JP2695713B2 - 通帳プリンタのプラテン位置制御方法及びその装置 - Google Patents

通帳プリンタのプラテン位置制御方法及びその装置

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JP2695713B2
JP2695713B2 JP3235545A JP23554591A JP2695713B2 JP 2695713 B2 JP2695713 B2 JP 2695713B2 JP 3235545 A JP3235545 A JP 3235545A JP 23554591 A JP23554591 A JP 23554591A JP 2695713 B2 JP2695713 B2 JP 2695713B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラテンを印字ヘッド
に対して移動させ、前記プラテンに搭載された通帳の印
字面と前記印字ヘッドとの間に一定のギャップを確保す
るための、通帳プリンタのプラテン位置制御方法及び同
方法を実施するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラテンの軸方向に印字ヘッドを移動さ
せて、プラテンに搭載させた印字媒体に印字するプリン
タにおいて、所要の印字品質を得るためには、印字ヘッ
ドと印字媒体の印字面との間に所定のギャップを確保す
ることが必要である。このためには、従来、印字媒体を
載せたプラテンを印字ヘッド方向に移動して、印字媒体
を介して印字ヘッドに接触させることにより印字媒体の
厚み検知を行い、その後、プラテンを極微量だけ離間し
て、所定のギャップを確保していた。
【0003】しかしながら、従来は、印字媒体の厚み検
知は、印字ヘッドをプラテンの軸方向中央に移動して、
一点においてのみ厚み検知を行っていた。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】しかしながら、プラテン昇降機構は、例え
ば、モータと、このモータにより回転される偏心カム
と、プラテンの両端部に連結されたリンクと、そのリン
クに一端部において枢着され、中間点で枢支され、か
つ、前記偏心カムにより揺動されるレバーなどの機械的
構成部材を有するため、各部品の製造公差により、組み
付けた状態で、プラテンの上面が印字ヘッドの移動面と
必ずしも完全平行でない場合がある。従って、上記のよ
うにプラテンの長手方向の中央で厚み検知しただけで
は、印字品質を十分に保証することができないという問
題が生じている。
【0005】一方、図10に示すように、縦通帳Nは、
印字可能な状態に見開いたときは、左右の頁の厚みが異
なる場合があるので、従来は、左右各頁に対応するそれ
ぞれ独立したプラテン1,2を設け、各プラテンに昇降
機構を備えて、各プラテン昇降機構において、同様に各
プラテン1,2の中央位置で厚み検知を行って、左右各
頁に対応してプラテンの位置制御をしていた。つまり、
従来は、1本のプラテンと一つのプラテン昇降機構を用
いる横とじ通帳専用のプリンタと、左右2本のプラテン
と、それぞれに対応するプラテン昇降機構を用いる縦と
じ通帳専用のプリンタとを必要としていた。従って、取
扱う通帳の種類によって、それを処理するプリンタを選
択しなければならないという不具合があった。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、プラテン昇降機構の組み付け時に生じるプラテ
ンの勾配を自動的に補正して、通帳の左右方向における
印字品質を安定化することができる通帳プリンタのプラ
テン位置制御方法を提供することを目的とする。また、
この方法を実施するための装置を提供することを目的と
している。
【0007】さらに、前記方法の原理を利用して、左右
の各頁によって厚みが異なる縦とじ通帳の特徴に基づい
て、挿入された通帳の種類を自動的に判別し、縦とじ通
帳の場合には、左右各頁の厚みに応じて、自動的にプラ
テンの適切な位置制御をする通帳プリンタのプラテン位
置制御方法及びその方法を実施するための装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明方法は、プラテンを印字ヘッドに対して移動
