JPH04745Y2 - - Google Patents

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JPH04745Y2
JPH04745Y2 JP1985060183U JP6018385U JPH04745Y2 JP H04745 Y2 JPH04745 Y2 JP H04745Y2 JP 1985060183 U JP1985060183 U JP 1985060183U JP 6018385 U JP6018385 U JP 6018385U JP H04745 Y2 JPH04745 Y2 JP H04745Y2
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axis
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、座席を着座状態、荷物スペース、
あるいはベツドスペース等に変換できる自動車用
座席装置に関する。
[従来技術] 従来の自動車用座席装置としては、例えば特開
昭59−131306号公報に記載されたようなものがあ
る。これは着座状態でシートバツクの傾斜角度を
多段階に調節できるリクライニング装置を有し、
シートバツクを後方に倒したフルフラツトな状態
(ベツドスペース)と、前方に倒してシートクツ
シヨンに重なり合う二つ折りの状態(荷物スペー
ス)とにできるほかに、操作レバーの操作により
リクライニング装置のロツクの解除ができ、シー
トバツクの最前傾位置の限られた位置でのみ操作
レバーの操作によりシートバツクを二つ折りにす
るように構成されている。
〔考案の解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来の自動車用座席
装置にあつては、シートバツクを二つ折り状態に
して荷物スペースとしたときに、このシートバツ
クを固定するロツク機構がないために、車両走行
時の振動によりガタついたり、不用意に触れると
シートバツクが起立したりする等の問題があつ
た。
このため、従来ではシートバツクの先端をベル
トで固定してガタつきを防止しているが、このよ
うなベルト等による固定は、余計な手間がかかる
上、部品点数も多くなつてコストがかかる等の問
題が発生している。
この考案は、このような従来の問題点に着目し
てなされたもので、シートバツクをシートクツシ
ヨンに対して前方に回動させて略水平状態にして
荷物スペースとした際に、シートバツクを固定し
てガタつきなどを防止し、しかもこの固定には特
別な部品を必要とすることなく、容易に行なうこ
とができる自動車用座席装置の提供を目的とす
る。
[問題点を解決するための手段] この目的を達成するためにこの考案は、シート
クツシヨンを備えたベースプレートに対し第1軸
回りに回動可能に設けられ下部に複数の歯を有す
る下部アーム部材と、シートバツクを備え前記下
部アーム部材に対し第2軸回りに回動可能に設け
られ前方に回動させることで略水平状態を保持可
能な下部アーム部材と、前記ベースプレート及び
下部アーム部材に対し第1軸回りに回動可能に設
けられたリクライニング作動時に上部アーム部材
に対する下部アーム部材の回動を規制するロツク
レバー部材と、前記上部アーム部材及び下部アー
ム部材の第2軸を中心とする円周上に夫々配設さ
れた第1、第2係合溝部に係合するように前記ロ
ツクレバー部材に設けられたピン状部材と、前記
ベースプレートに対し第3軸回りに回動可能に設
けられ前記下部アーム部材の複数の歯と噛合う歯
を有するロアツース部材と、前記ベースプレート
に対し第4軸回りに回動可能に設けられ前記下部
アーム部材の歯に対するロアツース部材の歯の噛
合いを外すと共にリングレバー部材を介して前記
ロツクレバー部材の規制を解除する操作レバー部
材と、前記上部アーム部材を略水平状態にしたと
きに前記ロツクレバー部材のピン状部材が係合す
るように前記上部アーム部材の第2軸を中心とす
る円周上に配設された第3係合溝部とからなり、
前記上部アーム部材を略水平状態にしたときにロ
ツクレバー部材のピン状部材は、第2係合溝部お
よび第3係合溝部に係合する構成としてある。
[作 用] 上記構成において、解除レバーを操作して上部
アームの下部アームに対する規制部材による規制
を解除した後、上部アームを前方に回動させて略
水平状態にして解除レバーを離すと、規制部材が
上部アームの係合部に係合して上部アームを略水
平状態に固定する。
[実施例] 以下、この考案を図面に基づいて説明する。
