JP2714361B2 - フラックス含有Al合金ろう材の製造方法 - Google Patents

フラックス含有Al合金ろう材の製造方法

Info

Publication number
JP2714361B2
JP2714361B2 JP7038538A JP3853895A JP2714361B2 JP 2714361 B2 JP2714361 B2 JP 2714361B2 JP 7038538 A JP7038538 A JP 7038538A JP 3853895 A JP3853895 A JP 3853895A JP 2714361 B2 JP2714361 B2 JP 2714361B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
flux
brazing
brazing material
green compact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7038538A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0890286A (ja
Inventor
康弘 納
昭一 佐藤
Original Assignee
昭和アルミニウム株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 昭和アルミニウム株式会社 filed Critical 昭和アルミニウム株式会社
Priority to JP7038538A priority Critical patent/JP2714361B2/ja
Priority to TW084105356A priority patent/TW262421B/zh
Priority to AU20393/95A priority patent/AU708705B2/en
Priority to EP95303812A priority patent/EP0697266B1/en
Priority to DE69506637T priority patent/DE69506637T2/de
Priority to AT95303812T priority patent/ATE174543T1/de
Priority to ES95303812T priority patent/ES2127473T3/es
Priority to US08/463,291 priority patent/US5697045A/en
Priority to CA002151300A priority patent/CA2151300C/en
Priority to KR1019950016438A priority patent/KR100361016B1/ko
Priority to CN95108923A priority patent/CN1067618C/zh
Publication of JPH0890286A publication Critical patent/JPH0890286A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2714361B2 publication Critical patent/JP2714361B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K35/00Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K35/00Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
    • B23K35/02Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by mechanical features, e.g. shape
    • B23K35/0222Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by mechanical features, e.g. shape for use in soldering, brazing
    • B23K35/0244Powders, particles or spheres; Preforms made therefrom
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K35/00Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
    • B23K35/22Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
    • B23K35/24Selection of soldering or welding materials proper
    • B23K35/28Selection of soldering or welding materials proper with the principal constituent melting at less than 950 degrees C
    • B23K35/286Al as the principal constituent
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K35/00Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
    • B23K35/22Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
    • B23K35/36Selection of non-metallic compositions, e.g. coatings, fluxes; Selection of soldering or welding materials, conjoint with selection of non-metallic compositions, both selections being of interest
    • B23K35/3601Selection of non-metallic compositions, e.g. coatings, fluxes; Selection of soldering or welding materials, conjoint with selection of non-metallic compositions, both selections being of interest with inorganic compounds as principal constituents
    • B23K35/3603Halide salts
    • B23K35/3605Fluorides

