JPS6225573B2 - - Google Patents

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JPS6225573B2
JPS6225573B2 JP55088748A JP8874880A JPS6225573B2 JP S6225573 B2 JPS6225573 B2 JP S6225573B2 JP 55088748 A JP55088748 A JP 55088748A JP 8874880 A JP8874880 A JP 8874880A JP S6225573 B2 JPS6225573 B2 JP S6225573B2
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JP
Japan
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sheet
guide
sheet width
roller
plate
Prior art date
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Application number
JP55088748A
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English (en)
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JPS5713035A (en
Inventor
Yasushi Murayoshi
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP8874880A priority Critical patent/JPS5713035A/ja
Priority to US06/277,984 priority patent/US4568074A/en
Priority to DE19813125718 priority patent/DE3125718A1/de
Publication of JPS5713035A publication Critical patent/JPS5713035A/ja
Publication of JPS6225573B2 publication Critical patent/JPS6225573B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、シート自動給送装置に於けるシー
ト巾ガイド機構に関する。
シート自動給送装置は、シート載置テーブルに
積層載置されたシートを処理部へ、例えばフアク
シミリにおける送信原稿を読取部へ又は複写機に
おける原稿を露光部へ一枚づつに分離して給送す
るものである。
かかる装置において、シート載置テーブルに積
載されたシートは、スキユーを防止するために、
シート給送方向における両側縁をシート巾ガイド
に沿わせて載置される。また、給送するシート
は、そのサイズが多種に亘つているので、上記シ
ート巾ガイドは、これら各種サイズのシートに対
応できるように、移動可能に設けられることが望
ましい。シート巾ガイドの間隔を変更させる形式
としては次のようなものが知られている。1つ
は、シート給送方向と直交する向きに移動自在に
設けた一対のシート巾ガイドを、シートの側縁に
合わせるか、シート載置テーブルに表示したシー
トサイズを示す目盛りにシート巾ガイドを合わせ
るようになつている。従つて、オペレーターの手
操作なので、シート側縁を押えるようにガイドを
押しつける場合があり、これはシート給送時の負
荷となり、不送りの原因になる。また、目盛りに
対してシート巾ガイドを合わせる場合、これの位
置決めがずさんであると、スキユーが発生してし
まう。更に、シート載置テーブルに載置されたシ
ート又はシート巾ガイドに何らかの外力が加わつ
て、これに気が付かないと、シートの正しい給送
姿勢が乱されてしまい、スキユーや不送り或いは
スキユーに起因するジヤムを起す欠点がある。
本発明は、上記欠点に鑑みなされたものであつ
て、シート巾ガイドの操作性が良く、しかも振動
等によつてもその位置が妄りに動かない、シート
自動給送装置におけるシート巾ガイド機構を提供
することを目的とする。
かかる本発明の目的は、シートを積層載置する
シート載置テーブルのシート載置面の一部を形成
すると共に互いに対向するシートの側縁をガイド
する一対のシート巾ガイドと、このシート巾ガイ
ドをシート給送方向と直交する向きに移動自在に
支持するガイド軸と、上記一対のシート巾ガイド
を互いに逆の向きに同時に移動させる連結手段
と、上記シート巾ガイドを上記支持軸に対して複
数の巾の異なるサイズのシートの側縁に対応する
位置にクリツクストツプする位置決め機構と、少
なくとも一方のシート巾ガイドの一部に設けられ
ていて、上記位置決め機構のクリツクストツプ作
用を解除する解除機構とからなるシート自動給送
装置に於けるシート巾ガイド機構により達成され
る。
そして、本発明によれば、一対のシート巾ガイ
ドが互いに反対の向きに移動するように設けられ
ると共に、このガイドがシートサイズに応じた位
置にクリツクストツプされるので、シート巾ガイ
ドの操作性が良いと同時に、振動等によるシート
巾ガイドのずれがなくなり、積層載置されたシー
トを安定した姿勢で案内することができる。
また、シート給送手段に関しては、シートが正
しい姿勢で積載されているので、スキユーやジヤ
ムの発生なしに、確実にシートを給送させること
ができる。
以下、図示の実施例によつて本発明を詳細に説
明する。
第1図は本発明を適用したフアクシミリ装置の
要部を示す外観斜視図である。同図において、符
号1はフアクシミリ本体を示し、これの上部に
は、メインスイツチ1a、第1操作部2、第2操
作部3、シート自動給送装置4及び読取部5が配
置されている。シート自動給送装置4の詳細は後
述するが、シート載置テーブル6、補助テーブル
