JP2718273B2 - 天井埋込形空気清浄機 - Google Patents

天井埋込形空気清浄機

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JP2718273B2
JP2718273B2 JP3041998A JP4199891A JP2718273B2 JP 2718273 B2 JP2718273 B2 JP 2718273B2 JP 3041998 A JP3041998 A JP 3041998A JP 4199891 A JP4199891 A JP 4199891A JP 2718273 B2 JP2718273 B2 JP 2718273B2
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dust collecting
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徹 松本
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Daikin Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は天井埋込形空気清浄機に
関し、より詳細には天井空間内に配置される下向きに開
放されたケーシングと、ケーシングの内部に収容される
複数個の集塵エレメントとを備えたものに関する。
【0002】
【従来技術】一般にこの種の空気清浄機は、例えば実公
昭64−3466号公報に開示されている。その構造で
は、天井空間を区画する天井板の開口縁に固定される外
枠と、外枠内に開閉自在に配置される吸込グリルと、吸
込グリルに対向して上記天井空間内に配置される下向き
に開放されたケーシングと、ケーシングの内部に収容さ
れる複数個の集塵エレメントとを備えている。
【0003】そして上記複数個の集塵エレメントは、ケ
ーシング内に設けられた収容空間に個別に着脱自在に収
容されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように上記空気清
浄機においては、上記複数個の集塵エレメントが、ケー
シング内に設けられた収容空間に個別に着脱自在に収容
されていたので、集塵エレメントを交換する際には、脚
立を登って1つの集塵エレメントを取り外し、一旦脚立
の下に降りて回収した集塵エレメントを所定の場所に配
置し、さらに残りの集塵エレメントを回収するまで脚立
の登り降りを繰り返していた。そのため集塵エレメント
のメンテナンス作業に多くの手間が必要であった。
【0005】また一人が脚立の上で集塵エレメントの取
り外し作業をし、別の一人が脚立の下から回収された集
塵エレメントを運ぶという方法も考えられるが、その方
法では人手がかかるため好ましくない。また空気清浄機
の直下にロッカー等の家具が配置されている場合、集塵
エレメントの回収が困難な場合がある。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、ケーシング内に複数個の集塵エレメントを個別に
着脱自在に収容するエレメントフレームと、エレメント
フレームを、ケーシングから外枠内を通して着脱できる
ように支持する支持機構とを設けることにより、複数個
の集塵エレメントを1回で取り外すことのできる改良さ
れた天井埋込形空気清浄機を提供することを目的として
いる。
【0007】さらに本発明は、エレメントフレームの一
側部両端に固定された支持軸と、エレメントフレームの
他側部またはケーシングの何れか一方に回動軸を介して
回動自在に支持されたスライダとを採用し、上記スライ
ダを回動自在、摺動自在、及び着脱自在に支持すると共
に上記回動軸及び支持軸と共にエレメントフレームロッ
ク用トグル機構を構成する支点軸とを備えた支持機構を
採用することにより、エレメントフレームを傾斜させて
取り出せるように構成して、僅かな作業空間でもエレメ
ントフレームの着脱作業を行なうことのできる改良され
た天井埋込形空気清浄機を提供することを目的としてい
る。
