JP2709457B2 - 弾球遊技機の可変入賞球装置 - Google Patents

弾球遊技機の可変入賞球装置

Info

Publication number
JP2709457B2
JP2709457B2 JP62258593A JP25859387A JP2709457B2 JP 2709457 B2 JP2709457 B2 JP 2709457B2 JP 62258593 A JP62258593 A JP 62258593A JP 25859387 A JP25859387 A JP 25859387A JP 2709457 B2 JP2709457 B2 JP 2709457B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
winning
opening
prize
closing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62258593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0199582A (ja
Inventor
詔八 鵜川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP62258593A priority Critical patent/JP2709457B2/ja
Publication of JPH0199582A publication Critical patent/JPH0199582A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2709457B2 publication Critical patent/JP2709457B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】 この発明は、遊技領域と入賞空間を区画し、かつ所定
間隔を有して対向軸着される一対の可動片を備えた可変
入賞球装置に関し、特に、可動片の構造に特徴のある弾
球遊技機の可変入賞球装置に関するものである。 【従来の技術】 従来、パチンコ玉を弾発して遊技するパチンコ遊技機
やアレンジ式パチンコ遊技機等の弾球遊技機において
は、遊技領域と入賞空間とを区画する一対の可動片を備
えた可変入賞球装置が数多く提供されている。このよう
な可変入賞球装置の典型的なものとして、一対の可動片
として一対の開閉翼片を設け、該開閉翼片によって導か
れた入賞玉が比較的広い入賞空間内で落下方向を変えな
がら流下して、入賞空間の下方に設けられ、かつ付与さ
れる価値の異なる複数の入賞口のいずれかに入賞するよ
うにした可変入賞球装置が挙げられる。 上記のような可変入賞球装置は、前記一対の開閉翼片
がほぼ水平方向に開成して打玉を受け入れる第1の状態
とほぼ垂直方向に起立閉成して打玉を受け入れない第2
の状態とを相対的に短い時間間隔で繰り返し開閉動作す
るようになっており、開閉翼片が第1の状態となったと
きに受け入れられた入賞玉が上記の複数の入賞口のう
ち、予め設定された特定入賞口に入賞すると特定遊技状
態となり、開閉翼片が予め定められた条件(一般に、開
閉翼片の18回の開閉動作または10個の入賞玉があるま
で;以下開閉サイクルという)が成立するまで遊技者に
有利な状態を維持し、しかもそのような状態を特定入賞
口に入賞玉があるかぎり数回(例えば、8回)繰り返す
ことができるようにして多量の景品玉を獲得するチャン
スを与えるようにしていた。 【発明が解決しようとする問題点】 ところで、上記した従来の可変入賞球装置にあって
は、開閉翼片の打玉を誘導する誘導面がほぼ直線状の平
な面で構成されているため、開閉翼片が第1の状態とな
ったときに、一方の開閉翼片上に落下した打玉が勢いよ
く入賞空間を飛び越えて他方の開閉翼片上に飛び移り、
更に、該他方の開閉翼片から遊技領域に飛び出して、本
来入賞玉となるべき打玉が入賞空間を横方向に通過して
アウト玉となってしまう場合が多々発生することがあっ
た。特に上記した可変入賞球装置のように所定回数繰り
返すことができるものにあっては、開閉翼片の18回の開
閉動作或は10個の入賞玉が生ずるまでの開閉サイクルに
おける最後の方で上記した打玉の通過が発生すると、そ
の本来入賞すべき打玉が特定入賞口に誘導されて開閉サ
イクルが継続されるかもしれない可能性をなくすことに
なり、遊技者にとって極めて不利な結果となる場合があ
った。 この発明は、上記した不都合を解消するためになされ
たものであり、その目的とするところは、一対の可動片
を備えた可変入賞球装置において、可動片によって一旦
受け入れられた打玉を入賞空間へ確実に導き、再度遊技
領域へ飛び出してしまう虞れのない可変入賞球装置を提
供することにある。 【問題点を解決するための手段】 この発明は、上記した目的を達成するために、 遊技領域と入賞空間を区画し、かつ所定間隔を有して
対向軸着される一対の可動片を備えた可変入賞球装置で
あって、 打玉を前記遊技領域から入賞空間へ誘導する前記可動
片には、その上面誘導面に打玉の流下状態を変化させる
障害部を形成し、上面誘導面前端縁に打玉の前方への流
下を阻害する前面防護壁を上面誘導面と直角となるよう
に突設したことを特徴とする弾球遊技機の可変入賞球装
置。 を要旨とするものである。 【作用】 この発明は、遊技領域を落下する打玉が可動片によっ
て捕らえられて入賞空間へ導かれる際に、該打玉は、可
動片に形成された障害部によって、その流下速度、流下
方向等が変化させられて入賞空間内に誘導されるように
作用する。また、前面防護壁によって打玉の前方への流
下が阻害されるので、弾球遊技機の前面に位置するガラ
ス板への衝撃及び衝撃に取る騒音をなくすことができ
る。 【実施例】 以下、図面を参照して、この発明の実施例について説
明する。まず、実施例に係る可変入賞球装置が適用され
る弾球遊技機について説明する。第10図は、弾球遊技機
の一例としてのパチンコ遊技機を示す正面図である。 図において、パチンコ遊技機1の額縁状に形成された
前面枠2の開口には、金枠3が周設され、該金枠3の一
側にガラスを収納するガラス扉枠4および前面板5が開
閉自在に枢着される。前記前面枠2の裏面には、遊技盤
6および図示しない発射レール等を取り付ける中枠7
(第11図参照)が固着される。遊技盤6は、中枠7に対
して着脱自在に取り付けられるとともに、その表面に弾
発されたパチンコ玉を遊技領域8に導く誘導レール9、
図示しない多数の障害釘、各種の入賞球装置等が設けら
れている。より詳しく説明すると、遊技盤6の遊技領域
8には、通常入賞口52,10a,10b、始動入賞口11,12a,12
b、チューリップ式入賞口13a,13b、風車14a〜14f、一対
の可動片としての開閉翼片53a,53bを有する可変入賞球
装置50、特定遊技状態報知ランプ15a,15b、およびアウ
ト口16等がそれぞれ配設される。 前記遊技領域8に打ち込まれたパチンコ玉が前記通常
入賞口52,10a,10b、およびチューリップ式入賞口13a,13
bに入賞すると、後述する景品玉払出装置42により所定
個数(例えば13個)の景品玉が払出されるようになって
いる。これら通常入賞口のうち52は、可変入賞球装置50
に設けられている。また、前記始動入賞口11,12a,12bに
パチンコ玉が入賞すると、同様に景品玉払出装置42から
所定個数の景品玉が払出されるとともに、始動入賞口1
1,12a,12bに関連して設けられた後述する始動入賞玉検
出スイッチ31,32a,32bの検出出力に応答して前記可変入
賞球装置50の開閉翼片53a,53bを相対的に短い時間間隔
で開閉動作させるようになっている。 すなわち、始動入賞口11にパチンコ玉が入賞すること
によって、開閉翼片53a,53bが2回開閉動作を行い、始
動入賞口12a,12bにパチンコ玉が入賞することによっ
て、開閉翼片53a,53bが1回開閉動作を行う。そして、
この開閉動作中に開閉翼片53a,53bによって導かれた入
賞玉が可変入賞球装置50内に設けられた後述する特定入
賞口63aに入賞したときには、いわゆる特定遊技状態と
なり、前記特定遊技状態報知ランプ15a,15bが点滅して
その旨を遊技者に報知するようになっている。なお、可
