JP2769847B2 - 感光物質用包装材料 - Google Patents

感光物質用包装材料

Info

Publication number
JP2769847B2
JP2769847B2 JP1101009A JP10100989A JP2769847B2 JP 2769847 B2 JP2769847 B2 JP 2769847B2 JP 1101009 A JP1101009 A JP 1101009A JP 10100989 A JP10100989 A JP 10100989A JP 2769847 B2 JP2769847 B2 JP 2769847B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
resin film
thermoplastic resin
modulus
young
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1101009A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02278255A (ja
Inventor
睦男 赤尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP1101009A priority Critical patent/JP2769847B2/ja
Priority to EP90103474A priority patent/EP0384472B1/en
Priority to DE69031395T priority patent/DE69031395T2/de
Publication of JPH02278255A publication Critical patent/JPH02278255A/ja
Priority to US07/856,480 priority patent/US5234750A/en
Priority to US08/086,130 priority patent/US5426141A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2769847B2 publication Critical patent/JP2769847B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は写真感光材料を包装する包装材料に関するも
のである。
〔従来の技術〕 写真感光材料のように光に曝されるとその品質価値を
失うものについては、光を完全に遮る包装材料が使用さ
れている。この包装材料には上記遮光性のほかピンホー
ルを生ぜず密封性、防湿性、ガスバリヤ性を有し、十分
な物理強度とスタチック(火花放電)防止性を有する等
の諸性質が必要である。
従来、写真感光材料用包装材料としては、アルミニウ
ム箔の両面にフレキシブルシート又はカーボンブラック
入のLDPE樹脂フィルムを積層した包装材料や、1重量%
以上の遮光性物質と50重量%以上のL−LDPE樹脂を含む
遮光性フィルムを積層した包装材料であった。例えば、
第5図に示すように、遮光性物質を含むポリエチレン樹
脂フィルム7aに、二軸延伸ナイロン樹脂フィルム8にア
ルミニウム真空蒸着膜9を施したアルミニウム真空蒸着
二軸延伸ナイロン樹脂フィルム10を接着剤層5を介して
積層した包装材料である。
しかし、これらの包装材料は重量のあるシャープなエ
ッジを有するロール状及びシート状の写真感光材料用の
包装材料として用いた場合、ピンホールや、シャープな
エッジにより遮光フィルムが伸ばされ薄くなるため、遮
光不足となって光カブリが発生するため高価な二重袋と
して用いなければならなかった。
また、アルミニウム箔の両面に遮光性L−LDPE樹脂フ
ィルムを積層した包装材料(特開昭60−189438号公報)
もあったが、この包装材料も二重袋として用いなければ
品質を保持できなかった。
そこで、一重袋で品質を確保できる包装材料として、
