JPH07265154A - リクライニング機構 - Google Patents
リクライニング機構Info
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- JPH07265154A JPH07265154A JP11711194A JP11711194A JPH07265154A JP H07265154 A JPH07265154 A JP H07265154A JP 11711194 A JP11711194 A JP 11711194A JP 11711194 A JP11711194 A JP 11711194A JP H07265154 A JPH07265154 A JP H07265154A
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- cam
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
- B60N2/02—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
- B60N2/22—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable
- B60N2/235—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable by gear-pawl type mechanisms
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Abstract
ットとポールの噛合部が幅方向にずれることがなくて、
当該噛合部の損傷を防止し得るリクライニング機構を提
供する。 【構成】リクライニング機構を構成するロアアームをシ
ートクッション側に固定される左右一対のプレート状ア
ーム部11,12にて構成するとともに、これら両アー
ム部11,12の少なくとも一方のアーム部の内面側に
ポール14がラチェット13bに対して進退可能に嵌合
する嵌合凹所11b,12bを設け、これら両アーム部
11,12にてラチエット13bおよびポール14を挟
持した。
Description
トクッションの後部にシートバックの下端部を連結する
ために使用されて、リクライニングシートを構成するリ
クライニング機構に関する。
ートクッション側に固定したロアアームと、シートバッ
ク側に固定され前記ロアアームに前後方向へ回動可能に
支持したアッパアームと、円弧状の歯部を有し前記両ア
ームの一方のアームに一体的または固定的に設けたラチ
エットと、前記両アームの他方のアームに前記ラチェッ
トの歯部に対して進退可能に設けられて前記ラチエット
の歯部に対向するポールと、同ポールを付勢して前進さ
せ前記ラチエットに噛合させるバネ部材と、前記ポール
に連結して設けられ同ポールを操作時に前記バネ部材に
抗して後退させて前記ラチエットから離脱させる操作レ
バーを備えたリクライニング機構がある。
ルが他方のアームに回動可能に支持されてラチェットの
歯部に対して進退する回動タイプのものが広く知られて
おり、またポールが他方のアームに直線的に摺動可能に
支持されてラチェットの歯部に対して進退する直動タイ
プのものも実公平1−11085号公報にて示されてい
る。
種形式のリクライニング機構においてはシートバック側
に過大な負荷が作用した場合には、ラチェットとポール
との噛合部に大きな荷重が作用して、当該噛合部、ラチ
ェットおよびポールの支持部が変形し、当該噛合部に幅
方向のずれが発生し、噛合部を損傷させるおそれがあ
る。従って、本発明の目的は、シートバックに過大な負
荷が作用してもラチェットとポールとの噛合部に幅方向
のずれが発生することがないリクライニング機構を提供
して、シートバックに過大な負荷が作用した場合にも、
リクライニング機構のラチェットとポールの噛合部の損
傷を防止し得るようにするとともに、リクライニング機
構における設定されたロック強度を保持し得るようにす
ることにある。
記した形式のリクライニング機構において、前記他方の
アームを前記シートクッション側またはシートバック側
に互いに重合された状態で固定される左右一対のプレー
ト状アーム部にて構成するとともに、これら両アーム部
の少なくとも一方のアーム部の内面側に前記ポールが前
記ラチェットに対して進退可能に嵌合する嵌合凹所を設
