JP2658920B2 - モールド金型 - Google Patents

モールド金型

Info

Publication number
JP2658920B2
JP2658920B2 JP6280526A JP28052694A JP2658920B2 JP 2658920 B2 JP2658920 B2 JP 2658920B2 JP 6280526 A JP6280526 A JP 6280526A JP 28052694 A JP28052694 A JP 28052694A JP 2658920 B2 JP2658920 B2 JP 2658920B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate
mold
pin
gate portion
drive shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6280526A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08142124A (ja
Inventor
明 森長
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP6280526A priority Critical patent/JP2658920B2/ja
Publication of JPH08142124A publication Critical patent/JPH08142124A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2658920B2 publication Critical patent/JP2658920B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モールド金型に係り、
特に半導体装置の樹脂封止に好適なモールド金型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のモールド金型は、ランナ
ーからゲート部を経てキャビティへ入り込む樹脂注入構
造を有しており、ゲート部分は、ブレイクし易いように
パッケージ(キャビティ)に侵入する先端部が先細りに
なっている。しかしながら、先端をあまり細くすると、
樹脂の流れが悪くなって圧力不足による成形不良等を生
じるため、先端を細くするには限界があった。このた
め、しばしばブレイク時にゲート残りが生じたり、或い
はパッケージ欠け等の不良を来していた。
【0003】このような問題を解消すべく、例えば特開
昭61−24241号公報には、ゲート部を開閉可能に
してキャビティへの樹脂量を調整するいわゆるシャッタ
ーゲート方式が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のシャッターゲー
ト方式によれば、キャビティの注入を短時間で終わらせ
ることができると共に、注入後は閉じることによってゲ
ート部を任意に細くできる利点がある。しかしながら、
プレス側の改造が必要となるため、構造の複雑化を避け
られなかった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、成形不良をきたさない太さの
ゲート部を備えていながらも簡単な構造で容易に且つ確
実にゲートブレイクできるモールド金型の提供を、その
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、樹脂注入後
ゲート部を回転させることによってゲートブレイクを
行うことを基本とするもので、ゲート部を介してランナ
ーとキャビティが連通する樹脂注入構造を有するモール
ド金型において、前記ゲート部を回転可能な構造とする
と共に、このゲート部に、当該ゲート部と同軸に回転ゲ
ートピンを設け、この回転ゲートピンを回転駆動する駆
動機構を装備する
【0007】そして、この駆動機構、金型のイジェク
ト動作に伴って移動する駆動軸と、この駆動軸に係合さ
れ当該駆動軸の移動に伴って回転ゲートピンを回転させ
るスライド部材と、このスライド部材を常時復帰する方
向に付勢するばねとにより構成する、という構成を採っ
ている。これによって前述した目的を達成しようとする
ものである。
【0008】
【作用】プランジャで押し出された樹脂は、ランナーか
らゲート部を経てキャビティへ充填される。キャビティ
への充填後、回転ゲートピンが駆動機構によって回転駆
動され、これによってゲート部とキャビティ間が剪断さ
れてゲート部とパッケージが完全に分離される。なお、
回転の範囲を所定の範囲に設定することによって、ラン
ナーにゲート部が付いた状態に残すことができ、この場
合、エジェクト時、ゲート部はランナーと一緒に除去さ
れる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1及び図2に基
づいて説明する。
【0010】モールド金型2には、上面にゲート部4が
形成された回転ゲートピン6と、この回転ゲートピン6
を回転駆動する駆動機構8が併設されている。金型本体
にはゲート部4に連通するランナー10及びキャビティ
12が設けられている。
【0011】回転ゲートピン6は、図2に示すように、
ゲート部4が形成された円柱状のピン本体14と、この
ピン本体14より直径が大きく形成された胴部16と、
この胴部16の下端に形成された鍔部18とから構成さ
れている。
【0012】一方、駆動機構8は、図2に示すように、
金型のイジェクト動作に伴って上下移動する駆動軸20
と、この駆動軸20が係合する係合凹部22を有し駆動
軸20の上下移動に伴って進退動するスライド部材24
と、このスライド部材24を常時復帰する方向に付勢す
るばね26とから構成されている。駆動軸20の図2に
おける上端部は下方へ径大となるテーパ状に形成されて
おり、このテーパ面に係合凹部22の側面が押圧されて
滑らかに変位するようになっている。
【0013】また、スライド部材24には、前述した
転ゲートピン6の鍔部18の凸部18aに係合する係合
凹部28が形成されており、これによって、スライド部
材24の進退動によって回転ゲートピン6が矢印方向に
回転する。
【0014】次に、モールド金型2におけるゲートブレ
イク機能を説明する。
【0015】上記構成の下、図示しないプランジャで押
し出された樹脂Pはランナー10に導かれ、ゲート部4
を経てパッケージ、すなわちキャビティ12に注入され
る。キャビティ12への注入が完了した後、金型のイジ
ェクト動作に伴って駆動軸20が上昇し、これに対応し
てスライド部材24が後退する。スライド部材24の後
退動作に伴って、回転ゲートピン6が左方向に回転す
る。
【0016】本実施例では、回転ゲートピン6の回転角
θを約20°、すなわち、キャビティ12との間が完全
に剪断分離され、且つ、ランナー10との繋がりが一部
残存する角度に設定している。このように設定すること
によって、ゲート部4をランナー10と一緒に除去で
き、個別にする場合に比べて除去効率を高めることがで
きる。
【0017】イジェクトの完了に伴って駆動軸20が下
降すると、ばね26の付勢力下で円滑に回転ゲートピン
6が復帰してゲート部4はランナー10及びキャビティ
12と再び連通し、次サイクルにおける樹脂注入可能な
状態となる。なお、回転ゲートピン6が浮き上がらない
ように、鍔部18がスライド部材24の下に潜り込むよ
うな形状にしてもよい。
【0018】このように、ゲート部4を回転可能な構成
とすれば、ゲート部4を成形不良を来さない所望の大き
さに設定できると共に、ゲート残りやパッケージ欠けを
来すことなくゲートブレイクを確実に行うことができ
る。また、機構が単純なため、プレス側の改造も不要で
ある。さらにまた、下型だけでなく上型にも取付け可能
であるため、従来のシャッターゲート方式では不可能だ
った、上型のゲートの完全なゲートブレイクも容易に行
うことができる。
【0019】上記例では、回転ゲートピン6の回転駆動
を金型のイジェクト動作に連動させる構成としたが、
えば図3に示すように、スライド部材24をエアシリン
ダや油圧シリンダ等のシリンダ機構30で独立に制御駆
動する構成としても良い。
【0020】また、最近の封入技術として、故意にゲー
トを少々残し次の工程である切断にてタイバーと一緒に
分離する方法があるが、図4はこれに対応する例を示
す。回転ゲートピン32には、ランナー10を一部含む
ゲート部34が形成されており、ゲート部34とキャビ
ティ12との間には付随ゲート36が形成されている。
回転ゲートピン32が回転すると、ゲート部34と付随
ゲート36が分離され、ゲート部34はランナー10と
一緒に除去される。
【0021】なお、上記各例では各構成要素を特定の形
状で示したが、これらに限定されるものではなく、上記
ゲートブレイク機能を満足する範囲で形状等を適宜変形
したものであってもよい
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、キャビ
ティへの注入完了後に回転によってゲートブレイクする
構成としたので、ゲート部の大きさを成形不良を来さな
い所望の大きさに設定でき、ゲートブレイクもブレイク
残りやパッケージ欠けを来すことなく確実に行うことが
できる。また、機構が単純なため、プレス側の改造も不
要となる。
【0023】また、下型だけでなく上型にも取付け可能
であるため、従来のシャッターゲート方式では不可能だ
った上型のゲートの完全なゲートブレイクも容易に実施
することができる。
【0024】更に、シリンダ部材で回転ゲートピンを駆
動する構成では、ゲートブレイクのタイミングを自由に
設定することができ、稼働の安定性の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部断面図である。
【図2】回転ゲートピン周辺の斜視図である。
【図3】駆動機構の他の例を示す要部側面図である。
【図4】他の実施例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
4,34 ゲート部 6 回転ゲートピン 8 駆動機構 10 ランナー 12 キャビティ 20 駆動軸 24 スライド部材 26 ばね 30 シリンダ機構