L−LDPE樹脂フィルムとポリプロピレン樹脂フィルム等
の二層共押出しフィルムを有する包装材料を提案した
(特開昭62−18548号公報)。例えば、第6図に示すよ
うに、遮光性物質を含むHDPE樹脂フィルム11aと遮光性
物質を含むL−LDPE樹脂フィルム12aとからなる遮光性
二層共押出しフィルム13aにアルミニウム真空蒸着二軸
延伸ナイロン樹脂フィルム10を接着剤層5を介して積層
した包装材料があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来の遮光性二層共押出しフィルムを有する
包装材料は、輸出や国内長距離の輸送中の振動、衝撃
や、宅急便、航空便等のように落下や放りなげされる荷
扱いの悪化や、ボール箱や段ボール箱との空間による衝
撃強度の増加等により、シート状の場合はシャープなエ
ッジやコーナー部によりピンホールや遮光層の肉薄化、
ロール状の場合もシャープなエッジや巻芯のコーナー等
による切断やピンホールや摩耗により遮光性や防湿性の
確保ができなかった。
本発明は以上の問題点を解決し、長期に亘る輸送状態
にあっても、遮光性、防湿性等を完全に確保できる写真
感光材料用包装材料を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するためになされたもので、
遮光性物質を含みヒートシール性を有するヒートシール
熱可塑性樹脂フィルムと、ヤング率が60kg/mm2以上の高
ヤング率熱可塑性樹脂フィルムと、遮光性物質を含む低
ヤング率熱可塑性樹脂フィルムと、ヤング率が60kg/mm2
以上の高ヤング率熱可塑性樹脂フィルムとが順次積層さ
れ、前記低ヤング率熱可塑性樹脂フィルムのヤング率が
いずれの高ヤング率熱可塑性樹脂フィルムのヤング率よ
りも10%以上小さいことを特徴として構成されている。
高ヤング率熱可塑性樹脂フィルムは、ヤング率(ISO
R 1184−1970、以下同様)が約60kg/mm2以上、好ま
しくは80kg/mm2以上、特に好ましくは100kg/mm2以上で
ある。
低ヤング率熱可塑性樹脂フィルムは、ヤング率が高ヤ
ング率熱可塑性樹脂フィルムのヤング率より10%以上、
好ましくは20%以上、特に好ましくは30%以上小さい。
また、高ヤング率熱可塑性樹脂フィルムは、2つの高
ヤング率熱可塑性樹脂フィルムを合わせた厚さがフィル
ム総厚の5〜90%、好ましくは10〜80%、特に好ましく
は20〜70%である。
高ヤング率熱可塑性樹脂フィルムとしては、各種ポリ
アミド樹脂(ナイロン−6、ナイロン−66、ナイロン−
12、ナイロン−11、ナイロン−610、ナイロン−6/66
等)、各種ポリエステル樹脂、各種ポリプロピレン樹脂
(プロピレン・αオレフィン共重合体樹脂も含む)、密
度0.940g/cm3以上のポリエチレン樹脂(エチレン・αオ
レフィン共重合体樹脂も含む)、ポリスチレン樹脂等か
らなるフィルムで、無延伸でも一軸又は二軸分子配向
(含む一軸延伸又は二次延伸)いずれでもよい。
低ヤング率熱可塑性樹脂フィルムとしては、密度0.94
0g/cm3未満、好ましくは0.930g/cm3以下のモポリエチレ
ン機能、密度0.940g/cm3未満、好ましくは0.930g/cm3
下のエチレン・αオレフィン共重合体樹脂、エチレン・
アクリル酸エステル共重合体樹脂(エチレン・アクリル
酸エチル共重合体樹脂、エチレン・アクリル酸メチル共
重合体樹脂等)、超低密度ポリエチレン樹脂、エチレン
・酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン・アクリル酸共重
合体樹脂、アイオノマー樹脂、接着性ポリオレフィン樹
脂(グラフト変性ポリオレフィン樹脂等の1つ以上を含
む。)フィルムであり、好ましくはこれらを50%以上含
むフィルムである。
ヒートシール熱可塑性樹脂フィルムとしては、各種ポ
リオレフィン樹脂{低・中・高密度ホモポリエチレン樹
脂、超低密度ポリエチレン樹脂、エチレン・αオレフィ