【0008】さらに本発明は、上記エレメントフレーム
が支持軸を中心に回動する際に上記支持軸との係合状態
が外れるのを阻止した状態で回動自在且つ着脱自在に上
記支持軸を係止させる溝をケーシングに設けると共に、
この溝の支持軸出入口を上記ケーシングの下面に形成す
ることにより、上記改良点に加えてエレメントフレーム
の取り出し作業時に上記溝の支持軸出入口を下から目視
しながら支持軸を溝に係脱することのできる改良された
天井埋込形空気清浄機を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の天井埋込形空気清浄機は、天井空間を区画す
る天井板の開口縁に固定される外枠と、外枠内に開閉自
在に配置される吸込グリルと、吸込グリルに対向して上
記天井空間内に配置される下向きに開放されたケーシン
グと、ケーシングの内部に収容される複数個の集塵エレ
メントとを備えた天井埋込形空気清浄機において、上記
ケーシング内に、上記複数個の集塵エレメントを個別に
着脱自在に収容するエレメントフレームと、エレメント
フレームを、上記ケーシングから上記外枠内を通して着
脱できるように支持する支持機構とを設け、上記支持機
構は、上記エレメントフレームの一側部両端に固定され
た支持軸と、上記エレメントフレームの他側部または上
記ケーシングの何れか一方に回動軸を介して回動自在に
支持されたスライダと、上記スライダを回動自在、摺動
自在、及び着脱自在に支持すると共に上記回動軸及び支
持軸と共にエレメントフレームロック用トグル機構を構
成する支点軸とを備え、上記ケーシングには、上記エレ
メントフレームが上記支持軸を中心に回動する際に、上
記支持軸との係合状態が外れるのを阻止した状態で回動
自在且つ着脱自在に上記支持軸を係止させる溝を設け、
この溝の支持軸出入口を上記ケーシングの下面に形成し
たことを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明によれば、エレメントフレームを外枠内
を通して取り外すことにより、複数個の集塵エレメント
が1回の取り外し作業で全て取り外される。さらに本発
明によれば、エレメントフレームの一端部を支持軸を中
心に下方へ回動させることにより、回動軸が下方へ移動
すると共にスライダが支点軸を支点として回動する。さ
らに回動軸が死点を通過した後は、エレメントフレーム
のロック状態が解除され、エレメントフレームが傾斜し
た状態でケーシングから取り出される。
【0011】さらに本発明によれば、溝の支持軸出入口
をケーシングの下面に形成しているので、溝の支持軸出
入口を下から目視しながら支持軸を溝に係脱することが
できる。
【0012】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。図1に示すように本発明の一実施例を示す空
気清浄機は、天井空間1を区画する天井板2に固定され
ている外枠3を備えている。外枠3は、平面が概ね矩形
の枠材で、周縁に吐出口4を備えており、中央部には吸
込口5を備えている。
【0013】外枠3の吸込口5には、吸込グリル6が配
置されている。吸込グリル6の一端部はヒンジ7を介し
て、外枠3の吸込口5を区画する一端縁に矢印A方向に
開閉自在に支持されており、他端部が止具8を介して吸
込口5の他端縁に支持されている。外枠3の吐出口4を
区画する外周縁上部には、シール9を介して平面が八角
形のハウジング10が載置されている。ハウジング10
はステー11により、天井板2と共に天井空間1を区画
する図示しない天井に吊り下げられている。
【0014】ハウジング10の天板部12の下面は、補
強板13によって補強されている。そしてこの補強板1
3の中央部にはファン14のモータ15が固定されてお
り、このファン14が、ハウジング10の内部に収容さ
れている下向きに開放されたケーシング16の天窓17
を介して吸込グリル6に対向している。ケーシング16
は、シール18を介して外枠3の吸込口5を区画する周
縁上端部に載置されている。そしてケーシング16の内
部には、エレメントフレーム19が着脱自在に収容され
ており、このエレメントフレーム19内に詳しくは後述
