JP2725138B2 - セルフスタート式液冷エンジン - Google Patents

セルフスタート式液冷エンジン

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JP2725138B2
JP2725138B2 JP22566393A JP22566393A JP2725138B2 JP 2725138 B2 JP2725138 B2 JP 2725138B2 JP 22566393 A JP22566393 A JP 22566393A JP 22566393 A JP22566393 A JP 22566393A JP 2725138 B2 JP2725138 B2 JP 2725138B2
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啓一 中野
清信 飯田
清史 土井
直樹 井上
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Kubota Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セルフスタート式液冷
エンジンに関し、詳しくは、それの電装部品の過熱を抑
制できるものに関する。
【0002】
【従来技術】セルフスタート式液冷エンジンの従来技術
として、本発明と同様、エンジン本体の前側方にラジエ
ータを配置し、エンジン本体の前側部にラジエータに臨
む冷却ファンを設け、ラジエータからの排熱風をエンジ
ン本体の横側方からその後方に向けて通風させるように
構成し、エンジン本体の後側部にフライホイルを設け、
このフライホイルにリングギヤを外嵌固定し、このリン
グギヤにセルモータのピニオンギヤを噛み合わせて構成
したものがある。
【0003】このような基本構造を備えたものでは、冷
却ファンの吸風力でラジエータに冷却風を通過させて、
その放熱を行う。また、セルモータからピニオンギヤと
リングギヤを順に介してフライホイルを回転させ、エン
ジンの始動を行う。
【0004】ところで、従来では、イグナイタ、イグニ
ッションコイル、レギュレータ等の電装部品は、通常、
エンジンの横側方に設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、電
装部品にラジエータからの排熱風が吹き当たるため、電
装部品が過熱しやすく、これが電装部品の耐用寿命を短
くする要因となっている。
【0006】本発明の課題は、セルフスタート式液冷エ
ンジンにおいて、電装部品の過熱を抑制できるものを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(第1発明)第1発明は、図1に例示するように、エン
ジン本体1の前側方にラジエータ2を配置し、エンジン
本体1の前側部にラジエータ2に臨む冷却ファン3を設
け、ラジエータ2からの排熱風をエンジン本体1の横側
方からその後方に向けて通風させるように構成し、エン
ジン本体1の後側部にフライホイル4を設け、このフラ
イホイル4にリングギヤ5を外嵌固定し、このリングギ
ヤ5にセルモータ6のピニオンギヤ7を噛み合わせて構
成した、セルフスタート式液冷エンジンにおいて、次の
ようにしたことを特徴とする。
【0008】すなわち、エンジン本体1の後側部で、リ
ングギヤ5の周囲に電装部品8を配置し、リングギヤ5
の回転によってエンジン本体1の後側に発生する空気の
流動で、電装部品8を冷却できるように構成したことを
特徴とする。
【0009】(第2発明)第2発明は、図1に例示する
ように、第1発明において、エンジン本体1の横側方に
排気マフラ9を配置したことを特徴とする。
【0010】(第3発明)第3発明は、図1に例示する
ように、第1発明または第2発明のいずれかにおいて、
エンジン本体1の横側方にキャブレータ10を配置した
ことを特徴とする。
【0011】
【発明の作用及び効果】第1発明〜第3発明は、図1及
び図2に例示するように、次の作用及び効果を奏する。 (第1発明)ラジエータ2からの排熱風の通風経路から
外れた位置に電装部品8が配置されるので、電装部品8
への排熱風の吹き当たりがない。しかも、エンジン運転
中、フライホイル4と一体で回転するリングギヤ5の回
転によりエンジン本体1の後側で発生する空気の流動に
より電装部品8が強制的に冷却される。このため、電装
部品8の過熱が抑制され、その耐用寿命が長くなる。
【0012】(第2発明)電装部品8が排気マフラ9か
ら離れるので、排気マフラ9からの排気ガスや輻射熱に
よる電装部品8の過熱も防止され、第1発明の作用及び
効果が一層確実に得られる。
【0013】(第3発明)電装部品8がキャブレータ1