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アルミニウムまたは
その合金材のろう付に用いられるフラックス含有Al合
金ろう材を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミニウムまたはその合金材の
ろう付は、接合部にろう材を供給するとともに、フラッ
クス懸濁液を接合部に塗布しこの状態で加熱するか、ま
たはフラックスをガス状にしてろう付炉の雰囲気中に供
給しつつ加熱することにより行われていた。しかしなが
ら、このようなフラックスろう付では、ろう材とフラッ
クスとを別々に接合部に供給しなければならないため
に、ろう付作業が面倒であること、フラックス使用量の
均一化が困難であること、過剰量のフラックスがろう付
品やろう付炉を汚染すること等の問題点があった。
【0003】そこで、これらの問題点を解決するために
フラックスを含有する種々のAl合金ろう材が本出願人
によって開発された(例えば、特願平3−346994
号、特願平3−347010号に記載のろう材)。
【0004】このようなフラックス含有Al合金ろう材
は、例えば本出願人によって開発された次のような方法
で製造されている。
【0005】即ち、先ず、ろう材成分およびフラックス
成分であるAl粉末、Si粉末、Al−Si合金粉末、
KF−AlF共晶粉末等を粒度調整して良く乾燥さ
せ、これらを所定割合にて室温で良く混合攪拌する。次
いで、この混合粉末を円筒形の缶体等からなる容器に充
填し、熱間で容器内を1Torr以下で真空脱ガス後、容器
を密封し、プレス等により加熱圧粉すると粉末粒子が軟
化接着するとともに圧粉体と容器とが圧着されて一体化
する。次いで、この圧粉成形体の容器部分を切削除去
し、大気中で加熱するとともに板状等の所要形状に押出
成形してフラックス含有Al合金ろう材を得るというも
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ろう材は接
合部に適した形状のものが必要であり、前述のフラック
ス含有Al合金ろう材の製造方法においては、圧粉成形
体を二次成形することにより所要形状を得ている。圧粉
成形体を二次成形するためにはある程度の強度を必要と
し、前述の製造方法では、高温下で圧粉することによ
り、粉末粒子表面を十分に軟化させて粒子を互いに接着
させ、二次成形に耐えうる固い圧粉成形体としている。
前記混合粉末を前述の温度条件下で加圧しても、圧粉体
の密度は各成分密度から計算される理論値よりも小さく
なるが、それでも理論密度の90%以上の高密度となっ
ている。
【0007】しかし、高温下では材料粉末が酸化してろ
う付性が悪化しやすく、したがってこれを防止するた
め、まず真空脱ガスにより水分や空気を除去して、非酸
化性雰囲気下で熱間圧粉する必要があった。そのため、
熱間で真空脱ガスし、かつ熱間圧粉するための大掛かり
な設備が必要となり、かつ多くの工程を経なければなら
ないため、ろう材の製造コストが増大するという問題点
があった。さらに、真空脱ガスして熱間圧粉するために
は材料粉末を充填する容器が必要となるが、この容器は
押出等の二次成形時には除去しなければならず、このこ
とも工程数を増やす原因となっていた。しかも、前記容
器は繰り返して使用できず、容器除去の際にろう材が目
減りすることも、材料歩留りを低下させて、製造コスト
をさらに増大させていた。また、温度や真空度等の好適
範囲が狭いために工程管理が難しく、材料が高温にさら
される時間も長いことも相俟って、これらの条件の好適
範囲を外れるとろう材の流れ性やろう付部の外観が悪く
なるという問題点もあった。
【0008】この発明は、前述されたような問題点を解
消することを目的として、ろう付性の良いフラックス含
有Al合金ろう材を低コストで製造する方法を提供しよ
うとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明者らは、前記圧粉体
の密度は所要形状に二次成形が可能であれば足りると考
え、種々実験を重ねた結果、圧粉体密度を極限まで小さ
くすることによってろう材の製造工程を簡略化し、製造
コストを低減するに成功した。即ち、この発明のフラッ
クス含有Al合金ろう材の製造方法は、ろう材成分粉末
およびフラックス成分粉末の混合粉末を、金型内にて大
気中で加圧することにより、密度が理論値の50%以上
かつ90%未満の圧粉体に成形固形化し、前記金型より
離型した圧粉体を加熱したのち、所要形状に二次成形す
ることを特徴とするものである。
【0010】この発明におけるろう材成分粉末とは、ア
ルミニウムまたはその合金材のろう付にろう材として使
