JP2000225632A - 射出成形用金型 - Google Patents
射出成形用金型Info
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- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims abstract description 87
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/27—Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
- B29C45/28—Closure devices therefor
- B29C45/2806—Closure devices therefor consisting of needle valve systems
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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- B29C45/2806—Closure devices therefor consisting of needle valve systems
- B29C2045/2882—Closure devices therefor consisting of needle valve systems closing by a movement in the counterflow direction
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 金型内の全てのバルブゲートが閉塞した状態
で溶融樹脂を射出しても金型内の型構造部へ溶融樹脂の
漏れ出しを防止し得るようにすることにある。 【解決手段】 キャビティ型1と、そのキャビティ型と
の間に成形キャビティ2を画成するコア型3と、スプル
ーブッシュ4と、そのスプルーブッシュに結合されたホ
ットランナブロック5と、そのホットランナブロックと
成形キャビティとの間に設置された複数のバルブゲート
6とを具える射出成形用金型において、バルブゲート6
が、樹脂流路7aと座部流路7cとを有するバルブボディ7
と、ホットランナブロックの樹脂流路とそのバルブボデ
ィの樹脂流路および座部流路との内部に進退移動可能に
挿通されたバルブピン9と、そのバルブピン用のアクチ
ュエータ10とを有し、バルブピン9が、アクチュエータ
による後退移動でバルブボディの座部流路に密嵌する先
端部9bと、その先端部の後方側に連なってアクチュエー
タによる前進移動でバルブボディの座部流路の位置に位
置する、その座部流路よりも細くて長い連結軸部9cとを
持つことを特徴とするものである。
で溶融樹脂を射出しても金型内の型構造部へ溶融樹脂の
漏れ出しを防止し得るようにすることにある。 【解決手段】 キャビティ型1と、そのキャビティ型と
の間に成形キャビティ2を画成するコア型3と、スプル
ーブッシュ4と、そのスプルーブッシュに結合されたホ
ットランナブロック5と、そのホットランナブロックと
成形キャビティとの間に設置された複数のバルブゲート
6とを具える射出成形用金型において、バルブゲート6
が、樹脂流路7aと座部流路7cとを有するバルブボディ7
と、ホットランナブロックの樹脂流路とそのバルブボデ
ィの樹脂流路および座部流路との内部に進退移動可能に
挿通されたバルブピン9と、そのバルブピン用のアクチ
ュエータ10とを有し、バルブピン9が、アクチュエータ
による後退移動でバルブボディの座部流路に密嵌する先
端部9bと、その先端部の後方側に連なってアクチュエー
タによる前進移動でバルブボディの座部流路の位置に位
置する、その座部流路よりも細くて長い連結軸部9cとを
持つことを特徴とするものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、合成樹脂の射出
成形用の金型に関し、特には、バルブゲートを持つ金型
でのバルブ閉塞による樹脂流路から金型内の型構造部へ
の溶融樹脂の漏れ出しを防止し得る射出成形用金型に関
するものである。
成形用の金型に関し、特には、バルブゲートを持つ金型
でのバルブ閉塞による樹脂流路から金型内の型構造部へ