7及び分離ユニツト8を有していて、読取部5へ
シート(送信原稿)を矢印aの向きに給送する。
読取りを終えた原稿は、原稿スタツキングトレー
9へ排出される。原稿スタツキングトレー9の下
位には、受信コピートレー10が設けられてい
る。上記シート載置テーブル6には、シートの側
縁をガイドする一対のシート巾ガイド11,12
が設けられている。
上記読取部5は、第2図に示すように、シート
通路13を構成するシートガイド14,15、タ
ーゲツトガラス16、スキヤナ第1ローラ対1
7、スキヤナ第2ローラ対18、第2シート検出
器S2及び第3シート検出器S3を有している。上記
スキヤナ第1ローラ対17、スキヤナ第2ローラ
対18は、図示されないステツピングモータによ
つてステツプ回転させられる。上記各ローラ対1
7,18は、シートの先端を第2シート検出器S2
が検出した信号によつて回転を開始して、該シー
トをターゲツトガラス16へ向けて送る。そし
て、このシートの先端を第3シート検出器S3が検
出してから所定時間(シート先端がターゲツトガ
ラスに到達する時間)経過後に、両ローラ対1
7,18は一旦停止して、受信側のフアクシミリ
が受信状態になると再び回転してシートを送り始
めるようになつている。ターゲツトガラス16の
下位には、原稿照明光源を含む読取手段(図示せ
ず)が配置されている。
シート自動給送装置4の構成を第2図乃至第5
図を参照しながら説明する。シート載置テーブル
6は、第3図及び第4図に示すように、当該装置
の側板19,20に、これと実質的に一体に固着
されている。シート載置テーブル6の先端縁は、
シート送出下ガイド21として折り曲げられてい
る。この下ガイド21の上方には、前記側板1
9,20に固着されたシート送出上ガイド22
(第5図参照)が配設されていて、両ガイドでシ
ート送出ガイドを構成している。このシート送出
ガイドは、後述する分離部で分離されたシートを
前記シート通路13へ案内するものである。ま
た、シート送出下ガイド21は、後述する分離ロ
ーラとブレーキ板との当接部における接線lと略
平行になるように設けられている(第2図参
照)。
シート載置テーブル6の先端部には、分離ロー
ラ23が周面の一部を突出させた孔24と、給送
ローラ25の周面の一部が出入する孔26がそれ
ぞれ形成されている。シート載置テーブル6の中
央部6aは、前後部に比べて一段低くなつてい
る。
シート載置テーブルの中央部6aには、シート
巾ガイド11とシート巾ガイド12がシート給送
方向と直交する向きに摺動自在に設けられてい
る。両シート巾ガイドは、上記テーブル6の前後
部と略同一面に位置する互いに補形的なシート載
置部11a,12aと、シートの側縁をガイドす
るガイド部11b,12bとからなつている。
シート載置テーブル6の下位には、第4図に示
すように、互いに平行なガイド軸27,28が、
側板19,20に固着して支架されている。ガイ
ド軸27,28は、シート巾ガイド支持部材2
9,30を軸方向に摺動自在に支持している。シ
ート巾ガイド支持部材29は、両側の折曲部29
a,29bをガイド軸27に挿通し、折曲部29
aの切欠をガイド軸28に係合させることによつ
て、水平態位を保つて軸方向に、シート載置テー
ブル6と平行に移動自在である。シート巾ガイド
支持部材30は、両側の折曲部30a,30bを
ガイド軸28に挿通し、折曲部30aの切欠をガ
イド軸27に係合させていて、シート載置テーブ
ル6と平行に、軸方向に移動自在である。
シート載置テーブル6の中央部6aには、前記
ガイド軸27と同28と平行な長孔30,31,
32が穿設されている。そして、シート巾ガイド
11は、上記長孔30を貫通する固定ネジ33,
34及び長孔31を貫通する固定ネジ35によつ
て前記支持部材29に固定されている。固定ネジ
33と同35は、それぞれスペーサー36,37
を介して支持部材29に螺着される。固定ネジ3
4は、支持部材29の穴29cに嵌合させた短軸
38に螺合させられる。これにより、シート巾ガ
イド11は支持部材29と実質的に一体になる。
上記短軸38は、前記スペーサー36,37の
高さと等しく支持部材29から突出していて、こ
の突出部には、板ばねからなる揺動部材39が枢
支されている。揺動部材39の一端39aは、下
方へ折り曲げられていて、支持部材29に穿れた
穴29dを貫通している(第4図、第10図及び
第11図参照)。短軸39の、支持部材29の下
方に突出した部分には、位置決め部材40が揺動
自在に支持されている。位置決め部材40には、
前記揺動部材39の一端39aが係合する穴40
aと、下方に折曲げた位置決め爪40bがそれぞ
れ形成されている。位置決め部材40には、第9
図に示すように、支持部材29の下面に固植され
たピンとの間に掛け渡されたばね41の弾力によ
つて、爪40bをガイド軸27に当接させる向き
の揺動習性を与えられている。前記ガイド軸27
には、上記位置決め爪40bが選択的に係合する
位置決め用周溝A3,B4,A4(第4図、第9
図、第11図参照)が形成されている。上記各周
溝は、規格サイズにカツトされたシートの両側縁
をガイドする位置にシート巾ガイド11,12を
クリツクストツプするものである。周溝A3は、
A3サイズのシートを縦送りするかA4サイズのシ
ートを横送りするとき、同B4は、B4サイズの
シートを縦送りするかB5サイズのシートを横送
りするとき、同A4は、A4サイズのシートを縦
送りするかA5サイズのシートを横送りするとき
に、前記シート巾ガイド11,12をクリツクス
トツプするためのものである。
上記揺動部材39の他端は、第9図に示すよう
に、前記シート巾ガイド11のガイド部11bの
下位まで延びていて、係合部39bを形成されて
いる。上記ガイド部11bには、第4図、第9図
乃至第11図に示すように、ガイドピン42,4
3が固植されていて、このピンに長孔44a,4
4bを遊嵌させたスライド板44が長孔の範囲で
摺動自在に取り付けられている。このスライド板
44の下側縁には、前記揺動部材39の係合部3
