JP2694708B2 - 法面保護構造物の施工法 - Google Patents

法面保護構造物の施工法

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晃代 山田
邦光 山田
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は法面の保護を目的とす
る構造物の施工法に関するものであって、特に強度の大
きな構造物を施工可能な施工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本件出願人は特願昭61ー142332
号(特開昭63ー533号)にかかる発明を開示してい
る。当該発明は、法面上に格子状に型枠を設置し、さら
に格子状の交点にはこれを囲むよう型枠を設置するもの
である。硬化材を型枠に打設して、格子状の梁部分とそ
の交差部を周囲から補強する交差補強部分を形成するも
のである。交差補強部分が応力の集中する交点部分を保
護して、強度の大きな法面保護構造物となるものであ
る。このような施工法で梁部分の型枠と交差補強部分の
型枠を連結して固定するには、両型枠の堰板の一部を向
き合わせ、重ね合わせた部分を結束線によって結束して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように堰板同士を
結束線によって連結する方法では、結束線が伸びたり、
結束線の結び目が緩んで、交差補強部分の型枠が内側に
打設した生コンクリートの重みによって外れたり、交差
補強部分の型枠が梁を構築するための型枠から離隔して
しまい、型枠全体の形状が変形してしまうことがあっ
た。これによって構造物全体の外観を大きく損ねてい
た。特に法面での作業であり、コンクリートなどの重量
は交差補強板に直接作用するもので、この重量の荷重は
交差補強板と型枠との連結部分に大きな負担となって、
両者を繋ぐ結束線が切断されてしまうこともあった。
【0004】また結束線によって結束する方法である
と、作業の手間は著しく煩雑である。結束線を網目に通
してこれを結ぶのであるから、作業は極めて面倒である
し、その作業に要する時間は極めて長く、これによって
施工期間を長引かせ、施工コストを高騰させていた。ま
た型枠板以外の部材を使用することは、その分余計に準
備やコストがかかることでもある。
【0005】結束線を使用する場合のもうひとつの課題
は、結束する部分しか型枠同士が連結されないことであ
る。つまり結束線によって連結する場合、型枠の突き合
わせ部分の全長が連結される訳ではなく、結束線によっ
て結束した部分だけである。従って結束していない部分
は型枠板同士の隙間が空いてガタついたり、梁部分の型
枠板かた交差補強部分用の型枠板が離隔し易く、低スラ
ンプのモルタルやコンクリートを使用していても、この
離隔した部分からモルタルやコンクリートが漏れ、梁の
間の植生を行なう地盤に悪影響を与えることがあった。
また正確に補強部分を構築するのが難しく、構造物全体
の景観が不揃いとなって、見てくれが良くないものとな
っていた。
【0006】この発明は以上のような課題を解決するた
めになされたもので、型枠が変形したりガタつくことが
なく、更に簡易な作業によって施工可能な法面保護構造
物の施工法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる法面保
護構造物の施工法は、梁部分を形成する型枠板と交差補
強部分を形成する交差補強板を使用し、交差補強板の両
端を梁部分を形成する型枠板に差し入れるようにして連
結するものである。梁部分を形成する型枠板はクリンプ
金網からなっている。型枠板を地山に平行に並べて型枠
とし、この型枠板を地山に縦横に並べて格子状に組む。
交差補強板も針金状の縦材と横材を格子状に編んだクリ
ンプ金網からなっており、両端部には横材の先端部分を
所要長さ突出させる。縦横の型枠の型枠板に対して交差
するように掛け渡して交差補強板の両端部の横材先端部
を型枠板の網の目に挿入して引っ掛けて固定する。この
ような交差補強板四枚によって縦横の型枠の交差部を四
方から囲むようにする。梁部分の型枠内と交差補強板と
型枠板との間の中にコンクリートやモルタルなどのセメ
ント系硬化材を打設する。これにより縦横の梁部分の交
差部分を補強部分によって囲むようにする。
【0008】
【作用】交差補強板は、両端部に突出させた横材を、梁
部分を形成する型枠板の網の目に挿入して引っ掛けるも
のである。従って挿入する作業だけで、交差補強板の両
端部の全長を容易に梁部分を形成する型枠板に固定でき
る。また型枠板と交差補強板はガタつかず、固定が外れ
たりすることもない。
【0009】
【実施例】以下、図に示す実施例に基ずきこの発明を詳
細に説明する。図において1は型枠板であり、クリンプ
金網からなっている。クリンプ金網とは針金状の縦材2
と横材3を格子状に編んだものである。この型枠板1を
左右に平行に並べて起立して、型枠4とする。この型枠
4を地山上に縦横に並べて、格子状に組む。型枠4内に
は鉄筋5が配筋してある。
