JPH06165716A - リクライニング装置 - Google Patents

リクライニング装置

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JPH06165716A
JPH06165716A JP32078092A JP32078092A JPH06165716A JP H06165716 A JPH06165716 A JP H06165716A JP 32078092 A JP32078092 A JP 32078092A JP 32078092 A JP32078092 A JP 32078092A JP H06165716 A JPH06165716 A JP H06165716A
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JP
Japan
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arm
gear
seat back
hinge pin
inner gear
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Application number
JP32078092A
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English (en)
Inventor
Yuichi Uemura
雄一 植村
Akira Ishikawa
石川  晃
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートバック大倒し操作時以外のときはアウ
タギアとインナギアの噛合部のガタを無くし、シートバ
ック大倒し操作時にはアウタギアとインナギアの噛合部
にクリアランスを形成しシートバックの大倒しを可能と
する。 【構成】 シートバック大倒し以外の時には、圧縮コイ
ルスプリング62によってテーパーブッシュ60が、図
1の矢印A方向へ押圧移動され、テーパーブッシュ60
がヒンジピン12の同心軸部12Bとアッパアーム10
との間に嵌合している。一方、シートバック大倒し操作
時には、レリーズアーム22の引き上げ操作に連動し
て、サブアーム64が圧縮コイルスプリング62の付勢
力に抗して、テーパーブッシュ60を矢印B方向へ移動
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリクライニング装置に係
り、特に車両用シートに装備されるリクライニング装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用シートのリクライニング装
置においては、遊星歯車機構を利用して、シートバック
の角度調整を行なうものが知られており、その一例が実
開昭63−17647号に示されている。
【0003】図4に示される如く、このリクライニング
装置では、シートバックの角度調整時に回動するヒンジ
ピン72の同心軸部72Aと偏心軸部72Bを、アウタ
ギア74が形成された第1アーム76と、アウタギア7
4に噛合するインナギア78が形成された第2アーム8
0とに回動自在に挿通した遊星歯車機構を利用してお
り、ヒンジピン72の偏心軸部72Bをヒンジピン72
の軸方向に移動可能に嵌合した、テーパリングで形成
し、このテーパリングを弾性体82で、第1アーム76
方向(図4の矢印S方向)へ付勢し、アウタギア74と
インナギア78の噛合部のガタを無くしている。
【0004】このため、このリクライニング装置では、
アウタギア74とインナギア78の噛合部のガタによっ
て、乗員に不快感を与えたり異音が発生することがな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このリ
クライニング装置では、ヒンジピン72の偏心軸部72
Bとしてのテーパリングが、弾性体82により、常時、
図4の矢印S方向に付勢されており、アウタギア74と
インナギア78の噛合部にクリアランスがないため、ア
ウタギア74とインナギア78を相対回転させ、シート
バックを大倒しするこができない。
【0006】本発明は係る事実を考慮し、シートバック
大倒し操作時以外のときはアウタギアとインナギアの噛
合部のガタを無くし、シートバック大倒し操作時にはア
ウタギアとインナギアの噛合部にクリアランスを形成し
シートバックの大倒しを可能とするリクライニング装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のリクラ
イニング装置は、シートバックの角度調整時に回動する
ヒンジピンの同心軸部と偏心軸部を、アウタギアとイン
ナギアとのうちの一方のギアが形成された第1アーム
と、前記第1アームに形成されたギアと噛合するアウタ
