JP2667675B2 - 両側リクライニング装置 - Google Patents

両側リクライニング装置

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JP2667675B2 JP16543788A JP16543788A JP2667675B2 JP 2667675 B2 JP2667675 B2 JP 2667675B2 JP 16543788 A JP16543788 A JP 16543788A JP 16543788 A JP16543788 A JP 16543788A JP 2667675 B2 JP2667675 B2 JP 2667675B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、遊星歯車機構を用いたリクライニング装置
に関し、更に詳しくは、インナギヤを有し、シートバッ
クに固設されるアッパアーム、前記インナギヤと噛合す
るアウタギヤを有する中間ギヤプレート、該中間ギヤプ
レートとアッパアームが同心部と偏心部に回動自在に取
り付けられた回転シャフト及び前記回転シャフトをサブ
プレートと共働して支持するロアアームを有した無段リ
クライニング機構部がシートの両側に配設され、 一方の無段リクライニング機構部内のロアアームに設
けられた操作ハンドルの操作力を他方の無段リクライニ
ング機構部内の回転シャフトに、2つのリクライニング
機構部に設けたチェーン巻掛け機構及び該チェーン巻掛
け機構に連設されたパイプを介し4て伝達する両側リク
ライニング装置に関する。
(従来の技術) 以下、図面を用いて従来の技術を説明する。第5図は
従来例を示す一例の要部構成図、第6図は第5図のA−
A拡大断面図、第7図は第5図のB−B拡大断面図、第
8図は第5図のC−C拡大断面図であり、これらの図は
アウタ側の機構を示している。
先ず無段リクライニング機構部を説明する。図中、1
はシートクッション側(シートクッションフレーム)に
ビス等で固着されるロアアーム、2は同様にシートバッ
ク側(シートバックフレーム)に固着されるアッパアー
ムである。該アッパアーム2の一方の側面には、インナ
ギヤ2aが精密プレス加工等によりエンボス成形されてい
る。又、アッパアーム2の上部のシートバックフレーム
への取付位置部分には、円形穴2e,2fが前記シートバッ
クフレームへの取付穴として穿設されている。3はアッ
パアーム2に隣接して配設された中間ギヤプレート(ラ
ッチ)で、アッパアーム2のインナギヤ2aに相対する側
面にはアウタギヤ3aが精密プレス加工等によりエンボス
成形され、又、その外縁には係合歯3bが刻設されてい
る。該係合歯3bはシートバックを中間位置に保持するた
めの1段目の歯とシートバックを後倒れ位置に保持する
ための2段目の歯とからなる。尚、前記インナギヤ2aの
歯数はアウタギヤ3aの歯数より少なくとも1歯以上多く
選ばれている。4は段付ピン5でもって回動可能にロア
アームに1に枢着されたポールで、中間ギヤプレート3
の係合歯3bと係脱する係止部4aが形成されている。又、
この係止部4a付近にはロアアーム1と反対側に突出した
ピン7が植設されており、該ピン7がレリーズアーム8
の中間部分8aに穿設されたカム穴8cに挿入されている。
9はレリーズアーム8よりロアアーム1側に配置される
サブプレートで、前記段付ピン5と段付ピン10,11に対
応する位置に取付穴を有し、該取付穴を介してロアアー
ム1に固着され、アッパアーム2,中間ギヤプレート3,ポ
ール4等の抜け止めを行うものである。12は同心部の一
部に偏心部12aを有する回転シャフトである。組立時に
は、この回転シャフト12の同心部は、ロアアーム1(ブ
ッシュ14),中間ギヤプレート3,レリーズアーム8が回
動可能に装着されたサブプレート9,サブプレート9に固
着されたスペーサ16のそれぞれに形成されている中心穴
に挿通され、偏心部12aはアッパアーム2の回転中心穴
に挿通され、又、同心部の一端にはスプロケット13が該
回転シャフト12と一体となって回動するように取り付け
