JP2807309B2 - リクライニング装置 - Google Patents

リクライニング装置

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JP2807309B2
JP2807309B2 JP8641790A JP8641790A JP2807309B2 JP 2807309 B2 JP2807309 B2 JP 2807309B2 JP 8641790 A JP8641790 A JP 8641790A JP 8641790 A JP8641790 A JP 8641790A JP 2807309 B2 JP2807309 B2 JP 2807309B2
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昌治 村崎
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  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は車両等において用いられるリクライニング装
置に関し、更に詳しくは、前倒れ方向に付勢されたアッ
パアーム側に取り付けられ、歯が刻設されたラッチと、
ロアアーム側に回動可能に枢着され、前記ラッチの歯と
噛合可能なポールと、該ポールの背面を押圧し、前記ポ
ールが前記ラッチと噛合する方向に回転付勢されたレリ
ーズアームとを有し、前記レリーズアームを付勢力に抗
して回転させることにより、前記ポールとラッチの噛合
を解除し、所望のリクライニング角度を得るリクライニ
ング装置に関する。
(従来の技術) 次に、図面を用いて従来のリクライニング装置につい
て説明を行なう。第4図は従来のリクライニング装置の
要部構成図、第5図は第4図におけるA−A断面図、第
6図は第4図におけるB−B断面図、第7図は第4図に
おけるC−C断面図、第8図はレリーズアームプレート
の外形説明図である。
図において、1はシートクッション側にビス等で固着
されるロアアーム、2は同様にシートバック側に固着さ
れるアッパアームである。
アッパアーム2の一方の側面には、インナギヤ2aが精
密プレス加工等によりエンボス成形されている。3はア
ッパアーム2に隣接して配設されたラッチで、アッパア
ーム2のインナギヤ2aに相対する側面にはアウタギヤ3a
が精密プレス加工等によりエンボス成形され、又、その
外縁には係合歯3bが刻設されている。尚、インナギヤ2a
の歯数はアウタギヤ3aの歯数より少なくとも1歯以上多
く選ばれている。
4は段付ピン5でもって回動可能にロアアーム1に枢
着されたポールで、ラッチ3の係合溝3bと係脱する係止
部4aが形成されている。又、この係止部4a付近にはロア
アーム1と反対側に突出したピン7が植設されており、
ピン7がレリーズレバー8の中間部8aに穿設されたカム
穴8cに挿入されている。9は操作レバー8よりロアアー
ム1側に配置されるサブプレートで、前記段付ピン5と
段付ピン10,11に対応する位置に取付穴を有し、該取付
穴を介してロアアーム1に固着され、アッパアーム2,ラ
ッチ3,ポール4等の抜け止めを行うものである。12は同
心部の一部に偏心部12aを有する回動シャフトである。
組立時には、この回動シャフト12の同心部は、ロアアー
ム1(ブッシュ14),ラッチ3,レリーズレバー8が回動
可能に装着されたサブプレート9,サブプレート9に固着
されたガイドプレート16のそれぞれに形成されている中
心穴に挿通され、偏心部12aはアッパアーム2の回転中
心穴に挿通され、又、同心部の一端にはスプロケット13
が該回動シャフト12と一体となって回動するように取り
付けられる。これによって、アッパアーム2とラッチ3
がそれぞれ回動シャフト12の偏心部12aと同心部に回動
自在に取り付けられると共に、インナギヤ2aとアウタギ
ヤ3aとの噛合がなされる。
17は回動シャフト12の同心部に回動可能に取り付けら
れたレリーズアームプレートで、第8図において右下方
に延びた延出部17bはウォークインペダルとなってい
る。又、中間部に穿設された穴17aには、粗調整用コネ
クティングパイプ(インナ側のロック機構にレリーズレ
バー8の運動を伝達するもの)18に固着されたフックプ
レート19の爪19aが嵌入されている。この爪19aの幅は、
レリーズアーム17の前記穴17aの幅より小さく選ばれて
おり、アウタ側とインナ側のロック機構におけるロック
