JP2720979B2 - 両側リクライニング装置 - Google Patents

両側リクライニング装置

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JP2720979B2
JP2720979B2 JP19869088A JP19869088A JP2720979B2 JP 2720979 B2 JP2720979 B2 JP 2720979B2 JP 19869088 A JP19869088 A JP 19869088A JP 19869088 A JP19869088 A JP 19869088A JP 2720979 B2 JP2720979 B2 JP 2720979B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、遊星歯車機構を用いたリクライニング装置
に関し、更に詳しくは、インナギヤを有し、シートバッ
クに固設されるアッパアームと、前記インナギヤと噛合
するアウタギヤを有する中間ギヤプレートと、該中間ギ
ヤプレートとアッパアームが同心部と偏心部に回動自在
に取り付けられた回動シャフトと、前記回動シャフトを
支持するロアアームとを有したリクライニング機構部が
シートの両側に配設され、一方のリクライニング機構部
内のロアアームに設けられた操作ハンドルの操作力を前
記2つのリクライニング機構部内の回動シャフトに伝達
する伝達機構を備えた両側リクライニング装置に関す
る。
(従来の技術) 以下、図面を用いて従来の技術を説明する。第5図は
従来例を示す一例の要部構成図、第6図は第5図のA−
A拡大断面図、第7図は第5図のB−B拡大断面図、第
8図は第5図のC−C拡大断面図であり、これらの図は
アウタ側の機構を示している。
図中、1はシートクッション側(シートクッションフ
レーム)にビス等で固着されるロアアーム、2は同様に
シートバック側(シートバックフレーム)に固着される
アッパアームである。該アッパアーム2の一方の側面に
は、インナギヤ2aが精密プレス加工等によりエンボス成
形されている。又、アッパアーム2の上部のシートバッ
クフレームへの取付位置部分には、円形穴2e,2fが前記
シートバックフレームへの取付穴として穿設されてい
る。3はアッパアーム2に隣接して配設された中間ギヤ
プレート(ラッチ)で、アッパアーム2のインナギヤ2a
に相対する側面にはアウタギヤ3aが精密プレス加工等に
よりエンボス成形され、又、その外縁には係合歯3bが刻
設されている。該係合歯3bはシートバックを中間位置に
保持するための1段目の歯とシートバックを後倒れ位置
に保持するための2段目の歯とからなる。尚、前記イン
ナギヤ2aの歯数はアウタギヤ3aの歯数より少なくとも1
歯以上多く選ばれている。4は段付ピン5でもって回動
可能にロアアーム1に枢着されたポールで、中間ギヤプ
レート3の係合歯3bと係脱する係止部4aが形成されてい
る。又、この係止部4a付近にはロアアーム1と反対側に
突出したピン7が植設されており、該ピン7がレリーズ
アーム8の中間部分8aに穿設されたカム穴8cに挿入され
ている。9はレリーズアーム8よりロアアーム1側に配
置されるサブプレートで、前記段付ピン5と段付ピン1
0,11に対応する位置に取付穴を有し、該取付穴を介して
ロアアーム1に固着され、アッパアーム2,中間ギヤプレ
ート3,ポール4等の抜け止めを行うものである。12は同
心部の一部に偏心部12aを有する回動シャフトである。
組立時には、この回動シャフト12の同心部は、ロアアー
ム1(ブッシュ14),中間ギヤプレート3,レリーズアー
ム8が回動可能に装着されたサブプレート9,サブプレー
ト9に固着されたスペーサ16のそれぞれに形成されてい
る中心穴に挿通され、偏心部12aはアッパアーム2の回
転中心穴に挿通され、又、同心部の一端にはスプロケッ
ト13が該回動シャフト12と一体となって回動するように
取り付けられる。これによって、アッパアーム2と中間
ギヤプレート3がそれぞれ回動シャフト12の偏心部12a
と同心部に回動自在に取り付けられると共に、インナギ
ヤ2aとアウタギヤ3aとの噛合がなされる。
17は回動シャフト12の同心部に回動可能に取付けられ
たレリーズアームプレートで、第5図の右下方に延びた
延出部17bはウォークイン・ペダルとなっている。又、
中間部に穿設された穴17aには、粗調整用コネクティン
グパイプ(同様の機構を持ったインナ側のロック機構に
レリーズアーム8の運動を伝達するもの)18に固着され
たフックプレート19の爪19aが嵌入されている。この爪1