ン共重合体樹脂、ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン
・αオレフィン共重合体樹脂、エチレン・酢酸ビニル共
重合体樹脂、エチレン・エチルアクリレート共重合体樹
脂、エチレン・アクリル酸共重合体樹脂、アイオノマー
樹脂、接着性ポリオレフィン樹脂(酸変性ポリオレフィ
ン樹脂)}等の1つ以上を含むヒートシール性を有する
フィルムである。特にエチレン・αオレフィン共重合体
樹脂を10重量%以上とカーボンブラックや金属粉末等の
遮光性物質を1重量%〜10重量%含む遮光性ポリオレフ
ィン樹脂フィルムがヒートシール適性、経時ヒートシー
ル強度、物理強度等が優れているので好ましい。
熱可塑性樹脂フィルム等に添加する遮光性物質の例を
以下に示す。
(1) 無機化合物 A.酸 化 物 …シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チ
タン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アン
チモン、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライ
ト、酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン、アルミナ繊
維 B.水酸化物 …水酸化アルミニウム、水酸化マグネシ
ウム、塩基性炭酸マグネシウム C.炭 酸 塩 …炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
ドロマイト、ドーソナイト D.(亜)硫酸塩…硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸
アンモニウム、亜硫酸カルシウム E.ケイ酸塩 …タルク、クレー、マイカ、アスベス
ト、ガラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケイ
酸カルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト F.炭 素…カーボンブラック、グラファイト、炭
素繊維、炭素中空球 G.そ の 他 …鉄粉、銅粉、鉛粉、錫粉、ステンレス
粉、パール顔料、アルミニウム粉、硫化モリブデン、ポ
ロン繊維、炭化ケイ素繊維、黄銅繊維、チタン酸カリウ
ム、チタン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バ
リウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、アルミ
ニウムペースト (2) 有機化合物 木粉(松、樫、ノコギリクズなど)、殻繊維(アーモ
ンド、ピーナッツ、モミ殻など)、着色した各種の繊維
例えば木綿、ジュート、紙細片、セロハン片、ナイロン
繊維、ポリプロピレン繊維、デンプン、芳香族ポリアミ
ド繊維 これらの遮光性物質の中で、不透明化する無機化合物
が好ましく、特に、耐熱性、耐光性が優れ比較的不活性
な物質である、光吸収性のカーボンブラックと窒化チタ
ンとグラファイトが好ましい。
特に好ましいカーボンブラックの原料による分類例を
あげるとガスブラック、ファーネスブラック、チャンネ
ルブラック、アントラセンブラック、アセチレンブラッ
ク、ケッチェンカーボンブラック、サーマルブラック、
ランプブラック、油煙、松煙、アニマルブラック、ベジ
タブルブラック等がある。本発明では、遮光性、コス
ト、物性向上の目的ではファーネスカーボンブラックが
好ましく、高価であるが帯電防止効果を有する遮光性物
質としては、アセチレンカーボンブラック、変性副生カ
ーボンブラックであるケッチェンカーボンブラックが好
ましい。必要により前者と後者を必要特性に従ってミッ
クスすることも好ましい。
遮光性物質を配合する形態は種々あるが、マスターバ
ッチ法がコスト、作業場の汚染防止等の点で好ましい。
特公昭40−26196号公報では有機溶媒に溶解した重合体
の溶液中にカーボンブラックを分散せしめて、重合体−