位置のバラツキを吸収し、ハーフロック状態が生じない
ようになっている。尚、微調整用コネクティングバー
(上記インナ側のロック機構に回動シャフト12の運転を
伝達するもの)20は、回動シャフト12に固着されてい
る。又、前記レリーズアーム17の回動先端部は、段付ピ
ン21を介してレリーズアーム8の中間部分8aの中間部に
係止されている。段付ピン21には、ポール4の背部に当
接し、ポール4の係止部4aとラッチ3の係合歯3bとの係
合を確実ならしめるローラ22が嵌合されている。
23はロアアーム1にヒンジシャフト23aでもって回動
可能に取り付けられたハンドル軸で、該ハンドル軸23の
一端には操作ハンドル24が取り付けられ、中間部分には
スプロケット25がハンドル軸23と一体に回動するように
設けられている。スプロケット25とスプロケット13との
間には、チェーン26が巻掛けられており、チェーン26の
中間部分はチェーンガイド27で案内されている。尚、28
はレリーズレバー8とロアアーム1との間に張設された
スプリングで、ポール4にラッチ3と噛合するような方
向の付勢力を与えるためのものである。又、29はロアア
ーム1に段付ピン10及び11を用いて固着されたピンブラ
ケットで、ピンブラケット29に溝付きピン30が固設され
ている。そして、ピン30の縦溝には、バランス用スパイ
ラルスプリング31の内端が掛止されている。又、ピン30
にはフックプレート32が回動可能に装着されており、ス
パイラルスプリング31の外端はこのフック32aに掛止さ
れている。更に、その折曲部32bの側面はラッチ3のフ
ック3cに当接している。
33はケーブル係止用ブラケットで、ピン34でもってア
ッパアーム2に固定されている。このブラケット33は、
アッパアーム2が前倒し状態になったとき、ウォークイ
ン用コントロールケーブル35のインナケーブル35aを引
き出すためのものである。
このように構成された装置の作動を次に説明する。第
4図に示す状態では、ポール4の係止部4aがラッチ3の
係合歯3bに噛合し、ラッチ3はロックされている。従っ
て、アウタギヤ3aはロアアーム1に固定されていること
になり、操作ハンドル24を回動させれば、チェーン26を
介して回動シャフト12が回動し、遊星歯車機構によりア
ッパアーム2も一定の減速比をもって回動して、リクラ
イニング角の微調整を行うことができる。
次に粗調整を行う場合には、レリーズレバー8の操作
部分8bを第4図の時計回り方向に回動させればよい。こ
れにより、ローラ22も同方向に回動し(ロアアーム1に
はこのローラ22の回動を確保するため、ピン7,21が通る
長穴が穿設されている)、ポール4との当接が解除され
ると共に、カム穴8cと係合しているピン7が操作ハンド
ル24側に移動する。このためポール4の係止部4aとラッ
チ3の係合歯3bとの噛合が解かれ、ラッチ3のロックは
解除される。従って、リクライニング角の粗調整(早送
り)を行うことができる。
又、ウォークイン動作は、ウォークインペダル17bを
第4図において下方に踏むことにより行える。即ち、ウ
ォークインペダル17bを踏み込むと、レリーズアーム17
が第1図の時計回り方向に回動し、ローラ22も同方向に
回動して、ポール4との当接が解除されると共に、カム
穴8cと係合しているピン7が操作ハンドル24側に移動す
る。このためポール4の係止部4aとのラッチ3の係合歯
3bとの噛合が解かれ、ラッチ3のロックは解除される。
従って、スパイラルスプリング31の力によりシートバッ
ク(アッパアーム2)が前倒し状態になり、アッパアー
ム2に取り付けられたケーブル係止用ブラケット33によ
ってウォークイン用コントロールケーブル35内のインナ
ケーブル35aが引き出され、図示しないシートトラック
のロックが解除されて、シート全体が前方に移動する。
(発明が解決しようとする課題) 上記構成のリクライニング装置において、レリーズレ
バー8とウォークインペダル17b(レリーズアームプレ
ート17)とは、段付ピン21によって、連結されている。
よって、レリーズレバー8の操作部分8bを操作すると、
ウォークインペダル17bが連動して動き、逆に、ウォー
クインペダル17bを下方に踏むと、レリーズレバー8の
操作部分8bも動くという問題点がある。
よって、レリーズレバーを操作すると、連動するウォ
ークインペダルが後部座席の乗員の足を押圧する場合が
あり、危険であるという問題点がある。
又、ウォークインペダル17bの位置は、レリーズアー