の溶融樹脂の漏れ出しを防止し得る射出成形用金型に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に斜視図で示す自動車用バンパーB
等の合成樹脂製の長尺部品や大型部品の射出成形時等に
は、射出成形用金型の成形キャビティ内に溶融樹脂を注
入するゲートの近傍部での高樹脂圧によるバリや歪みの
発生および部品端末部での低樹脂圧による部品表面の波
打ちの発生等の成形不具合を防止するため、同図中のバ
ンパーBのゲート部分Gから明らかなように一部品に対
して複数箇所のゲートから樹脂を注入すべく、例えば上
記バンパー用の金型について図6に断面図で示すよう
に、射出成形機の射出プレートに装着されるキャビティ
型1と、その射出成形機の型締めプレートに装着されて
キャビティ型1との間に成形キャビティ2を画成するコ
ア型3とを具えるとともに、上記射出成形機の樹脂射出
ノズルに接続されるスプルーブッシュ4とそのスプルー
ブッシュ4に結合されたホットランナブロック5とを具
える射出成形用金型の、そのホットランナブロック5と
上記成形キャビティ2との間に、バルブゲート6を複数
設置して、ゲート間のウェルド等の不具合を防止するた
めにそれら複数のバルブゲート6の開閉タイミングを、 中央部ゲート開、溶融樹脂射出、サイド部ゲート
内への樹脂流入時点でサイド部ゲート開、中央部ゲー
ト閉、充填完了時点でサイド部ゲート閉、といったタ
イミングとなるよう制御しており、かかるバルブゲート
6としては従来、例えば特開平6-182815公報や特開平7-
314500公報にて開示されたものが知られている。
等の合成樹脂製の長尺部品や大型部品の射出成形時等に
は、射出成形用金型の成形キャビティ内に溶融樹脂を注
入するゲートの近傍部での高樹脂圧によるバリや歪みの
発生および部品端末部での低樹脂圧による部品表面の波
打ちの発生等の成形不具合を防止するため、同図中のバ
ンパーBのゲート部分Gから明らかなように一部品に対
して複数箇所のゲートから樹脂を注入すべく、例えば上
記バンパー用の金型について図6に断面図で示すよう
に、射出成形機の射出プレートに装着されるキャビティ
型1と、その射出成形機の型締めプレートに装着されて
キャビティ型1との間に成形キャビティ2を画成するコ
ア型3とを具えるとともに、上記射出成形機の樹脂射出
ノズルに接続されるスプルーブッシュ4とそのスプルー
ブッシュ4に結合されたホットランナブロック5とを具
える射出成形用金型の、そのホットランナブロック5と
上記成形キャビティ2との間に、バルブゲート6を複数
設置して、ゲート間のウェルド等の不具合を防止するた
めにそれら複数のバルブゲート6の開閉タイミングを、 中央部ゲート開、溶融樹脂射出、サイド部ゲート
内への樹脂流入時点でサイド部ゲート開、中央部ゲー
ト閉、充填完了時点でサイド部ゲート閉、といったタ
イミングとなるよう制御しており、かかるバルブゲート
6としては従来、例えば特開平6-182815公報や特開平7-
314500公報にて開示されたものが知られている。
【0003】上記従来のバルブゲート6は、図6に示す
ように、上記スプルーブッシュ4内の樹脂流路4aにホッ
トランナブロック5内の樹脂流路5aを介して連なる樹脂
流路7aを有するバルブスリーブ7bと、そのバルブスリー
ブ7bの成形キャビティ2側の端部に結合されるとともに
上記樹脂流路7aと上記成形キャビティ2との間を連通さ
せる絞り流路7cを有するゲートチップ7dとから形成され
たバルブボディ7と、そのバルブボディ7の周囲に設け
られた電気ヒータ8と、上記ホットランナブロック5の
樹脂流路5aとバルブボディ7の樹脂流路7aおよび絞り流
路7cとの内部に進退移動可能に挿通されたバルブピン9
と、そのバルブピン9の後端部9aに一体的に結合された
ピストン10a を有する油圧シリンダ10と、を具えてな
る。
ように、上記スプルーブッシュ4内の樹脂流路4aにホッ
トランナブロック5内の樹脂流路5aを介して連なる樹脂
流路7aを有するバルブスリーブ7bと、そのバルブスリー
ブ7bの成形キャビティ2側の端部に結合されるとともに
上記樹脂流路7aと上記成形キャビティ2との間を連通さ
せる絞り流路7cを有するゲートチップ7dとから形成され
たバルブボディ7と、そのバルブボディ7の周囲に設け
られた電気ヒータ8と、上記ホットランナブロック5の
樹脂流路5aとバルブボディ7の樹脂流路7aおよび絞り流
路7cとの内部に進退移動可能に挿通されたバルブピン9
と、そのバルブピン9の後端部9aに一体的に結合された