カーボンブラックのマスターバッチをつくる方法を、特
公昭43−10362号公報にはカーボンブラックをポリエチ
レンに分散してマスターバッチをつくる方法を述べてい
る。
本発明の写真感光材料用包装材料として使用する上
で、カブリの発生が少なく、感光度の増減の発生が少な
く、遮光能力が大きく、カーボンブラックの固り(ブ
ツ)の発生やフィッシュアイ等フィルム中にピンホール
が発生しにくい点で、カーボンブラックの中でも特にpH
6.0〜9.0、平均粒子径10〜120μm、揮発成分が2.0%以
下、吸油量が50ml/100g以上のファーネスカーボンブラ
ックが好ましい。
遮光性物質の添加量は、物理強度、ヒートシール性、
経済性、遮光能力等のバランスから0.01〜30重量%、好
ましくは0.5〜15重量%、特に好ましくは1.0〜8重量%
である。これらの添加剤は熱可塑性樹脂フィルムの種
類、厚さ、遮光能力の必要度によって選択される。いず
れにしても写真感光材料用包装材料としては、光を完全
に遮断する必要がある。高ヤング率熱可塑性樹脂フィル
ムには必ずしも添加する必要はない。
写真感光材料用包装材料を構成する各フィルムにフィ
ルム成形性、ブロッキング防止等のために滑剤を添加す
ることができる。
写真感光材料に悪影響を与えない市販の代表的滑剤名
と製造メーカー名を以下に記載する。
(1) シリコーン系滑剤; 各種グレードのジメチルポリシロキサン及びその変性
物(信越シリコーン、東レシリコーン) (2) オレイン酸アミド系滑剤; アーモスリップCP(ライオン・アクゾ)、ニュートロ
ン(日本精化)、ニュートロンE−18(日本精化)、ア
マイドO(日東化学)、アルフロ−E−10(日本油
脂)、ダイヤミッドO−200(日本化成)、ダイヤミッ
ドG−200(日本化成)等 (3) エルカ酸アミド系滑剤; アルフロ−P−10(日本油脂)等 (4) ステアリン酸アミド系滑剤; アルフロ−S−10(日本油脂)、ニュートロン2(日
本精化)、ダイヤミッド200(日本化成)等 (5) ビス脂肪酸アミド系滑剤; ビスアマイド(日本化成)、ダイヤミッド200ビス
(日本化成)、アーモワックスEBS(ライオン・アク
ゾ)等 (6) アルキルアミン系滑剤; エレクトロストリッパ−TS−2、エレクトロストリッ
パ−TS−3(花王石鹸)等 (7) 炭化水素系滑剤; 流動パラフィン、天然パラフィン、マイクロワック
ス、合成パラフィン、ポリエチレンワックス、ポリプロ
ピレンワックス、塩素化炭化水素、フルオロカルボン等 (8) 脂肪酸系滑剤; 高級脂肪酸(C12以上が好ましい)、オキシ脂肪酸等 (9) エステル系滑剤; 脂肪酸の低級アルコールエステル、脂肪酸の多価アル
コールエステル、脂肪酸のポリグリコールエステル、脂
肪酸の脂肪アルコールエステル等 (10) アルコール系滑剤; 多価アルコール、ポリグリコール、ポリグリセロール
等 (11) 金属石けん; ラウリン酸、ステアリン酸、リシノール酸、ナフテン
酸、オレイン酸等の高級脂肪酸とLi、Mg、Ca、Sr、Ba、
Zn、Cd、Al、Sn、Pb等の金属との化合物 その他、本発明では必要により各種添加剤を用いるこ
とができる。
次に、添加剤の代表例を以下に記載するが、本発明は
これに限定されるものではなく、公知のあらゆるものの
中から選択できる。
(添加剤種類) (代 表 例) (1) 可 塑 剤;フタル酸エステル、グリコールエ
ステル、脂肪酸エステル、リン酸エステル等 (2) 安 定 剤;鉛系、カドミウム系、亜鉛系、ア
ルカリ土類金属系、有機スズ系等 (3) 可 燃 剤;燐酸エステル、ハロゲン化燐酸エ
ステル、ハロゲン化物、無機物、含燐ポリオール等 (4) 充 填 剤;アルミナ、カオリン、クレー、炭
酸カルシウム、マイカ、タルク、酸化チタン、シリカ等 (5) 補 強 剤;ガラスロービング、金属繊維、ガ
ラス繊維、ガラスミルドファイバー、炭素繊維等 (6) 発 泡 剤;無機発泡剤(炭酸アンモニア、重
炭酸ソーダ)、有機発泡剤(ニトロソ系、アゾ系)等 (7) 加 硫 剤;加硫促進剤、促進助剤等 (8) 劣化防止剤;紫外線吸収剤、酸化防止剤、金属
