JP3014616B2 - 法枠構築用型枠 - Google Patents

法枠構築用型枠

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JP3014616B2
JP3014616B2 JP7119965A JP11996595A JP3014616B2 JP 3014616 B2 JP3014616 B2 JP 3014616B2 JP 7119965 A JP7119965 A JP 7119965A JP 11996595 A JP11996595 A JP 11996595A JP 3014616 B2 JP3014616 B2 JP 3014616B2
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雄治 佐丸
彰 大築
好司 杉山
猛男 大後
正夫 木間
栄秋 武蔵
巻広 近藤
弘一 横田
和之 庭田
淳 西村
亘 横山
拓也 上見
智之 山根
嘉徳 水谷
徳五郎 水谷
吉伸 水谷
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ライト工業株式会社
伊勢屋金網工業株式会社
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、法面などの傾斜地の安
定を図るための法枠構築用型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるフリーフレーム工法に代表され
る法枠構築により、法面を安定化させる工法が、近年盛
んに行われるようになってきた。このフリーフレーム工
法はクリンプ金網等を現場で組み立てる、または通常は
工場生産で予め組み立てたユニットを現場に搬入して法
面上に敷設し、鉄筋類を配筋することで型枠を構成し、
さらにこれらを典型的には格子状に組み上げた後、その
型枠内にモルタル類を吹付により上部から吹き付けて、
法枠を構築するものである。
【0003】前記クリンプ金網に代えて、パンチングメ
タルを使用することもできるが、いずれにしてもこれら
が地山に沿って平行に配設され、その間をスペーサーな
どにより現場にてまたは予め連結して自立させる。これ
らの型枠は、モルタルまたはコンクリート打設によって
埋殺しとされるのが基本である。また、地山との密着性
を高めるため、型枠の底面は開放されるのが原則であ
る。
【0004】他方、この種の工法の実施に際しては、幾
つかの問題を有している。その一つは一般的に平坦な法
面は少なく、多くの場合は起伏または凹凸が存在してい
ることである。吹付対象面に起伏または凹凸があると、
予め一律的に工場生産された所定形状の型枠を現場に設
置しても、その型枠下端と地山との間に空間を生じ、こ
の状態で、吹付けを行うと吹付材料が側型枠下端と地山
との間から流出してしまう。そのため、吹付材料のロス
となり経済的でないばかりでなく、法枠形状が不均一に
なり、その修正の手間が大きく、かつ体裁も悪い。ま
た、地山に沿って型枠を設置するために可撓性のある型
枠を使用しても、吹付材料を打設した際に型枠が変形す
るといった問題が発生している。
【0005】そこで、本出願人は、特開平6−2289
68号、特開平6−346456号、特開平6−346
457号公報などにおいて、型枠の下面に金網などから
なる流出防止用スカートを設け、この流出防止用スカー
トにより充填材の流出を阻止することを提案した。
【0006】他方、型枠として耐水性段ボールを用いた
もの、エキスパンドメタルを用いたものなどがあるが、
その他は基本的フリーフレーム工法と同様である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記提
案のものは、流出防止用スカートを地山にアンカーによ
り固定することを原則としており、また上部側枠は逆U
字状を成しており、単純に型枠面積として倍の面積を必
要とするためコストが高いなどの問題を有する。
【0008】さらに、上部側枠の逆U字状部に対する挿
入作業が面倒である、流出防止用スカートと上部型枠と
の止着がなされておらず、スカートの縒れやダレを生じ
易い、また打設時にスカートが抜け出ないように結束作