ギアとインナギアとのうちの他方のギアが形成された第
2アームと、に回動自在に挿通した遊星歯車機構を有す
るリクライニング装置であって、前記ヒンジピンの外周
部に前記ヒンジピンの軸方向へ移動可能に設けられ前記
第1アーム方向へ移動した場合に前記ヒンジピンと前記
第1アームとの間に嵌合し前記アウタギアと前記インナ
ギアとの噛合部のガタを無くすとともに前記第1アーム
から離れる方向へ移動した場合には前記アウタギアと前
記インナギアとの噛合部にクリアランスを形成するテー
パーブッシュと、このテーパーブッシュを前記第1アー
ム方向へ付勢する付勢手段と、レリーズアームのシート
バック大倒し操作に連動して前記テーパーブッシュを前
記付勢手段の付勢力に抗して前記第1アームから離れる
方向へ移動する噛合解除手段と、を備えたことを特徴と
している。
【0008】
【作用】請求項1に記載の本発明のリクライニング装置
は、シートバック大倒し以外の時には、付勢手段によっ
てテーパーブッシュが第1アーム方向へ押圧移動され、
ヒンジピンと第1アームとの間に嵌合しており、これに
よって、アウタギアとインナギアとの噛合部のガタを無
くすことができる。
【0009】一方、シートバック大倒し操作時には、レ
リーズアームの操作に連動して噛合解除手段が、テーパ
ーブッシュを付勢手段の付勢力に抗して第1アームから
離れる方向へ移動する。このため、テーパーブッシュが
ヒンジピンと第1アームとの間から外れ、インナギアと
アウタギアとの間にクリアランスが形成されてシートバ
ックの大倒しが可能となる。
【0010】
【実施例】本発明に係るリクライニング装置の一実施例
を図1〜図3に従って説明する。
【0011】なお、図中矢印FRはシート前方方向を、
矢印UPはシート上方方向を、矢印INはシート内側方
向を示す。
【0012】図2に示される如く、シートバックBの下
端左右には、それぞれ第1アームとしてのアッパアーム
10が固定されており、左右のアッパアーム10は、そ
れぞれヒンジピン12を介して一対のロアアーム14
に、揺動可能に設けられている。なお、アッパアーム1
0はヒンジピン12に対して回動可能に軸支されてお
り、ヒンジピン12は、それぞれ独立し、シートクッシ
ョンCの内方に突出しないように取り付けられている。
【0013】フロア16上には、一対のロアレール17
が所定間隔で平行に固定され、一対のロアレール17に
は、それぞれ摺動自在にアッパレール18が設けられて
いる。また、一対のアッパレール18には、それぞれロ
アアーム14が固定されており、左右のロアアーム14
間には支持機構を介してシートクッションCが取り付け
られている。
【0014】両側のヒンジピン12の外方端部には、端
部がそれぞれロアアーム14及びアッパアーム10に係
合され、アッパアーム10を常時前倒する方向に回動付
勢するスパイラルスプリング19(図1参照)が取り付
けられている。
【0015】両側の各ロアアーム14のヒンジピン12
の取り付け部近傍には、それぞれシートバックBの傾斜
を一度に大きく変えるラチェット機構20が設けられて
いる。ラチェット機構20は、ヒンジピン12に回動自
在に軸支されたレリーズアーム22と、アッパアーム1
0とギア連結された第2アームとしての中間ギアプレー
ト24と、この中間ギアプレート24に係脱可能な係合
部26Aを備えたポール26とを主要部材としている。
【0016】左右のラチェット機構20は、基本的には
同一構造であるが、一方のレリーズアーム22はレバー
部22Aを有し、他方は有していない。なお、レリーズ
アーム22のレバー部22Aの先端部には、操作用の把
手が固定されている。
【0017】ポール26は中間ギアプレート24の近く
に配置され、ロアアーム14に段付ピン27を介して回
動自在に軸支されている。ポール26には係合溝26B
が形成されており、レリーズアーム22に設けられたピ
ン22Bに支持されたローラ22Cが、係合溝26Bに
係合している。この係合溝26Bは、レリーズアーム2
2が図2の位置にある時には、ポール26の係合部26
Aを中間ギアプレート24の係合歯24Aに噛合させ、
レリーズアーム22が図2の位置から時計回転方向に図
3の位置に回動すると、上記噛合を解除するように形成
されている。
【0018】そして、レリーズアーム22は、ロアアー
ム14との間に架設されたリターンスプリング23によ
って、常時係合部26Aを係合歯24Aに係合させる方
向に回動付勢されている。従って、常時は、ポール26
の係合部26Aが中間ギアプレート24の係合歯24A
と係合し、アッパアーム10、即ちシートバックBが所
定の傾斜位置に保持されている。なお、図2には実線及
び想像線で3つの傾斜位置を示してある。また、ラチェ
ットの連動機構30は、ロアアーム14の内側面に位置
している。
【0019】図1に示される如く、この連動機構30
は、レリーズアーム22と一体的に回動するレリーズア