ピストン10a を有する油圧シリンダ10と、を具えてな
る。
【0004】かかるバルブゲート6にあっては、油圧シ
リンダ10の図ではピストン10a の上側の油室内に油圧が
供給されると、ピストン10a が、長手方向に外径変化の
ないストレート形状または先細り形状の先端部9bを持つ
バルブピン9を、その先端部9bがバルブボディ7の絞り
流路7c内に密嵌する図示の閉止位置から、上記先端部9b
がその絞り流路7cから図では下方へ抜け出て離間する図
示しない開放位置まで後退移動させ、これによりバルブ
ボディ7の絞り流路7cが開放されて、スプルーブッシュ
4内の樹脂流路4aからホットランナブロック5の樹脂流
路5aを通ってバルブボディ7の樹脂流路7a内に流入して
いる溶融樹脂がそのバルブボディ7の絞り流路7cを通っ
て成形キャビティ2内に注入される。
リンダ10の図ではピストン10a の上側の油室内に油圧が
供給されると、ピストン10a が、長手方向に外径変化の
ないストレート形状または先細り形状の先端部9bを持つ
バルブピン9を、その先端部9bがバルブボディ7の絞り
流路7c内に密嵌する図示の閉止位置から、上記先端部9b
がその絞り流路7cから図では下方へ抜け出て離間する図
示しない開放位置まで後退移動させ、これによりバルブ
ボディ7の絞り流路7cが開放されて、スプルーブッシュ
4内の樹脂流路4aからホットランナブロック5の樹脂流
路5aを通ってバルブボディ7の樹脂流路7a内に流入して
いる溶融樹脂がそのバルブボディ7の絞り流路7cを通っ
て成形キャビティ2内に注入される。
【0005】そして、油圧シリンダ10の上記上側の油室
内の油圧が排出されるとともに図ではピストン10a の下
側の油室内に油圧が供給されると、ピストン10a がバル
ブピン9を、上記の開放位置から、その先端部9bがバル
ブボディ7の絞り流路7c内に密嵌する図示の閉止位置ま
で図では上方へ前進移動させ、これによりバルブボディ
7の絞り流路7cがバルブピン9の先端部9bで閉止され
て、成形キャビティ2内に充填された溶融樹脂がその成
形キャビティ2内に密閉される。
内の油圧が排出されるとともに図ではピストン10a の下
側の油室内に油圧が供給されると、ピストン10a がバル
ブピン9を、上記の開放位置から、その先端部9bがバル
ブボディ7の絞り流路7c内に密嵌する図示の閉止位置ま
で図では上方へ前進移動させ、これによりバルブボディ
7の絞り流路7cがバルブピン9の先端部9bで閉止され
て、成形キャビティ2内に充填された溶融樹脂がその成
形キャビティ2内に密閉される。
【0006】従って従来のバルブゲート6では、その開
放時にバルブピン9が絞り流路7cから後退した状態で成
形キャビティ2内に溶融樹脂が注入されるので、成形キ
ャビティ2内で成形した部品のゲート跡が比較的目立た
ないものとなる。
放時にバルブピン9が絞り流路7cから後退した状態で成
形キャビティ2内に溶融樹脂が注入されるので、成形キ
ャビティ2内で成形した部品のゲート跡が比較的目立た
ないものとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のバルブゲート6では、複数設置されたうちの幾つかの
バルブゲート6の開閉タイミングの設定ミスやバルブピ
ン9の齧り等に起因して金型内の全てのバルブゲートが
閉塞した状態で樹脂射出ノズルから溶融樹脂を射出して
しまうと、樹脂通路内の樹脂圧が上昇し過ぎてホットラ
ンナブロック5とバルブボディ7との接続部分等から金
型内の型構造部へ溶融樹脂が漏れ出し、電気ヒータ8の
配線の切断やそれまで正常に動いていたバルブピン9の
作動不良等をひき起こして成形不能の事態を生じさせる
可能性があった。
のバルブゲート6では、複数設置されたうちの幾つかの
バルブゲート6の開閉タイミングの設定ミスやバルブピ
ン9の齧り等に起因して金型内の全てのバルブゲートが
閉塞した状態で樹脂射出ノズルから溶融樹脂を射出して
しまうと、樹脂通路内の樹脂圧が上昇し過ぎてホットラ
ンナブロック5とバルブボディ7との接続部分等から金
型内の型構造部へ溶融樹脂が漏れ出し、電気ヒータ8の
配線の切断やそれまで正常に動いていたバルブピン9の
作動不良等をひき起こして成形不能の事態を生じさせる
可能性があった。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】こ
の発明は、上記課題を有利に解決した射出成形用金型を