られる。これによって、アッパアーム2と中間ギヤプレ
ート3がそれぞれ回転シャフト12の偏心部12aと同心部
に回動自在に取り付けられると共に、インナギヤ2aとア
ウタギヤ3aとの噛合がなされる。
次に、有段リクライニング機構部を説明する。17は回
転シャフト12の同心部に回動可能に取付けられたレリー
ズアームプレートで、第5図の右下方に延びた延出部17
bはウォークイン・ペダルとなっている。又、中間部に
穿設された穴17aには、粗調整用コネクティングパイプ
(同様の機構を持ったインナ側のロック機構にレリーズ
アーム8の運動を伝達するもの)18に固着されたフック
プレート19の爪19aが嵌入されている。この爪19aの幅
は、レリーズアームプレート17の前記穴17aの幅より小
さく選ばれており、アウタ側とインナ側のロック機構に
おけるロック位置のバラツキを吸収し、ハーフロック状
態が生じないようになっている。尚、微調整用コネクテ
ィングバー(上記インナ側のロック機構に回転シャフト
12の運動を伝達するもの)20は、回転シャフト12に連結
されている。又、前記レリーズアームプレート17の回動
先端部は、段付ピン21を介してレリーズアーム8の中間
部分8aの中間部に係止されている。該段付ピン21には、
ポール4の背部に当接し、ポール4の係止部4aと中間ギ
ヤプレート3の係合歯3bとの係合を確実ならしめるロー
ラ22が嵌合されている。
23はロアアーム1にヒンジシャフト23aでもって回動
可能に取り付けられたハンドル軸で、該ハンドル軸23の
一端には操作ハンドル24が取り付けられ、中間部分には
スプロケット25が該ハンドル軸23と一体に回動するよう
に設けられている。該スプロケット25と前記スプロケッ
ト13との間には、チェーン26が巻掛けられており、該チ
ェーン26の中間部分はチェーンガイド27で案内されてい
る。尚、28はレリーズアーム28とロアアーム1との間に
張設されたスプリングで、ポール4に中間ギヤプレート
3と噛合するような方向の付勢力を与えるためのもので
ある。又、29はロアアーム1に段付ピン10及び11を用い
て固着されたピンブラケットで、該ピンブラケット29に
溝付きピン30が固設されている。そして、該ピン30の縦
溝には、バランス用スパイラルスプリング31の内端が掛
止されている。又、ピン30にはフックプレート32が回動
可能に装着されており、スパイラルスプリング31の外端
はこのフック32aに掛止されている。
インナ側の構成は上記アウタ側の構成と略同一である
が、レリーズ操作等はアウタ側でなされるため、レリー
ズアーム8の操作部分8b,レリーズアームプレート17の
延出部17b及び操作ハンドル24等は設けられていない。
次に、上記構成の作動を説明する。第5図に示す状態
では、ポール4の掛止部4aが中間ギヤプレート3の係合
歯3bに噛合し、中間ギヤプレート3はロックされてい
る。従って、アウタギヤ3aはロアアーム1に固定されて
いることになり、操作ハンドル24を回動させれば、チェ
ーン26を介して回転シャフト12が回動し、遊星歯車機構
によりアッパアーム2も一定の減速比をもって回動し
て、リクライニング角の微調整(無段調整)を行うこと
ができる。次に粗調整を行う場合には、レリーズアーム
8の操作部分8bを第5図の時計回り方向に回動させれば
よい。これにより、ローラ22も同方向に回動し(ロアア
ーム1にはこのローラ22の回動を確保するため、ピン7,
21が通る長穴が穿設されている)、ポール4との当接が
解除されると共に、カム穴8cと係合しているピン7が操
作ハンドル24側に移動する。このためポール4の掛止部
4aとの中間ギヤプレートの係合歯3bとの噛合が解かれ、
中間ギヤプレート3のロックは解除される。従って、リ
クライニング角の粗調整(有段調整,早送り)を行うこ
とができる。勿論、インナ側も同様な作動を行う。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記構成の両側リクライニング装置におい
ては、アウタ側からインナ側への操作力の伝達は、粗調
