JPH0525488Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0525488Y2 JPH0525488Y2 JP1988041220U JP4122088U JPH0525488Y2 JP H0525488 Y2 JPH0525488 Y2 JP H0525488Y2 JP 1988041220 U JP1988041220 U JP 1988041220U JP 4122088 U JP4122088 U JP 4122088U JP H0525488 Y2 JPH0525488 Y2 JP H0525488Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- armrest
- lock arm
- lock
- locking
- teeth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 24
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 claims description 16
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、シートのサイドに取付けられて、
着座者の腕を支持するアームレストの角度調整機
構に関する。
着座者の腕を支持するアームレストの角度調整機
構に関する。
着座者が楽な着座姿勢を保つために、着座者の
肘をのせるアームレストを、たとえば、シートバ
ツクのサイドに設けたシートが提供されている。
アームレストの上面は、カーラインに対してほぼ
水平であることが好ましい。アームレストは、た
とえば、シートバツクの傾斜角度を変更できるリ
クライニング装置付シートにも採用される。
肘をのせるアームレストを、たとえば、シートバ
ツクのサイドに設けたシートが提供されている。
アームレストの上面は、カーラインに対してほぼ
水平であることが好ましい。アームレストは、た
とえば、シートバツクの傾斜角度を変更できるリ
クライニング装置付シートにも採用される。
リクライニング装置付シートに採用されるアー
ムレストは、シートバツクの傾斜角度のある一定
の範囲において、カーラインに対してほぼ水平に
保たれることが望まれる。そのため、シートバツ
クの傾斜角度に対応して、アームレストの角度調
整が行なえる角度調整機構を備えたアームレスト
が知られている。
ムレストは、シートバツクの傾斜角度のある一定
の範囲において、カーラインに対してほぼ水平に
保たれることが望まれる。そのため、シートバツ
クの傾斜角度に対応して、アームレストの角度調
整が行なえる角度調整機構を備えたアームレスト
が知られている。
公知のアームレストの角度調整機構は、たとえ
ば、ラチエツトタイプのロツク手段を備えて構成
され、アームレストの回動により、角度が有段的
に調整される。ロツク手段は、たとえば、複数の
歯部を持つ角度調整ギヤと、角度調整ギヤの歯部
に噛合可能なロツク片とを具備して構成される。
そして、角度調整ギヤ、ロツク片のいずれか一方
をアームレストに、他方をアームレストの回動に
無関係な部材にそれぞれ取付け、角度調整ギヤの
歯部とロツク片との噛合によつてロツク手段がロ
ツクされ、アームレストの角度が設定される。そ
して、角度調整ギヤの複数の歯部のうち、アーム
レストの上面がカーラインに対してほぼ水平に保
たれる位置を選択し、アームレストの角度が調整
される。
ば、ラチエツトタイプのロツク手段を備えて構成
され、アームレストの回動により、角度が有段的
に調整される。ロツク手段は、たとえば、複数の
歯部を持つ角度調整ギヤと、角度調整ギヤの歯部
に噛合可能なロツク片とを具備して構成される。
そして、角度調整ギヤ、ロツク片のいずれか一方
をアームレストに、他方をアームレストの回動に
無関係な部材にそれぞれ取付け、角度調整ギヤの
歯部とロツク片との噛合によつてロツク手段がロ
ツクされ、アームレストの角度が設定される。そ
して、角度調整ギヤの複数の歯部のうち、アーム
レストの上面がカーラインに対してほぼ水平に保
たれる位置を選択し、アームレストの角度が調整
される。
一般に、ロツク手段、特に、角度調整ギヤの大
きさは、アームレストの大きさから決定される。
たとえば、第4図に示すように、アームレスト本
体112の高さをaとすると、角度調整ギヤの半
径R〔mm〕は、R≦(a−10)/2〔mm〕、から算出
される。ここで、10〔mm〕は、アームレスト本体、
角度調整ギヤ間のクリアランスである。このよう
に算出された角度調整ギヤの径における歯部のピ
ツチは、着座者の腕を支持する十分な強度を持つ
ように、一般に、6〜8°に設定される。
きさは、アームレストの大きさから決定される。
たとえば、第4図に示すように、アームレスト本
体112の高さをaとすると、角度調整ギヤの半
径R〔mm〕は、R≦(a−10)/2〔mm〕、から算出
される。ここで、10〔mm〕は、アームレスト本体、
角度調整ギヤ間のクリアランスである。このよう
に算出された角度調整ギヤの径における歯部のピ
ツチは、着座者の腕を支持する十分な強度を持つ
ように、一般に、6〜8°に設定される。
また、これに対して、リクライニング装置は、
シートバツクの傾斜角度(リクライニング角度)
を大幅に変更する粗調整機構と、着座者の要求す
る最適な傾斜角度が正確に選択できる微調整機構
とを具備して構成される。
シートバツクの傾斜角度(リクライニング角度)
を大幅に変更する粗調整機構と、着座者の要求す
る最適な傾斜角度が正確に選択できる微調整機構
とを具備して構成される。
上記のように、アームレストの角度調整機構の
ギヤの大きさは、アームレストの大きさ(高さ)
から決定される。
ギヤの大きさは、アームレストの大きさ(高さ)
から決定される。
しかしながら、リクライニング装置において
は、粗調整機構、微調整機構を利用してシートバ
ツクのリクライニング角度を調整するのに対し
て、アームレストの角度調整機構においては、ピ
ツチが6〜8°程度の角度調整ギヤのみによつて調
整される。そのため、リクライニング装置のリク