用できる金属粉末をいう。一般的には、Al−Si系合
金粉末やAl粉末とSi粉末の混合物が使用されるが、
ろう付時のろう材の流れ性が良い点でAl−Si系合金
粉末を用いるのが良い。ろう材成分粉末に占めるSi量
は、ろう材としての適正な液相線温度を確保して良好な
ろう付を実現するため、6〜15wt%とするのが良く、
特に下限値を9wt%、上限値を12wt%とするのが好ま
しい。
【0011】ろう材成分粉末にはAl、Siのほか、不
可避不純物の含有が許容されるが、さらにろう材の諸性
質を向上させるため、他の任意成分の1種または2種以
上が含まれていても良い。例えば、強度向上のためMg
を0.1〜2wt%、耐食性向上のためInを0.1〜
0.5wt%、Znを0.3〜5wt%、ろう付性向上のた
めBiを0.1〜0.5wt%、Mg含有Al合金材をろ
う付する際のろう付性向上のためBeを0.1〜0.5
wt%含有させても良い。このようなMg、In、Zn、
Bi、Be等の1種または2種以上を含有させる場合、
これらはそれぞれ単独粉末としてAl−Si系合金粉末
やAl粉末とSi粉末の混合物に添加混合しても良い
し、Mg−Zn等の合金粉末の形で混合しても良いし、
あるいはAl−Si−Mg、Al−Si−Zn等のAl
−Si系合金の形で含まれていても良い。
【0012】なお、上記のようなろう材成分粉末は、圧
粉体の密度を可及的に高めるために、アトマイズ粉等の
球状粉を使用するのが好ましい。
【0013】また、この発明に使用するフラックスは、
その種類が特に限定されるものではなく、弗化物系でも
塩化物系でも使用できる。弗化物系フラックスとして
は、ろう材の融点との関係で605℃以下で溶融するも
のが好ましく、一般式;KαAlα+3(αは1以上の
整数)で表されるKAlF,KAlFおよびK
AlF、KFとAlFとの混合物または共晶組成
物、フルオロアルミン酸カリウム錯体等を例示でき、こ
れらを単体または2種以上を混合して用いれば良い。ま
た、塩化物系フラックスとしては、595℃以下で溶融
し、ろう付部位の腐食を抑制する意味で吸湿性が小さい
ものが好ましく、具体的には、BaCl、NaCl、
KCl、ZnClを主成分とするものが良く、これら
を単体または2種以上を混合して用いれば良い。
【0014】この発明の方法によって製造されるフラッ
クス含有Al合金ろう材の組成は、前述のろう材成分粉
末およびフラックス成分粉末の混合割合によって決定さ
れる。フラックス含有Al合金ろう材の材料となるこれ
らの混合粉末において、フラックスの配合比率が少なす
ぎる場合は良好なろう付を行えず、また多すぎると圧粉
固形化、あるいは二次成形が困難となり、フラックス含
有Al合金ろう材そのものの製造が困難となる。したが
って、フラックスの配合比率は、弗化物系フラックスを
使用する場合は混合粉末の5〜30wt%が好ましく、特
に好ましい下限値は10wt%、上限値は20wt%であ
る。また塩化物系フラックスを使用する場合は混合粉末
の3〜20wt%が好ましく、特に好ましい下限値は10
wt%、上限値は15wt%である。
【0015】前記混合粉末から高密度で元素分布が均一
な圧粉体を得るには、粒度調整した材料粉末を使用する
ことが好ましい。Si粉末およびMg、In、Bi、B
e、Zn等の任意添加元素は、Al粉末よりも粒子径が
小さい方が好ましく、フラックス成分粉末もAl粉末よ
り小さい方が好ましい。ただし、Al−Si系合金粉末
を使用する場合は、AlおよびSiを単体で用いる場合
よりも粒子径は若干大きくても高密度の圧粉体に固形化
することができる。具体的な粒子径としては、Al粉末
は1〜200μm、Si粉末は1〜100μm、Al−
Si系合金粉末は1〜300μm、Al、Si以外の任
意添加元素粉末は1〜100μm、フラックス成分粉末
は1〜100μm、の各範囲のものを使用するのが好ま
しい。
【0016】圧粉体の形成は、前記混合粉末を成形用金
型内に充填してこれを大気中で加熱するとともに加圧す
ることにより行う。
【0017】圧粉体は、多数の気孔を含有する脆い状態
でも金型から離型可能で次工程へのハンドリングができ
る程度に固形化していれば良いから、従来のような理論
値の90%以上もの高密度に圧粉する必要はなく、50
%以上あれば良く、90%未満で良い。そのため、圧粉
を高温下で行う必要はなく冷間圧粉も可能である。一
方、圧粉温度が高すぎると金型内壁に熱融着して離型で
きなくなる。圧粉温度の上限値は、550℃未満が好ま
しく、特に400℃未満が好ましい。ただし、この発明
においては、圧粉温度の上限値を定めるものではない。
また、前記温度域では材料粉末が酸化するおそれがない
ため、非酸化雰囲気中で圧粉する必要はなく、大気中で
