JPH0820702B2 - 感光性シート用緩衝シート体及び感光性シート包装体 - Google Patents

感光性シート用緩衝シート体及び感光性シート包装体

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JPH0820702B2
JPH0820702B2 JP62109700A JP10970087A JPH0820702B2 JP H0820702 B2 JPH0820702 B2 JP H0820702B2 JP 62109700 A JP62109700 A JP 62109700A JP 10970087 A JP10970087 A JP 10970087A JP H0820702 B2 JPH0820702 B2 JP H0820702B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光に感光するシート材料、例えば、シート状
のX線写真フィルム、リスフィルム、印画紙、PS版、感
光性樹脂フィルム等を真空吸着機構で給出するマガジン
に用いる緩衝シート体及びこの緩衝シート体を用いた感
光性シートの包装体に関する。特に、X線写真フィルム
やリスフィルム等を明室下で撮影装置、画像記録装置等
に装填するシステムに用いる緩衝シート体及び感光性シ
ートの包装体に関するものである。なかでも特にシート
状の赤外感光フィルムに適した包装体を提案するもので
ある。
〔従来の技術〕
従来、マガジンに収納した感光性シートを給出するに
は、真空吸着機構を用いて感光性シートを一枚ずつ吸引
して取り出していた。しかし、この方法では感光性シー
トが無くなった状態で、吸着盤がマガジン底部を吸着し
続け、吸引系内に設けられた真空ポンプ等が破損するも
のであった。このため真空ポンプ等の破損を防止する種
々の提案がなされていた。
例えば、実開昭50-127378号で提案されているシート
感光材料収納マガジンがあった。このマガジンは、マガ
ジン底部の吸着盤が接触する位置に該マガジン底部を貫
通しない空気漏洩用の溝状凹部を設けることにより、吸
引系内に大気を流入させるようにして吸引系の真空ポン
プ等の破損を防止するものである。
また、実公昭56-1624号で提案されているシート材料
収納マガジンがあった。このマガジンは、マガジン底部
の吸着盤が接する位置に、吸着盤の吸着面内に完全には
含まれない大きさを有する、表面に比較的細かい凸凹を
有する部材または表面に植毛された部材から成る吸入空
気漏洩手段を設けたものである。
さらに、第15図に示すような吸着盤が接触する位置に
穿孔20を穿設した保護あて紙1を用い、この保護あて紙
1を介してマガジンに収納することも行われていた(実
開昭56-7931号公報、実開昭56-40535号公報)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、第1番目の溝状凹部を設けたマガジンは、マ
ガジンの製作に工数がかかり高価となり、また溝状凹部
のあとが感光性シートに濃度むらとして発生するだけで
なく擦傷も発生するという問題点があった。
第2番目の吸入空気漏洩手段を設けたマガジンは、吸
入空気漏洩手段の盛り上がりにより感光性シートに圧力
かぶりが発生し、また、吸入空気漏洩手段が剥がれた
り、接着剤がはみ出して感光性シートに付着したり、残
溜溶剤や揮発成分等によるかぶりや感光度の増減等の問
題点があった。
また、これらのマガジンを用いる場合は、感光性シー
トの輸送過程において板紙等からなる保護あて紙が用い
られており、輸送中の振動により感光性シートに摩擦か
ぶり、擦傷が発生し、また、板紙中の水分がガスによる
かぶりの発生や板紙表面の繊維が離脱して感光性シート
に付着し現像阻害やスポット故障が発生した。
第3番目の穿孔を施した保護あて紙を介して感光性シ
ートをマガジンに収納するものは、保護あて紙として剛
性の大きい板紙や合成樹脂シート等のシートを用いるの
