JP2676200B2 - 感光性シートフィルム包装体用発泡シート及び感光性シートフィルム包装体 - Google Patents

感光性シートフィルム包装体用発泡シート及び感光性シートフィルム包装体

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JP2676200B2 JP62052868A JP5286887A JP2676200B2 JP 2676200 B2 JP2676200 B2 JP 2676200B2 JP 62052868 A JP62052868 A JP 62052868A JP 5286887 A JP5286887 A JP 5286887A JP 2676200 B2 JP2676200 B2 JP 2676200B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光に感光するシート材料、例えば、X線写真
フィルム、リスフィルム、カットフィルム、印画紙、PS
版、感光性樹脂フィルム等を真空吸着機構で給出するマ
ガジンに用いる感光性シートフィルム包装体用発泡シー
ト体及びこの発泡シート体を用いた感光性シートフィル
ムの包装体に関する。特に、X線写真フィルムやリスフ
ィルム等を明室下で撮影装置、画像記録装置等に装填す
るシステムに用いる明室装填用発泡シート体及び感光性
シートフィルムの包装体に関するものである。 〔従来の技術〕 従来、マガジンに収納した感光性シートフィルムを給
出するには、真空吸着機構を用いて感光性シートフィル
ムを一枚ずつ吸引して取り出していた。しかし、この方
法では感光性シートフィルムが無くなった状態で、吸着
版がマガジン底部を吸着し続け、吸引系内に設けられた
真空ポンプ等が破損するものであった。このため真空ポ
ンプ等の破損を防止する種々の提案がなされていた。 例えば、実開昭50−127378号公報で提案されているシ
ート感光材料収納マガジンがあった。このマガジンは、
マガジン底部の吸着盤が接触する位置に該マガジン底部
を貫通しない空気漏洩用の溝状凹部を設けることによ
り、吸引系内に大気を流入させるようにして吸引系の真
空ポンプ等の破損を防止するものである。 また、実公昭56−1624号公報で提案されているシート
材料収納マガジンがあった。このマガジンは、マガジン
底部の吸着盤が接する位置に、吸着盤の吸着面内に完全
には含まれない大きさを有する、表面に比較的細かい凹
凸を有する部材または表面に植毛された部材から成り吸
入空気漏洩手段を設けたものである。 さらに、感光性シートフィルムを保護あて紙を介して
マガジンに収納し、この保護あて紙の吸着盤が接触する
位置に穿孔を施したものがあった(実開昭56−7931号公
報、実開昭56−40535号公報)。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、第1番目の溝状凹部を設けたマガジンは、マ
ガジンの製作に工数がかかり高価となり、また溝状凹部
のあとが感光性シートフィルムに濃度むらとして発生す
るだけでなく擦傷も発生するという問題点があった。 第2番目の吸入空気漏洩手段を設けたマガジンは、吸
入空気漏洩手段の盛り上がりにより感光性シートフィル
ムに圧力かぶりが発生し、また、吸入空気漏洩手段が剥
がれたり、接着剤がはみ出して感光性シートフィルムに
付着したり、残留溶剤や揮発成分等によるかぶりや感光
度の増減等の問題点があった。 また、これらのマガジンを用いる場合は、感光性シー
トフィルムの輸送過程において板紙等からなる保護あて
紙が用いられており、輸送中の振動により感光性シート
フィルムに摩擦かぶり、擦傷が発生し、また、板紙中の
水分やガスによるかぶりの発生や板紙表面の繊維が離脱
して感光性シートフィルムに付着し現像阻害やスポット
故障が発生した。 第3番目の穿孔を施した保護あて紙を介して感光性シ