提供することを目的とするものであり、この発明の射出
成形用金型は、射出成形機の射出プレートに装着される
キャビティ型と、前記射出成形機の型締めプレートに装
着されて前記キャビティ型との間に成形キャビティを画
成するコア型とを具えるとともに、前記射出成形機の樹
脂射出ノズルに接続されるスプルーブッシュと、前記ス
プルーブッシュに結合されたホットランナブロックとを
具え、さらに前記ホットランナブロックと前記成形キャ
ビティとの間に設置された複数のバルブゲートを具える
射出成形用金型において、前記バルブゲートが、前記ス
プルーブッシュ内の樹脂流路に前記ホットランナブロッ
ク内の樹脂流路を介して連なる樹脂流路と、その樹脂流
路と前記成形キャビティとの間を連通させる座部流路と
を有するバルブボディと、前記ホットランナブロックの
樹脂流路と前記バルブボディの樹脂流路および座部流路
との内部に進退移動可能に挿通されたバルブピンと、そ
のバルブピンを進退移動させるアクチュエータとを有
し、前記バルブピンが、前記アクチュエータによる後退
移動で前記バルブボディの前記座部流路に密嵌する先端
部と、その先端部の後方側に連なって前記アクチュエー
タによる前進移動で前記バルブボディの前記座部流路の
位置に位置する、前記座部流路よりも細くて長い連結軸
部とを持つことを特徴とするものである。
の発明は、上記課題を有利に解決した射出成形用金型を
提供することを目的とするものであり、この発明の射出
成形用金型は、射出成形機の射出プレートに装着される
キャビティ型と、前記射出成形機の型締めプレートに装
着されて前記キャビティ型との間に成形キャビティを画
成するコア型とを具えるとともに、前記射出成形機の樹
脂射出ノズルに接続されるスプルーブッシュと、前記ス
プルーブッシュに結合されたホットランナブロックとを
具え、さらに前記ホットランナブロックと前記成形キャ
ビティとの間に設置された複数のバルブゲートを具える
射出成形用金型において、前記バルブゲートが、前記ス
プルーブッシュ内の樹脂流路に前記ホットランナブロッ
ク内の樹脂流路を介して連なる樹脂流路と、その樹脂流
路と前記成形キャビティとの間を連通させる座部流路と
を有するバルブボディと、前記ホットランナブロックの
樹脂流路と前記バルブボディの樹脂流路および座部流路
との内部に進退移動可能に挿通されたバルブピンと、そ
のバルブピンを進退移動させるアクチュエータとを有
し、前記バルブピンが、前記アクチュエータによる後退
移動で前記バルブボディの前記座部流路に密嵌する先端
部と、その先端部の後方側に連なって前記アクチュエー
タによる前進移動で前記バルブボディの前記座部流路の
位置に位置する、前記座部流路よりも細くて長い連結軸
部とを持つことを特徴とするものである。
【0009】かかる射出成形用金型にあっては、アクチ
ュエータにより駆動されてバルブピンが前進移動する
と、そのバルブピンの先端部の後方側に連なる連結軸部
がバルブボディの座部流路の位置に位置し、これにより
バルブボディの座部流路が開放されて、スプルーブッシ
ュの樹脂流路からホットランナブロックの樹脂流路を通
ってバルブボディの樹脂流路内に流入している溶融樹脂
がそのバルブボディの座部流路を通って成形キャビティ
内に注入される。また、アクチュエータにより駆動され
てバルブピンが後退移動すると、そのバルブピンの先端
部がバルブボディの座部流路内に密嵌し、これによりバ
ルブボディの座部流路がバルブピンの先端部で閉止され
て、成形キャビティ内に充填された溶融樹脂がその成形
キャビティ内に密閉される。
ュエータにより駆動されてバルブピンが前進移動する
と、そのバルブピンの先端部の後方側に連なる連結軸部
がバルブボディの座部流路の位置に位置し、これにより
バルブボディの座部流路が開放されて、スプルーブッシ
ュの樹脂流路からホットランナブロックの樹脂流路を通
ってバルブボディの樹脂流路内に流入している溶融樹脂
がそのバルブボディの座部流路を通って成形キャビティ
内に注入される。また、アクチュエータにより駆動され
てバルブピンが後退移動すると、そのバルブピンの先端
部がバルブボディの座部流路内に密嵌し、これによりバ
ルブボディの座部流路がバルブピンの先端部で閉止され
て、成形キャビティ内に充填された溶融樹脂がその成形
キャビティ内に密閉される。
【0010】またこの射出成形用金型にあっては、複数
具えるうちの幾つかのバルブゲートの開閉タイミングの