整に関してはコネクティングパイプ18,微調整に関して
はコネクティングパイプ20を介して行われている。これ
らのコネクティングパイプ18,20は、アッパアーム2の
傾動中心である回転シャフト12に取付けられている。こ
の様な場所にコネクティングパイプ18,20があると、シ
ートに着座すると臀部に違和感が生じる問題点がある。
特に、この様なリクライニング装置をスポーツタイプの
自動車に用いた場合、ヒップポイントを下げるためにシ
ートクッション及びシートバックの厚さを薄くするの
で、特に顕著である。
また、シートクッションの前部を中心にシートクッシ
ョンのシートバック側を上下に移動させる機構(所謂シ
ートクッションのリアバーチカル機構)を設けた場合、
シートクッションがコネクティングパイプ18,20に干渉
する場合がある。また、干渉しなくても、シートクッシ
ョンの上昇時にコネクティングパイプ18,20がリアシー
トの乗員から見えるので、デザイン上好ましくないとい
う問題点もある。
本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、その目的
は、座り心地性が向上し、しかもリアバーチカル機構を
設けてもシートクッションが干渉せず、しかも見栄えの
よい両側リクライニング装置を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、一方の無段リクライニン
グ機構部のロアアームに設けられた操作ハンドルの操作
力を他方の無段リクライニング機構部の回転シャフトに
伝達するパイプに連設されたスプロケットの強度が要求
されない両側リクライニング装置を提供することにあ
る。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決する本発明は、インナギヤを有し、シ
ートバックに固設されるアッパアーム、前記インナギヤ
と噛合するアウタギヤを有する中間ギヤプレート、該中
間ギヤプレートとアッパアームが同心部と偏心部に回動
自在に取り付けられた回転シャフト及び前記回転シャフ
トをサブプレートと共働して支持するロアアームを有し
た無段リクライニング機構部がシートの両側に配設さ
れ、一方の無段リクライニング機構部内のロアアームに
設けられた操作ハンドルの操作力を他方の無段リクライ
ニング機構部内の回転シャフトに、2つのリクライニン
グ機構部に設けたチェーン巻掛け機構及び該チェーン巻
掛け機構に連設されたパイプを介して伝達する両側リク
ライニング装置において、基端部が前記サブプレートの
下部に固着され、先端部が前記パイプ内に延出するヒジ
シャフトと、一端部は前記パイプの内周面と係合し、他
端部には前記チェーン巻掛け機構を構成するスプロケッ
トが形成された中空のスプロケットシャフトとを設け、
該中空のスプロケットシャフトの内側の円筒部の略全長
を前記ヒンジシャフトで支持するようにしたものであ
る。
(作用) 本発明の両側リクライニング装置において、一方の無
段リクライニング機構部の操作ハンドルの操作力は、チ
ェーン巻掛け機構及び該チェーン巻掛け機構に連設され
たパイプを介して他方の無段リクライニング機構部に伝
達される。
(実施例) 以下、図面を用いて本発明の一実施例を説明する。第
1図は本発明の一実施例を示す一例の要部構成図、第2
図は第1図のD−D拡大断面図、第3図は第1図のE−
E拡大断面図、第4図は第3図の拡大斜視図であり、第
1図,第3図及び第4図はアウタ側の機構を示してい
る。
先ず、無段リクライニング機構部を説明する。51はシ
ートクッション側(シートクッションフレーム)にビス
等で固着されるロアアーム、52は同様にシートバック側
(シートバックフレーム)に固着されるアッパアームで
ある。該アッパアーム52の一方の側面には、インナギヤ
52aが精密プレス加工等によりエンボス成形されてい
る。又、アッパアーム52の上部のシートバックフレーム
への取付位置部分には、円形穴52c,52fが前記シートバ
ックフレームへの取付穴として穿設されている。53はア