第1図はこの考案の一実施例に係る座席装置を
装着した自動車用座席の側面図、第2図はこの考
案の一実施例に係る自動車用座席装置の正面図、
第3図は第2図の右側面図、第4図は第2図の分
解斜視図を示す。
まず構成を説明すると、第1図に示すように、
シートクツシヨン1にはベースプレート5が、シ
ートバツク3にはバツクアーム7がそれぞれ取付
けられ、バツクアーム7は第2図に示すようにベ
ースプレート5に固着した回動軸(第1軸)9に
より回動自在に枢支さりるとともに、リターンス
プリング11により絶えず図中反時計方向へ付勢
されている。前記リターンスプリング11は、中
心端部を回動軸9に、外側端部をバツクアーム7
に植設されたピン13に係止されている。バツク
アーム7は、起立した標準位置0と最後傾のフル
フラツト位置Pとの間で多段階に傾斜位置を選択
調節可能なリクライニング装置15を備えてい
る。
このリクライニング装置15は、前記バツクア
ーム7の基端部周縁に形成された複数の係止歯1
7と摺動突起19と、凹部19とを有するアツパ
ーツース21と、このアツパーツース21の係止
歯17と同一の係止歯23と摺動突起19に嵌合
する切欠部25を有するロアツース部材27と、
このロアツース27をアツパーツース21に対し
て進退自在に作動する解除レバーとしての操作レ
バー部材29とから構成されている。ロアツース
27は支軸(第3軸)31によつてベースプレー
ト5に回動自在に枢支され、ロアツース27の係
止歯23はアツパーツース21の係止歯17と対
向している。操作レバー29はレバーシヤフト3
3を介してベースプレート5に回動自在に設けら
れている。前記レバーシヤフト33には、ロアツ
ース27のカム面35に作用するカム板37が固
着され、操作レバー29とカム板37とはレバー
シヤフト(第4軸)33を介して一体的に固定さ
れている。
操作レバー29は、カム板37のカム突起部3
7aがロアツース27のカム面35の第1カム面
35aに作用しているときにはロツク作動時で最
下降位置にあり、ロアツース27とアツパーツー
ス21との各係止歯23,17は噛合状態にあ
る。また、カム板37のカム突起部37aがロア
ツース27のカム面35の第2カム面35bに作
用したときにはロツクオフ作動時で最上昇位置に
あつてロアツース27とアツパーツース21との
各係止歯23,17は非噛合状態にあり、いわゆ
るリクライニング装置15の機能がロツクオフの
状態となるように設定されている。前記カム板3
7は、該カム板37のカム突起部37aが常時ロ
アツース27のカム面35の第1カム面35aを
押圧するように復帰ばね39によつて付勢されて
いる。この復帰ばね39は一端をカム板37に、
他端はベースプレート5に一体的に固設されたサ
ブプレート41にそれぞれ取付けられている。
前記バツクアーム7は、シートバツク3に固定
する上部アーム部材43とベースプレート5に固
設された回動軸9に回動自在に枢支された下部ア
ーム部材45とからなり、上部アーム43と下部
アーム45との接続部は、一端をアーム支持軸4
7によつて回動自在に枢支され、他端はロツクピ
ン(ピン状部材)49が係脱自在となつている。
上部アーム43と下部アーム45には、後方向き
(第2図中右方向き)に切欠した係合溝(第1係
合溝部)43a、係合溝(第2係合溝部)45a
が形成され、上部アーム43に突設した突起部4
3bが下部アーム45の上端面45bに当接した
ときに、前記係合溝43a,45aが一致して前
記ロツクピン49が係合するように構成されてい
る。さらに、上部アーム43には、その下端面前
部に下方向きに切欠した第3係合溝部としての係
合溝43Cが形成され、シートバツク3をシート
クツシヨン1の上に重なるように、前方すなわち
第1図中で反時計方向に回動させて二つ折りにし
たときの前倒の略水平位置Qで前記係合溝43c
が下部アーム45の係合溝45aと一致して前記
ロツクピン49が係合するように構成されてい
る。前記ロツクピン49は、前記回動軸9に枢着
された規制部材としてのロツクレバー部材51の
一方端に固設されている。ロツクレバー51の他
方端にはピン51aが突設され、このピン51a
と前記操作レバー29に突設されたピン29aと
の間にリングレバー部材53が掛渡されている。
このリングレバー53には長孔53aが形成さ
れ、この長孔53a内に前記操作レバー29のピ
ン29aが遊嵌されている。前記長孔53aは、
シートバツク3が前記標準位置0とフルフラツト
位置Pとの間でリングレバー53がシートバツク
3に付随して移動し、操作レバー29を操作して