9bに係合する突起44cが形成されている。上
記ガイド部11bには、上記スライド板44を覆
うカバー45が固着されている。なお、第9図及
び第11図においては、上記カバー45は図示さ
れていない。カバー45には、窓孔45aが形成
されていて、この孔を通して解除ノブ46が上記
スライド板44に固着されている。第1図及び第
9図におけるシート巾ガイド11,12は、A3
サイズのシートをガイドする位置に位置決めされ
ていて、このとき、位置決め爪40bは、ばね4
1の弾力によつて周溝A3に係合している。ま
た、上記ばね41は、揺動部材39を介してスラ
イド板44を押し動かしていて、ガイドピン4
2,43が長孔44a,44bの左端(第9図参
照)に位置している。
第5図に示すように、側板19,20には、プ
ーリー47,48が枢着されていて、これらプー
リー間には、テンシヨンスプリング49で張力を
与えられた実質的に無端のワイヤー50が巻き掛
けられている。一方、第4図に示すように、支持
部材29,30には、それぞれ下方へ折曲げて形
成したワイヤー固定部29e,30cが形成され
ている。上記ワイヤー50の一方の張渡し部50
aは上記固定部29eに固定され、他方の張渡し
部50bは上記固定部30cに固定されている。
また、前記シート巾ガイド12は、固定ネジ5
1,52によつて、長孔32に遊嵌するスペーサ
ー53,54を介して支持部材30に固定されて
いる。そして、上記両シート巾ガイド11,12
は、互いにワイヤー50で連結されているので、
位置決め部材40によるクリツクストツプが解除
(詳細は後述する)されている場合に、例えば一
方のシート巾ガイド11を第3図において矢印b
の向きに移動させると、他方のシート巾ガイド1
2は、矢印cで示す向きに同一長さだけ移動す
る。
上記シート巾ガイド支持部材29の折曲部29
fには、第4図、第9図及び第10図に示すよう
に、シート巾ガイドの位置を検知するカム55が
固設されている。一方、側板19,20間には、
第9図、第10図に示すように、スイツチ支持板
56が支架されていて、この支持板の上下面に
は、スイツチS4,S5が固設されている。これらス
イツチのアクチユエータは、前記カム55の移動
軌跡上に位置させられていて、第9図に示すよう
に、両スイツチS4,S5が共にオンさせられている
ときには、シート巾ガイド11,12がA3サイ
ズシートをガイドする位置に位置決めされている
ことを検知する。この検知信号は、A3サイズの
原稿を送信する旨の信号として受信側へ伝達され
る。受信側においては、これに対応して、受信に
適した記録紙の選択を行なうようになつていて、
A3サイズの記録紙の準備ができると、これを送
信側へフイードバツクして分離ユニツト8(第1
図参照)のランプA3aを点灯させる。受信側の
装置がB4サイズの記録紙を用意している場合に
は、ランプB4aが点灯し、A4サイズの記録紙
の場合にはランプA4aが点灯する。このランプ
の点灯により、送信側のオペレータは、受信側に
おける記録紙のサイズを認識することができる。
シート巾ガイド11,12が移動させられて、
B4位置、A4位置に選択的に位置決めされると、
スイツチS4がオフして同S5がオンし、スイツチ
S4,S5が共にオフして、B4サイズ、A4サイズの
原稿を送る旨の信号を受信側へ発する。
第4図において、シート巾ガイド11の下面に
は、コルク等からなるスペーサー57,58が固
着されている。シート巾ガイド11とシート載置
テーブル6の中央部6aとの間には、揺動部材3
9が設けられるために、スペーサー36,37に
よつて間隙が形成されている。そのために、シー
トセツトの際などに、シート巾ガイド11をオペ
レータが押下したとき、これが変形するのを防止
するために、上記スペーサー57,58が設けら
れる。なお、シート載置テーブル6の中央部6a
に設けられたシート巾ガイド11,12のシート
載置部11a,12aと、該テーブル6の中央部
6aを除く他の部分のシート載置面とは、互いに
同一平面に位置するよう互いの位置が設定されて
いる。
第4図には示していないが、大サイズのシー
ト、例えばA3サイズのシートを縦送りする場合
には、シートの後半部がシート載置テーブル6か
らはみ出すので、第1図及び第3図に示すよう
に、補助テーブル7を設ける。この補助テーブル
7には、シート載置面から周面の一部を突出させ
た複数のシート送り補助ローラ59が設けられて
いる。この補助ローラ59は、補助テーブル7に
回転自在に設けられていて、搬送されるシートと
テーブルとの間の摩擦を低減させる。
前記分離ローラ23は、第5図に示すように、
側板19,20間に回転自在に支架された支持軸
60に一方向回転クラツチ61を介して装着され
ている。分離ローラ23は、スポンジゴムの如き
弾性体で形成されていて、第2図に示すように、
その周面の一部をシート載置テーブル6から突出
させている。給紙ローラ25は、第5図に示すよ
うに、側板19,20間に回転自在に支架された
支持軸62にこれと一体的に支持されている。給
紙ローラ25は、スポンジゴムのような弾性体で
形成されていて、その周面の一部は切除されてい
る。給紙ローラ25は、後述するように、その回
転を制御されるようになつていて、非回転時には
第2図に示すように、その切除部25aが孔26
に対向していて、シート載置面6bより下方に位
置している。
分離ローラ23と給送ローラ25の駆動手段を
第6図及び第7図に基いて説明すると、支持軸6
0の軸端には、クラツチ63を介してギヤ64が
装着されている。このクラツチ63は、ラチエツ
ト65を有している。ラチエツト65には、側板
20に枢着されていて、ばね66の弾力による揺
動習性を与えられた係止レバー67の係止爪67
aが係合している。係止レバー67の一端にはソ
レノイド68の作動杆68aが連結されている。
ソレノイド68は、給送開始スイツチとしての送
信釦126(第1図参照)の押動によつてオン
し、第3シート検出器S3(第2図参照)によるシ