圧粉することができる。さらに、前記温度域であれば、
温度が高くなるほど小さいプレス圧力で所要の密度に圧
粉することができ、あるいは同じプレス圧力であれば高
温で圧粉するほど高密度の圧粉体ができ、ハンドリング
性が向上して二次成形前の加熱時の工程管理が容易にな
る。
【0018】成形用金型から離型した圧粉体は加熱して
軟化させたのち、二次成形を行って所要形状のフラック
ス含有Al合金ろう材とする。加熱温度は、二次成形が
可能な程度に粒子が軟化すれば良く完全に溶融させる必
要はないので、300〜575℃が好ましい。ただし、
塩化物系フラックスを使用する場合は該ろう材のフラッ
クスの溶融防止のため、500℃以下が好ましい。加熱
雰囲気は、比較的圧粉体密度が低く多数の気孔を含有し
ている場合や前記加熱温度が高い場合は、ろう材成分粉
末が酸化しやすいため、ろう付性の低下防止を目的とし
て非酸化性雰囲気中で行うことが好ましいが、比較的圧
粉体密度が高い場合や加熱温度が低い場合で酸化のおそ
れのないときは大気中で加熱しても良い。なお、非酸化
性雰囲気であれば真空あるいはN、Ar等の不活性ガ
ス雰囲気のいずれでも良いが、真空の場合は5Torr以下
の高真空が好ましく、不活性ガス雰囲気の場合はH
濃度が100ppm 以下、O濃度が500ppm 以下に規
制にされていることが好ましい。
【0019】加熱後の二次成形の方法は特に限定され
ず、押出成形、あるいは押出後にさらに引抜くなどの成
形法を例示できる。
【0020】
【作用】この発明のフラックス含有Al合金ろう材の製
造方法において、ろう材成分粉末およびフラックス成分
粉末の混合粉末は、金型内で圧粉体に成形固形化するこ
とにより、所要形状への二次成形に供することができ
る。圧粉体はハンドリングできる程度に固形化できれば
良いから、従来よりも低い温度でも十分に圧粉固形化で
き、またろう材成分粉末が酸化するおそれもないため、
大気中で行うことができ、圧粉成形のための金型も繰返
して使用できる。そして、金型より離型した前記圧粉体
は加熱により軟化させたのちに二次成形されるが、加熱
温度や加熱雰囲気を選択することによって、圧粉体の密
度が理論値の50%以上かつ90%未 満で多数の気孔を
有するものであってもろう材成分粉末が酸化するおそれ
はなく、ろう付性の良いフラックス含有Al合金ろう材
が得られる。
【0021】
【実施例】次に、この発明のフラックス含有Al合金ろ
う材の製造方法の具体的実施例について説明する。
【0022】各実施例および比較例のフラックス含有A
l合金ろう材の製造に際して、ろう材成分粉末として、
後掲の表1に示す平均粒径の異なるAl粉末、Si粉
末、各種Al−Si系合金を使用し、弗化物フラックス
成分粉末として平均粒径15μmまたは70μmのAl
−KF共晶粉末を、塩化物系フラックスとして平均
粒径15μmのNaCl−KCl−BaClの混合粉
末を使用した。
【0023】前記各材料粉末を表1に示す割合で混合し
て混合粉末を調製した。実施例1〜3、11〜13およ
び比較例ではAlおよびSiの単体粉末を使用し、その
他の実施例ではAl−Si合金あるいは他元素を含有す
るAl−Si系合金を使用した。そして、各混合粉末を
用い、実施例と比較例とで異なる製造方法によりフラッ
クス含有Al合金ろう材を製造した。以下に各例の製造
工程を詳述する。
【0024】[実施例の製造工程] まず、前記混合粉末を直径3インチ×高さ150mmの円
筒形の金型内に充填し、大気中でプレスを用いプレス条
件を変えて圧粉成形したところ、いずれも圧粉体となっ
て固形化した。圧粉時の温度と最大プレス圧力を表2に
示す。圧粉体を金型から取り出したところ、内部に多数
の気孔を含みやや脆いものであったが、離型等のハンド
リングには十分に耐える強度を有するものであった。圧
粉体の高さと密度(理論密度に対する割合)を表2に併
せて示す。次いで、前記圧粉体を、大気中、あるいは真
空中またはHO濃度およびO濃度が規制されたN
ガスまたはArガスの不活性ガス雰囲気の非酸化性雰囲
気中で120分間加熱した。続いて、この圧粉体を直径
2mmの線状に押出した。各実施例における加熱条件を表
3に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】[比較例の製造工程] まず、前記混合粉末をA1100からなる直径3インチ
×高さ200mmの円筒形の缶に充填して封缶し、前記容
器を500℃の炉中に配置し、缶の上部に設けた配管ピ
ンチから脱ガスして1Torr以下の真空下で加熱した。次
いで、前記配管ピンチを溶接して缶を密封し、480℃
に保持して熱間プレスを用いて最大圧力400トンにて
熱圧成形したところ、混合粉末の圧粉体は固形化される
