JP2671481B2 - シート材給送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、例えば原稿読取装置・複写機・プリンタ等
において原稿読取部・露光部・作像部等へ原稿ないしは
転写紙・感光紙・記録紙等のシート材を給送するための
シート材給送装置に関する。

（従来の技術） 例えば複写機には複写用紙の給紙部として多数枚給紙
部とシート材手差し給紙部の２つの給紙部を具備させた
ものがある。

多数枚給紙部は、カセット給紙式即ち定型サイズの複
写用紙を予め多数枚積載収納させ、装置に装着したカセ
ットから用紙を１枚宛順次に自動繰り出させて給送する
もの、多数枚給紙デッキ式即ち多数枚の複写用紙を積載
収納できる用紙載置台を有し用紙を１枚宛順次に自動繰
り出し給送するもの、などである。手差し給紙部は手差
し用の給紙台もしくは給紙口を有し、そこから用紙を１
枚ずつ手で装置内へ差し入れて給紙するものである。

通常の複写時には多数枚給紙部から用紙を自動給紙さ
せ、非定型用紙や特殊用紙等を用いて複写を行なう場合
等には手差し給紙口から手差し給紙するというように、
多数枚給紙部と手差し給紙部との使い分けがなされる。

又画像読取装置等の画像読取部や露光部等へシート原
稿を給紙するための給紙装置にも多数枚給紙部と手差し
給紙部の２つの給紙部を具備させたものがあり、サイズ
が同じ多数枚のシート原稿を順次に給紙するときは多数
枚給紙部を利用し、サイズの異なるシート原稿を給紙す
る場合や一枚のみの原稿を給紙する場合などには手差し
給紙部を利用するというように使い分けされる。

このように複写機や画像読取装置等に、それに供給す
べき用紙や原稿などのシート材の多数枚給紙機能と、手
差し給紙機能との２つの給紙機能を具備させることは便
利な点が多い。

（発明が解決しようとする問題点） しかし従来の装置には多数枚給紙部と手差し給紙部が
互いに別々に設けられていてその両部を使い分けて利用
するものであるから、操作性、作業性が低下し、またそ
の両部を含む装置自体も全体的に構造が複雑化したもの
となり、コストもアップしてしまう。

本発明は１つの給紙部に多数枚給紙と手差し給紙の２
つの給紙機能を合せ持たせるように工夫して上記のよう
な問題点を解消したものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、 シート材を載置して揺動自在に設けられたシート材載
置台と、 該シート材載置台に載置されたシート材を送り出すた
めのシート材給送手段と、 前記シート材載置台を前記シート材給送手段による複
数枚のシート材の給送を可能とするように前記シート材
給送手段に向けて弾性的に押し上げる押し上げ手段と、 前記シート材載置台を手差しシート材が給送可能な高
さで保持するためのシート材載置台保持手段と、 を有することを特徴とするシート材給送装置である。

また、前記シート材給送手段と圧接可能な摩擦部材を
前記シート材載置台に弾性部材を介して設けると共に、
同シート材載置台にシート材給送手段との圧接による摩
擦部材の変位を制限するためのストッパ部材を設け、前
記シート材載置台保持手段は、前記シート材給送手段が
前記摩擦部材に圧接した状態で、該摩擦部材が前記スト
ッパ部材に規制されない位置でシート材載置台を保持す
ることを特徴とする。

（作用） 本発明のシート材給送装置は、多数枚給紙の場合に
は、多数枚のシート材が載置されたシート材載置台を押
し上げ手段により押し上げて、シート材をシート材給送
手段に圧接させることにより、シート材の給送が順次行
われる。また、手差し給紙の場合には、シート材載置台
保持手段によりシート材載置台が手差しシート材を給送
できる位置に保持されて、手差しシート材の給送が行わ
れる。

また、シート材載置台保持手段が、シート材給送手段
と摩擦部材とが圧接した状態で、摩擦部材がストッパ部
材に規制されない位置でシート材載置台を保持するよう
にした場合、手差しシート材がそのシート材載置台に挿
入されると、摩擦部材を保持している弾性部材の弾性力
により、シート材がシート材給送手段に圧接されて確実
な給紙が行える。