不活性化剤、過酸化物分解剤等 (9) カップリンク剤;シラン系、チタネート系、ク
ロム系、アルミニウム系等 (10) 各種の熱可塑性樹脂、ゴム等 (11) 造 核 剤;有機造核剤(ジベンジリデンソル
ビトール化合物等)、無機造核剤(炭酸カルシウム等)
等 本発明に係る写真感光材料用包装材料を用いて包装す
る写真感光材料の代表例を以下に示す。
*ハロゲン化銀写真感光材料(レントゲン写真フィル
ム、印刷用フィルム、白黒及びカラー印画紙、カラーフ
ィルム、印刷用マスター紙、DTR感光材料、電算写植フ
ィルム及びペーパー、マイクロフィルム、映画用フィル
ム、自己現像型写真感光材料、直接ポジ型フィルム及び
ペーパー等) *ジアゾニウム写真感光材料(4−モルフォリノベンゼ
ンジアゾニウムマイクロフィルム、マイクロフィルム、
複写用フィルム、印刷用版材等) *アジド、ジアジド系写真感光材料(パラアジドベンゾ
エート、4,4′ジアジドスチルベン等を含む感光材料、
例えば複写用フィルム、印刷用版材等) *キノンジアジド系写真感光材料(オルソーキノンジア
ジド、オルソーナフトキノンジアジド系化合物、例えば
ベンゾキノン(1,2)−ジアジド−(2)−4−スルフ
ォン酸フェニルエーテル等を含む感光材料、例えば印刷
用版材、複写用フィルム、密着用フィルム等) 〔作用〕 本発明の写真感光材料用包装材料では、ヒートシール
熱可塑性樹脂フィルムが帯電防止性、遮光性、ブロッキ
ング防止性、ヒートシール性を優れたものにし、遮光性
物質を含む低ヤング率熱可塑性樹脂フィルムが耐ピンホ
ール性、2つの高ヤング率熱可塑性樹脂フィルムの接
着、引裂き強度や衝撃穴あけ強度やゲルボテスト強度等
の物理強度、遮光性、帯電防止性を優れたものにし、2
つの高ヤング熱可塑性樹脂フィルムが内、外からの衝撃
や振動や突刺し等の力に対し、遮光性物質を含む低ヤン
グ熱可塑性樹脂フィルムを保護し、包装材料全体として
必要特性を総て確保できるようにしている。
〔実施例〕
本発明の写真感光材料用包装材料の実施例を第1図か
ら第4図に基づいて説明する。
第1図からは第4図は、写真感光材料用包装材料の層
構成を示す部分断面図である。
第1図に示す写真感光材料用包装材料は、第1高ヤン
グ率熱可塑性樹脂フィルム1と、遮光性物質を含む低ヤ
ング率熱可塑性樹脂フィルム2aと、遮光性物質を含む第
2高ヤング率熱可塑性樹脂フィルム3aと、遮光性物質を
含むヒートシール熱可塑性樹脂フィルム4aとを直接この
順番で積層した構成である。
第2図に示す写真感光材料用包装材料は、遮光性物質
を含む第1高ヤング率熱可塑性樹脂フィルムを用いた他
は第1図に示す写真感光材料用包装材料と同一である。
第3図に示す写真感光材料用包装材料は、第1図に示
す写真感光材料用包装材料において、第1高ヤング率熱
可塑性樹脂フィルム1に遮光性物質を含む接着剤層5aを
介してフレキシブルシート6を積層した構成である。
第4図に示す写真感光材料用包装材料は、第2図に示
す写真感光材料用包装材料において、遮光性物質を含む
接続剤層5aを介してフレキシブルシート6を積層した構
成である。
次に、本発明品I〜IV、従来品I〜IIIの特性を比較
した実験結果について説明する。
本発明品I 層構成は第1図に相当する。
第1高ヤング率熱可塑性樹脂フィルム1は、厚さが15
μmのナイロン6樹脂フィルムを用いた。
遮光性物質を含む低ヤング率熱可塑性樹脂フィルム2a
は、ファーネスカーボンブラック4重量%、MFRが2.4g/
10分、密度が0.923g/cm3のLDPE樹脂6重量%、MFRが2.1
g/10分、密度が0.920g/cm3のエチレン・4メチルペンテ
ン−1共重合体樹脂30重量%、接着性樹脂(エチレン変
性樹脂である三井石油化学製アドマー)60重量%からな
る厚さ30μmのフィルムを用いた。
第2高ヤング率熱可塑性樹脂フィルム3aは、MFRが0.4
g/10分、密度が0.954g/cm3のHDPE樹脂92.5重量%、MFR
