JPH089723Y2 - 帯状感光材の包装体 - Google Patents

帯状感光材の包装体

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JPH089723Y2
JPH089723Y2 JP1989107159U JP10715989U JPH089723Y2 JP H089723 Y2 JPH089723 Y2 JP H089723Y2 JP 1989107159 U JP1989107159 U JP 1989107159U JP 10715989 U JP10715989 U JP 10715989U JP H089723 Y2 JPH089723 Y2 JP H089723Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ロール状に巻かれた帯状感光材の包装体に
関するもので、さらに詳しくは明室装填用のロール状に
巻かれた写真印画紙、写真フィルム等の帯状感光材の包
装体に関するものである。
〔従来の技術〕 従来、ロール状に巻かれた帯状感光材の包装体として
は、第15図又は第16図に示すようなものがあった。
第15図に示す包装体は、コア21に巻きつけられた帯状
感光材22の末端に遮光性リーダー23が接合され、この遮
光性リーダー23で帯状感光材22の外周面を被包して外周
面を遮光するとともに、端部カバー24、24をロール状の
帯状感光材22の側面に被せて側面を遮光している。な
お、端部カバー24は、切り込み25が入れられた周縁部26
が周面方向へ折曲され、遮光性リーダー23に接着されて
いる(実公昭56−16608号公報)。
第16図に示す包装体は、コアに巻きつけられた帯状感
光材の側面に放射状端面カバー31が被せられるととも
に、周面を帯状感光材の末端に接合されたリーダー32が
被包している。このリーダー32の外側には遮光紙33が設
けられ、この遮光紙33が帯状感光材の外周面を遮光的に
被包し、また遮光紙33の切込み34が入れられた側縁部35
は側面方向に折曲され、放射状端面カバー31に接着され
ている。そして、これら放射状端面カバー31及び側縁部
35に平板端部カバー36が接着されている(実開昭60−16
7796号公報)。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述した従来の帯状感光材の包装体は、帯状感光材の
周面と側面の遮光を別体である2つ以上の部材を用いて
行っているので、高価なだけでなく、包装作業が面倒で
効率の悪いものとなっていた。特に帯状感光材の包装作
業は暗室で行うので密封包装が困難であった。したがっ
て、作業効率の悪さ及び使用材料の多さから高価な包装
体となっていた。
本考案は、以上の問題点を解決し、1部材で帯状感光
材の遮光性を確保できるようにし、包装作業を極めて簡
単にできるようにした帯状感光材の包装体を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記目的を達成するためになされたもの
で、コアと、該コアに巻かれたロール状の帯状感光材
と、該帯状感光材の周面を遮光する周面遮光部と側面を
遮光する側面遮光部とリーダー部とを有し帯状感光材の
末端に接合され、帯状感光材への巻きつけ方向の引裂き
強度が60g以上でかつ幅方向の引裂き強度の1/2以下であ
る遮光性物質を0.5〜10重量%を含む遮光性フィルムと
を具備することを特徴として構成されている。
遮光性フィルムは、帯状感光材への巻きつけ方向(縦
方向)の引裂き強度(JIS P−8116)が60g以上であっ
て、かつ幅方向(横方向)の引裂き強度の1/2以下であ
り、好ましくは1/3以下、特に好ましくは1/5以下であ
る。
巻きつけ方向の引裂き強度が60g未満であると、帯状
感光材の包装体を作成中及び/又はユーザーへの輸送中
の振動や衝撃によりエッジ部にピンホールや破れが発生
し、遮光性、密封性を確保することが困難になる。
また、巻きつけ方向の引裂き強度が幅方向の引裂き強
度の1/2を越えると、開封性が悪化し、周面遮光部と側
面遮光部の境界部分に沿って引き裂くことが困難にな
る。
遮光性フィルムは、帯状感光材に悪影響を与えない程
度の遮光性、防湿性等を有することが必要である。この
ような遮光性フィルムに用いられるフィルムとしては、
各種遮光性物質を含む一軸分子配向熱可塑性樹脂フィル
ムや一軸分子配向熱可塑性樹脂フィルムに遮光性印刷層
及び/又は遮光性塗布層及び/又は遮光性フレキシブル
シートを積層した遮光性積層フィルム等がある。好まし
いのはカーボンブラック及び/又は金属粉末を1重量%
以上含む厚さ50〜200μmの単層又は多層共押出しの縦
一軸分子配向(延伸を含む)ポリオレフィン樹脂フィル
ムである。遮光性フィルムには、無伸伸でも分子配向さ
せて、 (即ち巻きつけ方向の引裂き強度が幅方向の引裂き強度
の1/2以下)を確保できるメルトインデックスが0.1〜5.
