JPH0810812Y2 - 帯状感光材の包装体 - Google Patents

帯状感光材の包装体

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JPH0810812Y2
JPH0810812Y2 JP1989116130U JP11613089U JPH0810812Y2 JP H0810812 Y2 JPH0810812 Y2 JP H0810812Y2 JP 1989116130 U JP1989116130 U JP 1989116130U JP 11613089 U JP11613089 U JP 11613089U JP H0810812 Y2 JPH0810812 Y2 JP H0810812Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ロール状に巻かれた帯状感光材の包装体に
関するもので、さらに詳しくは明室装填用のロール状に
巻かれた写真印画紙、写真フィルム等の帯状感光材の包
装体に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、ロール状に巻かれた帯状感光材の包装体として
は、第12図又は第13図に示すようなものがあった。
第12図に示す包装体は、コア21に巻きつけられた帯状
感光材22の末端に遮光性リーダー23が接合され、この遮
光性リーダー23で帯状感光材22の外周面を被包して外周
面を遮光するとともに、端部カバー24、24をロール状の
帯状感光材22の側面に被せて側面を遮光している。な
お、端部カバー24は、切り込み25が入れられた周縁部26
が周面方向へ折曲され、遮光性リーダー23に接着されて
いる(実公昭56-16608号公報)。
第13図に示す包装体は、コアに巻きつけられた帯状感
光材の側面に放射状端面カバー31が被せられるととも
に、周面を帯状感光材の末端に接合されたリーダー32が
被包している。このリーダー32の外側には遮光紙33が設
けられ、この遮光紙33が帯状感光材の外周面を遮光的に
被包し、また遮光紙33の切込み34が入れられた側縁部35
は側面方向に折曲され、放射状端面カバー31に接着され
ている。そして、これら放射状端面カバー31及び側縁部
35に平板端部カバー36が接着されている(実開昭60-167
796号公報)。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述した従来の帯状感光材の包装体は、帯状感光材の
周面と側面の遮光を別体である2つ以上の部材を用いて
行っているので、包装作業が面倒で効率の悪いものとな
っていた。したがって、作業効率の悪さ及び使用材料の
多さから高価な包装体となっていた。
本考案は、以上の問題点を解決し、1部材で帯状感光
材の遮光性を確保できるようにし、包装作業を極めて簡
単にできるようにした帯状感光材の包装体を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記目的を達成するためになされたもの
で、ロール状の帯状感光材と、該帯状感光材料の末端に
接合されかつ帯状感光材への巻きつけ方向に一軸分子配
向された遮光性物質を0.5〜10重量%含み、(幅方向の
引裂き強度/巻きつけ方向の引裂き強度≧2を確保でき
る遮光性フィルムとを有し、該遮光性フィルムは、帯状
感光材の周面を遮光する周面遮光部と、帯状感光材の側
面を遮光する側面遮光部と、リーダー部とからなり、該
周面遮光部と側面遮光部の境界部の端部に引裂き手段が
設けられていることを特徴として構成されている。
引裂き手段は、小さな力で引き裂かれ遮光性フィルム
が周面遮光部と側面遮光部の間で引き裂かれる端緒とな
るものである。したがって、この引裂き手段は、遮光性
フィルムの帯状感光材の巻きつけ方向に容易に引き裂か
れる手段であればよく、例えば、三角形状のノッチ、巻
きつけ方向に形成した切り込み、巻きつけ方向に遮光性
フィルムの厚さを薄く形成したものがある。
遮光性フィルムは帯状感光材への巻きつけ方向に一軸
分子配向されており、この一軸分子配向は、公知の一軸
延伸装置を用いて製造することにより得られる。また一
般のインフレーションフィルム成形機を用いても例えば
メルトインデックスが0.1〜5.0g/10分、密度が0.941〜
0.970g/cm3のポリエチレン樹脂(ホモポリエチレン樹
脂)及び/又はエチレン・αオレフィン共重合体樹脂を
単層フィルムの場合は30〜90重量%、多層共押出しフィ
ルムの場合は一軸分子配向層の樹脂組成として50重量%
以上含ませることによっても得られる。
また、この遮光性フィルムの一軸分子配向は、JIS P
−8116に従って測定して の比が2以上が必要であり、特に必要でありは3以上、
最も好ましくは5以上である。
さらに、遮光性フィルムは、帯状感光材に影響を与え
ない程度の遮光性、防湿性等を有することが必要であ
る。このような遮光性フィルムとしては、遮光性物質を
含む厚さ30〜200μm、好ましくは50〜150μm特に好ま
しいのは70〜120μmのポリオレフィン系樹脂フィルム
である。
遮光性フィルムには、無延伸でも分子配向させて を確保できるメルトインデックスが0.1〜5.0g/10分、密
度が0.941〜0.970g/cm3のポリエチレン樹脂(ホモポリ
エチレン樹脂及び/又はエチレン・αオレフィン共重合
体樹脂)を単層フィルムの場合は30〜90重量%、多層共