け、これら両アーム部にて前記ラチエットおよび前記ポ
ールを挟持したことを特徴とするものである。しかし
て、当該リクライニング機構においては、前記他方のア
ームを構成する少なくとも一方のアーム部の内面側に、
前記アッパアームの回動支点を中心とする円筒部を設け
て、同円筒部に前記ラチエットを回動可能に嵌合して支
持することが好ましい。
イニング機構において、前記アーム部における嵌合凹所
を前記ラチェットの円弧状の歯部の接線に対して直交状
に設けて同嵌合凹所に前記ポールを前記ラチェットに対
して直動可能に嵌合するとともに、前記両アーム部には
外周に一対のカム部を有するカムシャフトを回転可能に
支持して前記ポールに設けたカム穴を貫通させて同カム
シャフトのカム部を前記カム穴内に位置させるととも
に、同カムシャフトの先端部に操作レバーを連結し、同
操作レバーの回動操作により前記カムシャフトを回転さ
せて前記カム部と前記カム穴の係合作用により前記ポー
ルを進退させるようにしたことを特徴とするものであ
る。
ライニング機構において、前記ポールのカム穴を前記カ
ムシャフトの各カム部が摺接する前後一対の摺接部と同
各カム部が係合する前後一対の突起部を有する構成とす
るとともに、同カム穴の中央部にて前記ポールを直動方
向に2分割した状態の前後一対のポール部にて構成し、
前記操作レバーの非操作時には前記カムシャフトの各カ
ム部を前記ポールのカム穴の各摺接部に当接させて前記
ポールを離間させ、前記前側ポール部を前記ラチェット
の歯部に噛合させるとともに前記後側ポール部を前記嵌
合凹所の後端部に当接させ、かつ同操作レバーの回動操
作による前記カムシャフトの回転動作により同カムシャ
フトの各カム部を前記ポールのカム穴の各突起部に係合
させて、前記両ポール部を互いに引き戻すようにしたこ
とを特徴とするものである。
ライニング機構において、前記ポールのカム穴を前記カ
ムシャフトの各カム部が摺接する前後一対の摺接部と同
各カム部が係合する前後一対の突起部を有する構成とす
るとともに、同カム穴の中央部にて前記ポールを直動方
向に2分割した状態の前後一対のポール部にて構成し
て、前側ポール部を前記嵌合凹所に摺動可能に嵌合する
とともに後側のポール部を前記嵌合凹所内にて固定し、
かつ前記カムシャフトを支持する支持穴を前記前側ポー
ル部の移動方向に延びる長孔に構成し、前記操作レバー
の非操作時には前記カムシャフトの各カム部を前記ポー
ルのカム穴の各摺接部に当接させて前記両ポール部を離
間させて前記前側ポール部を前記ラチェットの歯部に噛
合させ、かつ同操作レバーの回動操作による前記カムシ
ャフトの回転動作により同カムシャフトの各カム部を前
記ポールのカム穴の各突起部に係合させて前記前側ポー
ル部を引き戻すようにしたことを特徴とするものであ
る。
イニング機構においては、シートバックに過大な負荷が
作用した場合には、ラチェットは他方のアームを構成し
シートクッション側またはシートバック側に互いに重合
状態で固定された左右一対の両アーム部の内面にて支承
されるとともに、ポールはこれら両アーム部の内面およ
びアーム部の内面側に設けた嵌合凹所の起立壁面にて支
承される。このため、過大な負荷に起因する大きな荷重
がラチェットとポールとの噛合部に作用しても、当該荷
重は両アーム部の内面および嵌合凹所の起立壁面にて受
承され、当該噛合部に幅方向のずれが発生することはな
く、当該噛合部が損傷したりロック強度が低下したりす
るようなことはない。また、当該リクライニング機構に
おいて、ラチェットをアーム部に設けた円筒部上に嵌合
して支持する構成を採れば、ラチェットに対する支持強
度、ラチェットおよびポールの噛合部の強度を一層増大
させることができる。なお、当該リクライニング機構に
おいては、両アーム部によりラチェットおよびポール等
の機能部品を挟持する構造を採っているため、外観の見
栄えがよいことは勿論のこと、機能部品に対する外力に
よる損傷を防止することができる。
ニング機構においては、嵌合凹所の荷重受け面をポール
に沿って長く構成することができて、ロック強度をさら
に増大させることができるとともに、ポールの回動タイ
プのリクライニング機構に比較してポールを回動可能に
支持する支持ピン、ポールの背部を支承するカム部材、
およびラチェットとポール間に配設されるカム機構を廃
止することができるため、構成部品の低減を図ることが
できる。
クライニング機構においては、操作レバーの非操作時に
はポールを直動操作させるカムシャフトが両ポール部に