0g/10分,蜜度が0.941〜0.970g/cm3のポリエチレン樹脂
(ホモポリエチレン樹脂及び/又はエチレン・αオレフ
ィン共重合体樹脂)を単層フィルムの場合は30〜90重量
%、多層共押出しフィルムの分子配向層の場合は50重量
%以上含ませて周面遮光部と側面遮光部の境界線上に沿
って略直線上に引き裂けるようにすることが好ましい。
又単層フィルムの場合には包装時やユーザーへ輸送する
途中の振動や衝撃等によってピンホールや破れが発生し
ないように帯状感光材への巻きつけ方向の引裂き強度
(JIS P−8116)を60g以上に保つためにメルトインデッ
クスが0.1〜50g/10分、密度が0.870〜0.940g/cm3のホモ
ポリエチレン樹脂及び/又はエチレン・αオレフィン共
重合体樹脂を9〜69重量%含ませるようにすることが好
ましい。その他6ページ〜11ページに示す各種のエチレ
ン共重合体樹脂を用いてもよい。
多層共押出しフィルムの場合には、上記分子配向層の
ピンホールや破れの発生しやすさをカバーするために全
厚さの70%未満のホモポリエチレン樹脂及び/又はエチ
レン・αオレフィン共重合樹脂、プロピレン・αオレフ
ィン共重合樹脂及び/又は6ページ〜11ページに示すエ
チレン共重合体樹脂の中から選択した耐ピンホール性改
良のための樹脂層をもうけることが好ましい。
エチレン共重合体樹脂の代表例を以下に示す。
(1)エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂 (2)エチレン−プロピレン共重合体樹脂 (3)エチレン−1−ブテン共重合体樹脂 (4)エチレン−ブタジエン共重合体樹脂 (5)エチレン−塩化ビニル共重合体樹脂 (6)エチレン−メタクリル酸メチル共重合体樹脂 (7)エチレン−アクリル酸メチル共重合体樹脂 (エチレン−アクリル酸共重合体樹脂) (8)エチレン−アクリル酸エチル共重合体(以後EEA
と表示)樹脂 (9)エチレン−アクリロニリトル共重合体樹脂 (10)エチレン−アクリル酸共重合体樹脂 (11)アイオノマ−樹脂(エチレンと不飽和酸との共重
合物を亜鉛などの金属で架橋した樹脂) (12)エチレン−αオレフィン共重合体樹脂(L−LDPE
樹脂) (13)エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体
樹脂 (14)変性ポリオレフィン樹脂 エチレン共重合体樹脂の中では、フィルム成形性及び
ヒートシール適性が良く、遮光性物質の分散性が良好
で、破袋強度、衝撃穴あけ強度及び引裂き強度が大き
い、L−LDPE樹脂とEEA樹脂が好ましい。
L−LDPE(Liner Low Density Polyetyle−ne)樹脂
は第3のポリエチレン樹脂と称され、中・低密度、高密
度両ポリエチレン樹脂の利点を併せもつ省エネルギー、
省資源という時代の要請に合致する低コスト、高強度の
樹脂である。この樹脂は低圧法又は高圧改良法でエチレ
ンと炭素数が3〜13個、好ましくは4〜10個のα−オレ
フィンを共重合させたコポリマーで線状の直鎖に短分岐
をもった構造の低・中密度のエチレン共重合体樹脂であ
る。物理強度やコストの点で好ましいα−オレフィンと
してはブテン−1、オクテン−1、ヘキセン−1、4−
メチルペンテン−1、ヘプテン−1などが使用される。
密度は一般に低・中密度ポリエチレン樹脂程度とされて
いるが、市販品では0.87〜0.95g/cm3の範囲内にあるも
のが多い。
L−LDPE樹脂の重合プロセスとしては中・低圧装置を
用いる気相法、液相法と高圧改良法装置を用いるイオン
重合法等がある。
市販のL−LDPE樹脂の代表的具体例を以下に示す。
エチレン・ブテン−1共重合体樹脂 GレジンとNUC−FLX (UCC社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) マーレックス (フィリップス社) スタミレックス (DSM社) エクセレンVL (住友化学) ネオゼックス (三井石油化学) 日石リニレックス (日本石油化学) NUCポリエチレン−LL (日本ユニカー) 出光ポリエチレンL (出光石油化学) エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂 TUFLIN (UCC社) TUFTHENE (日本ユニカー) エチレン・4メチルペンテン−1共重合体樹脂 ウルトゼックス (三井石油化学) エチレン・オクテン−1共重合体樹脂 スタミレックス (DSM社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) MORETEC (出光石油化学) これらのL−LDPE樹脂の中で物理強度とヒートシール
強度の点から特に好ましいのは、メルトインデックス
(以後MIと表示)が0.5〜15g/10分(ASTM D−1238のE
条件=JIS K−6760,試験温度190℃,試験荷重2.16Kg f
で測定)、密度が0.870〜0.945g/cm3(ASTM D−1505=J
IS K−6760)、そしてα−オレフィンの炭素数が6〜8
個の液相法プロセスと気相法プロセスで得られたもので
ある。
特に好ましい代表的な例を商品名であげると、ポリエ
チレンにα−オレフィン側鎖として炭素数6個の4−メ
チルペンテン−1を導入した三井石油化学(株)のウル
トゼックス及びα−オレフィン側鎖として炭素数8個の
オクテン−1を導入した出光石油化学(株)のMORETEC
とDSM社のスタミレックスとダウケミカル社のダウレッ
クスがある(以上4社品共液相法プロセスで得られたL