9aの幅は、レリーズアームプレート17の前記穴17aの幅
より小さく選ばれており、アウタ側とインナ側のロック
機構におけるロック位置のバラツキを吸収し、ハーフロ
ック状態が生じないようになっている。尚、微調整用コ
ネクティングバー(上記インナ側のロック機構に回動シ
ャフト12の運動を伝達するもの)20は、回動シャフト12
に連結されている。又、前記レリーズアームプレート17
の回動先端部は、段付ピン21を介してレリーズアーム8
の中間部分8aの中間部に係止されている。該段付ピン21
には、ポール4の背部に当接し、ポール4の係止部4aと
中間ギヤプレート3の係合歯3bとの係合を確実ならしめ
るローラ22が嵌合されている。
23はロアアーム1にヒンジシャフト23aでもって回動
可能に取り付けられたハンドル軸で、該ハンドル軸23の
一端には操作ハンドル24が取り付けられ、中間部分には
スプロケット25が該ハンドル軸23と一体に回動するよう
に設けられている。該スプロケット25と前記スプロケッ
ト13との間には、チェーン26が巻掛けられており、該チ
ェーン26の中間部分はチューンガイド27で案内されてい
る。尚、28はレリーズアーム8とロアアーム1との間に
張設されたスプリングで、ポール4に中間ギヤプレート
3と噛合するような方向の付勢力を与えるためのもので
ある。又、29はロアアーム1に段付ピン10及び11を用い
て固着されたピンブラケットで、該ピンブラケット29に
溝付きピン30が固設されている。そして、該ピン30の縦
溝には、バランス用スパイラルスプリング31の内端が掛
止されている。又、ピン30にはフックプレート32が回動
可能に装着されており、スパイラルスプリング31の外端
はこのフック32aに掛止されている。
インナ側の構成は上記アウタ側の構成と略同一である
が、レリーズ操作等はアウタ側でなされるため、レリー
ズアーム8の操作部分8b,レリーズアームプレート17の
延出部17b及び操作ハンドル24等は設けられていない。
次に、上記構成の作動を説明する。第5図に示す状態
では、ポール4の係止部4aが中間ギヤプレート3の係合
歯3bに噛合し、中間ギヤプレート3はロックされてい
る。従って、アウタギヤ3aはロアアーム1に固定されて
いることになり、操作ハンドル24を回動させれば、チェ
ーン26を介して回動シャフト12が回動し、遊星歯車機構
によりアッパアーム2も一定の減速比をもって回動し
て、リクライニング角の微調整を行うことができる。次
に粗調整を行う場合には、レリーズアーム8の操作部分
8bを第5図の時計回り方向に回動させればよい。これに
より、ローラ22も同方向に回動し(ロアアーム1にはこ
のローラ22の回動を確保するため、ピン7,21が通る長穴
が穿設されている)、ポール4との当接が解除されると
共に、カム穴8cと係合しているピン7が操作ハンドル24
側に移動する。このためポール4の係止部4aとの中間ギ
ヤプレート3の係合歯3bとの噛合が解かれ、中間ギヤプ
レート3のロックは解除される。従って、リクライニン
グ角の粗調整(早送り)を行うことができる。勿論、イ
ンナ側も同様な作動を行う。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記構成の両側リクライニング装置におい
ては、アウタ側からインナ側への操作力の伝達は、祖調
整に関してはコネクティングパイプ18,微調整に関して
はコネクティングパイプ20を介して行われている。これ
らのコネクティングパイプ18,20は、アッパアーム3の
傾動中心である回動シャフト12に取付けられている。こ
の様な場所にコネクティングパイプ18,20があると、シ
ートに着座すると臀部に違和感が生じる問題点がある。
特に、この様なリクライニング装置をスポーツタイプの
自動車に用いた場合、ヒップポイントを下げるためにシ
ートクッション及びシートバックの厚さを薄くするの
で、特に顕著である。
また、シートクッションの前部を中心にシートクッシ
ョンのシートバック側を上下に移動させる機構(所謂シ
ートクッションのリアバーチカル機構)を設けた場合、
シートクッションがコネクティングパイプ18,20に干渉
する場合がある。また、干渉しなくても、シートクッシ
ョンの上昇時にコネクティングパイプ18,20がリアシー
トの乗員から見えるので、デザイン上好ましくないとい
う問題点もある。
又、特開昭60−160911号公報に開示されるように両側
リクライニング装置の粗調整機構の速結部材をロアアー
ム下部に配設するものは存在するが、微調整機構を連結
することはできない。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目
