JP2672360B2 - 両側リクライニング装置の連動機構 - Google Patents

両側リクライニング装置の連動機構

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Description

【発明の詳細な説明】 「技術分野」 本発明は、シートバックの両側をそれぞれロックでき
るラチェット機構を備えたリクライニング装置に係り、
より詳細には、両側のラチェット機構を連動する連動機
構の改良に関する。
「従来技術およびその問題点」 自動車の前席等には、シートバックを任意の角度に傾
斜させることができるリクライニング装置を備えたシー
トが多用されている。このリクライニング装置は、種々
のものが開発され、製品化されている。例えば、シート
バックの両側に固定されるアッパアームをそれぞれ、シ
ートクッションの両側のロアアームの後部にヒンジピン
を介して枢着し、この左右のヒンジピン部にそれぞれ、
アッパアームを異なる傾斜位置に係止するラチェット機
構を設け、いずれか一方(アウタ側)のヒンジピン部
に、このラチェット機構の解除レバーを回動可能に設
け、この解錠レバーの回動を、連動軸を介して直接他方
の解除部材に伝える両側リクライニング装置がある。
この従来の両側リクライニング装置では、ヒンジピン
を左右のアッパアーム間に架設し、このヒンジピンによ
って左右のラチェット機構を連動し、ヒンジピンがラチ
ェット解除レバーの回動と連動して回動するように連動
させていた。
しかし、ヒンジピンを左右のアッパアーム間に架設し
た場合、搭乗者がシートクッションに深く腰を下ろす
と、腰等にヒンジピンのゴツゴツした当りを感じること
があり、乗り心地が悪いなどの問題があった。
また、左右のラチェット機構を連動する連動軸をロア
アームの下方に設けた両側リクライニング装置が提案さ
れている(特開昭60−160911号)。
しかしながら上記従来装置において、操作レバーと、
左右のリクライニング機構を連動する連動軸とを連動す
るリンク部材が、ピンおよびピン孔の嵌合によって連結
されていて、ピンとピン孔との間には、回転を許容する
隙間以上の空間、遊びは設けられていなかった。したが
って、左右のラチェット機構のロック位置(傾斜位置)
に差を生じた場合の調整が困難である、などの問題があ
った。
上記従来装置においてピンとピン孔との間に遊びを設
けると、自動車のフロアに組み付ける工程において、左
右のロアアームの位置が前後にずれたりして左右のロッ
ク位置に誤差を生じても、これら誤差等が遊びにより吸
収されてロック位置調整が不要になり、組立作業が容易
になる。しかし、操作レバーを回動操作する際にピンと
ピン孔とが当たって異音を発生したり、摺接摩擦が大き
くなったりして操作フィーリング、操作力に悪影響をお
よぼす可能性があった。
「発明の目的」 本発明は、上記種々の従来の両側リクライニング装置
の問題点に鑑みてなされたもので、小さな操作力で衝撃
のない滑らかなリクライニング操作が可能な両側のリク
ライニング機構の連動機構を提供することを目的とす
る。
「発明の概要」 本発明は、シートクッションの両側に固定されるロア
アームの後部にそれぞれ、シートバックの両側に固定さ
れるアッパアームをヒンジピンを介して枢着し;この左
右のヒンジピン部にそれぞれ、アッパアームを異なる傾
斜位置に係止するラチェット機構を設け;この両側のラ
チェット機構はそれぞれ、ヒンジピンを中心に回動して
ラチェット機構を解除させるレリーズアームと、一方の
ロアアームに回動可能に設けられ、その回動に連動して
上記一方のレリーズアームを回動させてラチェット機構
を解除するレバー部とを有する両側リクライニング装置
において、上記両側のロアアーム間に、ヒンジピンより
も下方に位置させて、両側のラチェット機構を連動させ
る連動軸を渡架するとともに、この連動軸の両端に、そ
れぞれ連動軸と一体に回動するようにプレートを固定
し、さらに上記両側のプレートとレリーズアームとを、
その一方に設けたローラと他方に形成した係合溝とを係
合させて、互いに連動して回動するように連動させ、さ
らに、上記ローラが接触する上記係合溝の内面に、摩擦
低減用の素材を付したことに特徴を有する。
上記構成からなる本発明の両側リクライニング装置の
連動機構によれば、摺接摩擦による伝達ロス、衝撃が少
なくなり、リクライニング操作が滑らかに行えるように