（実施例） 図面は一実施例装置を示すもので、第１図はスタンバ
イ時の機構状態図である。

第１図において、１は原稿や複写用紙等のシート材を
載置するシート材載置台である。この台１は後辺側を横
軸２で支持させ、該支軸を中心に上下に回動揺動自由で
ある。

３・３は該台１の前辺寄りの左右２ケ所部（第３・４
図参照）に具備させた摩擦部材である。この各摩擦部材
は台１の裏面に基部側を固着した弾性部材としての板ば
ね４・４の先端側上面に貼り付けて支持させ、その摩擦
部材の上面を台１の前辺側に設けた切欠き穴部６・６か
ら台上面側に露出させてある。５は上記の各ばね板４・
４に対するストッパ部材（ばね板変位量規制部材）であ
り、中央部を台１の裏面に固着し、両端部を夫々ばね板
４・４の先端側の裏面に対向させてある。摩擦部材３・
３が支持ばね板４・４の弾性に抗して、その上面が台１
の上面と略面一となる状態になるまで押し下げられたと
き支持ばね板４・４の裏面がストッパ部材５に当って受
止められ、摩擦部材３・３のそれ以上の押し下げが阻止
される。７はシート材載置台保持手段としての台１の持
ち上げ支持レバー部材（第１レバー部材）であり、台１
の下方において支軸８を中心に略水平に横向きに倒れ込
んだ第１回動姿勢位置と、略垂直に起立した第２回動姿
勢位置（第２図）とに転換される。この第１レバー部材
７が横向きの第１回動姿勢位置状態のときは台１の持ち
上げ作用をせず、台１は自重で支軸２を中心に時計方向
に前下りに傾斜回動して後述する回動ロック状態の台押
し上げレバー部材（第２レバー部材）９の第１腕部9₁に
受止められた傾斜姿勢に保持されている。又略垂直に起
立した第２回動姿勢位置状態のときは台１は支軸２を中
心に反時計方向に略水平姿勢に持ち上げ回動されてその
略水平姿勢状態が安定に保たれる（第２図）。

上記の第１レバー部材７の第１と第２の回動姿勢位置
転換は、該レバー部材７の支軸８に取付けた不図示の手
動ノブの回動操作でなされるか、不図示の切換え用スイ
ッチの操作に連動する不図示の自動転換用駆動機構の作
動でなされる。

９は台１を弾性的に押し上げる第２レバー部材であ
り、横軸10を中心に回動自由である。該レバー部材の第
１腕部9₁は台１の裏側へ延出させてあり、第２腕部9₂に
は引張りばね部材11を連結して該レバー部材９に軸10を
中心とする図面上時計方向への回動力を常時与えてい
る。これら第２のレバー部材９及び引張りばね部材11に
より押し上げ手段を構成する。

12はこの第２レバー部材９の回動ロック用の偏心カム
である。このカムは不図示の半回転駆動手段により180
゜回転制御されて、大隆起部がレバー部材９の第２腕部
9₂の外面に対面して押圧接触した第１回転角位置（第１
・２図）と、180゜反対側の小隆起部が対面した第２回
転角位置（第５図）とに転換制御される。

カム12が第１回転角位置のときは、大隆起部で第２腕
部9₂が押圧されて該第２レバー部材９が引張りばね部材
11に抗して支軸10を中心に反時計方向に回動されその回
動角位置に不動に回動止めされる（第１・２図）。逆に
カム12が第２回動角位置のときは、レバー部材９の第２
腕部9₂に対するカム12の干渉がなくなり、該レバー部材
９は引張りばね部材11の引張り力で支軸10を中心に時計
方向への回動が許容された状態になる（第５図）。

13は台１の前方に台１の前辺に接近させて不動に配設
したシート材先端突き当て板である。

14は台１の前辺側の上方位置に配設したシート材給送
手段としての給紙ローラであり、支軸14aに一体に左右
一対取付け支持させてある（第３図）。

15・16、17・18は該給紙ローラ14よりもシート材給送
方向下流側に順次に配設した、シート材１枚分離給送ロ
ーラ対と、シート材搬送ローラ対である。

シート材１枚分離給送ローラ対15・16の上側ローラ15
は送りローラとしてシート材給送方向に順である反時計
方向に回転駆動され、下側ローラ16は分離ローラとして
シート材給送方向に逆である反時計方向に回転駆動され
る。送りローラ15は不図示の駆動源機構の駆動力を不図
示の電磁クラッチを介して受けて回転駆動される。この
送りローラ15の軸15aと、前記給紙ローラ14の軸14aとは
ギアを介して連結してあり、給紙ローラ14は電磁クラッ
チ−オンによる送りローラ15の回転駆動に連動して送り
ローラ15と同方向に回転駆動され、電磁クラッチ−オフ
による送りローラ15の駆動停止に伴ない駆動停止され
る。