が2.4g/10分、密度が0.923g/cm3のLDPE樹脂4.5重量%、
ファーネスカーボンブラック3重量%からなる厚さ30μ
mのフィルムを用いた。
ヒートシール熱可塑性樹脂フィルム4aは、MFRが4.0g/
10分、密度が0.925g/cm3のエチレン・オクテン−1共重
合体樹脂74.95重量%、エルカ酸アミド0.05重量%、MFR
が1.1g/10分、密度が0.954g/cm3のHDPE樹脂が15重量
%、LDPE樹脂が6重量%、ファーネスカーボンブラック
が4重量%より成る厚さ25μmのフィルムを用いた。
そして、以上の各フィルムは四層共押出しインフレー
ションフィルムとなっている。
本発明品II 層構成は第3図に相当する。
接着剤層5aとして、MFRが5.1g/10分、密度が0.919g/c
m3でカーボンブラックを3重量%含む厚さ20μmのLDPE
樹脂エクストルージョンラミネート接着剤層を用いた。
フレキシブルシート6として、厚さ400Åのアルミニ
ウム真空蒸着膜を施した厚さ12μmのアルミニウム真空
蒸着二軸延伸ポリエステル樹脂フィルムを二軸延伸ポリ
エステル樹脂フィルムが最外表面となるようにして用い
た。
第1高ヤング率熱可塑性樹脂フィルム1、低ヤング率
熱可塑性樹脂フィルム2a、第2高ヤング率熱可塑性樹脂
フィルム3a及びヒートシール熱可塑性樹脂フィルム4aは
本発明品Iと同一である。
本発明品III 層構成は第2図に相当する。
第1高ヤング率熱可塑性樹脂フィルム1aとして、MFR
が0.4g/10分、密度が0.954g/cm3のHDPE樹脂92.5重量
%、MFRが2.4g/10分、密度が0.923g/cm3のLDPE樹脂4.5
重量%、アルミニウム粉末3重量%からなる厚さ15μm
のフィルムを用いた。
低ヤング率熱可塑性樹脂フィルム2a、第2高ヤング率
熱可塑性樹脂フィルム3a及びヒートシール熱可塑性樹脂
フィルム4aは本発明品Iと同一である。
本発明品IV 層構成は第4図に相当する。
フレキシブルシート6は、坪量35g/m2のアクリルアマ
イド樹脂を2重量%添加した紙力増強晒クラフト紙を用
いた。
接着剤層5aは、MFRが5.1g/10分、密度が0.919g/cm3
酸化チタンを3重量%含む厚さ20μmのLDPE樹脂エクス
トルージョンラミネート接着剤層を用いた。
第1高ヤング率熱可塑性樹脂フィルム1a、低ヤング率
熱可塑性樹脂フィルム2a、第2高ヤング率熱可塑性樹脂
フィルム3a及びヒートシール熱可塑性樹脂フィルム4a
は、本発明品IIIと同一である。
従来品I 層構成は第5図に相当する。
遮光性物質を含むポリエチレン樹脂フィルム7aは、MF
Rが2.4g/10分、密度が0.923g/cm3のLDPE樹脂97重量%、
ファーネスカーボンブラック3重量%からなる厚さ70μ
mの遮光性LDPE樹脂インフレーションフィルムを用い
た。
アルミニウム真空蒸着二軸延伸ポリエステル樹脂フィ
ルム10及び接着剤層5は本発明品IIと同一である。但し
接着剤層中には本発明品IIとは異なりカーボンブラック
は含まない。
従来品II 層構成は第5図に相当する。
遮光性物質を含むポリエチレン樹脂フィルム7aは、MF
Rが2.1g/10分、密度が0.920g/cm3の低圧法エチレン・4
メチルペンテン−1共重合体樹脂89.85重量%、ブロッ
キング防止剤としてエルカ酸アミド0.05重量%、合成シ
リカ0.1重量%、MFRが2.4g/10分、密度が0.923g/cm3
高圧法分岐状低密度ホモポリエチレン樹脂6重量%、フ
ァーネスカーボンブラック4重量%(カーボンブラック
濃度40%のLDPE樹脂マスターバッチを10重量%使用)か
らなる厚さ20μmの熱可塑性樹脂フィルムを用いた。
アルミニウム真空蒸着二軸延伸ポリエステル樹脂フィ
ルム6及び接着剤層7は本発明品IIと同一である。但し
接着剤層中には本発明品IIとは異なりカーボンブラック
は含まない。
従来品III 層構成は第6図に相当する。
遮光性二層共押出しインフレーションフィルム13a
は、遮光性物質を含むHDPE樹脂フィルム11aに、MFRが0.