ッパアーム52に隣接して配設された中間ギヤプレート
(ラッチ)で、アッパアーム52のインナギヤ52aに相対
する側面にはアウタギヤ53aが精密プレス加工等により
エンボス成形され、又、その外縁には係合歯53bが刻設
されている。尚、前記インナギヤ52aの歯数はアウタギ
ヤ53aの歯数より少なくとも1歯以上多く選ばれてい
る。54は段付ピン110でもって回動可能にロアアーム51
に枢着されたポールで、中間ギヤプレート53の係合歯53
bと係脱する係止部54aと略U字形の係合溝54bとが形成
されている。55はアッパアーム52をロアアーム51に対し
て回動可能に取付ける回転シャフトとしてのヒンジピン
である。56はヒンジピン55に回動可能に取付けられたレ
リーズアームである。アウタ側のレリーズアーム56の回
動端部はレバー部56aが形成されている。このレリーズ
レバー56にはピン57がロアアーム51方向に突設されてい
る。ロアアーム51にはカム溝51aが刻設されており、前
記ピン57はポール54の係合溝54bに係合し、更にロアア
ーム51のカム溝51aを挿通して、ロアアーム51の裏側に
突出している。59はレリーズアーム56よりロアアーム51
側に配置されるサブプレートで、前記段付ピン110と段
付ピン60を用いてロアアーム51に固着され、アッパアー
ム52,中間ギヤプレート53,ポール54等の抜け止めを行う
ものである。ヒンジピン55は同心部の一部に偏心部55a
を有している。組立時には、このヒンジピン55の同心部
は、ロアアーム51,中間ギヤプレート53,レリーズアーム
56が回動可能に装着されたサブプレート59,サブプレー
ト59に固着されたスペーサ66のそれぞれに形成されてい
る中心穴に挿通され、偏心部55aはアッパアーム52の回
転中心穴に挿通され、又、同心部の一端にはスプロケッ
ト63が該ヒンジピン55と一体となって回動するように取
り付けられる。これによって、アッパアーム52と中間ギ
ヤプレート53がそれぞれヒンジピン55の偏心部55aと同
心部に回動自在に取り付けられると共に、インナギヤ52
aとアウタギヤ53aとの噛合がなされる。
次に、有段リクライニング機構部を説明する。67はヒ
ンジピン55の同心部に回動可能に取付けられたレリーズ
アームプレートであり、一方の回動端部には前述のピン
57が取付けられている。又、他方の回動端部にはピン68
が突設されている。このピン68は、粗調整用コネクティ
ングパイプ(同様の機構を持ったインナ側のロック機構
にレリーズアーム56の運動を伝達するもの)69に固着さ
れたプレート70の係合溝70aに嵌入している。この係合
溝70aの幅は、レリーズアームプレート67の前記ピン68
の径より大きめに選ばれており、アウタ側とインナ側の
ロック機構におけるロック位置のバラツキを吸収し、ハ
ーフロック状態が生じないようになっている。
サブプレート59の下部には、先端部が微調整用コネク
ティングパイプ71内に延出するヒンジシャフト103の基
端部が固着されている。61は一端部が微調整用コネクテ
ィングパイプ71の内周面に係合するセレーション部61a
が設けられ、他端部にはスプロケット61aが形成され、
前記ヒンジシャフト103を包囲するように嵌合せしめら
れた中空のスプロケットシャフトである。このスプロケ
ットシャフト61の内側の円筒部は、略全長にわたってヒ
ンジシャフト103は支持されている。104はヒンジシャフ
ト103の先端部にとりつけられたEリングで、スプロケ
ットシャフト61の抜止めを行うものである。
73は一方のロアアーム51に取り付けられたブレーキ機
構で(特に第3図及び第4図参照)、該ブレーキ機構73
のハンドル軸の一端には操作ハンドル74が取り付けられ
ている。
このブレーキ機構73において、81はロアアーム51の穴
51bに嵌合された状態で該ロアアーム51に鋲着されたピ
ニオンケース、82は該ピニオンケース81の凹部に対向す
る如くロアアーム51に鋲着されたカバーブラケットで、
前記ピニオンケース81及びカバーブラケット82の各中央
穴には、ハンドル軸83が挿入され回動可能に支持されて