シート材搬送ローラ対17・18は下側ローラ18が駆動ロ
ーラであり、不図示の駆動源機構により回転駆動され
る。上側ローラ17はこの下側ローラ16の回転に従動して
回転する。この駆動ローラ18の軸18aと前記分離ローラ1
6の軸16aとはギアを介して連結してあり、分離ローラ16
は駆動ローラ18の回転駆動に連動してこの駆動ローラと
は逆の方向に回転駆動にされる。

スタンバイ時（給紙時以外のとき）は、第１図のよう
に第１レバー部材７は横向きの第１回動姿勢位置状態に
あり、又第２レバー部材９はカム12が第１回動角位置に
あることでばね部材11に抗して反時計方向に回動されて
回動止めされた状態に保持されており、そのためにシー
ト材載置台１は支軸２を中心に自重で前下り回動して第
２レバー部材９の第１腕部9₁に受止められた姿勢状態に
ある。駆動源機構はオフであり、給紙ローラ14、シート
材１枚分離給送ローラ対15・16、シート材搬送ローラ対
17・18は全て回転停止状態にある。

（ａ）手差し給紙部としての使用。

第１レバー部材７を、手動操作で、又は手差し給紙モ
ード選択釦を押すことで自動機構を働かせて略垂直に起
立した第２回動位置状態に転換させる。これによりシー
ト材載置台１が第２図・第３図示のように略水平の姿勢
に転換されてその姿勢が安定に保持され、手で押しても
下がってしまうようなことはない。

この第１レバー部材７の第２回動位置状態への転換が
不図示の手差しモード検知スイッチで検知されることに
より制御回路が手差し給紙モードの制御系となる。

シート材載置台１の前辺側に具備させた左右の摩擦部
材３・３と、給紙ローラ軸14aに固着した左右の給紙ロ
ーラ14・14は位置的に対応しており、台１が略水平姿勢
に回動転換支持されたとき左右の摩擦部材３・３が夫々
左右の給紙ローラ14・14の下側に対応位置して台１の切
欠き穴部５・５から台１の上面側へ少し突出させた摩擦
部材３・３の上面が夫々給紙ローラ14・14の下面に接触
し、摩擦部材３・３を支持させたばね板４・４の弾発力
で摩擦部材３・３が給紙ローラ14・14の下面に適度に圧
接した状態となる。この状態において台１の上面レバー
に対して給紙ローラ14・14の下面レベルが0.5mm程度上
位となるレベル間隙になっている。

而してシート材載置台１上に手差し給送すべき原稿や
複写用紙等のシート材を、その先端辺を給紙ローラ14・
14の下面と、それに押圧接触している摩擦部材３・３と
のニップ部に突き当てた状態にしてセットする。この場
合、摩擦部材３・３がその支持ばね板４・４により給紙
ローラ14・14に対して押圧されているので、シート材の
先端部を上記ニップ部に突き当ててシート材のセットを
するときの突き当て感が得られ、又左右側の給紙ローラ
と摩擦部材とのニップ部にシート材先端が左右均等に当
るようにセットすることによりシート材の斜行給送が防
止できる。

上記のようにして台１上にシート材を１枚宛セットし
た後、装置動作開始スイッチ（不図示）をオン操作す
る。そのオン信号に基づいて駆動源機構、及び送りロー
ラ15についての電磁クラッチがオンして、全てのローラ
14〜18が所定の方向に回転駆動状態になる。

そして台１上の手差しセットシート材が給紙ローラ14
の回転により送りがかけられて該給紙ローラ14・14と摩
擦部材３・３との間を通って装置内へ引き込まれ、シー
ト材１枚分離給送ローラ類15・16、シート材搬送ローラ
対17・18を経由して不図示の原稿読取部・露光部・作像
部等のシート材処理部へ給送される。