ライニング角度に対して調整角度が大きく、リク
ライニング装置の微調整に対応してアームレスト
の角度を調整できない。従つて、シートバツクの
傾斜角度によつては、アームレストの上面をカー
ラインに対してほぼ水平に保つことのできない状
態が生ずる。
は、粗調整機構、微調整機構を利用してシートバ
ツクのリクライニング角度を調整するのに対し
て、アームレストの角度調整機構においては、ピ
ツチが6〜8°程度の角度調整ギヤのみによつて調
整される。そのため、リクライニング装置のリク
ライニング角度に対して調整角度が大きく、リク
ライニング装置の微調整に対応してアームレスト
の角度を調整できない。従つて、シートバツクの
傾斜角度によつては、アームレストの上面をカー
ラインに対してほぼ水平に保つことのできない状
態が生ずる。
このような状態をなくすため、角度調整ギヤの
歯部のピツチを小さくして、調整角度を小さく設
定することが考えられる。しかし、歯部のピツチ
を小さく設定することによつて歯厚が薄くなり、
角度調整ギヤ自体の強度が弱くなる欠点がある。
また、ギヤの径を大きくすれば歯部のピツチを小
さく形成しても十分な強度が得られる。しかし、
ギヤの径を大きくするためには、アームレスト自
体を大型化する必要があり、好ましくない。
歯部のピツチを小さくして、調整角度を小さく設
定することが考えられる。しかし、歯部のピツチ
を小さく設定することによつて歯厚が薄くなり、
角度調整ギヤ自体の強度が弱くなる欠点がある。
また、ギヤの径を大きくすれば歯部のピツチを小
さく形成しても十分な強度が得られる。しかし、
ギヤの径を大きくするためには、アームレスト自
体を大型化する必要があり、好ましくない。
この考案は、アームレストを大型化することな
く、調整角度を小さくできるアームレストの角度
調整機構の提供を目的としている。
く、調整角度を小さくできるアームレストの角度
調整機構の提供を目的としている。
この目的を達成するために、この考案によれ
ば、ロツク手段を連動可能に2個設け、一方のロ
ツク手段のロツク位置を、他方のロツク手段のロ
ツク位置と1/2ピツチずらして、異相としている。
ば、ロツク手段を連動可能に2個設け、一方のロ
ツク手段のロツク位置を、他方のロツク手段のロ
ツク位置と1/2ピツチずらして、異相としている。
ここで、各ロツク手段のロツクギヤは、複数の
歯部を持ち、アームレスト本体に固定されてい
る。そして、一端にロツクギヤの歯部に噛合可能
な爪を、他端に切欠きを、ロツクアームがそれぞ
れ備え、ロツクアームの中央は、アームレスト本
体内で支持シヤフトに固定された支持プレートに
枢支されている。また、ロツクアームの切欠きと
係合可能な係合片と第1、第2の係止片とを備え
たリンクが、支持プレートに隣接し、ロツクアー
ムと同一側で支持シヤフトに遊嵌されている。
歯部を持ち、アームレスト本体に固定されてい
る。そして、一端にロツクギヤの歯部に噛合可能
な爪を、他端に切欠きを、ロツクアームがそれぞ
れ備え、ロツクアームの中央は、アームレスト本
体内で支持シヤフトに固定された支持プレートに
枢支されている。また、ロツクアームの切欠きと
係合可能な係合片と第1、第2の係止片とを備え
たリンクが、支持プレートに隣接し、ロツクアー
ムと同一側で支持シヤフトに遊嵌されている。
リンクの第1の係止片は、アームレスト本体に
固定されたストツプピンに係止可能に設けられ、
ストツプピンに押圧されて、ロツクアームの切欠
きとリンクの係合片との係合を解除する。また、
第2の係止片は、係合片に対向して設けられ、こ
の第2の係止片とロツクアームの他端との間に配
設されたリターンばねの偏倚力によつてロツクア
ームの爪とロツクギヤの歯部との噛合、解除を行
なう。
固定されたストツプピンに係止可能に設けられ、
ストツプピンに押圧されて、ロツクアームの切欠
きとリンクの係合片との係合を解除する。また、
第2の係止片は、係合片に対向して設けられ、こ
の第2の係止片とロツクアームの他端との間に配
設されたリターンばねの偏倚力によつてロツクア
ームの爪とロツクギヤの歯部との噛合、解除を行
なう。
以下、図面を参照しながらこの考案の実施例に
ついて詳細に説明する。
ついて詳細に説明する。
第1図、第2図に示すように、この考案に係る
アームレストの角度調整機構10は、アームレス
ト本体12内に角度調整を行なうロツク手段14
を2個備え、ロツク手段は、両サイドに離反して
配設されている。アームレスト本体12は、シー
トバツク16に一端を固定してシートバツクのサ
イドに延出した支持シヤフト18に、スリーブ2
0を介して回動可能に取付けられている。ロツク
手段14は、支持シヤフト18の右端および左端
にそれぞれ配設され、支持シヤフトによつて連動
可能に連結され、同期して作動される。
アームレストの角度調整機構10は、アームレス
ト本体12内に角度調整を行なうロツク手段14
を2個備え、ロツク手段は、両サイドに離反して
配設されている。アームレスト本体12は、シー
トバツク16に一端を固定してシートバツクのサ
イドに延出した支持シヤフト18に、スリーブ2
0を介して回動可能に取付けられている。ロツク
手段14は、支持シヤフト18の右端および左端
にそれぞれ配設され、支持シヤフトによつて連動
可能に連結され、同期して作動される。
アームレスト本体12は、上半部12a、下半
部12bから形成され、支持シヤフト18の遊挿
されたスリーブ20を切欠き22に収納するよう
に、上半部、下半部を嵌合して組立てられる。支
持シヤフト18は、たとえば、シートバツク16
に固着されるインナーシヤフト18aと、外側に
位置するアウターシヤフト18bとを、クランク
18cで連結して構成されている。しかし、この
形状に限定されず、一体に成形してもよい。ここ
で、アームレスト本体12の外方にシートパツド
23を配設し、シートパツドを表皮24で覆つ
て、アームレスト26が構成される。
部12bから形成され、支持シヤフト18の遊挿
されたスリーブ20を切欠き22に収納するよう
に、上半部、下半部を嵌合して組立てられる。支
持シヤフト18は、たとえば、シートバツク16
に固着されるインナーシヤフト18aと、外側に
位置するアウターシヤフト18bとを、クランク