押出しフィルムの分子配向層の場合は50重量%以上含ま
せて周面遮光部と側面遮光部の境界線上に沿って略直線
状に引き裂けるようにすることが好ましい。また単層フ
ィルムの場合には包装時やユーザーへ輸送する途中の振
動や衝撃等によってピンホールや破れが発生しないよう
に帯状感光材への巻きつけ方向の引裂き強度(JIS P−8
116)を60g以上に保つためにメルトインデックスが0.1
〜50g/10分、密度が0.870〜0.940g/cm3のホモポリエチ
レン樹脂及び/又はエチレン・αオレフィン共重合体樹
脂を9〜69重量%含ませるようにすることが好ましい。
その他後記する各種のエチレン共重合体樹脂、特に好ま
しくはエチレン・αオレフィン共重合体樹脂を用いても
よい。
多層共押出しフィルムの場合には、上記一軸分子配向
層のピンホールや破れの発生しやすさをカバーするため
に全厚さの70%未満のホモポリエチレン樹脂及び/又は
エチレン・αオレフィン共重合樹脂、プロピレン・αオ
レフィン共重合樹脂及び/又は後に示すエチレン共重合
体樹脂の中から選択した耐ピンホール性の優れた樹脂層
を設けることが好ましい。
遮光性フィルム中の遮光性物質の量は単層フィルムと
して用いる場合と多層共押出しフィルムとして用いる場
合と他の遮光性を有するフレキシブルシート(例えば金
属箔や金属蒸着フィルムや遮光紙や遮光フィルム)と積
層した積層フィルムとして用いる場合により異なるがい
ずれの層構成として用いる場合でも遮光性フィルム1枚
の状態で確実に遮光性を確保できるようにすることが必
須である。
エチレン共重合体樹脂の代表例を以下に示す。
(1) エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂 (2) エチレン−プロピレン共重合体樹脂 (3) エチレン−1−ブテン共重合体樹脂 (4) エチレン−ブタジエン共重合体樹脂 (5) エチレン−塩化ビニル共重合体樹脂 (6) エチレン−メタクリル酸メチル共重合体樹脂 (7) エチレン−アクリル酸メチル共重合体樹脂 (エチレン−アクリル酸共重合体樹脂) (8) エチレン−アクリル酸エチル共重合体(以後EE
Aと表示)樹脂 (9) エチレン−アクリロニトリル共重合体樹脂 (10) エチレン−アクリル酸共重合体樹脂 (11) アイオノマー樹脂(エチレンと不飽和酸との共
重合物を亜鉛などの金属で架橋した樹脂) (12) エチレン−αオレフィン共重合体樹脂(L−LD
PE樹脂) (13) エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合
体樹脂 (14) 変性ポリオレフィン樹脂 エチレン共重合体樹脂の中では、フィルム成形性及び
ヒートシール適性が良く、遮光性物質の分散性が良好
で、破袋強度、衝撃穴あけ強度及び引裂き強度が大き
い、L−LDPE樹脂とEEA樹脂が好ましい。
L−LDPE(Liner Low Density Polyetylene)樹脂は
第3のポリエチレン樹脂と称され、中・低密度、高密度
両ポリエチレン樹脂の利点を併せもつ省エネルギー、省
資源という時代の要請に合致する低コスト、高強度の樹
脂である。この樹脂は低圧法又は高圧改良法でエチレン
と炭素数が3〜13個、好ましくは4〜10個のα−オレフ
ィンを共重合させたコポリマーで線状の直鎖に短分岐を
もった構造の低・中密度のエチレン共重合体樹脂であ
る。物理強度やコストの点で好ましいα−オレフィンと
してはブテン−1、オクテン−1、ヘキセン−1、4−
メチルペンテン−1、ヘプテン−1などが使用される。
密度は一般に低・中密度ポリエチレン樹脂程度とされて
いるが、市販品では0.87〜0.95g/cm3の範囲内にあるも
のが多い。
L−LDPE樹脂の重合プロセスとしては中・低圧装置を
用いる気相法、液相法と高圧改良法装置を用いるイオン
重合法等がある。
市販のL−LDPE樹脂の代表的具体例を以下に示す。
エチレン・ブテン−1共重合体樹脂 GレジンとNUC-FLX (UCC社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) マーレックス (フィリップス社) スタミレックス (DSM社) エクセレンVL (住友化学) ネオゼックス (三井石油化学) 日石リニレックス (日本石油化学) NUCポリエチレン−LL (日本ユニカー) 出光ポリエチレンL (出光石油化学) エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂 TUFLIN (UCC社) TUFTHENE (日本ユニカー) エチレン・4メチルペンテン−1共重合体樹脂 ウルトゼックス (三井石油化学) エチレン・オクテン−1共重合体樹脂 スタミレックス (DSM社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) MORETEC (出光石油化学) これらのL−LDPE樹脂の中で物理強度とヒートシール
強度の点から特に好ましいのは、メルトインデックス
(以後MIと表示)が0.5〜15g/10分(ASTM D−1238のE
条件=JIS K−6760,試験温度190℃,試験荷重2.16kgfで
測定)、密度が0.870〜0.945g/cm3(ASTM D−1505=JIS
K−6760)、そしてα−オレフィンの炭素数が6〜8個
の液相法プロセスと気相法プロセスで得られたものであ
る。
特に好ましい代表的な例を商品名であげると、ポリエ