変入賞球装置50については、後に詳細に説明する。ま
た、開閉翼片53a,53bの開閉動作を開始するものとし
て、前記した始動入賞口11,12a,12bに限らず、たとえば
遊技盤6上のある領域を打球が通過したときやアウト玉
が所定個数になったときでも良い。また、前記風車14a
〜14fのうち風車14a,14bは、いわゆるランプ付き風車と
いわれるもので、この実施例の場合には、前記した特定
遊技状態になると、前記特定遊技状態報知ランプ15a,15
bとともに点灯あるいは点滅するようになっている。上
記に説明した各種の入賞球装置に入らなかったパチンコ
玉は、誘導レール9の最下部に設けられたアウト口16に
取り込まれる。 前記前面板5には、打球供給皿17が取り付けられてい
る。打球供給皿17の上流側には景品玉払出装置42から排
出された景品玉が流出する景品玉出口18が、下流側には
貯溜されたパチンコ玉を1個宛打球発射レール(図示し
ない)の発射位置に導く供給口(図示しない)がそれぞ
れ形成されている。また、打球供給皿17の景品玉出口18
の下方の空間内に音声発生装置としてのスピーカー19が
収納されている。このスピーカー19は、特定遊技状態に
なったときや始動入賞口11,12a,12bや特定入賞口63a等
に入賞玉が入賞したときに、遊技の雰囲気を盛り上げる
ための効果音を発生するためのものである。 前記前面枠2の下部には、パチンコ玉を遊技領域8に
打ち出す打球発射機構20の一部を構成する操作ハンドル
21と、余剰の景品玉を貯溜する余剰景品玉受皿26とが取
り付けられている。余剰景品玉受皿26の後面には、余剰
玉が放出される余剰玉出口27が形成されている。前記前
面枠2の上部には、特定遊技状態になったときに、主と
して遊技場の店員にその旨を報知する枠ランプ28a,28b
が設けられている。 次に、第11図に基づいてパチンコ遊技機1の背面につ
いて説明する。第11図は、パチンコ遊技機1の背面概略
図である。図において、前記中枠7に対して前記遊技盤
6が遊技盤固定具29a〜29cによって着脱自在に固定され
ている。この遊技盤6の裏面には、前記の各入賞口の裏
面を覆うように入賞玉通路カバー体30が取り付けられて
いる。この入賞玉通路カバー体30には、前記各入賞口に
入賞した玉を左右に振り分ける誘導通路が形成されてい
る。入賞玉通路カバー体30の下方には、前記始動入賞口
11,12a,12bに対応する始動入賞玉検出スイッチ31,32a,3
2bが設けられ、この始動入賞玉検出スイッチ31,32a,32b
が前記可変入賞球装置50の開閉翼片53a,53bの開閉動作
を開始する信号を検出して後述する制御回路に送るもの
である。 また、入賞玉通路カバー体30の中央下部には、前記可
変入賞球装置50によって導かれた入賞玉を誘導する誘導
径路33が形成されるが、ここには、後に詳述する特定入
賞玉検出スイッチ(V入賞玉検出スイッチ)34および10
カウント検出スイッチ35が設けられて、可変入賞球装置
50に入賞した入賞玉からの信号を制御回路に送ってい
る。 一方、遊技盤6の裏面全体を覆うように機構板(図示
しない)が開閉自在に設けられている。この機構板に
は、第11図において、一点鎖線で示すように、その前面
側に入賞玉を処理するための入賞玉処理機構が形成さ
れ、その後面側に景品玉を払出すための景品玉払出機構
が形成されている。入賞玉処理機構は、前記入賞玉通路
カバー体30に誘導されて左右に落下した入賞玉や前記可
変入賞球装置50内に入賞した入賞玉を受けて、一側に集
合せしめる集合樋36と、該集合樋36によって集められた
入賞玉を1個づつ処理する入賞玉処理器37と、該入賞玉
処理器37から排出される入賞玉を受けて、図示しない自
動杆を作動させて後述する景品玉払出装置42を作動させ
るための入賞玉通路38等から成る。また、景品玉払出機
構は、図示しない補給機構から補給される景品玉を貯溜
する景品玉タンク39と、該景品玉タンク39に貯溜されて
いる景品玉を二列に整列させて流下させる景品玉整列樋
40と、該景品玉整列樋40からの景品玉の流下方向を180
度変化させるとともにその玉圧を弱めるカーブ樋41と、
該カーブ樋41からの景品玉を所定個数(13個)受け入れ
て、1つの入賞玉に対応してその所定個数の景品玉を払
出す景品玉払出装置42と、該景品玉払出装置42から払出
された景品玉を図示しない景品玉排出通路を介して前記
打球供給皿17に払出すための景品玉連絡開口43と、から
成る。 なお、前記入賞玉カバー体30の裏面には、中継基板44
が取り付けられ、図示しない機構板に取り付けられた制
御回路基板からの配線および前記した各種入賞装置や検
出スイッチ等からの配線が取り付けられるようになって
いる。なお、図示しない制御回路基板には、後述する制
御回路が含まれている。 前記前面枠2の下部裏面には、前記打球発射機構20の
一部を構成する駆動装置が固着される。この駆動装置
は、セット基板22上に、一定速度で回転する打球モータ
23と、該打球モータ23と係合して打球を弾発する打球杆
24と、該打球杆24の下端と係合して図示しない打球供給
装置の玉送り片を動作せしめる玉送り作動部材25とから
成る。 更に、セット基板22に隣接する前面枠2の下部裏面に
は、図示しない余剰玉排出通路を介して余剰の景品玉を
前記余剰景品玉受皿26に導くための接続樋45が取り付け
られている。 次に、第1図ないし第9図に基づいて、実施例に係る
可変入賞球装置について説明する。まず、可変入賞球装
置の全体の構成を主として第1図および第4図を参照し
て説明する。第1図は、可変入賞球装置50の正面図であ
り、第4図は、全体を分解した分解斜視図である。図に
おいて、前記遊技盤6に取り付けられる取付基板51に
は、ほぼ長方形状の窓開口54が開設されている。この窓
開口54の上部開口縁に沿って、逆さ「コ」字状の入賞規
制部55が突出形成されており、その前面にビスで螺着さ
れる上部前面飾り板56とによって入賞規制部55の上辺に
前記通常入賞口52が形成されている。なお、入賞規制部
55の左右両側下端には、開閉翼片53a,53bより外側に突
出する変流突起55a,55bが突設され、閉成状態において
遊技領域8を落下する打玉の衝撃によって開閉翼片53a,
53bの先端部が変形するのを防止している。また、上部
前面飾り板56の後部には、後述する入賞空間87を装飾す
るための装飾用LED57が臨むようになっている。 前記取付基板51の前面下部には、前記窓開口54の両側
縁および下方縁を覆う「コ」字状の入賞玉受枠58が突出
形成されている。この入賞玉受枠58の前面には、下部前
面飾り板59が取付基板51に対してビスで螺着されてい
る。下部前面飾り板59には、後述する特定入賞口63aに
前方からパチンコ玉を投入する玉投入孔60と後述する開
閉翼片53a,53bの回動軸68a,68bの前面を覆う軸カバー59
a,59bとが一体的に形成されている。上記した玉投入孔6
0は、可変入賞球装置50のテストをする際に、人為的に
特定入賞口63aにパチンコ玉を投入するときに使用され
る。また、下部前面飾り板59の上部には、後方に延びる
上部玉転動板61がビスにて螺着固定されている。この上
部玉転動板61は、開閉翼片53a,53bによって誘導された
入賞玉を入賞空間87の後方へ向けて転動させるものであ
る。 前記入賞玉受枠58の下辺には、前後方向に一対の立壁
62a,62bが立設され、該立壁62a,62bによって区画される
3つの領域が中央の特定入賞口63aと左右の一般入賞口6
3b,63cとなっている。そして、特定入賞口63aの大きさ
を規定する特定入賞口形成部材64が立壁62a,62bの先端
突起65a,65bに対して着脱自在に取り付けられるように
なっている。すなわち、特定入賞口形成部材64に穿設さ
れた係合穴64a,64bを立壁62a,62bの先端突起65a,65bに
嵌入した後に前記下部前面飾り板59を取付基板51に螺着
することにより特定入賞口形成部材64が固定される。こ
れにより、特定入賞口形成部材64の取り替えを極めて簡
単に行うことができる。 なお、前記立壁62a,62bは、取付基板51の窓開口54の
開口縁に沿って後方へ突出形成された後面周壁66部分ま
で立設され、その後端には、特定入賞口63aに入賞した