とともに容器と実質的に一体化されていた。このとき、
プレスにより固形化された容器は高さ110mmとなっ
た。次いで、前記缶を切削除去したのち、前記圧粉体を
大気中で500℃に加熱して直径2mmの線状に押出し
た。
【0029】前述の方法により製作した各フラックス含
有Al合金ろう材について、ろう付性、ろう付品の外観
状態および表面処理性について、次の方法により試験す
るとともに、材料歩留りおよび工程コストについて比較
した。これらの評価結果を表4に示す。
【0030】(ろう付性) 図1に示されているように、JISA3003合金から
なる厚さ1mmの50mm×70mmの板材(1)と厚さ1mm
の50mm×50mmの板材(2)を逆T継手を組み立て、
板材(2)の両側に長さ50mmに切断したろう材(3)
を配置し、大気中で600℃×3分加熱してろう付し
た。接合部におけるろうの充填率により、次のように評
価した。 ○;100% ×;100%未満 (外観状態) 前記各ろう付品を目視観察して次のように評価した。 ○;フラックスの残留はなく、清浄である。 ×;フラックスの残留が認められ、茶色または黒色のし
みが生じた。
【0031】(表面処理性) 前記各ろう付品にスプレー塗装したのち、塗膜面の碁盤
目試験を行い、100のマス目のうち残ったマス目で評
価した。ただし、塩化物系フラックスを用いた実施例3
については、ろう付後湯洗および水洗したのち塗装し
た。 ○;90以上 △;90未満 (歩留り) 混合粉末重量に対する押出後のフラックス含有ろう材の
重量の割合を%で表した。
【0032】(工程コスト) 比較例の工程コストを100としたときのコスト率であ
る。
【0033】
【表4】
【0034】前述の2つの製造工程を比較し、表4の結
果からも明らかなように、実施例では、圧粉体を成形用
金型から離型でき、圧粉体全体を二次成形に供すること
ができるために材料歩留りが良く、しかも少ない工程で
フラックス含有Al合金ろう材を製造することができ
た。また、実施例のフラックス含有Al合金ろう材は、
ろう付性、外観状態、表面処理性の全てに優れ、良好な
ろう付を達成することができた。一方、比較例では、缶
を除去する際に若干量の圧粉体も切削されるために歩留
りが悪く、工程数が多いだけでなく缶は使い捨てとなる
ために工程コストも高くなった。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明のフラックス含
有Al合金ろう材の製造方法は、ろう材成分粉末および
フラックス成分粉末の混合粉末を、金型内にて大気中で
加圧することにより、密度が理論値の50%以上かつ9
0%未満の圧粉体に成形固形化し、前記金型より離型し
た圧粉体を加熱したのち、所要形状に二次成形するか
ら、従来の熱間圧粉による方法で必要であった使い捨て
の圧粉用容器が不要となり、それに伴って圧粉前の脱ガ
スや容器の除去等の作業も不要となる。また、成形体密
度が理論値の50%以上あれば良く90%未満で良いか
ら、圧粉を従来よりも低い温度でかつ大気中で行うこと
ができるため、製造設備を簡略化でき、材料と工程の両
面からフラックス含有Al合金ろう材の製造コストを下
げることができる。さらに、低い温度で圧粉を行うこと
により、工程管理が容易になるとともに材料粉末が酸化
するおそれもなく高品質のフラックス含有Al合金ろう
材を安定して製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例におけるろう付け試験方法を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1、2…平板 3…フラックス含有Al合金ろう材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−185287(JP,A) 特開 平8−229698(JP,A) 特開 平6−31485(JP,A) 特開 昭61−283494(JP,A) 特開 平8−108293(JP,A) 特表 平6−504485(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ろう材成分粉末およびフラックス成分粉
    末の混合粉末を、金型内にて大気中で加圧することによ
    り、密度が理論値の50%以上かつ90%未満の圧粉体
    に成形固形化し、前記金型より離型した圧粉体を加熱し
    たのち、所要形状に二次成形することを特徴とするフラ
    ックス含有Al合金ろう材の製造方法。
JP7038538A 1994-07-22 1995-02-27 フラックス含有Al合金ろう材の製造方法 Expired - Lifetime JP2714361B2 (ja)