もピン29aがリングレバー53に影響を与えな
いように、また、標準位置0においてピン29a
がリングレバー53の長孔端部53bに略当接す
るように形成されている。前記ロツクレバー51
は、下部アーム45に突設されたピン13との間
に張設された引張ばね55によつて絶えず第2図
中反時計方向、すなわちロツクピン49を係合溝
43a,45aに係合される方向に付勢されてい
る。前記ピン13は、ベースプレート5に形成さ
れた回動軸9を中心とした円弧状長孔5aに遊嵌
され、シートバツク3の傾動範囲を規制するよう
に構成されている。
つぎに、作動を説明する。まず、着座状態にお
けるシートバツク3の傾斜角度の調節を行なう際
は、操作レバー29を第2図中時計方向に回動操
作すると、カム板37のカム突起部37aがロア
ツース27の第1カム面35aを離れて第2カム
面35bに当接し、その結果ロアツース27が第
2図中反時計方向に回動するのでロアツース27
の係止歯23とアツパーツース21の係止歯17
との噛合が解除する。この状態でシートバツク3
をリターンスプリング11の付勢力に抗して後傾
してフルフラツト位置Pの間まで多段階に調節す
ることができ、所望なシートバツク3の傾斜位置
で操作レバー29を離すと、操作レバー29は復
帰ばね39の付勢により第2図中反時計方向に回
動し、同時にカム板37のカム突起部37aはロ
アツース27の第1カム面35aに摺接してロア
ツース27を第2図中時計方向に回動させロアツ
ース27の係止歯23はアツパーツース21の係
止歯17に噛合つてシートバツク3が所望位置で
固定される。
つぎに、シートバツク3を前傾して下部アーム
43を倒して二つ折りにする場合は、操作レバー
29を第2図中時計方向に回動操作するとロアツ
ース27はアツパーツース21との噛合いが外
れ、バツクアーム7は上部アーム43、下部アー
ム45及びロツクレバー51の三者一体となつて
第2図反時計方向に下部アーム45に突設したピ
ン13がベースプレート5の円弧状長孔5aの前
端部に当接するまで回動し、この位置でバツクア
ーム7はロツクレバー51のロツクピン49が上
部アーム43及び下部アーム45の係合溝43
a,45aに係合した状態にある。このとき、ロ
ツクレバー51に連結されたリングレバー53も
回動して操作レバー29のピン29aを引張るの
で操作レバー29を離しても、この操作レバー2
9は解離状態位置Mに位置している。ついで、操
作レバー29をロツク位置Lに回動操作すると、
リングレバー53を介してロツクレバー51が引
張ばね55に抗して第2図中時計方向へ回動し、
ロツクピン49が上部アーム43及び下部アーム
45の係合溝43a,45aから離脱して上部ア
ーム43は下部アーム45に対してアーム支持軸
47を回動中心に前傾すなわち第2図中反時計方
向へ回動自在となり、シートバツク3はシートク
ツシヨン1の上に重なるように二つ折り状態とな
る。このとき、上部アーム43の係合溝43Cが
下部アーム45の係合溝43aと一致する。この
ように二つ折り状態にしたのち、操作レバー29
を離すと、ロツクレバー51は引張ばね55の付
勢により第2図中反時計方向へ回動し、上部アー
ム43及び下部アーム45の係合溝43c,45
aに係合してシートバツク3は略水平位置Qで固
定され、この位置でのシートバツク3の上面が荷
物スペースとなる。
また、このように二つ折りにした座席を元に戻
す場合には、操作レバー29をロツク位置Lに回
動操作してロツクレバー51を引張ばね55に抗
して第2図中時計方向へ回動し、ロツクピン49
を上部アーム43及び下部アーム45の係合溝4
3c,45aから離脱させ、上部アーム43を第
2図中時計方向へ上部アーム43の係合溝43a
が下部アーム45の係合溝43aに一致するまで
回動したのち、操作レバー29を離すと、ロツク
レバー51が引張ばね55の付勢により第2図中
反時計方向に回動し、ロツクピン49が上部アー
ム43及び下部アーム45の係合溝43a,45
aに係合してシートバツク3は標準位置0で固定
される。
[考案の効果] 以上のようにこの考案によれば、シートバツク
をシートクツシヨンの上に重なり合う二つ折りの
略水平状態にしたときに、シートバツクが取付け
られた上部アームの係合部に、上部アームの回動
を規制する規制部材が係合してシートバツクを固
定するため、このようにシートバツクを略水平状
態にして荷物スペースとしたときに、シートバツ
クがガタつくことはなく、またこの固定解除は解
除レバーの操作により容易にできると共に、従来