チレンにα−オレフィン側鎖として炭素数6個の4−メ
チルペンテン−1を導入した三井石油化学(株)のウル
トゼックス及びα−オレフィン側鎖として炭素数8個の
オクテン−1を導入した出光石油化学(株)のMORETEC
とDSM社のスタミレックスとダウケミカル社のダウレッ
クスがある(以上4社品共液相法プロセスで得られたL
−LDPE樹脂である。)。低圧法の気相法プロセスで得ら
れた好ましい代表的な例を商品名であげると、α−オレ
フィン側鎖として炭素数6個のヘキセン−1を導入した
UCC社のTUFLIN及び日本ユニカー(株)のTUFTHENE等が
ある。
遮光性を確保するための遮光性物質の代表例を以下に
示す。
(1) 無機化合物 A.酸化物…シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタン、
酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アンチモ
ン、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト、
酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン、アルミナ繊維 B.水酸化物…水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム C.炭酸塩…炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマ
イト、ドーソナイト D.(亜)硫酸塩…硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸
アンモニウム、亜硫酸カルシウム E.ケイ酸塩…タルク、クレー、マイカ、アスベスト、ガ
ラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケイ酸カル
シウム、モンモリロナイト、ベントナイト F.炭酸…カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、
炭素中空球 G.その他…鉄粉、銅粉、鉛粉、錫粉、ステンレス粉、パ
ール顔料、アルミニウム粉、アルミニウムフレーク、硫
化モリブデン、ポロン繊維、炭化ケイ素繊維、アルミニ
ウム繊維、ステンレス繊維、ニッケル繊維、黄銅繊維、
チタン酸カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸亜
鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナ
トリウム、アルミニウムペースト、タルク (2) 有機化合物 木粉(松、樫、ノコギリクズなど)、殻繊維(アーモ
ンド、ピーナッツ、モミ殻など)、着色した各種の繊維
例えば木綿、ジュート、紙細片、セロハン片、ナイロン
繊維、ポリプロピレン繊維、芳香族ポリアミド繊維及び
各種デンプン これらの遮光性物質の中で、不透明化する無機化合物
が好ましく、特に、耐熱性、耐光性が優れ比較的不活性
な物質である。光吸収性のカーボンブラックに窒化チタ
ンとグラファイトが好ましい。
特に好ましい、カーボンブラックの原料による分類例
をあげるとガスブラック、ファーネスブラック、チャン
ネルブラック、アントラセンブラック、アセチレンブラ
ック、ケッチェンカーボンブラック、サーマルブラッ
ク、ランプブラック、油煙、松煙、アニマルブラック、
ベジタブルブラック等がある。本考案では遮光性、コス
ト、物性向上の目的ではファーネスカーボンブラックが
好ましく、高価である帯電防止効果を有する遮光性物質
としてはアセチレンカーボンブラック、変性副生カーボ
ンブラックであるケッチェンカーボンブラックが好まし
い。必要により前者と後者を必要特性に従ってミックス
することも好ましい。
遮光性物質を配合した形態を大別すると下記のように
なる。
(1) 均一着色ペレット状 (カラーコンバウンドと言われる最も一般的に用いられ
ているもの) (2) 分散性粉末状 (ドライカラーとも呼ばれる、種々の表面処理剤で処理
し、さらに分散助剤を加えて微粒子状に粉砕した粉末状
のもの) (3) ペースト状 (可塑剤等に分散させたもの) (4) 液状 (リキッドカラーとも呼ばれる界面活性剤等に分散した
液状のもの) (5) マスターバッチペレット状 (遮光性物質を着色しようとするプラスチック中に高濃
度に分散したもの) (6) 潤性粒粉末状 (遮光性物質をプラスチック中に高濃度に分散させたの
ち、粒粉末状に加工したもの) (7) 乾燥粉末状 (普通の無処理の乾燥粉末状のもの) 遮光性物質を配合する形態は上記のように種々ある
が、マスターバッチ法がコスト、作業場の汚染防止等の
点で好ましい。公知文献の特公昭40-26196号公報では有
機溶媒に溶解した重合体の溶液中にカーボンブラックを
分散せしめて、重合体−カーボンブラックのマスターバ
ッチをつくる方法を、特公昭43-10362号公報にはカーボ
ンブラックをポリエチレンに分散してマスターバッチを
つくる方法を述べている。
本考案の写真感光材料用包装体の遮光性フィルムとし
て使用する上で写真感光材料のカブリの発生が少なく、
感光度の増減の発生が少なく、遮光能力が大きく、カー
ボンブラックの固まり(ブツ)の発生やフィシュアイ等
フィルムの中にピンホールが発生しにくい点でカーボン
ブラック中でも特にpH(JIS K 6221で測定)が6.0〜9.