入賞玉を下方向へ流下させる入賞玉流路規制板67が嵌着
されている。また、後面周壁66は、後述する入賞空間87
の側壁を構成するものであるが、一部分は切り欠けられ
ており、その部分には他の部材が充足されて全体として
入賞空間87の側壁を構成するようになっている。 前記入賞玉受枠58の上方には、開閉翼片53a,53bが回
動自在に軸支されている。開閉翼片53a,53bには、回動
軸68a,68bが、その前方からビス69a,69bによって螺着さ
れており、該回動軸68a,68bが前記取付基板51と一体的
に形成された回動軸受筒70a,70bに挿通支持されてい
る。なお、回動軸受筒70a,70bの前後には、プラスチッ
ク製の軸受部材71a〜71d(71a,71bは図示省略)が嵌入
され、回動軸68a,68bを安定的に支持している。 また、開閉翼片53a,53bには、遊技領域8を落下する
打玉を受け止める誘導面72a,72bが形成され、該誘導面7
2a,72bの先端部に係止突片部73a,73bが突設され、基端
部に流下方向可変突片部74a,74bが突設され、また、誘
導面72a,72bの前端縁に前面防護壁88a,88bが突設されて
いる。このうち係止突片部73a,73bおよび流下方向可変
突片部74a,74bは、誘導面72a,72bを流下する打玉の流下
状態を変化させる障害部としての機能を有し、前面防護
壁88a,88bは、打玉の前方への流下を阻害する機能を有
する。第2A図および第2B図を参照してその作用について
説明する。第2A図は、流下方向可変突片部74aの作用を
示すものであって、(a)は開閉翼片53a,53bがほぼ水
平に開いた状態(開成状態)を示し、(b)は開閉翼片
53a,53bが閉成状態から開成状態、または開成状態から
閉成状態に移行している途中の状態を示す。 まず、誘導面72a上に打玉が勢いよく落下した場合に
ついて説明すると、誘導面72aを流下する打玉P1(第2A
図(a)の一点鎖線で示すパチンコ玉)は、流下方向可
変突片部74aを勢いよく通過しようとするが、流下方向
可変突片部74aによってその流下速度が減速させられて
勢いが弱められるとともに流下方向が水平方向から斜め
上方向へと変化させられるため、打玉P1は、他方の開閉
翼片53bの誘導面72bに達することなく入賞空間87内へ確
実に落下することになる。なお、このとき打玉P1の前方
への勢いが前面防護壁88aによって阻害されるので、誘
導面72b上を流下する打玉が開閉翼片53aの前方に位置す
るガラス板(図示しない)に衝突することを防止し、破
損及び騒音の発生を抑制することができる。 また、誘導面72a上に打玉が遅い速度で落下した場合
には、誘導面72aを流下する打玉P2(第2A図(a)の実
線で示すパチンコ玉)は、流下方向可変突片部74aによ
ってその流下を停止させられ、流下方向可変突片部74a
の直前であって前面防護壁88aに囲まれた状態で停留す
ることになるが、開閉翼片53aが閉成状態に移行するに
つれて流下方向可変突片部74aから入賞空間87内へと自
然落下することとなる。更に、開閉途中の開閉翼片53a
の誘導面72a上に打玉が落下してきた場合には、その速
度が速い遅いにかかわらず、打玉P3(第2A図(b)の実
線で示すパチンコ玉)は、入賞空間87の斜め下方に向け
て流下されることとなり、この場合にも確実に入賞空間
87内に落下することとなる。 一方、第2B図は、係止突片部73aの作用を示すもの
で、他方の開閉翼片53bの誘導面72bを勢いよく流下して
入賞空間87を飛び越え、一方の開閉翼片53aの誘導面72a
に到達した打玉P4は、誘導面72aの先端に突設された係
止突片73aに当って、その流下方向を逆方向に変換させ
られて誘導面72aから入賞空間87に誘導され、再度遊技
領域8へ飛び出すことはない。したがって、この場合に
も確実に打玉P4を入賞空間87へ導くことができる。 なお、この実施例においては、誘導面72aに係止突片
部73aと流下方向可変突片部74aとを両方形成したものを
示したが、いずれか一方だけを形成しても上記した作用
を奏するものであり、特に、この実施例の場合には、基
端部に流下方向可変突片部74aを設けたので、大多数の
打玉は、ほぼ確実に入賞空間87に誘導されるとともに、
誘導面72a上に乗った打玉の落下速度によって誘導面72a
から入賞空間87へ導かれる際の打玉の流下状態がそれぞ
れ異なり、より興趣のある打玉の流下状態を具現するこ
とができる。 第3図は、誘導面72aに形成される障害部の他の実施
例を示す可変入賞球装置の一部正面図である。この実施
例において、誘導面72aには、複数の凹状部75a〜75cが
形成され、誘導面72aを流下する打玉が該凹状面75a〜75
cに接触して、その落下速度を減速させられ、もって入
賞空間87内に確実に誘導されるようになっている。な
お、凹状部75a〜75cは、少なくとも1つあれば良く、更
に、凹状部に換えて凸状部を誘導面72aに形成して打玉
の落下速度を減速させるようにしても同様の効果を得る
ことができる。 以上説明した入賞規制部55と入賞玉受枠58と開閉翼片
53a,53bとによって、可変入賞球装置50の後述する入賞
空間87と前記遊技領域8とを区画しており、入賞空間87
に打玉が入賞するためには、開閉翼片53a,53bが開閉動
作をしなければならないようになっている。 前記取付基板51の中央左右には、前記後面周壁66が切
り欠けられており、該切欠部には、装飾空間形成内部材
76a,76bと装飾空間形成外部材77a,77bとからなる装飾空
間が配置されている。そして、装飾空間形成外部材77a,
77bには、第9図に示すようにレンズ状凹溝78a,78bが形
成され、該レンズ状凹溝78a,78bには、後片からLEDラン
プ取付板79a,79bに取り付けられた複数の装飾用のLEDラ
ンプ80a,80bが臨設され、このLEDランプ80a,80bの光が
レンズ状凹溝78a,78bによって散乱させられて装飾空間
の装飾効果を高めている。また、取付基板51には、特定
遊技状態中における開閉翼片53a,53bの開閉サイクルの
継続回数を表示するディジタル表示器81および1回の開
閉サイクルにおける可変入賞球装置50内への入賞個数を
表示するディジタル表示器82を取り付けるためのディジ
タル取付枠83および84が一体的に形成され、更に、前記
上部玉転動板61の下方にあって、入賞玉を前記特定入賞
口63aまたは一般入賞口63b,63cへ向けて転動させる下部
玉転動板85の前端両側を支持する係合突起86a,86bが取
付基板51と一体的に形成されている。なお、下部玉転動
板85の後端は、後述する動的装飾部材100を取り付ける
装飾部材取付板90に支持されている。 前記後面周壁66の後部を被覆するように装飾部材取付
板90が螺着される。そして、この装飾部材取付板90が入
賞空間87の後面を構成するようになっている。したがっ
て、入賞空間87は、全体として前記した入賞規制部55と
入賞玉受枠58と開閉翼方53a,53bと後面周壁66と装飾部
材取付板90とによって構成されている。入賞空間87は、
開閉翼片53a,53bによって誘導された入賞玉が流下する
空間であるとともに装飾効果を一段と高めるための動的
装飾部材100が配置される空間でもある。 次に、動的装飾部材100について説明すると、動的装
飾部材100は、作動前において正面から見た場合には、
球状の物体としてとらえられ、作動するにつれてロボッ
トに変身するようになっている。詳細に説明すると、入
賞空間87内には、メッキ処理が施された球面部101が配
置され、この球面部101は、固定球面部101aと摺動球面
部101bとに分割される。固定球面部101aは、ビスで前記
装飾部材取付板90に螺着されている。一方、摺動球面部
101bは、固定部材102に固定されるとともに該固定部材1
02が間隔部材103および装飾部材取付板90に穿設された
摺動孔91を介して、装飾部材取付板90の裏面に配置され
た上下摺動板110に螺着される。また、球面部101内に
は、ロボットの頭部の意匠が付与される頭部装飾部104
が収納され、前記装飾部材取付板90に止着される。頭部
装飾部104内には、ロボットの目を表示するLEDランプ10
5が固定されている。そして、この頭部装飾部104は、作