させ、前記プラテンに搭載された通帳の印字面と前記印
字ヘッドとの間に一定のギャップを確保するための、通
帳プリンタのプラテン位置制御方法であって、印字動作
に先立って、印字ヘッド移動機構及びプラテン昇降機構
制御して、前記プラテンの左右両端部において前記プ
ラテンをホームポジションから前記印字ヘッドに止めら
れる位置まで移動させたときのプラテン移動量を検出
るとともに、検出した各プラテン移動量の差前記左右
両端部間の印字ヘッド移動量とから前記プラテンの勾配
を検出して記憶しておき、印字動作時には、記憶してお
いた前記勾配と前記印字ヘッド移動機構により移動され
る印字ヘッドの位置とに基づいて前記プラテン昇降機構
を制御することにより前記勾配を補正するようにしたこ
とを特徴としている。
【0009】そして、上記方法を実施するためのプラテ
ン位置制御装置は、プラテンを印字ヘッドに対して移動
させ、前記プラテンに搭載された通帳の印字面と前記印
字ヘッドとの間に一定のギャップを確保するようにした
通帳プリンタのプラテン位置制御装置であって、前記プ
ラテンを前記印字ヘッドに対して昇降させるプラテン昇
降機構と、前記プラテン昇降機構を制御することにより
プラテン位置を制御するプラテン位置制御手段と、前記
印字ヘッド移動機構により前記プラテンをホームポジシ
ョンから前記印字ヘッドに止められる位置まで移動させ
たときのプラテン移動量を検出するプラテン移動量検出
手段と、前記印字ヘッドを前記プラテンの軸方向に移動
させる印字ヘッド移動機構と、前記印字ヘッド移動機構
を制御することにより前記印字ヘッドの前記プラテンの
軸方向における位置を制御する印字ヘッド位置制御手段
と、前記印字ヘッド移動機構により前記印字ヘッドが前
記プラテンの左右両端部に対応する位置にそれぞれ移動
されたときに、前記プラテン移動量検出手段により検出
される各プラテン移動量の差と、前記印字ヘッドが前記
左右両端部間を移動されたときの印字ヘッド移動量とか
ら前記プラテンの勾配を検出するとともに、その勾配と
前記印字ヘッドの位置とをパラメータとする補正関数を
生成する補正関数生成手段と、印字動作時において前記
印字ヘッド位置制御手段から入力される前記印字ヘッド
の位置と前記補正関数生成手段から入力される補正関数
に基づいて前記プラテン位置制御手段を制御して前記
プラテン移動機構を動作させるプラテン位置補正手段と
を備えたことを特徴としている。
【0010】また、本発明に係る通帳プリンタのプラテ
ン位置制御方法は、印字動作に先立 って、見開き状態で
印字部に送り込まれた通帳の左右各頁の厚みを検出する
とともに、その左右各頁の厚みの差が所定の基準値を超
えるかどうかを判断し、前記基準値を超えない場合は前
記通帳を横とじ通帳と判定し、前記基準値を超えた場合
は縦とじ通帳と判定し、前記通帳が縦とじ通帳であると
判定された場合には、印字動作の際に、前記通帳の左右
各頁の厚みの差と印字ヘッド位置制御手段から入力され
る印字ヘッドの位置とに基づいて前記プラテン昇降機構
を制御することにより、前記印字ヘッドと前記縦とじ通
帳の左右の頁との間に一定のギャップが確保されるよう
にしたことを特徴としている。
【0011】そして、上記方法を実現するためのプラテ
ン位置制御装置は、印字ヘッドが印字ヘッド移動機構に
よってプラテン上に位置する見開き状態の通帳の左右各
頁のそれぞれの位置に移動されたときに、プラテンがプ
ラテン昇降機構によってホームポジションから前記通帳
を挟んで前記プラテンによって止められるまでに要した
それぞれのプラテン移動量に基づいて前記左右各頁の厚
みをそれぞれ検出する通帳厚み検出手段と、前記通帳厚
み検出手段によって検出された左右各頁の厚みの差と、
印字ヘッド位置制御手段から入力される前記印字ヘッド
の位置とに基づいて、前記プラテン位置制御手段を制御
することにより、プラテン昇降機構を動作させて前記印
字ヘッドと前記縦とじ通帳の左右の頁との間に一定のギ
ャップを確保するプラテン位置補正手段とを備えたこと
を特徴としている。
【0012】
【作用】第一の発明方法及びその装置においては、通帳