ート先端検知信号によつてオフされる。
一方、給送ローラ25の支持軸62の軸端に
は、一回転クラツチ69を介してギヤ70に装着
されている。一回転クラツチ69は、切欠71a
を形成されたデイスク71を有している。前記切
欠71aには、側板20に枢着された係止レバー
72の係止爪72aが係合している。係止レバー
72は、ばね73によつて係止爪72aが上記デ
イスク71の周面に当接する向きの揺動習性を与
えられている。係止レバー72の一端には、ソレ
ノイド74の作動杆74aが連結されている。支
持軸62には、上記ギヤ70と実質的に一体のス
プロケツト75が装着されている。上記ギヤ64
とギヤ70との間には、アイドルギヤ76が設け
られている。
側板20には、駆動モータ77が固設されてい
て、これの出力軸77aにはスプロケツト78が
固着されている。このスプロケツト78と前記ス
プロケツト75の間にはチエン79が巻き掛けら
れている。チエン79にはテンシヨンホイール8
0によつて適宜の張力が与えられている。駆動モ
ータ77は、送信釦126の押動により始動し、
チエン79を介してギヤ70,76,64を第6
図に示すように回転駆動していて、シート載置テ
ーブル6上にシートが載置されている間回転を継
続する。
そして、ギヤ70の回転は、デイスク71が係
止レバー72で係止されているときには、支持軸
62へ伝達されないようになつていて、ソレノイ
ド74が励磁されて上記係止が解除されると、支
持軸62すなわち給送ローラ25は一回転するよ
うになつている。給送ローラ25は、周面の一部
を切除されているので、該ローラの有効紙送り長
さは非切除部分の周面であるが、この部分の周長
は、後述する小出し爪81(第2図参照)からス
キヤン第1ローラ対17までのシート通路長より
僅かに大きくなるように定められている。
次に分離ユニツト8を第2図、第5図及び第8
図に基いて説明する。第2図は自動給送モードを
示し、第8図は手差給送モードを示している。こ
れらの図において、側板19,20の先端上部に
は、ユニツト支持軸82が回動自在に支架されて
いる。支持軸82の中央部には、図示の例の場
合、平面的に見てコの字状に折り曲げられた分離
部保持板83が固着されている。
上記保持板83の、支持軸82と平行な前板8
3aには、ブレーキ板ホルダー84と小出し爪8
1がそれぞれ固着されている。ホルダー84は、
ブレーキ板85を係合させてこれの左右の振れを
防止する切欠86a,86aを形成されたスペー
サー86と、ブレーキ板85を押える取付板87
とからなつている。ブレーキ板85は、第22図
に示すように、ウレタンゴムのような高摩擦係数
の弾性体88と、これを裏打して彎曲させる弾性
を有するホルダー89と、弾性体の彎曲部に貼着
されたテフロン(商品名)等の低摩擦部材90と
からなつていて、平面部には脱落防止用の切抜穴
85aが形成されている。上記スペーサー86の
厚さはブレーキ板85のそれよりも僅かに薄く設
定されている。スペーサー86は、穴86b,8
6bで上記前板83aにカシメつけられる。ブレ
ーキ板85は、スペーサーの切欠86aに嵌合さ
せると共に、切抜穴85aを前板83aの突起8
3bに係合させたのち、取付板87を前板83a
にネジ91,92,93で締付けることにより固
定される。このブレーキ板85は、第2図に示す
ように、自動給送モードにおいては、その自由端
を前記分離ローラ23に当接させられるようにな
つていて、これの彎曲部と上記ローラ23の周面
とで断面形状が楔形の空間を形成する。
上記小出し爪81は、第2図に示す自動給送モ
ードにおいて、シート載置テーブル6に積層載置
されるシートを下繰出しに適するように、その先
端縁を衝合させて、これを階段状にずらすように
斜設されている。また、小出し爪81は、自動給
送モードに位置させられたとき、分離ローラ23
の周面との間に、少なくとも一枚のシートが通過
するに充分なギヤツプを形成するように、位置決
めされたのち保持板83へ固定される。小出し爪
81に形成された3つの穴は、ブレーキ板85交
換時にネジ91〜93を螺進させるネジまわしを
挿通するためのものである。
また、上記前板83aの他の面には、ブレーキ
板の圧を一定に保持する調整機構94が設けられ
ている。この機構は、略コの字状に折曲げられた
支持板95と、これに挿通された押圧棒96と、
この押圧棒に対して、第2図に示すように、ブレ
ーキ板85を押圧する向きの移動習性を与えるば
ね97と、ばね止め98とからなつている。ブレ
ーキ板85を押圧する力は、ばね97のばね定数
を適宜選択することにより選定される。
上記保持板83の対向側板83c,83cに
は、切欠83d,83dが形成されている。この
切欠83dには支持部材99がねじ100,10
1で固着されている。支持部材99には、シート
の側端縁を案内するガイド板102,103が固
着されている。このガイド板102,103は、
シート載置テーブル6に載置されていて、給送さ
れるシートの先端縁の両側部を前記シート送出ガ
イド21,22(第6図参照)へ支障なく送り込
むための案内部材であつて、比較的剛性を有する
弾性材で形成されている。支持部材99には、レ
ベル板104を取付る取付板105,106が固
定されている。
取付板106には、第1シート検出器S1(第2
図参照)を構成している受光素子S1aが固定され
ている。第1シート検出器S1は、シート載置テー
ブル6上のシートの有無を検知するものである。
上記支持部材99には、第2図及び第8図に示
すようにユニツトカバー107がネジ108で固
定されている。上記レベル板104は、上記取付
板105,106にネジ止めされると共に、第2
図に示すように、ユニツトカバー107にも皿ネ
ジ109で固定されている。よつてレベル板10
4は、分離ユニツト8の底部を構成していること
になる。そして、このレベル板104は、第2図
に示すように、自動給送モードにあるとき、シー
ト載置テーブル6から一定の高さに維持されてい
て、該テーブルに載置されるシートの高さを規制
するものである。