いる。該ハンドル軸83のピニオンケース81側の端部付近
には、一部が切欠かれたコア83aが設けられ、カバーブ
ラケット82側の端部付近には、前記操作ハンドル74を取
り付けるためのセレーション部83bが設けられている。8
4は前記ハンドル軸83に回動可能に挿通されるスプロケ
ット軸で、一端に前記コア83aの切欠部にし進入する舌
部84aをを有し、外周部にスプロケット84bを有してい
る。85はピニオンケース81内に該ピニオンケースの内壁
に圧接する如く配設されたストッパスプリング(コイル
スプリング)で、その両端は内側に折り曲げられフック
85aを形成している。ここで、前記コア83aは該フック85
aの折曲部内側の空間に位置し、前記舌部84aは該フック
85aの折曲部外側の空間に位置している。
第1図において、75はスプロケット84bとスプロケッ
ト63とスプロケットシャフト61のスプロケット部61b更
にアイドラスプロケット100,101にとの間に巻掛けられ
たチェーンである。尚、76はレリーズアーム56とロアア
ーム51との間に張設されたスプリングで、ポール54に中
間ギヤプレート53と噛合するような方向の付勢力を与え
るためのものである。又、90はロアアーム51に段付ピン
110及び60を用いて固着されたピンブラケットで、該ピ
ンブラケット90に溝付きピン91が固設されている。そし
て、該ピン91の縦溝には、バランス用スパイラルスプリ
ング92の内端が掛止されている。又、ピン91にはフック
プレート93が回動可能に装着されており、スパイラルス
プリング92の外端はこのフック93aに掛止されている。
更に、その折曲部93bの側面は中間ギヤプレート53のフ
ック53cに当接している。
インナ側の構成は上記アウタ側の構成と略同一である
が、レリーズ操作等はアウタ側でなされるため、レリー
ズアーム56をレバー部56aや操作ハンドル24等は設けら
れていない。また、チェーン75はスプロケットシャフト
61のスプロケット部61とスプロケット63に巻掛けられて
いる。
次に、上記構成の作動を説明する。第1図に示す状態
では、レリーズアーム56が上にあげられた状態、つま
り、ポール54の係止部54aが中間ギヤプレート53の係合
歯53bより離脱し、中間ギヤプレート53は回動可能な状
態となっている。従って、アッパアーム52はスパイラル
スプリング92の付勢力にて前倒し、リクライニング角の
粗調整(早送り)がなされる。
次に、レリーズアーム56を上にあげている力を解除す
ると、レリーズアーム56はスプリング76の付勢力で第1
図において反時計方向に回動する。レリーズアーム56が
反時計方向に回動すると、ポール54及びレリーズアーム
プレート67も反時計方向に回動し、ポール54の係止部54
aが中間ギヤプレート53の係止部53bに係合する。この係
合により、アウタギヤ53aはロアアーム51に固定されて
いることになり、操作ハンドル74を回動させれば、チェ
ーン75を介してヒンジピン55が回動し、遊星歯車機構に
よりアッパアーム52も一定の減速比をもって回動して、
リクライニング角の微調整を行うことができる。
レリーズアーム56のインナ側への作動の伝達は、アウ
タ側のレリーズアームプレート67がレリーズアーム56と
共に回動し、この回動は、プレート70,粗調整用コネク
ティングパイプ69を介して、インナ側に伝達される。ま
た、操作ハンドル74のインナ側への伝達はチェーン75を
介してスプロケットシャフト61に伝達され、このスプロ
ケットシャフト61に嵌合する微調整用コネクティングパ
イプ71を介してインナ側に伝達される。
このような構成によれば、アウタ側からインナ側へ回
転力を伝達するコネクティングパイプ69,71はロアアー
ム51の下部に設けられているので、従来例に比べて低い
位置に配設されている。よって、シートに着座しても臀
部に違和感が生じる問題点がない。特に、本実施例のリ
クライニング装置を、ヒップポイントを下げるためにシ
ートクッション及びシートバックの厚さを薄くしたスポ
ーツタイプの自動車に用いた場合、その効果は顕著であ
