JPH0833611B2 - 感光性シート用緩衝シート体及び感光性シート包装体 - Google Patents

感光性シート用緩衝シート体及び感光性シート包装体

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JPH0833611B2
JPH0833611B2 JP62109699A JP10969987A JPH0833611B2 JP H0833611 B2 JPH0833611 B2 JP H0833611B2 JP 62109699 A JP62109699 A JP 62109699A JP 10969987 A JP10969987 A JP 10969987A JP H0833611 B2 JPH0833611 B2 JP H0833611B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光に感光するシート材料、例えば、シート状
のX線写真フィルム、リスフィルム、印画紙、PS版、感
光性樹脂フィルム等を真空吸着機構で給出するマガジン
に用いる感光性シート包装体用緩衝シート体及びこの緩
衝シート体を用いた感光性シートの包装体に関する。特
に、シート状のX線写真フィルムやリスフィルム等を明
室下で撮影装置、画像記録装置等に装填するシステムに
用いる明室装填用緩衝シート体及び感光性シートの包装
体に関するものである。なかでも特にシート状の赤外感
光フィルムに適した包装体を提案するものである。
〔従来の技術〕 従来、マガジンに収納した感光性シートを給出するに
は、真空吸着機構を用いて感光性シートを一枚ずつ吸引
して取り出していた。しかし、この方法では感光性シー
トが無くなった状態で、吸着盤がマガジン底部を吸着し
続け、吸引系内に設けられた真空ポンプ等が破損するも
のであった。このため真空ポンプ等の破損を防止する種
々の提案がなされていた。
例えば、実開昭50-127378号公報で提案されているシ
ート状感光材料収納マガジンがあった。このマガジン
は、マガジン底部の吸着盤が接触する位置に該マガジン
底部を貫通しない空気漏洩用の溝状凹部を設けることに
より、吸引系内に大気を流入させるようにして吸引系の
真空ポンプ等の破損を防止するものである。
また、実公昭56-1624号公報で提案されているシート
状感光材料収納マガジンがあった。このマガジンは、マ
ガジン底部の吸着盤が接する位置に、吸着盤の吸着面内
に完全には含まれない大きさを有する、表面に比較的細
かい凸凹を有する部材または表面に植毛された部材から
成る吸入空気漏洩手段を設けたものである。
さらに、第15図に示すような吸着盤が接触する位置に
突孔20を穿設した保護あて紙1を用い、この保護あて紙
1を介してマガジンに収納することも行なわれていた
(実開昭56-7931号公報、実開昭56-40535号公報)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、第1番目の溝状凹部を設けたマガジンは、マ
ガジンの製作に工数がかかり高価となり、また溝状凹部
のあとが感光性シートに濃度むらとして発生するだけで
なく擦傷も発生するという問題があった。
第2番目の吸入空気漏洩手段を設けたマガジンは、吸
入空気漏洩手段の盛り上がりにより感光性シートに圧力
かぶりが発生し、また、吸入空気漏洩手段が剥がれた
り、接着剤がはみ出して感光性シートに付着したり、残
留溶剤や揮発成分等によるかぶりや感光度の増減等の問
題点があった。
また、これらのマガジンを用いる場合は、感光性シー
トの輸送過程において板紙等からなる保護あて紙が用い
られており、輸送中の振動により感光性シートに摩擦か
ぶり、擦傷が発生し、また、板紙中の水分やガスによる
かぶりの発生や板紙表面の繊維が離脱して感光性シート
に付着し現像阻害やスポット故障が発生した。
第3番目の穿孔を施した保護あて紙を介して感光性シ
ートをマガジンに収納するものは、保護あて紙として剛
性の大きい板紙や合成樹脂シート等のシートを用いるの
で穿孔の跡が圧力かぶりとして発生したり、表面から離