プリンタを使用する前に、印字ヘッドをプラテンの左側
端部と右側端部に順次移動させ、各端部においてプラテ
ンを印字ヘッドに接触するまで移動させて、プラテンの
ホームポジションから印字ヘッドに接触するまでのプラ
テン移動量を検出する。プラテン昇降機構の組み付け誤
差等に基づく勾配がある場合は、この勾配を記憶部に記
憶しておき、印字処理時に、この勾配と印字ヘッド位置
制御手段からの印字ヘッド移動量とに基づいて、プラテ
ン昇降機構の駆動モータを制御することにより、プラテ
ン位置を印字ヘッドの印字位置に対応して調整して、勾
配を補正しながら印字する。
【0013】第二の発明方法及びその装置においては、
通帳を挿入すると、その通帳の左右両頁における厚みが
検出される。左右それぞれの頁の厚みの差が基準値を
える場合は、その通帳を縦とじ通帳と判断して、印字処
理時に、上記厚みの差のデータと印字ヘッドの印字に基
づいて、プラテン昇降機構を制御することにより、左右
それぞれの頁において印字ギャップが一定となるように
制御される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、主としてプラテン昇降機構を示す概略正
面図である。11は印字ヘッドであり、キャリッジ(図
示省略)に固定され、そのキャリッジを図示されていな
いモータにより回転されるベルト又はワイヤを介してガ
イド軸10に沿って左右方向に移動させることにより、
印字ヘッドは一定の範囲内で任意の位置に移動可能であ
る。12は前記印字ヘッド11に対して昇降されるプラ
テンであり、支点13aを中心に揺動するレバー13を
プラテン12の左右両端部付近に配置し、そのレバーの
一端部に枢着したリンク13bをプラテンに連結し、レ
バーの他端部同志を別のリンク14で回動自在に連結す
るとともに、一方のレバー13に偏心カム15を接触さ
せ、その偏心カムをモータ16により摩擦クラッチ17
を介して回転させるように結合して、プラテン昇降機構
が構成されている。
【0015】後述されるドライバ20を介してモータ1
6を回転させ、偏心カム15を所定方向に回転させる
と、左右のレバー13とリンク14を介して、プラテン
12が水平状態で昇降される。そして、モータ16の回
転量の制御により、プラテンを任意の位置に移動させる
ことができる。
【0016】プラテン12が上昇されて印字ヘッド11
に接触して停止されたときは、偏心カム15とプラテン
駆動モータ16との間に摩擦クラッチ17を介在させて
あるので、その摩擦クラッチの滑りによりモータ16が
空転し、所定ステップまで回転された後、停止される。
【0017】また、偏心カム15と同軸にスリット板1
8が設けてあり、偏心カム15が回転すると、スリット
板18もこれに連動して回転する。一方、スリット板1
8にはセンサ19が対向しており、スリット板18が回
転することによって回転量に応じた数のパルスが発生す
ることになる。当初、下方のホームポジションにあるプ
ラテン12は、モータ16を正転させることによって上
方に移動され、印字ヘッド11に突き当たった時に、摩
擦クラッチ17が働いてこの位置で停止されるが、この
間に、スリット板18のスリットを検出するセンサ19
からのパルス数をカウントすることとにより、前記プラ
テンの印字ヘッドに対する移動量を検出することができ
る。
【0018】図2は、主として本発明によるプラテン位
置制御方法を実現するための手段を示すブロック図であ
る。21は印字ヘッド位置制御手段、22はプラテン位
置制御手段23はプラテン移動量検出手段、24はR
AMで構成されたメモリ、25は補正関数生成手段、2
6はプラテン位置補正手段である。
【0019】印字ヘッド位置制御手段21は、通常の印
字モードの際は、外部のホストコンピュータ又は内部の
編集部より受ける印字データに基づいて、通帳の所定印
字領域及び印字位置に印字するため、キャリッジドライ
バ27に印字ヘッドの移動を制御する制御信号を出力す
る。これに対して、このプリンタの使用前に、すなわち
印字動作に先だって、プラテンの組み付け状態を検査し
て、プラテン位置制御のための補正関数を作成するため
の補正関数生成モードの際は、印字ヘッドをプラテン1
2の左右両端部に順次移動させるための制御信号をキャ