ムプレート17の位置に支配され、単独に調整できないと
いう問題点がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目
的は、ウォークインペダルとレリーズ操作ハンドルとが
連動せず、安全で、ウォークインペダルの位置調整が単
独で可能なリクライニング装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記問題点を解決する本発明は、前倒れ方向に付勢さ
れたアッパアーム側に取り付けられ、歯が刻設されたラ
ッチと、ロアアーム側に回動可能に枢着され、前記ラッ
チの歯と噛合可能なポールと、該ポールの背面を押圧
し、前記ポールが前記ラッチと噛合する方向に回転付勢
されたレリーズアームとを有し、前記レリーズアームを
付勢力に抗して回転させることにより、前記ポールとラ
ッチの噛合を解除し、所望のリクライニング角度を得る
リクライニング装置において、 前記ロアアーム側に回転可能に設けられたハンドル
と、 前記ロアアーム側に設けられ、リクライニングロック
状態でそれ以上のハンドルの下降を規制するストッパ
と、 前記ハンドルを前記ストッパに押圧せしめるスプリン
グと、 一端部が前記ハンドルの回転端部に、他端部が前記レ
リーズアームの回転端部に、それぞれ、回転可能に取り
付けられたリンクと、 前記ロアアーム側に回転可能に設けられたウォークイ
ンペダルと、 前記ロアアーム側に設けられ、リクライニングロック
状態でそれ以上のウォークインペダルの上昇を規制する
ストッパと、 前記ウォークインペダルを前記ストッパに押圧せしめ
るスプリングと、 一端部が前記ウォークインペダルの回転端部に、他端
部が前記レリーズアームの回転端部に、それぞれ、回転
可能に取り付けられたリンクとを有し、 前記リンクと前記レリーズアームとの取り付けは、こ
れら2つの部材のどちらか一方にピンを設け、他方はリ
クライニングロック状態において、あそびがあるように
前記ピンが係合する長穴であり、 前記リンクと前記レリーズアームとの取り付けは、こ
れら2つの部材のどちらか一方にピンを設け、他方はリ
クライニングロック状態において、あそびがあるように
前記ピンが係合する長穴であるようにしたものである。
(作用) 上記構成のリクライニング装置において、ロック状態
にあるハンドルを付勢力に抗して回転させると、ハンド
ルの回転はリンクを介してレリーズアームに伝達される
レリーズアームも回転する。そして、このレリーズアー
ムの回転により、レリーズアームのポールの背面への押
圧が解除され、ポールとラッチの噛合が解除され、アッ
パアームはロアアームに対して回転可能となる、アンロ
ック状態となる。
次に、所望のリクライニング角度に調節し、ハンドル
を回転させている操作力を解除する。すると、ハンドル
はストッパに当接するまで回転し、原位置に復帰する。
このハンドルの原位置への回転は、リンクを介してレリ
ーズアームに伝達され、再びレリーズアームはポールを
押圧し、この押圧によりポールはラッチに噛合し、リク
ライニングロック状態となる。
そして、ロック状態にあるウォークインペダルを付勢
力に抗して下方に踏みつけると、ウォークインペダルの
回転はリンクを介してレリーズアームに伝達され、レリ
ーズアームも回転する。そして、このレリーズアームの
回転により、レリーズアームのポールの背面への押圧が
解除され、ポールとラッチの噛合が解除され、前倒れ方
向に付勢されたアッパアームはロアアームに対して前方
に傾動する。
(実施例) 次に、図面を用いて本発明の一実施例を説明する。第
1図は本発明の一実施例を示す要部構成図、第2図は第
1図におけるII−II断面図、第3図は第1図におけるII
I−III断面図である。
これらの図において、51はシートクッション側にビス
等で固着されるロアアーム、52は同様にシートバック側
に固着されるアッパアームである。
本実施例においては、ロアアーム51の両面(表面及び
裏面)には各種の機構部品が配設されている。よって、
先ず、第1図において、ロアアーム51の一方の面(アッ
パアーム52の対向面)について説明を行なう。
53はピン59,67及び68を用いてアッパアーム52に取り
付けられ、歯53aが刻設されたラッチである。
54は段付ピン55でもって回動可能にロアアーム51に枢
着されたポールで、ラッチ53の歯53aと噛合可能な歯54a
が刻設されている。
56はアッパアーム52とロアアーム51に挿通するヒンジ