−LDPE樹脂である。)。低圧法の気相法プロセスで得ら
れた好ましい代表的な例を商品名であげると、α−オレ
フィン側鎖として炭素数6個のヘキセン−1を導入した
UCC社のTUFLIN及び日本ユニカー(株)のTUFTHENE等が
ある。
遮光性を確保するための遮光性物質の代表例を以下に
示す。
(1)無機化合物 A.酸化物…シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタン、
酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アンチモ
ン、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト、
酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン、アルミナ繊維 B.水酸化物…水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム C.炭酸塩…炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマ
イト、ドーソナイト D.(亜)硫酸塩…硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸
アンモニウム、亜硫酸カルシウム E.ケイ酸塩…タルク、クレー、マイカ、アスベスト、ガ
ラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケイ酸カル
シウム、モンモリロナイト、ベントナイト F.炭素…カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、
炭素中空球 G.その他…鉄粉、銅粉、鉛粉、錫粉、ステンレス粉、パ
ール顔料、アルミニウム粉、アルミニウムフレーク、硫
化モリブデン、ポロン繊維、炭化ケイ素繊維、アルミニ
ウム繊維、ステンレス繊維、ニッケル繊維、黄銅繊維、
チタン酸カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸亜
鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナ
トリウム、アルミニウムペースト、タルク (2)有機化合物 木粉(松、樫、ノコギリクズなど)、穀繊維(アーモ
ンド、ピーナッツ、モミ穀など)、着色した各種の繊維
例えば木綿、ジュート、紙細片、セロハン片、ナイロン
繊維、ポリプロピレン繊維、芳香族ポリアミド繊維及び
各種デンプン これらの遮光性物質の中で、不透明化する無機化合物
が好ましく、特に、耐熱性、耐光性が優れ比較的不活性
な物質である、光吸収性のカーボンブラックと窒化チタ
ンとグラファイトが好ましい。
特に好ましい、カーボンブラックの原料による分類例
をあげるとガスブラック、ファーネスブラック、チャン
ネルブラック、アントラセンブラック、アセチレンブラ
ック、ケッチェンカーボンブラック、サーマルブラッ
ク、ランプブラック、油煙、松煙、アニマルブラック、
ベジタブルブラック等がある。本考案では遮光性、コス
ト、物性向上の目的ではファーネスカーボンブラックが
好ましく、高価であるが帯電防止効果を有する遮光性物
質としてはアセチレンカーボンブラック、変性副性カー
ボンブラックであるケッチェンカーボンブラックが好ま
しい。必要により前者と後者を必要特性に従ってミック
スすることも好ましい。
遮光性物質を配合した形態を大別すると下記のように
なる。
(1)均一着色ペレット状 (カラーコンバウンドと言われる最も一般的に用いられ
ているもの) (2)分散性粉末状 (ドライカラーとも呼ばれる、種々の表面処理剤で処理
し、さらに分散助剤を加えて微粉子状に粉砕した粉末状
のもの) (3)ペースト状 (可塑剤等に分散させたもの) (4)液状 (リキッドカラーとも呼ばれる界面活性剤等に分散した
液状のもの) (5)マスターバッチペレット状 (遮光性物質を着色しようとするプラスチック中に高濃
度に分散したもの) (6)潤性粒粉末状 (遮光性物質をプラスチック中に高濃度に分散させたの
ち、粒粉末状に加工したもの) (7)乾燥粉末状 (普通の無処理の乾燥粉末状のもの) 遮光性物質を配合する形態は上記のように種々ある
が、マスターバッチ法がコスト、作業場の汚染防止等の
点で好ましい。公知文献の特公昭40−26196号公報では
有機溶媒に溶解した重合体の溶液中にカーボンブラック
を分散せしめて、重合体−カーボンブラックのマスター
バッチをつくる方法を、特公昭43−10362号公報にはカ
ーボンブラックをポリエチレンに分散してマスターバッ
チをつくる方法を述べている。
本考案の写真感光材料用包装体の遮光性フィルムとし
て使用する上で写真感光材料のカブリの発生が少なく、
感光度の増減の発生が少なく、遮光能力が大きく、カー
ボンブラックの固まり(ブツ)の発生やフィッシュアイ
等フィルムの中にピンホールが発生しにくい点でカーボ
ンブラック中でも特にpH(JIS K6221で測定)が6.0〜9.
0、平均粒子径(電子顕微鏡法で測定)10〜120mμ、揮
発成分(JIS K6221で測定)が2.0以下、吸油量(JIS K6
221の吸油量A法で測定)が50ml/100g以上のファーネス
カーボンブラックが好ましい。
導電性物質の代表例を以下に示す。
非イオン界面活性剤(代表的成分ポリオキシエチレン
グリコール類) アニオン界面活性剤(代表的成分アルキルベンゼンス
ルホン酸塩類) 陽イオン界面活性剤(代表的成分第4級アンモニウム