ームプレート32と、レリーズアームプレート32の回
動に連動して回動するプレート34と、左右のプレート
34を連動する粗調整用コネクティングパイプ35を主
要構成部材としている。
【0020】レリーズアームプレート32は、ロアアー
ム14から内方に突出したヒンジピン12の端部に回転
自在に軸支されている。ロアアーム14には、ヒンジピ
ン12を中心とした円弧状の溝14A(図2参照)が形
成されており、この溝14Aを貫通するピン22Bを介
してレリーズアームプレート32とレリーズアーム22
とが連結されている。また、レリーズアームプレート3
2の腕部先端には、ピン32Aが立設され、このピン3
2Aにローラ32Bが回転自在に軸支されている。
【0021】左右のロアアーム14には、ヒンジピン1
2よりも下方位置にそれぞれ、回動自在に軸36が取り
付けられており、この両側の軸36の内部には、粗調整
用コネクティングパイプ35が回動自在に嵌合されてい
る。また、粗調整用コネクティングパイプ35の両端部
には、それぞれプレート34が固定されている。
【0022】図2に示される如く、プレート34はU字
形状とされており、係合溝34Aには、ローラ32Bが
嵌入されている。従って、レリーズアームプレート32
が回動すると、ローラ32Bが係合溝34Aの壁に当接
し、これを押圧し、転動しながらプレート34を回動さ
せる。また、逆にプレート34が回動すると、係合溝3
4Aがローラ32Bに当接してこれを押圧し、ローラ3
2Bが転動しながらレリーズアームプレート32を回動
させる。
【0023】一方のプレート34が回動すると、同時
に、粗調整用コネクティングパイプ35の他端に固定さ
れた他方のプレート34が回動し、ローラ32Bを介し
て他方のレリーズアームプレート32が回動する。そし
て、他方のプレート34の回動により、ピン22Bを介
してレリーズアームプレート32及びローラ22Cを介
してポール26がラチェット解除方向に回動し、ポール
26の係合部26Aが中間ギアプレート24の係合歯2
4Aから離反する。即ち、レバ−部22Aを回動させる
と、両側のポール26の係合部26Aが同時に中間ギア
プレート24の係合歯24Aから係脱され、両側のラチ
ェット機構20が同時に駆動される。
【0024】左右のロアアーム14には、それぞれシー
トバックBの傾斜を連続的に調整する周知の遊星歯車機
構40が設けられている。
【0025】図1に示される如く、遊星歯車機構40の
従動スプロケット42はヒンジピン12と一体的に回動
可能に固定されている。ヒンジピン12には、偏心軸部
12Aが形成されており、この偏心軸部12Aは、アッ
パアーム10の軸孔に回動可能に嵌入されている。ま
た、中間ギアプレート24はヒンジピン12に回動可能
に設けられている。
【0026】両アッパア−ム10の外側面には、インナ
ギア10Aが、両中間ギアプレート24の内側面にはア
ウタギア24Bがそれぞれ形成されており、これらのイ
ンナギア10Aとアウタギア24Bとが噛合可能とされ
ている。
【0027】ここで、アウタギア24Bはポール26の
係合部26Aが係合歯24Aに噛合することによって、
回動しないように係止されている。従って、従動スプロ
ケット42が回動すると、一体的にヒンジピン12及び
偏心軸部12Aが回動し、インナギア10Aがアウタギ
ア24Bに係合して公転する。これによって、ヒンジピ
ン12が1回転すると、インナギア10Aは1公転する
とともに、インナギア10Aとアウタギア24Bとの歯
数の差だけ自転し、インナギア10Aが一体的に形成さ
れたアッパアーム10、即ちシートバックB(図2参
照)が揺動し、傾斜角が変化する。
【0028】また、通常の状態では、ポール26の係合
部26Aが中間ギアプレート24の係合歯24Aに噛合
しており、中間ギアプレート24の回転が阻止されてい
る。従って、中間ギアプレート24のアウタギア24B
と噛合しているインナギア10A、つまりアッパアーム
10は回動しないように保持されている。
【0029】左右のロアアーム14から外方へ突出した
軸36には、それぞれスプロケット44が固定されてい
る。なお、上記構成は、左右の遊星歯車機構40で同一
である。
【0030】また、両軸36の内方端には、両軸36を
一体的に回動するように連結する微調整用コネクティン
グパイプ37が嵌着されており、この微調整用コネクテ
ィングパイプ37の外側に、粗調整用コネクティングパ
イプ35が、互いに回動可能に嵌合されている。
【0031】図2に示される如く、一方のロアアーム1
4の外側面には、遊星歯車機構40を駆動する操作機構
50が取り付けられている。操作機構50は、回動自在
な操作ハンドル52、この操作ハンドル52と一体的に
回動するスプロケット54及びブレーキ機構を有してい
る。ブレーキ機構は、操作ハンドル52に回転トルクが