0、平均粒子径(電子顕微鏡法で測定)が10〜120mμ、
揮発成分(JIS K 6221で測定)が2.0%以下、吸油量(J
IS K 6221の吸油量A法で測定)が50ml/100g以上のファ
ーネスカーボンブラックが好ましい。
導電性物質の代表例を以下に示す。
非イオン界面活性剤(代表的成分ポリオキシエチレ
ングリコール類) アニオン界面活性剤(代表的成分アルキルベンゼン
スルフォン酸塩類) 陽イオン界面活性剤(代表的成分第4級アンモニウ
ム塩) 両性界面活性剤 アルキルアミン誘導体 樹脂酸誘導体 各種滑剤 カーボンブラック、グラファイト 金属表面被覆顔料 金属粉末、金属フレーク 炭素繊維 金属繊維 ウィスカー(チタン酸カリウム、窒化アルミナ、ア
ルミナ) 前記非イオン界面活性剤の代表例を以下に示す。
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ン脂肪族アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレングリセリン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪族アミン、ソ
ルビタンモノ脂肪酸エステル、脂肪酸ペンタエリスリッ
ト、脂肪アルコールのエチレンオキサイド付加物、脂肪
酸のエチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミノまたは脂
肪酸アミドのエチレンオキサイド付加物、アルキルフェ
ノールのエチレンオキサイド付加物、アルキルナフトー
ルのエチレンオキサイド付加物、多価アルコールの部分
的脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加物、その他
特公昭63-26697号公報2頁記載の各種非イオン帯電防止
剤等。
前記アニオン界面活性剤の代表例を以下に示す。
リシノレイン酸硫酸エステルソーダ塩、各種脂肪酸金
属塩、シリノレイン酸エステル硫酸エステルソーダ塩、
硫酸化オレイン酸エチルアニリン、オレフィンの硫酸エ
ステル塩類、オレイルアルコール硫酸エステルソーダ
塩、アルキル硫酸エステル塩、脂肪酸エチルスルフォン
酸塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキルナフタレンス
ルフォン酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、コハ
ク酸エステルスルフォン酸塩、リン酸エステル塩 前記陽イオン界面活性剤の代表例を以下に示す。
第1級アミン塩、第3級アミン塩、第4級アンモニウ
ム塩、ピリジン誘導体等 前記両性界面活性剤の代表例を以下に示す。
カルボン酸誘導体、イミダゾリン誘導体、ペタイン誘
導体等 また本考案では、酸化防止剤を、フィッシュアイやブ
ツ(固まり状の不均一故障)の発生を防止するために添
加することが好ましい。この酸化防止剤の代表例を以下
に示す。
(イ) フェノール系酸化防止剤 6−t−ブチル−3−メチルフェノール誘導体、2・
6−ジ−t−ブチル−Pクレゾール、2,2′−メチレン
ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2・
2′−メチレンビス−(4−エチル−6−t−ブチルフ
ェノール)、4・4′−ブチリデンビス(6−t−ブチ
ル−m−クレゾール)、4・4′−チオビス(6−t−
ブチル−m−クレゾール)、4・4−ジヒドロキシジフ
ェニルシクロヘキサン、アルキル化ビスフェノール、ス
チレン化フェノール、2・6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェノール、n−オクタデシル−3−(3′・5′
−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピ
ネート、2・2′−メチレンビス(4−メチル−6−t
−ブチルフェノール)、4・4′−チオビス(3−メチ
ル−6−t−ブチルフェニール)、4・4′−ブチリデ
ンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、ス
テアリル−β(3・5−ジ−4−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート、1・1・3−トリス(2
−メチル−4ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブ
タン、1・3・5トリメチル−2・4・6−トリス(3
・5−ジ−t−ブチル−4ヒドロキシベンジル)ベンゼ
ン、テトラキス〔メチレン−3(3′・5′−ジ−t−
ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕
メタン (ロ) ケトンアミン縮合系酸化防止剤 6−エトキシ−2・2・4−トリメチル−1・2−ジ
ヒドロキノリン、2・2・4−トリメチル−1・2−ジ
ヒドロキノリンの重合物、トリメチルジヒドロキノリン
誘導体 (ハ) アリルアミン系酸化防止剤 フェニル−α−ナフチルアミン、N−フェニル−β−
ナフチルアミン、N−フェニル−N′−イソプロピル−
P−フェニレンジアミン、N・N′−ジフェニル−P−