ユニツト支持軸82の端部には、第5図、第1
5図及び第16図に示すように、分離ユニツト8
を手差し給送モードに位置決め保持する保持レバ
ー110が固着されている。保持レバー110の
係止部110aと、側板19に固植されたストツ
パピン111との間には、緊縮性のばね112が
掛け渡されていて、第15図に示す自動給送モー
ドにおいては、分離ユニツトとこの位置に保持す
る。そして、該ユニツト8を第16図に示す手差
し給送モードに挙上揺動させたときには、レバー
の一端110bがストツパピン111に衝合する
と共に、ばね112がデツドポイントを越えるこ
とにより、この位置に該ユニツトを保持する。な
お、第8図及び第14図には、保持レバーの他の
例を示していて、この例の場合には、レバーの一
端110Bがストツパ片となつていて、側板19
の前側縁に係脱するのが異なるだけであるから、
他の部分については、前記と同じ符号を付すにと
どめる。
分離ユニツト8は、支持軸82を中心として、
第1図、第2図に示すような自動給送モードと、
第8図に示すように手差し給送モードに選択的に
位置させられるのであるが、自動給送モードにお
いては、ブレーキ板85と分離ローラ23との圧
接力及び小出し爪81と分離ローラ23との間隙
を一定に保持する必要がある。
図示の例においては、支持部材99の下側面9
9aを側板19の上側縁19a(第5図参照)に
当載することにより、この当接部と支持軸82と
で分離ユニツト8の位置決めを行なつているが、
かかる構成であると、該ユニツトに操作者が手を
衝いた場合にユニツト全体が歪むおそれがある。
これを防止するために、第17図に示すように、
側板19の一部に偏心カム113を枢着しておい
て、これにレベル板104を衝合させるようにす
ると、ユニツトに過大な重量がかかつてもこれを
支えることができる。上記偏心カム113は、ネ
ジ114で支持されていて、分離ユニツト8が、
支持軸82、支持部材99と側板の上側縁19
a、該カム113の3点で支持され位置決めされ
るようカムの回動を調整したのち固定される。
第2図において、シート載置テーブル6の先端
部下位には、前記分離ローラ23、給送ローラ2
5を内包するように、バキユームボツクス115
が形成されている。このバキユームボツクス11
5の下には、バキユームフアン116が連結され
ている。このバキユームフアン116は、シート
載置テーブル6上にシートが存在するときにのみ
回転して、該テーブル6に形成された孔24,2
6から空気を吸引する。吸引された空気は、側板
19,20に形成された排気口117(第5図に
は一方のみ示す)から装置の横方向へ排出され
る。
ところで、シート自動給送装置は、フアクシミ
リ本体に着脱自在になつている。第4図におい
て、側板19には、位置決め用のネジ付きピン1
18,119が固植されている。他方の側板20
には、第3図に示すように、位置決め用ピン12
0,121が固植されている。これら各ピンは、
第3図及び第18図に示すように、フアクシミリ
本体の不動の側板122,123に形成した位置
決め用切欠122a,122b(第18図にのみ
示す)に係合させたのち、蝶ナツト124,12
5(第4図参照)で固定される。かかる構成を採
ることによつて、当該装置或いはフアクシミリ本
体のメンテナンスが行ない易い。
以上のように構成されたシート自動給送装置の
作用を説明する。この装置は、自動給送モードと
手差し給送モードの二つのモードを選択的にとり
得るので、それぞれのモードに分けて説明する。
自動給送モード このモードは、多数枚のシートをシート載置
テーブル6に積層載置して、これを自動的に1
枚づつ分離して給送するものである。
先ず、シートのサイズに合わせてシート巾ガ
イドの調整を行なう。第1図に示すシート巾ガ
イド11,12は、最大シートのA3サイズの
シートを案内する位置にあり、この位置は、第
9図に示すように、位置決め部材40の位置決
め爪40bが周溝A3に係合していることによ
り保持されている。よつて、この状態でシート
巾ガイドを所望の位置へ移動させようとしても
移動させられない。いま、A4サイズのシート
を縦送りで給送したい場合には、上記クリツク
ストツプを解除する。すなわち、第9図及び第
10図において、解除ノブ46を左方へ押動し
てスライド板44を同方向へ摺動させる。スラ
イド板44の摺動によつて、これの突起44c
が揺動部材39を短軸38を中心に時計方向へ
揺動させる。この揺動部材39は、上記突起4
4cとの係合を保持するために、第4図に示す
ように、一端39bが突起44cへ向かうよう
に曲げられている。
揺動部材39の揺動によつて、これの一端3
9aが、位置決め部材40を短軸38を中心
に、ばね41(第9図参照)の弾力に抗して第
12図に示すように揺動させて、その爪40b
を周溝A3から脱出させる。これで、シート巾
ガイド11,12に対するクリツクストツプ作
用は解除されたことになる。次いで、解除ノブ
46を押動したままで、シート巾ガイド11を
シート載置テーブル6の中央へ向かつて摺動さ
せ、適宜の位置で上記解除ノブ46から手を離
す。すると、第13図に示すように、位置決め
部材40がばね41(第9図参照)の弾力によ
つて揺動して、位置決め爪40bがガイド軸2
7の周面に当接する。この第13図に示す状態
のままで、シート巾ガイド11を更に摺動させ
ると、上記位置決め爪40bが周溝A4に嵌合
する。これでシート巾ガイド11は、A4サイ
ズのシートの一側をガイドする位置にクリツク
ストツプされたことになる。
一方、シート巾ガイド12は、プーリーとワ
イヤー50によつて上記シート巾ガイド11と
互いに連結されているので、シート巾ガイド1
1の上記移動に連れて、これと逆の向きに同じ
長さだけ移動し、ガイド11のクリツクストツ
プに従いこのガイド12もその位置に停止させ
られる。この位置は、A4サイズのシートの他
側縁をガイドする位置である。
以上でシート巾ガイド11,12の、A4サ
イズのシートのための位置がクリツクストツプ