業を必要するなどの問題を有する。また、特に特開平6
−346457号公報のものでは、流出防止用スカート
の変形防止のために、変形防止部材を別途用意して、こ
れにより前記スカートの固定を図るものであるため、ス
カートを固定するための作業が煩雑であり、迅速な施工
を妨げるものとなっていた。
【0009】他方、かかる法枠構築用型枠の組立てに際
しては、法面上に型枠を設置した後主鉄筋を配設し、こ
れらの主鉄筋が充填材打設時に移動しないように、型枠
同士を連結しているスペーサ筋等に対し番線等により括
り付ける作業を必要としている。しかしながら、これら
配筋に係る一連の作業は不安定な法面上での作業となる
ため、作業に手間が掛かり、やはり迅速な施工を妨げる
一因となっていた。
【0010】そこで、本発明の主たる課題は、型枠の下
側の隙間から吹付材料が流出するのを防止するために型
枠に流出防止用スカートを設けた法枠構築用型枠に係
り、前記スカートを設ける際の作業を容易に行えるよう
にするとともに、配筋に係る一連の作業の簡略化を図っ
た法枠構築用型枠を提案するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、側枠が所定間隔を置いてそれぞれ立設さ
れ、相互に連結材により連結された法枠構築用型枠にお
いて、前記各側枠の内面側に、前記側枠との間に面状の
流出防止用スカートを止めるスカート止め部材が設けら
れ、このスカート止め部材と対応する側枠との間で、側
枠下縁と地山との間からの充填材の流出を防止する流出
防止用スカートが止着されるようにしたことを特徴とす
るものである。
【0012】この場合、具体的には、前記側枠の上部
に、これら側枠同士を連結する上側スペーサ筋を備える
とともに、この上側スペーサ筋に固定された縦方向連結
筋を介して下側スペーサ筋を備え、前記下側スペーサ筋
の両端がそれぞれフック状に折り曲げられ、スカート止
め部材を兼用している態様とすることもできるし、また
前記側枠の上部に、これら側枠同士を連結する上側スペ
ーサ筋を備え、且つこの上側スペーサ筋の下側に下側ス
ペーサ筋を備えるとともに、これら上側スペーサ筋およ
び下側スペーサ筋とに跨がり、かつ側枠内面と若干離間
した対向位置にスカート止め部材を別途固定することも
できる。なお、本発明は盲板の側枠に対して適用するこ
ともできるし、また側枠が金網または多数の透孔を有す
る板状体に対しても適用することができる。
【0013】他方、配筋作業の簡易化に係り、前記側枠
の上部に、これら側枠同士を連結する上側スペーサ筋を
備え、且つこの上側スペーサ筋の下側に下側スペーサ筋
を備えるとともに、これら上側および下側スペーサ筋と
に跨がり、かつ前記スペーサ筋の配設位置より夫々突出
する長さの縦方向連結筋を固定するとともに、前記上側
および下側スペーサ筋上の前記縦方向連結筋に隣接する
位置に鉄筋固定筋を略縦方向配置で固定し、これら縦方
向連結筋と鉄筋固定筋とで配設される鉄筋を固定するこ
と、または前記側枠の上部に、これら側枠同士を連結す
る上側スペーサ筋を備え、且つこの上側スペーサ筋の下
側に下側スペーサ筋を備えるとともに、これら前記上側
および下側スペーサ筋とに跨がり、かつ前記スペーサ筋
の配設位置より夫々突出する長さの縦方向連結筋を固定
するとともに、前記縦方向連結筋の下端部をL字状に折
り曲げ加工し、このL字状部と前記スペーサ筋とで配設
される鉄筋を固定することが望ましい。
【0014】
【作用】本発明においては、前記各側枠の内面側に、前
記側枠との間に面状の流出防止用スカートを止めるスカ
ート止め部材が設けられ、このスカート止め部材と対応
する側枠との間で、側枠下縁と地山との間からの充填材
の流出を防止する流出防止用スカートを止着する。した
がって、側枠との間において流出防止用スカートは挟む
ようにして固定されるため、そのままで、あるいはさら
に番線等により適宜の位置を結束することにより、簡易
に固定することができる。なお、前記流出防止用スカー
トは、予め前記スカート止め部材と対応する型枠との間
に挿入しておくこともできるし、あるいは現場において
所定位置に挿入することもできる。
【0015】他方で、本発明においては、上側および下