動前には固定球面部101aと摺動球面部101bとによって隠
されているが、作動することによって摺動球面部101bが
下方に摺動するので、その姿を現すようになっている。
更に、球面部101内には、ロボットの腕の意匠が付与さ
れる腕部装飾部106a,106bが収納される。腕部装飾部106
a,106bは、そのほぼ中央に立設した軸ピン107a,107bを
装飾部材取付板90に止着し、該軸ピン107a,107bよりそ
れぞれ内側の端部に立設した係合ピン108a,108bを装飾
部材取付板90に穿設した回動孔92a,92bを貫通させて、
前記上下摺動板110の上部に形成した腕部係合穴111a,11
1bに係合させている。したがって、第8図(a)に示す
ように、作動前には、腕部装飾部106a,106bは、球面部1
01内に収納されているが、作動することによって第8図
(b)に示されるように、腕部装飾部106a,106bは、腕
を広げるように動作する。 また、入賞空間87の中央やや下方寄り両側に前後方向
に出没するロケット砲の意匠が付与された振分け部材11
5a,115bが配置される。この振分け部材115a,115bは、装
飾部材取付板90に突設されたガイドボス93a,93bによっ
て案内され、その後端に突設された係合ピン116a,116b
が上下摺動板110に斜めに穿設された振分け部材係合穴1
13a,113bと係合し、上下摺動板110の動作によって振分
け部材115a,115bが入賞空間87内に出没して、入賞空間8
7内を転動する入賞玉の流下状態に影響を及ぼす。 更に、入賞空間87の前記下部玉転動板85の後面上下部
分を装飾する動的装飾部材として、ロボットの足の意匠
が付与された足部装飾部117が回動自在に配置されてい
る。足部装飾部117は、装飾部材取付板90に形成された
切欠開口98内に回動自在に配置されるとともに支軸ピン
118によって軸支され、該支軸ピン118を装飾部材取付板
90に形成された支持溝96内に嵌入し、かつ支軸ピン118
が外れないように押え部材97a,97b(97aは図示省略)で
後方から押えられることによって固定支持されている。
このように支持された足部装飾部117は、該足部装飾部
に形成された係合ピン119が上下摺動板110に形成された
足部係合穴114と係合させられ、上下摺動板110の上下動
によって、足を折り畳んだ状態(第5図参照)と足を伸
ばした状態(第6図参照)とに動作する。なお、足部装
飾部117は、その上部が回動する際に入賞空間87の中央
寄りに転動する入賞玉の流下状態に影響を及ぼすように
なっており、上記振分け部材115a,115bとともに、入賞
空間87内での玉の流れに変化を与えて遊技の興趣を起こ
している。 次に、上下摺動板110の摺動させるための駆動機構に
ついて説明すると、前記装飾部材取付板90の後面には、
モータ120が螺着され、該モータ120のモータ軸121に回
転カム122が固定されている。該回転カム122には、軸12
1から偏心した位置に偏心係合ピン123が突設され、該偏
心係合ピン123が上下摺動板110の裏面に形成された係合
溝112と係合するようになっている。このため、モータ1
20が回転すると、偏心係合ピン123と係合溝112との係合
により、上下摺動板110が上下方向に摺動するようにな
っている。そして、上下摺動板110が上下方向に摺動す
ると、前記した摺動球面部101b、腕部装飾部106a,106
b、振分け部材115a,115b、および足部装飾部117が動作
するようになっている。また、回転カム122には、その
外周の半分に薄板状の半円板124が一体的に形成され、
該半円板124が装飾部材取付板90の上部に固定されたフ
ォトセンサ125の溝内を回転通過するようになってい
る。このフォトセンサ125は、投光受光形式のもので、
半円板124がフォトセンサ125を通過している間はOFF状
態であり、それ以外は、ON状態となっている。そして、
フォトセンサ125がONからOFF、またはOFFからONに変化
することを検出することによって前記モータ120の回転
を停止するようになっている。 上記した動的装飾部材100は、後述するように、可変
入賞球装置50が特定遊技状態となって特定入賞口63aに
入賞玉があるごとに、そのインターバルの期間中と、開
閉翼片53a,53bの開閉動作の途中からと、動作するよう
に設定されている。なお、装飾部材取付板90には、その
下方左右にV受付有効表示LED95a,95bが螺着されてい
る。このV受付有効表示LED95a,95bは、開閉翼片53a,53
bの最後の開閉動作が終了してから一定時間(約2秒)
点灯するもので、これは、開閉翼片53a,53bによって導
かれた最後の入賞玉が入賞空間87内を落下して特定入賞
口63aに至り、さらにその入賞玉が検出されるまでの時
間に相当する時間だけ前記特定入賞玉検出スイッチ(V
入賞玉検出スイッチ)34の動作を有効にし、V入賞玉の
検出の漏れをなくすためである。また、装飾部材取付板
90の上部には、配線中継基板99が固定されている。この
配線中継基板99は、前記装飾用LED57、モータ120、フォ
トセンサ125、および後述するソレノイド128a,128bの配
線が接続されている。 前記装飾部材取付板90の後方には、駆動源取付板126
が螺着されている。この駆動源取付板126の後面には、
金属製の取付板127を介してソレノイド128a,128bが固着
され、該ソレノイド128a,128bのプランジャーに固定さ
れた係合部材129a,129bが前記回動軸68a,68bの後端に固
定された係合ピン130a,130bと係合することによって前
記開閉翼片53a,53bの開閉動作を起こさせる。すなわ
ち、ソレノイド128a,128bが励磁されると係合部材129a,
129bが上昇し、これにより回動軸68a,68bが回動させら
れるので開閉翼片53a,53bがほぼ水平位置となって開放
し、ソレノイド128a,128bが非励磁状態となると係合部
材129a,129bが下降し、これにより回動軸68a,68bが逆回
転して開閉翼片53a,53bを起立させて閉成状態となる。 なお、駆動源取付板126には、前記装飾空間の後面を
装飾する装飾用ランプ131a,131bや前記振分け部材115a,
115bの後面を装飾する装飾用LEDランプ132や前記LEDラ
ンプ80a,80b、装飾用LEDランプ132の配線を接続する配
線中継基板133等が取り付けられている。 上記したところから明らかなように、可変入賞球装置
50の開閉翼片53a,53bは、その誘導面72a,72bに係止突片
部73a,73bと流下方向可変突片部74a,74bあるいは凹状部
75a〜75cを形成したので、一旦開閉翼片53a,53bによっ
て入賞空間87内に誘導された入賞玉は、再度遊技領域8
へ飛び出ることが確実に防止され、可変入賞球装置50に
許容された開閉サイクルの継続の可能性が確実に保証さ
れるようになっている。 以上説明した可変入賞球装置50の動作を制御する制御
回路について第12図を参照して説明する。第12図は制御
回路構成ブロック図である。図において、制御回路は制
御中枢としてのマイクロコンピュータ150を含む。マイ
クロコンピュータ150は以下に述べるようなパチンコ遊
技機1の全体の動作を制御する機能を有する。このため
に、マイクロコンピュータ150は、たとえば、数チップ
のLSIで構成されており、その中には制御動作を所定の
手順で実行することのできるMPU151と、MPU151の動作プ
ログラムデータを格納するROM152と、必要なデータの書
込みおよび読出しができるRAM153とを含む。更に、マイ
クロコンピュータ150は、入力信号を受けてMPU151に入
力データを与える入力回路154と、MPU151からの出力デ
ータを受けて外部に出力する出力回路155と、MPU151か
ら音データを受けるサウンドジェネレータ156と、電源
投入時にMPU151にリセットパルスを与えるパワーオンリ
セット回路157と、MPU151にクロック信号を与えるクロ
ック発生回路158と、クロック発生回路158からのクロッ
ク信号を分周して割込パルスを定期的にMPU151に与える
パルス分周回路(割込パルス発生回路)159と、MPU151
からのアドレスデータをデコードするアドレスデコード