なる。
「発明の実施例」 以下図示実施例に基づいて本発明を説明する。第1図
および第2図は、本発明に係る連動機構を適用した自動
車前部座席用リクライニングシートの実施例の要部を示
した側面図、第3図は、第1図のIII−III切断線沿う断
面図である。
シートバックBの下端左右には、それぞれアッパアー
ム10が固定され、左右のアッパアーム10は、それぞれヒ
ンジピン12を介して一対のロアアーム14に、揺動可能に
嵌められている。なお、アッパアーム10は、ヒンジピン
12に対して回動可能に嵌められている。また、ヒンジピ
ン12は、それぞれ独立し、シートクッションCの内方に
突出しないように取付けられている。
フロア16上には、一対のロアレール17が所定間隔で平
行に固定され、一対のロアレール17にはそれぞれ、摺動
自在にアッパレール18が嵌められている。そして、一対
のアッパレール18にはそれぞれ、ロアアーム14が固定さ
れている。さらに、左右のロアアーム14間に、支持機構
を介してシートクッションCが取付けられている。
両側のヒンジピン12の外方端部には、端部がそれぞれ
ロアアーム14およびアッパアーム10に係合され、アッパ
アーム10を常時前傾する方向に回動付勢するスパイラル
スプリング19が取付けられている。
両側の各ロアアーム14のヒンジピン12部付近にはそれ
ぞれ、シートバックBの傾斜を一度に大きく変える粗調
整装置として、ラチェット機構20が設けられている。ラ
チェット機構20は、ヒンジピン12に回動自在に枢支され
たレリーズアーム22と、アッパアーム10とギア連結され
た中間ギアプレート24と、この中間ギアプレート24に係
脱可能な係合部26aを備えたポール26とを主要部材とし
ている。左右のラチェット機構20は、基本的には同一構
造であるが、一方のレリーズアーム22はレバー部22aを
有するが、他方は有しない点が異なる。
一方のレリーズアーム22は、前方(図においては左方
向)に延びるレバー部22aを有し、このレバー部22aの先
端部には、操作用の把手が固着される。
ポール26は、中間ギアプレート24の近くに配置され、
ロアアーム14に段付ピン27を介して回動自在に枢支され
ている。ポール26には係合溝26bが形成されていて、レ
リーズアーム22に植設されたピン22bに支持されたロー
ラ22cが、上記係合溝26bに係合している。この係合溝26
bは、レリーズアーム22が第1図の位置にあるときに
は、ポール26の係合部26aを中間ギアプレート24の係合
歯24aに噛み合せ、レリーズアーム22が第1図状態から
時計方向に第2図の位置に回動すると、上記噛み合せを
解除するように形成されている。
そして、レリーズアーム22は、ロアアーム14との間に
掛渡されたリターンスプリング23によって、常時係合部
26aを係合歯24aに係合させる方向に回動付勢されてい
る。したがって、常時は、ポール26の係合部26aが中間
ギアプレート24の係合歯24aと係合し、アッパアーム10
(シートバックB)が所定の傾斜位置に保持されてい
る。本実施例では、実線および想像線で三つの傾斜位置
を示してある。
上記両ラチェット機構20は、本実施例の特徴の一つで
あるラチェットの連動機構30によって連動されている。
この連動機構30は、ロアアーム14の内側面に位置し、レ
リーズアーム22と一体に回動するレリーズアームプレー
ト32と、レリーズアーム32の回動に連動して回動するプ
レート34と、左右のプレート34を連動する連動軸として
の粗調整用コネクティングパイプ35とを主要構成部材と
している。
レリーズアームプレート32は、ロアアーム14から内方
に突出したヒンジピン12の端部に回転自在に枢支されて
いる。ロアアーム14には、ヒンジピン12を中心とした円
弧状の溝14aが形成され、この溝14aを貫通するピン22b
を介してレリーズアームプレート32とレリーズアーム22
とが連結されている。また、レリーズアームプレート32
の腕部先端には、ピン32bが植設され、このピン32bに、
本発明の特徴の一つであるローラ32bが、回動自在に取
付けられている。
両側のロアアーム14には、ヒンジピン14よりも下方位
置にそれぞれ、回動自在に軸36が取付けられている。そ
してこの両側の軸36の内端部には、粗調整用コネクティ
ングパイプ35が回動自在に嵌められている。
