JPH0710947Y2 - 両ロックリクライニング装置 - Google Patents

両ロックリクライニング装置

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JPH0710947Y2
JPH0710947Y2 JP9199090U JP9199090U JPH0710947Y2 JP H0710947 Y2 JPH0710947 Y2 JP H0710947Y2 JP 9199090 U JP9199090 U JP 9199090U JP 9199090 U JP9199090 U JP 9199090U JP H0710947 Y2 JPH0710947 Y2 JP H0710947Y2
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JP
Japan
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reclining
reclining device
ratchet
main
lock
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JP9199090U
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昌裕 須崎
伸二 荒川
隆史 木下
昭久 山本
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Fuji Kiko Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Fuji Kiko Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は車両用座席装置に係り、特にはロックリクラ
イニング装置に関するものである。
[従来の技術] 一般に、自動車などの車両用座席装置は、乗員が安楽で
最適な着座姿勢を取ることができるように、座席のシー
トバックが前後方向へ傾動できるリクライニング装置が
設けられている。このリクライニング装置は、シートク
ッションに固定するベースプレートと、シートバックに
固定するアームが回動可能に軸着して連結され、そのベ
ースプレートに装着したリクライニング調整機構を介
し、シートバックが所定の角度で傾動可能に構成されて
いる。リクライニング調整機構は、前記アームの一端若
しくはアームと一体に結合されるツース部材と、このツ
ース部材に係脱可能に前記ベースプレートに軸支するラ
チェットとからなり、前記ラチェットには、それを揺動
操作する操作レバーが設けられる。操作レバーは、前記
ラチェットに係脱するカムを備え、ベースプレートに回
動可能に軸支されている(実開昭55−51310号公報、実
公昭62−34840号公報参照)。
ところで、近時は、リクライニング装置を座席の左右両
側に対称の構成で配設することが多くなった。しかしな
がら、このようにリクライニング装置を座席の左右両側
に配設すると、シートバックを傾動させる場合に、リク
ライニング装置はそれぞれツース部材とそれに噛合する
ラチェットを有しているので、それらの噛合を解除し、
またはロックする操作機構を左右別々に操作しなければ
ならない面倒が生じるため、左右いずれか一方を操作す
ると他方がその動きに連動する構成が取られる。この連
動構成としては、左右のリクライニング装置を同一の構
成とし、それらの操作レバーを互いにワイヤで引き、連
動可能にする。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記ワイヤで連動させる場合、左右のリ
クライニング装置のラチェットを同時に動作させて、ツ
ース部材との噛合(ロック)又はロック解除をしなけれ
ばならないが、部品等のバラツキにより、両者の噛合が
不整合となることがある。そのために、車両フロアー、
シートフレーム、スライド、リクライニング装置自体の
各部品精度をかなりレベルアップしなければならず、コ
スト上昇を招来する欠点がある。
この考案は、上記欠点の解消を目的としてなされたもの
である。
[課題を解決するための手段] この考案は上記課題の解決を図るべく、操作レバーで回
動するカムがラチェットを回動させ、該ラチェットとツ
ース部材の噛合を係脱させるリクライニング調整機構を
備えたリクライニング装置をシートバックの左右両側に
それぞれ設け、且つ、該一対のリクライニング装置を連
動可能に構成することにより、主リクライニング装置を
操作すると従リクライニング装置が連動し、シートバッ
クのロック及びロック解除を可能とした車両用座席装置
において、前記ラチェットの歯部を、それぞれの軸から
離間する位置が異なるように設定することにより、主従
両リクライニング装置のロックに時間差を持たせるよう
にした両ロックリクライニング装置、を構成するととも
に、 操作レバーで回動するカムがラチェットを回動させ、該
ラチェットとツース部材の噛合を係脱させるリクライニ
ング調整機構を備えたリクライニング装置をシートバッ
クの左右両側にそれぞれ設け、且つ、該一対のリクライ
ニング装置を連動可能に構成することにより、主リクラ