当接しているため、噛合部に付与され荷重は両ポール部
を通して他方のアームの嵌合凹所の後端部で支承される
ため、カムシャフトの支持部に付与される荷重が分散さ
れて軽減される。また、第3の発明のごとくポールが分
割タイプのリクライニング機構を、本発明の第4の発明
に係るリクライニング機構のごとく構成した場合には、
操作レバーの操作時にはカムシャフトは回転と同時に前
側ポール部の引き戻し方向に移動するため、操作レバー
の回動操作量を第3の発明に係るリクライニング機構に
比較して低減させることができる。
1〜図4には本発明の第1実施例に係るリクライニング
機構が示されている。当該リクライニング機構のうち、
図1〜図3に示すリクライニング機構10Aは左側使用
のリクライニング機構であり、また図4に示すリクライ
ニング機構10Bは右側使用のリクライニング機構であ
る。
アアーム11,12、アッパアーム13、ポール14、
カムシャフト15、操作レバー16、バネ部材17、操
作ケーブル18およびスパイラルスプリング19を主要
構成部材としている。
アームの各アーム部に該当するもので左右対称の形状を
呈し、各ロアアーム11,12の内面側には外側へ膨出
して形成した略楕円径の第1嵌合凹所11a,12aお
よび長方形の第2嵌合凹所11b,12bが形成されて
いる。第1嵌合凹所11a,12aはロアアムーム1
1,12の上端側に位置するとともに、第2嵌合凹所1
1b,12bは第1嵌合凹所11a,12aの下方の中
間部から傾斜して下方へ延びている。各ロアアーム1
1,12の第1嵌合凹所11a,12aの略中央部は非
膨出の円筒状の突出部11c,12cに形成され、各突
出部11c,12cの中央部には貫通穴11d,12d
が形成されている。第2嵌合凹所11b,12bは、貫
通穴11d,12dの中心を径方向に横切る直線上に位
置しており、その長手方向の略中央部に貫通穴11e,
12eが形成されている。
て、アッパアーム13、ポール14およびカムシャフト
15を収容した状態で、非膨出部である下端縁部11
f,12fにて図示しないシートトラックのアッパレー
ルの側部に固定されている。アツパレールにはシートク
ッションが固定されて、アッパレールはシートクッショ
ンを支持するものである。
形成された所定厚みのもので、アッパアーム13の上側
がアーム部13aにかつ下側がラチェット13bに形成
されている。ラチェット13bは下側に円弧状歯部13
cを備えている。また、アッパアーム13の略中央部に
は円形穴13dが形成されている。円形穴13dは各ロ
アアーム11,12の第1嵌合凹所11a,12aの突
出部11c,12cが嵌合する大きさの内径に形成され
ている。かかるアッパアーム13は、その円形穴13d
を両ロアアーム11,12の突出部11c,12cに嵌
合された状態で第1嵌合凹所11a,12aに嵌合さ
れ、かつ両ロアアーム11,12に挟持された状態で前
後方向へ回動可能に支持されている。
らなる長方形のもので、先端にはラチェット13bの歯
部13cの一部に選択的に噛合可能な歯部14aを備
え、かつ中間部にはカム穴14bを備えている。ポール
14は両ロアアーム11,12の第2嵌合凹所11b,
12bに進退可能に嵌合されて、ラチェット13bの歯
部13cに対向し、前進時にはラチェット13bの歯部
に噛合し、かつ後退時にはラチェット13bから離脱す
る。ポール14は両ロアアーム11,12の貫通穴11
e,12e、およびカム穴14bを貫通するカムシャフ
ト15により支持されて、第2嵌合凹所11a,12b
内に位置して両ロアアーム11,12により挟持されて
いる。
に一対の突起部14b1,14b2とその間に設けたテー
パ部14b3を備え、またカムシャフト15は一対のカ
ム部15a,15bを備えている。カムシャフト15の
先端には操作レバー16が固定されており、操作レバー
16とロアアーム11間にはバネ部材17が介装されて
いる。バネ部材17は操作レバー16を介してカムシャ
フト15を図1の図示反時計方向へ付勢するもので、カ
ムシャフト15の第1カム部15aをポール14のカム
穴14bのテーパ部14b3に位置させて、ポール14
を前進させてラチェット13bに噛合させている。この
状態でカムシャフト15が時計方向へ回転すると、第1
カム部15aがカム穴14bの第1突起部14b1に係
合してポール14を後退方向へ押動し、その後の時計方
向への回転により上記係合状態を保持した状態で第2カ
ム部15bが第2突起部14b2に係合する。