で穿孔の跡が圧力かぶりとして発生したり、保護あて紙
中の水分やガスによりかぶりが発生したり、表面から離
脱した繊維や穿孔部分から発生した穿孔くずが感光性シ
ートに付着して現像阻害やスポット故障等が発生すると
いう問題点があった。
さらに、この保護あて紙は感光性シートフィルムの包
装体においても用いられているので、感光性シートの輸
送中においても前記穿孔の跡が圧力かぶりとして発生す
る等の問題点があった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、以上の問題点を解決するために鋭意研
究し、保護あて紙とは別体であり、かつ吸着空気の漏洩
通路を設けた緩衝シート体は、感光性シートを保護する
と共に真空ポンプの破損防止を保持しつつ感光性シート
に悪影響を与えず非常に好ましいことを見い出した。
ところで、緩衝シート体は吸着空気の漏洩通路が真空
ポンプの吸着盤が接触する位置になるように保護あて紙
上で配置されなければならず、この作業を行うには明室
において目視により吸着空気の漏洩通路の位置を確認し
て行わなければならない。しかし、このように明室にお
いて作業を行うことは、感光性シートの収納作業が暗室
において行われることから、作業工程が多くなり包装体
の製造効率が悪いものである。また、暗室において作業
するとしても、手で緩衝シート体表面をなぞって吸着空
気の漏洩通路を捜さねばならず、極めて作業性の悪いも
のであった。
本発明者らは、以上の点に鑑みてさらに鋭意研究し本
発明を完成さたもので、緩衝シート体を前後、左右及び
上下をどのような状態で配置しても、吸着空気漏洩手段
が常に吸着盤の接触する位置になるようにしたものであ
る。
すなわち、本発明の感光性シート用緩衝シート体は、
真空吸着機構とシート材料移送機構とを有するシート材
料移送装置により給出するようにした感光性シートの包
装体と共に用いられる密度が0.8g/cm3以下の緩衝シート
体であって、この真空吸着機構の吸着盤の接触部位及び
該接触部位と対称な部位にそれぞれ少なくとも1個の吸
着空気の漏洩通路を設けたことを特徴として構成されて
いる。
また、本発明の感光性シート包装体は、多数枚積重し
た感光性シートと、その最外側に位置するシートの少な
くとも一方に接触する密度が0.8g/cm3以下の緩衝シート
体と、該シート体の更に外側に設けた保護あて紙とを有
する感光性シート包装体において、該緩衝シート体は真
空吸着機構の吸着盤の接触部位及び該接触部位と対称な
部位にそれぞれ少なくとも1個の吸着空気の漏洩通路を
設けたことを特徴として構成されている。
緩衝シート体は、感光性シートに接し、接触する感光
性シートに水分やガスや圧力や摩擦等によるかぶりを発
生させないためのものである。
この緩衝シート体には吸着空気の漏洩通路が設けられ
ている。この吸着空気の漏洩通路が設けられる真空吸着
機構の吸着盤の接触部位は、マガジンから感光性シート
を給出する吸着盤が緩衝シート体に当接する部位であ
る。この接触部位は、緩衝シート体の長辺側近傍である
場合と短辺側近傍である場合がある。この接触部位と対
称な部位は、接触部位が近傍に位置する辺と平行でかつ
中心を通る線を中心として対称関係にある部位である。
吸着盤の接触部位が複数ある場合は、接触部位の数だけ
吸着空気の漏洩通路を設ける必要はなく少なくとも1個
設ければよく、また両辺近傍の複数の対称な部位であれ
ば吸着空気の漏洩通路を対称に設ける必要はない。要す
るに、緩衝シート体を上下、左右及び前後をどのように
反転した状態で配置しても、吸着盤が少なくとも1個の
吸着空気の漏洩通路と当接するように設けられている。
前記吸着空気の漏洩通路は穿孔又は凹部で構成されて
いる。この穿孔は、保護あて紙と緩衝シート体の間に空
間を有する場合は、吸着盤の吸着面内に完全に含まれる
ものであってもよいが、保護あて紙と緩衝シート体を全
面接着する場合は、吸着面内に完全に含まれず一部が吸