されるのであるが、この位置は、規格通りにカ
ツトされたシートの両側縁をガイドする位置で
ある。大部分のシートは、規格通りに截断され
ているが、中には規格を外れたサイズのものも
ある。かかるシートの場合には、クリツクスト
ツプを解除したのち、位置決め爪40bを周溝
に嵌合させることなく、第13図に示すよう
に、ガイド軸27の周面に圧接させておいて、
シート束をシート載置テーブル6に載置したの
ち、シート巾ガイド11,12を摺動させてシ
ートの両側縁に整合させて、クリツクストツプ
しないまま位置させる。この状態においては、
位置決め部材40の位置決め爪40bがガイド
軸27の外周面にばね41の弾力により圧接し
ているので、シート巾ガイド11,12は、ク
リツクストツプされていない位置にあつてもそ
の位置を保持されることになる。
シート巾ガイドの位置決めが終つたところ
で、シートを積載するのであるが、このとき、
シートの積重ね高さは、分離ユニツト8の底板
としてのレベル板104によつて規制される。
すなわち、第2図に示すように、シート載置テ
ーブル6上に載置されるシートは、該テーブル
6とレベル板104との間に余裕をもつて入れ
ることのできる量に制限される。シート載置テ
ーブル6からレベル板104までの高さは、給
送装置の給送能力によつて定められるが、僅か
のカールやシワのあるシートを含んだシート束
であつても、例えば50枚のシートを楽にセツト
できるように設定される。第2図において、シ
ート束のセツトは、シート給送方向a(第1
図、第3図参照)と略同方向a1のようにシー
ト載置テーブル6とレベル104との間に挿入
される。従つて、両者の間隔がシートの高さを
規制することになり、能力以上のシートを載置
することができないことになる。
上記方向a1のようにシートをセツトすると
き、シート束は、シート載置テーブル6のシー
ト載置面6b上を滑動させて、その先端縁を小
出し爪81に衝合させて、これを下位のものが
先行するように階段状に積載する。このとき、
給送ローラ25の周面がシート載置面6bから
突出していないので、シート束の下方のシート
がたとえ下カールしていても、ローラに突つ掛
かることなくなり、シート先端が折れ曲つて積
載されることがない。
シートのセツトが完了したところで、送信釦
126(第1図参照)を押動すると、この信号
によつて、駆動モータ77(第6図参照)とバ
キユームフアン116(第2図参照)がそれぞ
れ回転を開始する。第6図において、駆動モー
タ77の回転によつて、ギヤ64,70がそれ
ぞれシート給送方向へ回転するも、何れもクラ
ツチ機構の作用によつて、その回転は分離ロー
ラ23、給送ローラ25へは伝達されない。バ
キユームフアン116は、シート載置テーブル
6に形成した孔24,26から空気を吸引し
て、積載されたシートのうちの最下位のシート
を該テーブル6に吸着する。上記送信釦126
の押動と同時又は、上記バキユームフアン11
6が充分に立上つたのち、ソレノイド68が励
磁されて、第6図に示すように、ラチエツト6
5を係止している係止レバー67を時計方向へ
揺動させて、ギヤ64の回転を支持軸60へ伝
達させ分離ローラ23をシート給送方向へ回転
させる。
一方、上記ソレノイド68の励磁と同時に、
ソレノイド74も励磁されて、係止レバー72
とデイスク71の係合部71aとの係合を解除
する。すると、ギヤ70の回転が支持軸62へ
伝達されて、給送ローラ25がシート給送方向
へ回転する。ソレノイド74への励磁は、係止
レバー72を揺動させて、これの係止部72a
とデイスク71の係合部71aとの係合を外す
だけであり、両者の係合が外れたのちはオフさ
れる。従つて、係止レバー72は、デイスクを
解放したのちはばね73の弾力によつて揺動
し、係止部72aを回転するデイスク周縁に当
接させている。
シート載置テーブル6に吸着された最下位の
シートを含むシート束は、回転する分離ローラ
23と、回転することによりその非切除部をシ
ート載置面上へ突出させて来た給送ローラ26
との摩擦力(主として給送ローラの摩擦力)に
よつて、第2図において左方へ給送され始め
る。そして、最下位のシートを含む少数のシー
トは、分離ローラ23の周面と小出し爪81と
の間を通り抜けて、分離ローラの周面とブレー
キ板85で形成される楔状空間A(第6図参
照)へその先端縁を進入させられる。このと
き、小出し爪81によつて、最下位のシートの
みが上記楔状空間Aに進入すれば問題ないが、
複数枚が進入すると、最下位のシートは回転す
る分離ローラ23の摩擦によつて第2図におい
て左方へ搬送されるも、上位のシートは、分離
ローラに圧接しているブレーキ板85の摩擦に
よつて停止させられる。上記楔状空間Aにおい
て、複数枚のシートの先端は、前記小出し爪8
1の傾斜による階段状のずらし量を更に助長さ
れて、下位のシートほどその先端が先行させら
れる。
分離ローラ23とブレーキ板85との摩擦に
よつて分離されたシートは、両者の接線l(第
2図参照)方向に、同ローラ23と給送ローラ
25により搬送される。このとき、シート送出
下ガイド21と同上ガイド22は、上記接線と
略平行に配設されているので、進行するシート
がシート通路を構成するガイド板に衝き当るこ
とがなく、スムーズに搬送される。
第2図において、進行するシートの先端を第
2シート検出器S2が検知すると、この検知信号
によつて、スキヤナ第1、第2ローラ対17,
18が回転して、進行して来たシートを挾持し
送り始める。シートの先端がスキヤナ第1ロー
ラ対17に挾持されるとき給送ローラ25は、
丁度1回転しており、このローラ25は、デイ
スク71が係止レバー72に係止されることに
よつて、駆動力を断たれていて、その切除部2
5aを第2図に示すように、上方へ向けて停止
している。
シート通路13を進行するシートの先端が第
3シート検出器S3で検知されると、この検知信
号によつて、ソレノイド68への通電が断たれ
る。すると、今まで回転していた分離ローラ2
3は、ラチエツト65を係止レバー67で係止