この粗調整用コネクティングパイプ35の両端部にそれ
ぞれ、プレート34が固定されている。プレート34は、U
字形状を呈し、その係合溝34aには、上記ローラ32bが嵌
入されている。したがって、レリーズアームプレート32
が回転すると、ローラ32bが係合溝34aの壁に当接してこ
れを押し、転動しながらプレート34を回転させる。ま
た、逆にプレート34が回転すると、係合溝34aがローラ3
2bに当接してこれを押し、ローラ32bが転動しながらレ
リーズアームプレート32を回転させる。
一方のプレート34が回動すると、同時に、粗調整用コ
ネクティングパイプ35の他端に固定された他方のプレー
ト34が回動し、ローラ32bを介して他方のレリーズアー
ムプレート32が回動する。そして、他方のプレート34の
回動により、ピン22bを介してレリーズアームプレート3
2およびローラ22cを介してポール26がラチェット解除方
向に回動し、ポール26の係合部26aが中間ギアプレート2
4の係合歯24aから離反する。つまり、レバー部22aを回
動させると、両側のポール26の係合部26aが同時に中間
ギアプレート24の係合歯24aから係脱され、両側のラチ
ェット機構20が同時に駆動される。
さらにプレート34の係合溝34aには、本発明の特徴の
一つである、摺接摩擦低減用の樹脂が付されている。こ
れは、例えば、ディッピングにより、あるいはフッソ樹
脂のコーティングにより施される。樹脂を付着した領域
34cを、第4図に、斜線を施して示した。図示実施例で
は、係合溝34aの外面まで樹脂を付着してあるが、ロー
ラ32bが当接する係合溝34aの内面だけ施せば十分であ
る。
係合溝34aとローラ32bとの間には、所定の隙間(遊
び)が設けられている(第4図参照)。これは、レール
17、18、ロアアーム14等の各部材をフロア16に組み付け
る工程において、左右のロアアーム14の位置がずれた
り、各部材間の寸法に誤差を生じることがあるので、そ
れらを吸収して組立および作動をスムースにするための
ものである。
左右のロアアーム14にはそれぞれ、シートバックBの
傾斜を連続的に調整する微調整機構として、公知の遊星
歯車機構40が設けられている。遊星歯車機構40の従動ス
プロケット42は、ヒンジピン12と一体に回動可能に固定
されている。ヒンジピン12には、偏心軸部12aが形成さ
れ、この偏心軸部12aは、アッパアーム10の軸孔に回動
可能に嵌入されている。また、中間ギアプレート24は、
ヒンジピン12に回動可能に嵌められている。
両アッパアーム10の外側面にはインナギア10aが、両
中間ギアプレート24の内側面にはアウタギア24bがそれ
ぞれ、精密プレス加工等によりエンボス成形され、これ
らのギア10a、24bがそれぞれ噛合されている。なお、イ
ンナギア10aの歯数は、アウタギア24bの歯数よりも少な
くとも1歯以上多く形成されている。
ここで、アウタギア24b(中間ギアプレート24)は、
ポール26の係合部26aが係合歯24aに噛み合うことによっ
て、回動しないように係止されている。したがって、従
動スプロケット42が回動すると、一体にヒンジピン12お
よび偏心軸部12aが回動し、インナギア10aがアウタギア
24bに噛み合って公転する。よって、ヒンジピン12が1
回転すると、インナギア10aは、1回公転すると共に、
インナギア10aとアウタギア24bとの歯数の差だけ自転す
る。つまり、インナギア10aが一体に形成されたアッパ
アーム10(シートバックB)が揺動し、傾斜角が変化す
る。
また、通常の状態では、ポール26の係合部26aが中間
ギアプレート24の係合歯24aに噛み合って、中間ギアプ
レート24の回転が阻止されている。したがって、中間ギ
アプレート24のアウタギア24bと噛み合っているインナ
ギア10a、つまりアッパアーム10(シートバックB)
は、回動しないように保持されている。
両側のロアアーム14から外側に突出した軸36には、そ
れぞれスプロケット44が固定されている。以上の構成
は、左右の遊星歯車機構40で同一である。
他方の側のスプロケット42、44には、チェーンが巻き
掛けられている。したがって、一方のスプロケット44と
他方のスプロケット44とは、コネクティングパイプ36を
介して連動されている。
両軸36の内方端には、両軸36を一体に回動するように
連結する微調整用コネクティングパイプ37が嵌着されて