イニング装置を操作すると従リクライニング装置が連動
し、シートバックのロック及びロック解除を可能とした
車両用座席装置において、前記ラチェットに当接する主
従いずれか一方のカムの当接部の形状を他方と相違させ
ることにより、主従両リクライニング装置のロックに時
間差を持たせるようにした両ロックリクライニング装置
を構成した。
[作用] この考案の上記構成によれば、主リクライニング装置の
操作レバーを上方へ回動させると、主従両リクライニン
グ操作機構のロックは解除される。そこで、シートバッ
クを所望の傾斜角度に設定して操作レバーを離すと、ラ
チェットの歯部をその軸から遠く離間させた側、及び、
カムの当接部の形状を他方と相違させた側、のラチェッ
トとツース部材は、それぞれラチェットの歯部を常道に
した側、及び、カムの一部を切欠していない側、のそれ
とは若干遅れてロックをする。すなわち、主従両リクラ
イニング装置のロックに時間差を持たせ、それにより主
従両リクライニング操作機構の噛合に不整合が生じない
ようにした。
[実施例] 次にこの考案の一実施例を図面に基づき説明する。主リ
クライニング装置は、第1図及びその要部を第3図に示
したように、ベースプレート1に、軸2を介して回動可
能にアーム3が軸支され、そのアーム3にはツース部材
4が一体的に連結され、このツース部材4の歯部4aと噛
合する歯部5aを有するラチェット5が軸6を中心として
回動可能に軸着されている。ラチェット5はカム凸部5
b,5cとカム凹部5dを有し、それらに当接及び係脱してラ
チェット5を正逆両方向へ回動させるカム7が、操作レ
バー8と一体で軸9を介して回動可能にベースプレート
1に軸支されている。操作レバー8にはばね10の一端部
が連結され、そのばね9の他端部はベースプレート1に
連結されており、操作レバー8は常に反時計方向の回転
付勢がなされている。軸2,6,9は、それぞれベースプレ
ート1と補強プレート11に軸支され、特に、軸2にはア
ーム3を反時計方向へ回転付勢するばね12が弾装されて
いる。さらに、上記操作レバー8にはリンク13の一端部
が軸14で、また、該リンク13の他端部はバックレバー15
に軸16を介して、それぞれ回動可能に連結されている。
バックレバー15は略L字形をしてそのアーム15aの端部
に形成された立ち曲げ部に、ワイヤ17の一端部が、ボー
ルエンド18を介して連結されている。ワイヤ17は、ベー
スプレート1に固定した金具19で支持されるガイドチュ
ーブ20に挿通されて延伸し、チューブ21を介して従リク
ライニング装置に延伸する。
そして、従リクライニング装置は、第2図に示したよう
に、上記主リクライニング装置と略同一構成であって、
同一構成部分には同一符号を用いて重複する説明を省略
し、その主たる相違を説明すると、第1に、第4図に示
したように、主リクライニング装置(第1図)の操作レ
バー8に代わるレバー8aを、軸9を中心として回動可能
にベースプレート1に軸支するとともに、そのレバー8a
には前記ワイヤ17の他端部を連結する。ワイヤ17を挿通
したチューブ21は、ベースプレート1に固定したブラケ
ット22に金具23で支持されている。第2に、ラチェット
5は、第3図及び第4図に示したように、主従両リクラ
イニング装置にあって、それぞれ形状が異なっている。
第3図に示した主リクライニング装置のラチェット5の
軸6から最近の歯部5aまでの離間距離はAであり、第4
図に示した従リクライニング装置のそれはBであって、
この場合、A<Bに設定されている。つまり、主従両リ
クライニング装置のラチェット5,5の歯部5a,5aはそれぞ
れ位置ずれして設定されている。その結果、ロック解除
状態にあっては、従リクライニング装置の歯部4a,5aは
最近接距離bを形成するとともに、主リクライニング装
置の歯部4a,5aは最近接距離aを形成し、この場合、a
<bの関係が保持されるようにしてある。
なお、ラチェット5の構成は、主従両リクライニング装
置において上記実施例とは逆仕様としてもよい。
次に、上記実施例の作用について説明すると、主リクラ
イニング装置の操作レバー8を上方へ引いて軸9を中心
として時計方向へ回動させ、ロック解除の操作をする
と、バックレバー15がリンク13で引かれてその軸6を中
心として時計方向へ回動し、ワイヤ17を引くことによっ
て従リクライニング装置が連動し、両者のカム7が操作
レバー8と一体に回転し、そのカム7がカム凹部5dに進
入し、カム7はラチェット5のカム凸部5cに当接してラ
チェット5をその軸を中心として図示反時計方向へ回動
させ、歯部4a,5aの噛合を解除させる。このとき、従リ
クライニング装置の歯部4a,5a間の最近接距離bは、主
リクライニング装置の歯部4a,5a間の最近接距離aより
も大きくなっている。
そこで、シートバックを適宜傾斜させてリクライニング
調整をした後、操作レバー8を離すと、第3図及び第4
図に示したように、操作レバー8はばね10の力で元の状
態に復帰し、ワイヤ17を介して主従両リクライニング装
置のカム7が連動して回動することにより、ラチェット
5のカム凸部5bに当接してラチェット5をその軸を中心
として時計方向へ回動させる。このとき、主リクライニ