フェニレンジアミン、N・N′−ジ−β−ナフチル−P
−フェニレンジアミン、N−(3′−ヒドロキシブチリ
デン)−1−ナフチルアミン (ニ) イミダゾール系酸化防止剤 2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−メルカプト
ベンゾイミダゾールの亜鉛塩、2−メルカプトメチルベ
ンゾイミダゾール (ホ) ホスファイト系酸化防止剤 アルキル化アリルホスファイト、ジフェニルインデシ
ルフォスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファ
イト亜リン酸ソーダ、トリノニルフェニルフォスファイ
ト、トリフェニルフォスファイト (ヘ) チオ尿素系酸化防止剤 チオ尿素誘導体、1・3−ビス(ジメチルアミノプロ
ピル)−2−チオ尿素 (ト) その他空気酸化に有用な酸化防止剤 チオジプロピオン酸ジラウリル 代表的な市販酸化防止剤を以下に示す。
(1) フェノール系酸化防止剤; SUMILIZER BHT(住友)、IRGANOX 1076(チバガイギ
ー)、MARK A0-50(アデカ・アーガス)、SUMILIZER BP
-76(住友)、TOMINOX SS(吉富)、IRGANOX 565(チバ
ガイギー)、NONOX WSP(ICI)、SANTONOX(Monsant
o)、SUMILIZER WX R(住友)、ANTAGECRYSTAL(川
口)、IRGANOX 1035(チバガイギー)、ANTAGE W−400
(川口)、NOCLIZER NS−6(大内新興)、IRGANOX 142
5 WL(チバガイギー)、MARK A0-80(アデカ・アーガ
ス)、SUMILIZER GA-80(住友)、TOPANOL CA(ICI)、
MARK AO-30(アデカ・アーガス)、MARK AO-20(アデカ
・アーガス)、IRGANOX 3114(チバガイギー)、MARK A
O−330(アデカ・アーガス)、IRGANOX 1330(チバガイ
ギー)、CYANOX 1790(ACC)、IRGANOX 1010(チバガイ
ギー)、MARK A0-60(アデカ・アーガス)、SUMILIZER
BP-101(住友)、TO-MINOX TT(吉富) (2) 燐系酸化防止剤; IRGAFOS 168(チバガイギー)、MARK 2112(アデカ・
アーガス)、WESTON 618(ボルグワーナー)、MARK PEP
−8(アデカ・アーガス)、ULTRANOX 626(ボルグ・ワ
ーナー)、MARK PEP-24G(アデカ・アーガス)、MARK P
EP-36(アデカ・アーガス)、HCA(三光) (3) チオエーテル系酸化防止剤; DLTDP “YOSHITOMI"(吉富)、SUMILIZER TPL(住
友)、ANTIOX L(日油)、DMTD“YOSHITOMI"(吉富)、
SUMILIZER TPM(住友)、ANTIOX M(日油)、DSTP“YOS
HITOMI"(吉富)、SUMILIZER TPS(住友)、ANTIOX S
(日油)、SEENOX 412S(シプロ)、MARK AO-412 S(ア
デカ・アーガス)、SUMILIZER TP−D(住友)、MARK A
O−23(アデカ・アーガス)、SANDSTAB P−EPQ(サン
ド)、IRGAFOS P−EPQ FF(チバガイギー)、IRGANOX 1
222(チバガイギー)、MARK 329K(アデカ・アーガ
ス)、WES TON399(ボルグ・ワーナー)、MARK 260(ア
デカ・アーガス)、MARK 522A(アデガ・アーガス) (4) 金属不活性化剤 NAUGARD XL−1(ユニロイヤル)、MARK CDA−1(ア
デカ・アーガス)、MARK CDA−6(アデカ・アーガ
ス)、LRGANOX MD-1024(チバガイギー)、CUNOX(三井
東圧) 特に好ましい酸化防止剤はフェノール系の酸化防止剤
であり、市販品としてはチバガイギー社のイルガノック
ス各種と住友化学(株)のSumilizer BHT,Sumilizer BH
-76,Sumilizer WX−R,Sumilizer BP-101等である。
このような酸化防止剤は、0.01〜1.0重量%含まれる
ことが好ましい。
写真感光材料に悪影響を与えない市販の代表的滑剤名
と製造メーカー名を以下に記載する。
(1) シリコーン系滑剤; 各種グレードのジメチルポリシロキサン及びその化合
物(信越シリコーン、東レシリコーン) (2) オレイン酸アミド系滑剤; アーモスリップCP(ライオン・アクゾ)、ニュートロ
ン(日本精化)、ニュートロンE−18(日本精化)、ア
マイドO(日東化学)、アルフロE−10(日本油脂)、
ダイヤミッドO−200(日本化成)、ダイヤミッドG−2
00(日本化成)等 (3) エルカ酸アミド系滑剤; アルフロ−P−10(日本油脂)等 (4) ステアリン酸アミド系滑剤; アルフロ−S−10(日本油脂)、ニュートロン2(日
本精化)、ダイヤミッド200ビス(日本化成)等 (5) ビス脂肪酸アミド系滑剤; ビスアマイド(日本化成)、ダイヤミッド200ビス
(日本化成)、アーモワックスEBS(ライオン・アク
ゾ)等 (6) アルキルアミン系滑剤; エレクトロストリッパ−TS−2(花王石鹸)エレクト