いる。なお、この微調整用コネクティングパイプ37の外
側に、粗調整用コネクティングパイプ35が、互いに回動
可能に嵌められている。
さらに、一方のロアアーム14の外側面には、遊星歯車
機構40を駆動する操作機構50が取付けられている。操作
機構50は、回動自在な操作ハンドル52、この操作ハンド
ル52と一体に回動するスプロケット54およびブレーキ機
構を有している。ブレーキ機構は、操作ハンドル52に回
転トルクが発生した場合には何等作用しないが、スプロ
ケット54に、アッパアーム10が後傾する方向の回転トル
クが発生した場合には、その回転を阻止するように作用
する。
一方のスプロケット54、42、44には、操作ハンドル52
の回転力を遊星歯車機構に伝達するチェーン56が巻き掛
けられている。他側のスプロケット42、44にも、チェー
ンが巻き掛けられている。したがって、操作ハンドル52
が回転すると、チェーン56を介して従動スプロケット4
2、44が回動する。そして、従動スプロケット42の回転
により、遊星歯車機構40を介して一方のアッパアーム10
が傾斜角を変える。
さらに、一方のスプロケット44と共に、微調整用コネ
クティングパイプ37を介して他方のスプロケット44が回
動し、他方の遊星歯車機構40を介して他方のアッパアー
ム10も、一方のアッパアーム10と一体として傾斜角を変
える。つまり、操作ハンドル52を回転させると、微調整
用コネクティングパイプ37を介して両側の遊星歯車機構
40が連動し、シートバックBの左右に同時に同一方向の
傾斜力が働いて、シートバックBの傾斜角が変化する。
次に、上記実施例の操作および動作について説明す
る。シートバックB(アッパアーム10)は、通常、第1
図に実線で示した傾斜位置に止められている。搭乗者
は、最適のポジションを得るために、シートバックBの
傾斜角度調整を、操作ハンドル52の回動によって行う。
搭乗者が操作ハンドル52を回動させると、駆動スプロケ
ット54、チェーン56および従動スプロケット42を介して
一方の遊星歯車機構40および、微調整用コネクティング
パイプ37を介して他方の遊星歯車機械40が同時に駆動さ
れ、シートバックB(アッパアーム10)の傾斜角が変わ
る。
以上はシートバックBの微調整であるが、後部座席の
搭乗者が乗降する場合等、シートバックBを素早く前後
に倒したい場合には、レバー部22aを持ち上げる。する
と、ポール26の係合部26aが中間ギアプレート24から離
脱するとともに、レリーズアーム22とピン22bを介して
連動しているレリーズアームプレート32が回動し、ロー
ラ32bを介してプレート34が回動する。
したがって、粗調整用コネクティングパイプ35を介し
て他方のプレート34が回動し、ローラ32bを介してレリ
ーズアームプレート32が回動し、さらにローラ22cを介
してポール26が回動して係合部26aが中間ギアプレート2
4の係合歯24aから離脱し、両側の中間ギアプレート24の
回動阻止力が解かれ、両側のアウタギア24bがフリーに
なる。
つまり、レバー部22aを解除方向に持ち上げると、両
側のラチェット機構20の係止が同時に解除され、シート
バックBを、スパイラルスプリング19の付勢力によって
前倒させたり、またはスパイラルスプリング19の付勢力
に逆らって後倒させたりできる。
上記レバー部22aの操作過程において、プレート34
は、樹脂コーティング面34cがローラ32bと接触して回動
する。したがって、両側のラチェット機構20の連動動作
が滑らかであり、また、伝達損失が小さいので、操作感
がよく、しかも余分な操作力が不要である。
以上の通り本実施例は、レリーズアーム22と、コネク
ティングパイプ35に固定されたプレート35とを直接連結
せずに、ローラ35bおよび係合溝34aを介して連結してあ
るので、ローラ32bと係合溝34aとの摺接摩擦が小さい。
さらに、ローラ32bを弾性を有する合成樹脂で形成すれ
ば、ローラ32bと溝34aとが接触する際の衝撃が緩和さ
れ、衝撃音の発生を防止できる。
以上添付図面に示した実施例に基づいて本発明を説明
したが、本発明は、ラチェット機構20または遊星歯車機
構40のいずれか一方を有するリクライニング装置にも適
用できる。また、レリーズアーム22とポール26とを連動
させる機構としては、歯車機構や、巻き掛け連動機構を
利用することもできる。
ローラ32bおよび係合溝34aは、ローラ32bをプレート3