18cで連結して構成されている。しかし、この
形状に限定されず、一体に成形してもよい。ここ
で、アームレスト本体12の外方にシートパツド
23を配設し、シートパツドを表皮24で覆つ
て、アームレスト26が構成される。
アームレストと本体12内の両サイドにそれぞ
れ配設された各ロツク手段14の構成部品は同一
であり、一部を除いて、配列が対称であるにすぎ
ないため、以下、外側に位置するアウターサイド
の構成について述べる。しかし、シートバツク側
に位置するインナーサイド(第2図においては
左)、外側に位置するアウターサイド(第2図に
おいては右)において、同一部材を区別する必要
があれば、当該部材の参照符号にL(インナーサ
イド)、R(アウターサイド)を付加して示す。
れ配設された各ロツク手段14の構成部品は同一
であり、一部を除いて、配列が対称であるにすぎ
ないため、以下、外側に位置するアウターサイド
の構成について述べる。しかし、シートバツク側
に位置するインナーサイド(第2図においては
左)、外側に位置するアウターサイド(第2図に
おいては右)において、同一部材を区別する必要
があれば、当該部材の参照符号にL(インナーサ
イド)、R(アウターサイド)を付加して示す。
第1図に加えて第3図を見るとよくわかるよう
に、複数の歯部28を持つロツクギヤ30が、歯
部を支持シヤフト18に対向して、たとえば、ア
ームレスト本体の上半部12aに固着される。ロ
ツクギヤの歯部28は、ラチエツト(爪車)に類
似した形状に形成される。ロツクギヤ30は、支
持シヤフト18を中心とする円弧形形状に形成す
ることが好ましく、たとえば、ロツクギヤの半径
R〔mm〕は、R≦(a−10)/2〔mm〕、によつて算
出される(第4図参照)。そして、ロツクギヤの
歯部28のピツチは、ロツクギヤ30の径に対し
て十分な強度が得られるように、通常、6°程度に
形成される。ここで、たとえば、インナーサイド
のロツクギヤ30L、アウターサイドのロツクギ
ヤ30Rの、一方のロツクギヤは、他方のロツク
ギヤより、歯部の1/2ピツチ分ずらして固着され
る。実施例においては、インナーサイドのロツク
ギヤ30Lを、アウターサイドのロツクギヤ30
Rより時計方向にずらしている。しかし、これに
限定されず、一方のロツクギヤの歯部を予め1/2
ピツチずらして形成し、アームレスト本体の上半
部12aの両サイドの同位置に固着してもよい。
また、ロツクギヤ30は、後述するように、支持
シヤフト18に取付けられるロツクアームと噛合
させるために、アームレスト本体の上半部12a
に内方への突出部32を設けて、この突出部にロ
ツクギヤを固着するとよい。
に、複数の歯部28を持つロツクギヤ30が、歯
部を支持シヤフト18に対向して、たとえば、ア
ームレスト本体の上半部12aに固着される。ロ
ツクギヤの歯部28は、ラチエツト(爪車)に類
似した形状に形成される。ロツクギヤ30は、支
持シヤフト18を中心とする円弧形形状に形成す
ることが好ましく、たとえば、ロツクギヤの半径
R〔mm〕は、R≦(a−10)/2〔mm〕、によつて算
出される(第4図参照)。そして、ロツクギヤの
歯部28のピツチは、ロツクギヤ30の径に対し
て十分な強度が得られるように、通常、6°程度に
形成される。ここで、たとえば、インナーサイド
のロツクギヤ30L、アウターサイドのロツクギ
ヤ30Rの、一方のロツクギヤは、他方のロツク
ギヤより、歯部の1/2ピツチ分ずらして固着され
る。実施例においては、インナーサイドのロツク
ギヤ30Lを、アウターサイドのロツクギヤ30
Rより時計方向にずらしている。しかし、これに
限定されず、一方のロツクギヤの歯部を予め1/2
ピツチずらして形成し、アームレスト本体の上半
部12aの両サイドの同位置に固着してもよい。
また、ロツクギヤ30は、後述するように、支持
シヤフト18に取付けられるロツクアームと噛合
させるために、アームレスト本体の上半部12a
に内方への突出部32を設けて、この突出部にロ
ツクギヤを固着するとよい。
支持シヤフト18に、支持プレート34が固着
されている。支持プレート34は、外側に折曲し
たストツパ36を有して形成されている。そし
て、一端にロツクギヤの歯部28と噛合可能な爪
38を、他端に切欠き40をそれぞれ備えたロツ
クアーム42が、ロツクギヤの歯部28に対向し
て、支持プレート34の外方に、枢支ピン44に
よつて枢着されている。
されている。支持プレート34は、外側に折曲し
たストツパ36を有して形成されている。そし
て、一端にロツクギヤの歯部28と噛合可能な爪
38を、他端に切欠き40をそれぞれ備えたロツ
クアーム42が、ロツクギヤの歯部28に対向し
て、支持プレート34の外方に、枢支ピン44に
よつて枢着されている。
また、ロツクギヤの歯部28と、ロツクアーム
の爪38との噛合、解除を行なうリンク46が、
支持プレート34上でロツクアーム42と同面
で、支持シヤフト18に回動可能に遊嵌され、支
持プレートとワツシヤー48を介したスリーブ2
0との間に挟持されている。リンク46は、たと
えば、ロツクアームの切欠き40に係合可能な係
合片50と、第1、第2の係止片52,54を備
えて形成されている。第1の係止片52は、アー
ムレスト本体の上半部12aの内方に突出したス
トツプピン56に係止可能に設けられている。ま
た、第2の係止片54は、係合片50に対向して
設けられ、支持プレートのストツパ36に係止可
能に形成されている。そして、第2の係止片54
は、後述するように、支持プレート34の裏面方
向に延出するように、内方に折り曲げられてい
る。ここで、ロツクギヤの歯部28、ロツクアー
ムの爪38の噛合、解除を確実に行なうために、
リターンばね58をロツクアーム42の他端、リ
ンク46間に配設し、リターンばねの偏倚力によ
つてロツクアームを、第3図において、反時計方
向に偏倚させている。実施例では、リターンばね
58として、引張コイルばねが利用され、リター
ンばねは、それぞれ内方に延出されたリンクの第
2の係止片54、ロツクアームの他端の係止片6
0間に架設される。このような構成によれば、ロ
ツクアーム42が枢支ピン44の回りを、リンク