塩) 両性界面活性剤 アルキルアミン誘導体 脂肪酸誘導体 各種滑剤 カーボンブラック、グラファイト 金属表面被覆顔料 金属粉末、金属フレーク 炭素繊維 金属繊維 ウィスカー(チタン酸カリウム、窒化アルミナ、アル
ミナ) 前記非イオン界面活性剤の代表例を以下に示す。
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ン脂肪族アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレングリセリン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪アミン、ソル
ビタンモノ脂肪酸エステル、脂肪酸ペンタエリスリッ
ト、脂肪アルコールのエチレンオキサイド付加物、脂肪
酸のエチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミノまたは脂
肪酸アミドのエチレンオキサイド付加物、アルキルフェ
ノールのエチレンオキサイド付加物、アルキルナフトー
ルのエチレンオキサイド付加物、多価アルコールの部分
的脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加物、その他
特公昭63−26697号公報2頁記載の各種非イオン帯電防
止剤等。
前記アニオン界面活性剤の代表例を以下に示す。
リシノレイン酸硫酸エステルソーダ塩、各種脂肪酸金
属塩、シリノレイン酸エステル硫酸エステルソーダ塩、
硫酸化オレイン酸エチルアニリン、オレフィンの硫酸エ
ステル塩類、オレイルアルコール硫酸エステルソーダ
塩、アルキル硫酸エステル塩、脂肪酸エチルスルフォン
酸塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキルナフタレンス
ルフォン酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、コハ
ク酸エステルスルフォン酸塩、リン酸エステル塩 前記陽イオン界面活性剤の代表例を以下に示す。
第1級アミン塩、第3級アミン塩、第4級アンモニウ
ム塩、ピリジン誘導体等 前記両性界面活性剤の代表例を以下に示す。
カルボン酸誘導体、イミダゾリン誘導体、ペタイン誘
導体等 また本考案では、酸化防止剤を、フイッシュアイやブ
ツ(固まり状の不均一故障)の発生を防止するために添
加することが好ましい。この酸化防止剤の代表例を以下
に示す。
(イ)フェノール系酸化防止剤 6−t−ブチル−3−メチルフェニール誘導体、2・
6−ジ−t−ブチル−Pクレゾール、2、2′−メチレ
ンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2
・2′−メチレンビス−(4−エチル−6−t−ブチル
フェノール)、4・4′−ブチリデンビス(6−t−ブ
チル−m−クレゾール)、4・4′−チオビス(6−t
−ブチル−m−クレゾール)、4・4−ジヒドロキシジ
フェニルシクロヘキサン、アルキル化ビスフェノール、
スチレン化フェノール、2.6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェノール、n−オクタデシル−3−(3′・5′
−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピ
ネート、2・2′−メチレンビス(4−メチル−6−t
−ブチルフェノール)、4・4′−チオビス(3−メチ
ル−6−t−ブチルフェニール)、4・4′−ブチリデ
ンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、ス
テアリル−β(3・5−ジ−4−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート、1・1・3−トリス(2
−メチル−4ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブ
タン、1・3・5トリメチル−2・4・6−トリス(3
・5−ジ−t−ブチル−4ヒドロキシベンジル)ベンゼ
ン、テトラキス〔メチレン−3(3′・5′−ジ−t−
ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕
メタン (ロ)ケトンアミン縮合系酸化防止剤 6−エトキシ−2・2・4−トリメチル−1・2−ジ
ヒドロキノリン、2・2・4−トリメチル−1・2−ジ
ヒドロキノリンの重合物、トリメチルジヒドロキノリン
誘導体 (ハ)アリルアミン系酸化防止剤 フェニル−α−ナフチルアミン、N−フェニル−β−
ナフチルアミン、N−フェニル−N′−イソピロピル−
P−フェニレンジアミン、N・N′−ジフェニル−P−
フェニレンジアミン、N・N′−ジ−β−ナフチル−P
−フェニレンジアミン、N−(3′−ヒドロキシブチリ
デン)−1−ナフチルアミン (ニ)イミダゾール系酸化防止剤 2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−メルカプト
ベンゾイミダゾールの亜鉛塩、2−メルカプトメチルベ
ンゾイミダゾール (ホ)ホスファイト系酸化防止剤 アルキル化アリルホスファイト、ジフェニルイソデシ
ルフォスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファ
イト亜リン酸ソーダ、トリノニルフェニルフォスファイ
ト、トリフェニルフォスファイト (ヘ)チオ尿素系酸化防止剤 チオ尿素誘導体、1・3−ビス(ジメチルアミノプロ