ピンで、このヒンジピン56を中心に、アッパアーム52は
前後方向に傾動可能となっている。又、このヒンジピン
56の一端部には縦溝56aが設けられ、この縦溝56aにスパ
イラルスプリング57の内端部が掛止されている。更に、
アッパアーム52にはピン58が植設されている。そして、
スパイラルスプリング57の外端部がこのピン58に掛止さ
れ、このスパイラルスプリング57により、アッパアーム
52は前倒れ方向の付勢力を与えられている。
又、ロアアーム51には、ヒンジピン56を中心とする円
弧上の長穴51bが設けられ、ラッチ53をアッパアーム52
に取り付けているピンのうち68は、この長穴51bに係合
している。そして、アッパアーム52は、ピン68が長穴51
bの両端部に当接する範囲で、ロアアーム51に対して前
後方向に傾動するようになっている。
60はヒンジピン56に対して回転可能に設けられた第1
のレリーズアームである。この第1のレリーズアーム60
には、長穴60aが設けられ、この長穴60aには、ポール54
にロアアーム51とは反対側に立設されたピン61が係合し
ている。そして、この第1のレリーズアーム60の回転に
より、ピン61が立設されたポール54は、長穴60aにガイ
ドされて移動し、ラッチ53に対して噛合/離脱可能とな
っている。
更に、この第1のレリーズアーム60には、一端部がロ
アアーム51に掛止されたスプリング62の他端部が掛止さ
れている。そして、このスプリング62の付勢力でもっ
て、第1のレリーズアーム60はポール60がラッチ53と噛
合する方向に付勢されている。
63はヒンジピン56が挿通し、前述の段付きピン55及び
段付きピン64によってロアアーム51に取り付けられ、ア
ッパアーム52,ラッチ53,ポール54等の抜け止めを行うサ
ブプレートである。
次に、ロアアーム51の他方の面について説明を行な
う。
72はロアアーム51に回転可能に設けられたシャフトで
ある。このシャフト72の一方の端部(ロアアーム51の一
方の面に突出している方)には、ハンドル71の基端部が
固着されている。更に、このシャフト72の他方の端部に
は、レバー73の基端部が取り付けられている。74はロア
アーム51のレバー73が当接可能な位置に取り付けられ、
レバー73の回転規制を行なうストッパピンである。そし
て、このストッパピン74により、リクライニングロック
状態でのそれ以上のハンドル71の下降が規制されてい
る。
75はヒンジピン56に対して回転可能に設けられた第2
のレリーズアームである。この第2のレリーズアーム75
には3つの回転端部が形成されている。そして、第1の
レリーズアーム60の回転端部と第2のレリーズアーム75
の第1の回転端部とは、ロアアーム51に設けられた長穴
51aを介して、ピン76を用いて連結されている。更にこ
のピン76には、ポール54の背部を押圧可能なローラ77が
取り付けられている。
78はレバー73の回転端部と、第2のレリーズアーム75
の他方の回転端部とを連結するリンクである。このリン
ク78のレバー73への取り付けは、ピン85を用いて行なわ
れている。又、リンク78の第2のレリーズアーム75側に
は長穴78aが設けられており、この長穴78aに、第2のレ
リーズアーム60の第2の回転端部に立設されたピン85が
係合することでリンク78と第2のレリーズアーム75の取
り付けがなされている。
又、79は一端部がロアアーム51に掛止され、他端部が
リンク78に掛止され、リンク78を介して、レバー73がス
トッパピン74に当接する付勢力を与えるスプリングであ
る。
又、80はレリーズアーム75の移動を他のサイドのリク
ライニング装置に伝達するコネクティングパイプであ
る。このコネクティングパイプ80と第2のレリーズアー
ム75との接続は、基端部がコネクティングパイプ80に溶
着され、先端部がねじ82を用いて第2のレリーズアーム
75に取り付けられたアームプレート81を用いてなされて
いる。
90はロアアーム51にピン91を用いて回転可能に設けら
れたウォークインペダルである。このウォークインペダ
ル90の基端部側には、溝90aが形成されている。そし
て、この溝90a内に位置するように、ストッパピン92が
ロアアーム51に立設されている。このストッパピン92に
よって、ウォークインペダル90は溝90aの両サイドの壁
部90b,90cがストッパピン92に当接する範囲で回転可能
となっている。
93はピン91に巻掛けられ、一端部がウォークインペダ