的は、座り心地性が向上し、しかもリアバーチカル機構
を設けてもシートクッションが干渉せす、しかも見栄え
のよい両側リクライニング装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決する本発明は、インナギヤを有し、シ
ートバックに固設されるアッパアームと、前記インナギ
ヤと噛合するアウタギヤを有する中間ギヤプレートと、
該中間ギヤプレートとアッパアームが同心部と偏心部に
回動自在に取り付けられた回動シャフトと、前記回動シ
ャフトを支持するロアアームとを有したリクライニング
機構部が、シートの両側に配設され、一方のリクライニ
ング機構部内のロアアームに設けられた操作ハンドルの
操作量を前記2つのリクライニング機構部内の回動シャ
フトに伝達するで伝達機構を備えた両側リクライニング
装置において、前記一方のリクライニング機構部の操作
ハンドルの操作量を他方のリクライニング機構部内の回
動シャフトへ伝達するコネクティングパイプを前記ロア
アームの下部間に配設するとともに、前記コネクティン
グパイプに前記操作ハンドルの操作量を伝達する部材を
連結したものである。
(作用) 本発明の両側リクライニング装置において、一方のリ
クライニング機構部の操作ハンドルの操作力は、シート
クッションの下部間に配設されたコネクティングパイプ
を介して、他方のリクライニング機構部内の回動シャフ
トへ伝達される。
(実施例) 以下、図面を用いて本発明の一実施例を説明する。第
1図は本発明の一実施例を示す一例の要部構成図、第2
図は第1図のD−D拡大断面図、第3図は第1図のE−
E拡大断面図、第4図は第3図の拡大斜視図であり、第
1図,第3図及び第4図はアウタ側の機構を示してい
る。
図中、51はシートクッション側(シートクッションフ
レーム)にビス等で固着されるロアアーム、52は同様に
シートバック側(シートバックフレーム)に固着される
アッパアームである。該アッパアーム52の一方の側面に
は、インナギヤ52aが精密プレス加工等によりエンボス
成形されている。又、アッパアーム52の上部のシートバ
ックフレームへの取付位置部分には、円形穴52c,52fが
前記シートバックフレームへの取付穴として穿設されて
いる。53はアッパアーム52に隣接して配設された中間ギ
ヤプレート(ラッチ)で、アッパアーム52のインナギヤ
52aに相対する側面にはアウタギヤ53aが精密プレス加工
等によりエンボス成形され、又、その外縁には係合歯53
bが刻設されている。尚、前記インナギヤ52aの歯数はア
ウタギヤ53aの歯数より少なくとも1歯以上多く選ばれ
ている。54は段付ピン102でもって回動可能にロアアー
ム51に枢着されたポールで、中間ギヤプレート53の係合
歯53bと係脱する係止部54aと略U字形の係合溝54bとが
形成されている。55はアッパアーム52をロアアーム51に
対して回動可能に取付ける回動シャフトとしてのヒンジ
ピンである。56はヒンジピン55に回動可能に取付けられ
たレリーズアームである。アウタ側のレリーズアーム56
の回動端部はレバー部56aが形成されている。このレリ
ーズレバー56にはピン57がロアアーム51方向に突設され
ている。ロアアーム51にはカム溝51aが刻設されてお
り、前記ピン57はポール54の係合溝54bに係合し、更に
ロアアーム51のカム溝51aを挿通して、ロアアーム51の
裏側に突出している。59はレリーズアーム56よりロアア
ーム51側に配置されるサブプレートで、前記段付ピン10
2と段付ピン60を用いてロアアーム51に固着され、アッ
パアーム52,中間ギヤプレート53,ポール54等の抜け止め
を行うものである。ヒンジピン55は同心部の一部に偏心
部55aを有している。組立時には、このヒンジピン55の
同心部は、ロアアーム51,中間ギヤプレート53,レリーズ
アーム56が回動可能に装着されたサブプレート59,サブ
プレート59に固着されたスペーサ66のそれぞれに形成さ
れている中心穴に挿通され、偏心部55aはアッパアーム5
2の回転中心穴に挿通され、又、同心部の一端にはスプ
ロケット63が該ヒンジピン55と一体となって回動するよ
うに取り付けられる。これによって、アッパアーム52と
中間ギヤプレート53ががそれぞれヒンジピン55の偏心部
55aと同心部に回動自在に取り付けられると共に、イン
ナギヤ52aとアウタギヤ53aとの噛合がなされる。
67はヒンジピン55の同心部に回動可能に取付けられた
レリーズアームプレートであり、一方の回動端部には前
述のピン57が取付けられている。又、他方の回動端部に