16aには操作ケーブル18の一端が連結されている。
操作ケーブル18はロアアーム11の第2非膨出部11
gに設けたケーブルガイド18aを経て右側使用のリク
ライニング機構10B側へ延びていて、後述するリクラ
イニング機構10Bの操作アーム部16bに連結されて
いる。なお、リクライニング機構10Aにおいては、両
ロアアーム11,12の貫通穴11d,12dに支持ピ
ン19aが取付けられていて、スパイラルスプリング1
9の一端が支持ピン19aに掛止され、かつその他端が
アッパアーム13の掛止部13dに掛止されている。ス
パイラルスプリング19はアツパアーム13を常に前方
へ回動させるべく付勢している(図1の図示反時計方
向)。
4に示すように、左側使用のリクライニング機構10A
とは基本的には左右対称に形成されているもので、同一
の部材についてはリクライニング機構10Aの符号と同
一の符号を付して詳細な説明は省略する。しかして、当
該リクライニング機構10Bにおいては操作アーム部1
6bが操作レバーを兼ねているとともに、ポール14の
カム穴14bおよびカムシャフト15の関係がリクライ
ニング機構10Aにおけるこれらの関係とは上下逆の関
係にあり、操作ケーブル19の引っ張り操作によりカム
シャフト15が回転してポール14をリクライニング機
構10Aのポール14と同様に進退させる。
0A,10Bにおいては、操作レバー16の非操作時に
は操作レバー16およびカムシャフト15はバネ部材1
7の作用により図1および図4に示す状態にあり、この
状態においてはポール14がラチェット13bに噛合し
ていて、アッパアーム13の前方への回動を規制してい
る。従って、アッパアーム13に固定されて支持されて
いるシートバックはシートクッションに対してロック状
態にあって、所定の傾斜角で起立している。
に抗して図示時計方向へ回動操作すると、リクライニン
グ機構10Aにおいては操作レバー16が図5に示すよ
うに回動して操作ケーブル18を矢印方向へ引っ張り、
リクライニング機構10Bにおいては図6に示すように
操作ケーブル18が矢印方向へ引っ張られて操作アーム
部16bを同図の時計方向へ回動させる。この結果、両
リクライニング機構10A,10Bにおいては、カムシ
ャフト15の第1カム部15aがポール14のカム穴1
4bの第1突起部14b1に係合して、ポール14を後
退方向へ押動してラチェット13bから離間させ、アッ
パアーム13のロアアーム11,12に対するロックが
解除される。これにより、アッパアーム13と一体のシ
ートバックのシートクッションに対するロックが解除さ
れ、シートバックを前後方向へ回動してその傾斜角を調
整することができる。この状態のカムシャフト15にお
いては、第2カム部15bがカム穴14bの第2突起部
14b2に係合してポール14を前進方向へ押圧するた
め、第1カム部15aの第1突起部14b1への後退方
向への押圧力との関係から、それ以上の操作レバー16
の時計方向への回動が規制される。
Aにおける、シートバックの前後方向へ回動させた場合
のラチェット13bとポール14との関係を示してい
る。図7はシートバックを最大限後方へ回動させてロッ
クした状態であり、この状態ではアッパアーム13はロ
アアーム11の第2非膨出部11gに当接してそれ以上
の後方への回動が規制され、操作レバー16の回動操作
を解除するとバネ部材17の作用によりカムシャフト1
5が反時計方向へ回動する。この回動時にカムシャフト
15の第1カム部15aがカム穴14bのテーパ部14
b3に係合してポール14を前進させてラチェット13
bに噛合させる。これにより、アッパアーム13および
これと一体のシートバックがロックされる。かかるロツ
ク状態はリクライニング機構10B側も全く同様であ
る。
せた状態のラチェット13bとポール14の関係を示し
ており、この状態ではアッパアーム13は第2非膨出部
11gに当接してそれ以上の前方への回動が規制され、
操作レバー16の回動操作を解除するとカムシャフト1
5はバネ部材17の作用により反時計方向へ回動してポ
ール14を前進させ、ポール14の歯部14aをラチェ
ット13bの歯部13cの存在していない肩部に当接さ
せる。この状態ではスパイラルスプリング19の付勢力
にて、シートバックの後方への回動が所定の力で規制さ
れている。かかる状態はリクライニング機構10B側に
おいても同様である。なお、両リクライニング機構10
A,10Bにおいては、アッパアーム13を図7および
図8に示す位置の範囲において任意の位置に回動させて