Priority Applications (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7038538A JP2714361B2 (ja) 1994-07-22 1995-02-27 フラックス含有Al合金ろう材の製造方法
TW084105356A TW262421B (en) 1994-07-22 1995-05-26 Process of producing flux-containing aluminum alloy welding material
AU20393/95A AU708705B2 (en) 1994-07-22 1995-05-31 Method of making an aluminum alloy brazing agent containing a flux
DE69506637T DE69506637T2 (de) 1994-07-22 1995-06-05 Verfahren zur Herstellung eines ein Flussmittel enthaltenden Aluminiumlegierungshartlotmittels
AT95303812T ATE174543T1 (de) 1994-07-22 1995-06-05 Verfahren zur herstellung eines ein flussmittel enthaltenden aluminiumlegierungshartlotmittels
ES95303812T ES2127473T3 (es) 1994-07-22 1995-06-05 Procedimiento de fabricacion de un agente para soldar aleaciones de aluminio conteniendo un fundente.
EP95303812A EP0697266B1 (en) 1994-07-22 1995-06-05 Method of making an aluminum alloy brazing agent containing a flux
US08/463,291 US5697045A (en) 1994-07-22 1995-06-05 Method of making an aluminum alloy brazing agent containing a flux
CA002151300A CA2151300C (en) 1994-07-22 1995-06-08 Method of making an aluminium alloy brazing agent containing a flux
KR1019950016438A KR100361016B1 (ko) 1994-07-22 1995-06-20 플럭스함유알루미늄합금납재의제조방법
CN95108923A CN1067618C (zh) 1994-07-22 1995-07-21 含焊剂的铝合金钎料的制造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-170779 1994-07-22
JP17077994 1994-07-22
JP7038538A JP2714361B2 (ja) 1994-07-22 1995-02-27 フラックス含有Al合金ろう材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0890286A JPH0890286A (ja) 1996-04-09
JP2714361B2 true JP2714361B2 (ja) 1998-02-16