されることによつて、駆動力伝達を断たれる。
上記シート検出器S3によるシート検知信号から
所定時間経つと、換言すると、シートの先端が
ターゲツトガラス16の適所まで進行すると、
上記スキヤナ第1、第2ローラ対17,18へ
の駆動力が断たれるようになつている。このと
き、分離ローラ23は、これと支持軸60との
間に設けられた一方向クラツチ61(第7図参
照)の作用によつて、スキヤナローラ対で搬送
されるシートに連れ回わりする。
さて、上記スキヤナローラ対の停止によつ
て、シートの搬送は中断されたことになるが、
この停止と同時に、受信側へ送信を開始する旨
の信号が発せられ、受信側の準備が終るまで待
機する。受信側からの信号によつて、上記スキ
ヤナ第1、第2ローラ対17,18が回転し、
シートをステツプ送りしながら、図示されない
読取装置により画情報を読み取られる。この画
情報は電気信号に変換されて受信側へ送られ
る。
読み取りを終えたシートは、原稿スタツキン
グトレー9(第1図参照)上へ排出される。読
取り中のシートの後端が第2シート検出器S2
検知されると、再びソレノイド68,74が励
磁されて、前述と同様に分離ローラ23、給送
ローラ25を回転させて次のシートを分離給送
する。
ところで、シート載置テーブル6上の積層載
置されたシート束は、回転する分離ローラ23
と給送ローラ25の摩擦によつて、その先端を
小出し爪81に衝合させられ、先端縁の中央部
が小出し爪81と分離ローラ23との間を通過
して、やはり中央部に設けられたブレーキ板8
5と分離ローラとの圧接部へ送り込まれるよう
になつている。また、積層された各シートに
は、少なからずシワやカールが存在している。
そのために、各ローラの作用を受けて進行する
シートは、先端縁中央部を小出し爪81に沿つ
て下方へ案内されるも、両端縁は、案内するも
のがないから、シート束は全体的に中央部がシ
ート給送方向に凹んだ状態におかれる。このま
まの状態でシートの中央部が分離ローラ23と
ブレーキ板85との当接部へ進入すると、先端
両側縁がシート送出上ガイド22につかえてし
まう不具合がある。そこで、シートの両側縁
は、ガイド板102,103(第3図、第5図
及び第6図参照)で案内されるようになつてい
る。
シート載置テーブル6に載置したシートが、
A3サイズのように大サイズである場合には、
これの後端部がテーブルからはみ出すので、こ
の場合には、補助テーブル7(第1図参照)を
用いる。そして、このとき、大サイズのシート
は、補助テーブルに設けた回転自在のシート送
り補助ローラ59上を移動するので、大サイズ
に比例するシート重量は、前記分離ローラ2
3、給送ローラ25の給送作用に対して大きな
負荷とならない。
手差し給送モード このモードは、自動給送モードでは給送でき
ない、或いは不向きなシートを給送するもので
ある。このようなシートとしては、シワ、カー
ルのある原稿、貼付原稿、穴明・破れ原稿、極
薄・極厚原稿等がある。これらのシートは、分
離ローラとブレーキ板による分離給送ができな
いので、オペレーターがシワやカールを伸ばし
たり、キヤリアシートを用いて給送する必要が
ある。
第8図に示すように、分離ユニツト8を、ユ
ニツト支持軸82を中心に揺動挙上して、この
位置に保持する。これに伴ない、いままで覆い
隠されていた、シート送出下ガイド21とシー
ト送出上ガイド22とからなるシート通路の入
口がシート載置テーブル6の先端に露呈する。
上記両ガイド21,22で形成されたシート通
路を、手差し給送モードにおいては手差し給送
路127と称する。
そして、上記手差し給送路127の入口12
7aから手差しのシートを挿入する。このシー
トの先端を第2シート検出器S2が検知すると、
この検知信号によつて、スキヤナ第1、第2ロ
ーラ対17,18が回転するので、更にシート
を進めてスキヤナ第1ローラ対17に咥えさせ
る。シートがスキヤナ第1ローラ対17で搬送
されるようになると、オペレーターはシートか
ら手を離す。そして、このシートの先端を第3
シート検出器S3が検知して、所定時間経過後に
スキヤナローラ対の駆動が中断されて、受信側
の準備がととのうまで待機するのは、前記自動
給送モードと同様であり、この後の作用につい
ては省略する。
以上のように、分離ユニツトを手差し給送モー
ドに位置させると、手差し給送路が構成され、し
かもこのとき、当該給送路を妨げるものが何らな
いので、シートの手差しによる挿入がスムーズに
行ない得る。また、分離ユニツト8が自動給送モ
ードと手差し給送モードとに選択的に位置し得る
ということは、自動給送モードにおいて、ブレー
キ板と分離ローラとの間におけるジヤム紙の取り
除きに極めて有効である。
次に、ブレーキ板85を分離ローラ23に圧接
させる調整機構の変形例を第19図及び第20図
に基いて説明する。この機構194は、ブレーキ
板85の押圧力を加減できるように構成されてい
て、支持板95に進退自在に挿通された押圧棒1
28には、その中央部にネジ溝129が形成され
ている。ネジ溝129の下端には、鋼線130が
螺着されている。この鋼線130は、ネジ溝に固
く巻きつく習性を有し、ネジ溝の一ピツチに巻き
ついている。また、鋼線130の両端または一端
130aは、これを押圧棒を中心として回動させ
たとき、支持板95の壁95aに係合するに充分
な長さを有している。押圧棒128には、ばね座
131が遊嵌されていて、このばね座と支持板9
5の上板95bとの間には、伸長性のばね132
が巻装されていて、該棒をブレーキ板85に向け
て突出する向きの習性が与えられている。この習
性は、ネジ溝129の下端が、支持板95の下の
穴95cより僅かに大きいことにより規制されて
いる。よつて、上記押圧棒128は、ばね132
の弾力によつて下板95dに押しつけられている
ことになる。いま、押圧棒128を矢印の向きに
回転させると、一端130aを壁95aに衝合さ
せて回り止めされた鋼線130がネジ溝129に
沿つて上昇し、ばね132を圧縮する。そのため
に、ばね132が押圧棒128を押圧する力は大