0から離れるので、電装部品8から発生するスパーク等
による燃料への引火が確実に防止される。このため、第
1発明の作用効果に加え、安全性も確保される。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明の第1実施例に係る頭上カム式のセ
ルフスタート式水冷二気筒ガソリンエンジンを説明する
図である。図3に示すように、そのエンジン本体1は、
シリンダブロック11の上部にシリンダヘッド12が組
み付けられ、その上部にヘッドカバー13が組み付けら
れ、シリンダブロック11の前部にギヤケース14とベ
ルトケース15とが組み付けられて構成されている。
尚、図中の符号25はエアクリーナである。
【0015】このエンジンの水冷装置の構成は次の通り
である。すなわち、図1に示すように、エンジン本体1
の前側方にラジエータ2が配置され、ベルトケース15
の前側部にラジエータ2に臨む冷却ファン3が設けら
れ、ラジエータ2からの排熱風がエンジン本体1の横側
方からその後方に向けて通風するように構成されてい
る。
【0016】また、ベルトケース15の右側部はシリン
ダヘッド12の横側方に膨出され、この膨出部16の裏
側に水ポンプ(図外)を内設した冷却水入口ケース17
が付設され、これがシリンダブロック11内のシリンダ
ジャケット(図外)と連通している。また、シリンダヘ
ッド12とベルトケース15との隙間でシリンダヘッド
12に冷却水出口ケース18が付設され、これがシリン
ダヘッド12内のヘッドジャケット(図外)と連通して
いる。冷却水入口ケース17と冷却水出口ケース18は
それぞれラジエータ2と連通し、ヘッドジャケットとシ
リンダジャケットとは連通路を介して相互に連通してい
る。
【0017】この水冷装置では、エンジンの運転中は、
水ポンプの駆動により冷却水をシリンダジャケット、ヘ
ッドジャケット、ラジエータ2の順で循環させ、冷却フ
ァン3の吸風力でラジエータ2に冷却風を通過させて、
放熱を行う。
【0018】また、このエンジンのセルフスタート装置
の構成は次の通りである。すなわち、図3に示すよう
に、シリンダブロック11の後側部にクランク軸に外嵌
固定したフライホイル4が設けられ、このフライホイル
4にリングギヤ5が外嵌固定されている。シリンダブロ
ック11の後側部には平板状のリヤエンドプレート19
が付設されている。図1に示すように、リヤエンドプレ
ート19にはセルモータ6が取り付けられている。そし
て、フライホイル4のリングギヤ5にセルモータ6のピ
ニオンギヤ7が噛み合わされている。このセルフスター
ト装置では、セルモータ6からピニオンギヤ7とリング
ギヤ5を順に介してフライホイル4を回転させ、エンジ
ンの始動を行う。
【0019】この実施例では、電装部品の過熱を抑制す
るため、次のような構成が採用されている。すなわち、
図2及び図3に示すように、シリンダヘッド12の後側
部に、イグニッションコイル20とイグナイタ21とが
固定され、これらがリングギヤ5の周囲に配置されてい
る。イグニッションコイル20とイグナイタ21とは上
下に並設されている。そして、図2に示すように、リン
グギヤ5の回転26によって、リヤエンドプレート19
の後側に発生する空気の流動(矢印で示す)で、イグニ
ッションコイル20とイグナイタ21とが冷却されるよ
うに構成されている。
【0020】このような構成によれば、図1に示すよう
に、ラジエータ2からの排熱風の通風経路から外れた位
置にイグニッションコイル20とイグナイタ21とが配
置されるので、これらへの排熱風の吹き当たりがない。
しかも、図2に示すように、エンジン運転中、フライホ
イル4と一体で回転するリングギヤ5の回転26により
リヤエンドプレート19エンジン本体1の後側で発生す
る空気の流動によりイグナイタ21等が強制的に冷却さ
れる。更に、イグニッションコイル20がシリンダヘッ
ド12の後側部に配置されているため、図1及び図3に
示すように、点火プラグ22・22への一対の点火コー
ド23・23が交差しない。
【0021】また、この実施例では、図1に示すよう
に、電装部品8の過熱の抑制をより確実にするため、エ
ンジン本体1を構成するシリンダヘッド12の右横側方
に排気マフラ9が配置されている。これにより、イグナ
イタ21等が排気マフラ9から離れるので、排気マフラ
9からの排気ガスや輻射熱によるイグナイタ21等の過
熱も防止される。
【0022】また、この実施例では、安全性を高めるた
め、エンジン本体1を構成するシリンダヘッド12の左
横側方にキャブレータ10が配置されている。これによ
り、イグナイタ21等がキャブレータ10から離れるの
で、イグナイタ21等から発生するスパーク等による燃