ピル)−2−チオ尿素 (ト)その他空気酸化に有用な酸化防止剤 チオジプロピオン酸ジラウリル 代表的な市販酸化防止剤を以下に示す。
(1)フェノール系酸化防止剤; SUMILIZER BHT(住友)、IRGANOX 1076(チバガイギ
ー)、MARK A0−50(アデカ・アーガス)、SUMIL−IZER
BP−76(住友)、TOMINOX SS(吉富)、IRGANO−X 565
(チバガイギー)、NONOX WSP(ICI)、SANTON−OX(Mo
nsanto)、SUMILIZER WX R(住友)、ANTAGEC−RYSTAL
(川口)、IRGANOX 1035(チバガイギー)、A−NTAGE
W−400(川口)、NOCLIZER NS−6(大内新興)、IRGAN
OX 1425 WL(チバガイギー)、MARK AO−80(アデカ・
アーガス)、SUMILIZER GA−80(住友)、TOPANOL CA
(ICI)、MARK AO−30(アデカ・アーガス)、MARK AO
−20(アデカ・アーガス)、IRGANOX3114(チバガイギ
ー)、MARK AO−330(アデカ・アーガス)、IRGANOX 13
30(チバガイギー)、CYANOX 1790(ACC)、IRGANOX 10
10(チバガイギー)、MARK AO−60(アデカ・アーガ
ス)、SUMILIZER BP−101(住友)、TO−MINOX TT(吉
富) (2)隣系酸化防止剤; IRGAFOS 168(チバガイギー)、MARK 2112(アデカ・
アーガス)、WESTON 618(ボルグワーナー)、MARK PEP
−8(アデカ・アーガス)、ULTRANOX 626(ボルグ・ワ
ーナー)、MARK PEP−24G(アデカ・アーガス)、MARK
PEP−36(アデカ・アーガス)、HCA(三光) (3)チオエーテル系酸化防止剤; DLTDP“YOSHITOMI"(吉富)、SUMILIZER TPL(住
友)、ANTIOX L(日油)、DMTO“YOSHITOMI"(吉富)、
SUMILIZER TPM(住友)、ANTIOX M(日油)、DSTP“YOS
HITOMI"(吉富)、SUMILIZER TPS(住友)、ANT−IOX S
(日油)、SEENOX 412S(シプロ)、MARK AO−412 S
(アデカ・アーガス)、SUMILIZER TP−D(住友)、MA
RK AO−23(アデカ・アーガス)、SANDSTABP−EPQ(サ
ンド)、IRGAFOS P−EPQ FF(チバガイギー)、IRGANOX
1222(チバガイギー)、MARK 329K(アデカ・アーガ
ス)、WES TON399(ボルグ・ワーナー)、MARK 260(ア
デカ・アーガス)、MARK 522A(アデカ・アーガス) (4)金属不活性化剤 NAUGARD XLー1(ユニロイヤル)、MARK CDA−1(ア
デカ・アーガス)、MARK CDA−6(アデカ・アーガ
ス)、LRGANOX MD−1024(チバガイギー)、CU−NOX
(三井東圧) 特に好ましい酸化防止剤はフェノール系の酸化防止剤
であり、市販品としてはチバガイギー社のイルガノック
ス各種と住友化学(株)のSumilizer BHT,Sumilizer BH
−76,Sumilizer WX−R,Sumilizer BP−101等である。
このような酸化防止剤は、0.01〜1.0重量%含まれる
ことが好ましい。
写真感光材料に悪影響を与えない市販の代表的滑剤名
と製造メーカー名を以下に記載する。
(1)シリコーン系滑剤; 各種グレードのジメチルポリシロキサン及びその化合
物(信越シリコーン、東レシリコーン) (2)オレイン酸アミド系滑剤; アーモスリップCP(ライオン・アクゾ)、ニュートロ
ン(日本精化)、ニュートロンE−18(日本精化)、ア
マイドO(日東化学)、アルフロE−10(日本油脂)、
ダイヤミッドO−200(日本化成)、ダイヤミッドG−2
00(日本化成)等 (3)エルカ酸アミド系滑剤; アルフロ−P−10(日本油脂)等 (4)ステアリン酸アミド系滑剤; アルフローS−10(日本油脂)、ニュートロン2(日
本精化)、ダイヤミッド200ビス(日本化成)等 (5)ビス脂肪酸アミド系滑剤; ビスアマイド(日本化成)、ダイヤミッド200ビス
(日本化成)、アーモワックスEBS(ライオン・アク
ゾ)等 (6)アルキルアミン系滑剤; エレクトロストリッパ−TS−2(花王石鹸)エレクト
ロストリッパ−TS−3(花王石鹸)等 (7)バルミチレ酸アミド系滑剤 (8)ベヘニン酸アミド系滑剤 BNT(日本精化) (9)メチレンビスステアロイドアミド系滑剤 この中で特にC8〜C22の飽和直鎖脂肪酸またはモノ不
飽和脂肪酸のアミドである高級脂肪酸アミド系滑剤が安
価で滑性効果が大きく、写真感光材料にカブリや感光度
異状を発生させない点が好ましい。
本考案で用いるブロッキング防止物質はシリカ、ケイ
ソウ土類、タルク、カルシウムシリケート、ケイ酸アル
ミニウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、高級
脂肪酸ポリビニルエステル、n−オクタデシルウレア、
ジルカボン酸エステルアミド、N,N′−ジオレイルオキ
サアミド等の各種ブロッキング防止剤や遮光性物質が含
まれる。特にカーボンブラックや脂肪酸アミドやシリ
カ、タルク、炭酸カルシウム、金属粉末、酸化チタン等
が好ましい。
このようなブロッキング防止物質は0.01〜7.0重量%
含まれることが好ましい。
ブロッキング防止剤の代表的市販品名を下記に示す。
(1)無機系ブロッキング防止物質 (a)シリカ; サイロイド244(富士ダビソン)、サイロイド978(Da