側スペーサ筋上の縦方向連結筋に隣接する位置に鉄筋固
定筋を略縦方向配置で固定し、これら縦方向連結筋と鉄
筋固定筋とで鉄筋を固定する構成とする。したがって、
番線等による括り付け作業を省略することができるよう
になり、配筋作業を著しく簡易化することができる。
【0016】また、予め下側鉄筋を地山上に載置してお
く配筋法の場合には、縦方向連結筋の下端部をL字状に
折り曲げ加工し、このL字状部と前記スペーサ筋とで鉄
筋を固定する構成とする。したがって、前記L字状部に
鉄筋を仮固定または固定することができるようになり、
番線結束作業を容易化または省略することができるた
め、同様に配筋作業を簡易化することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳述する。
図1は本発明に係る法枠構築型枠(以下、単に型枠とい
う。)の基本形の横断面図である。前記型枠1Aは、適
宜の形状および寸法で編成した溶接金網または多数の透
孔を有するパンチングメタル、エキスパンドメタル等か
らなる側枠2・2と、これら側枠2、2の上部におい
て、左右の側枠2、2相互を、両端部において鉛直軸周
りに回転可能に連結する上側スペーサ筋3と、この上側
スペーサ筋3の中間であって上側主鉄筋7、7が配設さ
れる相応位置にスポット溶接等により固定された縦方向
連結筋4、4と、これら縦方向連結筋4、4にスポット
溶接等により水平配置で連結された下側スペーサ筋5
と、さらに前記側枠2と下側スペーサ筋5との間に予め
または現場において、挿入される網状金網、好適にはク
リンプ金網等からなる易変形性の流出防止用スカート6
(以下、単にスカートという。)とから構成される。
【0018】前記側枠2としては、重量および強度の点
より好適にはクリンプ金網または溶接金網が最も好適に
用いられる。この場合の線径としては、φ1.5〜2.
6mm程度のものが望ましく、網目寸法としてはたとえば
縦・横寸法が10〜30mm程度のもの、または網目が細
長形状の場合には長辺×短辺寸法が30〜60mm×5〜
20mmのものなどが好適に使用される。いずれにして
も、従来より地山状況に応じて使い分けられている種類
または寸法のものをそのまま使用することができる。ま
た、図1に示すように、側枠2の頂部に横筋2aを実質
的に長手通しで配置することにより、モルタル類を打設
した際のコテ仕上げがし易くなる。
【0019】前記上側スペーサ筋3は、側枠2、2に対
して両端部をループ状にフック形状として連結され鉛直
軸周りに回動自在とされることにより、ユニット化され
た型枠1Aを運搬する際、左右の側枠2、2をそれぞれ
紙面を貫く方向に互い違いにずらすことにより折り畳み
自在とされており、嵩を減少させることができるように
なっている。
【0020】また、下側スペーサ筋5は、スカート6が
挿入される関係上、側枠2とは連結されることなく、そ
の両端部がたとえば90度下方に折り曲げられて下方に
向かうフック状の形状をなし、そのフック部分5a、5
bにより挿入されたスカート6を支えるとともに、スカ
ート6を止め付けるためおよび吹付材料の打設時に側枠
2が外方に拡がらないように、番線などの結束筋9によ
り括る際の係止部となっている。
【0021】他方、前記スカート6としては、変形し易
い金網、または変形し易い多数の透孔を有するパンチン
グメタル等の板状体により、これを下端側をL字状に折
り曲げ成形したものが好適に使用され、側枠2と地山と
の間から充填材の流出を防止する。この場合、変形し易
いように、線径としては0.1mm〜2.6mm、好ましく
は0.2mm〜1.6mm程度の細線径の網状金網を用いる
ことができる。特に、網目寸法は、吹付材料の流動性が
高い場合には、吹付材料の流出を防止するため、網目が
2〜10mm程度の金網を用い、比較的吹付材料の流動性
が低い場合には網目が10〜30mm程度のものを用いる
ことが望ましい。
【0022】次いで、第2の態様として図2に示される
型枠1Bは、上側スペーサ筋3の端部と下側スペーサ筋
5の端とに跨がってスカート止め部材10、10をそれ
ぞれ固定した例である。スカート止め部材10は、図示
の例では、三角波形状をなしており、側枠2との間にス