ートフィルムをマガジンに収納するものは、保護あて紙
として剛性の大きい板紙や合成樹脂シート等のシートを
用いるので穿孔の跡が圧力かぶりとして発生したり、保
護あて紙中の水分やガスによりかぶりが発生したり、表
面から離脱した繊維や穿孔部分から発生した穿孔くずが
感光性シートフィルムに付着して現像阻害やスポット故
障等が発生するという問題点がある。 さらに、この保護あて紙は感光性シートフィルムの包
装体においても用いられているので、感光性シートフィ
ルムの輸送中においても前記穿孔の跡が圧力かぶりとし
て発生する等の問題点があった。 本発明は、以上の問題点を解決し、感光性シートフィ
ルムをマガジンに収納した状態において真空ポンプの破
損防止を保持しつつ感光性シートフィルムに悪影響を与
えない感光性シートフィルム包装体用発泡シート体(以
後、発泡シート体と表示)、及び感光性シートフィルム
の輸送時においても感光性シートフィルムに悪影響を与
えない感光性シートフィルム包装体を提供することを目
的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、上記目的を達成するために、吸着空気漏洩
手段を設けて発泡シート体を構成し、かつこの発泡シー
ト体を用いて感光性シートフィルム包装体を構成した。 すなわち、本発明の発泡倍率が2〜50倍の発泡シート
を具備した発泡シート体は、真空吸着機構とシート材料
移送機構とを有するシート材料移送装置により給出する
ようにした感光性シートフィルムの包装体と共に用いら
れる厚さ200μm以上の保護あて紙上に配置されるもの
であって、該真空吸着機構の吸着盤の接触部位に穿孔が
設けられたことを特徴として構成されている。 また、本発明の感光性シートフィルム包装体は、多数
枚積重した感光性シートフィルムと、その最外側に位置
する感光性シートフィルムの少なくとも一方に接触す
る、前記した発泡倍率が2〜50倍の発泡シートを具備し
た発泡シート体と、該発泡シート体の更に外側に設けら
れた厚さ200μm以上の保護あて紙とを具備するもので
あって、該発泡シート体は真空吸着機構の吸着盤の接触
部位に穿孔を設けたことを特徴として構成されている。 発泡倍率が2〜50倍の発泡シートを具備した発泡シー
ト体(以後単に発泡シート体と表示)は、感光性シート
フィルムに接し、接触する感光性シートフィルムに水分
やガスや圧力や摩擦等によりかぶりを発生させないため
のものである。 この発泡シート体には吸着吸気漏洩通路としての穿孔
が設けられている。この穿孔は、保護あて紙と発泡シー
ト体の間に空間を有する場合は、吸着盤の吸着面内に完
全に含まれるものであってもよいが、保護あて紙と発泡
シート体を全面接着する場合は、吸着面内に完全に含ま
れず一部が吸着面外に位置するものでなければならな
い。要するに、吸着盤が穿孔で大気と連通し、大気が吸
着盤に流入するように構成されていればよい。穿孔の形
状は円形、三角形、正方形、長方形、花形、スリット
形、星形、蛇行スリット形等あらゆる形状が使用可能で
ある。 発泡シート体は、例えば各種ポリエチレン樹脂及び各
種ポリプロピレン樹脂、各種ポリエチレン樹脂、ポリブ
テン樹脂等のポリオレフィン系樹脂、又はエチレン−プ
ロピレン共重合体樹脂、エチレン−プテン共重合体樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−ア
クリル酸エステル共重合体樹脂等のポリオレフィン系共
重合体樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂等のエチレンを主
成分とする共重合体樹脂、プロピレンを主成分とする共
重合体樹脂、あるいはポリアミド樹脂等上述の1種又は
2種以上の混合樹脂、ポリウレタン、天然ゴム(ゴムの
原液ラテックスから製造されるスポンジ状のもの)、SB
R等を、発泡剤を要いてシート状に形成したものであ