用いていたベルト等の特別な部品を必要とするこ
となく固定できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係る座席装置を
装着した自動車用座席の側面図、第2図はこの考
案の一実施例に係る自動車用座席装置の正面図、
第3図は第2図の側面図、第4図は第2図の分解
斜視図である。 図面の主要な部分を表わす符号の説明、1……
シートクツシヨン、3……シートバツク、5……
ベースプレート、7……バツクアーム、9……回
動軸(第1軸)、15……リクライニング装置、
27……ロアツース(部材)、29……操作レバ
ー(部材)、31……支軸(第3軸)、33……レ
バーシヤフト(第4軸)、43……上部アーム
(部材)、43a……係合溝(第1係合溝部)、4
3c……係合溝(第3係合溝部)、45……下部
アーム(部材)、45a……係合溝(第2係合溝
部)、47……支持軸(第2軸)、49……ロツク
ピン(ピン状部材)、51……ロツクレバー(部
材)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シートクツシヨンを備えたベースプレートに対
    し第1軸回りに回動可能に設けられ下部に複数の
    歯を有する下部アーム部材と、シートバツクを備
    え前記下部アーム部材に対し第2軸回りに回動可
    能に設けられ前方に回動させることで略水平状態
    を保持可能な上部アーム部材と、前記ベースプレ
    ート及び下部アーム部材に対し第1軸回りに回動
    可能に設けられリクライニング作動時に上部アー
    ム部材に対する下部アーム部材の回動を規制する
    ロツクレバー部材と、前記上部アーム部材及び下
    部アーム部材の第2軸を中心とする円周上に夫々
    配設された第1、第2係合溝部に係合するように
    前記ロツクレバー部材に設けられたピン状部材
    と、前記ベースプレートに対し第3軸回りに回動
    可能に設けられ前記下部アーム部材の複数の歯と
    噛合う歯を有するロアツース部材と、前記ベース
    プレートに対し第4軸回りに回動可能に設けられ
    前記下部アーム部材の歯に対するロアツース部材
    の歯の噛合いを外すと共にリンクレバー部材を介
    して前記ロツクレバー部材の規制を解除する操作
    レバー部材と、前記上部アーム部材を略水平状態
    にしたときに前記ロツクレバー部材のピン状部材
    が係合するように前記上部アーム部材の第2軸を
    中心とする円周上に配設された第3係合溝部とか
    らなり、前記上部アーム部材を略水平状態にした
    ときにロツクレバー部材のピン状部材は、第2係
    合溝部および第3係合溝部に係合することを特徴
    とする自動車用座席装置。
JP1985060183U 1985-04-24 1985-04-24 Expired JPH04745Y2 (ja)

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JP1985060183U JPH04745Y2 (ja) 1985-04-24 1985-04-24

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JPS61177050U JPS61177050U (ja) 1986-11-05
JPH04745Y2 true JPH04745Y2 (ja) 1992-01-10

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2717283B2 (ja) * 1988-10-12 1998-02-18 スズキ株式会社 シート用二段ヒンジ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5340364A (en) * 1976-09-22 1978-04-12 Sears Mfg Co Seat unit
JPS57134340A (en) * 1981-02-10 1982-08-19 Aisin Seiki Co Ltd Seat reclining gear for vehicle

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JPS61177050U (ja) 1986-11-05

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