発生した場合には作用しないが、スプロケット54にア
ッパアーム10が後傾する方向の回転トルクが発生した
場合には、その回転を阻止するように作用する。
【0032】一方のスプロケット54、42、44に
は、操作ハンドル52の回転力を遊星歯車機構40に伝
達するチェーン56が巻き掛けられており、他方のスプ
ロケット42、44にもチェーンが巻き掛けられてい
る。従って、操作ハンドル52が回転すると、チェーン
56を介してスプロケット42、44が回動する。そし
て、従動スプロケット42の回転により、遊星歯車機構
40を介して一方のアッパアーム10が傾斜角を変え
る。
【0033】さらに、一方のスプロケット44と共に、
微調整用コネクティングパイプ37を介して他方のスプ
ロケット44が回動し、他方の遊星歯車機構40を介し
て他方のアッパアーム10も傾斜角を変える。即ち、操
作ハンドル52を回転させると、微調整用コネクティン
グパイプ37を介して両側の遊星歯車機構40が連動
し、シートバックBの左右に同時に同一方向の傾斜力が
働いて、シートバックBの傾斜角が変化する。
【0034】図1に示される如く、ヒンジピン12の偏
心軸部12Aの内側の同心軸部12Bの外周部には、テ
ーパーブッシュ60が、ヒンジピン12の軸方向に沿っ
て図1の右方向(図1の矢印A方向)と図2の左方向
(図1の矢印B方向)とへ移動可能に設けられている。
テーパーブッシュ60は、先端部60Aがテイパー形状
とされており、この先端部60Aがヒンジピン12とア
ッパアーム10との間に嵌合すると、インナギア10A
とアウタギア24Bの噛合部のガタが無くなる。一方、
テーパーブッシュ60の先端部60Aが、ヒンジピン1
2とアッパアーム10との間から外れると、インナギア
10Aとアウタギア24Bとの間にクリアランスが形成
される。
【0035】テーパーブッシュ60とロアアーム14と
の間には、付勢手段としての圧縮コイルスプリング62
が設けられており、テーパーブッシュ60を図1の矢印
A方向に付勢している。テーパーブッシュ60の圧縮コ
イルスプリング62との当接側端部には、鍔部60Bが
形成されており、この鍔部60Bの先端部60A側の面
もテイパー形状とされている。
【0036】図2に示される如く、テーパーブッシュ6
0の鍔部60Bの近傍には、噛合解除手段としてのサブ
アーム64が、ロアアーム14に立設された軸66に図
2の時計回転方向(図2の矢印C方向)と図2の反時計
回転方向(図2の矢印D方向)へ回動自在に軸支されて
いる。このサブアーム64には、レリーズアーム22に
立設されたピン68が当接しており、レリーズアーム2
2によって、シートバックBの大倒し操作が行われた場
合、即ち、レリーズアーム22が図2の矢印C方向へ大
きく回動された場合には、ピン68がレリーズアーム2
2と一体的に図2の矢印C方向へ大きく回動し、図1に
示される如く、サブアーム64をテーパーブッシュ60
の鍔部60Bのテーパー面に当接させるようになってい
る。
【0037】サブアーム64のテーパーブッシュ60と
の当接面64Aは、鍔部60Bのテーパー面に対して逆
方向のテーパーとされており、さらに、サブアーム64
が図1の上方(図1の矢印C方向)へ移動すると、サブ
アーム64の当接面64Aとテーパーブッシュ60の鍔
部60Bとが摺動し、圧縮コイルスプリング62の付勢
力に抗して、テーパーブッシュ60を図1の矢印B方向
へ移動させるようになっている。また、テーパーブッシ
ュ60が図1の矢印B方向へ移動すると、テーパーブッ
シュ60の先端部60Aが、ヒンジピン12とアッパア
ーム10との間から外れ、インナギア10Aとアウタギ
ア24Bとの間にクリアランスが形成されるようになっ
ている。
【0038】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例のリクライニング装置では、シートバック大倒し以外
の時には、圧縮コイルスプリング62によって、テーパ
ーブッシュ60が、アッパアーム10方向(図1の矢印
A方向)へ押圧移動され、ヒンジピン12の同心軸部1
2Bとアッパアーム10との間に嵌合しており、これに
よって、インナギア10Aとアウタギア24Bとの噛合
部のガタを無くすことができる。
【0039】一方、シートバック大倒し操作時には、レ
リーズアーム22の図1の矢印C方向への引き上げ操作
に連動して、ピン68が図1の矢印C方向へ回動し、サ
ブアーム64が図1の矢印C方向へ回動する。これによ
って、サブアーム64の当接面64Aとテーパーブッシ
ュ60の鍔部60Bとが摺動して、サブアーム64が圧
縮コイルスプリング62の付勢力に抗して、テーパーブ
ッシュ60を図1の矢印B方向へ移動する。テーパーブ
ッシュ60が図1の矢印B方向へ移動すると、テーパー
ブッシュ60の先端部60Aが、ヒンジピン12とアッ
パアーム10との間から外れ、インナギア10Aとアウ
