JPH07136032A - シートリクライニング装置 - Google Patents

シートリクライニング装置

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JPH07136032A
JPH07136032A JP29049093A JP29049093A JPH07136032A JP H07136032 A JPH07136032 A JP H07136032A JP 29049093 A JP29049093 A JP 29049093A JP 29049093 A JP29049093 A JP 29049093A JP H07136032 A JPH07136032 A JP H07136032A
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pole
cam
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lower arm
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Yukifumi Yamada
田 幸 史 山
Hiroyuki Okazaki
崎 裕 行 岡
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポール及びカムの寸法誤差等による接合不良
を回避でき且つカムとポールとの接合代が確実に確保で
きるようにすること。 【構成】 軸(3)に形成された二面巾軸部(7)のカ
ム(41)に形成された二面巾穴部(8)への挿通によ
つてカム(41)を軸(3)に支持し、二面巾軸部
(7)の第1円弧部(72)と二面巾穴部(8)の第2
円弧部(82)との間のクリアランス(B)を利用し
て、しかも、二面巾軸部(7)の第1平面部(71)と
二面巾穴部(8)の第2平面部(81)との摺接によつ
て、カム(41)は軸(3)に対してポール(51)の
摺動方向のみに移動させられるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、シートリクライニング
装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種のシートリクライニング装
置としては、特開平2−128707号公報に示される
ものが知られている。これは、シートクツシヨンに固定
されたロアアームと、シートバツクに固定されたアツパ
アームと、ロアアームにアツパアームを回動自在に支持
する軸と、ロアアームとアツパアームとの間に設けられ
摺動自在なポール及びラチエツトを持つロツク機構と、
軸に支持されポールを摺動動作させるカムを持つロツク
解除機構とを有するものであつて、ポールとラチエツト
の噛合をポールとカムの接合によつて維持させることで
アツパアームのロアアームに対する回動が規制され、カ
ムを回転させてカムとポールの接合を解除することによ
つてポールとラチエツトの噛合を解除させることでアツ
パアームのロアアームに対する回動が許容されるもので
あつた。又、カムの軸への支持は、回転軸に形成された
所定径の軸部をカムに形成され軸部より大径とされた穴
部内に所定のクリアランスをもつように挿通させること
で行われ、このクリアランスを利用した軸に対するカム
の移動でポール及びカムの寸法誤差等によるカムとポー
ルの接合不良を回避するようにしたものであつた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
装置であると、穴部の径を軸部の径より大径としてカム
と軸との間にクリアランスを形成しているので、軸に対
するカムの移動は軸の周方向全てに行われることとな
り、カムの移動方向によつては、カムとポールとの接合
点が正規位置よりずれてしてしまいつまり十分な接合代
が確保できず、接合不良となる恐れがあつた。
【0005】故に、本発明は、ポール及びカムの寸法誤
差等による接合不良を回避でき且つカムとポールとの接
合代が確実に確保できるようにすることを、その技術的
課題とするものである。
【0006】
【発明の構成】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために本発明において講じた技術的手段は、軸に形成
されポールの摺動方向に対して平行とされた対の第1平
面部及び該第1平面部間を連結する第1円弧部を有する
二面巾軸部と、カムに形成され前記第1平面部と摺接す
る対の第2平面部及び該第2平面部間を連結すると共に
前記第1円弧部との間に所定のクリアランスが形成され
る第2円弧部を有する二面巾穴部とを有した、ことであ
る。
【0008】
【作用】上記技術的手段によれば、カムは、第1円弧部
と第2円弧部との間のクリアランスを利用して、しか
も、第1平面部と第2平面部との摺接によつて、軸に対
してポールの摺動方向のみに移動させられる。よつて、
ポール及びカムの寸法誤差等による接合不良が回避され
且つカムとポールとの接合代も確実に確保され得る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0010】図1及び図2に示されるように、シートク
ツシヨン(図示せず)に固定されたロアアーム1及びシ
ートバツク(図示せず)に固定されたアツパアーム2に
は、両アーム1,2を貫通した形で回転軸3が回転自在
に支持されており、アツパアーム2はロアアーム1に対
して回転軸3を中心として回動自在とされている。ロア
アーム1及びアツパアーム2の回転軸3への支持部分1
1,12は、互いに相対する方向に夫々半抜き形成さ
れ、ロアアーム1とアツパアーム2との間にこの半抜き
による空間Aを形成している。この空間内Aにはロツク
解除機構4を構成するカム41及びロツク機構5を構成
するポール51,ラチエツト52が配設されている。カ
ム41は回転軸3に二面巾形状で一体回転するように固
定され、ラチエツト52は、アツパアーム2の半抜きを
利用してアツパアーム2に回転軸3を中心とした円状に
一体形成され、さらに、ポール51は、カム41とラチ
エツト52との間にロアアーム1とアツパアーム2にガ
イドされた形で摺動自在に配置されカム41と接合可能
且つラチエツト52と噛合可能とされている。又、カム
41及びポール51にはその回転方向で係合可能な足部
41a及びカム面51aが夫々形成されている。尚、ポ
ール51とカム41との接合はカム41に形成された突
部41bとポール51のカム形状の背面51bとにより
