JPH0511800U - ステツプモータの定電流駆動回路 - Google Patents

ステツプモータの定電流駆動回路

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JPH0511800U JP6642091U JP6642091U JPH0511800U JP H0511800 U JPH0511800 U JP H0511800U JP 6642091 U JP6642091 U JP 6642091U JP 6642091 U JP6642091 U JP 6642091U JP H0511800 U JPH0511800 U JP H0511800U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾電池の様に電圧変動が避けられない電源に
依存するステップモータの定電流駆動回路でコンデンサ
の充電レベルを電流リミッタとしてトルク変動を抑制す
るとともに,リミッタに起因する効率低下を防止する。 【構成】 負荷Lに流れる電流を抵抗5によって電圧と
して検出し,検出電圧がオペアンプ3・4の目標電圧に
追従する様に駆動電流を制御する。スイッチング手段1
4は各励磁相の通電切換を指令するパルス状の指令信号
の前半領域ではコンデンサ16の充電レベルを目標電圧
としてオペアンプ3・4に加え,指令信号の後半領域で
は定電圧源15の出力電圧を目標電圧としてオペアンプ
3・4に加えるので,コンデンサ16の充電レベルは駆
動電流の立ち上がり時にのみリミッタとして作用し,電
源電圧の変動に係わらずモータのトルク変動を抑制でき
るとともに,力率の低下も最小限に抑制される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はステップモータを定電流駆動するためのステップモータの定電流駆動 回路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ステップモータの様にL成分負荷を有する装置を駆動する駆動回路としては一 般に,負荷に対して定電圧が加わる様に制御する定電圧駆動方式と,負荷に対し て定電流が流れる様に制御する定電流駆動方式とが知られているが,温度変化に 対する安定性や各種の負荷インピーダンスの変動に対する安定性等の点で一般に 定電流駆動方式が優れている。
【0003】 例えば,図6は従来より知られているバイポーラ方式のステップモータの定電 流駆動回路の一例を示したものである。トランジスタT1・T2・T3・T4の ブリッジ回路には負荷となるコイルLが接続されており,トランジスタT1・T 2にはインバータ1・2が,トランジスタT3・T4にはHイネールブルの制御 端子を持つオペアンプ3・4が接続されている。
【0004】 今,インバータ1とオペアンプ4に加えられる制御パルスC1がHレベルにな ると,トランジスタT1・T4がオンして電源VBからトランジスタT1−コイ ルL−トランジスタT4−抵抗5を介して駆動電流Iが流れ,逆にインバータ2 とオペアンプ3に加えられる制御パルスC2がHレベルになると,トランジスタ T2・T3がオンして電源VBからトランジスタT2−コイルL−トランジスタ T3−抵抗5を介して駆動電流−Iが流れる。
【0005】 オペアンプ3・4の正相入力には定電流回路6から抵抗7に電流を供給した時 に抵抗7に発生する定電圧が目標電圧として加えられ,又,オペアンプ3・4の 逆相入力にはコイルLとシリーズ接続された検出抵抗5の端子電圧が加えられて いる。従って,オペアンプ3・4はコイルLに流れる駆動電流によって検出抵抗 5に発生する電圧がオペアンプ3・4の正相入力と等しくなる様に駆動電流を制 御するので,駆動電流は定電流となり,コイルLは定電流駆動される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら,上記の様な定電流駆動方式を採用した場合には,駆動電流の立 ち上がり時に負荷のL成分のために,駆動電流の立ち上がり波形が遅れることが 知られており,従って,ステップモータの様にパルス状の駆動電流が供給される 機器の場合には,駆動電流の立ち上がり波形の遅延は避けられないものである。 この駆動電流の立ち上がり波形の遅延も常時一様に発生するものであれば,モー タトルク等の変動要因にはならないが,上記の電流遅延は電源電圧VBの高低に よって変化する電圧依存性を有している。即ち,図7はこの様子を原理的に示し たものであり,目標電圧Vを定電圧とした場合,パルス状の指令信号IN1の切 換時に,電源電圧が充分な場合には,点線のカーブAに示す様に駆動電流は急峻 に立ち上がるが,電源電圧が不足している場合には一点鎖線のカーブBに示す様 に駆動電流は緩慢に立ち上がる。