46が支持シヤフト18の回りをそれぞれ回動可
能となる。そして、ロツクアーム42、リンク4
6間に配設されたリターンばね58の偏倚力によ
つて、ロツクアームが反時計方向に偏倚され、ロ
ツクギヤの歯部28との噛合、解除が行なわれ
る。
の爪38との噛合、解除を行なうリンク46が、
支持プレート34上でロツクアーム42と同面
で、支持シヤフト18に回動可能に遊嵌され、支
持プレートとワツシヤー48を介したスリーブ2
0との間に挟持されている。リンク46は、たと
えば、ロツクアームの切欠き40に係合可能な係
合片50と、第1、第2の係止片52,54を備
えて形成されている。第1の係止片52は、アー
ムレスト本体の上半部12aの内方に突出したス
トツプピン56に係止可能に設けられている。ま
た、第2の係止片54は、係合片50に対向して
設けられ、支持プレートのストツパ36に係止可
能に形成されている。そして、第2の係止片54
は、後述するように、支持プレート34の裏面方
向に延出するように、内方に折り曲げられてい
る。ここで、ロツクギヤの歯部28、ロツクアー
ムの爪38の噛合、解除を確実に行なうために、
リターンばね58をロツクアーム42の他端、リ
ンク46間に配設し、リターンばねの偏倚力によ
つてロツクアームを、第3図において、反時計方
向に偏倚させている。実施例では、リターンばね
58として、引張コイルばねが利用され、リター
ンばねは、それぞれ内方に延出されたリンクの第
2の係止片54、ロツクアームの他端の係止片6
0間に架設される。このような構成によれば、ロ
ツクアーム42が枢支ピン44の回りを、リンク
46が支持シヤフト18の回りをそれぞれ回動可
能となる。そして、ロツクアーム42、リンク4
6間に配設されたリターンばね58の偏倚力によ
つて、ロツクアームが反時計方向に偏倚され、ロ
ツクギヤの歯部28との噛合、解除が行なわれ
る。
また、ロツクギヤの歯部28、ロツクアームの
爪38を確実に噛合させるために、リターンばね
64が、たとえば、アームレスト本体の上半部1
2aの一部を折曲して形成した取付片62、支持
シヤフトのクランク18c間に架設されている
(第2図参照)。実施例では、リターンばね64と
して、引張コイルばねが利用されている。このよ
うな構成によれば、アームレスト本体12がリタ
ーンばね58の偏倚力によつて常に下方に牽引さ
れる。そのため、ロツクギヤの歯部28、ロツク
アームの爪38の噛合を確実にし、たとえば、車
両等の振動による不意なロツク位置の移動、ロツ
クの解除等が防止される。
爪38を確実に噛合させるために、リターンばね
64が、たとえば、アームレスト本体の上半部1
2aの一部を折曲して形成した取付片62、支持
シヤフトのクランク18c間に架設されている
(第2図参照)。実施例では、リターンばね64と
して、引張コイルばねが利用されている。このよ
うな構成によれば、アームレスト本体12がリタ
ーンばね58の偏倚力によつて常に下方に牽引さ
れる。そのため、ロツクギヤの歯部28、ロツク
アームの爪38の噛合を確実にし、たとえば、車
両等の振動による不意なロツク位置の移動、ロツ
クの解除等が防止される。
そして、アームレスト本体12に形成した切欠
き22にスリーブ20を収納した状態で、アーム
レスト本体の上半部12a、下半部12bが嵌合
され、ねじ66によつて固定される。
き22にスリーブ20を収納した状態で、アーム
レスト本体の上半部12a、下半部12bが嵌合
され、ねじ66によつて固定される。
上述したように、この考案に係るアームレスト
の角度調整機構10において、ロツク手段14
は、2個設けられ、インナーサイドのロツクギヤ
30Lを歯部の1/2ピツチ分時計方向にずらして
異相としている。このような構成のアームレスト
の角度調整機構10は、以下のように作動する。
の角度調整機構10において、ロツク手段14
は、2個設けられ、インナーサイドのロツクギヤ
30Lを歯部の1/2ピツチ分時計方向にずらして
異相としている。このような構成のアームレスト
の角度調整機構10は、以下のように作動する。
アウターサイドのロツク手段14Rにおいて、
ロツクアームの爪38が、ロツクギヤの複数の歯
部28のうち上端の歯部28aに噛合して、ロツ
ク手段がロツクされた状態を初期位置と仮定し、
第3図Aに示す。第3図Aに示す初期位置におい
て、アウターサイドのロツク手段14Rのリンク
46の時計方向への回動は、リンクの第1の係止
片52とアームレスト本体12のストツプピン5
6との係止によつて規制されている。また、リン
ク46の反時計方向への回動は、支持プレートの
ストツパ36とリンクの第2の係止片54との係
止によつて規制されている。そのため、ロツクア
ーム42の他端が、リターンばね58の偏倚力に
よつて牽引され、ロツクアームは、リンクの側壁
46aに当接するまで枢支ピン44の回りを反時
計方向に回動する。そして、ロツクギヤの歯部2
8a、ロツクアームの爪38の噛合した初期位置
において、ロツクアームの他端、リンクの側壁4
6aは常に当接し、ロツクアーム42の反時計方
向への回動を規制している。従つて、ロツクギヤ
30の下方への回動は阻止され、ロツク手段14
Rは、アームレスト本体12に作用する上方から
の荷重を十部に受け止める。
ロツクアームの爪38が、ロツクギヤの複数の歯
部28のうち上端の歯部28aに噛合して、ロツ
ク手段がロツクされた状態を初期位置と仮定し、
第3図Aに示す。第3図Aに示す初期位置におい
て、アウターサイドのロツク手段14Rのリンク
46の時計方向への回動は、リンクの第1の係止
片52とアームレスト本体12のストツプピン5
6との係止によつて規制されている。また、リン
ク46の反時計方向への回動は、支持プレートの
ストツパ36とリンクの第2の係止片54との係
止によつて規制されている。そのため、ロツクア
ーム42の他端が、リターンばね58の偏倚力に
よつて牽引され、ロツクアームは、リンクの側壁
46aに当接するまで枢支ピン44の回りを反時
計方向に回動する。そして、ロツクギヤの歯部2
8a、ロツクアームの爪38の噛合した初期位置
において、ロツクアームの他端、リンクの側壁4