ロストリッパ−TS−3(花王石鹸)等 (7) パルミチレ酸アミド系滑剤 (8) ベヘニン酸アミド系滑剤 BNT(日本精化) (9) メチレンビスステアロイドアミド系滑剤 この中で特にC8〜C22の飽和直鎖脂肪酸またはモノ不
飽和脂肪酸のアミドである高級脂肪酸アミド系滑剤が安
価で滑性効果が大きく、写真感光材料にカブリや感光度
異状を発生させない点が好ましい。
その他滑性効果は小さいが樹脂流動性向上、ブロッキ
ング防止、写真感光材料の品質に悪影響を与えるハロゲ
ンの吸着(金属石鹸)等種々の働きをする滑剤として下
記のものがある。
(10) 炭化水素系滑剤; 流動パラフィン、天然パラフィン、マイクロワック
ス、合成パラフィン、ポリエチレンワックス、ポリプロ
ピレンワックス、塩素化炭化水素、フルオロカーボン (11) 脂肪酸系滑剤; 高級脂肪酸(C1以上が好ましい)、オキシ脂肪酸 (12) エステル系滑剤; 脂肪酸の低級アルコールエステル、脂肪酸の多価アル
コールエステル、脂肪酸のポリグリコースエステル、脂
肪酸の脂肪アルコールエステル (13) アルコール系滑剤; 多価アルコール、ポリグリコール、ポリグリセロール (14) 金属石鹸; ラウリン酸、ステアリン酸、リシノール酸、ナフテン
酸、オレイン酸等の高級脂肪酸とLi、Mg、Ca、Sr、Ba、
Zn、Cd、Al、Sn、Pb等の金属との化合物 このような滑剤は、0.005〜5.0重量%含まれることが
好ましい。特に滑性向上の大きいブリードアウトしやす
い脂肪酸アミド系滑剤の場合は0.005〜1.0重量%含まれ
ることが好ましい。
本考案で用いるブロッキング防止物質はシリカ、ケイ
ソウ土類、タルク、カルシウムシリケート、ケイ酸アル
ミニウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、高級
脂肪酸ポリビニルエステル、n−オクタデシルウレア、
ジルカボン酸エステルアミド、N,N′−ジオレイルオキ
サアミド等の各種ブロッキング防止剤や遮光性物質が含
まれる。特にカーボンブラックや脂肪酸アミドやシリ
カ、タルク、炭酸カルシウム、金属粉末、酸化チタン等
が好ましい。
このようなブロッキング防止物質は0.01〜7.0重量%
含まれることが好ましい。
ブロッキング防止剤の代表的市販品名を下記に示す。
(1) 無機系ブロッキング防止物質 (a) シリカ; サイロイド224(富士ダビソン)、サイロイド978(Da
vison)、セライトハイフロースーパーセル(Johns-Man
ville)、セライトスーパーフロス(Johns-Manvill
e)、AEROSIL 200(日本エアロジル)、AERO SIL 300
(日本エアロジル)、スーパーライト(今野商店)、ス
ノーライト(毛利商店)、ラジオライトW(昭和化学) (b) カルシウムシリケート; マイクロセルC(Johns-Manville)、マイクロセルT
−38(Johns-Manville) (c) ケイ酸アルミニウム; P−820(Deggossa)、パーライト54(東興パーライ
ト)、タルク(ケイ酸マグネシウム) (d) タルク; PKN(林化成)、ミクロホワイト(林化成) (e) 炭酸カルシウム;ソフトンSS(DOW) (2) 有機系ブロッキング防止物質 高級脂肪酸ポリビニルエステル、ジカルボン酸エステ
ルアミド、n−オクタデシルウレア、N,N′−ジオレイ
ルオキサアミド等 次に、その他の必要により添加される添加剤の代表例
を以下に記載するが、本考案はこれに限定されるもので
はなく、公知のあらゆるものの中から選択できる。
(添加剤種類) (代 表 例) (1) 可塑剤;フタル酸エステル、グリコールエステ
ル、脂肪酸エステル、リン酸エステル等 (2) 安定剤;鉛系、カドミウム系、亜鉛系、アルカ
リ土類金属系、有機スズ系等 (3) 難燃剤;燐酸エステル、ハロゲン化燐酸エステ
ル、ハロゲン化物、無機物、含燐ポリオール等 (4) 充填剤;アルミナ、カオリン、クレー、炭酸カ
ルシウム、マイカ、タルク、酸化チタン、シリカ等 (5)補強剤;ガラスロービング、金属繊維、ガラス繊
維、ガラスミルドファイバー、炭素繊維等 (6) 発泡剤;無機発泡剤(炭酸アンモニア、重炭酸
ソーダ)、有機発泡剤(ニトロソ系、アゾ系)等 (7) 加硫剤;加硫促進剤、促進助剤等 (8) 劣化防止剤;紫外線吸収剤、酸化防止剤、金属
不活性化剤、過酸化物分解剤等 (9) カップリング剤;シラン系、チタネート系、ク
ロム系、アルミニウム系等 (10) 各種の熱可塑性樹脂、ゴム等 (11) 造核剤;有機造核剤(ジベンジリデンソルビト
ール化合物等)、無機造核剤(炭酸カルシウム等) 遮光性フィルムの代表例を以下に列記する。
(代表例その1) メルトインデックスが0.1〜5.0g/10分、密度が0.941
〜0.970g/cm3のポリエチレン樹脂(ホモポリエチレン樹
脂以外にエチレン・αオレフィン共重合体樹脂を含む)
30〜90重量%、粒状の遮光性物質0.5〜10重量%、メル
トインデックスが0.1〜5.0g/10分、密度が0.870〜0.940
g/cm3のホモポリエチレン樹脂9〜69重量%と滑剤及び
/又は帯電防止剤を含む厚さ50〜200μmの遮光性フィ
ルム (代表例その2) メルトインデックスが0.1〜5.0g/10分、密度が0.941
〜0.970g/cm3のポリエチレン樹脂(ホモポリエチレン樹
脂以外にエチレン・αオレフィン共重合体樹脂を含む)