脱した繊維や穿孔部分から発生した穿孔くずが感光性シ
ートに付着して現像阻害やスポット故障等が発生すると
いう問題があった。
さらに、この保護あて紙は感光性シートの包装体にお
いても用いられているので、感光性シートの輸送中にお
いても前記穿孔の跡が圧力かぶりとして発生する等の問
題点があった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、以上の問題点を解決するために鋭意研
究し、保護あて紙とは別体であり、かつ吸着空気漏洩手
段を設けた発泡倍率が2〜50倍の発泡シートを具備した
緩衝シート体は、感光性シートを保護すると共に、真空
ポンプの破損防止を保持しつつ感光性シートに悪影響を
与えず非常に好ましいことを見い出した。
ところで、発泡倍率が2〜50倍の発泡シートを具備し
た緩衝シート体は吸着空気漏洩手段が真空ポンプの吸着
盤が接触する位置になるように保護あて紙上で配置され
なければならず、この作業を行うには明室において目視
により吸着空気漏洩手段の位置を確認して行わなければ
ならない。しかし、このように明室において作業を行な
うことは、感光性シートの収納作業が暗室において行な
われることから、作業工程が多くなり感光性シート包装
体の製造効率が悪いものである。また、暗室において作
業するとしても、手で発泡倍率が2〜50倍の発泡シート
を具備した緩衝シート体表面をなぞって吸着空気漏洩手
段を捜さねばならず、極めて作業性の悪いものであっ
た。
本発明者らは、以上の点に鑑みてさらに鋭意研究し本
発明を完成させたもので、発泡倍率が2〜50倍の発泡シ
ートを具備した緩衝シート体に位置合せ手段を設けて暗
室においても容易に配置作業を行なえるようにしたもの
である。
すなわち、本発明の発泡倍率が2〜50倍の発泡シート
を具備した緩衝シート体は、真空吸着機構とシート材料
移送機構とを有するシート材料移送装置により給出する
ようにした感光性シートの包装体と共に用いられる保護
あて紙上に配置される。発泡倍率が2〜50倍の発泡シー
トを具備した緩衝シート体であって、該真空吸着機構の
吸着盤の接触部位に吸着空気漏洩通路を設けかつ側縁部
には手触りで確認できる位置合せ用目印を設けたことを
特徴として構成されている。
また、本発明の感光性シート包装体は、多数枚積重し
た感光性シートと、その最外側に位置する感光性シート
の少なくとも一方に接触する発泡倍率が2〜50倍の発泡
シートを具備した緩衝シート体と、該緩衝シート体の更
に外側に設けた保護あて紙とを有する感光性シート包装
体であって、該緩衝シート体は該真空吸着機構の吸着盤
の接触部位に吸着空気漏洩通路を設けかつ側縁部には手
触りで確認できる位置合せ用目印を有することを特徴と
して構成されている。
発泡倍率が2〜50倍の発泡シートを具備した緩衝シー
ト体(以後、単に緩衝シート体と表示)は、感光性シー
トに接し、接触する感光性シートに水分やガスや圧力や
摩擦等によるかぶりを発生させないためのものである。
この緩衝シート体には位置合せ手段として側縁部に手
触りで確認できる位置合せ用目印が設けられている。こ
の位置合せ用目印は、暗室において吸着空気漏洩手段を
正確に所定位置になるように緩衝シート体を配置するた
めのものである。すなわち、緩衝シート体を手で持った
ときに、触覚により位置合せ用目印の位置を確認できる
ように構成されるものである。従って、位置合せ用目印
は触覚で確認できるものであればよく、その寸法、形状
及び位置は種々採用できる。例えば、角部近傍の周縁に
凹部又は凸部を設けたりする。
前記、吸着空気漏洩通路は穿孔又は凹部で構成されて
いる。この穿孔は、あて紙と緩衝シート体の間に空間を
有する場合は、吸着盤の吸着面内に完全に含まれるもの
であってもよいが、保護あて紙と緩衝シート体を全面接
着する場合は、吸着面内に完全に含まれず一部が吸着面
外に位置するものでなければならない。穿孔の形状は円
形,三角形,正方形,長方形,花形,スリット形,星
形,蛇行スリット形等あらゆる形状が使用可能である。
前記凹部は、穿孔と同様にその形状は問わないが、吸