きくなる。ばね132を圧縮しても、鋼線130
がネジ溝から外れるようなことはない。よつて、
押圧棒128を示矢方向に回動させると、ブレー
キ板85を押圧する力が大きくなり、ブレーキ板
と分離ローラ23との圧接力を大きくできる。反
対に押圧棒128を示矢と逆向きに回転させれ
ば、ばね132が伸長してばね圧が小さくなる。
かかる構成の特徴は、押圧棒のストロークを変え
ずに、これ自身の押圧力を変えられることと、小
嵩にまとめることができることにある。単に押圧
棒のストロークを変えないためだけなら、鋼線1
30に代えてナツトを用いればよいが、回り止め
の手段を施す必要があると同時に、厚さのあるナ
ツトでは押圧棒を長くせざるを得ないので、機構
が大嵩になつてしまう。
次に、ブレーキ板の他の例を第21図に基いて
説明する。第5図に示す例では別体の2つのブレ
ーキ板85を用いているが、かかる構成の場合、
スペーサー86の切欠86aで位置決めしている
とはいえ、経時的に切抜穴85a(第22図参
照)を中心として揺動してしまう。そのために、
分離ユニツト8を自動給送モードに位置させたと
き、ブレーキ板と分離ローラの圧接力が、分離ロ
ーラの軸方向において変化してしまい、シート分
離の性能が左右でバラつく不具合がある。そこ
で、第21図に符号185で示すように、ブレー
キ板を左右に分けることなく、一体的に形成す
る。この場合固定に伴なうブレーキ板の変形を防
止するスペーサー86(第5図参照)は廃止し
て、これの代りに前板83に突起83A,83
B,83Cを形成し、ブレーキ板185の孔18
5a,185bを上記突起83A,83Bに嵌合
させたのち取付板87をネジ91,92,93で
前板83aに螺着固定してブレーキ板を取り付け
る。このとき、突起83A,83B,83Cがス
ペーサーの役目をする。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用したフアクシミリ装置の
一例を示す斜視図、第2図はシート自動給送装置
の要部正断面図、第3図はシート自動給送装置の
平面図、第4図及び第5図は同上の分解斜視図、
第6図は同上の駆動手段を示す正断面図、第7図
は同平面図、第8図は手差し給送モードを示す正
面図、第9図はシート巾ガイド機構の要部を示す
平面図、第10図は同正断面図、第11図は同側
断面図、第12図及び第13図は第9図の作用
図、第14図は自動給送モードを保持する機構を
示す正面図、第15図及び第16図は分離ユニツ
トを各モードに保持する機構の他の例を示す正面
図と作用図、第17図は分離ユニツトを保護する
機構を示す正断面図、第18図はシート自動給送
装置とフアクシミリ本体との間の取付構造を示す
正面図、第19図及び第20図はブレーキ板の圧
調整機構の異なる例を示す正断面図と要部斜視
図、第21図及び第22図はブレーキ板のそれぞ
れ異なる例を示す斜視図である。 1…フアクシミリ本体、4…シート自動給送装
置、6…シート載置テーブル、7…補助テーブ
ル、8…分離ユニツト、11,12…シート巾ガ
イド、21…シート送出下ガイド、22…シート
送出上ガイド、23…分離ローラ、25…給送ロ
ーラ、24,26…孔、27,28…ガイド軸、
39…揺動部材、40…位置決め部材、44…ス
ライド板、46…解除ノブ、47,48…プーリ
ー、50…ワイヤー、60,62…支持軸、61
…一方向回転クラツチ、63…クラツチ、67,
72…係止レバー、68,74…ソレノイド、6
9…一回転クラツチ、77…駆動モータ、81…
小出し爪、82…ユニツト支持軸、85,185
…ブレーキ板、94,194…調整機構、10
2,103…ガイド板、104…レベル板、10
7…ユニツトカバー、116…バキユームフア
ン、126…送信釦、127…手差し給送路、a
…シート給送方向、S1…第1シート検出器、S2
第2シート検出器、S3…第3シート検出器、A
3,B4,A4…周溝。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シートを積層載置するシート載置テーブル6
    のシート載置面6bの一部を形成すると共に互い
    に対向するシートの側縁をガイドする一対のシー
    ト巾ガイド11,12と、 このシート巾ガイド11,12をシート給送方
    向aと直交する向きに移動自在に支持するガイド
    軸27,28と、 上記一対のシート巾ガイド11,12を互いに
    逆の向きに同時に移動させる連結手段29,3
    0,47,48,50と、 上記シート巾ガイド11,12を上記ガイド軸
    27,28に対して複数の巾の異なるサイズのシ
    ートの側縁に対応する位置にクリツクストツプす
    ると共に上記ガイド軸に圧接して上記シート巾ガ
    イドを任意の位置に位置決めする位置決め機構A
    3,B4,A4,40,41と、 少なくとも一方のシート巾ガイドの一部に設け
    られていて、上記位置決め機構のクリツクストツ
    プ作用を解除する解除機構39,44,46とか
    らなるシート自動給送装置に於けるシート巾ガイ
    ド機構。
JP8874880A 1980-06-30 1980-06-30 Sheet width guide mechanism in automatic sheet feeder Granted JPS5713035A (en)

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US06/277,984 US4568074A (en) 1980-06-30 1981-06-26 Automatic sheet feeding apparatus
DE19813125718 DE3125718A1 (de) 1980-06-30 1981-06-30 Automatische blattzufuehreinrichtung

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