台１上から上記のようにして給送されたシート材の先
端が搬送ローラ対17・18に到達して該両ローラ17・18の
ニップ部にしっかりとくわえ込まれると、送りローラ15
についての電磁クラッチがオフになる。これにより該送
りローラ15の回転駆動及びそれに連動する給紙ローラ14
の回転駆動が断たれる。しかしシート材は引続いて回転
駆動されている搬送ローラ対17・18により給送が続行さ
れる。上記回転駆動の断たれた送りローラ15及び給紙ロ
ーラ14は上記給送されているシート材の後端が夫々のロ
ーラ位置を通過し切るまで給送シート材の移動に伴ない
従動回転し、シート材の後端が通過すると回転停止状態
になる。

なお、第２レバー部材９はこの手差し給紙部としての
使用モードでは回動ロック状態に保持されていて関与し
ない。また上記においては台１上にシート材を所定に手
差しセットした後に装置動作開始スイッチをオン操作す
ることで給送を開始させるものとしたが、その他例え
ば、台１上にシート材がセットされたことを検知するシ
ート材センサを具備させ、手差しモード検知スイッチが
オンのときに限り該センサによりシート材のセットが検
知されてから一定時間後に自動的に給送を開始させる制
御系にしてもよい。

（ｂ）多数枚給紙部としての使用。

第１図のスタンバイ状態において、前下り傾斜姿勢に
あるシート材載置台１上に原稿や複写用紙などのシート
材Ｓ（第５図）を積載してセットする。積載シート材は
台１に前下り傾斜しているからその先端が台１の前方に
位置する突き当て板13に突き当って各シート材の先端が
揃う。或はシート材の先端を板13に突き当てて各シート
材の先端を揃えてセットする。

装置動作開始スイッチをオン操作する。そのオン信号
に基づいて第１回動角位置（第１図）にあるカム12が半
回転して第２回動角位置（第５図）に転換される。これ
により第２レバー部材９の回動ロックが解除されてばね
部材11の引張り力で支軸10を中心に時計方向に回動付勢
される。この第２レバー部材９の時計方向回動力で、上
記のようにシート材Ｓを積載セットしたシート材載置台
１が第２レバー部材９の第１腕部9₁により支軸２を中心
に反時計方向に、積載シート材Ｓの先端辺側の上面が給
紙ローラ14・14の下面に当って受止められるまで、押し
上げ回動される（第５図）。シート材載置台１の前辺側
の前記摩擦部材３・３は積載シート材Ｓの重み、及び積
載シート材Ｓの給紙ローラ14・14に対する押し付け反力
で、支持ばね板４・４の弾性に抗して支持ばね板４・４
がストッパ部材５・５に当って受止められるまで押し下
げられて摩擦部材上面が台１の上面と略面一となる。

次いで給送開始信号に基づいて駆動源機構、及び送り
ローラ15についての電磁クラッチがオンして、全てのロ
ーラ14〜18が所定の方向に回転駆動状態になる。

そして台１上の積載シート材Ｓの最上位シート材に対
して給紙ローラ14・14の回転で送り出し力が作用し、該
最上位シート材がシート材１枚分離給紙ローラ対15・16
に向って給送される。この最上位シート材の給送にとも
なって次位・次々位…のシート材の２枚以上のシート材
が給送されてもその次位・次々位…のシート材について
はシート材１枚分離給送ローラ対15・16の、シート材給
送方向とは逆方向に回転駆動されている下側の分離ロー
ラ16によって押し戻し作用を受け、最上位シート材だけ
が１枚だけローラ対15・16間を通過して給送される。

次いでこの１枚分離された最上位シート材の先端部が
搬送ローラ対17・18に到達して該両ローラ17・18のニッ
プ部にしっかりとくわえ込まれると、送りローラ15につ
いての電磁クラッチがオフになる。これにより該送りロ
ーラ15の回転駆動及びそれに連動する給紙ローラ14の回
転駆動が断たれる。しかし最上位シート材は引続いて回
転駆動されている搬送ローラ対17・18により不図示の原
稿読取部・露光部・作像部等のシート材処理部へ給送さ
れていく。上記回転駆動の断たれた送りローラ15及び給
紙ローラ14は上記給送されている最上位シート材の移動
に伴ない従動回転し、該シート材の後端が通過すると回
転停止状態になる。