着盤の吸着面内に完全に含まれず一部が吸着面外に位置
するように形成されなければならない。要するに、穿孔
であっても凹部であっても、吸着盤が何らかの経路で大
気と連通し、大気が吸着盤に流入するように構成されて
いればよい。
本発明に好ましい緩衝シート体は、発泡シート例えば
各種ポリエチレン樹脂及び各種ポリプロピレン樹脂、ポ
リブテン樹脂等のポリオレフィン系樹脂、又はエチレン
−プロピレン共重合体樹脂、エチレン−ブテン共重合体
樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−
アクリル酸エステル共重合体樹脂等のエチレン系共重合
体樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂等のエチレンを主成分
とする共重合体樹脂、プロピレンを主成分とする共重合
体樹脂、あるいはポリアミド樹脂等上述の1又は2種以
上の混合樹脂、ポリウレタン、天然ゴム(ゴムの原液ラ
テックスから製造されるスポンジ状のもの)、SBR等
を、発泡剤を用いてシート状に形成したものである。
本発明が効果的に使用しうる好ましい発泡シートは実
質的にポリスチレン樹脂、高密度、中密度、底密度の各
種ポリエチレン樹脂、直鎖状底密度ポリエチレン(L−
LDPE)樹脂、ポリプロピレン樹脂、プロピレン・エチレ
ン共重合体樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂、
エチレン−アクリル酸エステル共重合体樹脂を主成分と
する熱可塑性樹脂発泡シートである。
特に発泡ポリスチレンシート(発泡ポリスチレンペー
パー)と発泡ポリエチレンシートがコスト、特性の点で
好ましい。
なお、この熱可塑性樹脂には、変性、架橋、放射線照
射樹脂も含まれる。
発泡シートの発泡倍率は、防塵性、クッション性、す
べり特性、機械的強度に対する影響が大きいので製品の
用途にあわせて選択するが、2〜50倍の範囲である。50
倍以上では発泡シート自体の強度低下が大きく、他のフ
ィルムと積層した場合層間剥離の原因となる。2倍以下
では、耐衝撃性特にゲルボテスト強度が低下し、他の特
性も発泡シートとしての効果を失い且つ高価で一般のフ
ィルムに近づく。
緩衝シート体は、発泡倍率が2〜50倍の発泡シートの
単一層であっても、発泡倍率が2〜50倍の発泡シートに
各種フィルムやセロハン、グラシン紙、不織布、合成紙
等の無塵性シートを積層した積層シートであっても、さ
らに多層共押出しで成形された積層シートであってもよ
い。前記各種フィルム及び/又は積層シートの表面が凸
凹状に形成されている緩衝シート体が特に好ましい。特
に無塵性を確保したり、各種の特性を良化させるために
は表面層を無塵性のフレキシブルシートとすることが好
ましい。合成樹脂発泡シートを表面に有する緩衝シート
体の場合は表面層の発泡シートの発泡倍率を2倍未満に
することが防塵のためには好ましい。
前記各種シートを積層して本発明の緩衝シート体を形
成するには、例えば熱接着法(熱板接着法,火炎処理接
着法,熱風加熱接着法,インパルス接着法,超音波接着
法)、接着剤による方法(湿式ラミネート法,乾式ラミ
ネート法,ホットメルトラミネート法,エクストルージ
ョンラミネート法,共押し出しラミネート法)、等が使
われる。
接着剤の代表的なものとして、各種ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブテン樹脂等のポリオレ
フィン系熱可塑性樹脂、エチレン−プロピレン共重合体
樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−
エチルアクリレート共重合体樹脂、エチレン−アクリル
酸共重合体樹脂、アイオノマー樹脂等のエチレン共重合
体樹脂等の熱可塑性樹脂熱溶融型接着剤(エクストルー
ジョンラミネート型接着剤)、その他熱溶融型ゴム系接
着剤等がある。また、溶液状接着剤としては、ウェット
ラミネート型接着剤があり、これは、エマジョン型又は