6aは常に当接し、ロツクアーム42の反時計方
向への回動を規制している。従つて、ロツクギヤ
30の下方への回動は阻止され、ロツク手段14
Rは、アームレスト本体12に作用する上方から
の荷重を十部に受け止める。
また、第3図Aに示す初期位置において、イン
ナーサイドのロツク手段14Lのロツク位置は、
アウターサイドのロツク手段14Rより時計方向
に1/2ピツチずらして構成されている。そのため、
アウターサイドのロツク手段14Rがロツクされ
ているのに対して、インナーサイドのロツク手段
14Lは、ロツクギヤの歯部28、ロツクアーム
の爪38の噛合されない、いわゆるハーフロツク
となる。このとき、インナーサイドのロツク手段
14Lのロツクアームの爪38は、ロツクギヤの
歯部のガイド面70に押圧され、ロツクアーム4
2が、枢支ピン44の回りをリターンばね58の
偏倚力に抗して時計方向に回動される。また、リ
ンク46は、第1の係止片52とストツプピン5
6との係止により、時計方向への回動が規制され
ている。
ナーサイドのロツク手段14Lのロツク位置は、
アウターサイドのロツク手段14Rより時計方向
に1/2ピツチずらして構成されている。そのため、
アウターサイドのロツク手段14Rがロツクされ
ているのに対して、インナーサイドのロツク手段
14Lは、ロツクギヤの歯部28、ロツクアーム
の爪38の噛合されない、いわゆるハーフロツク
となる。このとき、インナーサイドのロツク手段
14Lのロツクアームの爪38は、ロツクギヤの
歯部のガイド面70に押圧され、ロツクアーム4
2が、枢支ピン44の回りをリターンばね58の
偏倚力に抗して時計方向に回動される。また、リ
ンク46は、第1の係止片52とストツプピン5
6との係止により、時計方向への回動が規制され
ている。
そして、第3図Aに示す初期位置から、アーム
レスト本体12を引上げ、矢視のように時計方向
に回動させて、設定角度を調整する。アームレス
ト本体12が時計方向に回動されると、それに伴
なつてロツクギヤ30、ストツプピン56が回動
される。すると、第3図Bを見るとよくわかるよ
うに、インナーサイドのロツク手段14Lのロツ
クアームの爪38が、ロツクギヤの歯部のガイド
面70を乗り越え、次の歯部28bに噛合され
る。このような状態において、インナーサイドの
ロツク手段14Lのリンク46は、第3図Aに示
すアウターサイドのロツク手段14Rのリンクと
同様に、第2の係止片54が支持プレートのスト
ツパ36に係止されて、反時計方向への回動を規
制されている。そして、ロツクアーム42の他端
が、リンクの側壁46aに当接されているため、
ロツクアームの反時計方向への回動は規制され、
ロツクギヤ30の下方への回動を阻止している。
また、アウターサイドのロツク手段14Rのロツ
クアームの爪38が、ロツクギヤの歯部28のガ
イド面70に押圧され、ロツクアーム42が枢支
ピンの回りを時計方向に回動して、ハーフロツク
となる。つまり、アウターサイドのロツク手段1
4Rのロツクギヤ30が第3図Aに示す初期位置
から1/2ピツチ回動されて、ロツク手段14Rは、
初期位置におけるインナーサイドのロツク手段1
4Lと同様に、ハーフロツクとなる。
レスト本体12を引上げ、矢視のように時計方向
に回動させて、設定角度を調整する。アームレス
ト本体12が時計方向に回動されると、それに伴
なつてロツクギヤ30、ストツプピン56が回動
される。すると、第3図Bを見るとよくわかるよ
うに、インナーサイドのロツク手段14Lのロツ
クアームの爪38が、ロツクギヤの歯部のガイド
面70を乗り越え、次の歯部28bに噛合され
る。このような状態において、インナーサイドの
ロツク手段14Lのリンク46は、第3図Aに示
すアウターサイドのロツク手段14Rのリンクと
同様に、第2の係止片54が支持プレートのスト
ツパ36に係止されて、反時計方向への回動を規
制されている。そして、ロツクアーム42の他端
が、リンクの側壁46aに当接されているため、
ロツクアームの反時計方向への回動は規制され、
ロツクギヤ30の下方への回動を阻止している。
また、アウターサイドのロツク手段14Rのロツ
クアームの爪38が、ロツクギヤの歯部28のガ
イド面70に押圧され、ロツクアーム42が枢支
ピンの回りを時計方向に回動して、ハーフロツク
となる。つまり、アウターサイドのロツク手段1
4Rのロツクギヤ30が第3図Aに示す初期位置
から1/2ピツチ回動されて、ロツク手段14Rは、
初期位置におけるインナーサイドのロツク手段1
4Lと同様に、ハーフロツクとなる。
このように、アウターサイドのロツク手段14
R、インナーサイドのロツク手段14Lは、ロツ
ク、ハーフロツクを交互に繰り返す。そのため、
ロツクギヤの歯部28で設定されたピツチの1/2
ピツチごとに角度が設定できる。
R、インナーサイドのロツク手段14Lは、ロツ
ク、ハーフロツクを交互に繰り返す。そのため、
ロツクギヤの歯部28で設定されたピツチの1/2
ピツチごとに角度が設定できる。
また、上記のように、ロツクアームの爪38の
噛合がロツクギヤの歯部28のいずれの位置にお
いても、リンクの第2の係止片54が支持プレー
トのストツパ36に係止されるとともに、ロツク
アーム42の他端がリンクの側壁46aに当接さ
れている。そのため、ロツクギヤ30、つまりは
アームレスト本体12の反時計方向の回動は防止
される。また、アームレストの取付片62、支持
シヤフトのクランク18c間に配設されたリター
ンばね64の偏倚力によつてアームレスト本体1
2は反時計方向に偏倚されている。そのため、ロ
ツクギヤの歯部28、ロツクアームの爪38が確
実に噛合し、噛合時の歯部の飛び越しや不意な噛
合位置の移動、および、ロツクアームの爪38、
ロツクギヤの歯部28間のガタツキが防止され
る。
噛合がロツクギヤの歯部28のいずれの位置にお
いても、リンクの第2の係止片54が支持プレー
トのストツパ36に係止されるとともに、ロツク
アーム42の他端がリンクの側壁46aに当接さ
れている。そのため、ロツクギヤ30、つまりは
アームレスト本体12の反時計方向の回動は防止
される。また、アームレストの取付片62、支持
シヤフトのクランク18c間に配設されたリター