カート6を介在させる程度の離間間隔をもって配置さ
れ、それらの間にスカート6を止着するようになってい
る。このスカート止め部材10は、後述のすべてがそう
であるように、三角などの凹凸を形成するようにした方
が望ましい。スカート止め部材10は、その凸部でスカ
ート6を支え、あるいはスカート6を止めるために番線
などの結束筋を用いるときは、凹部により番線が高さ方
向に滑るのを防止する。なお、スカート止め部材10と
しては、ストレートな線材であっても、番線などの結束
筋を用いる限り、基本的な性能に劣るものではない。
【0023】前記スカート6は、いずれの態様において
も、下端のL字部分を地盤に当接させた状態で法面上に
設置される。この設置態様としては幾つかの方法があ
る。代表的には、工場であるいは設置現場近くで、側枠
2と下側スペーサ筋5との間にスカート6の一面を相対
的に挿入し、適宜の箇所を番線などを用いて仮固定して
おく第1の態様である。第2の態様は、型枠を設置した
後、側枠2の下部を仮想線で示すように、外側に変形さ
せながら、側枠2と下側スペーサ筋5との間にスカート
6の一面を相対的に挿入するものである。いずれにして
も、前記下端のL字部分を内側に延在した状態で設置す
るのが、流出阻止の点から望ましい。
【0024】前記スカート6の法面上への仮設置が終了
した段階で、スカート6を法面の凹凸に応じて変形させ
て馴染ませる。次いで、側枠2とスカート6と、および
好ましくは下側スペーサ筋5を含めて図示のように、番
線9などにより結束して固定の強化を図る。なお、番線
9による結束作業は、スカート止め部材との関係でスカ
ート6の止着が十分である場合には省略することができ
る。
【0025】型枠1の設置が完了したならば、次いで主
鉄筋7、8の組立てを行う。図1および図2の例では、
下側主鉄筋8は下側スペーサ筋5と縦方向連結筋4とに
交点部に隣接しかつ前記下側スペーサ筋5上に載せた状
態で配置されている。すなわち、下側スペーサ筋5と縦
方向連結筋4とによって囲まれた空間内に下側主鉄筋8
を挿入し、一旦下側スペーサ筋5上に載置される。そし
て、下側主鉄筋8は充填材打設時に移動しないように、
番線等による結束により固定される。
【0026】他方、上側主鉄筋7は上方より上側スペー
サ筋3と縦方向連結筋4との交点部に隣接して載置さ
れ、同じく番線等による結束により固定される。
【0027】上記配筋施工例の場合には、不安定な法面
上を足場として、個々の主鉄筋7、8と上下スペーサ筋
4、5等とを番線により結束するものであり、非常に手
間の掛かる作業となっていた。そこで、本実施例におい
ては、図5に示す第3実施例のように、上下スペーサ筋
3、5と縦方向連結筋4との交点部より側枠2側寄り
に、主鉄筋7、8の直径分の離間を空けて縦方向配置の
鉄筋固定筋11をスポット溶接等により固定している。
したがって、主鉄筋7、8はいずれも、前記縦方向連結
筋4と鉄筋固定筋11との間に上方側から落とし込むだ
けで、番線等による結束作業を行うことなく容易に固定
できるようになっている。また、同図の例では下側スペ
ーサ筋5の折り曲げ端部5aをやや内側に内側に向ける
ことにより、スカート6を挿入し易くしている。
【0028】他の配筋方法として、下側主鉄筋8を予め
法面上に載置しておき、その上に型枠1を設置し、組立
てが完了した状態で、法面上に載置してある下側主鉄筋
8を上方に持ち上げ、下側スペーサ筋5の下側に番線等
により括り付け固定する方法が挙げられる。この方法
は、主鉄筋8が長手方向に長尺であるため、上側スペー
サ筋3と下側スペーサ筋5との空間内への挿入が困難で
ある場合等に有利であるが、一旦下側スペーサ筋5に対
する仮置きができないためその後の結束作業がしずらく
なる点において難がある。そこで、図6に示す第4実施
例のように、縦方向連結筋として下端部がL字状に折り
曲げ加工された縦方向連結筋12、13を用い、下側ス
ペーサ筋5と前記L字フック部分12a,13aとの間
(鉄筋固定部)に仮想線で示すように下側主鉄筋8を挟
入し、L字フック部分12a,13a上に仮置きするこ
とにより、その後の結束作業を容易に進めることができ
るようになる。なお、同図右側の例は、L字フック部分
13a部分に抜出し防止用凸部13bを形成した例であ
り、一旦挟入した下側主鉄筋8が外れるのを防止してい
る。なお、前記抜出し防止用凸部13bを大きく形成し
て一旦挟入した鉄筋が容易に抜け出ししないようにした
場合には、番線等による結束作業を省略することができ
る。
【0029】以上のようにして、型枠の組立ておよび配
筋作業が完了したならば、その後、図4に示されるよう
に、側枠2、2の間の空間に、モルタルまたはコンクリ
ートなどの硬化材Mを充填して、法枠を構築する。法枠
の全体形状は格子状のほか、型枠を曲線化することによ
り、適宜の曲線でもよく、さらに法枠で囲まれる部分に
は植生や袋詰めなどの公知の手法を採用できる。
【0030】ところで、前記スカート6の長手方向長さ
が短い場合には、端部の下側スペーサ筋5を側枠2に対
して連結することができる。また、単位型枠に対して複
数のスカート6、6とすることもでき、これらスカート
6、6間に位置する中間の下側スペーサ筋5を側枠2に
連結することができる。
【0031】以下、各種変形例を示すと、図7に示す第
5実施例の場合は、上部をストレートとし、下部を円弧
と直線との組合せとしたスカート止め部材14を用いた
例である。もちろん、この場合に全長に亘り円弧と直線
との組合せとすることもできる。また、図8に示す第6
実施例は、上部をストレートとし、下部を四角形状波形
としたスカート止め部材15を用いた例である。このよ
うにスカート止め部材としては、任意の形状のものを使
用することができる。
【0032】さらに、図9に示す第7実施例の場合は、
スカート部材として、側型枠2、2間に跨がる略U字状
のスカート16を用いた例である。スカートの構成材料
としては、前記金網のほか、布、各種板類でもよい。た
だし、無孔のものより孔開きのものが適している。孔と
しては、その開口面積を部位によって変えることができ
る。
【0033】また、型枠は全体を工場生産しておくこと
が望ましいが、側枠2、2を予め工場生産しておき、他
方で上側スペーサ筋3、縦方向連結筋4および下側スペ
ーサ筋5、好ましくはさらにスカート止め部材10等を
一体化した組立用ユニットを工場生産しておき、これら
を法面の現場で組み立てることができる。
【0034】
【発明の効果】以上詳説のとおり、本発明によれば、側
枠の下側に流出防止用スカートを設けたので、型枠下端
側の隙間から吹付材料が流出するのを防止することがで
きる。
【0035】また、流出防止用スカートは予めまたは現
場においてスカート止め部材と側枠との間に挿入するだ
けでよいため、その作業も簡易である。他方、スペーサ
筋に対して鉄筋固定筋を固定し、鉄筋を落とし込みによ
り固定できるようにし、あるいは縦方向連結筋の下端に
鉄筋固定部を形成したため、鉄筋の配筋作業を著しく簡
易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の横断面図である。
【図2】本発明に係る第2実施例の横断面図である。
【図3】本発明に係る第2実施例の要部斜視図である。
【図4】法枠構築状態の横断面図である。
【図5】本発明に係る第3実施例の横断面図である。
【図6】本発明に係る第4実施例の横断面図である。
【図7】本発明に係る第5実施例の横断面図である。
【図8】本発明に係る第6実施例の横断面図である。
【図9】本発明に係る第7実施例の横断面図である。
【符号の説明】
1…法枠構築用型枠、2…側枠、3…上側スペーサ筋、
4・12・13…縦方向連結筋、5…下側スペーサ筋、
6・16…流出防止用スカート、7…上側主鉄筋、8…
下側主鉄筋、9…番線、10・14・15…スカート止
め部材、11…鉄筋固定筋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 好司 東京都千代田区九段北4丁目2番35号 ライト工業株式会社内 (72)発明者 大後 猛男 東京都千代田区九段北4丁目2番35号 ライト工業株式会社内 (72)発明者 木間 正夫 東京都千代田区九段北4丁目2番35号 ライト工業株式会社内 (72)発明者 武蔵 栄秋 東京都千代田区九段北4丁目2番35号 ライト工業株式会社内 (72)発明者 近藤 巻広 東京都千代田区九段北4丁目2番35号 ライト工業株式会社内 (72)発明者 横田 弘一 東京都千代田区九段北4丁目2番35号 ライト工業株式会社内 (72)発明者 庭田 和之 東京都千代田区九段北4丁目2番35号 ライト工業株式会社内 (72)発明者 西村 淳 東京都千代田区九段北4丁目2番35号 ライト工業株式会社内 (72)発明者 横山 亘 東京都千代田区九段北4丁目2番35号 ライト工業株式会社内 (72)発明者 上見 拓也 東京都千代田区九段北4丁目2番35号 ライト工業株式会社内 (72)発明者 山根 智之 東京都千代田区九段北4丁目2番35号 ライト工業株式会社内 (72)発明者 水谷 嘉徳 名古屋市千種区千種二丁目10番12号 伊 勢屋金網工業株式会社内 (72)発明者 水谷 徳五郎 名古屋市千種区千種二丁目10番12号 伊 勢屋金網工業株式会社内 (72)発明者 水谷 吉伸 名古屋市千種区千種二丁目10番12号 伊 勢屋金網工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−128968(JP,A) 特開 平5−17950(JP,A) 実開 平3−2043(JP,U) 特公 平3−77331(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 17/20 104

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】側枠が所定間隔を置いてそれぞれ立設さ
    れ、相互に連結材により連結された法枠構築用型枠にお
    いて、 前記各側枠の内面側に、前記側枠との間に面状の流出防
    止用スカートを止めるスカート止め部材が設けられ、こ
    のスカート止め部材と対応する側枠との間で、側枠下縁
    と地山との間からの充填材の流出を防止する流出防止用
    スカートが止着されるようにしたことを特徴とする法枠
    構築用型枠。
  2. 【請求項2】前記側枠の上部に、これら側枠同士を連結
    する上側スペーサ筋を備えるとともに、この上側スペー
    サ筋に固定された縦方向連結筋を介して下側スペーサ筋
    を備え、前記下側スペーサ筋の両端がそれぞれフック状
    に折り曲げられ、スカート止め部材を兼用している請求
    項1記載の法枠構築用型枠。
  3. 【請求項3】前記側枠の上部に、これら側枠同士を連結
    する上側スペーサ筋を備え、且つこの上側スペーサ筋の
    下側に下側スペーサ筋を備えるとともに、 これら 上側スペーサ筋および下側スペーサ筋とに跨が
    り、かつ側枠内面と若干離間した対向位置にスカート止
    め部材を別途固定した請求項1、2記載の法枠構築用型
    枠。
  4. 【請求項4】前記側枠が金網または多数の透孔を有する
    板状体からなる請求項1〜3記載の法枠構築用型枠。
  5. 【請求項5】前記側枠の上部に、これら側枠同士を連結
    する上側スペーサ筋を備え、且つこの上側スペーサ筋の
    下側に下側スペーサ筋を備えるとともに、 これら 上側および下側スペーサ筋とに跨がり、かつ前記
    スペーサ筋の配設位置より夫々突出する長さの縦方向連
    結筋を固定するとともに、前記上側および下側スペーサ
    筋上の前記縦方向連結筋に隣接する位置に鉄筋固定筋を
    略縦方向配置で固定し、これら縦方向連結筋と鉄筋固定
    筋とで配設される鉄筋を固定するようにした請求項1〜
    4記載の法枠構築用型枠。
  6. 【請求項6】前記側枠の上部に、これら側枠同士を連結
    する上側スペーサ筋を備え、且つこの上側スペーサ筋の
    下側に下側スペーサ筋を備えるとともに、 これら 上側および下側スペーサ筋とに跨がり、かつ前記
    スペーサ筋の配設位置より夫々突出する長さの縦方向連
    結筋を固定するとともに、前記縦方向連結筋の下端部を
    L字状に折り曲げ加工し、このL字状部と前記スペーサ
    筋とで配設される鉄筋を固定するようにした請求項1〜
    4記載の法枠構築用型枠。
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