リッジドライバ27に出力する。
【0020】また、プラテン位置制御手段22は、印字
モードにおいて、プラテンに支持されている通帳の厚み
に対応するプラテン位置から、後述されるプラテン位置
補正手段26より与えられる制御信号に基づいて、プラ
テン昇降機構のプラテンドライバ20を制御するもので
ある。
【0021】プラテン移動量検出手段23は、前記セン
サ19からの出力パルスを計数して、プラテンが印字ヘ
ッド11に対して接近する方向及び離間する方向の移動
(プラテン移動量)を検出するものである。
【0022】メモリ24は、通帳プリンタの印字に必要
なプログラム及び各データを格納するほかに、前記プラ
テン移動量検出手段23が検出したプラテン移動量を示
すパルス数を記憶する。
【0023】補正関数生成手段25は、プラテン移動量
検出手段23によって検出される、プラテンの左右両端
部におけるプラテンのホームポジションから印字ヘッド
に停止されるまでのプラテンの移動量の差と、印字ヘッ
ド位置制御手段によって検出される、印字ヘッドをプラ
テンの左端部から右端部まで移動させたときの印字ヘッ
ド移動量とに基づいて、プラテンの勾配を検出するとと
もに、その勾配と印字処理の際の印字ヘッドの移動量と
をパラメータとする補正関数を生成して出力するもので
ある。すなわち、プラテンの左端部におけるプラテン移
動量をa、プラテンの右端部におけるプラテン移動量を
b、左右両端部間における印字ヘッド移動量をcとし、
印字時の印字ヘッドの位置(印字ヘッド移動モータ28
に与えるステップのカウント数)をiすると、(a−
b)/c×iの式で表される補正関数が得られる。
【0024】続いて、上記構成を有する本発明に係るプ
ラテン位置制御装置の作用について、説明する。図3は
補正関数生成モードの、図4は印字モードのそれぞれの
動作流れを説明するフローチャートである。
【0025】このプラテン位置制御装置を備えた通帳プ
リンタは、これを使用に供する前に、すなわち印字動作
に先だって、図3に示す補正関数生成モードが実行され
る。このモードの実行開始により、印字ヘッド11及び
プラテン12をそれぞれホームポジションに移動させる
イニシャル動作を行う(S1)。その後、印字ヘッド位
置制御手段21がキャリッジドライバ27に制御信号を
与えて、モータ28を所定方向に回転させて、印字ヘッ
ド11をプラテン12の左端部に対応する位置まで移動
させる(S2)。次いで、プラテン位置制御手段22が
プラテンドライバ20に制御信号を与えて、モータ16
を正転させ、ホームポジションにあるプラテンを上昇さ
せ(S3)、そのプラテンが前記印字ヘッド11に停止
されたときに(S4で肯定)、ホームポジションから停
止位置に到達するまでのセンサ19からのパルス数をプ
ラテン移動量検出手段23により計数してプラテン移動
量を検出し、これをメモリ24に記憶する(S5)。
【0026】その後、プラテン位置制御手段22よりプ
ラテンドライバ20を介してプラテンをホームポジショ
ンまで復帰させた後(S6)、前記印字ヘッド11を今
度はプラテンの右端部に対応する位置まで移動させて
(S7)、ステップS8においてS3〜S5のルーチン
を実行してプラテン移動量を検出し、メモリ24に記憶
する。図5はプラテンの勾配を検出する原理を説明する
グラフである。同図において、上記プラテンの左右両端
部におけるプラテン移動量はa,bである。
【0027】これに続き、補正関数生成手段25によ
り、両プラテン移動量a,bの差(a−b)と、印字ヘ
ッド位置制御手段21より与えられる前記左右両端部間
における印字ヘッド移動量cとに基づいて、(a−b)
/cの式に基づいて、プラテンの勾配を算出する(S
9)。(a−b)がプラスの場合は左下がり勾配、(a
−b)がマイナスの場合は右下がり勾配を意味する。
【0028】補正関数生成手段25は、この勾配の値
が、メモリ24に記憶されている許容値よりも大きいと
き(S10において肯定)は、(a−b)/c×iの補
正関数を生成して、メモリ24の補正関数エリアに格納
する(S11)。ここで、許容値とは、プラテンの勾配
が、その勾配によって印字品質に影響を与えない範囲で
あることを意味する。
