してい
る。
【0032】本考案は駆動電流の立上り時の電圧依存性
自体を解決するものではないので,電源電圧が充分に高
い6Vの場合の駆動電流の立ち上がり波形Aは電源電圧
が4V場合の駆動電流の立ち上がり波形Bよりも急峻な
ものとなるが,コンデンサ16の充電特性を電源電圧が
低い場合の駆動電流の立ち上がり波形Bに概ね近似させ
ておけば,電源電圧が充分に高い場合には目標電圧V1
がリミッタとして作用する。従って,図3におけるハッ
チング部分の駆動電流の誤差が解消され,電源電圧の変
動に起因するモータトルクの変動幅が減少することにな
るので実用上充分に安定した駆動力を得ることができ
る。
【0033】しかも,本考案の場合,コンデンサ16の
充電電圧VCが目標電圧V1として印可されるのは指令
信号IN1の時間幅の前半領域(即ち,指令信号IN1
のパルスエッジから1ステップ角に相当する時間内であ
り),指令信号IN1の後半領域では定電圧源15の出
力電圧Vrefが目標電圧V1として与えられるので,
コンデンサ16のCR充電特性を緩やかにしてもモータ
の効率が著しく低下することもなく,より理想に近いリ
ミッタ特性を得ることが可能となる。
【0034】次に,図4は本考案の他の実施例を示す回
路図である。大半の回路要素は図1に示す実施例と基本
的に共通するので,共通する要素に関しては図1と同一
符号を付して重複した説明を省略し,相違点を中心に説
明をすると,図1の回路は負荷であるコイルLに流れる
電流をコイルLとシリーズ接続された抵抗5の端子電圧
として検出してオペアンプ3・4の逆相入力に加える様
にしていたが,図4の実施例は負荷であるコイルLに流
れる電流を直接的には検出していない。
【0035】図4の実施例では,トランジスタT5はト
ランジスタT3と,トランジスタT6はトランジスタT
4と各々カレントミラー接続されており,そのベースエ
ミッタ接合面積比に対応して,トランジスタT5にはト
ランジスタT3に流れる電流と比例した電流が,トラン
ジスタT6にはトランジスタT4に流れる電流と比例し
た電流が,各々検出用の抵抗5を介して流れる。そし
て,この時検出抵抗5に発生する電圧降下が検出電圧と
してオペアンプ3・4の逆相入力に加えられ,このオペ
アンプ3・4の逆相入力レベルがオペアンプ3・4の正
相入力レベルに追従する様に駆動電流が制御される。
【0036】目標電圧V1であるオペアンプ3・4の正
相入力はオペアンプ11と分圧抵抗12・13及び検出
抵抗5を電源側に設けたことに伴い設けられる極性反転
用のトランジスタ24によって構成されるアッテネータ
回路を介してスイッチング回路14から与えられるの
で,図4に示す実施例も電圧検出が間接的である点を除
いては図1の実施例と全く同様に機能する。
【0037】尚,上記においてはバイポーラ駆動方式の
ステップモータに本考案を適用した例を示したが,定電
流駆動方式のステップモータである限り本考案を適用で
きることはいうまでもない。又,上記においてはコンデ
ンサをCR充電する様にした例を示したが,本考案は目
標電圧によって駆動電流を制御する様にしたステップモ
ータの定電流駆動回路を前提として,ステップモータを
歩進するための基準パルスの時間幅の前半領域ではコン
デンサ充電電圧を目標電圧とするとともに上記時間幅の
後半領域では定電圧を目標電圧とすることを本質とする
ものであり,この要件を満たす限り,図5に示す様にコ
ンデンサ16を定電流源25で充電する様にしても良
く,その場合にはコンデンサ16の充電レベルVCがリ
ニアに上昇することはいうまでもない。
【0038】又,上記においては,ステップモータの駆
動電流を直接的又は間接的に検出して,クローズループ
制御をする様にした例を示したが,駆動電流が目標電流
に対応して制御される限り,例えばカレントミラー回路
等を使用したオープンループ制御の場合にも本考案は適
用できるものである。
【0039】
【考案の効果】以上説明した様に,本考案によれは,コ
ンデンサの充電レベルが目標電圧としてサーボ系に加え
られるので,電源電圧が不足気味の時の駆動電流の立ち
上がり波形に上記コンデンサの充電特性を近似させれ
ば,電源電圧に余裕がある場合には駆動電流の立ち上が
り時にコンデンサの充電レベルが電流リミッタとして作
用するので,電源電圧の変動に起因する駆動電流の立ち
上がり波形の変動幅を実用上充分に抑制することが可能
となり,モータトルクの変動幅も実用上十分な範囲に抑
制することできる。然も,本考案の場合,各相の通電切
換を指令する指令信号の時間幅の後半領域では,目標電
圧が定電圧に切換られるので,コンデンサの充電レベル
を目標電圧としたことに起因する力率の低下も防止さ
れ,より理想に近いリミッタ特性を容易に得ることがで
きる。
【0040】又,特にステップモータが2相の励磁相を
持ち,コンデンサの充電レベルと定電圧源のレベルを第
1の励磁相と第2の励磁相とで交互に切換使用する様に
した場合には,コンデンサを共有することができるの
で,回路配置のスペース効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例に係るステップモータの定電
流駆動回路の回路図。
【図2】本考案のタイムチャートチャート。
【図3】上記実施例の目標電圧と駆動電流の関係を示す
特性図。
【図4】本考案の他の実施例を示す回路図。
【図5】本考案の変形例を示す回路図。
【図6】従来の定電流駆動回路例を示す回路図。
【図7】図6の回路における駆動電流の立ち上がり時の
電圧依存性を示す特性図。
【図8】従来の定電流駆動回路の他の回路例を示す回路
図。
【図9】図8の回路におけるコンデンサの充電波形を示
す特性図。
【符号の説明】
L コイル 3 オペアンプ 4 オペアンプ 5 検出用抵抗 14 スイッチング手段 15 電圧源 16 コンデンサ 17 フリップフロップ 18 抵抗 19 トランジスタ 21 ワンショット回路 22 ワンショット回路 23 オアゲート 25 定電流源

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の励磁相を有し,各励磁相に流れる
    駆動電流が与えられた目標電圧に対応して制御されるサ
    ーボ系を各々の励磁相毎に有するステップモータの定電
    流駆動回路において, 極性の反転により前記各々の励磁相への駆動電流の通電
    方向の切り換えを指示するパルス状の指令信号のパルス
    エッジ毎に新規に充電される共通の充電手段と, 定電圧を発生する共通の定電圧源と, 各々の励磁相に対する前記指令信号の極性が反転すると
    当該極性が反転した指令信号の前半領域においては前記
    充電手段の出力電圧を選択し,後半領域においては前記
    定電圧源の出力電圧を選択して前記極性が反転した指令
    信号によって示される励磁相に対して目標電圧として印
    加するスイッチング手段を具備することを特徴とするス
    テップモータの定電流駆動回路。
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