る。
また、シートクッションの前部を中心にシートクッシ
ョンのシートバック側を上下に移動させる機構(所謂シ
ートクッションのリアバーチカル機構)を設けた場合、
シートクッションがコネクティングパイプ69,71に干渉
する恐れがない。更に、シートクッションの上昇時にコ
ネクティングパイプ69,71がリアシートの乗員から見え
ないので、デザイン上好ましい。
また、中空のスプロケットシャフト61は、内側の円筒
部の全長にわたって、ヒンジシャフト103に支持されて
いる。よって、スプロケットシャフト61のヒンジシャフ
ト103への接触圧は小さくなるので、スプロケットシャ
フト61の材質の強度は小さくてすむ。
尚、本発明は上記実施例に限るものではない。上記実
施例においては、微調整及び粗調整も行える両側リクラ
イニング機構にて説明を行ったが、微調整のみの両側リ
クライニング機構であっても本発明は適用できる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、座り心地性が
向上し、しかもリアバーチカル機構を設けてもシートク
ッションが干渉せず、しかも見栄えのよい両側リクライ
ニング装置を実現できる。
また、一方のリクライニング機構部のロアアームに設
けられた操作ハンドルの操作力を他方のリクライニング
機構部の回転シャフトに伝達するパイプに連設されたス
プロケットの強度が要求されない両側リクライニング装
置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す一例の要部構成図、第
2図は第1図のD−D拡大断面図、第3図は第1図のE
−E拡大断面図、第4図は第3図の拡大斜視図、第5図
は従来例を示す一例の要部構成図、第6図は第5図のA
−A拡大断面図、第7図は第5図のB−B拡大断面図、
第8図は第5図のC−C拡大断面図である。 これらの図において、 1,51……ロアアーム 2,52……アッパアーム 3,53……中間ギヤプレート(ラッチ) 3b,53b……係合歯 4,54……ポール 8,56……レリーズアーム 9,59……サブプレート 12,55……回転シャフト 13,53,,61b,84b……スプロケット 16……スペーサ 18,,20,69,71……コネクティングパイプ 19,93……フックプレート 22……ローラ 23,83……ハンドル軸 24,74……操作ハンドル 26,75……チェーン 31,92……スパイラルスプリング 32,93……フックプレート 61……スプロケットシャフト 103……ヒンジシャフト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インナギヤを有し、シートバックに固設さ
    れるアッパアーム、前記インナギヤと噛合するアウタギ
    ヤを有する中間ギヤプレート、該中間ギヤプレートとア
    ッパアームが同心部と偏心部に回動自在に取り付けられ
    た回転シャフト及び前記回転シャフトをサブプレートと
    共働して支持するロアアームを有した無段リクライニン
    グ機構部がシートの両側に配設され、 一方の無段リクライニング機構部内のロアアームに設け
    られた操作ハンドルの操作力を他方の無段リクライニン
    グ機構部内の回転シャフトに、2つのリクライニング機
    構部に設けたチェーン巻掛け機構及び該チェーン巻掛け
    機構に連設されたパイプを介して伝達する両側リクライ
    ニング装置において、 基端部が前記サブプレートの下部に固着され、先端部が
    前記パイプ内に延出するヒンジシャフトと、 一端部は前記パイプの内周面と係合し、他端部には前記
    チェーン巻掛け機構を構成するスプロケットが形成され
    た中空のスプロケットシャフトとを設け、 該中空のスプロケットシャフトの内側の円筒部の略全長
    を前記ヒンジシャフトで支持するようにしたことを特徴
    とする両側リクライニング装置。
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