する集塵エレメント20が例えば3個(図1に1個のみ
図示)個別に着脱自在に収容されている。なおケーシン
グ16は碍子21に固定された陽極用電源端子22及び
イオン化用電源端子23を対応する集塵エレメント20
の個数だけ備えており、これら各電源端子22、23に
は、各集塵エレメント20の陽極用接続端子24とイオ
ン化用接続端子25が係合している。そして図示しない
電源より各電源端子22、23に供給された電気が各接
続端子24、25を介して集塵エレメント20に供給さ
れることにより、各集塵エレメント20は、集塵機能を
奏するように構成されている。
【0015】図2に詳細に示すように、エレメントフレ
ーム19は平面が長方形の矩形の枠材で、その内部には
仕切り板26により3等分に分割された収容空間部27
が形成されている。そしてこの収容空間部27に対応す
る集塵エレメント20(第2図に1個のみ図示)が配置
されている。各集塵エレメント20を個別に着脱自在に
するために、エレメントフレーム19の下端縁の、各収
容空間部27に対応するところには、長手方向に対し直
角に向かい合う第1の止具28aと第2の止具28bが
配設されている。
【0016】第1の止具28aは、例えば軟鉄製のプレ
ス加工製品で、平面が概ね長方形の板材である。止具2
8aの長手方向一側面には、当該長手方向に延びる矩形
の切欠Kが設けられており、止具28aの長手方向一側
面両端側は、直角に屈曲して抓み部Tを形成している。
止具28aの両端部、即ち抓み部Tの近傍部には、長手
方向に対し、好ましくは45度程度の傾斜角をもって斜
めに延びる長孔Nがそれぞれ設けられて対をなしてお
り、この長孔Nに嵌合するビス29によって、切欠Kが
集塵エレメント20に向かう姿勢で止具28aが所定の
位置に摺動自在に支持されるようになっている。
【0017】即ち図3の実線で示すように、指で抓み部
Tの一方を抓み、集塵エレメント20の方(矢印C方
向)へ引くことにより、中間部を集塵エレメント20の
板状取手20aとエレメントフレーム19の底板との間
に挾み込むと共に、両端部で集塵エレメント20の底部
を押え込んで、集塵エレメント20の一端部を固定する
ようになっている。また図3の2点鎖線で示すように、
抓み部Tを集塵エレメント20から離れる方(矢印D方
向)へ引くことにより集塵エレメント20の板状取手2
0aを切欠Kのところで解放するようになっている。こ
のように本実施例においては、上記長孔Nを通るビス2
9により、止具28aを収容空間部27の開口縁の一辺
部に対し、斜め方向に進退自在に保持しているので、止
具28aの一方の端部に形成された抓み部Tを指で抓ん
で操作するだけで、集塵エレメント20の板状取手20
aを着脱させることができる。従って集塵エレメント2
0を個別にエレメントフレーム19から取り出す際に、
一方の手で集塵エレメント20を保持しながら他方の手
で止具28aを操作することができ、着脱操作が容易に
なるという利点がある。
【0018】図2に示すように第2の止具28bは、長
方形の基板30と、基板30に対し斜めに延びた姿勢で
回動自在に支持される係合子31と、係合子31を軸支
するビス29と、ビス29に共締めされている巻きばね
33と、巻きばね33及び係合子31の基端部を覆うカ
バー34と、カバー34及び基板30をエレメントフレ
ーム19の下端縁に共締めするビス32aとを備えてい
る。
【0019】基板30には係止部35が切り起こされて
おり、この係止部35に係合子31の基端部が係止する
ことにより、係合子31の突出方向への回動位置が規制
されている。また係合子31の自由端側には止部36が
一体に形成されている。巻きばね33は、一端部33a
と他端部33bを備えている。そして一端部33aが係
合子31の止部36に係合し、他端部33bが係止部3
5に係合することにより、係合子31を突出方向へ付勢
している。
【0020】集塵エレメント20を収容空間部27内に
収容するには、先ず第1の止具28aが収容空間部27
を開放した状態で、第2の止具28bの係合子31を、
止部36から巻きばね33の弾性力に抗して指で押え込