30〜90重量%、粒状の遮光性物質0.5〜10重量%、メル
トインデックスが0.1〜50g/10分、密度が0.870〜0.940g
/cm3のエチレン・αオレフィン共重合体樹脂9〜69重量
%と滑剤及び/又は帯電防止剤を少なくとも含む厚さ50
〜200μmの遮光性フィルム (代表例その3) メルトインデックスが0.1〜5.0g/10分、密度が0.941
〜0.970g/cm3のホモポリエチレン樹脂及び/又はエチレ
ン・αオレフィン共重合体樹脂を50重量%以上、好まし
くは70重量%以上、特に好ましくは90重量%以上含む分
子配向性ポリエチレン系樹脂層が全厚さの30%以上を占
める少なくとも一層以上に遮光性物質を含む厚さ30〜20
0μmの多層共押出し遮光性フィルム (代表例その4) 代表例その1、その2に示した層が全厚さの50%以上
を占める厚さ30〜200μmの多層共押出し遮光性フィル
ム (代表例その5) 一軸分子配向(一軸延伸を含む)熱可塑性樹脂フィル
ムの少なくとも片面に導電性カーボンブラック又はフォ
ーネスカーボンブラックと帯電防止剤及び/又は導電性
物質を含む熱可塑性樹脂層を塗布した遮光性フィルム (代表例その6) 一軸分子配向(一軸延伸を含む)熱可塑性樹脂フィル
ムの少なくとも片面に接着剤層を介して遮光性熱可塑性
樹脂フィルムを積層した遮光性フィルム (代表例その7) 遮光性物質を含む一軸延伸(縦、横いずれでも可)遮
光性フィルム (代表例その8) 少なくとも一層以上に遮光性物質を含む一軸延伸
(縦、横いずれでも可)多層共押出し遮光性フィルム (代表例その9) 遮光性物質を含む縦方向と横方向が異なる延伸倍率の
二軸分子配向(延伸を含む)遮光性フィルム (代表例その10) 金属蒸着層を有するその7又はその8又はその9のい
ずれかの遮光性フィルム (代表例その11) その10記載の遮光フィルムに接着剤層を介し又は接着
剤層を介さずに直接熱可塑性樹脂フィルム又は熱可塑性
樹脂塗布層を積層した遮光性フィルム (代表例その12) 金属蒸着一軸分子配向(縦、横いずれでも可、延伸を
含む)熱可塑性樹脂フィルムに接着剤層を介して遮光性
物質を含む熱可塑性樹脂フィルム(一軸分子配向又は二
軸分子配向又は無延伸等いずれでも可)及び/又は遮光
紙を積層した遮光性フィルム (代表例その13) 金属蒸着一軸分子配向(縦、横いずれでも可、延伸を
含む)熱可塑性樹脂フィルムに直接、遮光印刷及び/又
は遮光性物質を含む塗布層を積層した遮光性フィルム 遮光性フィルムに積層フィルムを用いる場合は、引裂
き性を良くするために各層間のT型ピール法による接着
力が300g/15mm幅以上にすることが好ましい。
接着力が300g/15mm幅以下では直線状に引き裂くこと
ができない。
引裂き性を向上させるためにアルミニウム箔や一軸延
伸フィルムと遮光性フィルムを接着剤層を介して積層す
ることも好ましい。
帯状感光材の包装体には従来用いられている各種のコ
ア(巻芯)を用いることができる。
〔作用〕
本考案の帯状感光材の包装体は、遮光性フィルムの周
面遮光部が帯状感光材の外周面を被包するとともに、側
面遮光部が帯状感光材の側面を被包して、帯状感光材を
遮光的に包装する。
また、帯状感光材を引き出す際は、周面遮光部と側面
遮光部の境界部分に引裂き力が作用し、引裂き手段はこ
の力により容易に引き裂かれ、以後略直線状に遮光性フ
ィルムが引き裂かれる。
本考案による帯状感光材の包装体の一実施態様を第1
図から第6図に基づいて説明する。
第1図は本考案による帯状感光材の包装体の一部切欠
いた斜視図、第2図は同上断面図、第3図及び第4図は
同上包装過程を示す斜視図、第5図及び第6図に同上帯
状感光材の引出し状態を示す斜視図である。
第1図ないし第4図において、符号1はコアで、この
コア1に帯状感光材2が巻かれてロール状になってい
る。帯状感光材2の末端には遮光性フィルム3が接合テ
ープ4で接合されており、この遮光性フィルム3は、帯
状感光材2と同じ幅の周面遮光部5と、周面遮光部5の
両側に位置する側面遮光部6と、周面遮光部5から伸び
たリーダー部7とからなっている。
また、この遮光性フィルム3は、帯状感光材2への巻
きつけ方向(縦方向)aへ一軸分子配向されたフィルム
で形成されており、巻きつけ方向aへの引裂き強度が50
g以上で、そして幅方向(横方向)bへの引裂き強度の1
/2以下である。
また、側面遮光部6の端部であって周面遮光部5との
境界部には、引裂き手段としての正三角形状のノッチ8
が形成されている。
そして、周面遮光部5を帯状感光材2の外周面に1周
以上巻きつけた後、接着テープ9でリーダー部7を固定
し、さらに側面遮光部6は帯状感光材2の側面に被せら
れた後、側端部10がコア1に折り込まれている。そし
て、補助キャップ11がコア1に圧入され、側面遮光部6
の側端部10が補助キャップ11とコア1で挟持固定され
る。
このような包装体を製作するには、まず、第3図に示
すように、帯状感光材2の末端に遮光性フィルム3を接
合テープ4で接合し、その後、遮光性フィルム3を巻き
つけて第4図に示す状態にする。そして、接着テープ9
でリーダー部7を固定するとともに、側面遮光部6を折
り込み補助キャップ11をコア1に挿入して端部10を固定
する。
以上のような帯状感光材の包装体をマガジン等から引