ラテックス型の接着剤である。エマルジョン型接着剤の
代表例としては、ポリ酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル−エ
チレン共重合体樹脂、酢酸ビニル樹脂とアクリル酸エス
テル共重合体樹脂、酢酸ビニル樹脂とマレイン酸エステ
ル共重合体樹脂、アクリル酸共重合体樹脂、エチレン−
アクリル酸共重合体樹脂等のエマルジョンがある。ラテ
ックス型接着剤の代表例としては、天然ゴム、スチレン
ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエン
ゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)等のゴムラテッ
クスがある。又、ドライラミネート用接着剤としてはポ
リウレタン接着剤等がある。その他、パラフィンワック
ス、マイクロクリスタリンワックス、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重
合体樹脂等をブレンドしたホットメルトラミネート接着
剤、感圧接着剤、感熱接着剤等公知の接着剤を用いるこ
ともできる。エクストルージョンラミネート型ポリオレ
フィン系樹脂接着剤は、より具体的にいえば、各種ポリ
エチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブチレン樹脂
などのポリオレフィン樹脂及びエチレン共重合体(EV
A、EEA、EMA、EAA等)、樹脂の他、L−LDPE樹脂の如
く、エチレンの他に一部他のモノマー(α−オレフィ
ン)を共重合させたもの、Dupont社のサーリン、三井ポ
リケミカル社のハイミラン等のアイオノマー樹脂(イオ
ン共重合体樹脂)及び三井石油化学社の接着性ポリオレ
フィン樹脂であるADMER等も含む。
保護あて紙としては本発明ではあらゆるシート状のも
のを用いることが可能である。然し感光性シートの品質
確保と保護の点から保護あて紙の厚さは200μm以上の
半晒または晒パルプを抄き合わせた原紙か、合成樹脂シ
ートを用いたものが好ましい。
保護あて紙の表面形状は、凸凹筋が平行に形付けられ
ていても絹目その他の凸凹がエンボスされていてもよ
い。さらに穿孔されていてもよい。
特に保護あて紙と緩衝シート体が完全に全面接着され
ない場合は、空気がこの凸凹のすき間を通して緩衝シー
ト体の穿孔から吸着盤に容易に吸入されるので好まし
い。
保護あて紙の形状は吸着盤を用いることが可能ならあ
らゆる形状が使用可能である。例えば、特開昭59-52244
号,特開昭59-86518号,特開昭59-31950号,特開昭59-3
1951号,特開昭59-34535号,特開昭56-40535号等の各公
報に開示されている保護あて紙である。
緩衝シート体及び保護あて紙には各種の添加剤を含ま
せることができる。
添加剤の代表例を以下に記載するが、本発明はこれに
限定されるものではなく、公知のあらゆるものの中から
選択できる。
以上のような緩衝シート体及び保護あて紙を用いて感
光性シートを包装するには、保護あて紙に緩衝シート体
を介して感光性シートを積重し、この状態で防湿遮光袋
に収納したり、又は緩衝シート体が底部に位置する状態
で感光性シート用のマガジンに直接収納して包装する。
そして、上記防湿遮光袋に収納した場合は、防湿遮光袋
を開封し緩衝シート体を底部に位置させた状態で感光性
シートをマガジンに収納し、この状態で真空吸着機構を
用いて感光性シートを取出す。緩衝シート体と保護あて
紙は一体化されていても、粘着テープや接着剤で部分的
に接着されていても、単に保護あて紙の上に緩衝シート
体を置いた状態であってもよい。
〔作用〕
本発明では、セーフライト下において、位置合せ用目
印を手触りで検知し、位置合せ用目印の位置により緩衝
シート体が正常な状態か異常な状態か判断できる。ま
た、吸着空気漏洩通路で真空吸着機構の吸着盤を大気に
連通させ、真空ポンプが破損するのを防止し、かつマガ
ジン収納持及び輸送時においても外部からの圧力を弱め
ること等により圧力かぶりや摩擦かぶりや擦傷等の感光