着面外に位置するものでなければならない。穿孔の形状
は円形、三角形、正方形、長方形、花形、スリット状、
星形、蛇行スリット形等あらゆる形状が使用可能であ
る。
前記凹部は、穿孔と同様にその形状は問わないが、吸
着盤の吸着面内に完全に含まれず一部が吸着面外に位置
するように形成されなければならない。要するに、穿孔
であっても凹部であっても、吸着盤が何らかの経路で大
気と連通し、大気が吸着盤に流入するように構成されて
いればよい。
本発明に好ましい緩衝シート体は、発泡シート例えば
各種ポリエチレン樹脂及び各種ポリプロピレン樹脂、ポ
リブテン樹脂等のポリオレフィン系樹脂、又はエチレン
−プロピレン共重合体樹脂、エチレン−プテン共重合体
樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重体樹脂、エチレン−ア
クリル酸エステル共重合体樹脂等のエチレン共重合体樹
脂、塩素化ポリエチレン樹脂等のエチレンを主成分とす
る共重合体樹脂、プロピレンを主成分とする共重合体樹
脂、あるいはポリアミド樹脂等上述の1種又は2種以上
の混合樹脂、ポリウレタン、天然ゴム(ゴムの原液ラテ
ックスから製造されるスポンジ状のもの)、SBR等を、
発泡剤を用いてシート状に形成したものである。その他
に、密度が0.8g/cm3以下の紙、不織布、合成紙等も緩衝
シート体として用いられる。
本発明が効果的に適用しうる好ましい発泡シートは実
質的にポリスチレン樹脂、高密度、中密度、底密度の各
種ポリエチレン樹脂、直鎖状底密度ポリエチレン(L−
LUPE)樹脂、ポリプロピレン樹脂、プロピレン・エチレ
ン共重合体樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂、
エチレン−アクリル酸エステル共重合体樹脂を主成分と
する熱可塑性樹脂発砲シートである。
特に発泡ポリスチレンシート(発泡ポリスチレンペー
パー)と発泡ポリエチレンシートがコスト、特性の点で
好ましい。
なお、この熱可塑性樹脂には、変性、架橋、放射線照
射樹脂も含まれる。
発泡シートの発砲倍率は、防塵性、クッション性すべ
りの特性、機械的強度に対する影響が大きいので製品の
用途にあわせて選択するが、2〜50倍の範囲である。50
倍以上では発泡シート自体の強度低下が大きく、他のフ
ィルムと積層した場合層間剥離の原因となる。2倍以下
では、耐衝撃性特にゲルボテスト強度が低下し、他の特
性も発泡シートとしての効果を失ない且つ高価で一般の
フィルムに近づく。
緩衝シート体は、緩衝シートの単一層であっても、緩
衝シートに各種フィルムやセロハン、グラシン紙、合成
紙等の無塵性シートを積層した積層シートであっても、
さらに多層共押出しで成形された積層シートであっても
よい。前記各種フィルム及び/又は積層シートの表面が
凹凸状に形成されている緩衝シート体が特に好ましい。
特に無塵性を確保したり、各種の特性を良化させるため
には表面層を無塵性のシートとすることが好ましい。合
成樹脂発泡シートを表面に有する緩衝シート体の場合は
表面層の発泡シートの発泡倍率は2倍未満にすることが
防塵のためには好ましい。
前記各種シートを積層して緩衝シート体を形成するに
は、例えば熱接着法(熱板接着法,火炎処理接着法,熱
風加熱接着法,インパルス接着法,超音波接着法)、接
着剤による方法(湿式ラミネート法,乾式ラミネート
法,ホットメルトラミネート法,エクストルージョンラ
ミネート法,共押出しラミネート法)、等が使われる。
接着剤の代表的なものとして、各種ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブテン樹脂等のポリオレ
フィン系熱可塑性樹脂熱溶融接着剤、エチレン−プロピ
レン共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体樹脂等のエ