【0029】続いて、上記補正関数生成モードを経た通
帳プリンタの印字モードの際の作用を図4のフローチャ
ートに基づいて説明する。図示されていない挿入口に通
帳が挿入されると(S21)、所定の印字行が印字ヘッ
ド11の移動位置に対応する位置まで搬送され停止され
た後(S22)、印字ヘッド位置制御手段21による制
御に基づいて印字ヘッド11が通帳の左端部に対応する
位置に静止された状態(S23)で、プラテン位置制御
手段22によりプラテン昇降機構が前述と同様にプラテ
ンを上昇させ(S24)、印字ヘッド11に接触して停
止されて、モータ16が停止された後(S25)、その
モータ16を微小量逆転させて所定のギャップを確保し
た状態で、プラテン移動量検出手段23によるプラテン
移動量(つまり、通帳の厚み)が記憶される(S2
6)。
【0030】これまでの動作は、従来の通帳プリンタに
おけるプラテン位置制御と同様である。そして、この
後、印字のための印字ヘッド11がプラテンの軸方向に
移動されることになるが、本発明は、この段階で、前記
補正関数生成手段25がメモリ24から先に記憶された
補正関数を呼び出して、プラテン位置補正手段26に与
える(S27)。
【0031】このため、プラテン位置補正手段26は、
印字ヘッド位置制御手段21より与えられる印字ヘッド
の位置(iの具体値)と前記プラテンの勾配(a−b)
/cとに基づいて補正量((a−b)/c×i)に相当
する制御信号をプラテン位置制御手段22に与える。
【0032】従って、プラテン位置制御手段22は、そ
制御信号に基づいてプラテン昇降機構のモータ16に
勾配方向によって正転指令又は逆転指令を与えて、プラ
テン位置を前記プラテンの勾配に対応して補正する(S
29)。図6は、図5に示す勾配に基づいて上記補正関
数により得られた補正量を示すグラフである。図の横軸
は印字位置(矢印方向が右方向)、縦軸がモータ制御量
を示している。プラテン12は右下がりに傾いている訳
であるから、印字ヘッド11がプラテン12の右方向に
移動するに連れてモータ制御量を多くすると、印字圧は
均一なものとなることは明らかである。上記勾配補正
は、印字終了によって終了する。
【0033】本発明による通帳プリンタは、上記の発明
方法及び装置の原理を利用して、横とじ通帳ばかりでな
く、縦とじ通帳用としても使用することができる。その
場合は、図9に示すように、プラテン移動量検出手段2
によって検出されるプラテン移動量をメモリ24に記
憶した後、その記憶したプラテン移動量から通帳厚みを
検出する厚み検出手段29と、この厚み検出手段29か
ら入力される通帳の左右両頁における厚み検出値の差
と、基準値とを比較して、基準値以上か否かにより、そ
の通帳を横とじ通帳か、縦とじ通帳かを判断する通帳種
類判定手段30とを設け、通帳が縦とじ通帳の場合に
は、その旨を示す情報をプラテン位置補正手段26に入
力するようになっている。プラテン位置補正手段26
は、縦とじ通帳である旨の情報を入力すると、厚み検出
手段29から入力される左右各頁の厚みの差と、印字ヘ
ッド位置制御手段21から入力される印字ヘッドの位置
とに基づいて、プラテン位置制御手段22に制御信号を
与えている。
【0034】すなわち、プラテン位置補正手段26は、
通帳の左右各頁における検出厚みの差と、印字ヘッドの
位置とに基づいて、印字ヘッドが通帳の左右各頁に移動
したときに、上記検出厚みの差だけプラテンを昇降させ
るように、プラテン位置制御手段22に制御信号を与え
ている。
【0035】こうして、通帳を印字すべき頁を見開いた
状態で印字部に送り込むと、印字ヘッド位置制御手段2
1とプラテン位置制御手段22の制御により、その通帳
の左右の各頁における厚み検知を行う。この厚み検知の
結果、基準値以上の厚みの差がない場合は、通帳種類判
定手段30が横とじ通帳と判定し、上記実施例の場合と
同様に、プラテン位置補正手段26による勾配補正のも
とで印字する。
【0036】また、左右の頁の厚みの差が基準値以上で
あれば、その通帳は縦とじ通帳と判定し、プラテン位置
補正手段26が印字ヘッドの位置に対応して、検出され
た通帳の左右各頁の厚みの差に相当する制御信号をプラ
テン位置制御手段22に与え るので、プラテン昇降機構