性シートへの悪影響を防止する。
〔実施例〕
本発明の緩衝シート体及び感光性シート包装体の一実
施例を図面に基づいて説明する。
第1図は緩衝シート体を用いた感光性シート包装体の
斜視図である。
この図において、符号1は保護あて紙で、この保護あ
て紙1は、厚さ450μmの板紙が上側を短辺下側を長辺
とした略「コ」の字状に折曲形成されたものである。こ
の保護あて紙1の底面に、保護シート体2が略全面を被
うように載置されている。この緩衝シート体2は、吸着
空気漏洩通路としての穿孔3が一方の短辺側近傍に3個
穿設されており、この穿孔3が真空吸着機構の吸着盤が
当接する部位になるように載置されている。この穿孔3
は円形に穿設されており、その直径は30mmである。ま
た、この穿設3の近傍の長辺上には位置合せ用目印とし
ての凹部4が穿設されている。
この緩衝シート体2の上面において保護あて紙1に一
部包囲された状態で感光性シート5が積重されている。
そして、この感光性シート5、緩衝シート体2及び保護
あて紙1を防湿遮光袋6で被包している。
第2図は緩衝シート体を用いた感光性シート包装体の
他の実施例の斜視図である。
この例では保護あて紙1は、厚さ450μmの一枚の板
紙を一側面及びこれに続く上面が開口する箱状に形成さ
れている。
緩衝シート体2は第1図の例と同様に保護あて紙1に
載置されているが、吸着空気漏洩通路としての穿孔3は
一方の長辺側近傍に2個穿設され、また位置合せ用目印
としての凹部4は長辺上に穿設されている。そして、穿
孔3が真空吸着機構の吸着盤が当接する部位になるよう
に、即ち保護あて紙1の開口側になるように載置されて
いる。
なお防湿遮光袋6は第1図の例と同様である。第3図
から第6図まではそれぞれ緩衝シート体の他の実施例の
斜視図である。
第3図に示す緩衝シート体2は、吸着空気漏洩通路と
して長辺側近傍に長辺と平行に巾3mmで長さ17cmのスリ
ット7が穿設され、位置合せ用目印としての凹部4がス
リット7の端部近傍の短辺上に穿設されたものである。
第4図に示す緩衝シート体2は、吸着空気漏洩通路と
しての縦2.5cmで横3cmの楕円形の穿孔3が長辺側近傍に
3個穿設され、位置合せ用目印としての直径2cmの半円
形の凹部4が穿孔3近傍の短辺上に穿設されたものであ
る。
第5図に示す緩衝シート体2は、吸着空気漏洩通路と
しての巾3mmで長さ15cmのスリット7が短辺側近傍に短
辺と平行に穿設され、位置合せ用目印としての直径2cm
の半円状の凸部8がスリット7の端部近傍の長辺上に形
成されている。
第6図に示す緩衝シート体2は、吸着空気漏洩通路と
しての縦2.5cmで横3cmの楕円形の穿孔3と直径3cmの円
形の穿孔3が短辺側近傍に2個穿設され、位置合せ用目
印としては長辺上に直径2cmの半円形の凹部4が2個穿
設されるとともに他方の長辺上に凸部8が1個形成され
ている。
第7図から第14図は緩衝シート体の層構成の例を示す
部分断面図である。
第7図の緩衝シート体2は、発泡シート10のみから成
るものである。
第8図の緩衝シート体2は、発泡シート10の表面にフ
レキシブルシート11が直接積層されている。
第9図の緩衝シート体2は発泡シート10に接着層12を
介してフレキシブルシート11が積層されている。
第10図の緩衝シート体2は、発泡シート10の両面に接
着層12を介してフレキシブルシート11が積層されてい
る。
第11図の緩衝シート体2は発泡シート10の感光性シー
ト5と接する側にHDPE樹脂フィルム層13とL−LDPE樹脂
フィルム層14からなる2層共押出しフィルム層15が接着
層12を介して積層されている。
第12図の緩衝シート体2は、発泡シート10の両側にHD
PE樹脂フィルム層13とL−LDPE樹脂フィルム層14からな
る2層共押出しフィルム層15が接着層12を介して積層さ
れている。
第13図の緩衝シート体2は発泡シート10にアルミニウ
ム真空蒸着膜16を形成した二軸延伸熱可塑性樹脂フィル
ム層17が接着層12を介して積層されている。
第14図の緩衝シート体は低発泡倍率の発泡シート10a