チレン共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹
脂、アイオノマー樹脂等の熱可塑性熱溶融接着剤、その
他熱溶融型ゴム系接着剤等がある。また、溶液状接着剤
としては、ウェットラミネート用接着剤があり、これ
は、エマルジョン、ラテックス状の接着剤である。エマ
ルジョン型接着剤の代表例としては、ポリ酢酸ビニル樹
脂、酢酸ビニル−エチレン共重合体樹脂、酢酸ビニル樹
脂とアクリル酸エステル共重合体樹脂、酢酸ビニル樹脂
とマレイン酸エステル共重合体樹脂、アクリル酸共重合
体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂等のエマル
ジョンがある。ラテックス型接着剤の代表例としては、
天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロ
ニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(C
R)等のゴムラテックスがある。又、ドライラミネート
用接着剤としてはポリウレタン接着剤等がある。その
他、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−エ
チルアクリレート共重合体樹脂等をブレンドしたホット
メルトラミネート接着剤、感圧接着剤、感熱接着剤等公
知の接着剤を用いることもできる。エクストルージョン
ラミネート用ポリオレフィン系樹脂接着剤は、より具体
的にいえば、各種ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ポリブチレン樹脂などのポリオレフィン樹脂及びエ
チレン共重合体(EVA、EEA、EMA、EAA等)樹脂の他、L
−LDPE樹脂の如く、エチレンの他に一部他のモノマー
(α−オレフィン)を共重合させたもの、Dupont社のサ
ーリン、三井ポリケミカル社のハイミラン等のアイオノ
マー樹脂(イオン共重合体樹脂)及び三井石油化学社の
接着性ポリオレフィン樹脂であるADMER等も含む。
保護あて紙としては本発明ではあらゆるシート状のも
のを用いることが可能である。然し感光性シートの品質
確保と保護の点から保護あて紙の厚さは200μm以上の
半晒または晒パルプを抄き合わせた原紙か合成樹脂シー
トを用いたものが好ましい。
保護あて紙の表面形状は、凹凸筋が平行に形付けられ
ていても絹目その他の凹凸がエンボスされていてもよ
い。さらに穿孔されていてもよい。
特に保護あて紙と緩衝シート体が完全に全面接着され
ない場合は、空気がこの凹凸のすき間を通して緩衝シー
ト体の穿孔から吸着盤に容易に吸入されるので好まし
い。
保護あて紙の形状は吸着盤を用いることが可能ならあ
らゆる形状が使用可能である。例えば、特開昭59-52244
号,特開昭59-86518号,特開昭59-31950号,特開昭59-3
1951号,特開昭59-34535号,特開昭56-40535号等に開示
されている保護あて紙である。
緩衝シート体及び保護あて紙には各種の添加剤を含ま
せることができる。
添加剤の代表例を以下に記載するが、本発明はこれに
限定されるものではなく、公知のあらゆるものの中から
選択できる。
以上のような緩衝シート体及び保護あて紙を用いて感
光性シートを包装するには、保護あて紙に緩衝シート体
を介して感光性シートを積重し、この状態で防湿遮光袋
に収納したり、又は緩衝シート体が底部に位置する状態
で感光性シート用のマガジンに直接収納して包装する。
そして、上記防湿遮光袋に収納した場合は、防湿遮光袋
を開封し緩衝シート体を底部に位置させた状態で感光性
シートをマガジンに収納し、この状態で真空吸着機構を
用いて感光性シートを取出す。緩衝シート体と保護あて
紙は一体化されていても、粘着テープや接着剤で部分点
に接着されていても、単に保護あて紙の上に緩衝シート
体を置いた状態であってもよい。
〔作用〕
本発明では、緩衝シート体を配置すると常に一方の吸