【0010】図において6は交差補強板であり、型枠板
1と同じくクリンプ金網からなっている。交差補強板6
の左右両端部には、通常よりも所要長さ長く、横材3を
突出させてある。この交差補強板6を縦横の型枠板1・
1に対し交差する方向に掛け渡して、両端部に突出した
全横材3を型枠板1・1の網の目に各々差し入れるよう
に挿入する。これによって横材3が型枠板1の網目に引
っ掛り、交差補強板6の両端部の全長が固定されること
になる。このような交差補強板6四枚によって縦横の型
枠4・4の交差部分を囲むようにする。
【0011】セメント系硬化材であるコンクリート7を
型枠4内に打設して地山上に縦横に格子状に交差した梁
部分8を構築する。また型枠4・4の型枠板1・1と交
差補強板6に囲まれた部分にコンクリート7を打設して
交差補強部9を構築する。このとき生コンクリートの重
量が交差補強板6に作用しても、交差補強板6の横材3
と型枠板1の縦材2との引っ掛りによって、交差補強板
6が梁部分8の型枠板1から離隔したり屈曲することが
無いため、交差補強部9の形状が変形して構造物全体の
形状が不揃いになるようなことがない。またモルタルや
コンクリートのダレも生じない。
【0012】交差補強部9となる交差補強板6と型枠板
1・1との間の空間には鉄筋を配筋して補強することが
できる。
【0013】型枠板1と交差補強板6の上縁には、各々
細巾の帯状のコーナー材を取り付けておき、硬化材の均
しを容易にすることも可能である。また図4に示す実施
例のように、交差補強板6を円弧状に屈曲して形成し、
この交差補強板四枚によって交差部分を円形に囲むよう
な交差補強部9を構築することもできる。
【0014】
【発明の効果】この発明は以上のような構成を有するた
め、以下のような効果を得ることができる。 型枠板と交差補強板をともにクリンプ金網により構成
し、交差補強板の両端に突出した横材の先端部分を型枠
板の網の目に挿入して固定するため、法面で硬化材の重
量が直接作用しても横材と縦材の引っ掛りによって交差
補強板と型枠板との連結が外れたり、交差補強板が型枠
板から離隔してしまったり、交差補強板が屈曲してしま
うことが無くなる。従って法面保護構造物全体の形状を
設計通りの外観に仕上げることが可能となり、斜面全体
の景観を良好にすることが可能となる。 交差補強板の横材を型枠板の網の目に差し込むだけで
あり、作業は著しく容易である。したがって簡単な作業
で施工が可能であり、施工期間を短縮でき、施工費を低
く押させることができる。 交差補強板の両端部に突出した全横材を型枠板の網の
目に通して引っ掛けるため、交差補強板の両端部の全長
が強固に型枠板に固定されることになる。これによりモ
ルタルやコンクリートが漏れることがなく、植生のため
の地盤に悪影響を与えることがない。 結束線を必要としない分、型枠板以外の部材を不要に
して調達や準備作業を少なくし、補強板と型枠板だけで
組み上げることができるという、現場での作業を著しく
省力化できる。 交差補強部となる交差補強板と型枠板に囲まれた部分
に鉄筋を配筋しておくことにより、より強固な構造物と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる施工を実施した型枠を組んだ
状態の斜視図である。
【図2】その平面図である。
【図3】この発明にかかる施工法により構築した構造物
の斜視図である。
【図4】他の実施例の斜視図である。
【符号の説明】
1 型枠板 2 縦材 3 横材 4 型枠 5 鉄筋 6 交差補強板 7 コンクリート 8 梁部分 9 交差補強部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリンプ金網からなる梁部分を構築する
    型枠板を法面の地山に平行に並べて型枠とし、この型枠
    板を地山に縦横に並べて格子状の法面保護構造物を構築
    する施工法において、縦材と横材を格子状に編んで形成
    したクリンプ金網からなる交差補強板の両端部において
    横材を所要長さ突出させ、この交差補強板を縦横の型枠
    板に対して交差するように掛け渡して交差補強板の両端
    部に突出した全横材を型枠板の網の目に挿入して引っ掛
    けて固定し、この交差補強板四枚によって縦横の梁部分
    の交差部を四方から囲むようにし、梁部分の型枠内と交
    差補強板と型枠板との間内にセメント系硬化材を打設し
    て梁部分と交差補強部を構築することを特徴とする法面
    保護構造物の施工法。
  2. 【請求項2】 交差補強板に囲まれた交差補強部内に鉄
    筋を配筋したことを特徴とする請求項1記載の法面保護
    構造物の施工法。
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JP2700637B2 (ja) * 1994-08-24 1998-01-21 建設基礎エンジニアリング株式会社 斜面安定構造物
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