【0007】 従って,例えばカメラ用シャッタの様に,電源を乾電池に依存する機器の駆動 源として使用されるステップモータを定電流駆動する場合には,上記の電圧依存 性のために安定したモータトルクを得られないという問題があった。
【0008】 この様な問題を解決する為にCR充電回路の充電特性を使用して,目標電圧V を電流立ち上がり波形に近似させるという手法が考えられる。
【0009】 例えば,図8において,抵抗8とコンデンサ9からなるCR充電回路の出力を 目標電圧Vとしてオペアンプ3・4の正相入力に加えるとともに,制御信号C1 ・C2の反転に同期して瞬時発生するパルスを加えてトランジスタ10を短絡す ることによりコンデンサ9を周期的にディスチャージすれば,オペアンプ3・4 に加えられる制御電圧VはCR充電特性に対応して上昇する。従って,電源電圧 が低い時に駆動電流の立ち上がり波形にCR充電特性を近似させれば,このCR 充電特性が電源電圧が高い場合に電流リミッタとして作用することになる。
【0010】 しかしながら,上記の様なモータ駆動回路の場合には,モータ駆動電流Iの方 向が制御信号C1・C2の切換に同期して0Aを中心に変化するが,目標電圧は 0Vから充電特性に対応して上昇する。その為,目標電圧が図7のVaに示す様 に電源電圧が低い時の電流カーブBに近似する様にCR充電特性を緩やかにする とリミッタが効きすぎてモータ効率が低下し,この効率低下を防ぐ為に図7のV bに示す様にCR充電特性を急峻にするとリミッタ作用が低下し,CR充電回路 のみで理想に近いリミッタ特性を得ることは困難である。
【0011】 更に,多相ステップモータの様に多数のドライブ回路を有する場合において, 各ドライブ回路毎にコンデンサを設けることは特に回路のIC化によるスペース 効率の向上を図る上で極めて不利なものとなる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案はこの様な問題点を解決するためになされたものであり,簡単な回路構 成でより理想に近いリミッタ特性を得ることができるとともに,多層のドライブ 回路を有する場合にもコンデンサの共有により,回路のIC化に効率的に対応す ることができる様にしたステップモータの定電流駆動回路を提供することを目的 とする。
【0013】 要約すれは,本考案のステップモータの定電流駆動回路は,目標電圧に対応し て駆動電流が制御されるサーボ系を有するステップモータの定電流駆動回路を前 提として,前記ステップモータの各励磁相の通電切換を指令するパルス状の指令 信号に同期して充電される充電手段と,定電圧を発生する定電圧源と,前記パル ス状の指令信号の時間幅の前半領域においては前記充電手段の充電レベルを目標 電圧として前記サーボ系に加え,前記パルス状の指令信号の時間幅の後半領域に おいては前記定電圧源の出力電圧を目標電圧として前記サーボ系に加えるスイッ チング手段とを具備することにより,駆動電流の立ち上がり時にコンデンサの充 電電圧を駆動電流のリミッタとして機能させる様にしている。
【0014】 又,より望ましくは本考案のステップモータの定電流駆動回路は上記を前提と して,前記ステップモータは,駆動電流の立ち上がりタイミングで順次シフトさ れる多相の励磁相を持ち,これら多相の励磁相が各々の駆動電流の立ち上がり時 に単一の充電手段を順次共有する様になされてる。
【0015】
【作用】
本考案のステップモータの定電流駆動回路によれば,ステップモータの駆動電 流又は目標電圧に対応して制御される。そして,本考案によれば,駆動電流の立 ち上がり時にのみ充電手段の出力レベルが電流リミッタとして作用するので,力 率の低下等が少なく理想的なリミッタ特性を容易に設定することができる。
【0016】
【実施例】
以下図面を参照して本考案の1実施例を詳細に説明する。図1は本考案にかか るステップモータの定電流駆動回路の1実施例を示すものであり,図6及び図8 ににおいて示した要素と共通の要素に関しては図6及び図8に示した符号と同一 の符号を付して冗長な説明は省略する。又,本考案は2相励磁方式のステップモ ータを想定しており,第1相側の駆動回路CH1と第2相側の駆動回路CH2は 共通の回路構成を有する。更に,一点鎖線で囲んだ100はICチップを示し, ICチップ100外の要素はいわゆる外付け部品であることを示す。