はピン68が突設されている。このピン68は、粗調整用コ
ネクティングパイプ(同様の機構を持ったインナ側のロ
ック機構にレリーズアーム56の運動を伝達するもの)69
に固着されたプレート70の係合溝70aに嵌入している。
この係合溝70aの幅は、レリーズアームプレート67の前
記ピン68の径より大きめに選ばれており、アウタ側とイ
ンナ側のロック機構におけるロック位置のバラツキを吸
収し、ハーフロック状態が生じないようになっている。
尚、微調整用コネクティングパイプ(上記インナ側のリ
クライニング機構部にヒンジピン55の運動を伝達するも
の)71は、ロアアーム51の下部に設けられたスプロケッ
ト61の軸61aの先端部に形成されたスプラインに嵌合
し、スプロケット61と連結されている。
73はロアアーム51に取り付けられたブレーキ機構で
(特に第3図及び第4図参照)、該ブレーキ機構73のハ
ンドル軸の一端には操作ハンドル74が取り付けられてい
る。
このブレーキ機構73において、81はロアアーム51の穴
51bに嵌合された状態で該ロアアーム51に鋲着されたピ
ニオンケース、82は該ピニオンケース81の凹部に対向す
る如くロアアーム51に鋲着されたカバーブラケットで、
前記ピニオンケース81及びカバーブラケット82の各中央
穴には、ハンドル軸83が挿入され回動可能に支持されて
いる。該ハンドル軸83のピニオンケース81側の端部付近
には、一部が切欠かれたコア83aが設けられ、カバーブ
ラケット82側の端部付近には、前記操作ハンドル74を取
り付けるためのセレーション部83bが設けられている。8
4は前記ハンドル軸83に回動可能に挿通されるスプロケ
ット軸で、一端に前記コア83aの切欠部に進入する舌部8
4aをを有し、外周部にスプロケット84bを有している。8
5はピニオンケース81内に該ピニオンケースの内壁に圧
接する如く配設されたストッパスプリング(コイルスプ
リング)で、その両端は内側に折り曲げられフック85a
を形成している。ここで、前記コア83aは該フック85aの
折曲部内側の空間に位置し、前記舌部84aは該フック85a
の折曲部外側の空間に位置している。
75はスプロケット84bとスプロケット63とスプロケッ
ト61更にアイドラスプロケット100,101にとの間に巻掛
けられたチェーンである。尚、76はレリーズアーム56と
ロアアーム51との間に張設されたスプリングで、ポール
54に中間ギヤプレート53と噛合するような方向の付勢力
を与えるためのものである。又、90はロアアーム51に段
付ピン102及び60を用いて固着されたピンブラケット
で、該ピンブラケット90に溝付きピン91が固設されてい
る。そして、該ピン91の縦溝には、バランス用スパイラ
ルスプリング92の内端が掛止されている。又、ピン91に
はフックプレート93が回動可能に装着されており、スパ
イラルスプリング92の外端はこのフック93aに掛止され
ている。更に、その折曲部93bの側面は中間ギヤプレー
ト53のフック53cに当接している。
インナ側の構成は上記アウタ側の構成と略同一である
が、レリーズ操作等はアウタ側でなされるため、レリー
ズアーム56のレバー部56aや操作ハンドル24等は設けら
れていない。
次に、上記構成の作動を説明する。第1図に示す状態
では、レリーズアーム56が上にあげられた状態、つま
り、ポール54の係止部54aが中間ギヤプレート53の係合
歯53bより離脱し、中間ギヤプレート53は回動可能な状
態となっている。従って、アッパアーム52はスパイラル
スプリング92の付勢力にて前倒し、リクライニング角の
粗調整(早送り)がなされる。
次に、レリーズアーム56を上にあげている力を解除す
ると、レリーズアーム56はスプリング76の付勢力で第1
図において反時計方向に回動する。レリーズアーム56が
反時計方向に回動すると、ポール54及びレリーズアーム
プレート67も反時計方向に回動し、ポール54の係止部54
aが中間ギヤプレート53の係止部53bに係合する。この係
合により、アウタギヤ53aはロアアーム51に固定されて
いることになり、操作ハンドル74を回動させれば、チェ
ーン75を介してヒンジピン55が回動し、遊星歯車機構に
よりアッパアーム52も一定の減速比をもって回動して、
リクライニング角の微調整を行うことができる。
レリーズアーム56のインナ側への作動の伝達は、アウ
タ側のレリーズアームプレート67がレリーズアーム56と
共に回動し、この回動は、プレート70,粗調整用コネク
ティングパイプ69を介して、インナ側に伝達される。ま
た、操作ハンドル74のインナ側への伝達はチェーン75を