ロックすることが可能であることは当然である。
A,10Bにおいては、各ロアアーム11,12の各嵌
合凹所11a,11b、12a,12bに内面側へ突出
する複数の突条11h,12hを形成して、アッパアー
ム13およびポール14と各ロアアーム11,12との
摺接を線接触させて、これら両者13,14が円滑に摺
動するように考慮されている。
10A,10Bにおいては、ラチェット13bと一体の
アッパアーム13、およびポール14は、一対のロアア
ーム11,12の嵌合凹所11a,11b、12a,1
2bに嵌合されて挟持されているため、シートバックに
過大な負荷が作用した場合には、両ロアアーム11,1
2の内面にて支承されるとともに各嵌合凹所11a,1
1b、12a,12bの起立壁面にて支承される。この
ため、過大な負荷に起因する大きな荷重がラチェット1
3bとポール14との噛合部に作用しても、当該荷重は
両ロアアーム11,12の内面および嵌合凹所11a,
11b、12a,12bの起立壁面にて受承され、当該
噛合部に幅方向のずれが発生することはなく、当該噛合
部が損傷したりロック強度が低下したりするようなこと
はない。また、両リクライニング機構10A,10Bに
おいては、ラチェット13bと一体のアッパアーム13
を両ロアアーム11,12に設けた突出部11c,12
c上に嵌合して支持する構成を採っているため、ラチェ
ット13bに対する支持強度、ラチェット13bおよび
ポール14の噛合部の強度を一層増大させることができ
る。
0A,10Bにおいては、両ロアアーム11,12をア
ッパアームとしてシートバック側に固定し、かつアッパ
アーム13をロアアームとしてシートクッション側に固
定して使用することが可能であり、かかる使用態様によ
っても本実施例と同様の作用効果を奏する。
例に係るリクライニング機構10Cが示されている。当
該リクライニング機構10Cは第1実施例に係るリクラ
イニング機構10Aを基本構成とするもので、ポール1
4Cの構成が同リクライニング機構10Aのポール14
の構成とは相違する。ポール14Cはそのカム穴を中心
に前後に2分割した状態の前後一対のポール部14c,
14dにて構成されていて、各ポール部14c,14d
におけるカム穴は180度回転した状態で一致する対称
の形状に形成されている。各ポール部14c,14dの
カム穴の内周縁には、摺接面14c1,14d1と、係合
突起部14c2,14d2とが形成されている。各ポール
14c,14dは両ロアアーム11,12の嵌合凹所1
1b,12bに嵌合され、カムシャフト15が各カム穴
を貫通して同カム穴内に各カム部15a,15bが位置
している。カムシャフト15の各カム部15a,15b
は、カムシャフト15が非回転時には、各ポール部14
c,14dの摺接面14c1,14d1に当接して各ポー
ル部14c,14dを互いに離間させ、前側ポール部1
4cをラチェット13bに噛合させているとともに、後
側ポール部14dを第2嵌合凹所11b,12bの後端
起立面に当接させている。なお、当該リクライニング機
構10Cのその他の構成については、第1実施例に係る
リクライニング機構10Aの構成と同一であるので、同
一の構成部材および同一の構成部位については同リクラ
イニング機構10Aにおけると同一の符号を付してその
詳細な説明を省略する。
0Cにおいては、操作レバー16の非操作時には操作レ
バー16およびカムシャフト15はバネ部材17の作用
により図9および図10に示す状態にあり、この状態に
おいてはポール14Cの前側ポール部14Cがラチェッ
ト13bに噛合してアッパアーム13の前方への回動を
規制しているとともに、後側ポール部14dが第2嵌合
凹所11b,12bの後端起立面に当接している。従っ
て、アッパアーム13に固定されて支持されているシー
トバックはシートクッションに対してロック状態にあっ
て、所定の傾斜角で起立している。
に抗して図示時計方向へ回動操作すると、操作レバー1
6が図11に示すように回動してカムシャフト15を図
示時計方向へ回転させる。これにより、カムシャフト1
5の第1カム部15aは前側ポール部14cのカム穴の
摺接面14c1を摺接して係合突起部14c2に係合する
とともに、第2カム部15bが後側ポール部14dのカ
ム穴の摺接面14d1を摺接して係合突起部14d2に係
合し、カムシャフト15は両ポール部14c,14dを
互いに引き戻し、前側ポール14cは後退してラチェッ
ト13bから離間してアッパアーム13のロアアーム1