vison)、セライトハイフロースーパーセル(Johns−Ma
nville)、セライトスーパーフロス(Johns−Manvill
e)、AEROSIL 200(日本エアロジル)、AEROSIL 300
(日本エアロジル)、スーパーライト(今野商店)、ス
ノーライト(毛利商店)、ラジオライトW(昭和化学) (b)カルシウムシリケート; マイクロセルC(Johns−Manville)、マイクロセル
T−38(Johns−Manville) (c)ケイ酸アルミニウム; P−820(Deggossa)、パーライト54(東興パーライ
ト)、タルク(ケイ酸マグネシウム) (d)タルク; PKN(林化成)、ミクロホワイト(林化成) (e)炭酸カルシウム;ソフトンSS(DOW) (2)有機系ブロッキング防止物質 高級脂肪酸ポリビニルエステル、ジカルボン酸エステ
ルアミド、n−オクタデシルウレア、N,N′−ジオレイ
ルオキサアミド等 次に、その他の必要により添加される添加剤の代表例
を以下に記載するか、本考案はこれに限定されるもので
はなく、公知のあらゆるものの中から選択できる。
(添加剤種類) (代表例) (1)可塑剤 ;フタル酸エステル、グリコールエステ
ル、脂肪酸エステル、リン酸エステル等 (2)安定剤 ;鉛系、カドミウム系、亜鉛系、アルカ
リ土類金属系、有機スズ系等 (3)難燃剤 ;燐酸エステル、ハロゲン化燐酸エステ
ル、ハロゲン化物、無機物、含隣ポリオール等 (4)充填剤 ;アルミナ、カオリン、クレー、炭酸カ
ルシウム、マイカ、タルク、酸化チタン、シリカ等 (5)補強剤 ;ガラスロービング、金属繊維、ガラス
繊維、ガラスミルドファイバー、炭素繊維等 (6)発泡剤 ;無機発泡剤(炭酸アンモニア、重炭酸
ソーダ)、有機発泡剤(ニトロソ系、アゾ系)等 (7)加硫剤 ;加硫促進剤、促進助剤等 (8)劣化防止剤;紫外線吸収剤、酸化防止剤、金属不
活性化剤、過酸化物分解剤等 (9)カップリング剤;シラン系、チタネート系、クロ
ム系、アルミニウム系等 (10)各種の熱可塑性樹脂、ゴム等 (11)造核剤;有機造核剤(ジベンジリデンソルビトー
ル化合物等)、無機造核剤(炭酸カルシウム等) また、遮光性フィルムの上述したような引裂き強度に
調整するには、種々の方法があるが代表例を示す。
(代表例その1) メルトインデックスが0.1〜5.0g/10分、密度が0.941
〜0.970g/cm3のポリエチレン樹脂(ホモポリエチレン樹
脂以外にエチレン・αオレフィ共重合体樹脂を含む)30
〜90重量%、粒状の遮光性物質0.5〜10重量%、メルト
インデックスが0.1〜5.0g/10分、密度が0.870〜0.940g/
cm3のホモポリエチレン樹脂9〜69重量%と滑剤及び/
又は帯電防止剤を含む厚さ50〜200μmの単層遮光性フ
ィルム (代表例その2) メルトインデックスが0.1〜5.0g/10分、密度が0.941〜
0.970g/cm3のポリエチレン樹脂(ホモポリエチレン樹脂
以外にエチレン・αオレフィ共重合体樹脂を含む)30〜
90重量%、粒状の遮光性物質0.5〜10重量%、メルトイ
ンデックスが0.1〜50g/10分、密度が0.870〜0.940g/cm3
のエチレン・αオレフィン共重合体樹脂9〜69重量%と
滑剤及び/又は帯電防止剤を少なくとも含む厚さ50〜20
0μmの単層遮光性フィルム (代表例その3) メルトインデックスが0.1〜5.0g/10分、密度が0.941〜
0.970g/cm3のホモポリエチレン樹脂及び/又はエチレン
・αオレフィン共重合体樹脂を50重量%以上、好ましく
は70重量%以上、特に好ましくは90重量%以上含む分子
配向性ポリエチレン系樹脂層が全厚さの30%以上を占め
る少なくとも一層以上に遮光性物質を含む厚さ30〜200
μmの多層共押出し遮光性フィルム (代表例その4) 代表例その1、その2に示した層が全厚さの50%以上
を占める厚さ30〜200μmの多層共押出し遮光性フィル
ム (代表例その5) 一軸分子配向(一軸延伸を含む)熱可塑性樹脂フィル
ムの少なくとも片面に導電性カーボンブラック又はファ
ーネスカーボンブラックと帯電防止剤及び/又は導電性
物質を含む熱可塑性樹脂層を塗布した遮光フィルム (代表例その6) 一軸分子配向(一軸延伸を含む)熱可塑性樹脂フィル
ムの少なくとも片面に接着剤層を介して遮光性熱可塑性
樹脂フィルムを積層した遮光性フィルム (代表例その7) 遮光性物質を含む一軸延伸(縦、横いずれでも可)熱
可塑性樹脂フィルムからなる遮光性フィルム (代表例その8) 少なくとも一層以上に遮光性物質を含む一軸延伸
(縦、横いずれでも可)多層共押出し熱可塑性樹脂フィ
ルムからなる遮光性フィルム (代表例その9) 遮光性物質を含む異なる二軸分子配向(延伸を含む)
熱可塑性樹脂フィルムからなる遮光性フィルム (代表例その10) 金属蒸着層を有するその7又はその8又はその9のい
ずれかの熱可塑性樹脂フィルムからなる遮光性フィルム (代表例その11) その10記載の遮光性フィルムに接着剤層を介し又は接
着剤層を介さずに直接熱可塑性樹脂フィルム又は熱可塑
性樹脂塗布層を積層した遮光性フィルム (代表例その12) 金属蒸着一軸分子配向(縦、横いずれでも可、延伸を
含む)熱可塑性樹脂フィルムに接着剤層を介して遮光性
物質を含む熱可塑性樹脂フィルム(一軸分子配向又は二
軸分子配向又は無延伸等いずれでも可)及び/又は遮光
紙を積層した遮光性フィルム (代表例その13) 金属蒸着一軸分子配向(縦、横いずれでも可、延伸を
含む)熱可塑性樹脂フィルムに直接、遮光印刷層及び/