着空気の漏洩通路が吸着盤の接触する部位に位置し、こ
の吸着空気の漏洩通路で真空吸着機構の吸着盤を大気に
連通させ、真空ポンプが破損するのを防止し、かつマガ
ジン収納持及び輸送時においても外部からの圧力を弱め
ること等により圧力かぶり等の感光性シートへの悪影響
を防止する。
〔実施例〕
本発明の緩衝シート体及び感光性シート包装体の一実
施例を図面に基づいて説明する。
第1図は緩衝シート体を用いた感光性シート包装体の
斜視図である。
この図において、符号1は保護あて紙で、この保護あ
て紙1は厚さ450μmの板紙が上側を短辺下側を長辺と
した略「コ」の字状に折曲形成されたものである。この
保護あて紙1の底面に、緩衝シート体2が略全面を被う
ように載置されている。この緩衝シート体2は、吸着空
気の漏洩通路としての穿孔3が両短辺側近傍に3個づつ
穿設されており、緩衝シート体2をどのような状態で載
置しても一方側の穿孔3a又は他方側の穿孔3bのどちらか
が必ず吸着盤の接触する位置になるようになっている。
この穿孔3は円形に穿設されており、その直径は30mmで
ある。
この緩衝シート体2の上面において、保護あて紙1に
一部包囲された状態で感光性シート4が積層されてい
る。
そして、この感光性シート4、緩衝シート体2及び保
護あて紙1を防湿遮光袋5で被包している。
第2図は緩衝シート体を用いた感光性シート包装体の
他の実施例の斜視図である。
この例では保護あて紙1は、厚さ450μmの1枚の板
紙を一側面及びこれに続く上面が開口する箱状に形成さ
れている。
緩衝シート体2は第1図の例と同様に保護あて紙1に載
置されているが、吸着空気の漏洩通路としての穿孔3は
両長辺側近傍に2個づつ穿設されており、緩衝シート体
2をどのような状態で載置しても一方側の穿孔3a又は他
方側の穿孔3bのどちらかが必ず吸着盤の接触する位置に
なるようになっている。
第3図から第6図はそれぞれ緩衝シート体の体の実施
例の斜視図である。
第3図に示す緩衝シート体2は、吸着空気の漏洩通路
として巾3mmで長さ17cmのスリット6a.6bが両長辺近傍に
それぞれ穿設されているものであり、主として第2図に
示す保護あて紙1の場合に用いられる。
第4図に示す緩衝シート体2は、吸着空気の漏洩通路
としての縦25mmと35mmの楕円形状の穿孔3a.3bが一方の
短辺側両角部の近傍に穿設されており第2図に示す保護
あて紙1の場合に用いられる。
第5図に示す緩衝シート体2は、吸着空気の漏洩通路
として直径30mmの円形状の穿孔3a.3bが一方の対角線上
に位置する両角部近傍に穿設されており、第1図及び第
2図の両方の保護あて紙1の場合に用いられる。
第6図に示す緩衝シート体2は、吸着空気の漏洩通路
として巾3mmで長さ15cmのスリット6a.6b.6cが短辺に平
行であって両短辺近傍及びその中央に穿設されており、
第1図及び第2図の両方の保護あて紙1の場合に用いら
れる。
第7図から第14図は緩衝シート体の層構成の例を示す
部分断面図である。
第7図の緩衝シート体2は、空隙シート層10のみから
なるものである。
第8図の緩衝シート体2は、空隙シート層10の表面に
フレキシブルシート層11が直接積層されている。
第9図の緩衝シート体2は空隙シート層10に接着層12
を介してフレキシブルシート層11が積層されている。
第10図の緩衝シート体2は、空隙シート層10の両面に
接着層12を介してフレキシブルシート層11が積層されて
いる。
第11図の緩衝シート体2は空隙シート層10の感光性シ
ート4と接する側にHDPE樹脂フィルム層13とL−LDPE樹
脂フィルム層14からなる2層共押出しフィルム層15が接
着層12を介して積層されている。
第12図の緩衝シート体2は、空隙シート層10の両側に
HDPE樹脂フィルム層13とL−LDPE樹脂フィルム層14から
なる2層共押出しフィルム層15が接着層12を介して積層
されている。
第13図の緩衝シート体2は空隙シート層10にアルミニ