4に設け、係合溝34aをレリーズアームプレート32に形成
してもよい。
プレート34の係合溝34aを、第5図に示すように、長
孔34bとしてもよい。この構成によれば、レリーズアー
ムプレート32が通常の回動範囲を越えて回動するなどし
ても、ローラ32bが長孔34bから抜けることがない。
「発明の効果」 以上の説明から明らかな通り本発明の両側リクライニ
ング装置の連動機構は、両側のラチェット機構をそれぞ
れ解除するレリーズアームと、一方のレリーズアームの
回転を他方のレリーズアームに伝達する連動軸のそれぞ
れの端部に固定されたプレートとの間で回転力を相互に
伝達する機構に、ローラおよび係合溝の係合を用い、ロ
ーラが接触する係合溝の内面に、摩擦および衝撃低減用
の樹脂を施したので、リクライニング操作において、上
記ローラと係合溝との衝突による衝撃が緩和され、ロー
ラと係合溝との摺接摩擦が低減されるので、両側のラチ
ェット機構の連動動作が静かでしかも滑らかであり、さ
らに、伝達ロスが少ないので余分な操作力が不要とな
り、操作感が大変良くなる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明に係る両側リクライニング装置の連動
機構を用いた、自動車前部座席用のリクライニングシー
トの実施例の要部を示した側面図、第2図は、同実施例
において、レバー部を持ち上げた状態を示した側面図、
第3図は、第1図のIII−III切断線に沿う断面図、第4
図は、本発明の要部である同実施例のプレートの斜視
図、第5図は、プレートの別の実施例を示した斜視図で
ある。 10……アッパアーム、12……ヒンジピン、14……ロアア
ーム、20……ラチェット機構、22……レリーズアーム、
22a……レバー部、24……中間ギアプレート、24a……係
合歯、26……ポール、26a……係合部、30……連動機
構、32……レリーズアームプレート、32b……ピン、32c
……ローラ、34……プレート、34a……係合溝、35……
粗調整用コネクティングパイプ(連動軸)、36……軸、
37……微調整用コネクティングパイプ、40……遊星歯車
機構、42……従動スプロケット、44……スプロケット、
50……遊星歯車機構の操作機構、52……操作ハンドル、
56……チェーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相知 正人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 野口 和英 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−34826(JP,A) 特開 昭60−160911(JP,A) 実開 昭61−158240(JP,U) 実開 昭61−163538(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートクッションの両側に固定されるロア
    アームの後部にそれぞれ、シートバックの両側に固定さ
    れるアッパアームをヒンジピンを介して枢着し;この左
    右のヒンジピン部にそれぞれ、アッパアームを異なる傾
    斜位置に係止するラチェット機構を設け;この両側のラ
    チェット機構はそれぞれ、ヒンジピンを中心に回動して
    ラチェット機構を解除させるレリーズアームと、一方の
    ロアアームに回動可能に設けられ、その回動に連動して
    上記一方のレリーズアームを回動させてラチェット機構
    を解除するレバー部とを有する両側リクライニング装置
    において、 上記両側のロアアーム間に、ヒンジピンよりも下方に位
    置させて、両側のラチェット機構を連動させる連動軸を
    渡架するとともに、 この連動軸の両端に、それぞれ連動軸と一体に回動する
    ようにプレートを固定し、 さらに上記両側のプレートとレリーズアームとを、その
    一方に設けたローラと他方に形成した係合溝とを係合さ
    せて、互いに連動して回動するように連動させ、 さらに、上記ローラが接触する上記係合溝の内面に、摩
    擦低減用の素材を付したことを特徴とする両側リクライ
    ニング装置の連動機構。
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