4g/10分、密度が0.964g/cm3、ヤング率が150kg/mm2のHD
PE樹脂97重量%とファーネスカーボンブラック3重量%
とからなる厚さ30μmの遮光性HDPE樹脂フィルムを用
い、遮光性物質を含むL−LDPE樹脂フィルム12aに、MFR
が2.1g/10分、密度が0.920g/cm3の低圧法のエチレン・
4メチルペンテン−1共重合体樹脂89.85重量%、ブロ
ッキング防止剤としてエルカ酸アミド0.05重量%、合成
シリカ0.1重量%、MFRが2.4g/10分、密度が0.923g/cm3
の高圧法分岐状低密度ホモポリエチレン(以後LDPEと表
示)樹脂6重量%、ファーネスカーボンブラック4重量
%(カーボンブラック濃度40%のLDPE樹脂マスターバッ
チを10重量%使用)からなる厚さ20μmの熱可塑性樹脂
フィルムを用いた。
アルミニウム真空蒸着二軸延伸ポリエステル樹脂フィ
ルム10及び接着剤層5は本発明品IIと同一である。但し
接着剤層中には本発明品IIとは異なりカーボンブラック
は含まない。
本発明品I〜IV、従来品I〜IIIの特性を比較した結
果を第1表に示す。
〔発明の効果〕 本発明は以上のように構成することにより、引裂き強
度、抗張力、ヒートシール強度、破裂強度等相反する物
理特性が優れているので、シート状又はロール状のエッ
ジがシャープな重量製品を包装しても遮光性フィルムが
伸ばされ薄くなって遮光能力が低下して光カブリを生じ
たり、ピンホール等が生じることなく遮光性、防湿性等
を確保できる。
【図面の簡単な説明】 第1図から第4図は本発明の包装材料の実施例の層構成
を示す部分断面図、第5図及び第6図は従来例の層構成
を示す部分断面図である。 1、1a……第1高ヤング率熱可塑性樹脂フィルム 2a……低ヤング率熱可塑性樹脂フィルム 3、3a……第2高ヤング率熱可塑性樹脂フィルム 4a……ヒートシール熱可塑性樹脂フィルム aは遮光性物質を含むことを示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遮光性物質を含みヒートシール性を有する
    ヒートシール熱可塑性樹脂フィルムと、ヤング率が60kg
    /mm2以上の高ヤング率熱可塑性樹脂フィルムと、遮光性
    物質を含む低ヤング率熱可塑性樹脂フィルムと、ヤング
    率が60kg/mm2以上の高ヤング率熱可塑性樹脂フィルムと
    が順次積層され、前記低ヤング率熱可塑性樹脂フィルム
    のヤング率がいずれの高ヤング率熱可塑性樹脂フィルム
    のヤング率よりも10%以上小さいことを特徴とする写真
    感光材料用包装材料
JP1101009A 1989-02-23 1989-04-20 感光物質用包装材料 Expired - Fee Related JP2769847B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1101009A JP2769847B2 (ja) 1989-04-20 1989-04-20 感光物質用包装材料
EP90103474A EP0384472B1 (en) 1989-02-23 1990-02-22 Resin composition and packaging material for photosensitive materials
DE69031395T DE69031395T2 (de) 1989-02-23 1990-02-22 Harzzusammensetzung und Verpackungsmaterial für lichtempfindliches Material
US07/856,480 US5234750A (en) 1989-02-23 1992-03-24 Packaging material for photosensitive materials
US08/086,130 US5426141A (en) 1989-02-23 1993-07-06 Resin composition and packaging material for photosensitive materials

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1101009A JP2769847B2 (ja) 1989-04-20 1989-04-20 感光物質用包装材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02278255A JPH02278255A (ja) 1990-11-14
JP2769847B2 true JP2769847B2 (ja) 1998-06-25

Family