タギア24Bとの間にクリアランスが形成されてシート
バックの大倒しが可能となる。
【0040】従って、本実施例のリクライニング装置で
は、シートバック大倒し操作時以外のときはアウタギア
24Bとインナギア10Aの噛合部のガタを無くし、シ
ートバック大倒し操作時にはアウタギア24Bとインナ
ギア10Aの噛合部にクリアランスを形成しシートバッ
クの大倒しを可能とすることができる。
【0041】なお、本実施例のリクライニング装置で
は、第1アームとしてのアッパアーム10にインナギア
10Aを形成し、第2アームとしての中間ギアプレート
24にアウタギア24Bを形成する構成としたが、これ
に代えて第1アームとしてのアッパアーム10にアウタ
ギアを形成し、第2アームとしての中間ギアプレート2
4にインナギアを形成する構成としても良い。また、本
実施例のリクライニング装置では、付勢手段として圧縮
コイルスプリング62を使用したが、圧縮コイルスプリ
ング62に代えて板バネ等の他の弾性体を使用しても良
い。
【0042】
【発明の効果】本発明に係るリクライニング装置は、シ
ートバックの角度調整時に回動するヒンジピンの同心軸
部と偏心軸部を、アウタギアとインナギアとのうちの一
方のギアが形成された第1アームと、第1アームに形成
されたギアと噛合するアウタギアとインナギアとのうち
の他方のギアが形成された第2アームと、に回動自在に
挿通した遊星歯車機構を有するリクライニング装置であ
って、ヒンジピンの外周部にヒンジピンの軸方向へ移動
可能に設けられ第1アーム方向へ移動した場合にヒンジ
ピンと第1アームとの間に嵌合しアウタギアとインナギ
アとの噛合部のガタを無くすとともに第1アームから離
れる方向へ移動した場合にはアウタギアとインナギアと
の噛合部にクリアランスを形成するテーパーブッシュ
と、このテーパーブッシュを第1アーム方向へ付勢する
付勢手段と、レリーズアームのシートバック大倒し操作
に連動してテーパーブッシュを付勢手段の付勢力に抗し
て第1アームから離れる方向へ移動する噛合解除手段
と、を備えた構成としたので、シートバック大倒し操作
時以外のときはアウタギアとインナギアの噛合部のガタ
を無くし、シートバック大倒し操作時にはアウタギアと
インナギアの噛合部にクリアランスを形成しシートバッ
クの大倒しを可能とするという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の1−1線断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係るリクライニング装置を
示す側面図である。
【図3】本発明の一実施例に係るリクライニング装置の
レリーズアームを持ち上げた状態を示す側面図である。
【図4】従来例に係るリクライニング装置の図1に対応
する断面図である。
【符号の説明】
10 アッパアーム(第1アーム) 10A インナギア 12 ヒンジピン 12A 偏心軸部 12B 同心軸部 14 ロアアーム 22 レリーズアーム 24 中間ギアプレート(第2アーム) 24B アウタギア 40 遊星歯車機構 60 テーパーブッシュ 62 圧縮コイルスプリング(付勢手段) 64 サブアーム(噛合解除手段) 66 軸 68 ピン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックの角度調整時に回動するヒ
    ンジピンの同心軸部と偏心軸部を、アウタギアとインナ
    ギアとのうちの一方のギアが形成された第1アームと、
    前記第1アームに形成されたギアと噛合するアウタギア
    とインナギアとのうちの他方のギアが形成された第2ア
    ームと、に回動自在に挿通した遊星歯車機構を有するリ
    クライニング装置であって、前記ヒンジピンの外周部に
    前記ヒンジピンの軸方向へ移動可能に設けられ前記第1
    アーム方向へ移動した場合に前記ヒンジピンと前記第1
    アームとの間に嵌合し前記アウタギアと前記インナギア
    との噛合部のガタを無くすとともに前記第1アームから
    離れる方向へ移動した場合には前記アウタギアと前記イ
    ンナギアとの噛合部にクリアランスを形成するテーパー
    ブッシュと、このテーパーブッシュを前記第1アーム方
    向へ付勢する付勢手段と、レリーズアームのシートバッ
    ク大倒し操作に連動して前記テーパーブッシュを前記付
    勢手段の付勢力に抗して前記第1アームから離れる方向
    へ移動する噛合解除手段と、を備えたことを特徴とする
    リクライニング装置。
JP32078092A 1992-11-30 1992-11-30 リクライニング装置 Pending JPH06165716A (ja)

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