1,12に対するロックを解除する。これにより、アッ
パアーム13と一体のシートバックのシートクッション
に対するロックが解除され、シートバックを前後方向へ
回動させてその傾斜角を調整することができる。なお、
操作レバー16の回動操作を解除すれば、同操作レバー
16が回動復帰してカムシャフト15を回転復帰させ、
両ポール部14c,14dを互いに離間させて図9およ
び図10に示す状態に復帰させる。
Cにおいては、操作レバー16の非操作時にはカムシャ
フト15の各カム部15a,15bが各ポール部14
c,14dの摺接面14c1,14d1に当接して、前側
ポール部14cをラチェット13bに噛合させていると
ともに、後側ポール部14dを嵌合凹所11b,12b
の後端起立面に当接させているため、シートバックに対
する過大な負荷に起因する大きな荷重がラチェット13
bとポール14Cの前側ポール部14cとの噛合部に作
用した場合には、同荷重は前側ポール部14c、カムシ
ャフト15、後側ポール部14dを経て両ロアアーム1
1,12の第2嵌合凹所11b,12bの後端起立面に
て受承されるため、カムシャフト15の支持部にのみに
集中することなく広く分散され、カムシャフト15の支
持部の損傷を防止することができる。
に係るリクライニング機構10Dが示されている。当該
リクライニング機構10Dは第2実施例に係るリクライ
ニング機構10Cを基本構成とするもので、ポール14
Dの構成が同リクライニング機構10Cのポール14C
の構成とは相違するとともに、両ロアアーム11,12
に形成した貫通孔11e,12eが長孔である点で相違
する。ポール14Dを構成する各ポール部14e,14
fは各ポール部14c,14dと同一構成のものである
が、後側ポール部14fには掛止突起部14f3が設け
られていて、後側ポール14fは掛止突起部14f3を
ロアアーム11に設けた掛止穴11fに掛止した状態
で、第2嵌合凹所11b,12bに嵌合されている。こ
の状態においては、後側ポール部14fはロアアーム1
1に固定状態にある。なお、当該リクライニング機構1
0Dのその他の構成については、第2実施例に係るリク
ライニング機構10Cの構成と同一であるので、同一の
構成部材および同一の構成部位については同リクライニ
ング機構10Cにおけると同一の符号を付してその詳細
な説明を省略する。
0Dにおいては、操作レバー16の非操作時には操作レ
バー16およびカムシャフト15はバネ部材17の作用
により図12および図13に示す状態にあり、この状態
においてはポール14Dの前側ポール部14eがラチェ
ット13bに噛合してアッパアーム13の前方への回動
を規制しているとともに、後側ポール部14fが第2嵌
合凹所11b,12bの後端起立面に当接している。従
って、アッパアーム13に固定されて支持されているシ
ートバックはシートクッションに対してロック状態にあ
って、所定の傾斜角で起立している。
に抗して図示時計方向へ回動操作すると、操作レバー1
6が図14に示すように回動してカムシャフト15を図
示時計方向へ回転させる。これにより、カムシャフト1
5の第1カム部15aは前側ポール部14eのカム穴の
摺接面14e1を摺接して係合突起部14e2に係合する
とともに、第2カム部15bが後側ポール部14fのカ
ム穴の摺接面14f1を摺接して係合突起部14f2に係
合し、カムシャフト15は前側ポール部14eを引き戻
しつつ自らは後方へ移動し、前側ポール部14eをラチ
ェット13bから離間してアッパアーム13のロアアー
ム11,12に対するロックを解除する。これにより、
アッパアーム13と一体のシートバックのシートクッシ
ョンに対するロックが解除され、シートバックを前後方
向へ回動させてその傾斜角を調整することができる。な
お、操作レバー16の回動操作を解除すれば、同操作レ
バー16が回動復帰してカムシャフト15を回転復帰さ
せ、前側ポール部14eを前方へ摺動させるととともに
自らも前方移動し、図12および図13に示す状態に復
帰させる。
Dにおいては、操作レバー16の非操作時にはカムシャ
フト15の各カム部15a,15bが各ポール部14
e,14fの摺接面14e1,14f1に当接して、前側
ポール部14eをラチェット13bに噛合させていると
ともに、後側ポール部14fをロアアーム11,12の
嵌合凹所11b,12bの後端起立面に当接させている
ため、シートバックに対する過大な負荷に起因する大き
な荷重がラチェット13bと前側ポール部14eとの噛