を感光性シートと接する側に保護あて紙1と接する側に
高発泡倍率の発泡シート10bの2層を同時共押出しした
ものである。
次に、本発明品I、II、III、比較品I、従来品I、I
I、IIIの特性を比較した実験結果について説明する。
本発明品I 感光性シート包装体は第1図に相当し、緩衝シート体
の層構成は第12図に相当する。
発泡シート10は厚さ1mm発泡倍率30倍の発泡ポリエチ
レンシートである。HDPE樹脂フィルム層13は、カーボン
ブラック3重量%、オレイン酸アミド系滑剤0.05重量%
添加されたHDPE樹脂で厚さ25μmに形成されている。L
−LDPE樹脂フィルム層14はカーボンブラック3重量%、
オレイン酸アミド系滑剤0.05重量%添加されたエチレン
と4メチルペンテン−1の共重合体樹脂で厚さ25μmに
形成されている。接着層12はLDPE樹脂が用いられ厚さ15
μmに形成されている。
緩衝シート体2の穿孔は、第1図に示すように、直径
30mmの円形状に3個穿設されている。
また、位置合せ用目印の凹部4は直径20mmの半円形状
に穿設されている。
保護あて紙1は、晒パルプを抄き合せた厚さ400μm
の板紙で形成されている。
防湿遮光袋6は厚さ7μmのアルミニウム箔の両側に
厚さ15μmのLDPE樹脂接着層を介してカーボンブラック
3重量%,オレイン酸アミド系滑剤0.1%重量%添加し
た厚さ50μmのL−LDPE樹脂フィルム層を積層したもの
である。
なお緩衝シート体2は保護あて紙1に固着されずにフ
リーの状態で感光性シート5と保護あて紙1の間に配置
されている。
本発明品II 感光性シート包装体は第2図に相当し、緩衝シート体
2の層構成は本発明品Iと同一である。
緩衝シート体2の穿孔3は、第2図に示すように、直
径30mmの円形状に2個穿設されている。また位置合せ用
目印の凹部4は直径20mmの半円形状に穿設されている。
保護あて紙1及び防湿遮光袋6は本発明品Iと同一であ
る。
なお緩衝シート体2は保護あて紙1に固着されずにフ
リーの状態で感光性シート5と保護あて紙1の間に配置
されている。
本発明品III 感光性シート包装体の保護あて紙は第2図に相当し、
緩衝シート体2は第3図に相当し、その層構成は第13図
に相当する。
発泡シート10は、厚さ0.5mm発泡倍率20倍の発泡ポリ
エチレンシートである。アルミニウム蒸着膜層16は厚さ
400Åに形成されている。二軸延伸フィルム層17は、ポ
リエステル樹脂フィルムが用いられ厚さ15μmに形成さ
れている。接着層12は、LDPE樹脂が用いられ厚さ15μm
に形成されている。
緩衝シート体2のスリット7は第3図に示すように巾
3mmで長さ17cmに穿設されている。また位置合せ用目印
の凹部4は直径20mmの半円形状に穿設されている。
保護あて紙1は、厚さ200μmのポリプロピレンシー
トで形成されている。
なお、緩衝シート体2は、本発明品I、IIと同様にフ
リー状態で配置されている。
比較品I 比較品は、緩衝シート体2に位置合せ用目印の凹部4
が穿設されていない他は本発明品IIと同一である。
従来品I 保護あて紙1は、晒パルプを抄き合せた厚さ450μm
の板紙で形成され、穿孔穿設されていない。
防湿遮光袋6は、カーボンブラックが3重量%添加さ
れた厚さ70μmのLDPE樹脂フィルム層に、厚さ7μmの
アルミニウム箔及び35g/m2の晒クラフト紙を厚さ15μm
のLDPE樹脂接着層を介して積層したものである。
従来品II 保護あて紙1は、第15図に相当する晒パルプを抄き合
せた厚さ450μmの板紙で形成され、本発明品Iの緩衝
シート体2の穿孔3と同様に直径30mmの円形状の穿孔が
4個穿設されている。
防湿遮光袋は従来品Iと同一である。
比較品II 保護あて紙1は、厚さ300μmのポリプロピレン樹脂
シートで形成され、本発明品Iの緩衝シート体2の穿孔
3と同様に直径30mmの円形状の穿孔が3個穿設されてい
る。
防湿遮光袋は従来品Iと同一である。
以上において、感光性シートとしてはX線写真フィル
ムを用い、それぞれ150枚包装した。
実験結果を第1表に示す。
評価は下記による。