む。次に集塵エレメント20を収容した後、係合子31
を押さえていた指を離し、最後に第1の止具28aを集
塵エレメント20の下面に係合させる。
【0021】エレメントフレーム19を回動自在に支持
するために、エレメントフレーム19の一端部上面に
は、長手方向に対をなす突起37(1個のみ図示)が固
定されており、各突起37にはスライダ38の基端部
が、回動軸としての段付ボルト39により回動自在に支
持される。スライダ38は、図示の通り組立状態(図
1)においてエレメントフレーム19の長手方向に対し
直角に延びる長尺の板金部材で、その自由端部には、下
方へ突出する張出し部40が一体に形成されている。そ
してスライダ38には長手方向に延びる摺動溝41と、
摺動溝41に連続して張出し部40内に穿設される離脱
孔42とが形成されている。そしてこの摺動溝41には
支点軸としての段付ボルト43が摺動自在に嵌合してお
り、この段付ボルト43は、図1で説明したケーシング
16に固定されている。
【0022】段付ボルト43はフランジ状頭部44(図
2にのみ図示)を一体に備えており、このフランジ状頭
部44は、スライダ38の離脱孔42を介してのみ着脱
できる寸法に設定されている。さらにエレメントフレー
ム19を回動自在に支持するために、エレメントフレー
ム19の他側部両端には、掛金45が、長手方向に対を
なして(図2に1個のみ図示)固定されている。
【0023】図4に示すように、掛金45はL字形の板
金部材で、エレメントフレーム19の一端面に固着され
た一端部45aと、一端部45aに対し直角に屈曲する
と共に、上記エレメントフレーム19の一端面と直角に
延設された面とつらいちに延びる他端部45bを一体に
備えている。ここで他端部45bには、支持軸としての
頭付ボルト47の先端部が固定されている。そしてこの
頭付ボルト47と、段付ボルト39及び段付ボルト43
とがそれぞれ支点を構成することにより、図1の状態に
おいてエレメントフレーム19をロックするためのトグ
ル機構を構成している。
【0024】上記頭付ボルト47を軸支するために、ケ
ーシング16には、下向きに開く略コの字形の溝46が
形成されている。溝46は、頭部47aと共に頭付ボル
ト47をケーシング16の下面側から挿入することがで
きる支持軸出入口46aと、支持軸出入口46aから上
方へ延びる上延部46bと、上延部46aの上端から水
平に延びる水平延部46cと、水平延部46cの端部か
ら下方へ延びる下延部46dから構成されている。そし
て頭付ボルト47は、支持軸出入口46aから頭部47
aと共に挿入されて下延部46dの下端に配置されるこ
とにより、上記エレメントフレーム19が後述の通り回
動する際に頭付ボルト47が外れるのを阻止した状態で
回動自在且つ着脱自在に係止する。ここで上記支持軸出
入口46aは、ケーシング16の下面に形成されている
ので、この支持軸出入口46aを目視して確認しながら
頭付ボルト47を着脱させることができる。従って後述
するエレメントフレーム19の着脱作業が容易かつ迅速
になる。なおエレメントフレーム19の着脱時にエレメ
ントフレーム19が浮き上がらないようにするために、
ケーシング16の側面にはボルトbによりローラRが軸
支されている。
【0025】図5ないし図7に詳細に示すように、エレ
メントフレーム19の上側には、アングル枠構造のフィ
ルタ枠50がボルト51により固定されており、フィル
タ枠50には脱臭フィルタ52(図7にのみ図示)がエ
レメントフレーム19に対向する姿勢で収容されてい
る。フィルタ枠50には、下方へ延びる脚部53が四隅
に一体に設けられており、この脚部53が上記ボルト5
1によりエレメントフレーム19に一体的に固定されて
いる。そしてその結果、図6に示すように、脱臭フィル
タ52と上記集塵エレメント20とは、上記集塵エレメ
ント20を通過した空気が拡散するための空間54を両
者の間に形成した状態で、一体枠組構造を構成してい
る。
【0026】図7に詳細に示すように、フィルタ枠50
の下縁には、脱臭フィルタ52の下縁を支持する内向き
フランジ55が一体に形成されている。フィルタ枠50