ル90に、他端部がロアアーム51にそれぞれ掛止され、ウ
ォークインペダル90を第1図において、時計方向に回転
付勢するスプリングである。このスプリング93の付勢力
でもってウォークインペダル90は、リクライニングロッ
ク状態では、溝90aの一方の壁部90bがストッパピン92に
当接している。
94はウォークインペダル90と、第2のレリーズアーム
75の第3の回転端部とを連結するリンクである。このリ
ンク94とウォークインペダル90との接続は、ピン95を用
いて行なわれている。又、リンク94の第2のレリーズア
ーム75側には長穴94aが設けられており、この長穴94a
に、第2のレリーズアーム75の第3の回転端部に立設さ
れたピン96が係合することでリンク94と第2のレリーズ
アーム75の取り付けがなされている。
このように構成された本発明装置の作動を次に説明す
る。第1図に示す状態では、ポール54の歯54aがラッチ5
3の歯53aに噛合し、ラッチ53つまりアッパアーム52はリ
クライニングロックされている。
次にリクライニングを行う場合には、ハンドル71bを
第1図の反時計回り方向に回転させ、二点鎖線の位置で
保持する。このハンドル71の移動は、レバー73及びリン
ク78を介して、第1のレリーズアーム60及び第2のレリ
ーズアーム75の伝達され、これら第1及び第2のレリー
ズアーム60,75は、スプリング62,79の付勢力に抗してヒ
ンジピン56を中心に第1図において、反時計方向に回転
する。
これにより、ローラ77も移動し、ポール54の背面への
押圧が解除されると共に、長穴60aと係合しているピン6
1がハンドル71側に移動する。このためポール54の歯54a
とのラッチ53の歯53aとの噛合が解除され、アッパアー
ム52はロアアーム51に対して、前後方向に傾動可能とな
る。尚、このハンドル71の移動は、コネクティングパイ
プ80を介して、他方のリクライニング装置へも伝達され
る。
そして、所望のリクライニング角度にアッパアーム52
を傾動させた後、ハンドル71を二点鎖線の位置で保持す
るのを解除する。すると、スプリング62の付勢力でもっ
て、第1レリーズアーム60,第2のレリーズアーム75
が、又、スプリング79の付勢力でもってリンク78が原位
置に復帰する。この移動は、レバー73がストッパピン74
に当接するまで行なわれる。第1及び第2のレリーズア
ーム60,75の原位置への復帰により、ポール54の歯54aが
ラッチ53の歯53aに再び噛合し、リクライニングロック
状態となる。
次に、ウォークイン動作は、ウォークインペダル90を
第1図において下方に踏むことにより行える。即ち、ウ
ォークインペダル90をスプリング93の付勢力に抗して踏
み込む。このウォークインペダル90の移動は、リンク94
を介して、第2のレリーズアーム75及び第1のレリーズ
アーム60に伝達され、これら第1及び第2のレリーズア
ーム60,75は、スプリング62,79の付勢力に抗してヒンジ
ピン56を中心に第1図において、反時計方向に回転す
る。
これにより、ローラ77も移動し、ポール54の背面への
押圧が解除されると共に、長穴60aと係合しているピン6
1がハンドル71側に移動する。このためポール54の歯54a
とのラッチ53の歯53aとの噛合が解除され、スパイラル
スプリング57の付勢力により、アッパアーム52はロアア
ーム51に対して、前方向に傾動する。尚、このウォーク
インペダル90の移動は、コネクティングパイプ80を介し
て、他方のリクライニング装置へも伝達される。
そして、アッパアーム52に取り付けられた図示しない
ウォークイン用コントロールケーブル内のインナケーブ
ルが引き出され、図示しないシートトラックのロックが
解除されて、シート全体が前方に移動する。
上記構成によれば、リクライニングロック状態におい
ては、ウォークインペダル90回りの機構と、ポール54回
りの機構とは、リンク94の長穴94aにより、分離されて
いる。よって、スプリング93によって付勢されたウォー
クウォークインペダル90の溝90aの一方の壁部90bはスト
ッパピン92に当接し、ウォークインペダル90は常に一定
の場所に位置することとなる。又、ポール54の歯54aの
ラッチ53の歯53aへの噛合も、スプリング62の付勢力に
より確実になされ、所謂ハーフロックを防止することが
できる。
同様に、ハンドル71回りの機構と、ポール54回りの機
構とは、リンク78の長穴78aにより、分離されている。