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート部を介してランナーとキャビティ
    が連通する樹脂注入構造を有するモールド金型におい
    て、 前記ゲート部を回転可能な構造とすると共に、このゲー
    ト部に、当該ゲート部と同軸に回転ゲートピンを設け、
    この回転ゲートピンを回転駆動する駆動機構を装備し、 この駆動機構を、金型のエジェクト動作に伴って移動す
    る駆動軸と、この駆動軸に係合され当該駆動軸の移動に
    伴って前記回転ゲートピンを回転させるスライド部材
    と、このスライド部材を常時復帰する方向に付勢するば
    ねとにより構成 したことを特徴とするモールド金型。
JP6280526A 1994-11-15 1994-11-15 モールド金型 Expired - Lifetime JP2658920B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6280526A JP2658920B2 (ja) 1994-11-15 1994-11-15 モールド金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6280526A JP2658920B2 (ja) 1994-11-15 1994-11-15 モールド金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08142124A JPH08142124A (ja) 1996-06-04
JP2658920B2 true JP2658920B2 (ja) 1997-09-30

Family

ID=17626334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6280526A Expired - Lifetime JP2658920B2 (ja) 1994-11-15 1994-11-15 モールド金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2658920B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007001054A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Ipm:Kk 射出成形金型及び射出成形方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61258719A (ja) * 1985-05-14 1986-11-17 Olympus Optical Co Ltd 射出成形用金型
JPH03284921A (ja) * 1990-03-30 1991-12-16 Fujitsu Miyagi Electron:Kk 樹脂成形装置と樹脂成形方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08142124A (ja) 1996-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3598259B2 (ja) 型締装置
JPS62151258A (ja) 金型のガス抜き装置
JP2658920B2 (ja) モールド金型
JPH08258095A (ja) 内ねじキャップの成形用金型装置
US5356283A (en) Metal mold for sealing semiconductor devices with a resin
JPH0768601A (ja) ランナーレス金型
JPH09262872A (ja) 射出成形金型
JP3195840B2 (ja) 樹脂モールド装置及びその制御方法
JP3731083B2 (ja) 樹脂封止装置
JPH07112453A (ja) 樹脂モールド装置
JP2000225632A (ja) 射出成形用金型
JP2596262B2 (ja) 成形金型の押し上げ機構
JP3200212B2 (ja) 樹脂モールド装置
JPS5937147B2 (ja) 射出成形装置における金型用ガス抜き装置
JPH0712631B2 (ja) 射出成形金型およびその射出成形方法
JP3238293B2 (ja) 射出成形方法および射出成形機
JP3258196B2 (ja) 射出成形機の制御装置
JPH04319417A (ja) インサート成形用金型
JP2966707B2 (ja) 射出成形方法及び射出成形金型の構造
JP3701229B2 (ja) 射出成形装置
JP2001018252A (ja) リードフレームインサートの射出成形方法及びその金型
JP3352351B2 (ja) 射出成形機
JPH05237864A (ja) 樹脂封止型半導体装置の製造方法及びそれに用いる治具
JP3652146B2 (ja) 半導体装置の樹脂封止金型
JPH051366Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970506