◎…非常に優れている ○…優れている ●…実用限度内 ▲…問題あり、改良必要 ×…実用不可 ※A 擦傷防止性 シート状X線写真フィルムを150枚包装し、段ボール
に5箱(750枚)入れた後JIS Z−0232による振動試験を
行った。その結果、シート状X線写真フィルムに発生し
たすり傷から判定。
※B 耐圧縮性 シート状X線写真フィルムを150枚包装し、このボー
ル箱の上に5kgの重さのシート荷重を2週間かけて放置
後、現像処理を施し圧力による濃度変化(かぶり)を検
査。
※C 水分によるかぶり 保護あて紙に設けた開口部からの水分透過によるかぶ
りを前記Bと同一方法で比較検査。
※D 摩擦かぶり Aの試験を施したX線写真シートフィルムを現像処理
し、濃度変化を検査。
※E 吸入空気漏洩性 感光性シート材料を全て排出した感光性シートが無く
なった状態でも吸引系を破損することなく吸入空気漏洩
により感光性シート取出し終了の検出が正確にできるか
を検査。
※F ゴミ発生防止性 シート状X線写真フィルム150枚入りの包装体をボー
ル箱に収めこれを段ボールに5箱入れJIS Z−0232によ
る振動試験を行なった後、明室装填装置で処理した。こ
の時のゴミ付着による現像阻害によるスポット発生数か
ら判定。
※G 暗室内での緩衝シート体の穿孔位置合せ作業性。
感光性シート材料と穿孔を有する緩衝シート体を保護
あて紙の中に装填した時に吸入空気漏洩を有する穿孔あ
る側を配置させる作業性のし易さ。なお、感光性シート
としてシート状感光性樹脂フィルムやシート状印画紙や
シート状リスフィルム、シート状の赤外感光フィルム等
等を用いた時もシート状X線写真フィルムを用いた時と
略同様の結果を得た。
〔発明の効果〕
本発明は、以上のように構成したので、暗室において
も緩衝シート体を正確かつ容易に配置させることができ
る。また、真空吸着機構の真空ポンプの破損防止を保持
しつつ、感光性シートに圧力かぶり、ガスかぶり、摩擦
かぶり、擦傷等が発生するのを防止する。また、無塵性
を確保し、感光性シートの取出し終了の検出が正確にで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の感光性シート包装体の一実施例の斜視
図、第2図は同上他の実施例の斜視図、第3図から第6
図はそれぞれ本発明の緩衝シート体の一実施例の斜視
図、第7図から第14図は同上層構成を示す部分断面図、
第15図は従来品の保護あて紙の斜視図である。 1……保護あて紙、2……緩衝シート体 3……穿孔、4……位置合せ用目印の凹部 5……感光性シート、6……遮光袋 7……スリット、8……位置合せ用目印の凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 3/00 565 M

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空吸着機構とシート材料移送機構とを有
    するシート材料移送装置により給出するようにした感光
    性シートの包装体と共に用いられる保護あて紙上に配置
    される、発泡倍率が2〜50倍の発泡シートを具備した緩
    衝シート体であって、該真空吸着機構の吸着盤の接触部
    位に吸着空気漏洩通路を設けかつ側縁部には手触りで確
    認できる位置合せ用目印を設けたことを特徴とする感光
    性シート用緩衝シート体
  2. 【請求項2】多数枚積重した感光性シートと、その最外
    側に位置する感光性シートの少なくとも一方に接触する
    発泡倍率が2〜50倍の発泡シートを具備した緩衝シート
    体と、該緩衝シート体の更に外側に設けた保護あて紙と
    を有する感光性シート包装体であって、該緩衝シート体
    は該真空吸着機構の吸着盤の接触部位に吸着空気漏洩通
    路を設けかつ側縁部には手触りで確認できる位置合せ用
    目印を有することを特徴とする感光性シート包装体
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