ング装置の歯部4a,5aは、最近接距離aが従リクライニ
ング装置のそれbよりも小さいので、直ちに噛合する。
しかしながら、従リクライニング装置の歯部4a,5aは、
それら間の最近接距離bが、主リクライニング装置のそ
れaよりも大きいので、直ちに噛合できない。すなわ
ち、主従両リクライニング装置のラチェット5,5が同じ
角度で回動しても、歯部4a,5aの噛合のタイミングはず
れることになる。したがって、主従両リクライニング装
置のロックに時間差が生じることとなるのである。
更に、この考案の第2実施例を説明すると、主従両リク
ライニング装置のロックに時間差を持たせるため、第6
図に示したように、従リクライニング装置のカム7は、
それが当接してラチェット5をロック解錠方向(反時計
方向)へ回動させるための当接部7aが、主リクライニン
グ装置のそれと比べ、形状を相違させて形成されてい
る。なお、ラチェット5,5は同一の構成であり、その他
の構成は前記第1実施例と同じである。
したがって、主従両リクライニング装置のカム7,7が同
じ角度θで回動した場合、第5図及び第6図に示したよ
うに、主リクライニング装置のカム7は、従リクライニ
ング装置のカム7よりも先にラチェット5のカム凸部5b
と当接してラチェット5とツース部材4とがロックする
が、それから若干遅れて従リクライニング装置のカム7
の当接部分7aがカム凸部5bと当接してラチェット5とツ
ース部材4とがロックすることとなるから、両ロックに
時間差が生じる。
なお、カム7の構成は、主従両リクライニング装置にお
いて上記第2実施例とは逆仕様としても、同じ効果を奏
することが明らかである。
[考案の効果] 以上説明したこの考案によれば、ひとつの座席装置の左
右両側に配設された一対のリクライニング装置の連動構
成において、ラチェットの歯部をそれぞれの軸から離間
する距離が異なるように設定し、若しくは、前記ラチェ
ットに当接するいずれか一方のカムの当接部の形状を他
方と相違させることにより、主リクライニング装置と従
リクライニング装置のロックが若干の時間差を有してな
されるようにしたから、左右同一構成のリクライニング
装置を用いた場合に、必ず一方のリクライニング装置が
先にロックできるため、部品精度を必要以上にレベルア
ップしなくとも良好なロック状態が得られ、したがっ
て、両ロックリクライニング装置のコストダウンを図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は主リクライニング装置の正面図、第2図は従リ
クライニング装置の正面図、第3図は第1図の要部説明
図、第4図は第2図の要部説明図、第5図及び第6図は
他の実施例を示す要部説明図である。 1,1a…ベースプレート、2,6,9…軸、3…アーム、4…
ツース部材、4a,5a…歯部、5…ラチェット、5b,5c…カ
ム凸部、5d…カム凹部、7…カム、7a…当接部、8…操
作レバー、8a…レバー、10…ばね、13…リンク、15…バ
ックレバー、17…ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 荒川 伸二 神奈川県綾瀬市小園771番地 池田物産株 式会社内 (72)考案者 木下 隆史 静岡県湖西市鷲津2028番地 富士機工株式 会社鷲津工場内 (72)考案者 山本 昭久 静岡県湖西市鷲津2028番地 富士機工株式 会社鷲津工場内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作レバーで回動するカムがラチェットを
    回動させ、該ラチェットとツース部材の噛合を係脱させ
    るリクライニング調整機構を備えたリクライニング装置
    をシートバックの左右両側にそれぞれ設け、且つ、該一
    対のリクライニング装置を連動可能に構成することによ
    り、主リクライニング装置を操作すると従リクライニン
    グ装置が連動し、シートバックのロック及びロック解除
    を可能とした車両用座席装置において、前記ラチェット
    の歯部を、それぞれの軸から離間する位置が異なるよう
    に設定することにより、主従両リクライニング装置のロ
    ックに時間差を持たせるようにしたことを特徴とする両
    ロックリクライニング装置。
  2. 【請求項2】操作レバーで回動するカムがラチェットを
    回動させ、該ラチェットとツース部材の噛合を係脱させ
    るリクライニング調整機構を備えたリクライニング装置
    をシートバックの左右両側にそれぞれ設け、且つ、該一
    対のリクライニング装置を連動可能に構成することによ
    り、主リクライニング装置を操作すると従リクライニン
    グ装置が連動し、シートバックのロック及びロック解除
    を可能とした車両用座席装置において、前記ラチェット
    に当接する主従いずれか一方のカムの当接部の形状を他
    方と相違させることにより、主従両リクライニング装置
    のロックに時間差を持たせるようにしたことを特徴とす
    る両ロックリクライニング装置。
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