ンばね64の偏倚力によつてアームレスト本体1
2は反時計方向に偏倚されている。そのため、ロ
ツクギヤの歯部28、ロツクアームの爪38が確
実に噛合し、噛合時の歯部の飛び越しや不意な噛
合位置の移動、および、ロツクアームの爪38、
ロツクギヤの歯部28間のガタツキが防止され
る。
そして、第3図Bに示す状態から、アームレス
ト本体12を矢視のように、時計方向に更に回動
させると、ロツクアームの爪38は、ロツクギヤ
の歯部28に順次噛合、解除を繰り返しながら移
動し、アームレストの設定角度を調整する。そし
て、ロツクアームの爪38が、ロツクギヤの歯部
の下端の歯部28cを過ぎると、第3図Cに示す
ように、各ロツク手段14R,14Lのロツクア
ームの爪38はロツクギヤのガイド面30aに順
次押圧され、時計方向に回動されて、ロツクギヤ
のガイド面30aを摺動する。このとき、アーム
レスト本体12の回動に伴なつて、ストツプピン
56も回動されるため、リンク46の時計方向へ
の回動を規制する手段はなくなる。そのため、ロ
ツクアーム42の時計方向への回動に伴なつて、
リターンばね58の偏倚力によつて、時計方向に
回動される。
ト本体12を矢視のように、時計方向に更に回動
させると、ロツクアームの爪38は、ロツクギヤ
の歯部28に順次噛合、解除を繰り返しながら移
動し、アームレストの設定角度を調整する。そし
て、ロツクアームの爪38が、ロツクギヤの歯部
の下端の歯部28cを過ぎると、第3図Cに示す
ように、各ロツク手段14R,14Lのロツクア
ームの爪38はロツクギヤのガイド面30aに順
次押圧され、時計方向に回動されて、ロツクギヤ
のガイド面30aを摺動する。このとき、アーム
レスト本体12の回動に伴なつて、ストツプピン
56も回動されるため、リンク46の時計方向へ
の回動を規制する手段はなくなる。そのため、ロ
ツクアーム42の時計方向への回動に伴なつて、
リターンばね58の偏倚力によつて、時計方向に
回動される。
そして、第3図Cを見るとよくわかるように、
時計方向に回動されたリンクの係合片48が、ロ
ツクアーム42の他端に形成された切欠き40に
下方から係合される。すると、リターンばね58
がロツクアームの係止片60、リンクの第2の係
止片54間に架設されているため、ロツクアーム
を反時計方向に、リンクを時計方向にそれぞれ回
動させる偏倚力が作用し、ロツクアームの切欠き
40からのリンクの係合片50の離脱が防止され
る。つまり、ロツクギヤの歯部28、ロツクアー
ムの爪38の噛合が完全に解除され、ロツク手段
14はロツクフリーとなる。この状態で、アーム
レスト本体12が矢視のように、時計方向に更に
回動されると、第3図Dに示すように、アームレ
スト本体の両サイドのストツプピン56が、それ
ぞれの支持プレートのストツパ36に同時に当接
し、アームレスト本体12の回動が規制される。
このとき、アームレスト本体12が、シートバツ
ク16に対してほぼ水平になるように設定される
ことが好ましい。
時計方向に回動されたリンクの係合片48が、ロ
ツクアーム42の他端に形成された切欠き40に
下方から係合される。すると、リターンばね58
がロツクアームの係止片60、リンクの第2の係
止片54間に架設されているため、ロツクアーム
を反時計方向に、リンクを時計方向にそれぞれ回
動させる偏倚力が作用し、ロツクアームの切欠き
40からのリンクの係合片50の離脱が防止され
る。つまり、ロツクギヤの歯部28、ロツクアー
ムの爪38の噛合が完全に解除され、ロツク手段
14はロツクフリーとなる。この状態で、アーム
レスト本体12が矢視のように、時計方向に更に
回動されると、第3図Dに示すように、アームレ
スト本体の両サイドのストツプピン56が、それ
ぞれの支持プレートのストツパ36に同時に当接
し、アームレスト本体12の回動が規制される。
このとき、アームレスト本体12が、シートバツ
ク16に対してほぼ水平になるように設定される
ことが好ましい。
また、第3図Dに示すような、時計方向への最
大回動位置から、アームレスト本体12を矢視の
ように反時計方向に回動させると、ロツクアーム
の切欠き40、リンクの係合片50が係合されて
いるため、ロツクアームの爪38がロツクギヤの
歯部28に隣接してもロツクギヤの歯部、ロツク
アームの爪は噛合されない。そして、第3図Aに
示す初期位置まで回動されると、両サイドのロツ
ク手段14R,14Lにおいて、リンクの第1の
係止片52がアームレスト本体12のそれぞれの
ストツプピン56に同時に係止され、ストツプピ
ンがリンク46を反時計方向に回動させる。する
と、リンクの係合片50がロツクアームの切欠き
40から離脱し、ロツクアーム42がリターンば
ね58の偏倚力によつて反時計方向に回動され、
アウターサイドのロツク手段14R、インナーサ
イドのロツク手段14Lが、ともに第3図Aに示
す初期位置に戻される。
大回動位置から、アームレスト本体12を矢視の
ように反時計方向に回動させると、ロツクアーム
の切欠き40、リンクの係合片50が係合されて
いるため、ロツクアームの爪38がロツクギヤの
歯部28に隣接してもロツクギヤの歯部、ロツク
アームの爪は噛合されない。そして、第3図Aに
示す初期位置まで回動されると、両サイドのロツ
ク手段14R,14Lにおいて、リンクの第1の
係止片52がアームレスト本体12のそれぞれの
ストツプピン56に同時に係止され、ストツプピ
ンがリンク46を反時計方向に回動させる。する
と、リンクの係合片50がロツクアームの切欠き
40から離脱し、ロツクアーム42がリターンば
ね58の偏倚力によつて反時計方向に回動され、
アウターサイドのロツク手段14R、インナーサ
イドのロツク手段14Lが、ともに第3図Aに示
す初期位置に戻される。
このように、この考案におけるロツク手段14
によれば、ロツクギヤの歯部28aから歯部に順
次噛合しながらロツクアームの爪38が移動し、
ロツク手段14がロツクされて、アームレスト本
体12の角度調整が行なわれる。また、ロツクギ
ヤの歯部28を通過した後、ロツクアーム42
は、ロツクアームの切欠き40、リンクの係合片
50の係合によつてロツクされ、アームレスト本