合部に作用した場合には、同荷重は前側ポール部14
e、カムシャフト15、後側ポール部14fを経て両ロ
アアーム11,12の第2嵌合凹所11b,12bの後
端起立面、およびロアアーム11の掛止穴11eにて受
承されるため、カムシャフト15の支持部にのみに集中
することなく広く分散され、カムシャフト15の支持部
の損傷を防止することができる。
いては、操作レバー16の操作時にはカムシャフト15
は回転と同時に後側ポール部14fに近接する方向へ移
動するように構成しているため、操作レバー16の回動
操作量を第2実施例に係るリクライニング機構10Cに
おける操作レバー16の回動操作量に比較して低減させ
ることができる。
ライニング機構20が示されている。当該リクライニン
グ機構20は上記した各実施例のリクライニング機構と
は異なりポール24が回動タイプのもので、ポール24
およびポール24と操作レバー26との連結手段が第1
実施例におけるリクライニング機構10Aとは相違する
が、その他の構成は同リクライニング機構10Aと同様
である。従って、当該リクライニング機構20において
は、リクライニング機構10Aと同一の構成部材および
同一の構成部位については20番台の類似の符号を付し
てその詳細な説明を省略する。
おいては、ポール24が両ロアアーム21,22に支持
ピン24aを介して回動可能に支持されて第2嵌合凹所
21b,22bに回動可能に嵌合されており、また同嵌
合凹所21b,22bにはカム25が回動可能に嵌合さ
れている。このカム25は回転シャフト25aを介して
操作レバー26に一体回転可能に連結されて、ポール2
4の背部に離間可能に当接している。また、操作レバー
26には円弧状カム穴26aが設けられており、ポール
24に設けた係合ピン24bがロアアーム21から突出
してカム穴26aに挿入されている。
操作レバー26の図示時計方向への回動操作によりポー
ル24を回動させてラチェット23bから離間さること
に関しては、従来のポールの回動タイプと全く同様であ
るが、アッパアーム23、ポール24およびカム25が
両ロアアーム21,22の各嵌合凹所に嵌合された状態
で挟持されて支持されているため、第1実施例のリクラ
イニング機構10A,10Bと同様の作用効果を奏す
る。すなわち、シートバックに過大な負荷が作用した場
合、過大な負荷に起因する大きな荷重がラチェット23
bとポール24の噛合部に作用しても、当該荷重は両ロ
アアーム21,22の内面および嵌合凹所21a,21
b、22a,22bの起立壁面にて受承され、当該噛合
部に幅方向のずれが発生することはなく、当該噛合部が
損傷したりロック強度が低下したりするようなことはな
い。また、当該リクライニング機構20においても、ラ
チェット23bと一体のアッパアーム23を両ロアアー
ム21,22に設けた突出部21c,22c上に嵌合し
て支持する構成を採っているため、ラチェット23bに
対する支持強度、ラチェット23bおよびポール24の
噛合部の強度を一層増大させることができる。
ニング機構の側面図である。
2線方向に見た断面図である。
ニング機構の側面図である。
レバーの操作時の部分側面図である。
レバーの操作時の部分側面図である。
トバックの後方への傾斜角調整後の状態を示す部分側面
図である。
トバックの前方への傾斜角調整後の状態を示す部分側面
図である。
の図1に対応する側面図である。
3線方向に見た断面図である。
操作時の部分側面図である。
構の部分側面図である。
4−4線方向に見た部分断面図である。
操作時の部分側面図である。
イニング機構の側面図である。
グ機構、11,12,21,22…ロアアーム、11
a,12a,21a,22a…第1嵌合凹所、11b,
12b,21b,22b…第2嵌合凹所、11c,12
c,21c,22c…円筒状突出部、13,23…アッ
パアーム、13a,23a…アーム部、13b,23b
…ラチェット、14,14C,14D,24…ポール、
14b…カム穴、14b1,14b2…突起部、14c,
14e…前側ポール部、14d,14f…後側ポール
部、14c1,14d1,14e1,14f1…摺接面、1
4c2,14d2,14e2,14f2…係合突起部、15
…カムシャフト、15a,15b…カム部、25…カ
ム、16,26…操作レバー、17…バネ部材、18…
操作ケーブル。
Claims (5)
- 【請求項1】シートクッション側に固定したロアアーム
と、シートバック側に固定され前記ロアアームに前後方