回路160を含む。 MPU151はパルス分周回路159から定期的に与えられる
割込パルスに応じて、割込制御ルーチンの動作を実行す
ることが可能となる。またアドレスデコード回路160はM
PU151からのアドレスデータをデコードし、ROM152、RAM
153、入力回路154、出力回路155、サウンドジェネレー
タ156にそれぞれチップセレクト信号を与える。なお、
この実施例では、ROM152は、その内容の書き換え、すな
わち必要が生じた場合には、その中に格納されたMPU151
のためのプログラムデータを変更することができるよう
にプログラマブルROMが用いられる。そしてMPU151はROM
152内に格納されたプログラムデータに従って、かつ以
下に述べる各制御信号の入力に応答して、可変入賞球装
置50等に対して制御信号を与える。 マイクロコンピュータ150には、入力信号として、次
のような信号が与えられる。まず、始動入賞口11,12a,1
2bのそれぞれに対応して設けられた始動入賞玉検出スイ
ッチ31,32a,32bの検出信号は始動入賞玉検出回路161に
与えられ、マイクロコンピュータ150に始動入賞玉検出
信号が与えられる。V入賞玉検出スイッチ(特定入賞玉
検出スイッチ;以下、第12図ないし第14図において特定
入賞口63aへの入賞をV入賞といい、その入賞玉をV入
賞玉という)34で検出された検出信号はV入賞玉検出回
路162に与えられ、特定信号または繰り返し信号として
マイクロコンピュータ150に与えられる。10カウント検
出スイッチ35で検出された検出信号は10カウント検出回
路163に与えられ、入賞玉数計数信号としてマイクロコ
ンピュータ150に与えられる。フォトセンサ125からの信
号はフォトセンサ回路164に与えられ、モータ120の停止
信号としてマイクロコンピュータ150に与えられる。 また、マイクロコンピュータ150は以下の回路及び装
置に制御信号を与える。まず、ソレノイド回路165を介
してソレノイド128a,128bに駆動信号を与え、開閉翼片5
3a,53bの開閉を行う。モータ回路166を介して駆動モー
タ120に駆動信号を与えて、その回転の開始または停止
を制御する。ランプ回路167を介して、枠ランプ28a,28
b、特定遊技状態報知ランプ15a,15b、装飾用ランプ131
a,131bを点灯もしくは点滅させるための制御信号を与え
る。LED回路168を介して、各種の装飾用LEDランプ57,80
a,80b,105,132や、V受付有効表示LED95a,95b等を点灯
または点滅させるための制御信号を与える。ディジタル
表示駆動回路169を介して、継続回数表示用のディジタ
ル表示器81および入賞個数表示用のディジタル表示器82
を可変表示させる表示駆動信号を与える。更に、アンプ
170を介してスピーカー19から効果音を報知させる。な
お、上記構成の各回路には、電源回路171から所定の直
流電圧が供給される。 第13図ないし第15図は、第12図に示す制御回路の動作
を示すフロー図である。次に第1図ないし第15図を参照
して、この実施例の具体的な動作について説明する。 制御回路の電源がONされると、マイクロコンピュータ
150は、RAM153の記憶内容をイニシャライズし(ステッ
プS1)、次の信号を待つ。パチンコ遊技機1でゲームが
始められ、遊技盤6の遊技領域8にパチンコ玉が打ち込
まれると、マイクロコンピュータ150は、まず、打ち込
まれたパチンコ玉が始動入賞口11に入賞したか否かを判
別する(ステップS2)。これは、始動入賞口11に設けら
れた始動入賞玉検出スイッチ31(始動入賞玉検出スイッ
チ2;以下、このフロー図では始動入賞玉検出スイッチ2
と称す)の検出信号がマイクロコンピュータ150に送ら
れることによって成される。始動入賞玉検出スイッチ2
がONされていないと判別された場合には、別の始動入賞
口12a,12bに入賞したか否か、すなわち始動入賞玉検出
スイッチ32a,32b(始動入賞玉検出スイッチ1;以下、こ
のフロー図では始動入賞玉検出スイッチ1と称す)がON
したか否かが判別される(ステップS3)。ステップS3
おいて、始動入賞玉検出スイッチ1が作動していないと
判別された場合には、前記ステップS2へ戻る。一方、ス
テップS2およびステップS3において始動入賞玉検出スイ
ッチ2および1がONと判別された場合には、マイクロコ
ンピュータ150は、ソレノイド回路165を介してソレノイ
ド128a,128bを駆動させて、開閉翼片53a,53bを相対的に
短い時間間隔で2回または1回開閉動作するように制御
信号を送り、更に、RAM153内に含まれる継続回数カウン
タおよび10カウントカウンタの記憶内容をクリアしてデ
ィジタル表示駆動回路169を介してディジタル表示器81
およびディジタル表示器82の表示内容を初期化する(ス
テップS4およびステップS5)。次いで、開閉翼片53a,53
bが開閉中にパチンコ玉が開閉翼片53a,53bに導かれ、か
つその入賞玉が前記特定入賞口63aに入賞してV入賞玉
検出スイッチ34を作動させたか否かが判別される(ステ
ップS6)。V入賞玉検出スイッチ34がONされていると判
別された場合には、開閉翼片53a,53bの開閉動作が途中
であっても、その開閉処理内容をクリアして(ステップ
S7)、第14図に示す処理に進む。 一方、前記ステップS6において、開閉翼片53a,53bに
よって導かれた入賞玉が未だV入賞玉検出スイッチ34を
ONさせていないと判別された場合には、開閉翼片53a,53
bの始動入賞口11,12a,12bによる1回または2回の開閉
処理が終了したか否かが判別され(ステップS8)、終了
していないと判別された場合には、ステップS6に戻って
V検出処理を行う。これに対して、開閉処理が終了して
いると判別された場合には、開閉処理終了後におけるV
入賞の有効性を保証するV受付有効時間(約2秒)の計
測が開始するとともに、その旨を遊技者に知らせるため
にV受付有効表示LED95a,95bをLED回路168を介して点灯
させる(ステップS9)。そして、この有効時間内におい
てもマイクロコンピュータ150は、以下の処理を行う。
すなわち、始動入賞玉検出スイッチ2がONされているか
否かを判別し(ステップS10)、ONされていると判別す
れば、V受付有効表示LED95a,95bを消灯し(ステップS
11)、その後、前記ステップS4へ戻る。また、始動入賞
玉検出スイッチ2がONされていないと判別された場合に
は、始動入賞玉検出スイッチ1がONか否かが判別される
(ステップS12)。このステップS12において、始動入賞
玉検出スイッチ1がONされていると判別された場合に
は、V受付有効表示LED95a,95bを消灯し(ステップ
S13)、その後、前記ステップS5へ戻る。また、始動入
賞玉検出スイッチ1がONされていないと判別された場合
には、V入賞玉検出スイッチ34がONされたか否かが判別
される(ステップS14)。このステップS14でV入賞玉検
出スイッチ34がONであると判別された場合には、V受付
有効表示LED95a,95bを消灯して(ステップS15)、第14
図に示す処理に進む。 一方、ステップS14において、V入賞玉検出スイッチ3
4がONとなっていないと判別された場合には、V受付有
効時間が経過したか否かが判別され(ステップS16)、
経過していない場合には、前記ステップS10に戻り、ス
テップ10〜ステップS16の処理を繰り返す。また、V受
付有効時間が経過したときには、V受付有効表示LED95
a,95bを消灯して(ステップS17)、その後、ステップS2
へ戻り、以後の処理を繰り返す。 前記ステップS7およびステップS15においてV入賞玉
検出スイッチ34が作動した場合の処理において第14図に
基づいて説明する。まず、V入賞玉検出スイッチ34が作
動されると、いわゆる特定遊技状態となり、始動入賞玉
検出回路161を不能動化する(ステップS18)。これは、
特定遊技状態になると遊技領域8にある打球が始動入賞
口11,12a,12bへ入賞しても、その入賞を無効として処理
し、特定遊技状態のほうを優先させることを意味する。
次いで、RAM153内にある継続回数カウンタの値に「1」
を加え(ステップS19)、その値に相当する数を継続回