体12が初期位置に容易に戻される。
によれば、ロツクギヤの歯部28aから歯部に順
次噛合しながらロツクアームの爪38が移動し、
ロツク手段14がロツクされて、アームレスト本
体12の角度調整が行なわれる。また、ロツクギ
ヤの歯部28を通過した後、ロツクアーム42
は、ロツクアームの切欠き40、リンクの係合片
50の係合によつてロツクされ、アームレスト本
体12が初期位置に容易に戻される。
このように、ロツク手段14を2個設け、ピツ
チを1/2ピツチずらして異相にすることによつて、
ロツクギヤの歯部28で設定されたピツチの1/2
ピツチごとに角度を設定することができる。その
ため、通常、6°程度のピツチで行なわれるアーム
レスト本体12の角度調整が、3°程度と半減し、
リクライニング装置によるシートバツクの傾斜角
度に対応した角度の微調整ができる。従つて、ア
ームレスト本体12を、カーラインに対して、常
に、ほぼ水平に設定できる。また、ロツクギヤの
歯部のピツチを小さくすることなく小さい調整角
度が得られるため、歯部の歯厚が厚く保たれ、十
分な強度を持つアームレストの角度調整機構10
が得られる。更に、ロツクギヤ30を大きく形成
する必要がないため、アームレスト本体12が大
型化しない。
チを1/2ピツチずらして異相にすることによつて、
ロツクギヤの歯部28で設定されたピツチの1/2
ピツチごとに角度を設定することができる。その
ため、通常、6°程度のピツチで行なわれるアーム
レスト本体12の角度調整が、3°程度と半減し、
リクライニング装置によるシートバツクの傾斜角
度に対応した角度の微調整ができる。従つて、ア
ームレスト本体12を、カーラインに対して、常
に、ほぼ水平に設定できる。また、ロツクギヤの
歯部のピツチを小さくすることなく小さい調整角
度が得られるため、歯部の歯厚が厚く保たれ、十
分な強度を持つアームレストの角度調整機構10
が得られる。更に、ロツクギヤ30を大きく形成
する必要がないため、アームレスト本体12が大
型化しない。
実施例においては、ロツク手段のロツクギヤ2
8をずらして異相としているが、これに限定され
ず、支持プレート34、ストツプピン56を1/2
ピツチ分ずらして構成してもよい。また、実施例
では、インナーサイドのロツク手段14Lを1/2
ピツチ時計方向にずらして異相としているが、こ
れに限定されず、アウターサイドのロツク手段1
4Rをずらして構成してもよいことはいうまでも
ない。
8をずらして異相としているが、これに限定され
ず、支持プレート34、ストツプピン56を1/2
ピツチ分ずらして構成してもよい。また、実施例
では、インナーサイドのロツク手段14Lを1/2
ピツチ時計方向にずらして異相としているが、こ
れに限定されず、アウターサイドのロツク手段1
4Rをずらして構成してもよいことはいうまでも
ない。
なお、この考案のアームレストの角度調整機構
は、車両用シートのアームレストに適するとはい
え、これに限定されず、たとえば、電車、飛行
機、会議室等のリクライニング装置付シートにも
応用できる。
は、車両用シートのアームレストに適するとはい
え、これに限定されず、たとえば、電車、飛行
機、会議室等のリクライニング装置付シートにも
応用できる。
上述した実施例は、この考案を説明するための
ものであり、この考案を何等限定するものでな
く、この考案の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの考案に包含されることはいう
までもない。
ものであり、この考案を何等限定するものでな
く、この考案の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの考案に包含されることはいう
までもない。
上記のように、この考案に係るアームレストの
角度調整機構は、ロツク手段を連動可能に2個設
け、いずれか一方のロツク手段のロツク位置を、
他方のロツク手段のロツク位置と1/2ピツチずら
して、異相としている。そのため、調整角度が半
減され、小さいピツチの設定が行なえ、リクライ
ニング装置の微調整に十分対応して、常に、アー
ムレストの水平を保つことができる。
角度調整機構は、ロツク手段を連動可能に2個設
け、いずれか一方のロツク手段のロツク位置を、
他方のロツク手段のロツク位置と1/2ピツチずら
して、異相としている。そのため、調整角度が半
減され、小さいピツチの設定が行なえ、リクライ
ニング装置の微調整に十分対応して、常に、アー
ムレストの水平を保つことができる。
また、このような構成では、ギヤのピツチを小
さく形成することなく小さな調整角度が得られる
ため、ロツクギヤの歯部の歯厚が厚く保たれ、十
分な強度を持つアームレストの角度調整機構が得
られる。
さく形成することなく小さな調整角度が得られる
ため、ロツクギヤの歯部の歯厚が厚く保たれ、十
分な強度を持つアームレストの角度調整機構が得
られる。
更に、ロツク手段を大型化することなく、ピツ
チの小さいアームレストの角度調整機構が得られ
るため、小型のアームレストが提供できる。
チの小さいアームレストの角度調整機構が得られ
るため、小型のアームレストが提供できる。
第1図は、この考案に係るアームレストの角度
調整機構の分解斜視図、第2図は、アームレスト
の角度調整機構の縦断面図、第3図A,B,C,
Dは、初期位置、回動中の2ケ所の位置、最大回
動位置における各ロツク手段の拡大側面図、第4
図は、アームレストの側面図である。 10……アームレストの角度調整機構、12…
…アームレスト本体、14,14L,14R……
ロツク手段、16……シートバツク、18……支
持シヤフト、26……アームレスト、28……ロ
ツクギヤの歯部、30……ロツクギヤ、34……
支持プレート、36……支持プレートのストツ
パ、38……ロツクアームの爪、40……ロツク
アームの切欠き、42……ロツクアーム、44…
…枢支ピン、46……リンク、50……リンクの
係合片、52……第1の係止片、54……第2の
係止片、56……ストツプピン、58……リター
ンばね。
調整機構の分解斜視図、第2図は、アームレスト
の角度調整機構の縦断面図、第3図A,B,C,
Dは、初期位置、回動中の2ケ所の位置、最大回