ウム真空蒸着膜16を形成した二軸延伸熱可塑性樹脂フィ
ルム層17が接着層12を介して積層されている。
第14図の緩衝シート体は低発泡層である低空隙シート
層10aを感光性シートフィルムと接する側に保護あて紙
1と接する側に高発泡倍率の高空隙シート層10bの2層
を同時共押出し層によるなるものである。
次に、本発明品I、II、III、比較品I、従来品I、I
I、IIIの特性を比較した実験結果について説明する。
本発明品I 感光性シート包装体は第1図に相当し、緩衝シート体
の層構成は第12図に相当する。
空隙シート層10は厚さ1mm発泡倍率30倍の発泡ポリエ
チレンシートである。HDPE樹脂フィルム層13は、カーボ
ンブラック3重量%、オレイン酸アミド系滑剤0.05重量
%添加されたHDPE樹脂で厚さ25μmに形成されている。
L−LDPE樹脂フィルム層14はカーボンブラック3重量
%、オレイン酸アミド系滑剤0.05重量%添加されたエチ
レンと4メチルペンテン−1の共重合体樹脂で厚さ25μ
mに形成されている。接着層12はLDPE樹脂が用いられ厚
さ15μmに形成されている。
緩衝シート体2の穿孔3は、第1図に示すように、両
短辺近傍、即ち保護あて紙1のコ字状方向に対称に直径
30mmの円形状に3個づつ穿設されている。
保護あて紙1は、晒パルプを抄き合せた厚さ400μm
の板紙で形成されている。
防湿遮光袋は厚さ7μmのアルミニウム箔の両側に厚
さ15μmのLDPE樹脂接着層を介してカーボンブラック3
重量%,オレイン酸アミド系滑剤0.1%重量%添加した
厚さ50μmのL−LDPE樹脂フィルム層を積層したもので
ある。
なお緩衝シート体2は保護あて紙1に固着されずにフ
リーの状態で感光性シート4と保護あて紙1の間に配置
されている。
本発明品II 感光性シート包装体の保護あて紙1は第2図に相当
し、緩衝シート体2の層構成は本発明品Iと同一であ
る。
緩衝シート体2の穿孔3は、第2図に示すように、直
径30mmの円形状に2個穿設されている。
保護あて紙1及び防湿遮光袋5は本発明品Iと同一で
ある。
なお緩衝シート体2は保護あて紙1に固着されずにフ
リーの状態で感光性シート4と保護あて紙1の間に配置
されている。
本発明品III 感光性シート包装体の保護あて紙1は第2図に相当
し、緩衝シート体2は第3図に相当し、その層構成は第
13図に相当する。
空隙シート層10は、厚さ0.5mm発泡倍率20倍の発泡ポ
リエチレンシートである。アルミニウム蒸着膜層16は厚
さ400Åに形成されている。二軸延延伸フィルム層17
は、ポリエステル樹脂が用いられ厚さ15μmに形成され
ている。接着層12は、LDPE樹脂が用いられ厚さ15μmに
形成されている。
緩衝シート体2のスリット6は第3図に示すように巾
3mmで長さ17cmに穿設されている。
保護あて紙1は、厚さ200μmのポリプロピレンシー
トで形成されている。
なお、緩衝シート体2は、本発明品I、IIと同様にフ
リー状態で配置されている。
比較品I 比較品は、緩衝シート体2の片側の吸着盤が接触する
部位にのみ2個の穿孔3.3を穿設した他は本発明品IIと
同一である。
従来品I 保護あて紙1は、晒パルプを抄き合せた厚さ450μm
の板紙で形成され、穿孔は穿設されていない。
防湿遮光袋5は、カーボンブラックが3重量%添加さ
れた厚さ70μmのLDPE樹脂フィルム層に、厚さ7μmの
アルミニウム箔及び35g/m2の晒クラフト紙を厚さ15μm
のLDPE樹脂接着層を介して積層したものである。
従来品II 保護あて紙1は、晒パルプを抄き合せた厚さ450μm
の板紙で形成され、本発明品Iの緩衝シート体2の穿孔
3と同様に直径30mmの円形状の穿孔が3個穿設されてい
る。
防湿遮光袋は従来品Iと同一である。
従来品III 保護あて紙1は、厚さ300μmのポリプロピレンシー
トで形成され、本発明品Iの緩衝シート体2の穿孔3と
同様に直径30mmの円形状の穿孔が3個穿設されている。