向へ回動可能に支持したアッパアームと、円弧状の歯部
を有し前記両アームの一方のアームに一体的または固定
的に設けたラチエットと、前記両アームの他方のアーム
に前記ラチェットの歯部に対して進退可能に設けられて
前記ラチエットの歯部に対向するポールと、同ポールを
付勢して前進させ前記ラチエットに噛合させるバネ部材
と、前記ポールに連結して設けられ操作時に同ポールを
前記バネ部材に抗して後退させて前記ラチエットから離
脱させる操作レバーを備えたリクライニング機構におい
て、前記他方のアームを前記シートクッション側または
前記シートバック側に互いに重合された状態で固定され
る左右一対のプレート状アーム部にて構成するととも
に、これら両アーム部の少なくとも一方のアーム部の内
面側に前記ポールが前記ラチェットに対して進退可能に
嵌合する嵌合凹所を設け、これら両アーム部にて前記ラ
チエットおよび前記ポールを挟持したことを特徴とする
リクライニング機構。 - 【請求項2】請求項1に記載のリクライニング機構にお
いて、前記他方のアームを構成する少なくとも一方のア
ーム部の内面側に前記アッパアームの回動支点を中心と
する円筒部を設けて、同円筒部に前記ラチエットを回動
可能に嵌合して支持したことを特徴とするリクライニン
グ機構。 - 【請求項3】請求項1または2に記載のリクライニング
機構において、前記アーム部における嵌合凹所を前記ラ
チェットの円弧状の歯部の接線に対して直交状に設けて
同嵌合凹所に前記ポールを前記ラチェットに対して直動
可能に嵌合するとともに、前記両アーム部には外周に一
対のカム部を有するカムシャフトを回転可能に支持して
前記ポールに設けたカム穴を貫通させて同カムシャフト
のカム部を前記カム穴内に位置させるとともに、同カム
シャフトの先端部に前記操作レバーを連結し、同操作レ
バーの回動操作により前記カムシャフトを回転させて前
記カム部と前記カム穴の係合作用により前記ポールを進
退させるようにしたことを特徴とするリクライニング機
構。 - 【請求項4】請求項3に記載のリクライニング機構にお
いて、前記ポールのカム穴を前記カムシャフトの各カム
部が摺接する前後一対の摺接部と同各カム部が係合する
前後一対の突起部を有する構成とするとともに、同カム
穴の中央部にて前記ポールを直動方向に2分割した状態
の前後一対のポール部にて構成し、前記操作レバーの非
操作時には前記カムシャフトの各カム部を前記ポールの
カム穴の各摺接部に当接させて前記両ポール部を離間さ
せ、前記前側ポール部を前記ラチェットの歯部に噛合さ
せるとともに前記後側ポール部を前記嵌合凹所の後端部
に当接させ、かつ同操作レバーの回動操作による前記カ
ムシャフトの回転動作により同カムシャフトの各カム部
を前記ポールのカム穴の各突起部に係合させて、前記両
ポール部を互いに引き戻すようにしたことを特徴とする
リクライニング機構。 - 【請求項5】請求項3に記載のリクライニング機構にお
いて、前記ポールのカム穴を前記カムシャフトの各カム
部が摺接する前後一対の摺接部と同各カム部が係合する
前後一対の突起部を有する構成とするとともに、同カム
穴の中央部にて前記ポールを直動方向に2分割した状態
の前後一対のポール部にて構成して、前側ポール部を前
記嵌合凹所に摺動可能に嵌合するとともに後側のポール
部を前記嵌合凹所内にて固定し、かつ前記カムシャフト
を支持する支持穴を前記前側ポール部の移動方向に延び
る長孔に構成し、前記操作レバーの非操作時には前記カ
ムシャフトの各カム部を前記ポールのカム穴の各摺接部
に当接させて前記両ポール部を離間させて前記前側ポー
ル部を前記ラチェットの歯部に噛合させ、かつ同操作レ
バーの回動操作による前記カムシャフトの回転動作によ
り同カムシャフトの各カム部を前記ポールのカム穴の各
突起部に係合させて、前記前側ポール部を引き戻すよう
にしたことを特徴とするリクライニング機構。
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JP (1) | JP3582099B2 (ja) |
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1995
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EP0758592A1 (en) | 1997-02-19 |
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