よって、スプリング79によって付勢されたハンドル71は
ストッパピン73に当接し、ハンドル71は常に一定の場所
に位置することとなる。又、ポール54の歯54aのラッチ5
3の歯53aへの噛合も、スプリング62の付勢力により確実
になされ、所謂ハーフロックを防止することができる。
又、カバーには、ハンドル支点部(シャフト72)の近
傍に穴を開けるのみで、ハンドル71を操作できるので、
みばえもよくなる。
尚、本発明は上記実施例に限るものではない。例え
ば、上記実施例では、長穴をリンク94,78に設けたが、
第1のレリーズアーム60に設け、リンク94,78にこの長
穴に係合するピンを設けてもよい。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明では、ウォークインペダ
ルとレリーズ操作ハンドルとが連動せず、安全で、ウォ
ークインペダルの位置調整が単独で可能なリクライニン
グ装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す要部構成図、 第2図は第1図におけるII−II断面図、 第3図は第1図におけるIII−III断面図 第4図は従来例の要部構成図、 第5図は第4図におけるA−A断面図、 第6図は第4図におけるB−B断面図、 第7図は第4図におけるC−C断面図、 第8図はレリーズアームプレートの外形説明図である。 これらの図において、 1,51……ロアアーム 2,52……アッパアーム 3,53……ラッチ 3b,53a……(係合)歯 4,54……ポール 8……レリーズレバー 17,60,75……レリーズアーム 31,57……スパイラルスプリング 71……ハンドル 74,92……(ストッパ)ピン 78,94……リンク 78a……長穴 79……ピン 90……ウォークインペダル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前倒れ方向に付勢されたアッパアーム(5
    2)側に取り付けられ、歯が刻設されたラッチ(53)
    と、ロアアーム(51)側に回動可能に枢着され、前記ラ
    ッチ(53)の歯(53a)と噛合可能なポール(54)と、
    該ポール(54)の背面を押圧し、前記ポール(54)が前
    記ラッチ(53)と噛合する方向に回転付勢されたレリー
    ズアーム(60,75)とを有し、前記レリーズアーム(60,
    75)を付勢力に抗して回転させることにより、前記ポー
    ル(54)とラッチ(53)の噛合を解除し、所望のリクラ
    イニング角度を得るリクライニング装置において、 前記ロアアーム(51)側に回転可能に設けられたハンド
    ル(71)と、 前記ロアアーム(51)側に設けられ、リクライニングロ
    ック状態でそれ以上のハンドル(71)の下降を規制する
    ストッパ(74)と、 前記ハンドル(71)を前記ストッパ(74)に押圧せしめ
    るスプリング(62)と、 一端部が前記ハンドル(71)の回転端部に、他端部が前
    記レリーズアーム(60)の回転端部に、それぞれ、回転
    可能に取り付けられたリンク(78)と、 前記ロアアーム(51)側に回転可能に設けられたウォー
    クインペダル(90)と、 前記ロアアーム(51)側に設けられ、リクライニングロ
    ック状態でそれ以上のウォークインペダルの上昇を規制
    するストッパ(92)と、 前記ウォークインペダル(90)を前記ストッパ(92)に
    押圧せしめるスプリング(93)と、 一端部が前記ウォークインペダル(90)の回転端部に、
    他端部が前記レリーズアームの回転端部に、それぞれ、
    回転可能に取り付けられたリンク(94)とを有し、 前記リンク(78)と前記レリーズアーム(60)との取り
    付けは、これら2つの部材のどちらか一方にピンを設
    け、他方はリクライニングロック状態において、あそび
    があるように前記ピンが係合する長穴であり、 前記リンク(94)と前記レリーズアーム(60)との取り
    付けは、これら2つの部材のどちらか一方にピンを設
    け、他方はリクライニングロック状態において、あそび
    があるように前記ピンが係合する長穴であることを特徴
    とするリクライニング装置。
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