数表示用のディジタル表示器81でディジタル表示駆動回
路169を介して点灯させる。その後、予め定めた遊技価
値を正確に駆動制御したり、あるいは第15図に示す割込
みルーチンの処理をするために、所定の準備期間(2〜
5秒程度)の計数を開始させる(ステップS20)。 そして、ステップS20における所定の準備期間が経過
した後、再度10カウントカウンタの記憶内容をクリアす
る(ステップS21)。そして、上記の各処理が終了した
後に、マイクロコンピュータ150は、ソレノイド回路165
に駆動信号を送って、ソレノイド128a,128bを駆動させ
る(ステップS22)。この駆動信号は、微小時間幅を有
するパルス信号として与えられるので、ソレノイド128
a,128bは、励磁、非励磁を交互に繰り返す。このため、
開閉翼片53a,53bは、微小の時間間隔で開閉動作を繰り
返すことになるが、この開閉回数は最高18回に限定され
る。 なお、この開閉翼片53a,53bの開閉時間間隔は、前記
始動入賞口11,12a,12bに入賞したことに起因して開閉す
る1回または2回の開閉時間間隔と異ならせても良い
し、同一であっても良い。更に、前記18回の開閉動作の
前半と後半との時間間隔を変化させても良い。 上記のような開閉翼片53a,53bの開閉動作が行われる
と、遊技領域8を落下する打球は、開閉翼片53a,53bに
よって導かれるものもあり、その導かれた入賞玉が入賞
空間87に入賞する。そして、入賞したパチンコ玉が上部
玉転動板61から下部玉転動板85に通って特定入賞口63a
に入賞したか否か、すなわちV入賞玉検出スイッチ34が
ONになったか否かが判別される(ステップS23)。そし
て、V入賞玉検出スイッチ34がONとなっていると判別さ
れた場合には、前記継続回数カウンタの値が「8」か否
かを判別し(ステップS24)、その値が「8」になって
いない場合は、直ちに開閉翼片53a,53bの開閉動作がク
リアされ(ステップS25)。その後、前記ステップS19
戻り、再度ステップS19以下の処理を繰り返す。 一方、ステップS24において継続回数カウンタの値が
「8」であると判別された場合、そのV入賞を無効とし
て処理し(ステップS26)、次のステップS27へ進む。ス
テップS27では、前記ステップS23でV入賞玉検出スイッ
チ34がONとなっていないと判別された場合、および前記
ステップS26の処理を終了した場合において、可変入賞
球装置50内へ入賞したすべての入賞玉数が10個以内であ
るか否かが判別される。この判別も前記したRAM153内に
含まれる10カウントカウンタの値が「10」であるか否か
によってなされる。10カウントカウンタの値が「10」に
なっていない場合は、開閉翼片53a,53bの開閉動作回数
が18回となっているか否かが判別され(ステップ
S28)、18回になっていないと判別された場合には、前
記ステップS23に戻り、ステップS23〜S28の処理を繰り
返す。 一方、ステップS27において、10カウントカウンタの
値が「10」になっていると判別された場合、またはステ
ップS28において、開閉翼片53a,53bの開閉回数が18回に
なったと判別された場合には、予め定められた条件が成
立したとしてその回の開閉翼片53a,53bの開閉動作が終
了され(ステップS29)、その後、次の処理へと進む。
ステップS29において、開閉翼片53a,53bの開閉動作が終
了されると、前記ステップS18で不能動化した始動入賞
玉検出回路161を、再度能動化して各始動入賞玉検出ス
イッチ2および1が作動するようにし(ステップ
S30)、その後開閉翼片53a,53bの開閉終了後におけるV
入賞の有効性を保証するV受付有効時間(約2秒)の計
測を開始させるとともに、その旨を遊技者に知らせるた
めにV受付有効表示LED95a,95bをLED回路168を介して点
灯させる(ステップS31)。そして、この有効時間内に
おいてもマイクロコンピュータ150は、以下の処理を行
う。 すなわち、始動入賞玉検出スイッチ2がONされている
か否かを判別し(ステップS32)、ONされていると判別
すれば、V受付有効表示LED95a,95bを消灯し(ステップ
S33)、その後、前記ステップS4へ戻る。また、始動入
賞玉検出スイッチ2がONされていないと判別された場合
には、始動入賞玉検出スイッチ1がONか否かが判別され
る(ステップS34)。このステップS34において、始動入
賞玉検出スイッチ1がONされていると判別された場合に
は、V受付有効表示LED95a,95bを消灯し(ステップ
S35)、その後、前記ステップS5へ戻る。また、始動入
賞玉検出スイッチ1がONされていないと判別された場合
には、V入賞玉検出スイッチ34がONされたか否かが判別
される(ステップS36)。このステップS36でV入賞玉検
出スイッチ34がONであると判別された場合には、継続回
数カウンタの値が「8」か否かが判別され(ステップS
37)、継続回数カウンタの値が「8」でないと判別され
た場合には、V受付有効表示LED95a,95bを消灯して(ス
テップS38)、前記ステップS18へ戻り、再度開閉翼片53
a,53bの開閉動作を繰り返す。また、継続回数カウンタ
の値が「8」であると判別された場合には、そのV入賞
は、無効であるものとして処理される(ステップ
S39)。 一方、ステップS36において、V入賞玉検出スイッチ3
4がONとなっていないと判別された場合、および前記ス
テップS39においてV入賞が無効とされた場合には、V
受付有効時間が経過したか否かが判別され(ステップS
40)、経過していない場合には、前記ステップS32に戻
り、ステップ32〜ステップS40の処理を繰り返す。ま
た、V受付有効時間が経過したときには、V受付有効表
示LED95a,95bを消灯して(ステップS41)、その後、ス
テップS2へ戻り、いわゆる特定遊技状態が終了し、以後
の処理を繰り返す。 ところで、上述した各処理には、動的装飾部材100を
動作させるための処理が含まれていないが、この動的装
飾部材100を動作する処理は、第15図に示される割込み
ルーチン処理によってなされる。第15図に示す割込みル
ーチン処理は、動的装飾部材100を動作させるための処
理であり、電源投入時から割込みパルス発生回路159の
パルス信号により常に割込むように処理されている。第
15図(a)はモータ120を回転開始するための処理であ
り、第15図(b)はモータ120の回転を停止するための
処理である。まず、モータ120の回転を開始させる処理
として、前記ステップS20における駆動制御準備期間経
過処理中であるか否かが判別される(ステップS42)。
駆動制御準備期間経過処理中でないと判別された場合に
は、開閉翼片53a,53bの開閉動作が18回行われたかある
いは入賞個数が10個になったことにより開閉処理が終了
したか否かが判別される(ステップS43)。開閉翼片53
a,53bの特定遊技状態における開閉処理が終了していな
いと判別された場合には、前記RAM153内の10カウントカ
ウンタの値が「5」に達したか否かが判別され(ステッ
プS44)、更に、10カウントカウンタの値が「5」に達
していないと判別された場合には、開閉翼片53a,53bの
開閉動作が10回に達したか否かが判別される(ステップ
S45)。そしてステップS45において、開閉回数が10回に
達していないと判別された場合には、その割込みルーチ
ン処理は終了する。 上記したステップS42〜S45において、すべてNOと判別
される場合は、いわゆる特定遊技状態でない場合であ
り、通常のゲーム中に行われる割込み処理であると言え
る。 また、ステップS42においてYESと判別され場合、すな
わち有効とされるV入賞があった場合、ステップS43でY
ESと判別された場合、すなわち18回の開閉処理が終了し
た場合、およびステップS44またはステップS45のいずれ
かでYESと判別された場合、すなわち、開閉翼片53a,53b
の所定の動作サイクルにおける予め定められた条件(5
個の入賞または10回の開閉動作)が成立した場合には、
マイクロコンピュータ150はモータ回路166を介してモー
タ120に回転開始信号を送るようになっている。つま
り、上記の各場合に動的装飾部材100が作動することに
なる。 一方、モータ120の回転を停止させる処理として、第1
5図(b)に示すステップS47〜S51の処理がなされる
が、その前提として動的装飾部材100が作動していない
ときのフォトセンサ125と半円板124との関係は、フォト
センサ125がONとなる位置関係、すなわち、半円板124が
フォトセンサ125の溝内に入っていない状態であり、か
つモータ120が回転を始めてもモータ120の回転方向が右
回転(可変入賞球装置50の正面から見た場合には、反時
計方向の回転)であるため、モータ120が1/2回転するま
でフォトセンサ125のON状態が続くようになっている。
上記のような前提において、まず、フォトセンサ125か
らの出力がOFFからONに変化したか否かが判別される
(ステップS47)。変化していないと判別された場合に
は、更に、フォトセンサ125がONからOFFに変化したか否
かが判別される(ステップS48)。ここにおいても変化
していないと判別された場合には、割込みは終了する。
前記ステップS48においてモータ120が1/2回転して半円
板124がフォトセンサ125の溝に侵入してOFFになったと
判別された場合には、10カウントカウンタの値が「5」
に達したか否かが判別され(ステップS49)、「5」に
達していないと判別された場合には、開閉翼片53a,53b
の開閉動作が10回に達したか否かが判別される(ステッ
プS50)。そして10回に達していないと判別された場合
には、割込みは終了する。 また、ステップS47においてYESと判別された場合、す
なわちモータ120が1回転した場合、ステップS49または
ステップS50のいずれかが達成されてYESと判別された場
合、すなわち、開閉翼片53a,53bの所定の動作サイクル
における予め定められた条件(5回の入賞または10回の
開閉動作)が成立したことによりモータ120が回転して
いるときにフォトセンサ125からの出力がONからOFFに変
化した場合には、マイクロコンピュータ150はモータ回
転166を介してモータ120に回転停止信号を送るようにな
っている。つまり、上記の各場合に動的装飾部材100の
作動が停止することになる。 上記した動的装飾部材100の動作開始および停止につ
いて、更に、各場合ごとに分類して詳説すると以下の通
りである。 ◎ 通常時 通常時とは、いわゆる特定遊技状態でないときであ
り、その場合には、 (a)スタート→S42→S43→S44→S45→エンド (b)スタート→S47→S48→エンド という一連の処理を行う。なお、(a)は、第15図
(a)に示す処理を、(b)は、第15図(b)に示す処
理をそれぞれ表す。以下、同様に表示する。したがっ
て、通常時は、動的装飾部材100は、全く動作しない。 ◎ インターバル時 インターバル時とは、V入賞した際にデモンストレー
ションとして動的装飾部材100が動作することであり、
その場合には、 (a)スタート→S42→S46→エンド と処理されてモータ120が回転開始する。 一方、モータ120の回転を停止させる処理は、モータ1
20の回転に伴って回転する回転カム122が1/2回転した時
点でS48でYESの判定がなされてS49に進が、S49およびS
50において共にNOの判定がなされるために、 (b)スタート→S47→S48→S49→S50→エンド と処理されてモータ120は回転を続ける。そして回転カ
ム122が1回転した時点でS47でYESの判定がなされてS51
に進む。すなわち、 (b)スタート→S47→S51→エンド と処理されて、モータ120は回転を停止する。つまり、
インターバル時は、動的装飾部材100が1回動作するこ
ととなる。 ◎ 18回開閉動作時 18回開閉動作時とは、前記ステップS22〜S28までの処
理を行っているときであり、この場合には、 可変入賞球装置50に5個の入賞玉が発生するか、ある
いは開閉翼片53a,53bが10回開閉動作するまでは前記通
常時と同様の処理がなされる。すなわち、 (a)スタート→S42→S43→S44→S45→エンド (b)スタート→S47→S48→エンド そして、5個入賞したか、あるいは10回開閉した時点
で、 (a)スタート→S42→S43→S44→(またはS44→)S46
→エンド と処理されてモータ120が回転を始める。 一方、回転カム122が1/2回転した時点でS48でYESの判
定がなされてS49に進み、更に、S49またはS50のいずれ
かにおいてYESの判定がなされるため、 (b)スタート→S47→S48→S49→(またはS50→)S51
→エンド と処理されてモータ120の回転は停止される。つまり、1
8回開閉動作時においては、動的装飾部材100は、5個の
入賞または10回の開閉動作によってモータ120を回転開
始し、1/2回転した時点でその回転を停止する。したが
って、動的装飾部材100は、作動した状態(上下摺動板1
10が下降した位置で停止し、摺動球面部101b、腕部装飾
部106a,106b、振分け部材115a,115b、および足部装飾部
117が動作した状態)で保持される。 ◎ 18回開閉終了時 18回開閉終了時とは、前記ステップS29の処理が終了
したときであり、この場合には、 (a)スタート→S42→S43→S46→エンド と処理されてモータ120の回転が開始される。 一方、このモータ120の回転開始時においては、通常
状態からすでに1/2回転した状態(動的装飾部材100が動
作している状態)で停止しているため、モータ120の回
転が停止される処理として、回転カム122がさらに1/2回
転した時点(通常状態に戻った時点)で、S47でYESの判
別がなされS51に進むようになっている。すなわち、 (b)スタート→S47→S51→エンド と処理されてモータ120の回転は停止される。つまり、1
8回開閉終了時には、動作したままの状態で保持されて
いた動的装飾部材100を元の状態に戻すように処理す
る。 なお、上記したインターバル時における動的装飾部材
100の動作は、1回であると説明したが、前記ステップS
25において18回開閉処理がクリアされた場合であり、か
つ5個の入賞があるか、あるいは10回の開閉動作をした
後のインターバルにおいては、前記の各場合において説
明したところから明らかなように、 (a)スタート→S42→S46→エンド と処理されてモータ120が回転開始し、 (b)スタート→S47→S51→エンド と処理されてモータ120の回転が停止される。すなわ
ち、この場合のインターバルにおける動的装飾部材100
の動作は、1回ではなく元の状態に復元するまでの1/2
回であると言える。 以上説明してきた実施例の可変入賞球装置50において
は、誘導面72a,72b上に打玉が勢いよく落下した場合に
は、誘導面72a,72bを流下する打玉は、流下方向可変突
片部74a,74bを勢いよく通過しようとするが、流下方向
可変突片部74a,74bによってその流下速度が減速させら
れて勢いが弱められるとともに流下方向が水平方向から
斜め上方向へと変化させられるため、打玉は、他方の開
閉翼片53b,53aの誘導面72b,72aに達することなく入賞空
間87内へ確実に落下させることができる。 一方、他方の開閉翼片の誘導面を勢いよく流下して入
賞空間87を飛び越え、一方の開閉翼片の誘導面に到達し
た打玉は、誘導面72a,72bの先端に突設された係止突片7
3a,73bに当って、その流下方向を逆方向に変換させられ
て誘導面72a,72bから入賞空間87に誘導され、再度遊技
領域8へ飛び出すことはない。したがって、この場合に
も確実に打玉を入賞空間87へ導くことができる。 特に、この実施例の場合には、基端部に流下方向可変
突片部74a,74bを設けたので、大多数の打玉は、ほぼ確
実に入賞空間87に誘導されるとともに、誘導面72a,72b
上に乗った打玉の落下速度によって誘導面72a,72bから
入賞空間87へ導かれる際の打玉の流下状態がそれぞれ異
なり、より興趣のある打玉の流下状態を具現することが
できる。 なお、上述の実施例においては、可動片として一対の
開閉翼片53a,53bを例示したが、これに限ることなく、
例えば、一対の横方向または斜め方向に摺動するもので
あっても良い。 【発明の効果】 この発明は、一対の可動片を備えた入賞球装置におい
て、該可動片の上面誘導面に打玉の流下状態を変化させ
る障害部を形成したので、遊技領域を落下する打玉が可
動片によって捕らえられて入賞空間へ導かれる際に、該
打玉は、可動片に形成された障害部によって、その流下
速度、流下方向等が変化させられて入賞空間内に確実に
誘導され、一旦入賞した打玉を際遊技領域へ放出してア
ウト玉とするような遊技者にとって不利益となる現象を
確実に防止することができる。また、上面誘導面の前端
縁に沿って上面誘導面と直角となるように突設した前面
防護壁によって可動片の前方に位置するガラス板への衝
突をなくし、ガラス板の破損及び騒音の発生を抑制する
ことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図ないし第9図は、実施例に係る可変入賞球装置を
示し、第1図は、可変入賞球装置の正面図であり、第2A
図および第2B図は、可動片の作用を示す一部破断の正面
図であり、第3図は、他の構造の可動片の作用を示す一
部破断の正面図であり、第4図は、可変入賞球装置の全
体の分解斜視図であり、第5図および第6図は、可変入
賞球装置の断面図であり、第7図は、動的装飾部材の動
作を示す正面図であり、第8図は、動的装飾部材の一部
である腕部装飾部の動作を示す正面図であり、第9図
は、可変入賞球装置の装飾空間を構成する装飾空間形成
外部材の詳細図である。 第10図は、実施例の可変入賞球装置が適用される弾球遊
技機の一例としてのパチンコ遊技機の正面図であり、第
11図は、パチンコ遊技機の背面概略図である。 第12図は、実施例に係る可変入賞球装置の制御を示すブ
ロック構成の制御回路図である。 第13図ないし第15図は、第12図に示す制御回路の動作を
示すフロー図である。 1……パチンコ遊技機(弾球遊技機) 8……遊技領域 50……可変入賞球装置 53a,53b……開閉翼片(可動片) 72a,72b……誘導面 73a,73b……係止突片部 74a,74b……流下方向可変突片部 75a〜75c……凹状部 87……入賞空間 88a,88b……前面防護壁

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.遊技領域と入賞空間を区画し、かつ所定間隔を有し
    て対向軸着される一対の可動片を備えた可変入賞球装置
    であって、 打玉を前記遊技領域から入賞空間へ誘導する前記可動片
    には、その上面誘導面に打玉の流下状態を変化させる障
    害部を形成し、上面誘導面前端縁に打玉の前方への流下
    を阻害する前面防護壁を上面誘導面と直角となるように
    突設したことを特徴とする弾球遊技機の可変入賞球装
    置。 2.前記障害部は、可動片の先端部に形成された係止突
    片部と可動片の基端部に形成された流下方向可変突片部
    との少なくともいずれか一方であり、前記前面防護壁
    は、前記流下方向可変突片部寄りに突設されていること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の弾球遊技機の
    可変入賞球装置。 3.前記障害部は、前記誘導面に形成された少なくとも
    1つの凹状部または凸状部であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の弾球遊技機の可変入賞球装置。
JP62258593A 1987-10-14 1987-10-14 弾球遊技機の可変入賞球装置 Expired - Lifetime JP2709457B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62258593A JP2709457B2 (ja) 1987-10-14 1987-10-14 弾球遊技機の可変入賞球装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62258593A JP2709457B2 (ja) 1987-10-14 1987-10-14 弾球遊技機の可変入賞球装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0199582A JPH0199582A (ja) 1989-04-18
JP2709457B2 true JP2709457B2 (ja) 1998-02-04

Family

ID=17322418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62258593A Expired - Lifetime JP2709457B2 (ja) 1987-10-14 1987-10-14 弾球遊技機の可変入賞球装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2709457B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2657926B2 (ja) * 1988-05-10 1997-09-30 株式会社ソフィア 遊技機の変動入賞装置
JP2533882Y2 (ja) * 1990-11-01 1997-04-23 株式会社平和 パチンコ機の入賞装置
KR100434815B1 (ko) * 2002-05-06 2004-06-07 현대모비스 주식회사 비파괴 검사를 통한 가공중심점 확인 및 표시 치구
JP5033962B2 (ja) * 2005-10-19 2012-09-26 株式会社大一商会 遊技機
JP2009178279A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Sammy Corp 弾球遊技機
JP4756199B2 (ja) * 2008-08-27 2011-08-24 株式会社高尾 弾球遊技機
JP5343202B2 (ja) * 2009-08-25 2013-11-13 株式会社ソフイア 遊技機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61191165A (ja) * 1985-02-19 1986-08-25 Canon Inc 画像処理方法
JPS6257432A (ja) * 1985-09-06 1987-03-13 Serutekuno:Kk ポリエチレン類連続気泡体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0199582A (ja) 1989-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001120748A (ja) パチンコ機
JPH07284558A (ja) パチンコ機
JP2709457B2 (ja) 弾球遊技機の可変入賞球装置
JPH0363388B2 (ja)
JP2006325801A (ja) 弾球遊技機
JPH0640907B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2006223474A (ja) 遊技機
JPH0392188A (ja) 遊技機
JP3201798B2 (ja) 弾球遊技機の可変入賞球装置
JPH04193190A (ja) 弾球遊技機
JP2936425B2 (ja) パチンコ機
JPH11244464A (ja) パチンコ機
JP4304680B2 (ja) パチンコ機の入賞装置
JP4707182B2 (ja) パチンコ機
JPH07236741A (ja) 弾球遊技機
JP2000233051A (ja) パチンコ遊技機
JP2805087B2 (ja) 弾球遊技機
JP3604575B2 (ja) パチンコ機
JPH10113430A (ja) 遊技機
JP3130123B2 (ja) 弾球遊技機の可変入賞球装置
JPH08206293A (ja) 弾球遊技機
JPH0641584Y2 (ja) 遊技球の振分機構
JPH01274784A (ja) 弾球遊技機
JP2912389B2 (ja) 弾球遊技機
JPH05277231A (ja) 弾球遊技機の可変入賞球装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term