介してスプロケット61に伝達され、このスプロケット61
に嵌合する微調整用コネクティングパイプ71を介してイ
ンナ側に伝達される。
このような構成によれば、アウタ側からインナ側へ回
転力を伝達するコネクティングパイプ69,71はロアアー
ム51の下部に設けられているので、従来例に比べて低い
位置に配設されている。よって、シートに着座しても臀
部に違和感が生じる問題点がない。特に、本実施例のリ
クライニング装置を、ヒップポイントを下げるためにシ
ートクッション及びシートバックの厚さを薄くしたスポ
ーツタイプの自動車に用いた場合、その効果は顕著であ
る。
また、シートクッションの前部を中心にシートクッシ
ョンのシートバック側を上下に移動させる機構(所謂シ
ートクッションのリアバーチカル機構)を設けた場合、
シートクッションがコネクティングパイプ69,71に干渉
する恐れがない。更に、シートクッションの上昇時にコ
ネクティングパイプ69,71がリアシートの乗員から見え
ないので、デザイン上好ましい。
尚、本発明は上記実施例に限るものではない。上記実
施例においては、微調整及び粗調整も行える両側リクラ
イニング機構にて説明を行ったが、微調整のみの両側リ
クライニング機構であっても本発明は適用できる。ま
た、本発明においてはチェーンを用いて操作力の伝達を
行ったが、他にタイミングベルトや、歯車伝達機構を用
いてもよい。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、座り心地性が
向上し、しかもリアバーチカル機構を設けてもシートク
ッションが干渉せず、しかも見栄えのよい両側リクライ
ニング装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す一例の要部構成図、第
2図は第1図のD−D拡大断面図、第3図は第1図のE
−E拡大断面図、第4図は第3図の拡大斜視図、第5図
は従来例を示す一例の要部構成図、第6図は第5図のA
−A拡大断面図、第7図は第5図のB−B拡大断面図、
第8図は第5図のC−C拡大断面図である。 1,51……ロアアーム 2,52……アッパアーム 3,53……中間ギヤプレート(ラッチ) 3b,53b……係合歯 4,54……ポール 8,56……レリーズアーム 9……サブプレート 12,55……回動シャフト 13,53,61,84b……スプロケット 16……スペーサ 18,,20,69,71……コネクティングパイプ 19,93……フックプレート 22……ローラ 23,83……ハンドル軸 24,74……操作ハンドル 26,75……チェーン 31,92……スパイラルスプリング 32,93……フックプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大和田 晃 神奈川県藤沢市桐原町2番地 白木金属 工業株式会社内 (72)発明者 相知 正人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 野口 和英 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−224310(JP,A) 特開 昭62−179407(JP,A) 実開 昭63−52448(JP,U) 実開 昭61−174453(JP,U) 実開 昭60−97044(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インナギヤを有し、シートバックに固設さ
    れるアッパアームと、前記インナギヤと噛合するアウタ
    ギヤを有する中間ギヤプレートと、該中間ギヤプレート
    とアッパアームが同心部と偏心部に回動自在に取り付け
    られた回動シャフトと、前記回動シャフトを支持するロ
    アアームとを有したリクライニング機構部が、シートの
    両側に配設され、一方のリクライニング機構部内のロア
    アームに設けられた操作ハンドルの操作量を前記2つの
    リクライニング機構部内の回動シャフトに伝達する伝達
    機構を備えた両側リクライニング装置において、 前記一方のリクライニング機構部の操作ハンドルの操作
    量を他方のリクライニング機構部内の回動シャフトへ伝
    達するコネクティングパイプを前記ロアアームの下部間
    に配設するとともに、前記コネクティングパイプに前記
    操作ハンドルの操作量を伝達する部材を連結したことを
    特徴とする両側リクライニング装置。
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