防湿遮光袋は従来品Iと同一である。
以上において、感光性シートはX線写真フィルムを用
い、それぞれ150枚包装した。
実験結果を第1表に示す。
評価は下記による。
◎…非常に優れている ○…優れている ●…実用限度内 ▲…問題あり、改良必要 ×…実用不可 ※A 擦傷防止性 X線写真フィルムを150枚包装し、段ボールに5箱(7
50枚)入れた後JISZ-0232による振動試験を行った後
に、X線写真フィルムに発生したすり傷から判定。
※B 耐圧縮性 X線写真フィルムを150枚包装し、このボール箱の上
に5kgの重さのシート荷重を2週間かけて放置後、現象
処理を施し圧力による濃度変化(かぶり)を検査。
※C 水分によるかぶり 保護あて紙に設けた開口部からの水分透過によるかぶ
りを前記Bと同一方式で比較検査。
※D 摩擦かぶり Aの試験を施したX線写真シートフィルムを現像処理
し、濃度変化を検査。
※E 吸入空気漏洩性 感光性シート材料を全て排出した感光性シートが無く
なった状態でも吸引系を破損することなく吸入空気漏洩
により感光性シート取出し終了の検出が正確にできるか
を検査。
※F ゴミ発生防止性 X線写真フィルム150枚入りの包装体をボール箱に収
めこれを段ボールに5箱入れJISZ-02321による振動試験
を後に明室装填装置で処理した後ののゴミ付着による現
像阻害によるスポット発生数から判定。
※G 暗室内での緩衝シート体の穿孔位置合せ作業性。
感光性シート材料と穿孔を有する緩衝シート体を保護
あて紙の中に装填した時に吸入空気漏洩を有する穿孔あ
る側を配置させる作業性のし易さ。なお、感光性シート
材料としてシート状感光性樹脂フィルムやシート状印画
紙やシート状リスフィルム、シート状の赤外感光フィル
ム等を用いた時もX線写真フィルムを用いた時と略同様
の結果を得た。
〔発明の効果〕
本発明は、以上のように構成したので、暗室において
も吸着空気の漏洩通路を常に吸着盤の接触部位に位置す
るように発泡シート体を配置させることができる。ま
た、真空吸着機構の真空ポンプの破損防止を保持しつ
つ、感光性シートに圧力かぶり、ガスかぶり、摩擦かぶ
り、擦傷等が発生するのを防止する。また、無塵性を確
保し、感光性シートの取出し終了の検出が正確にでき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の感光性シート包装体の一実施例の斜視
図、第2図は同上他の実施例の斜視図、第3図から第6
図はそれぞれ本発明の緩衝シート体の一実施例の斜視
図、第7図から第14図は同上層構成を示す部分断面図、
第15図は保護あて紙の斜視図である。 1……保護あて紙、2……緩衝シート体 3……穿孔、4……感光性シート 5……遮光袋、6……スリット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空吸着機構とシート材料移送機構とを有
    するシート材料移送装置により給出するようにした感光
    性シートの包装体と共に用いられる密度が0.8g/cm3以下
    の緩衝シート体であって、該真空吸着機構の吸着盤の接
    触部位及び該接触部位と対称な部位にそれぞれ少なくと
    も1個の吸着空気の漏洩通路を設けたことを特徴とする
    感光性シート用緩衝シート体
  2. 【請求項2】多数枚積重した感光性シートと、その最外
    側に位置するシートの少なくとも一方に接触する密度が
    0.8/cm3以下の緩衝シート体と、該シート体の更に外側
    に設けた保護あて紙とを有する感光性シート包装体にお
    いて、該緩衝シート体は真空吸着機構の吸着盤の接触部
    位及び該接触部位と対称な部位にそれぞれ少なくとも1
    個の吸着空気の漏洩通路を設けたことを特徴とする感光
    性シート包装体
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