ID=14289240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1101009A Expired - Fee Related JP2769847B2 (ja) 1989-02-23 1989-04-20 感光物質用包装材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2769847B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5234750A (en) 1989-02-23 1993-08-10 Fuji Photo Film Co., Ltd. Packaging material for photosensitive materials

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0629954B2 (ja) * 1986-06-23 1994-04-20 富士写真フイルム株式会社 写真感光材料用包装材料及び写真感材料の包装方法
JPS63105142U (ja) * 1986-11-27 1988-07-07
JPH0613202B2 (ja) * 1987-01-23 1994-02-23 富士写真フイルム株式会社 感光物質包装用フイルム
JPH0613200B2 (ja) * 1987-01-26 1994-02-23 富士写真フイルム株式会社 感光物質用包装材料
JPH0615217B2 (ja) * 1987-04-03 1994-03-02 富士写真フイルム株式会社 感光物質用包装材料
JPH0833620B2 (ja) * 1987-05-19 1996-03-29 富士写真フイルム株式会社 写真感光材料用包装材料

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5234750A (en) 1989-02-23 1993-08-10 Fuji Photo Film Co., Ltd. Packaging material for photosensitive materials

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02278255A (ja) 1990-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4784906A (en) Packaging material for photosensitive materials for photographic purpose
JP2769872B2 (ja) 感光物質用包装材料
US5426141A (en) Resin composition and packaging material for photosensitive materials
JPH089725Y2 (ja) 帯状感光材の包装体
JPH02178653A (ja) 包装材料
US6789675B2 (en) Light-sensitive material package
US5234750A (en) Packaging material for photosensitive materials
JP2769847B2 (ja) 感光物質用包装材料
JP3100474B2 (ja) 写真感光材料用包装材料
JP2731943B2 (ja) 写真感光材料用包装材料
JP3095298B2 (ja) 写真感光材料用成形品
JP2652566B2 (ja) 写真感光材料用包装材料
JPS6218546A (ja) 写真感光材料用包装材料
JP2769886B2 (ja) 感光材料用包装材料
JP3070684B2 (ja) 写真感光材料用包装材料
JPH03160435A (ja) 感光材料用包装袋
JP2578332B2 (ja) 明室装填用のシ−ト状写真感光材料用遮光袋
JP2676258B2 (ja) 積層体
JP3269866B2 (ja) 写真感光材料用遮光袋及びそれを用いた包装体
JPH0797204B2 (ja) 感光物質用包装材料
JP2731956B2 (ja) 写真感光材料用包装材料
JPH089724Y2 (ja) 帯状感光材の包装体
JP3055582B2 (ja) 写真感光材料用成形品及びそれを用いた写真感光材料包装体
JPH02259639A (ja) 感光材料用包装袋
JP2540118Y2 (ja) 感光シート包装体

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080417

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090417

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees