JPH089724Y2 - 帯状感光材の包装体 - Google Patents

帯状感光材の包装体

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JPH089724Y2
JPH089724Y2 JP1990005036U JP503690U JPH089724Y2 JP H089724 Y2 JPH089724 Y2 JP H089724Y2 JP 1990005036 U JP1990005036 U JP 1990005036U JP 503690 U JP503690 U JP 503690U JP H089724 Y2 JPH089724 Y2 JP H089724Y2
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shaped photosensitive
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ロール状に巻かれた帯状感光材の包装体に
関するもので、さらに詳しくは明室装填用のロール状に
巻かれた写真印画紙、写真フィルム等の帯状感光材の包
装体に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、ロール状に巻かれた帯状感光材の包装体として
は、第15図又は第16図に示すようなものがあった。
第15図に示す包装体は、コア21に巻きつけられた帯状
感光材22の末端に遮光性リーダー23が接合され、この遮
光性リーダー23で帯状感光材22の外周面を被包して外周
面を遮光するとともに、端部カバー24、24をロール状の
帯状感光材22の側面に被せて側面を遮光している。な
お、端部カバー24は、切り込み25が入れられた周縁部26
が周面方向へ折曲され、遮光性リーダー23に接着されて
いる(実公昭56−16608号公報)。
第16図に示す包装体は、コアに巻きつけられた帯状感
光材の側面に放射状端面カバー31が被せられるととも
に、周面を帯状感光材の末端に接合されたリーダー32が
被包している。このリーダー32の外側には遮光紙33が設
けられ、この遮光紙33が帯状感光材の外周面を遮光的に
被包し、また遮光紙33の切込み34が入れられた側縁部35
は側面方向に折曲され、放射状端面カバー31に接着され
ている。そして、これら放射状端面カバー31及び側縁部
35に平板端部カバー36が接着されている(実開昭60−16
7796号公報)。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述した従来の帯状感光材の包装体は、帯状感光材の
周面と側面の遮光を別体である2つ以上の部材を用いて
行っているので、包装作業が面倒で効率の悪いものとな
っていた。特に、帯状感光材の包装作業は暗室で行うの
で、密封包装が困難であった。したがって、作業効率の
悪さ及び使用材料の多さから高価な包装体となってい
た。
本考案は、以上の問題点を解決し、1部材で帯状感光
材の遮光性を確保できるようにし、かつ、明室装填およ
び包装作業が極めて簡単にできるようにした帯状感光材
の包装体を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記目的を達成するためになされたもの
で、コアと、該コアに巻かれたロール状の帯状感光材
と、該帯状感光材の周面を遮光する周面遮光部、側面を
遮光する側面遮光部およびリーダー部を有するとともに
帯状感光材の末端に接合され、さらに帯状感光材への巻
きつけ方向の引裂き強度が25〜600gで、かつ幅方向の引
裂き強度の1/2以下である滑剤を0.005〜5.0重量%含む
遮光性フィルムと、該遮光性フィルムの周面遮光部と側
面遮光部との境界部に接着され、遮光性フィルムを周面
遮光部と側面遮光部との略境界線上で引き裂けるように
した切断誘導部材とを具備することを特徴として構成さ
れている。
遮光性フィルムは、帯状感光材への巻きつけ方向縦方
向の引裂き強度(JIS P 8116)が25〜600gであって、か
つ幅方向横方向の引裂き強度の1/2以下 であり、好ましくは1/3以下、特に好ましくは1/5以下で
ある。
巻きつけ方向の引裂き強度が25g未満であると、帯状
感光材の包装体の作成中、ユーザーへの輸送中等に振動
や衝撃等により、エッジ部にピンホールや破れ等が発生
し、遮光性、防湿性、ガスバリヤ性等、写真感光材料の
品質を保持するために必須の密封性を確保できない。
巻きつけ方向の引裂き強度が600gを越えると、開封性
が悪化し、切断誘導部材を周面遮光部と側面遮光部との
境界部に接着しても、周面遮光部と側面遮光部の略境界
線上に沿ってきれいな直線状に遮光性フィルムを引裂く
ことが困難になる。
また、巻きつけ方向の引裂き強度が幅方向の引裂き強
度の1/2を越えると、開封性が悪化し、切断誘導部材を
周面遮光部と側面遮光部との境界部に接着しても、周面
遮光部と側面遮光部の略境界線上に沿って、きれいな直
線状に遮光性フィルムを引裂くことが困難になる。
遮光性フィルムは、上述した所定の引裂き強度を有
し、かつ、帯状感光材に悪影響を与えない程度の遮光
性、防湿性、ガスバリヤ性、緩衝性、物理強度等を有す
ることが必要である。
このような遮光性フィルムとしては、各種の遮光性物
質を含む一軸分子配向(一軸延伸を含む)熱可塑性樹脂
フィルム、ブロー比を小さくした遮光性無延伸熱可塑性
樹脂インフレーションフィルム等、無延伸または分子配
向された各種フィルムが用いられる。また、遮光性フィ
ルムは、単一の層からなる単層フィルムであっても、多
層共押出しフィルムや多層を接着剤層を介して積層した
積層フィルムであっても、複数の層からなる多層フィル
ムであってもよい。安価で柔軟性に富み、ピンホールが
発生しにくい点等から遮光性物質を含む単層又は二層以
上の多層共押出し熱可塑性樹脂遮光性フィルムが好まし
い。
遮光性フィルムに用いられる樹脂は、各種樹脂がある
が、写真感光材料に悪影響を与える各種揮発分の含有量
が少なく、遮光性物質を含有させても柔軟で包装体を作
りやすく、物理強度が大きく、フィルム成形が容易で、
接合テープを用いることなくヒートシール接合方法、超
音波接合方法、高周波接合方法等により帯状感光材と接
合可能であり、しかも安価である熱可塑性樹脂が好まし
い。
熱可塑性樹脂を用いた遮光性フィルムは、例えば、メ
ルトフローレートが0.1〜20g/10分、密度が0.940〜0.97
0g/cm3のポリエチレン樹脂(ホモポリエチレン樹脂およ
び/またはエチレン・αオレフィン共重合体樹脂)を10
〜100重量%含んだ樹脂組成、またはメルトフローレー
トが0.1〜50g/10分、密度が0.870〜0.940g/cm3のホモポ
リエチレン樹脂および/またはエチレン・αオレフィン
共重合体樹脂を9〜69重量%含んだ樹脂組成で構成す
る。その他、後述するエチレン共重合体樹脂を用いても
よい。
遮光性フィルムに多層共押出しフィルムを用いる場合
には、引き裂き易くするための分子配向されたフィルム
層を設けるとともに、この分子配向層のピンホールや破
れの発生しやすさをカバーするために、全厚さの70%未
満で、ホモポリエチレン樹脂、エチレン・αオレフィン
共重合体樹脂、プロピレン・αオレフィン共重合体樹
脂、後述するエチレン共重合体樹脂の中から選択した1
または2以上の樹脂からなるフィルム層をもうけること
が好ましい。
エチレン共重合体樹脂の代表例を以下に示す。
(1)エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂 (2)エチレン−プロピレン共重合体樹脂 (3)エチレン−1−ブテン共重合体樹脂 (4)エチレン−ブタジエン共重合体樹脂 (5)エチレン−塩化ビニル共重合体樹脂 (6)エチレン−メタクリル酸メチル共重合体樹脂 (7)エチレン−アクリル酸メチル共重合体樹脂 (エチレン−アクリル酸共重合体樹脂) (8)エチレン−アクリル酸エチル共重合体(以後EEA
と表示)樹脂 (9)エチレン−アクリロニトリル共重合体樹脂 (10)エチレン−アクリル酸共重合体樹脂 (11)アイオノマー樹脂(エチレンと不飽和酸との共重
合物を亜鉛などの金属で架橋した樹脂) (12)エチレン−αオレフィン共重合体樹脂(L−LDPE
樹脂) (13)エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体
樹脂 (14)変性ポリオレフィン樹脂(接着性樹脂とも呼ぶ) エチレン共重合体樹脂の中では、フィルム成形性及び
ヒートシール適正が良く、着色物質の分散性が良好で、
衝撃穴あけ強度及び引裂き強度が大きい、L−LDPE樹脂
とEEA樹脂が好ましい。
L−LDPE(Liner Low Density Polyetylene)樹脂は
第3のポリエチレン樹脂と称され、中・低密度、高密度
両ポリエチレン樹脂の利点を併せもつ省エネルギー、省
資源という時代の要請に合致する低コスト、高強度の樹
脂である。この樹脂は低圧法又は高圧改良法でエチレン
と炭素数が3〜13個、好ましくは4〜10個のα−オレフ
ィンを共重合させた共重合体樹脂で線状の直鎖に短分岐
をもった構造の低・中密度のエチレン共重合体樹脂であ
る。物理強度やコストの点で好ましいα−オレフィンと
してはブテン−1、オクテン−1、ヘキセン−1、4−
メチルペンテン−1、ヘプテン−1などが使用される。
密度は一般に低・中密度ポリエチレン樹脂程度とされて
いるが、市販品では0.87〜0.95g/cm3の範囲内にあるも
のが多い。
L−LDPE樹脂の重合プロセスとしては中・低圧装置を
用いる気相法、液相法と高圧改良装置を用いるイオン重
合法等がある。
市販のL−LDPE樹脂の代表的具体例を以下に示す。
エチレン・ブテン−1共重合体樹脂 GレジンとNUC−FLX(UCC社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) マーレックス (フィリップス社) スタミレックス (DSM社) エクセレンVL (住友化学) ネオゼックス (三井石油化学) 日石リニレックス (日本石油化学) NUCポリエチレン−LL (日本ユニカー) 出光ポリエチレンL (出光石油化学) エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂 TUFLIN (UCC社) TUFTHENE (日本ユニカー) エチレン・4メチルペンテン−1共重合体樹脂 ウルトゼックス (三井石油化学) エチレン・オクテン−1共重合体樹脂 スタミレックス (DSM社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) MORETEC (出光石油化学) これらのL−LDPE樹脂の中で物理強度とヒートシール
強度の点から特に好ましいのは、メルトフローレート
(以後MFRと表示)が0.5〜15g/10分(ASTM D−1238=JI
S K−6760)、密度が0.870〜0.945g/cm3(ASTM D−1505
=JIS K−6760)、そしてα−オレフィンの炭素数が6
〜8個の液相法プロセスと気相法プロセスで得られたも
のである。
特に好ましい代表的な例を商品名であげると、ポリエ
チレンにα−オレフィン側鎖として炭素数6個の4−メ
チルペンテン−1を導入した三井石油化学(株)のウル
トゼックス及びα−オレフィン側鎖として炭素数8個の
オクテン−1を導入した出光石油化学(株)のMORETEC
とDSM社のスタミレックスとダウケミカル社のダウレッ
クスがある(以上4社品共液相法プロセスで得られたL
−LDPE樹脂である。)。低圧法の気相法プロセスで得ら
れた好ましい代表的な例を商品名であげると、α−オレ
フィン側鎖として炭素数6個のヘキセン−1を導入した
UCC社のTUFLIN及び日本ユニカー(株)のTUFTHENE等が
ある。
遮光性フィルムに遮光性を付与するには、遮光性物質
を添加したり、および/または金属箔、金属蒸着フィル
ム、遮光紙等の遮光的に成形されたフィルムやフレキシ
ブルシートを接着剤層を介して積層したりする。
遮光性物質の代表例を以下に示す。
(1)無機化合物 A.酸化物…シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタン、
酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アンチモ
ン、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト、
酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン、アルミナ繊維 B.水酸化物…水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム C.炭酸塩…炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマ
イト、ドーソナイト D.(亜)硫酸塩…硫酸カルシウム、硫酸バリウム、亜硫
酸カルシウム E.ケイ酸塩…タルク、クレー、マイカ、アスベスト、ガ
ラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケイ酸カル
シウム、モンモリロナイト、ベントナイト F.炭素…カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、
炭素中空球 G.その他…鉄粉、銅粉、鉛粉、錫粉、ステンレス粉、パ
ール顔料、アルミニウム粉、アルミニウムフレーク、硫
化モリブデン、ポロン繊維、炭化ケイ素繊維、アルミニ
ウム繊維、ステンレス繊維、ニッケル繊維、黄銅繊維、
チタン酸カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸亜
鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナ
トリウム、アルミニウムペースト (2)有機化合物 木粉(松、樫、ノコギリクズなど)、穀繊維(アーモ
ンド、ピーナッツ、モミ殻など)、着色した各種の繊維
例えば木綿、ジュート、紙細片、セロハン片、ナイロン
繊維、ポリプロピレン繊維、デンプン、芳香族ポリアミ
ド繊維 これらの遮光性物質の中で、不透明化する無機化合物
が好ましく、特に、耐熱性、耐光性が優れ比較的不活性
な物質である光吸収性のカーボンブラックと窒化チタン
とグラファイトが好ましい。
カーボンブラックの原料による分類例をあげると、ガ
スブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラッ
ク、アントラセンブラック、アセチレンブラック、ケッ
チェンカーボンブラック、サーマルブラック、ランプブ
ラック、油煙、松煙、アニマルブラック、ベジタブルブ
ラック等がある。
本考案では遮光性、コスト、物性向上の目的ではファ
ーネスカーボンブラックが好ましく、高価であるが帯電
防止効果を有する遮光性物質としてはアセチレンカーボ
ンブラック、変性副性カーンブラックであるケッチェン
カーボンブラックが好ましい。必要により前者と後者を
必要特性に従ってミックスすることも好ましい。
遮光性物質を配合した形態を大別すると下記のように
なる。
(1)均一着色ペレット状 (カラーコンバウンドと言われる最も一般的に用いら
れているもの) (2)分散性粉末状 (ドライカラーとも呼ばれる、種々の表面処理剤で処
理し、さらに分散助剤を加えて微粒子状に粉砕した粉末
状のもの) (3)ペースト状 (可塑剤等に分散させたもの) (4)液状 (リキッドカラーとも呼ばれる界面活性剤等に分散し
た液状のもの) (5)マスターバッチペレット状 (遮光性物質を着色しようとするプラスチック中に高
濃度に分散したもの) (6)潤性粒粉末状 (遮光性物質をプラスチック中に高濃度に分散させたの
ち、粒粉末状に加工したもの) (7)乾燥粉末状 (普通の無処理の乾燥粉末状のもの) 遮光性物質を配合する形態は上記のように種々ある
が、マスターバッチ法がコスト、作業場の汚染防止等の
点で好ましい。公知文献の特公昭40−26196号では有機
溶媒に溶解した重合体の溶液中にカーボンブラックを分
散せしめて、重合体−カーボンブラックのマスターバッ
チをつくる方法を、特公昭43−10362号にはカーボンブ
ラックをポリエチレンに分散してマスターバッチをつく
る方法を述べている。
帯電感光材のカブリの発生や感光度の増減の発生が少
なく、遮光能力が大きく、カーボンブラックの固まり
(ブツ)やフィッシュアイ等の発生が少なく、遮光性フ
ィルムにピンホールが発生しにくい点で、カーボンブラ
ック中でも特にpH6.0〜9.0、平均粒子径が10〜120mμ、
揮発成分が2.0重量%以下、吸油量が50ml/100g以上のフ
ァーネスカーボンブラックが好ましい。
遮光性フィルムには、スタチックマークの発生防止等
のために、帯電防止剤および/又は導電性物質を添加す
ることができる。
帯電防止剤及および導電性物質の代表例を以下に示
す。
非イオン界面活性剤(代表的成分ポリオキシエチレン
グリコール類) アニオン界面活性剤(代表的成分スルフォン酸塩類) 陽イオン界面活性剤(代表的成分第4級アンモニウム
塩) 両性界面活性剤 アルキルアミン誘導体 脂肪酸誘導体 各種滑剤 カーボンブラック、グラファイト 金属表面被覆顔料 金属粉末、金属フレーク、金属ペースト 炭素繊維 金属繊維 ウィスカー(チタン酸カリウム、窒化アルミナ、アル
ミナ) 前記非イオン界面活性剤の代表例を以下に示す。
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ン脂肪族アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレングリセリン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪族アミン、ソ
ルビタンモノ脂肪酸エステル、脂肪酸ペンタエリスリッ
ト、脂肪アルコールのエチレンオキサイド付加物、脂肪
酸のエチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミノまたは脂
肪酸アミドのエチレンオキサイド付加物、アルキルフェ
ノールのエチレンオキサイド付加物、アルキルナフトー
ルのエチレンオキサイド付加物、多価アルコールの部分
的脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加物、その他
特公昭63−26697号公報120頁記載の各種非イオン帯電防
止剤等。
前記アニオン界面活性剤の代表例を以下に示す。
リシノレイン酸硫酸エステルソーダ塩、各種脂肪酸金
属塩、シリノイレン酸エステル硫酸エステルソーダ塩、
硫酸化オレイン酸エチルアニリン、オレフィンの硫酸エ
ステル塩類、オレイルアルコール硫酸エステルソーダ
塩、アルキル硫酸エステル塩、脂肪酸エチルスルフォン
酸塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキルナフタレンス
ルフォン酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、コハ
ク酸エステルスルフォン酸塩、リン酸エステル塩 前記陽イオン界面活性剤の代表例を以下に示す。
第1級アミン塩、第3級アミン塩、第4級アンモニウ
ム塩、ピリジン誘導体等 前記両性界面活性剤の代表例を以下に示す。
カルボン酸誘導体、イミダゾリン誘導体、ペタイン誘
導体等 遮光性フィルムには、フィッシュアイやブツ(固まり
状の不均一故障)の発生を防止するために、酸化防止剤
を添加することができる。
酸化防止剤の代表例を以下に示す。
(イ)フェノール系酸化防止剤 6−t−ブチル−3−メチルフェニール誘導体、2・
6−ジ−t−ブチル−Pクレゾール、2、2′‐メチレ
ンビス(4-メチル‐6-t−ブチルフェノール)、2・
2′−メチレンビス−(4−エチル−6−t−ブチルフ
ェノール)、4・4′−ブチリデンビス(6−t−ブチ
ル−m−クレゾール)、4・4′−チオビス(6−t−
ブチル−m−クレゾール)、4・4−ジヒドロキシジフ
ェニルシクロヘキサン、アルキル化ビスフェノール、ス
チレン化フェノール、2・6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェノール、n−オクタデシル−3−(3′・5′
−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピ
ネート、2・2′−メチレンビス(4−メチル−6−t
−ブチルフェノール)、4・4′−チオビス(3−メチ
ル−6−t−ブチルフェニール)、4・4′−ブチリデ
ンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、ス
テアリル−β(3・5−ジ−4−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート、1・1・3−トリス(2
−メチル−4ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブ
タン、1・3・5トリメチル−2・4・6−トリス(3
・5−ジ−t−ブチル−4ヒドロキシベンジル)ベンゼ
ン、テトラキス〔メチレン−3(3′・5′−ジ−t−
ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕
メタン (ロ)ケトンアミン縮合系酸化防止剤 6−エトキシ−2・2・4−トリメチル−1・2−ジ
ヒドロキノリン、2・2・4−トリメチル−1・2−ジ
ヒドロキノリンの重合物、トリメチルジヒドロキノリン
誘導体 (ハ)アリルアミン系酸化防止剤 フェニル−α−ナフチルアミン、N−フェニル−β−
ナフチルアミン、N−フェニル−N′−イソピロピル−
P−フェニレンジアミン、N・N′−ジフェニル−P−
フェニレンジアミン、N・N′−ジ−β−ナフチル−P
−フェニレンジアミン、N−(3′−ヒドロキシブチリ
デン)−1−ナフチルアミン (ニ)イミダゾール系酸化防止剤 2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−メルカプト
ベンゾイミダゾールの亜鉛塩、2−メルカプトメチルベ
ンゾイミダゾール (ホ)ホスファイト系酸化防止剤 アルキル化アリルホスファイト、ジフェニルイソデシ
ルフォスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファ
イト亜リン酸ソーダ、トリノニルフェニルフォスファイ
ト、トリフェニルフォスファイト (ヘ)チオ尿素系酸化防止剤 チオ尿素誘導体、1・3−ビス(ジメチルアミノプロ
ピル)−2−チオ尿素 (ト)その他空気酸化に有用な酸化防止剤 チオジプロピオン酸ジラウリル 代表的な市販酸化防止剤を以下に示す。
(1)フェノール系酸化防止剤; SUMILIZER BHT(住友)、IRGANOX 1076(チバガイギ
ー)、MARK AO−50(アデカ・アーガス)、SUMILIZER B
P−76(住友)、TOMINOX SS(吉富)、IRGANOX 565(チ
バガイギー)、NONOX WSP(ICI)、SANTONOX(Monsant
o)、SUMILIZER WX R(住友)、ANTAGECRYSTAL(川
口)、IRGANOX 1035(チバガイギー)、ANTAGE W−400
(川口)、NOCLIZER NS−6(大内新興)、IRGANOX 142
5 WL(チバガイギー)、MARK AO−80(アデカ・アーガ
ス)、SUMILIZER GA−80(住友)、TOPANOL CA(IC
I)、MARK AO−30(アデカ・アーガス)、MARK AO−20
(アデカ・アーガス)、IRGANOX 3114(チバガイギ
ー)、MARK AO−330(アデカ・アーガス)、IRGANOX 13
30(チバガイギー)、CYANOX 1790(ACC)、IRGANOX 10
10(チバガイギー)、MARK AO−60(アデカ・アーガ
ス)、SUMILIZER BP−101(住友)、TOMINOX TT(吉
富) (2)燐系酸化防止剤; IRGAFOS 168(チバガイギー)、MARK 2112(アデカ・
アーガス)、WESTON 618(ボルグワーナー)、MARK PEP
−8(アデカ・アーガス)、ULTRANOX 626(ボルグ・ワ
ーナー)、MARK PEP−24G(アデカ・アーガス)、MARK
PEP−36(アデカ・アーガス)、HCA(三光) (3)チオエーテル系酸化防止剤; DLTDP“YOSHITOMI"(吉富)、SUMILIZER TPL(住
友)、ANTIOX L(日油)、DMTD“YOSHITOMI"(吉富)、
SUMILIZER TPM(住友)、ANTIOX M(日油)、DSTP“YOS
HITOMI"(吉富)、SUMILIZER TPS(住友)、ANTIOX S
(日油)、SEENOX 412S(シプロ)、MARK AO−412 S
(アデカ・アーガス)、SUMILIZER TP−D(住友)、MA
RK AO−23(アデカ・アーガス)、SANDSTAR P−EPQ(サ
ンド)、IRGAFOS P−EPQ FF(チバガイギー)、IRGANOX
1222(チバガイギー)、MARK 329K(アデカ・アーガ
ス)、WES TON399(ホルグ・ワーナー)、MARK 260(ア
デカ・アーガス)、MARK 522A(アデカ・アーガス) (4)金属不活性化剤 NAUGARD XL−1(ユニロイヤル)、MARK CDA−1(ア
デカ・アーガス)、MARK CDA−6(アデカ・アーガ
ス)、IRGANOX MD−1024(チバガイギー)、CUNOX(三
井東圧) 特に好ましい酸化防止剤はフェノール系の酸化防止剤
であり、市販品としてはチバガイギー社のイルガノック
ス各種と住友化学(株)のSumilizer BHT,Sumilizer BH
−76,Sumilizer WX−R,Sumilizer BP−101等である。フ
ェノール系酸化防止剤、他の酸化防止剤を1種以上ブレ
ンドして用いることも好ましい。
このような酸化防止剤は、帯状感光材に悪影響を与え
ないようにするために0.01〜1.0重量%含まれることが
好ましい。
遮光性フィルムには、スタチックマークの発生防止、
包装作業性改善、遮光性フィルム同志のブロッキング防
止、遮光性フィルムと帯状感光材とのブロッキング防止
等のために、滑剤を添加することができる。
写真感光材料に悪影響を与えない市販の代表的滑剤名
と製造メーカー名を以下に示す。
(1)シリコーン系滑剤; 各種グレードのジメチルポリシロキサン及びその化合
物(信越シリコーン、日本ユニカー、東レシリコーン)
等 (2)オレイン酸アミド系滑剤; アーモスリップCP(ライオン・アクゾ)、ニュートロ
ン(日本精化)、ニュートロンE−18(日本精化)、ア
マイドO(日東化学)、アルフロE−10(日本油脂)、
ダイヤミッドO−200(日本化成)、ダイヤミッドG−2
00(日本化成)等 (3)エルカ酸アミド系滑剤; アルフロ−P−10(日本油脂)等 (4)ステアリン酸アミド系滑剤; アルフロ−S−10(日本油脂)、ニュートロン2(日
本精化)、ダイヤミッド200(日本化成)等 (5)ビス脂肪酸アミド系滑剤; ビスアマイド(日本化成)、ダイヤミッド200ビス
(日本化成)、アーモワックスEBS(ライオン・アク
ゾ)等 (6)アルキルアミン系滑剤; エレクトロストリッパ−TS−2、エレクトロストリッ
パ−TS−3、エレクトロストリッパ−TS−5(花王石
鹸)等 (7)パルミチン酸アミド系滑剤 (8)ベヘニン酸アミド系滑剤 BNT(日本精化) (9)メチレンビスステアロイドアミド系滑剤 この中で特にC8〜C22の飽和直鎖脂肪酸またはモノ不
飽和脂肪酸のアミドである高級脂肪酸アミド系滑剤が安
価で滑性効果が大きく、写真感光材料にカブリや感光度
異状を発生させない点から好ましい。
(10)炭化水素系滑剤; 流動パラフィン、天然パラフィン、マイクロワック
ス、合成パラフィン、ポリエチレンワックス、ポリプロ
ピレンワックス、塩素化炭化水素、フルオロカーボン (11)樹脂酸系滑剤; 高級樹脂酸(C12以上が好ましい)、オキシ脂肪酸 (12)エステル系滑剤; 脂肪酸の低級アルコールエステル、脂肪酸の多価アル
コールエステル、脂肪酸のポリグリコールエステル、脂
肪酸の脂肪アルコールエステル (13)アルコール系滑剤; 多価アルコール、ポリグリコール、ポリグリセロール (14)金属石けん; ラウリン酸、ステアリン酸、リシノール酸、ナフテン
酸、オレイン酸等の高級脂肪酸とLi、Mg、Ca、Sr、Ba、
Zn、Cd、Al、Sn、Pb等の金属との化合物 このような滑剤は、0.005〜5.0重量%含まれることが
好ましい。特に滑性向上の大きいブリードアウトしやす
い脂肪酸アミド系滑剤の場合は帯状感光材への悪影響防
止のため0.005〜1.0重量%含まれることが好ましい。
遮光性フィルムには、ブロッキング防止等のために、
ブロッキング防止物質を添加することができる。
ブロッキング防止物質を以下に示す。
シリカ、ケイソウ土類、タルク、カルシウムシリケー
ト、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カ
ルシウム、高級脂肪酸ポリビニルエステル、n−オクタ
デシルウレア、ジルカボン酸エステルアミド、N,N′−
ジオレイルオキサアミド等がある。また、ブロッキング
防止効果を有する各種滑剤や遮光性物質も含まれる。特
に、カーボンブラック、シリカ、タルク、炭酸カルシウ
ム、金属粉末、酸化チタン等が遮光性を同時に確保でき
るので好ましい。
ブロッキング防止物質は、0.01〜7.0重量%含まれる
ことが好ましい。
ブロッキング防止剤の代表的市販品名を下記に示す。
(1)無機系ブロッキング防止物質 (a)シリカ; サイロイド244(富士ダビソン)、サイロイド978(Da
vison)、セライトハイフロースーパーセル(Johns-Man
ville)、セライトスーパーフロス(Johns-Manvill
e)、AEROSIL 200(日本エアロジル)、AEROSIL 300
(日本エアロジル)、スーパーライト(今野商店)、ス
ノーライト(毛利商店)、ラジオライトW(昭和化学) (b)カルシウムシリケート; マイクロセルC(Johns-Manville)、マイクロセルT
−38(Johns-Manville) (c)ケイ酸アルミニウム; P−820(Deggossa)、パーライト54(東興パーライ
ト)、タルク(ケイ酸マグネシウム) (d)タルク; PKN(林化成)、ミクロホワイト(林化成) (e)炭酸カルシウム;ソフトンSS(DOW) (2)有機系ブロッキング防止物質 高級脂肪酸ポリビニルエステル、ジカルボン酸エステ
ルアミド、n−オクタデシルウレア、N,N′−ジオレイ
ルオキサアミド等 次に、必要により添加されるその他の添加剤の代表例
を以下に記載するが、本考案はこれに限定されるもので
はなく、公知のあらゆるものの中から選択できる。
(添加剤種類) (代表例) (1)可塑剤;フタル酸エステル、グリコールエステ
ル、脂肪酸エステル、リン酸エステル等 (2)安定剤;鉛系、カドミウム系、亜鉛系、アルカリ
土類金属系、有機スズ系等 (3)難燃剤;燐酸エステル、ハロゲン化燐酸エステ
ル、ハロゲン化物、無機物、含燐ポリオール等 (4)充填剤;アルミナ、カオリン、クレー、炭酸カル
シウム、マイカ、タルク、酸化チタン、シリカ等 (5)補強剤;ガラスロービング、金属繊維、ガラス繊
維、ガラスミルドファイバー、炭素繊維等 (6)発泡剤;無機発泡剤(炭酸アンモニア、重炭酸ソ
ーダ)、有機発泡剤(ニトロソ系、アゾ系)等 (7)加硫剤;加硫促進剤、促進助剤等 (8)劣化防止剤;紫外線吸収剤、酸化防止剤、金属不
活性化剤、過酸化物分解剤等 (9)カップリング剤;シラン系、チタネート系、クロ
ム系、アルミニウム系等 (10)各種の熱可塑性樹脂、ゴム等 (11)造核剤;有機造核剤(ジベンジリデンソルビトー
ル化合物等)、無機造核剤(炭酸カルシウム等) 遮光性フィルムを上述した引裂き強度に調製する方法
の代表例を以下に示す。
A.単層遮光性熱可塑性樹脂フィルムタイプの代表例 (代表例その1) MFRが0.1〜15.0g/10分、密度が0.941〜0.970g/cm3
ポリエチレン樹脂(ホモポリエチレン樹脂以外にエチレ
ン・αオレフィン共重合体樹脂を含む)20〜95重量%、
粒状の遮光性物質0.5〜20重量%、メルトインデックス
が0.1〜5.0g/10分、密度が0.870〜0.940g/cm3のホモポ
リエチレン樹脂5〜80重量%と滑剤及び/又は帯電防止
剤を含む厚さ50〜200μmの単層遮光性フィルム (代表例その2) MFRが0.1〜15.0g/10分、密度が0.941〜0.970g/cm3
ポリエチレン樹脂(ホモポリエチレン樹脂以外にエチレ
ン・αオレフィン共重合体樹脂を含む)20〜95重量%、
粒状の遮光性物質0.5〜20重量%、MFRが5〜50g/10分、
密度が0.870〜0.940g/cm3のエチレン・αオレフィン共
重合体樹脂5〜80重量%と滑剤及び/又は帯電防止剤を
少なくとも含む厚さ50〜200μmの単層遮光性フィルム B.多層共押出し遮光性熱可塑性樹脂フィルムタイプの代
表例 (代表例その3) MFRが0.1〜15.0g/10分、密度が0.941〜0.970g/cm3
ホモポリエチレン樹脂及び/又はエチレン・αオレフィ
ン共重合体樹脂を50重量%以上、好ましくは70重量%以
上、特に好ましくは90重量%以上含む分子配向性ポリエ
チレン系樹脂層が全厚さの30%以上を占める少なくとも
一層以上に遮光性物質を含む厚さ30〜200μmの多層共
押出し遮光性フィルム (代表例その4) 代表例その1、その2に示した層が全厚さの50%以上
を占める厚さ30〜200μmの多層共押出し遮光性フィル
ム C.一軸分子配向(一軸延伸を含む)熱可塑性樹脂 フィルムに他のフレキシブルシートを積層した遮光性
積層フィルムタイプの代表例 (代表例その5) 一軸分子配向(一軸延伸を含む)熱可塑性樹脂フィル
ムの少なくとも片面に導電性カーボンブラック又はファ
ーネスカーボンブラックと帯電防止剤及び/又は導電性
物質を含む熱可塑性樹脂層を塗布した遮光性フィルム (代表例その6) 一軸分子配向(一軸延伸を含む)熱可塑性樹脂フィル
ムの少なくとも片面に接着剤層を介して遮光性熱可塑性
樹脂フィルムを積層した遮光性フィルム (代表例その7) 遮光性物質を含む一軸分子配向(一軸延伸を含む)
(縦、横いずれでも可)熱可塑性樹脂フィルムに接着剤
層を介して各種のフレキシブルシートを積層してなる遮
光性フィルム (代表例その8) 少なくとも一層以上に遮光性物質を含む一軸延伸
(縦、横いずれでも可)多層共押出し熱可塑性樹脂フィ
ルムからなる遮光性フィルム (代表例その9) 金属蒸着層を有するその7又はその8のいずれかの熱
可塑性樹脂フィルムからなる遮光性フィルム (代表例その10) その9記載の遮光性フィルムに接着剤層を介し又は接
着剤層を介さずに直接熱可塑性樹脂フィルム又は熱可塑
性樹脂塗布層を積層した遮光性フィルム (代表例その11) 金属蒸着層一軸分子配向(縦、横いずれでも可、延伸
を含む)熱可塑性樹脂フィルムに接着剤層を介して遮光
性物質を含む又は遮光性物質を含まない熱可塑性樹脂フ
ィルム(一軸分子配向又は二軸分子配向又は無延伸等い
ずれでも可)及び/又は遮光紙、一般の紙等のフレキシ
ブルシートを接着剤層を介して積層した遮光性フィルム D.遮光性物質を含む一軸延伸(縦、横いずれでも可)熱
可塑性樹脂フィルムのみからなる遮光性フィルム 遮光性フィルムには、周面遮光部と側面遮光部の境界
線上に沿って直線状に引き裂け易くするために、リーダ
部(周面遮光部と略同じ幅)と側面遮光部との境界附近
に、引裂き易い加工を施すことが好ましい。
この引裂き易い加工としては、例えば、Vノッチ加
工、微細な多数の切込み加工、多数の凹凸加工、遮光フ
ィルムの厚さの1/2以下の深さのミシン目加工、レーザ
ー光線溶融加工、切削加工、片面粘着テープ貼り、又は
遮光フィルム全面に巻きつけ方向の凹凸筋加工等があ
る。
本考案の遮光性フィルムは、帯状感光材の周面を遮光
する周面遮光部と、帯状感光材の側面を遮光する側面遮
光部と、引き出す際に使用されるリーダー部とからなっ
ている。そして、この周面遮光部と側面遮光部との境界
部に、切断誘導部材が設けられている。
この切断誘導部材は、遮光性フィルムを周面遮光部と
側面遮光部との略境界線で引き裂けるようにするもの
で、例えば、境界線を境にして周面遮光部と側面遮光部
の強度を異ならせるように、側端が境界線と略一致する
ように接着テープを接着したり、ミシン目をいれた接着
テープを、ミシン目が境界線と略一致するように接着し
たりする。
この切断誘導部材として用いる接着テープは、市販の
各種の接着テープ(粘着テープ、感圧着テープ、感熱着
テープ、紫外線硬化テープ、電子線硬化テープ、ヒート
シールテープ等)を用いることができる。
接着テープの支持体としては、市販の各種のフレキシ
ブルシートがあり、代表的なものとしてはセロハン、各
種の熱可塑性樹脂フィルム(ポリエステル樹脂フィル
ム、ポリアミド樹脂フィルム、塩化ビニル樹脂フィル
ム、ポリプロピレン樹脂フィルム、ポリエチレン樹脂フ
ィルム、エチレン共重合体樹脂フィルム)や各種の紙及
び加工紙、各種の発泡シート、各種の合成紙、各種の不
織布、各種の布、ジ及びトリアセテートフィルム等があ
る。これらの支持体の厚さは、好ましくは5μm〜300
μm、特に好ましくは7μm〜100μmである。
好ましい代表的な市販の接着テープとしては、セロテ
ープ(セロハンに粘着剤を塗布した粘着テープ)、無延
伸、1軸又は2軸分子配向(延伸を含む)熱可塑性樹脂
フィルムに粘着剤を塗布したプラスチック粘着テープ、
クラフト紙に粘着剤を塗布したクラフト紙粘着テープ、
不織布に粘着剤を塗布した不織布粘着テープ、合成紙に
粘着剤を塗布した合成紙粘着テープ等がある。これらの
接着テープは、作業のし易さ、接着作業に要する設備
費、遮光性熱可塑性樹脂フィルムとの接着強度、テープ
自体の価格等の点からみて好ましい。
切断誘導部材として、その側端に沿って引き裂けるよ
うにした接着テープを用いた場合は、例えば、周面遮光
部に接着しても、側面遮光部に接着しても、周面遮光部
と側面遮光部の両方に接着してもよく、また、境界線の
全面に接着する必要はなく、部分的に接着てもよい。さ
らに、接着テープは、遮光性フィルムの外面または内面
のどちらに接着してもよい。
切断誘導部材として、ミシン目を用いた接着テープを
用いた場合は、ミシン目に対応するようにVノッチを設
けてもよい。
また、接着テープは、遮光性フィルムの耐ピンホール
性、破れ防止性を向上させる効果も有する。
コアおよび帯状感光材は、従来用いられている各種の
コアおよび帯状感光材を用いることができる。
本考案の包装体は、処理機備え付けの遮光マガジン等
に装填するために、寸法および形状を任意に変更するこ
とができる。また、処理機備え付けの遮光マガジン等に
各種機能を持たせるため、包装体のコア、補強キャップ
および必要により設ける端面カバーを任意の形状にした
り、各種形状の切欠きを設けることもできる。
〔作用〕
本考案の帯状感光材の包装体は、遮光性フィルムの周
面遮光部が帯状感光材の外周面を被包するとともに、側
面遮光部が帯状感光材の側面を被包して、帯状感光材を
遮光的に包装する。
また、切断誘導部材が、遮光性フィルムの周面遮光部
と側面遮光部との略境界線に沿って遮光性フィルムが引
き裂かれるように誘導する。切断誘導部材として、境界
線に略一致して接着された接着テープの場合は、帯状感
光材を包装体より引き出す際に、遮光性フィルムの周面
遮光部と側面遮光部の境界線上である接着テープの側端
に引裂き力が作用し、接着テープの側端に沿って略直線
状に引き裂かれる。
〔実施例〕
本考案による帯状感光材の包装体の一実施例を第1図
から第6図に基づいて説明する。
第1図は本考案による帯状感光材の包装体の一部切欠
いた斜視図、第2図は同上断面図、第3図および第4図
は同上包装過程を示す斜視図、第5図はおよび第6図は
同上帯状感光材の引出し状態を示す斜視図である。
これらの図において、符号1はコアで、このコア1に
帯状感光材2が巻かれてロール状になっている。帯状感
光材2の末端には、遮光性フィルム3が接合テープ4で
接合されており、この遮光性フィルム3は、帯状感光材
2と略同じ幅の周面遮光部5と、周面遮光部5の両側に
位置する側面遮光部6と、周面遮光部5から伸びたリー
ダー部7とからなっている。
この遮光性フィルム3は、帯状感光材への巻きつけ方
向(縦方向)aへの引裂き強度が25〜600gで、かつ幅方
向(横方向)bへの引裂き強度の1/2以下である。
また、遮光性フィルム3の周面遮光部5の境界部に、
側端が境界線Aと略一致するように切断誘導部材として
の接着テープ12が接着されている。
そして、周面遮光部5を帯状感光材2の外周面に1周
以上巻きつけた後、固定用接着テープ8でリーダー部7
を固定するとともに、帯状感光材2の側面に被せられた
側面遮光部6の端部9をコア1に折り込む。そして、補
助キャップ10をコア1に圧入し、側面遮光部6の端部9
を補助キャップ10とコア1で挟持する。
このような包装体を製作するには、まず、第3図に示
すように、帯状感光材2の末端に遮光性フィルム3を接
合テープ4で接合し、次に、切断誘導部材としての接着
テープ12を、側端が境界線Aと略一致するように周面遮
光部5に接着する。その後、遮光性フィルム3を巻きつ
けて第4図に示す状態にする。そして、リーダー部7を
固定用接着テープ8で固定するとともに、側面遮光部6
を折り込み補助キャップ10をコア1に挿入して端部9を
固定する。
なお、本考案では上記の順序を変更してもよく、コア
1や補助キャップ10の形状、材質は用途に応じて変更し
てもよい。
以上のような帯状感光材の包装体をマガジン等から引
き出す動作について、第5図および第6図に基づいて説
明する。なお、これらの図は、マガジン等は省略し包装
体のみを抽出して描いたものである。
まず、リーダー部7を引き出すと、周面遮光部5は引
出し方向へ移動しようとするが、側面遮光部6はコア1
と補助キャップ10で固定されているので、リーダー部7
に施されたノッチ加工11および切断誘導部材としての接
着テープ12の側端に位置する略境界部位に引裂き力が作
用する。そして、第5図に示すように、側面遮光部6が
コア1側に残った状態で、接着テープ12が接着されたま
まの周面遮光部5が、境界線Aに沿ってきれいに直線状
に引き裂かれ、処理機から引き出される。
そして、さらに引き出されると、第6図に示すよう
に、周面遮光部5と側面遮光部6が完全に分離され、ロ
ール状の帯状感光材2の回転に対する抵抗が除去され
る。
第7図から第10図は、切断誘導部材を変更した他の実
施例の斜視図である。
第7図に示す例は、切断誘導部材として、2枚の接着
テープ40、40を用い、それぞれ側端が境界線Aと略平行
になるように、周面遮光部5と側面遮光部6とに接着さ
れている。また、遮光性フィルム3と帯状感光材2との
接合部分は、接合テープ41を用いて接合されている。
第8図に示す例は、切断誘導部分として接着テープ42
を用い、側端が境界線Aと略一致するように、側面遮光
部6に接着されている。また、遮光性フィルム3と帯状
感光材2との接合部分は、接合テープを用いずにヒート
シール法によるヒートシール溶着部43により接合されて
いる。
第9図に示す例は、切断誘導部材としてミシン目44が
入った接着テープ45を用い、ミシン目44が境界線Aと略
一致するように周面遮光部5と側面遮光部6に渡って接
着されている。また、遮光性フィルム3と帯状感光材2
との接合部分は、接合テープを用いずに超音波溶着法に
よる溶着部46で接合されている。
第10図に示す例は、切断誘導部材として短い接着テー
プ47、47を断続して用い、その側端が境界線Aと略一致
するように、周面遮光部5に接着されている。また、遮
光性フィルム3と帯状感光材2との接合部分は、ホット
メルト接着剤48で接合されている。
第11図から第14図は、帯状感光材の引出す際、遮光性
フィルムを引き裂き易くするための加工の例を示した部
分斜視図である。
第11図の例は、Vノッチ51が形成され、第12図の例
は、鋸歯状の凹凸52が形成され、第13図の例は、凹部53
が線状に形成され、第14図の例は、断面波状の凹凸部54
が遮光性フィルムの全面に形成されている。
次に、遮光性フィルムとして単層の遮光性熱可塑性樹
脂フィルムを用いた本考案品I〜IVについて説明する。
本考案品I 包装体の構成は、第1図および第2図に示す構成であ
る。
切断誘導部材としての接着テープ12は、巾1cmの二軸
延伸ポリプロピレン片面粘着テープを用いた。
ノッチ加工11は、各辺が3mmの正三角形状に形成し
た。
帯状感光材2は、巾11.7cm、長さ90cmのカラー印画紙
を用いた。
コア1は、内径76mmの遮光性を有する紙巻芯を用い
た。
遮光性フィルム3は、密度が0.975g/cm3、MFRが0.5g/
10分の高密度ホモポリエチレン樹脂30重量%、ファーネ
スカーボンブラック4重量%、エルカ酸アマイド0,05重
量%、フェノール系酸化防止剤0.1重量%、リン系酸化
防止剤0.05重量%、ジオキシエチレンドデシルアミン0.
1重量%、ステアリン酸αモノグリセライド0.1重量%を
含むエチレン共重合体樹脂である密度が0.920g/cm3、MF
Rが2.1g/10分のエチレン・4メチルペンテン−1共重合
体樹脂組成を用い、ブロー比1.3にてインフレーション
フィルム形成法により成形した単層の厚さ50μmの遮光
性L−LDPE系樹脂フィルムを用いた。
この遮光性L−LDPE系樹脂フィルムは、 である。即ち、巻きつけ方向の引裂き強度が幅方向の引
裂き強度の1/3.8である。
この遮光性フィルムで、コアに巻かれた外径が185mm
のロール状カラー印画紙を密封包装した。
この包装体は、包装作業が極めて簡単であった。さら
に、衝撃穴あけ強度が9.2kg・cmと優れた遮光性L−LDP
E系樹脂フィルムを用いているので、輸送中にピンホー
ルや破れが発生せず、密封性が確実であった。また、開
封性は、切断誘導部材としての接着テープを所定位置に
接着しているので、従来技術の複雑な包装体と同等以上
に良好で、遮光性L−LDPE系樹脂フィルムをリーダーと
して容易に巻きほごすことができた。さらに、遮光性L
−LDPE系樹脂フィルムがリーダーとしても機能している
ため、ロール状カラー印画紙を光カブリ無しに明室状態
で露光装置内に容易に装填できた。
本考案品II 遮光性フィルム3は、密度が0.968g/cm3、MFRが5.5g/
10分の高密度ホモポリエチレン樹脂30重量%、ファーネ
スカーボンブラック4重量%、エルカ酸アマイド0.05重
量%、フェノール系酸化防止剤0.15重量%、ステアリン
酸αモノグリセライド0.1重量%を含む、密度が0.920g/
cm3、MFRが2.0g/10分のエチレン・オクテン−1共重合
体樹脂組成を用い、ブロー比1.3にてインフレーション
フィルム成形法により成形した単層の厚さ50μmの遮光
性L−LDPE系樹脂フィルムを用いた。
この遮光性L−LDPE系樹脂フィルムは、 である。即ち、巻きつけ方向の引裂き強度が幅方向の引
裂き強度の1/3.3である。
その他の構成は、本考案品Iと同一である。
この包装体も、包装作業が極めて簡単であった。ま
た、衝撃穴あけ強度が8.9kg・cmと優れた遮光性L−LDP
E系樹脂フィルムを用いているので、輸送中にピンホー
ル破れが発生せず、密封性が確実であった。また、開封
性は、切断誘導部材としての接着テープを所定位置に接
着させており、かつ引裂き易くするための加工として正
三角形のノッチをつけているので、従来の包装体と同等
以上に良好で、遮光性L−LDPE系樹脂フィルムをリーダ
ーとして容易に巻きほごすことができた。さらに、遮光
性L−LDPE系樹脂フィルムがリーダーとして機能してい
るため、ロール状カラー印画紙を光カブリなしに明室状
態で露光装置内に容易に装填できた。
本考案品III 遮光性フィルム3は、密度が0.954g/cm3、MFRが1.1g/
10分の高密度ホモポリエチレン樹脂30重量%、ファーネ
スカーボンブラック4重量%、オレイン酸アマイド0.05
重量%、フェノール系酸化防止剤0.1重量%、花王製非
イオン性帯電防止剤エレクトロストリッパーTS−50.1重
量%、合成シリカ0.05重量%を含む、密度が0.923g/c
m3、MFRが1.0g/10分のエチレン・ブテン−1共重合体樹
脂組成を用いブロー比1.3にてインフレーションフィル
ム成形法により成形した単層の厚さ50μmの遮光性L−
LDPE系樹脂フィルムを用いた。
この遮光性熱可塑性樹脂フィルム3は、 である。即ち、巻きつけ方向の引裂き強度が幅方向の引
裂き強度の1/10.9である。
その他の構成は、本考案品Iと同一である。
この包装体も、包装作業が極めて簡単であった。ま
た、衝撃穴あけ強度が4.1kg・cmと優れた遮光性L−LDP
E系樹脂フィルムを用いているので、輸送中にピンホー
ル破れが発生せず、密封性が確実であった。また、開封
性は、切断誘導部材としての接着テープを所定個所に接
着せており、かつ引裂き易くするための加工として正三
角形のノッチをつけているので、従来の包装体と同等以
上に良好で、遮光性L−LDPE系樹脂フィルムをリーダー
として容易に巻きほごすことができた。さらに、遮光性
L−LDPE系樹脂フィルムがリーダーとして機能している
ため、ロール状カラー印画紙を光カブリなしに明室状態
で露光装置内に容易に装填できた。
本考案品IV 遮光性フィルム3は、密度が0.956g/cm3、MFRが13.0g
/10分の高密度ホモポリエチレン樹脂30重量%、ファー
ネスカーボンブラック3重量%、オレイン酸アマイド0.
05重量%、フェノール系酸化防止剤0.1重量%、ステア
リン酸αモノグリセライド0.1重量%、合成シリカ0.05
重量%を含む、密度が0.923g/cm3、MFRが2.4g/10分の低
密度ホモポリエチレン樹脂組成を用いブロー比1.3にて
インフレーションフィルム成形法により成形した単層の
厚さ100μmの遮光性L−LDPE系樹脂フィルムを用い
た。
この遮光性熱可塑性樹脂フィルム3は、 である。即ち、巻きつけ方向の引裂き強度が幅方向の引
裂き強度の1/5.6である。
その他の構成は、本考案品Iと同一である。
この包装体も、包装作業が極めて簡単であった。ま
た、衝撃穴あけ強度も6.7kg・cmと優れており、輸送中
にピンホール破れが発生せず、密封性が確実であった。
開封性も、切断誘導部材としての接着テープを所定個所
に接着してあり、かつ引裂き易くするためのノッチ加工
を施してあるので、従来技術の複雑な包装体と同等以上
に良好で、遮光性L−LDPE系樹脂フィルムをリーダーと
して容易に巻きほごすことが出来た。さらに、遮光性L
−LDPE系樹脂フィルムがリーダーとしても機能している
ため、ロール状カラー印画紙を光カブリ無しに明室状態
で露光装置内に容易に装填できた。
以上、単層の遮光性熱可塑性樹脂フィルムを用いた本
考案品I〜IVについて説明したが、本考案に用いる遮光
性フィルムとしては、分子配向性熱可塑性樹脂フィルム
層と、耐ピンホール性および衝撃強度に優れたエチレン
共重合耐樹脂フィルム層とを少くとも有する遮光性多層
共押出しフィルムが安価で柔軟性、開封性、物理強度が
優れた遮光フィルムが得られるので特に好ましい。ま
た、1軸分子配向フィルムに金属箔、紙、金属蒸着熱可
塑性樹脂フィルム等を接着剤層を介して積層した遮光性
積層フィルム及び熱可塑性樹脂エクストルージョンラミ
ネート層を積層した遮光性積層フィルムを用いることも
可能である。以下にそれらを用いた本考案V〜VIIにつ
いて説明する。
本考案品V 遮光性フィルム3は、外層と内層からなる二層共押出
しインフレーションフィルムで、外層は、密度が0.965g
/cm3、MFRが0.4g/10分の高密度ホモポリエチレン樹脂9
2.4重量%、密度が0.923g/cm3、MFRが2.3g/10分の高圧
法ホモポリエチレン樹脂4.5重量%、花王石鹸KK製エレ
クトロストリッパーTS−50.1重量%、ファーネスカーボ
ンブラック3重量%からなる厚さ40μmの遮光性ホモポ
リエチレン系樹脂フィルム、内層は、密度が0.920g/c
m3、MFRが2.1g/10分のエチレン・4−メチルペンテン−
1共重合体樹脂92.5重量%、密度が0.923g/cm3、MFRが
2.3g/10分の高圧法ホモポリエチレン樹脂4.5重量%、フ
ァーネスカーボンブラック3重量%からなる厚さ40μm
の遮光性エチレン共重合体樹脂フィルムを用いた。
この遮光性熱可塑性樹脂フィルム3は、 である。即ち、巻きつけ方向の引裂き強度が幅方向の引
裂き強度の1/7.8である。
その他の構成は本考案品Iと同一である。
この包装体は包装作業が極めて簡単であった。さらに
輸送中の密封性が確実であり、使用性は従来技術の複雑
な包装体と同様以上で、遮光性フィルムをリーダーとし
て容易に巻きほごすことができた。また、遮光性二層共
押出しフィルムがリーダーとして機能しているため、ロ
ール状カラー印画紙を光カブリ無しに明室状態で露光装
置内に容易に装填できた。
本考案品VI 遮光性フィルム3は、密度が0.965g/cm3、MFRが0.4g/
10分の高密度ホモポリエチレン樹脂95.5重量%、ファー
ネスカーボンブラック4.5重量%からなる延伸倍率が4
倍の厚さ45μmの遮光性タテ一軸延伸高密度ホモポリエ
チレン樹脂フィルムに、厚さ20μmの低密度ホモポリエ
チレン樹脂エクストルージョンラミネート接着剤層を介
して、厚さ7μmのアルミニウム箔を積層し、このアル
ミニウム箔の表面にさらに厚さ30μmの低密度ホモポリ
エチレン樹脂エクストル−ジョンラミネート層を塗布し
た積層フィルムを用いた。
この遮光性積層フィルム3は、 である。即ち、巻きつけ方向の引裂き強度が幅方向の引
裂き強度の1/11.4である。
その他の構成は本考案品Iと同一である。
この包装体は本考案品Iと同様に包装作業が極めて簡
単であり、さらに輸送中の密封性が確実で、開封性も良
く、静電気の発生の少ない、使用適性の優れた包装体で
あった。
本考案品VII 遮光性フィルム3は、密度が0.965g/cm3、MFRが0.2g/
10分の半透明な厚さ50μmの延伸倍率が6倍のタテー軸
延伸高密度ホモポリエチレン樹脂フィルムに、厚さ15μ
mの低密度ポリエチレン樹脂エクストル−ジョンラミネ
ート接着剤層を介して、密度が0.923g/cm3、MFRが2.3g/
10分の低密度ホモポリエチレン樹脂94.8重量%、非イオ
ン性界面活性剤(エレクトロマトリーパーTS−3、花王
石鹸KK.製)0.2重量%、ファーネスカーボンブラック5
重量%からなる厚さ35μmの遮光性低密度ホモポリエチ
レン樹脂インフレーションフィルムを積層した積層フィ
ルムを用いた。
この遮光性積層フィルム3は、 である。即ち、巻きつけ方向の引裂き強度が幅方向の引
裂き強度の1/13.1である。
その他の構成は本考案品Iと同一である。
この包装体は本考案品Iと同様に包装作業が極めて簡
単であり、さらに輸送中の密封性が確実で、開封性も良
く、露光装置内での使用適性の優れた包装体であった。
〔考案の効果〕
本考案は、所定の引裂き強度の遮光性フィルムで帯状
感光材を遮光的に被包することにより、帯状感光材を極
めて簡単かつ安価に包装でき、また、周面遮光部と側面
遮光部の境界部に切断誘導部材を設けることにより、切
断誘導部材に誘導されて遮光性フィルムを略境界線上で
直線状に引き裂くことができ、マガジン等からの引出し
も容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案による包装体の一実施例の一部を欠いた
斜視図、第2図は同上断面図、第3図及び第4図は同包
装体の包装過程を示す斜視図、第5図および第6図は同
上帯状感光材の引出し状態を示す斜視図である。第7図
から第10図は本考案の他の実施例の斜視図、第11図から
第14図は引裂きを容易にする加工の例を示した部分斜視
図、第15図及および第16図は従来の包装体の斜視図であ
る。 1…コア 2…帯状感光材 3…遮光性フィルム 5…周面遮光部 6…側面遮光部 7…リーダー部 12、40、42、45、47…切断誘導部材としての接着テープ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コアと、該コアに巻かれたロール状の帯状
    感光材と、該帯状感光材の周面を遮光する周面遮光部、
    側面を遮光する側面遮光部およびリーダー部を有すると
    ともに帯状感光材の末端に接合され、さらに帯状感光材
    への巻きつけ方向の引裂き強度が25〜600gで、かつ幅方
    向の引裂き強度の1/2以下である滑剤を0.005〜5.0重量
    %含む遮光性フィルムと、該遮光性フィルムの周面遮光
    部と側面遮光部との境界部に接着され、遮光性フィルム
    を周面遮光部と側面遮光部との略境界線上で引き裂ける
    ようにした切断誘導部材とを具備することを特徴とする
    帯状感光材の包装体
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