【0017】 オペアンプ11及び抵抗12・13はオペアンプ3・4に目標電圧Vを供給す るアッテネータを構成しており,オペアンプ11の正相入力には定電圧源15の 出力レベル又は積分用コンデンサ16の出力レベルの何れかが,切換用のスイッ チング手段14を介して供給される。
【0018】 スイッチング手段14はフリップフロップ17によって切換動作をなし,フリ ップフロップ17がセットされている時にはスイッチング手段14の切換スイッ チ14aはコンデンサ16の充電レベルを選択し,フリップフロップ17がリセ ットされている時には切換スイッチ14aは定電圧源15の出力を選択する。
【0019】 逆に,スイッチング手段14の切換スイッチ14bは,フリップフロップ17 がセットされている時には定電圧源15の出力をを選択し,フリップフロップ1 7がリセットされている時にはコンデンサ16の充電レベルを選択する。
【0020】 本実施例では,パルス状の指令信号IN1・IN2の時間幅内でスイッチング 手段14を切り換えることによって,オペアンプ3・4の正相入力に加わる目標 電圧Vをコンデンサ16の充電レベルから定電圧源15の出力レベルに切り換え る様にしている。尚,コンデンサ16は,CR回路を構成する抵抗18を介して 定電圧源15から充電され,スイッチング用のトランジスタ19によって放電さ れる。
【0021】 パルス状の指令信号IN1・IN2はパワーオン信号PON及びインヒビット 信号INHとともにIC外部から与えられ,制御部20に対して入力されるとと もに,ワンショット回路21・22に各々入力される。指令信号IN1・IN2 には図2に示す如く半位相分の位相差があり,ワンショット回路21は指令信号 IN1のアップエッジ及びダウンエッジでワンショットパルスを発生し,ワンシ ョット回路22は指令信号IN2のアップエッジ及びダウンエッジでワンショッ トパルスを発生する。そして,ワンショット回路21が発生するパルスはフリッ プフロップ17のセット入力に,ワンショット回路22が発生するパルスはフリ ップフロップ17のリセット入力に各々加えられるとともに,これらのパルスは オアゲート23を介してコンデンサ18を放電するためのトランジスタ19に加 えられて,トランジスタ19を短絡させる。
【0022】 又,制御部20は上述の基準パルスIN1・IN2に対応して制御パルスC1 〜C4を発生する。制御パルスC1は指令信号IN1と同位相,制御パルスC2 は指令信号IN1と逆位相,制御パルスC3は指令信号IN2と同位相,制御パ ルスC4は指令信号IN2と逆位相である。尚,制御パルスC1は第1相CH1 側のインバータ1及びオペアンプ4に加えられ,制御パルスC2は第1相CH1 側のインバータ2及びオペアンプ3に加えられる。又,制御パルスC3・C4は 第2相CH2側の同種回路要素に対して各々加えられる。
【0023】 次に,上記事項及び図2のタイムチャート並びに図3の特性曲線を参照して上 記実施例の動作を説明する。
【0024】 先ず,パワーオン信号PONがオンになるとともにインヒビット信号INHが オフになると,制御部20は,第1相側指令信号IN1に同期して制御パルスC 1・C2を発生するとともに,第2相側指令信号IN2に同期して制御パルスC 3・C4を発生する。
【0025】 制御パルスC1はインバータ1とオペアンプ4に入力され,制御パルスC2は インバータ2とオペアンプ3に入力されているので,制御パルスC1がオンの時 間領域ではトランジスタT1とトランジスタT4が導通して,電源VBからトラ ンジスタT1−コイルL−トランジスタT4−抵抗5を介して駆動電流が流れる 。逆に制御パルスC2がオンの時間領域では,トランジスタT2とトランジスタ T3が導通して,電源VBからトランジスタT2−コイルL−トランジスタT3 −抵抗5を介して駆動電流が流れる。
【0026】 駆動電流が流れることによって検出抵抗5に発生する電圧はオペアンプ3・4 の逆相入力にフィードバックされ,オペアンプ3・4は逆相入力レベルと正相入 力レベルがイマジナルショートになる様に駆動電流を制御する。
【0027】 さて,オペアンプ3・4の正相入力に加えられる制御電圧V1はフリップフロ ップ17のセット/リセットに伴って切換スイッチ14aが切換動作をすること によって切り換えられる。即ち,第1相側の指令信号IN1のアップエッジでワ ンショット回路21が発生するパルスによってフリップフロップ17がセットさ れると切換スイッチ14aはコンデンサ16の充電レベルVCをオペアンプ11 を介してオペアンプ3・4の正相入力に加え,第2相側の指令信号IN2のアッ プエッジでワンショット回路22が発生するパルスによってフリップフロップ1 7リセットされると切換スイッチ14aは定電圧源15の出力Vrefをオペア ンプ11を介してオペアンプ3・4の正相入力に加える。
【0028】 又,上記の第1相側の指令信号IN1のアップエッジでワンショット回路21 が発生したパルスはオアゲート23を介してトランジスタ19を導通させるので コンデンサ16に蓄積されていた電荷は瞬時に放電され,コンデンサ16は抵抗 18を介して定電圧源15によって0VからCR特性に従って充電される。即ち ,図2のタイムチャートに示す様に,コンデンサ16の充電レベルVCはワンシ ョット回路21・22が発生するパルスφ1・φ2毎に充放電を繰り返すことに なる。
【0029】 従って,図2のタイムチャートに示す様に,第1相側の指令信号IN1がHレ ベルの時間幅(或いは指令信号IN1がLレベルの時間幅)の前半領域ではCR 特性によって定まるコンデンサ16の充電レベルVCがオペアンプ3・4の正相 入力に目標電圧V1として加えられ,指令信号IN1の時間幅の後半領域では定 電圧源15の出力電圧Vrefがオペアンプ3・4の正相入力に目標電圧V1と して加えられる。
【0030】 従って,コイルLに流れる電流も指令信号IN1の時間幅の前半領域ではコン デンサ16の充電レベルVCに追従し,指令信号IN1の時間幅の後半領域では 定電圧源15の出力電圧Vrefに追従する様に作用する。
【0031】 図3は上記実施例の電源として例えば単3乾電池4本を使用し,最大電源電圧 が6Vで,正常な動作保証を得られる最低電源レベルを4Vと仮定した場合に, オペアンプ3・4の正相入力に加えられる目標電圧V1とコイルLに流れる駆動 電流Iの関係を示している。
【0032】 本考案は駆動電流の立上り時の電圧依存性自体を解決するものではないので, 電源電圧が充分に高い6Vの場合の駆動電流の立ち上がり波形Aは電源電圧が4 V場合の駆動電流の立ち上がり波形Bよりも急峻なものとなるが,コンデンサ1 6の充電特性を電源電圧が低い場合の駆動電流の立ち上がり波形Bに概ね近似さ せておけば,電源電圧が充分に高い場合には目標電圧V1がリミッタとして作用 する。従って,図3におけるハッチング部分の駆動電流の誤差が解消され,電源 電圧の変動に起因するモータトルクの変動幅が減少することになるので実用上充 分に安定した駆動力を得ることができる。
【0033】 しかも,本考案の場合,コンデンサ16の充電電圧VCが目標電圧V1として 印可されるのは指令信号IN1の時間幅の前半領域であり,指令信号IN1の後 半領域では定電圧源15の出力電圧Vrefが目標電圧V1として与えられるの で,コンデンサ16のCR充電特性を緩やかにしてもモータの効率が著しく低下 することもなく,より理想に近いリミッタ特性を得ることが可能となる。
【0034】 次に,図4は本考案の他の実施例を示す回路図である。大半の回路要素は図1 に示す実施例と基本的に共通するので,共通する要素に関しては図1と同一符号 を付して重複した説明を省略し,相違点を中心に説明をすると,図1の回路は負 荷であるコイルLに流れる電流をコイルLとシリーズ接続された抵抗5の端子電 圧として検出してオペアンプ3・4の逆相入力に加える様にしていたが,図4の 実施例は負荷であるコイルLに流れる電流を直接的には検出していない。
【0035】 図4の実施例では,トランジスタT5はトランジスタT3と,トランジスタT 6はトランジスタT4と各々カレントミラー接続されており,そのベースエミッ タ接合面積比に対応して,トランジスタT5にはトランジスタT3に流れる電流 と比例した電流が,トランジスタT6にはトランジスタT4に流れる電流と比例 した電流が,各々検出用の抵抗5を介して流れる。そして,この時検出抵抗5に 発生する電圧降下が検出電圧としてオペアンプ3・4の逆相入力に加えられ,こ のオペアンプ3・4の逆相入力レベルがオペアンプ3・4の正相入力レベルに追 従する様に駆動電流が制御される。
【0036】 目標電圧V1であるオペアンプ3・4の正相入力はオペアンプ11と分圧抵抗 12・13及び検出抵抗5を電源側に設けたことに伴い設けられる極性反転用の トランジスタ24によって構成されるアッテネータ回路を介してスイッチング回 路14から与えられるので,図4に示す実施例も電圧検出が間接的である点を除 いては図1の実施例と全く同様に機能する。