送りローラ15が最上位シート材の後端部の通過で回転
停止状態になったことが該送りローラ15に設けた不図示
のセンサ手段で検知され、その検知から一定時間後に次
のシート材給送開始信号に基づいて送りローラ15の電磁
クラッチがオンとなり、該送りローラ15及びそれに連動
する給紙ローラ14が再び回転駆動状態になることによ
り、上記の最上位シート材の給送で次に最上位シート材
となっている次位のシート材の給送が上記と同様に行な
われる。

かくして上記の動作サイクルの繰り返しで台１上の積
載シート材が最上位のものから順に最下位のシート材ま
で１枚分離給送される。即ち多数枚給紙モードでの自動
給紙が実行される。

積載シート材Ｓの１枚分離給送の順次進行で積載シー
ト材Ｓが減少していくのに伴ない、シート材載置台１は
第２レバー部材９の時計方向回動付勢力で逐次に押し上
げ回動されていき、常に台１上の積載シート材Ｓの上面
が給紙ローラ14・14に対して当接状態に維持される。

積載シート材Ｓの最後のシート材が給送された後は、
所定のタイマ時間経過後に、或は台１上にシート材がな
くなったことが不図示のシート材有無センサで検知され
その検知信号により、或はリセットスイッチ操作によ
り、カム12が半回転駆動されて第２回動角位置から第１
回動角位置に転換される。これによりカム12の大隆起部
で第２レバー部材９の第２腕部9₂が押圧されて該第２レ
バー部材９が引張りばね部材11に抗して軸10を中心に反
時計方向に回動され、その回動角位置に不動に回動止め
される。これに伴ない台１も支軸２を中心に時計方向に
持ち下げられて前下り姿勢に回動する。駆動源機構も駆
動停止して全てのローラ14〜18も停止状態となる。即ち
第１図のスタンバイ時状態に復帰する。

なお、第１レバー部材７はごの多数枚給紙部としての
使用モードでは横向きの第１回動姿勢位置状態に保持さ
れていて関与しない。

（発明の効果） 以上のように本発明のシート材給送装置によれば１つ
の給紙口から手差し給紙も多数枚給紙も行なうことがで
き、操作性・作業性がよく、又装置構造も全体的に単純
・小型化でき、コストも低減できるもので、所期の目的
がよく達成される。

又シート材載置台には弾性部材に支持させて摩擦部材
を設け、手差し給紙モード時に該摩擦部材をシート材給
送手段に弾性的に当接させる関係構成とすることによ
り、シート材を載置台に載置セットするとき、シート材
給送手段と摩擦部材との当接部に対するシート材先端の
突き当て感が十分に得られ、またシート材の斜行給送も
防止することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は一実施例装置を示すもので、第１図はスタンバイ
時の機構状態図、第２図は手差し給紙モード時の機構状
態図、第３図はこの機構状態をシート材載置台の後辺側
からみた図、第４図はシート材載置台の摩擦部材部分の
一部切欠き拡大斜視図、第５図は多数枚給紙モード時の
機構状態図である。 １はシート材載置台、３・３は摩擦部材、７は台１を持
ち上げる第１レバー部材、９は台１を弾性的に押上げる
第２レバー部材、14は給紙ローラ、15・16はシート材１
枚分離給送ローラ対、17・18はシート材搬送ローラ対。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】シート材を載置して揺動自在に設けられた
   シート材載置台と、 該シート材載置台に載置されたシート材を送り出すため
   のシート材給送手段と、 前記シート材載置台を前記シート材給送手段による複数
   枚のシート材の給送を可能とするように前記シート材給
   送手段に向けて弾性的に押し上げる押し上げ手段と、 前記シート材載置台を手差しシート材が給送可能な高さ
   で保持するためのシート材載置台保持手段と、 を有することを特徴とするシート材給送装置。
2. 【請求項２】前記シート材給送手段と圧接可能な摩擦部
   材を前記シート材載置台に弾性部材を介して設けると共
   に、同シート材載置台にシート材給送手段との圧接によ
   る摩擦部材の変位を制限するためのストッパ部材を設
   け、前記シート材載置台保持手段は、前記シート材給送
   手段が前記摩擦部材に圧接した状態で、該摩擦部材が前
   記ストッパ部材に規制されない位置でシート材載置台を
   保持することを特徴とする請求項１に記載のシート材給
   送装置。