る。 本発明が効果的に適用しうる好ましい発泡シートは実
質的にポリスチレン樹脂、高密度、中密度、低密度の各
種ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン(L−
LDPE)樹脂、ポリプロピレン樹脂、プロピレン・エチレ
ン共重合体樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂、
エチレン−アクリル酸エステル共重合体樹脂を主成分と
する熱可塑性樹脂発泡シートである。 特に発泡ポリスチレンシート(発泡ポリスチレンペー
パー)と発泡ポリエチレンシートがコスト、特性の点で
好ましい。 なお、この熱可塑性樹脂には、変性、架橋、放射線照
射樹脂も含まれる。 発泡シートの発泡倍率は、クッション性、すべり特
性、機械的強度に対する影響が大きいので製品の用途に
あわせて選択するが、2〜50倍の範囲である。50倍以上
では発泡シート自体の強度低下が大きく、他のフィルム
と積層した場合層間剥離の原因となる。2倍以下では、
耐衝撃性特にゲルボテスト強度が低下し、他の特性も発
泡シートとしての効果を失ない且つ高価で一般のフィル
ムに近づく。 発泡シート体は、発泡シートの単一層であっても、発
泡シートに各種フィルム等を積層した積層シートであっ
ても、さらに多層共押出しで成形された積層シートであ
ってもよい。前記各種フィルム及び/又は積層シートの
表面が凹凸状に形成されている発泡シート体が特に好ま
しい。特に無塵性を確保したり、各種の特性を良化させ
るためには表面層を無塵性の合成樹脂フィルムとするこ
とが好ましい。合成樹脂発泡シートを表面に有する発泡
シート体の場合は発泡倍率を2倍未満にすることが防塵
のためには好ましい。 前記各種フィルムを積層して本発明の発泡シート体を
形成するには、例えば熱接着法(熱板接着法、火炎処理
接着法、熱風加熱接着法、インパルス接着法、超音波接
着法)、接着剤による方法(湿式ラミネート法、乾式ラ
ミネート法、ホットメルトラミネート法、エクストルー
ジョンラミネート法、共押出ラミネート法も含む)、等
が使われる。 接着剤の代表的なものとして、各種ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブテン樹脂等のポリオレ
フィン系熱可塑性樹脂、エチレン−プロピレン共重合体
樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−
エチルアクリレート共重合体樹脂、エチレン−アクリル
酸共重合体樹脂、アイオノマー樹脂等の熱可塑性樹脂熱
溶融型接着剤(エクストルージョンラミネート型接着
剤)、その他熱溶融型ゴム系接着剤がある。また、溶液
状接着剤としては、ウエットラミネート型接着剤があ
り、これはエマルジョン、ラテックス状の接着剤であ
る。エマルジョン型接着剤の代表例としては、ポリ酢酸
ビニル樹脂、酢酸ビニル−エチレン共重合体樹脂、酢酸
ビニル樹脂とアクリル酸エステル共重合体樹脂、酢酸ビ
ニル樹脂とマレイン酸エステル共重合体樹脂、アクリル
酸共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂等
のエマルジョンがある。ラテックス型接着剤の代表例と
しては、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、
アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレ
ンゴム(CR)等のゴムラテックスがある。又、ドライラ
ミネート用接着剤としてはポリウレタン接着剤等があ
る。その他、パラフィンワックス、マイクロクリスタリ
ンワックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチ
レン−エチルアクリレート共重合体樹脂等をブレンドし
たホットメルトラミネート接着剤、感圧接着剤、感熱接
着剤等公知の接着剤を用いることもできる。エクストル
ージョンラミネート型ポリオレフィン系樹脂接着剤は、
より具体的にいえば、各種ポリエチレン樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂、ポリブチレン樹脂などポリオレフィン樹脂
及びエチレン共重合体(EVA,EEA,EMA,EAA等)樹脂の
他、L−LDPE樹脂の如く、エチレンの他に一部他のモノ
マー(α−オレフィン)を共重合させたもの、Dupont社
のサーリン、三井ポリケミカル社のハイミラン等のアイ
オノマー樹脂(イオン共重合体樹脂)及び三井石油化学
社の接着性ポリオレフィン樹脂であるADMER等も含む。 保護あて紙としては、本発明では感光性シートフィル
ムの品質確保と保護の点から保護あて紙の厚さは200μ
m以上の半晒又は晒パルプを抄き合わせた原紙か合成樹
脂シートが用いられる。 保護あて紙の表面形状は、凹凸筋が平行に形付けられ
ていても絹めその他の凹凸がエンボスされていてもよ
い。さらに穿孔されていてもよい。 特に保護あて紙と発泡シート体が完全に全面接着され
ない場合は、空気がこの凹凸のすき間を通して発泡シー
ト体の穿孔から吸着盤に容易に吸入されるので好まし
い。 保護あて紙の形状は吸着盤を用いることが可能なあら
ゆる形状使用可能である。例えば、特開昭59−52244
号、特開昭59−86518号、特開昭59−31950号、特開昭59
−31951号、特開昭59−34535号、特開昭56−40535号等
の各公報に開示されている保護あて紙である。 発泡シート体及び保護あて紙には各種の添加剤を含ま
せることができる。 添加剤の代表例を以下に記載するが、本発明はこれに
限定されるものではなく、公知のあらゆる物の中から選
択できる。 (添加剤種類) (代表例) (1)可塑剤;フタル酸エステル、グリコールエステ
ル、脂肪酸エステル、リン酸エステル等 (2)安定剤;鉛系、カドミウム系、亜鉛系、アルカリ
土類金属系、有機スズ系等 (3)帯電防止剤;陽イオン系界面活性剤、陰イオン系
界面活性剤、非イオン系、界面活性剤、両面活性剤、各
種カーボンブラック、金属粉末、グラファイト等 (4)難燃剤;燐酸エステル、ハロゲン化燐酸エステ
ル、ハロゲン化物、無機物、含燐ポリオール等 (5)充填剤;アルミナ、カオリン、クレー、炭酸カル
シウム、マイカ、タルク、酸化チタン、シリカ等 (6)補強剤;ガラスロービング、金属繊維、ガラス繊
維、ガラスミルドファイバー、炭素繊維等 (7)着色剤;無機顔料(Al、Fe2O3、TiO2、ZnO、CdS
等)、有機顔料(カーボン、染料等) (8)発泡剤;無機発泡剤(炭酸アンモニア、重炭酸ソ
ーダ)有機発泡剤(ニトロソ系、アゾ系)、等 (9)加硫剤;加硫促進剤、促進助剤等 (10)劣化防止剤;紫外線吸収剤、酸化防止剤、金属譜
活性化剤、過酸化物分解剤等 (11)滑剤;パラフィン・ワックス、脂肪酸系、脂肪酸
アミド系、シリコーン系、エステル系、高級アルコール
等 (12)カップリング剤;シラン系、チタネート系、クロ
ム系、アルミニウム系等 (13)各種の熱可塑性樹脂、ゴム等 以上のような発泡シート体及び保護あて紙を用いて感
光性シートフィルムを包装するには、保護あて紙に発泡
シート体を介して感光性シートフィルムを積重し、この
状態で防湿遮光袋に収納したり、又は発泡シート体が底
部に位置する状態で感光性シートフィルム用のマガジン
に直接収納して包装する。そして、上記防湿遮光袋に収
納した場合は、防湿遮光袋を開封し発泡シート体を底部
に位置させた状態で感光性シートフィルムをマガジンに
収納し、この状態で真空吸着機構を用いて感光性シート
フィルムを取り出す。発泡シート体と保護あて紙は一体
化されていても、粘着テープや接着剤で部分的に接着さ
れていても、単に保護あて紙の上に発泡シート体を置い
た状態であってもよい。 〔作用〕 本発明では発泡シート体がその吸着空気漏洩通路とし
ての穿孔で真空吸着機構の吸着盤を大気に連通させ、真
空ポンプが破損するのを防止し、かつマガジン収納時及
び輸送時において外部からの圧力を弱めること等により
圧力かぶり等の感光性シートフィルムへの悪影響を防止
する。 〔実施例〕 本発明の発泡シート体及び感光性シートフィルム包装
体の一実施例を図面に基づいて説明する。 第1図は発泡シート体を用いた感光性シートフィルム
包装体の斜視図である。 図において、符号1は保護あて紙で、厚さ450μmの
1枚の板紙を、一側面及びこれに続く上面が開口する箱
状に折曲して形成されている。この保護あて紙1の底面
に発泡シート体2が両面粘着テープ(図示せず)で貼着
されている。この発泡シート体2は保護あて紙1の底面
の略全面を被い、両側近傍であって真空吸着機構の吸着
盤が当接する部位に3個の吸着空気漏洩通路としての穿
孔3が両側近傍にそれぞれ3個、合計6個穿設されてい
る。この穿孔3は円形に穿設されており、その直径は30
mmである。 この発泡シート体2の上面において保護あて紙1に一
部包囲された状態で感光性シートフィルム4が積重され
ている。そしてこの感光性シートフィルム4、発泡シー
ト体2及び保護あて紙1を防湿遮光袋5で被包してい
る。 第2図は発泡シート体の他の実施例の斜視図である。
この発泡シート体2は、吸着空気漏洩通路として側端近
傍に巾3mmで長さ17cmのスリット状の穿孔3が穿設され
ている。 第3図も発泡シート体の他の実施例の斜視図である。
この発泡シート体2は、吸着空気漏洩通路として対角線
状に対向する隅角部近傍に直径30mmの円形状の穿孔3が
穿設されている。 第4図及び第5図は発泡シート体の層構成の例を示す
部分断面図である。 第4図の発泡シート体2は、発泡シート層6の両側に
HDPE樹脂フィルム層7とL−LDPE樹脂フィルム層8から
なる2層共押出しフィルム層9が接着層10を介して積層
されている。 第5図の発泡シート体2は、発泡シート層6にアルミ
ニウム蒸着膜層11を形成した二軸延伸フィルム層12が接
着層10を介して積層されている。 次に、本発明品I、II、III、従来品I、II、比較品
Iの特性を比較した実験結果について説明する。 本発明品I 発泡シート体2の層構成は第4図に相当する。 発泡シート層6は、厚さ1mm発泡倍率30倍の発泡ポリ
エチレンシートである。HDPE樹脂フィルム層7は、カー
ボンブラック3重量%、オレイン酸アミド系滑剤0.05重
量%添加されたHDPE樹脂で厚さ25μmに形成されてい
る。L−LDPE樹脂フィルム層8は、カーボンブラック3
重量%、オレイン酸アミド系滑剤0.05重量%添加された
エチレンと4メチルペンテン−1の共重合体樹脂で厚さ
25μmに形成されている。接着層10はLDPE樹脂が用いら
れ厚さ15μmに形成されている。 発泡シート体2の穿孔3は、第1図に示すように、直
径30mmの円柱状に6個穿設されている。 保護あて紙1は、晒パルプを抄き合せた厚さ400μm
の板紙で形成されている。 防湿遮光袋5は、厚さ7μmのアルミニウム箔の両側
に厚さ15μmのLDPE樹脂接着層を介してカーボンブラッ
ク3重量%、オレイン酸アミド系滑剤0.1重量%添加し
た厚さ50μmのL−LDPE樹脂フィルム層を積層したもの
である。 本発明品II 発泡シート体2の層構成は本発明品Iと同一である。 発泡シート体2の穿孔3は、第2図に示すように、巾
3mmで長さ17cmのスリット状に2個穿設されている。 保護あて紙1及び防湿遮光袋5は、本発明品Iと同一
である。 なお、発泡シート体2は両面粘着テープで保護あて紙
1に貼着されている。 本発明品III 発泡シート体2の層構成は第5図に相当する。発泡シ
ート体6は、厚さ0.5mm発泡倍率20倍の発泡ポリエチレ
ンシートである。アルミニウム蒸着膜層11は厚さ400Å
に形成されている。二軸延伸フィルム層12は、ポリエス
テル樹脂が用いられ厚さ15μmに形成されている。接着
層10は、LDPE樹脂が用いられ厚さ15μmに形成されてい
る。 発泡シート体2の穿孔3は、第3図に示すように、直
径30mmの円形状であり、対角線上に2個穿設されてい
る。 保護あて紙1は、厚さ200μmのポリプロピレンシー
トで形成されている。 なお、発泡シート体2は対角線上に設けた両面粘着テ
ープで保護あて紙に貼着している。 従来品I 保護あて紙1は、晒パルプを抄き合せた厚さ450μm
の板紙で形成され、穿孔は穿設されていない。 防湿遮光袋5は、カーボンブラックが3重量%添加さ
れた厚さ70μmのLDPE樹脂フィルム層に、厚さ7μmの
アルミニウム箔及び35g/m2の晒クラフト紙を厚さ15μm
のLDPE樹脂接着層を介して積層したものである。 従来品II 保護あて紙1は、晒パルプを抄き合せた厚さ450μm
の板紙で形成され、本発明品Iの発泡シート体2の穿孔
3と同様に直径30mmの円形状の穿孔が6個穿設されてい
る。 防湿遮光袋は従来品Iと同一である。 比較品I 保護あて紙1は、厚さ300μmのポリプロピレンシー
トで形成され、本発明品Iの発泡シート体2の穿孔3と
同様に直径30mmの円形状の穿孔が6個穿設されている。 防湿遮光袋は従来品Iと同一である。 以上において、感光性シートフィルムはX線写真フィ
ルムを用い、それぞれ150枚包装した。 実験結果を第1表に示す。 なお、感光性シートフィルムとしてリスフィルムやカ
ットフィルム等を用いた時もシート状X線写真フィルム
を用いた時と略同様の結果を得た。 〔発明の効果〕 本発明は、以上のように構成したので、真空吸着機構
の真空ポンプの破損防止を保持しつつ、感光性シートフ
ィルムに圧力かぶり、ガスかぶり、摩擦かぶり、擦傷等
が発生するのを防止する。また、無塵性を確保し、感光
性シートフィルムの取出し終了の検出が正確にできる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の感光性シートフィルム包装体の一実施
例の斜視図、第2図及び第3図は本発明の発泡シート体
の一実施例の斜視図、第4図及び第5図は同上層構成を
示す部分断面図である。 1……保護あて紙、2……発泡シート体、3……穿孔、
4……感光性シートフィルム、5……防湿遮光袋。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−70447(JP,A) 特開 昭59−201848(JP,A) 特開 昭60−196335(JP,A) 実開 昭57−133039(JP,U) 実開 昭57−133038(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.真空吸着機構とシート材料移送機構とを有するシー
    ト材料移送装置により給出するようにした感光性シート
    フィルムの包装体と共に用いられる厚さ200μm以上の
    保護あて紙上に配置される発泡倍率が2〜50倍の発泡シ
    ートを具備した発泡シート体であって、該真空吸着機構
    の吸着盤の接触部位に穿孔を設けたことを特徴とする感
    光性シートフィルム包装体用発泡シート体。 2.多数枚積重した感光性シートフィルムと、その最外
    側に位置する感光性シートフィルムの少なくとも一方に
    接触する発泡倍率が2〜50倍の発泡シートを具備した発
    泡シート体と、該発泡シート体の更に外側に設けた厚さ
    200μm以上の保護あて紙とを有する感光性シートフィ
    ルム包装体であって、該発泡シート体は真空吸着機構の
    吸着盤の接触部位に穿孔を設けたことを特徴とする感光
    性シートフィルム包装体。
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