又は遮光性物質を含む塗布層を積層した遮光性フィルム (代表例その14) 代表例その1〜その13の遮光性フィルムを周面遮光部
5及び側面遮光部6の役割をする一体化した遮光部材12
とし、帯状感光剤2と略同じ輻で前記遮光部材の長さよ
り長く帯状感光剤2の末端で接合テープで接合されるリ
ーダー部材13を周面遮光部5と側面遮光部6の境界線上
でヒートシール及び/又は接着剤層で一体化部14をもう
けた第7図、第8図に示した遮光性フィルム 代表例その1〜その14において、周面遮光部5と側面
遮光部6の境界線上に沿って直線上に引き裂けるように
するためにリーダー部(帯状感光剤2と略同じ幅)と側
面遮光部6の境界付近に引裂き易い加工を施した部分11
をもうけることが好ましい。この引裂き易い加工方法と
してはVノッチ加工、微細な多数の切込み加工、多数の
凹凸加工、遮光性フィルムの厚さの1/2以下の深さのミ
シン目加工、レーザー光線溶融加工、切削加工、又は遮
光性フィルム全面に巻きつけ方向の凹凸筋加工等を施す
ことが好ましい。代表的略図を第9図ないし第14図に示
す。
コア及び帯状感光材は従来用いられている各種のコア
及び帯状感光材を用いることができる。
〔作用〕
本考案の帯状感光材の包装体は、遮光性フィルムの周
面遮光部が帯状感光材の外周面を被包するとともに、側
面遮光部が帯状感光材の側面を被包して、帯状感光材を
遮光的に包装する。
また、帯状感光材を引き出す際は、周面遮光部と側面
遮光部の境界線上に引裂き力が作用し、この境界線上に
沿って略直線上に引き裂かれる。
〔実施例〕
本考案による帯状感光材の包装体の代表的な一実施例
を第1図から第6図に基づいて説明する。
第1図は本考案による帯状感光材の包装体の一部切欠
いた斜視図、第2図は同上断面図、第3図及び第4図は
同上包装過程を示す斜視図、第5図及び第6図は同上帯
状感光材の引出し状態を示す斜視図である。
第1図及び第2図において、符号1はコアで、このコ
ア1に帯状感光材2が巻かれてロール状になっている。
帯状感光材2の末端には遮光性フィルム3が接合テープ
4で接合されており、この遮光性フィルム3は、帯状感
光材2と同じ幅の周面遮光部5と、周面遮光部5の両側
に位置する側面遮光部6と、周面遮光部5から伸びたリ
ーダー部7とからなっている。
この遮光性フィルム3は、第3図において帯状感光材
2への巻きつけ方向(縦方向)aへの引裂き強度が60g
以上で、そして幅方向(横方向)bへの引裂き強度の1/
2以下である。
そして、周面遮光部5を帯状感光材2の外周面に1周
以上巻きつけた後、接着テープ8でリーダー部7を固定
し、さらに側面遮光部6は帯状感光材2の側面に被せら
れた後端部9がコア1に折り込まれている。そして、補
助キャップ10がコア1に圧入され、側面遮光部6の端部
9が補助キャップ10とコア1で挟持される。
このような包装体を製作するには、まず、第3図に示
すように、帯状感光材2の末端に遮光性フィルム3を接
合テープ4で接合し、その後、遮光性フィルム3を巻き
つけて第4図に示す状態にする。そして、接着テープ8
でリーダー部7を固定するとともに、側面遮光部6を折
り込み補助キャップ10をコア1に挿入して端部9を固定
する。
以上のような帯状感光材の包装体をマガジン等から引
き出す動作について、第5図及び第6図に基づいて説明
する。なお、これらの図は、マガジン等は省略し包装体
のみを抽出して描いたものである。
まず、リーダー部7を引き出すと、周面遮光部5は引
出し方向へ移動しようとするが、側面遮光部6はコアに
固定されているので、周面遮光部5と側面遮光部6の境
界線上の引裂き易い加工を施した部分11、11に引裂き力
が作用し、第5図に示すように、側面遮光部6が残った
状態で周面遮光部5が引き出される。
そして、さらに引き出されると、第6図に示すよう
に、周面遮光部5と側面遮光部6が完全に分離され、ロ
ール状の帯状感光材2の回転に対する抵抗が除去され
る。
第7図は、本考案による帯状感光材料の包装体の他の
実施例の包装過程を示す斜視図である。
この図に示す実施例は、周面遮光部5及び側面遮光部
6の役割を一体化した遮光部材12が設けられ、帯状感光
材2と略同じ幅で遮光部材12の長さより長く、帯状感光
材2の末端で接合テープ4で接合されているリーダー部
材13が、周面遮光部5と側面遮光部6との境界線上で接
着剤で接着され、一体化部14が形成されている。
第8図も、本考案による帯上感光材料の包装体の他の
実施例の包装過程を示す斜視図である。
この図に示す実施例は、リーダー部材13が遮光部材12
の周面遮光部5に接着剤で接着され、周面遮光部5の全
面が一体化部14となっている。
第9図から第14図までは、本考案による帯状感光材料
の引き裂き易い加工を施した部分の実施例を示す斜視図
である。
第9図に示す引き裂き易い加工を施した部分11は、三
角形状の切り込みである。第10図に示す引き裂き易い加
工を施した部分11は、線状の切り込みである。第11図に
示す引き裂き易い加工を施した部分11は、鋸刃状の切り
込みである。第12図に示す引き裂き易い加工を施した部
分11は、側面遮光部6自体を断面波形状に形成したもの
である。第13図に示す引き裂き易い加工を施した部分11
は、境界線部分に溝を形成したものである。第14図に示
す引き裂き易い加工を施した部分11は、境界線部分にミ
シン目を形成したものである。
本考案品I 包装体の構成は第1図、第2図に示す構成である。
遮光性フィルム3は、外層と内層からなる二層共押出
しインフレーションフィルムで、外層は、密度が0.965g
/cm3、MIが0.4g/10分の高密度ホモポリエチレン樹脂92.