【0037】 尚,上記においてはバイポーラ駆動方式のステップモータに本考案を適用した 例を示したが,定電流駆動方式のステップモータである限り本考案を適用できる ことはいうまでもない。又,上記においてはコンデンサをCR充電する様にした 例を示したが,本考案は目標電圧によって駆動電流を制御する様にしたステップ モータの定電流駆動回路を前提として,ステップモータを歩進するための基準パ ルスの時間幅の前半領域ではコンデンサ充電電圧を目標電圧とするとともに上記 時間幅の後半領域では定電圧を目標電圧とすることを本質とするものであり,こ の要件を満たす限り,図5に示す様にコンデンサ16を定電流源25で充電する 様にしても良く,その場合にはコンデンサ16の充電レベルVCがリニアに上昇 することはいうまでもない。
【0038】 又,上記においては,ステップモータの駆動電流を直接的又は間接的に検出し て,クローズループ制御をする様にした例を示したが,駆動電流が目標電流に対 応して制御される限り,例えばカレントミラー回路等を使用したオープンループ 制御の場合にも本考案は適用できるものである。
【0039】
【考案の効果】
以上説明した様に,本考案によれは,コンデンサの充電レベルが目標電圧とし てサーボ系に加えられるので,電源電圧が不足気味の時の駆動電流の立ち上がり 波形に上記コンデンサの充電特性を近似させれば,電源電圧に余裕がある場合に は駆動電流の立ち上がり時にコンデンサの充電レベルが電流リミッタとして作用 するので,電源電圧の変動に起因する駆動電流の立ち上がり波形の変動幅を実用 上充分に抑制することが可能となり,モータトルクの変動幅も実用上十分な範囲 に抑制することできる。然も,本考案の場合,各相の通電切換を指令する指令信 号の時間幅の後半領域では,目標電圧が定電圧に切換られるので,コンデンサの 充電レベルを目標電圧としたことに起因する力率の低下も防止され,より理想に 近いリミッタ特性を容易に得ることができる。
【0040】 又,特にステップモータが2相の励磁相を持ち,コンデンサの充電レベルと定 電圧源のレベルを第1の励磁相と第2の励磁相とで交互に切換使用する様にした 場合には,コンデンサを共有することができるので,回路配置のスペース効率が 向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例に係るステップモータの定電
流駆動回路の回路図。
【図2】本考案のタイムチャートチャート。
【図3】上記実施例の目標電圧と駆動電流の関係を示す
特性図。
【図4】本考案の他の実施例を示す回路図。
【図5】本考案の変形例を示す回路図。
【図6】従来の定電流駆動回路例を示す回路図。
【図7】図6の回路における駆動電流の立ち上がり時の
電圧依存性を示す特性図。
【図8】従来の定電流駆動回路の他の回路例を示す回路
図。
【図9】図8の回路におけるコンデンサの充電波形を示
す特性図。
【符号の説明】
L コイル 3 オペアンプ 4 オペアンプ 5 検出用抵抗 14 スイッチング手段 15 電圧源 16 コンデンサ 17 フリップフロップ 18 抵抗 19 トランジスタ 21 ワンショット回路 22 ワンショット回路 23 オアゲート 25 定電流源

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標電圧に対応して駆動電流が制御され
    るサーボ系を有するステップモータの定電流駆動回路に
    おいて, 前記ステップモータの各励磁相の通電切換を指令するパ
    ルス状の指令信号に同期して充電される充電手段と, 定電圧を発生する定電圧源と, 前記パルス状の指令信号の時間幅の前半領域においては
    前記充電手段の充電レベルを目標電圧として前記サーボ
    系に加え,前記パルス状の指令信号の時間幅の後半領域
    においては前記定電圧源の出力電圧を目標電圧として前
    記サーボ系に加えるスイッチング手段とを具備すること
    を特徴とするステップモータの定電流駆動回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のステップモータの定電流
    駆動回路において, 前記ステップモータは,駆動電流の立ち上がりタイミン
    グで順次シフトされる多相の励磁相を持ち,これら多相
    の励磁相が各々の駆動電流の立ち上がり時に単一の充電
    手段を順次共有する様にしたことを特徴とするステップ
    モータの定電流源駆動回路。
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