の幅Wは、脱臭フィルタ52の幅よりも若干広く形成さ
れており、脱臭フィルタ52の側端面とフィルタ枠50
の内側面との間には、例えばポリウレタン等の弾性クッ
ション56が介装されている。これにより図7の実線で
示す脱臭フィルタ52の装着状態においては、弾性クッ
ション56の弾性力により脱臭フィルタ52はフィルタ
枠50の内側面との間で挾持される。
【0027】脱臭フィルタ52を交換する場合には、矢
印Xで示すように脱臭フィルタ52を反弾性クッション
52側から弾性クッション52側へ向かい押圧し、次に
矢印Yで示すように内向きフランジ55の内側から下側
へ落とすことにより、2点鎖線で示す姿勢に傾けて取り
出せばよい。次に動作を説明する。
【0028】図1に示す通常の使用状態においては、フ
ァン14をモータ15が回転させると、吸込グリル6の
吸込口5から空気が内部へ吸引される。さらに内部へ吸
引された空気は、集塵エレメント20から空間54を介
して脱臭フィルタ52を通り、ファン14によってケー
シング16の天窓17からハウジング10内に至り、さ
らに図8に示すように外枠3の吐出口4から室内に戻さ
れる。
【0029】上述した実施例においては、空気吸入源で
あるファン14と集塵エレメント20との間に脱臭フィ
ルタ52を配置し、この脱臭フィルタ52と集塵エレメ
ント20とを一体枠組構造にすると共に、脱臭フィルタ
52と集塵エレメント20との間に、集塵エレメント2
0を通過した空気を拡散させる空間54を形成している
ので、集塵フィルタ20を通過した空気が空間54内で
拡散充満し、一部が脚部53の間からケーシング16内
に溢れた状態で脱臭フィルタ52を概ね均等に通過す
る。このため脱臭フィルタ52を通過する空気の通過抵
抗が小さくなり、振動や騒音も著しく低減する。しかも
脱臭フィルタ52が局部的に汚れることがなく、脱臭フ
ィルタ52全体をムラなく使用することができるので、
脱臭フィルタ52の寿命が延び、メンテナンス作業を行
なう回数も減少する。
【0030】次に集塵エレメント20を全て交換したい
場合、先ず止具8を外して吸込グリル6を矢印A方向へ
回動させ、外枠3の吸込口5を開放する。次にエレメン
トフレーム19を手で支え、矢印Bで示すように、頭付
ボルト47を中心に下方へ回動させると、回動軸として
の段付ボルト39が頭付ボルト47を中心に下方へ回動
すると共に、この段付ボルト39を中心とし、支点軸と
しての段付ボルト43を支点としてスライダ38が上方
へ回動する。これにより図9にも示すように、エレメン
トフレーム19が矢印B方向に回動して傾斜した状態で
下方へ下ろされ、段付ボルト39が死点を通過した後
は、エレメントフレーム19のロック状態が解除され
る。そして段付ボルト43のフランジ頭部44をスライ
ダ38の離脱孔42から外し、頭付ボルト47をケーシ
ング16の下面に形成された支持軸出入口46aをから
溝46から外すことにより、エレメントフレーム19を
1回の作業で取り外すことができる。
【0031】上述した実施例においては、支持機構とし
ての頭付ボルト47や段付ボルト43を採用することに
より、内部に複数個の集塵エレメント20を収容したエ
レメントフレーム19をケーシング16から外枠3内を
通して着脱できるようにしているので、1回の取り外し
作業で全ての集塵エレメント20を取り外し、交換する
ことができる。従ってメンテナンス作業の効率が大幅に
向上し、労力も軽減する。
【0032】しかも上述した実施例においては、エレメ
ントフレーム19の一側部両端に掛金45を介して固定
された頭付ボルト47と、エレメントフレーム19の他
側部に段付ボルト39を介して回動自在に支持されたス
ライダ38と、上記スライダ38を回動自在、摺動自
在、及び着脱自在に支持すると共に上記段付ボルト39
及び頭付ボルト47と共にエレメントフレームロック用
トグル機構を構成する段付ボルト43を採用しているの
で、図9に示すようにエレメントフレーム19を傾斜さ
せた状態でケーシング16から取り出すことができる。
従って空気清浄機の直下に家具57等が配置されている