Family

ID=26377801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7038538A Expired - Lifetime JP2714361B2 (ja) 1994-07-22 1995-02-27 フラックス含有Al合金ろう材の製造方法

Country Status (11)

Country Link
US (1) US5697045A (ja)
EP (1) EP0697266B1 (ja)
JP (1) JP2714361B2 (ja)
KR (1) KR100361016B1 (ja)
CN (1) CN1067618C (ja)
AT (1) ATE174543T1 (ja)
AU (1) AU708705B2 (ja)
CA (1) CA2151300C (ja)
DE (1) DE69506637T2 (ja)
ES (1) ES2127473T3 (ja)
TW (1) TW262421B (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2714358B2 (ja) * 1994-10-11 1998-02-16 昭和アルミニウム株式会社 フラックス含有Al合金ろう材およびその製造方法
US5785770A (en) * 1996-05-30 1998-07-28 Advance Research Chemicals, Inc. Brazing flux
US6543678B1 (en) * 1997-09-29 2003-04-08 The Peregrine Falcon Corporation Method of brazing beryllium-aluminum alloy members to form a beryllium-aluminum alloy assembly and coating the beryllium-aluminum alloy assembly
JP2000117484A (ja) * 1998-10-19 2000-04-25 Senko Kinzoku:Kk 継目なしリング状ブレージング材及びその製造方法
CZ9902562A3 (en) * 1999-07-19 2001-06-13 Diafrikt Soldering rings and process for producing thereof
KR20010091183A (ko) * 2000-03-13 2001-10-23 김홍물 플럭스가 혼합된 Al용접용 와이어의 제조 및 응력제거 방법
FR2855085B1 (fr) * 2003-05-23 2006-05-26 Fp Soudage Procede de fabrication d'un produit de brasage, produit de brasage ainsi obtenu et son utilisation
JP4726455B2 (ja) * 2004-09-22 2011-07-20 古河スカイ株式会社 アルミニウム合金材のろう付け方法およびアルミニウム合金製熱交換器の製造方法
GB2447486A (en) 2007-03-14 2008-09-17 Sandvik Osprey Ltd A brazing piece comprising a composite material including an inorganic flux
CN101947702B (zh) * 2010-09-21 2013-04-17 北京工业大学 一种含钎剂铝合金焊丝及其制备方法
CN103100772A (zh) * 2012-11-05 2013-05-15 熊科学 含镁铝合金的钎焊方法
CN102941342A (zh) * 2012-12-04 2013-02-27 郑州机械研究所 自钎剂铝焊环的压制方法以及专用的冷压模具和烧结模具
CN105081601A (zh) * 2014-05-06 2015-11-25 烟台市固光焊接材料有限责任公司 一种低温铜铝钎料的制备方法及其低温铜铝钎料
CN104227263B (zh) * 2014-07-16 2016-04-27 浙江大学 一种低熔点高强度铝合金粉末钎料及其制备方法
US20160096234A1 (en) * 2014-10-07 2016-04-07 Siemens Energy, Inc. Laser deposition and repair of reactive metals
JP7001061B2 (ja) * 2016-11-02 2022-01-19 コニカミノルタ株式会社 粉末焼結積層造形物の製造方法
CN116024449A (zh) * 2022-12-14 2023-04-28 中国石油大学(北京) 一种功能梯度形状记忆合金的制备方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4645545A (en) * 1985-04-09 1987-02-24 Louis Middlestadt Shape retaining bodies of solder containing flux and their method of manufacture and use
US5330090A (en) * 1991-12-27 1994-07-19 Showa Aluminum Corporation Brazing agent and a brazing sheet both comprising an aluminum alloy containing a flux
JPH05185287A (ja) * 1991-12-27 1993-07-27 Showa Alum Corp フラックス含有Al合金ろう材
IT1255080B (it) * 1992-04-01 1995-10-18 Whirlpool Italia Metodo per realizzare elementi preformati di forme e dimensioni voluteper la saldatura, in particolare la saldobrasatura, di componenti metallici ed elementi cosi' ottenuti
JPH0691367A (ja) * 1992-09-14 1994-04-05 Showa Alum Corp アルミニウム材の加熱溶接法
JPH06304784A (ja) * 1993-04-21 1994-11-01 Showa Alum Corp フラックス含有Al合金ろう材の製造方法
JPH07155990A (ja) * 1993-12-03 1995-06-20 Showa Alum Corp フラックス含有Al合金ろう材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US5697045A (en) 1997-12-09
CN1121855A (zh) 1996-05-08
AU708705B2 (en) 1999-08-12
EP0697266A1 (en) 1996-02-21
DE69506637D1 (de) 1999-01-28
EP0697266B1 (en) 1998-12-16
CA2151300A1 (en) 1996-01-23
AU2039395A (en) 1996-02-01
DE69506637T2 (de) 1999-06-17
KR960003882A (ko) 1996-02-23
CN1067618C (zh) 2001-06-27
ATE174543T1 (de) 1999-01-15
JPH0890286A (ja) 1996-04-09
TW262421B (en) 1995-11-11
KR100361016B1 (ko) 2003-10-17
CA2151300C (en) 2005-04-12
ES2127473T3 (es) 1999-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2714361B2 (ja) フラックス含有Al合金ろう材の製造方法
EP0552567B1 (en) A brazing agent and a brazing sheet both comprising an aluminum alloy containing a flux
US4241148A (en) Composite aluminum-containing workpieces
JP2000117484A (ja) 継目なしリング状ブレージング材及びその製造方法
US5547517A (en) Brazing agent and a brazing sheet both comprising an aluminum alloy containing a flux
JPH06344179A (ja) フラックス含有Al合金ろう材
JP3636823B2 (ja) フラックス含有アルミニウムろう材およびその製造方法、アルミニウム材のろう付方法、ならびにアルミニウムろう付品
JP2504657B2 (ja) フラックス含有Alブレ―ジングシ―ト及びその製造方法
JP2714358B2 (ja) フラックス含有Al合金ろう材およびその製造方法
JP2584926B2 (ja) フラックス含有Al合金ろう材及びその製造方法
JP2755917B2 (ja) フラックス含有Al合金ろう材の製造方法
JPH079123A (ja) Mg含有アルミニウム合金材のろう付方法
JP2504686B2 (ja) ト―チろう付用フラックス含有Al合金ろう材
JP2755875B2 (ja) フラックス含有Alろう材の製造方法
JPH07155990A (ja) フラックス含有Al合金ろう材の製造方法
JPH1024391A (ja) フラックス含有アルミニウムろう材の製造方法
JPH067927A (ja) フラックス入りろう材を用いたMg含有アルミニウム合金材のろう付方法
JPH071177A (ja) フラックス含有Al合金ろう材
JP3476538B2 (ja) 表面にフラックス層を有するAl合金ろう材およびAl合金ブレージングシートの各製造方法
JP3098328B2 (ja) 蓋付アルミニウム中空材の製造方法
JPH06304778A (ja) 異種金属ろう付用フラックス含有Al合金ろう材
JPH05185287A (ja) フラックス含有Al合金ろう材
JP2504684B2 (ja) フラックス含有アルミニウム合金ろう材
JPH08112691A (ja) フラックス含有Al合金ろう材
JPH0691393A (ja) フラックス含有Al合金ろう材

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091031

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091031

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101031

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101031

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131031

Year of fee payment: 16

EXPY Cancellation because of completion of term