料への引火が確実に防止される。
【0023】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。上記第1実施例では、リヤエンドプレート19が平
板状であるため、リングギヤ5の回転による空気の流動
をイグナイタ21等に収束させることができない。この
ため、図4に示すように、第2実施例では、リヤエンド
プレート19の上部がシリンダヘッド12の後側部まで
導出され、このリヤエンドプレート19が椀形とされ、
その窪み24にフライホイル4とイグナイタ21とイグ
ニッションコイル20とが収容されている。他の構造は
第1実施例と同様である。
【0024】このような構成によれば、リングギヤ5の
回転による空気の流動が窪みの内部で行われ、その流動
がイグナイタ21等に収束し、その冷却がより強力に行
われる。尚、リヤエンドプレートの上部を導出せず、第
1実施例のリヤエンドプレートを椀形に形成し、その窪
みにフライホイルを収容し、リヤエンドプレートの上部
にイグナイタ等に臨む通風部を設け、リヤエンドプレー
トの回転による流動を窪みの内部で行い、これを通風部
から放出してイグナイタ等に収束させてもよい。
【0025】本発明の各実施例の内容は以上の通りであ
るが、本発明は上記各実施例の内容に限定されるもので
はない。例えば、上記各実施例は、頭上カム式のセルフ
スタート式水冷二気筒ガソリンエンジンで説明したが、
この発明はセルフスタート式液冷エンジンであれば、適
用することができる。このため、頭上弁式エンジン、油
冷式エンジン、単気筒エンジン、三気筒以上の多気筒エ
ンジン、ガスエンジン、ディーゼルエンジン等、各種形
式のエンジンに適用できる。また、上記各実施例では、
電装装置として、イグニッションコイルとイグナイタを
挙げたが、その他のものとしては、レギュレータ等があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るセルフスタート式液
冷エンジンの平面図である。
【図2】図1のエンジンの背面図である。
【図3】図1のエンジンの側面図である。
【図4】本発明の第2実施例を説明する図で、図4
(A)はエンジンの背面図、図4(B)は図4(A)の
B−B線断面図である。
【符号の説明】
1…エンジン本体、2…ラジエータ、3…冷却ファン、
4…フライホイル、5…リングギヤ、6…セルモータ、
7…ピニオンギヤ、8…電装部品、9…排気マフラ、1
0…キャブレータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 直樹 大阪府堺市石津北町64 株式会社クボタ 堺製造所内

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン本体(1)の前側方にラジエータ
    (2)を配置し、エンジン本体(1)の前側部にラジエータ
    (2)に臨む冷却ファン(3)を設け、ラジエータ(2)から
    の排熱風をエンジン本体(1)の横側方からその後方に向
    けて通風させるように構成し、エンジン本体(1)の後側
    部にフライホイル(4)を設け、このフライホイル(4)に
    リングギヤ(5)を外嵌固定し、このリングギヤ(5)にセ
    ルモータ(6)のピニオンギヤ(7)を噛み合わせて構成し
    た、セルフスタート式液冷エンジンにおいて、 エンジン本体(1)の後側部で、リングギヤ(5)の周囲に
    電装部品(8)を配置し、リングギヤ(5)の回転によって
    エンジン本体(1)の後側に発生する空気の流動で、電装
    部品(8)を冷却できるように構成した、ことを特徴とす
    るセルフスタート式液冷エンジン。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したセルフスタート式液
    冷エンジンにおいて、エンジン本体(1)の横側方に排気
    マフラ(9)を配置した、ことを特徴とするセルフスター
    ト式液冷エンジン。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれか記載
    したセルフスタート式液冷エンジンにおいて、エンジン
    本体(1)の横側方にキャブレータ(10)を配置した、こ
    とを特徴とするセルフスタート式液冷エンジン。
JP22566393A 1993-09-10 1993-09-10 セルフスタート式液冷エンジン Expired - Lifetime JP2725138B2 (ja)

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