5重量%、密度が0.923g/cm3、MIが2.3g/10分の高圧法ホ
モポリエチレン樹脂4.5重量%、ファーネスカーボンブ
ラック73重量%からなる厚さ40μmの遮光性ホモポリエ
チレン樹脂系フィルム、内層は、密度が0.920g/cm3、MI
が2.1g/10分のエチレン・4−メチルペンテン−1共重
合体樹脂92.5重量%、密度が0.923g/cm3、MIが2.3g/10
分の高圧法ホモポリエチレン樹脂4.5重量%、ファーネ
スカーボンブラック3重量%からなる厚さ40μmの遮光
性エチレン共重合体樹脂フィルムである。
この遮光性フィルムは、 (即ち巻きつけ方向(縦方向)の引裂き強度は幅方向
(横方向)の引裂き強度の1/7.8)である。
この遮光性フィルムを用いて、遮光性を有する紙製の
コアに巻かれた11.7cm幅×90m巻の内径が76mm、外径が1
85mmのロール状カラー印画紙を密封包装した。
この包装体は包装作業が極めて簡単であった。さらに
輸送中の密封性遮光性が確実であり、使用性は従来技術
の複雑な包装体と同等以上で、容易に遮光性フィルムを
リーダーとして巻きほごすことができる。また、遮光性
フィルムがリーダーとして働いているため、ロール状カ
ラー印画紙を光カブリ無しに明室状態で露光装置内に容
易に装填できた。
本考案品II 包装体の構成は第1図、第2図に示す構成である。
遮光性フィルム3は、密度が0.965g/cm3、MIが0.4g/1
0分の高密度ホモポリエチレン樹脂95.5重量%、ファー
ネスカーボンブラック4.5重量%からなる延伸倍率が4
倍の厚さ45μmの遮光性タテー軸延伸高密度ホモポリエ
チレン樹脂フィルムに、厚さ20μmの低密度ホモポリエ
チレン樹脂エクストルージョンラミネート接着剤層を介
して、厚さ7μmのアルミニウム箔を積層し、このアル
ミニウム箔の表面にさらに厚さ30μmの低密度ホモポリ
エチレン樹脂エクストルージョンラミネート層を塗布し
た遮光性積層フィルムである。
この遮光性フィルム3は、 (即ち巻きつけ方向の引裂き強度は幅方向の引裂き強度
の1/11.4)である。
この遮光性フィルムを用いて、遮光性を有する紙製のコ
アに巻かれた11.7cm幅×90m巻の内径が76mm、外径が185
mmのロール状カラー印画紙を密封包装した。
この包装体は本考案品Iと同様に包装作業が極めて簡
単であり、さらに輸送中の密封性が確実で開封性も良
く、使用適性の優れた包装体であった。
考案品III 包装体の構成は第1図、第2図に示す構成である。
遮光性フィルム3は、密度が0.965g/cm3に、MIが0.2g
/10分の半透明な厚さ50μmの延伸倍率が6倍のタテー
軸延伸高密度ホモポリプロピレン樹脂フィルムに、厚さ
15μmの底密度ポリエチレン樹脂エクストルージョンラ
ミネート接着剤層を介して、密度が0.923g/cm3、MIが2.
3g/10分の底密度ホモポリエチレン樹脂94.8重量%、非
イオン性界面活性剤(エレクトロマトリッパーTS−3、
花王石鹸KK.製)0.2重量%、ファーネスカーボンブラッ
ク5重量%からなる厚さ35μmの遮光性低密度ホモポリ
エチレン樹脂インフレーションフィルムを積層した積層
フィルムである。
この遮光性フィルム3は、 (即ち巻きつけ方向の引裂き強度は幅方向の引裂き強度
の1/13.1)である。
この遮光性フィルムを用いて、遮光性を有する紙製の
コアに巻かれた11.7cm幅×90m巻の内径が76mm、外径が1
85mmのロール状カラー印画紙を密封包装した。
この包装体は本考案品Iと同様に包装作業が極めて簡
単であり、さらに輸送中の密封性は確実で、開封性が良
く、露光装置内での使用適性の優れた包装体であった。
〔考案の効果〕
本考案による帯状感光材の包装体は、1枚の遮光性フ
ィルムで帯状感光材を遮光的に包装することにより、包
装材料の低減及び包装作業の簡易化を図ることができ、
安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案による包装体の一実施例の一部欠いた斜
視図、第2図は同上断面図、第3図及び第4図は同包装
体の包装過程を示す斜視図、第5図及び第6図は同上帯
状感光材の引出し状態を示す斜視図である。第7図、第
8図はリーダー部材と遮光部材を別材とした本考案の他
の実施例の斜視図、第9図ないし第14図は引裂きを容易
にする工夫を示した斜視図である。第15図、第16図は従
来の包装体の斜視図である。 1……コア、11……引裂き易い加工を施した部分(ノッ
チ、切込み、薄肉化等) 2……帯状感光材 3……遮光性フィルム 5……周面遮光部、12……遮光部材 6……側面遮光部、13……リーダー部材 7……リーダー部、14……一体化部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コアと、該コアに巻かれたロール状の帯状
    感光材と、該帯状感光材の周面を遮光する周面遮光部と
    側面を遮光する側面遮光部とリーダー部とを有し帯状感
    光材の末端に接合され、帯状感光材への巻きつけ方向の
    引裂き強度が60g以上でかつ幅方向の引裂き強度の1/2以
    下である遮光性物質を0.5〜10重量%含む遮光性フィル
    ムとを具備することを特徴とする帯状感光材の包装体
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