は、左右各頁の厚みに合わせて、プラテン12の印字ヘ
ッドに対する位置制御をする。すなわち、図7に示すよ
うに、薄い頁に対しては、プラテン12を上昇させ、厚
い頁に対してはプラテンを下降させて、通帳の印字面に
対する印字ヘッド11の位置が常に一定になるように調
整する。
【0037】そして、縦とじ通帳に対して印字を行うと
きは、図7,8に例示するように一方の頁の厚みに応じ
てプラテンの位置を制御したのち印字を開始し、印字ヘ
ッド11が縦とじ通帳Nの中央の非印字領域npzに達
した時点で、他方の頁の厚みに合わせてプラテン位置調
整のためのモータ制御をすれば、一定した印字圧を得る
ことができる。非印字領域npzを通過するたびに厚み
差Lを基本量として、プラテン位置補正手段26により
プラテン昇降機構を制御してプラテン12を昇降させて
位置調整をする。
【0038】なお、縦とじ通帳の左右各頁の厚みの差に
応じてプラテンを移動させる制御動作と並行して、前述
した実施例で説明したプラテンの勾配に対する補正動作
も行われていることはいうまでもない。
【0039】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1及び
求項2記載の発明によれば、横とじ通帳使用時は、機器
の組み付け誤差によるプラテンの勾配を予め検出して、
印字時にこの勾配を補正すべくプラテン昇降機構を制御
しているので、印字ヘッドと通帳の印字面との間に一定
のギャップが確保されるため、印字圧が一定となり、印
字品質を安定化することができる。また、請求項3及び
請求項4記載の発明によれば、縦とじ通帳使用時は、
ラテンの勾配を補正することに加えて、印字すべき頁を
見開いた状態で通帳を印字部に送り込んで左右の頁の厚
み検知を行い、この厚みに合わせてプラテン昇降機構
制御することによって、左右各頁に対応して印字ヘッド
と印字面との間に一定のギャップが確保されるため、左
右各頁に対する印字品質を安定化することができる。
【0040】また、請求項3及び請求項4記載の発明で
は、横とじ通帳と縦とじ通帳に共通して使用することが
できるから、汎用性があり、商品価値の高い通帳プリン
タを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る通帳プリンタの主として
プラテン昇降機構の構成の一例を示す概略正面図であ
る。
【図2】本発明の実施例に係る通帳プリンタのプラテン
位置制御装置の制御部の構成の一例を示すブロック図で
ある。
【図3】補正関数生成モード時の作用を説明するフロー
チャートである。
【図4】印字モード時の作用を説明するフローチャート
である。
【図5】プラテンの勾配検出の原理を示すグラフであ
る。
【図6】補正関数により得られるモータ制御量の一例を
示すグラフである。
【図7】第2実施例を示す要部正面図である。
【図8】印字時のプラテン位置制御を説明する見開いた
状態の縦とじ通帳の上面図である。
【図9】第2実施例の機能を実現する手段を付加した制
御部の要部構成を示すブロック図である。
【図10】従来の縦とじ通帳用プリンタのプラテン部の
簡略図である。
【符号の説明】
11 印字ヘッド 12 プラテン 13 レバー 14 リンク 15 偏心カム 16 プラテン昇降用モータ 21 印字ヘッド位置制御手段 22 プラテン位置制御手段 23 プラテン移動量検出手段 24 メモリ 25 補正関数生成手段 26 プラテン位置補正手段 27 キャリッジドライバ 28 印字ヘッド移動用モータ 29 厚み検出手段 30 通帳種類判定手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラテンを印字ヘッドに対して移動させ、
    前記プラテンに搭載された通帳の印字面と前記印字ヘッ
    ドとの間に一定のギャップを確保するための、通帳プリ
    ンタのプラテン位置制御方法であって、印字動作に先立って、 印字ヘッド移動機構及びプラテン
    昇降機構を制御して、前記プラテンの左右両端部におい
    て前記プラテンをホームポジションから前記印字ヘッド
    に止められる位置まで移動させたときのプラテン移動量
    を検出するとともに、検出した各プラテン移動量の差