き出す動作について、第5図及び第6図に基づいて説明
する。なお、これらの図は、マガジン等は省略し包装体
のみを抽出して描いたものである。
まず、リーダー部7を引き出すと、周面遮光部5は引
出し方向へ移動しようとするが、側面遮光部6はコアに
固定されているので、周面遮光部5と側面遮光部6の境
界部のノッチ8に引裂き力が集中的に作用し、第5図に
示すように、ノッチ8から引き裂かれて側面遮光部6が
残った状態で周面遮光部5が引き出される。
そして、さらに引き出されると、第6図に示すよう
に、周面遮光部5と側面遮光部6が完全に分離され、ロ
ール状の帯状感光材2の回転に対する抵抗が除去され
る。
引裂き手段の他の実施態様を第7図ないし第11図にそ
れぞれ図示する。
〔実施例〕
本考案品I 本考案品Iは第1図及び第2図に示す構成である。
遮光性フィルム3は、MIが0.4g/10分、密度が0.965g/
cm3の高密度ホモポリエチレン樹脂95.8重量%と、非イ
オン系界面活性剤0.20重量%と、平均粒子径21mμのフ
ァーネスカーボンブラック4重量%からなる厚さ50μm
の遮光性タテ一軸分子配向高密度ホモポリエチレン樹脂
層と、エルカ酸アミド0.05重量%、非イオン系界面活性
剤0.1重量%、平均粒子径21mμのファーネスカーボンブ
ラック4重量%、合成シリカ0.1重量%、フェノール系
酸化防止剤0.1重量%、MIが2.3g/10分、密度が0.923g/c
m3の高圧法分岐状低密度ホモポリエチレン樹脂6重量%
を含むMIが2.1g/10分、密度が0.923g/cm3のエチレン・
4メチルペンテン−1共重合体樹脂をメイン樹脂とする
厚さ40μmの遮光性エチレン共重合体樹脂層よりなる総
厚さ90μmの二層共押出しインフレーションフィルムを
用いた。周面遮光部と側面遮光部の境界部分が直線状に
美しい切り口で引き裂けるように10mm幅のセロテープを
周面遮光部側に側面遮光部の両端より2cmづつ長くなる
ように貼り、ノッチ8は幅2mm、深さ2mmに形成した。
帯状感光材料2は、幅890mm、長さ180mのカラー印画
紙を用いた。
巻芯(コア)1は、内径76mm、外径75.8mmのラングス
トン巻の紙巻芯を用いた。補助キャップはハイインパク
トポリスチレン樹脂を用いて射出成形方法で作成したも
のを用いた。
この包装体はJIS Z 0232レベルIの振動試験でも完全
に密封遮光性を確保でき、現像処理機(ミニラボ)の専
用マガジンに装填後明室下で現像処理したがカラー印画
紙に光カブリやスタチックマーク等の異状が皆無であっ
た。また、第3図中2点鎖線で示す直線にしたがって、
周面遮光部5と側面遮光部6が容易に分離され、帯状感
光材を容易に引き出すことができた。
本考案品II 本考案品IIの構成は第1図及び第2図に示す構成であ
る。
遮光性フィルム3は、本考案品Iに用いた二層共押出
しインフレーションフィルムのタテ一軸分子配向高密度
ホモポリエチレン樹脂層に、ドライラミネートタイプの
接着剤層(ポリウレタン樹脂層)を介して、厚さ15μm
の第3図中2点鎖線で示す位置にミシン目を直線状につ
けたアルミニウム真空蒸着二軸延伸ナイロン樹脂フィル
ム(アルミニウム蒸着層の厚さは400Å)を積層したフ
ィルムを用いた。
ノッチ8等の他の構成は本発明品Iと同一である。
この包装体は本発明品Iより帯電防止性、遮光性、防
湿性、ガスバリヤ性、外観、耐熱性、加工機適性が優れ
ており、太陽光下に置いても遮光性が完全に確保できる
だけでなく、包装材料が銀色をしており光を反射するの
で包装材料の表面温度の上昇もなく、包装体内の温度上
昇も少ない包装体であった。
帯状感光材の引き出しも、本考案品Iと同様に極めて
容易であった。
〔考案の効果〕
本考案による帯状感光材の包装体は、1枚の遮光性フ
ィルムで帯状感光材を遮光的に包装することにより、包
装材料の低減及び包装作業の簡易化を図ることができ、
安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による包装体の一実施態様の一部欠いた
斜視図、第2図は同上断面図、第3図及び第4図は同包
装体の包装過程を示す斜視図、第5図及び第6図は同上
帯状感光材の引出し状態を示す斜視図である。第7図な
いし第11図は本考案における引裂き手段の他の実施態様
を示す斜視図である。第12図、第13図は従来の包装体の
斜視図である。 1……コア、2……帯状感光材 3……遮光性フィルム、5……周面遮光部 6……側面遮光部、7……リーダー部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール状の帯状感光材と、該帯状感光材の
    末端に接合されかつ帯状感光材への巻きつけ方向に一軸
    分子配向された遮光性物質を0.5〜10重量%含み、(幅
    方向の引裂き強度/巻きつけ方向の引裂き強度≧2を確
    保できる遮光性フィルムとを有し、該遮光性フィルム
    は、帯状感光材の周面を遮光する周面遮光部と、帯状感
    光材の側面を遮光する側面遮光部と、リーダー部とから
    なり、該周面遮光部と側面遮光部の境界部の端部に引裂
    き手段が設けられていることを特徴とする帯状感光材の
    包装体
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