ために集塵エレメント20を取り外すための作業空間が
十分に確保できない場合でも、効率よくエレメントフレ
ーム19を取り外し、メンテナンス作業の効率化を図る
ことができる。
【0033】しかも上述した実施例においては、支点軸
である段付ボルト43と、段付ボルト39と、頭付ボル
ト47とが、エレメントフレームロック用トグル機構を
構成しているので、何等ロック機構を用いることなくエ
レメントフレーム19をロックすることができる。従っ
て装置が単純化するので生産が容易化し、しかも製造コ
ストも低減する。
【0034】さらに上述した実施例においては、エレメ
ントフレーム19が回動する際に、頭付ボルト47との
係合状態が外れるのを阻止する溝46をケーシング16
に設けているので、エレメントフレーム19を取り外す
際に誤って落とすことがない。従ってメンテナンス作業
の安全性が向上する。さらに上述した実施例において
は、溝46の支持軸出入口46aをケーシング16の下
面に形成しているので、この支持軸出入口46aを下か
ら目視しながら頭付ボルト47を溝46に係脱させるこ
とができる。従ってエレメントフレーム19の着脱作業
が容易かつ迅速になる。
【0035】次に図1の装着状態から集塵エレメント2
0を個別に交換したい場合、先ず止具8を外して吸込グ
リル6を矢印A方向へ回動させ、外枠3の吸込口5を開
放する。次に第1の止具28aを外してから第2の止具
28bの係合子31(図2)を指で押さえ、集塵エレメ
ント20のロック状態を全て解除してから下方へ下ろせ
ばよい。これにより図10に示すように、空気清浄機か
ら集塵エレメント20を個別に交換することができる。
ここで本実施例においては、図3で説明したように上記
長孔Nを通るビス29により、止具28aを収容空間部
27の開口縁の一辺部に対し、斜め方向に進退自在に保
持しているので、止具28aの一方の端部に形成された
抓み部Tを指で抓んで操作するだけで、集塵エレメント
20の板状取手20aを着脱させることができる。従っ
て集塵エレメント20を個別にエレメントフレーム19
から取り出す際に、一方の手で集塵エレメント20を保
持しながら他方の手で止具28aを操作することがで
き、着脱操作が容易になるという利点がある。
【0036】図11に示す実施例では、回動軸としての
段付ボルト39でスライダ38の一端部をケーシング1
6に回動自在に支持すると共に、支点軸としての段付ボ
ルト43をスライダ38の摺動溝41内に嵌合させてい
る。図11の構造においても、エレメントフレーム19
を傾斜させた状態でケーシング16から取り出すことが
できると共に、支点軸である段付ボルト43が、段付ボ
ルト39及び頭付ボルト47と共にエレメントフレーム
ロック用トグル機構を構成しているので、何等ロック機
構を用いることなくエレメントフレーム19をロックす
ることができる。従って装置が単純化するので生産が容
易化し、しかも製造コストも低減する。
【0037】なお本発明を具体化するに当たり、特許請
求の範囲内で種々の設計変更が認められることはいうま
でもない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、支
持機構を採用することにより、内部に複数個の集塵エレ
メントを収容したエレメントフレームをケーシングから
外枠内を通して着脱できるようにしているので、1回の
取り外し作業で全ての集塵エレメントを取り外し、交換
することができる。従ってメンテナンス作業の効率が大
幅に向上し、労力も軽減する。
【0039】さらに本発明によれば、上記エレメントフ
レームの一側部両端に固定された支持軸と、上記エレメ
ントフレームの他側部またはケーシングの何れか一方に
回動軸を介して回動自在に支持されたスライダと、上記
スライダを回動自在、摺動自在、及び着脱自在に支持す
ると共に上記回動軸及び支持軸と共にエレメントフレー
ムロック用トグル機構を構成する支点軸とを採用してい
るので、エレメントフレームを傾斜させた状態でケーシ
ングから取り出すことができる。従って空気清浄機の直
下に家具等が配置されているために集塵エレメントを取
り外すための作業空間が十分に確保できない場合でも、
効率よくエレメントフレームを取り外し、メンテナンス
作業の効率化を図ることができる。
【0040】さらに本発明によれば、支持軸、回動軸、
及び支点軸がエレメントフレームロック用トグル機構を
構成しているので、何等ロック機構を用いることなくエ
レメントフレームをロックすることができる。従って装
置が単純化するので生産が容易化し、しかも製造コスト
も低減する。さらに本発明によれば、エレメントフレー
ムが支持軸を中心に回動する際に支持軸との係合状態が
外れるのを阻止する溝をケーシングに設けているので、
エレメントフレームを取り外す際に誤って落とすことが
なく、メンテナンス作業の安全性が向上する。
【0041】さらに本発明よれば、溝の支持軸出入口を
ケーシングの下面に形成しているので、この支持軸出入
口を下から目視しながら支持軸を溝に係脱させることが
できる。従ってエレメントフレームの着脱作業が容易か
つ迅速になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面略図である。
【図2】図1の実施例におけるエレメントフレームの分
解斜視図である。
【図3】図1の実施例における止具の正面図である。
【図4】図4は図2の支持軸部分の斜視図である。
【図5】図1の実施例におけるエレメントフレームとフ
ィルタ枠の分解斜視図である。
【図6】図5のエレメントフレームとフィルタを組み立
てた状態を示す斜視図である。
【図7】図6におけるエレメントフレームとフィルタの
断面略図である。
【図8】図1の実施例の使用状態を示す斜視図である。
【図9】図1の実施例の使用状態を示す斜視図である。
【図10】図1の実施例の使用状態を示す斜視図であ
る。
【図11】別の実施例におけるエレメントフレームの分
解斜視図である。
【符号の説明】
1 天井空間 2 天井板 3 外枠 6 吸込グリル 16 ケーシング 19 エレメントフレーム 20 集塵エレメント 38 スライダ 39 段付ボルト(回動軸) 43 段付ボルト(支点軸)(支持機構) 46 溝 47 頭付ボルト(支持軸)(支持機構)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井空間(1)を区画する天井板(2)の
    開口縁に固定される外枠(3)と、外枠(3)内に開閉
    自在に配置される吸込グリル(6)と、吸込グリル
    (6)に対向して上記天井空間(1)内に配置される下
    向きに開放されたケーシング(16)と、ケーシング(16)の
    内部に収容される複数個の集塵エレメント(20)とを備え
    た天井埋込形空気清浄機において、上記ケーシング(16)
    内に、上記複数個の集塵エレメント(20)を個別に着脱自
    在に収容するエレメントフレーム(19)と、エレメントフ
    レーム(19)を、上記ケーシング(16)から上記外枠(3)
    内を通して着脱できるように支持する支持機構とを設
    け、上記支持機構は、上記エレメントフレーム(19)の一
    側部両端に固定された支持軸(47)と、上記エレメントフ
    レーム(19)の他側部または上記ケーシング(16)の何れか
    一方に回動軸(39)を介して回動自在に支持されたスライ
    ダ(38)と、上記スライダ(38)を回動自在、摺動自在、及
    び着脱自在に支持すると共に上記回動軸(39)及び支持軸
    (47)と共にエレメントフレームロック用トグル機構を構
    成する支点軸(43)とを備え、上記ケーシング(16)には、
    上記エレメントフレーム(19)が上記支持軸(47)を中心に
    回動する際に、上記支持軸(47)との係合状態が外れるの
    を阻止した状態で回動自在且つ着脱自在に上記支持軸(4
    7)を係止させる溝(46)を設け、この溝(46)の支持軸出入
    口(46a) を上記ケーシング(16)の下面に形成したことを
    特徴とする天井埋込形空気清浄機。
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