    前記左右両端部間の印字ヘッド移動量とから前記プラテ
    ンの勾配を検出して記憶しておき、 印字動作時には、記憶しておいた前記 勾配と前記印字ヘ
    ッド移動機構により移動される印字ヘッドの位置とに基
    づいて前記プラテン昇降機構を制御することにより前記
    勾配を補正するようにしたこと、 を特徴とする通帳プリンタのプラテン位置制御方法。
  2. 【請求項2】プラテンを印字ヘッドに対して移動させ、
    前記プラテンに搭載された通帳の印字面と前記印字ヘッ
    ドとの間に一定のギャップを確保するようにした通帳プ
    リンタのプラテン位置制御装置であって、 前記プラテンを前記印字ヘッドに対して昇降させるプラ
    テン昇降機構と、 前記プラテン昇降機構を制御することによりプラテン位
    置を制御するプラテン位置制御手段と、前記印字ヘッド移動機構により 前記プラテンをホームポ
    ジションから前記印字ヘッドに止められる位置まで移動
    させたときのプラテン移動量を検出するプラテン移動量
    検出手段と、 前記印字ヘッドを前記プラテンの軸方向に移動させる印
    字ヘッド移動機構と、前記印字ヘッド移動機構を制御することにより 前記印字
    ヘッドの前記プラテンの軸方向における位置を制御する
    印字ヘッド位置制御手段と、前記印字ヘッド移動機構により前記印字ヘッドが前記プ
    ラテンの左右両端部に対応する位置にそれぞれ移動され
    たときに、前記プラテン移動量検出手段により検出され
    る各プラテン移動量の差と、前記印字ヘッドが前記左右
    両端部間を移動されたときの印字ヘッド移動量とから前
    記プラテンの勾配を検出するとともに、その勾配と前記
    印字ヘッドの位置 とをパラメータとする補正関数を生成
    する補正関数生成手段と、印字動作時において 前記印字ヘッド位置制御手段から
    力される前記印字ヘッドの位置と前記補正関数生成手段
    から入力される補正関数とに基づいて前記プラテン位置
    制御手段を制御して前記プラテン移動機構を動作させる
    プラテン位置補正手段とを備えたこと、 を特徴とする通帳プリンタのプラテン位置制御装置。
  3. 【請求項3】 印字動作に先立って、見開き状態で印字
    部に送り込まれた通帳の左右各頁の厚みを検出するとと
    もに、その左右各頁の厚みの差が所定の基準値を超える
    かどうかを判断し、前記基準値を超えない場合は前記通
    帳を横とじ通帳と判定し、前記基準値を超えた場合は縦
    とじ通帳と判定し、前記通帳が縦とじ通帳であると判定された場合には、印
    字動作の際に、前記通帳の左右各頁の厚みの差と印字ヘ
    ッド位置制御手段から入力される印字ヘッドの位置とに
    基づいて前記プラテン昇降機構を制御することにより、
    前記印字ヘッドと前記縦とじ通帳の左右の頁との間に一
    定のギャップが確保されるようにしたこと、 を特徴とする請求項1記載の通帳プリンタのプラテン位
    置制御方法。
  4. 【請求項4】 印字ヘッドが印字ヘッド移動機構によっ
    てプラテン上に位置する見開き状態の通帳の左右各頁の
    それぞれの位置に移動されたときに、プラテンがプラテ
    ン昇降機構によってホームポジションから前記通帳を挟
    んで前記プラテンによって止められるまでに要したそれ
    ぞれのプラテン移動量に基づいて前記左右各頁の厚みを
    それぞれ検出する通帳厚み検出手段と、前記通帳厚み検出手段によって検出された左右各頁の厚
    みの差と、印字ヘッド位置制御手段から入力される前記
    印字ヘッドの位置とに基づいて、前記プラテン位置制御
    手段を制御することにより、プラテン昇降機構を動作さ
    せて前記印字ヘ ッドと前記縦とじ通帳の左右の頁との間
    に一定のギャップを確保する プラテン位置補正手段とを
    備えたこと、 を特徴とする請求項2記載の通帳プリンタのプラテン位
    置制御装置。
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