動位置における各ロツク手段の拡大側面図、第4
図は、アームレストの側面図である。 10……アームレストの角度調整機構、12…
…アームレスト本体、14,14L,14R……
ロツク手段、16……シートバツク、18……支
持シヤフト、26……アームレスト、28……ロ
ツクギヤの歯部、30……ロツクギヤ、34……
支持プレート、36……支持プレートのストツ
パ、38……ロツクアームの爪、40……ロツク
アームの切欠き、42……ロツクアーム、44…
…枢支ピン、46……リンク、50……リンクの
係合片、52……第1の係止片、54……第2の
係止片、56……ストツプピン、58……リター
ンばね。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 一端がシートバツクに固定されてシートバツ
クのサイドに延出した支持シヤフトに回動可能
に取付けられて、着座者の腕を支持するアーム
レストの角度調整機構において、 アームレスト本体内に、角度を有段的に設定
するロツク手段を連動可能に2個設け、一方の
ロツク手段のロツク位置を、他方のロツク手段
のロツク位置と1/2ピツチずらして異相とした
ことを特徴とするアームレストの角度調整機
構。 (2) 各ロツク手段が、 アームレスト本体に固定され、複数の歯部の
形成されたロツクギヤと、 アームレスト本体内で、支持シヤフトに固定
された支持プレートと、 中央部が支持プレートに枢支され、一端にロ
ツクアームの歯部に噛合可能な爪を、他端に切
欠きをそれぞれ備えたロツクアームと、 支持プレートに隣接し、ロツクアームと同一
側で支持シヤフトに遊嵌されたリンクと、 を具備し、前記リンクは、 ロツクアームの切欠きに係合可能な係合片
と、 第1、第2の係止片と、を備え、 第1の係止片は、アームレスト本体に固定さ
れたストツプピンに係止可能に設けられ、スト
ツプピンに押圧されて、ロツクアームの切欠き
とリンクの係合片との係合を解除し、 第2の係止片は、係合片に対向して設けら
れ、この第2の係止片とロツクアームの他端と
の間に配設されたリターンばねの偏倚力によつ
て、ロツクアームの爪とロツクギヤの歯部との
噛合、解除を行なう請求項1記載のアームレス
トの角度調整機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988041220U JPH0525488Y2 (ja) | 1988-03-30 | 1988-03-30 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988041220U JPH0525488Y2 (ja) | 1988-03-30 | 1988-03-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01145250U JPH01145250U (ja) | 1989-10-05 |
JPH0525488Y2 true JPH0525488Y2 (ja) | 1993-06-28 |
Family
ID=31267662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988041220U Expired - Lifetime JPH0525488Y2 (ja) | 1988-03-30 | 1988-03-30 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0525488Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-03-30 JP JP1988041220U patent/JPH0525488Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01145250U (ja) | 1989-10-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5749624A (en) | Seat reclining device | |
US6039400A (en) | Seat reclining device | |
KR100682164B1 (ko) | 기울임 의자용 잠금 구조 | |
US6520583B1 (en) | Compact disc recliner | |
US4770463A (en) | Reclining device | |
JPH1071042A (ja) | シートリクライニング装置 | |
US4558903A (en) | Angle adjustment device of a movable body for a vehicle seat | |
JPS6258936B2 (ja) | ||
US20050253437A1 (en) | Simplified linear recliner having a fixed pawl | |
JPS5951285B2 (ja) | 自動車用シ−トリクライニ | |
JP5326817B2 (ja) | 車両用シートの回転装置 | |
JPH06141949A (ja) | アームレストの角度調整機構 | |
JP3509150B2 (ja) | シートリクライニング装置 | |
JPH0525488Y2 (ja) | ||
JP2691345B2 (ja) | リクライニング装置 | |
JPH02228914A (ja) | シートのリクライニング装置 | |
JP3529511B2 (ja) | シートのリクライニング装置 | |
JP4855792B2 (ja) | シートバックの荷重調整構造を備えたシートリクライニング装置 | |
JPS60191837A (ja) | スイングシ−ト装置 | |
JPH03108Y2 (ja) | ||
JPH0141323Y2 (ja) | ||
JPH0333536Y2 (ja) | ||
JPH0527086Y2 (ja) | ||
JPS63504Y2 (ja) | ||
JPH0710947Y2 (ja) | 両ロックリクライニング装置 |