行われ、ポール51とラチエツト52との噛合は、ポー
ル51に形成された歯部51cとラチエツト52に形成
された歯部52aとにより行われる。ポール51は回転
軸3を中心として対称に対で配置されており、カム41
の足部41a及び突部41bをポール51の配置に合わ
せて対としてカム41に形成されている。
【0011】上記した構成において、ポール51とカム
41の接合によつてポール51の摺動を規制してポール
51とラチエツト52の噛合を維持させることでアツパ
アーム2のロアアーム1に対する回動が規制されてい
る。この状態において、回転軸3を図1示反時計方向に
回転操作すると、この回転軸3の回転と共にカム41も
図1示反時計方向に回転してカム41とポール51の接
合が解除されると共に足部41aとカム面51aとが係
合して対のポール51が回転軸3に向かつて摺動させら
れる。これにより、ポール51とラチエツト52との噛
合が解除されアツパアーム2のロアアーム1に対する回
動が許容される。尚、アツパアーム2のロアアーム1に
対する回動が許容された状態において、回転軸3を前述
とは逆に回転操作すると、ポール51とカム41とが接
合してポール51が前述とは逆に摺動させらる。これに
より、ラチエツト52とポール51とが噛合してアツパ
アーム2のロアアーム1に対する回動が規制される。
【0012】尚、上記した構成は、シートクツシヨン及
びシートバツクの両側に配置されており、一方の回転軸
3のシート外方向の端(図2示右端)には、操作ハンド
ル(図示せず)が固定され、又、両回転軸3のシート内
方向の端(図2示左端)は、連結棒31により連結され
ている。又、回転軸3の円滑な回転操作を確保するため
にロアアーム1と回転軸3との間にはブツシユ6がロア
アーム1に固定されて配設されている。このブツシユ6
はアツパアーム2とロアアーム1との間に配設されロア
アーム1をアツパアーム2に対して図1示反時計方向に
回動付勢するスパイラルスプリング9のロアアーム1側
への係止部材としても利用される。
【0013】本発明の要部たるカム41の回転軸3への
支持を説明する。
【0014】図1及び図3に示されるように、回転軸3
には、両ポール51とカム42との接合点を結ぶ線に対
して平行な対の第1平面部71及びこの第1平面71間
を連結する第1円弧部72からなる二面巾軸部7が形成
されている。カム42には、第1平面部71と平行な対
の第2平面部81及びこの第2平面部81間を連結する
第1円弧部72と同一中心であつて且つ第1円弧部72
より大径の第2円弧部82からなる二面巾穴部8が形成
されている。二面巾軸部7は、第1平面部71と第2平
面部81とが摺接し且つ第1円弧部72と第2円弧部8
2との間に所定のクリアランスBが形成されるように、
二面巾穴部8に挿通される。これにより、カム41が回
転軸3に一体回転するように固定される(カム41が回
転軸3に支持される)こととなる。
【0015】上記した構成において、カム41とポール
51との接合に両者の寸法誤差等による詰まりやガタが
存在すると、カム41は第1円弧部72と第2円弧部8
2との間のクリアランスBを利用して回転軸3に対して
この詰まりやガタを相殺するように移動する。これによ
り、寸法誤差等によるカム41とポール51との接合不
良が解消される。又、このカム41の回転軸3に対する
移動は第1平面部71と第2平面部82との摺接によつ
てポール51の摺動方向に規制される。これにより、ポ
ール51とカム41との接合点がカム41の移動によつ
てずれるようなことはなく常に正規位置で確実に接合す
る。結果、ポール41とカム41との十分な接合代が確
実に確保される。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、軸に形成された二面巾
軸部のカムに形成された二面巾穴部への挿通によつてカ
ムを軸に支持しているので、二面巾軸部の第1円弧部と
二面巾穴部の第2円弧部との間のクリアランスを利用し
て、しかも、二面巾軸部の第1平面部と二面巾穴部の第
2平面部との摺接によつて、カムは軸に対してポールの
摺動方向のみに移動させられる。よつて、ポール及びカ
ムの寸法誤差等による接合不良が回避され且つカムとポ
ールとの接合代も確実に確保することができる。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシートリクライニング装置の第1
実施例を示す平面図である。
【図2】図1のC−C線断面図である。
【図3】本発明に係るシートリクライニング装置の要部
を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ロアアーム 2 アツパアーム 3 回転軸(軸) 4 ロツク解除機構 5 ロツク機構 7 二面巾軸部 8 二面巾穴部 41 カム 51 ポール 52 ラチエツト 71 第1平面部 72 第2円弧部 81 第1平面部 82 第2平面部 B クリアランス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクツシヨンに固定されたロアアー
    ムと、シートバツクに固定されたアツパアームと、前記
    ロアアームに前記アツパアームを回動自在に支持する軸
    と、前記ロアアームと前記アツパアームとの間に設けら
    れ摺動自在なポール及びラチエツトを持つロツク機構
    と、前記軸に支持され前記ポールを摺動動作させるカム
    を持つロツク解除機構とを有し、前記ポールと前記ラチ
    エツトの噛合を前記ポールと前記カムの接合によつて維
    持させることで前記アツパアームの前記ロアアームに対
    する回動が規制され、前記カムを回転させて前記カムと
    前記ポールの接合を解除し且つ前記ポールを摺動動作さ
    せることで前記ポールと前記ラチエツトの噛合を解除し
    て前記アツパアームの前記ロアアームに対する回動が許
    容されるシートリクライニング装置において、前記軸に
    形成され前記ポールの摺動方向に対して平行とされた対
    の第1平面部及び該第1平面部間を連結する第1円弧部
    を有する二面巾軸部と、前記カムに形成され前記第1平
    面部と摺接する対の第2平面部及び該第2平面部間を連
    結すると共に前記第1円弧部との間に所定のクリアラン
    スが形成される第2円弧部を有する二面巾穴部とを有す
    る、シートリクライニング装置。
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