設定ミスやバルブピンの齧り等に起因して金型内の全て
のバルブゲートが閉塞した状態で樹脂射出ノズルから溶
融樹脂を射出した場合には、樹脂通路内の樹脂圧の上昇
によりバルブピンの先端部が、アクチュエータの保持力
に抗してバルブピンを前進移動させながらバルブボディ
の座部流路内から成形キャビティ内に押し出され、これ
によりバルブピンの連結軸部がバルブボディの座部流路
の位置に移動して、樹脂通路内の高圧の溶融樹脂を成形
キャビティ内に逃がす。
具えるうちの幾つかのバルブゲートの開閉タイミングの
設定ミスやバルブピンの齧り等に起因して金型内の全て
のバルブゲートが閉塞した状態で樹脂射出ノズルから溶
融樹脂を射出した場合には、樹脂通路内の樹脂圧の上昇
によりバルブピンの先端部が、アクチュエータの保持力
に抗してバルブピンを前進移動させながらバルブボディ
の座部流路内から成形キャビティ内に押し出され、これ
によりバルブピンの連結軸部がバルブボディの座部流路
の位置に移動して、樹脂通路内の高圧の溶融樹脂を成形
キャビティ内に逃がす。
【0011】従って、この発明の射出成形用金型によれ
ば、樹脂通路内の樹脂圧が上昇し過ぎてホットランナブ
ロックとバルブボディとの接続部分等から金型内の型構
造部へ溶融樹脂が漏れ出すのを防止し得て、かかる溶融
樹脂で電気ヒータの配線の切断やそれまで正常に動いて
いたバルブピンの作動不良等がひき起こされて成形不能
の事態に陥ることを有効に防止することができる。
ば、樹脂通路内の樹脂圧が上昇し過ぎてホットランナブ
ロックとバルブボディとの接続部分等から金型内の型構
造部へ溶融樹脂が漏れ出すのを防止し得て、かかる溶融
樹脂で電気ヒータの配線の切断やそれまで正常に動いて
いたバルブピンの作動不良等がひき起こされて成形不能
の事態に陥ることを有効に防止することができる。
【0012】なお、この発明においては、前記成形キャ
ビティ内の表面に対し前記バルブピンの軸線が傾斜する
向きで前記バルブゲートが設置される場合に、前記表面
に設けられるスプルー部が前記座部通路とされても良
く、このようにすれば、溶融樹脂の射出前に後退してい
るバルブピンの先端部でそのスプルー部内の空間を埋め
ておいて、そのスプルー部が空気溜まりとなるのを防止
することができるので、成形した部品の内部への空気の
巻き込みを有効に防止することができる。
ビティ内の表面に対し前記バルブピンの軸線が傾斜する
向きで前記バルブゲートが設置される場合に、前記表面
に設けられるスプルー部が前記座部通路とされても良
く、このようにすれば、溶融樹脂の射出前に後退してい
るバルブピンの先端部でそのスプルー部内の空間を埋め
ておいて、そのスプルー部が空気溜まりとなるのを防止
することができるので、成形した部品の内部への空気の
巻き込みを有効に防止することができる。
【0013】また、この発明においては、前記成形キャ
ビティ内の、前記バルブピンに対向する位置に、前記バ
ルブピンの先端部が前進すると押圧されて弾性的に後退
し、前記バルブピンの先端部が後退すると弾性的に元の
位置に復帰する蓋部材が設けられても良く、このように
すれば、成形キャビティ内の、バルブピンに対向する位
置にバルブピンの先端部が入り込む凹部を設けなくて
も、バルブピンの先端部の前進時にその先端部と成形キ
ャビティ表面との当接を防止できるので、その凹部が空
気溜まりとなるのを防止し得て、成形した部品の内部へ
の空気の巻き込みをより有効に防止することができる。
ビティ内の、前記バルブピンに対向する位置に、前記バ
ルブピンの先端部が前進すると押圧されて弾性的に後退
し、前記バルブピンの先端部が後退すると弾性的に元の
位置に復帰する蓋部材が設けられても良く、このように
すれば、成形キャビティ内の、バルブピンに対向する位
置にバルブピンの先端部が入り込む凹部を設けなくて
も、バルブピンの先端部の前進時にその先端部と成形キ
ャビティ表面との当接を防止できるので、その凹部が空
気溜まりとなるのを防止し得て、成形した部品の内部へ
の空気の巻き込みをより有効に防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここ
に、図1は、この発明の射出成形用金型の一実施例の要
部を示す断面図であり、この実施例の金型も、バルブピ
ン先端部の形状と油圧シリンダの作動態様とを除けば図
6に示す従来のものと概略同様の構成を具えている。
実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここ
に、図1は、この発明の射出成形用金型の一実施例の要
部を示す断面図であり、この実施例の金型も、バルブピ
ン先端部の形状と油圧シリンダの作動態様とを除けば図
6に示す従来のものと概略同様の構成を具えている。
【0015】すなわち、この実施例の射出成形用金型
は、射出成形機の射出プレートに装着されるキャビティ
型1と、その射出成形機の型締めプレートに装着されて
キャビティ型1との間に成形キャビティ2を画成するコ
ア型3とを具えるとともに、上記射出成形機の樹脂射出
ノズルに接続されるスプルーブッシュ4とそのスプルー
ブッシュ4に結合されたホットランナブロック5とを具
え、さらに、そのホットランナブロック5と上記成形キ
ャビティ2との間に設置された複数のバルブゲート6を
具えている。
は、射出成形機の射出プレートに装着されるキャビティ
型1と、その射出成形機の型締めプレートに装着されて
キャビティ型1との間に成形キャビティ2を画成するコ
ア型3とを具えるとともに、上記射出成形機の樹脂射出
ノズルに接続されるスプルーブッシュ4とそのスプルー
ブッシュ4に結合されたホットランナブロック5とを具
え、さらに、そのホットランナブロック5と上記成形キ
ャビティ2との間に設置された複数のバルブゲート6を
具えている。
【0016】そしてここにおける各バルブゲート6は、
上記スプルーブッシュ4内の樹脂流路4aにホットランナ
ブロック5内の樹脂流路5aを介して連なる樹脂流路7aを
有するバルブスリーブ7bと、そのバルブスリーブ7bの成
形キャビティ2側の端部に結合されるとともに上記樹脂
流路7aと上記成形キャビティ2との間を連通させる座部
流路としての絞り流路7cを有するゲートチップ7dとから
形成されたバルブボディ7と、そのバルブボディ7の周
囲に設けられた電気ヒータ8と、上記ホットランナブロ
ック5の樹脂流路5aとバルブボディ7の樹脂流路7aおよ
び絞り流路7cとの内部に進退移動可能に挿通されたバル
ブピン9と、そのバルブピン9の後端部9aに一体的に結
合されたピストン10a を有するアクチュエータとしての
油圧シリンダ10と、を具えてなる。
上記スプルーブッシュ4内の樹脂流路4aにホットランナ
ブロック5内の樹脂流路5aを介して連なる樹脂流路7aを
有するバルブスリーブ7bと、そのバルブスリーブ7bの成
形キャビティ2側の端部に結合されるとともに上記樹脂
流路7aと上記成形キャビティ2との間を連通させる座部
流路としての絞り流路7cを有するゲートチップ7dとから
形成されたバルブボディ7と、そのバルブボディ7の周
囲に設けられた電気ヒータ8と、上記ホットランナブロ
ック5の樹脂流路5aとバルブボディ7の樹脂流路7aおよ
び絞り流路7cとの内部に進退移動可能に挿通されたバル
ブピン9と、そのバルブピン9の後端部9aに一体的に結
合されたピストン10a を有するアクチュエータとしての
油圧シリンダ10と、を具えてなる。
【0017】しかしてこの実施例の射出成形金型におけ
るバルブピン9は、図2に上記バルブゲート6の先端部
を拡大して示すように、油圧シリンダ10による後退移動
でバルブボディ7の絞り流路7cに密嵌する先端部9bと、
その先端部9bの後方側に連なって油圧シリンダ10による
前進移動でバルブボディ7の絞り流路7cの位置に位置す
る、その絞り流路7cよりも細くて長い連結軸部9cとを持
っている。そしてそのバルブピン9の先端部9bに対向す
る、上記成形キャビティ2内の位置には、通常のエジェ
クタピン11が配置されている。
るバルブピン9は、図2に上記バルブゲート6の先端部
を拡大して示すように、油圧シリンダ10による後退移動
でバルブボディ7の絞り流路7cに密嵌する先端部9bと、
その先端部9bの後方側に連なって油圧シリンダ10による
前進移動でバルブボディ7の絞り流路7cの位置に位置す
る、その絞り流路7cよりも細くて長い連結軸部9cとを持
っている。そしてそのバルブピン9の先端部9bに対向す
る、上記成形キャビティ2内の位置には、通常のエジェ
クタピン11が配置されている。
【0018】かかる構成を持つこの実施例の射出成形用
金型にあっては、油圧シリンダ10の図1ではピストン10
a の上側の油室内に油圧が供給されて、ピストン10a が
バルブピン9を図2中鎖線で示す開放位置に前進移動さ
せると、そのバルブピン9の先端部9bの後方側に連なる
連結軸部9cがバルブボディ7の絞り流路7cの位置に位置
し、これによりバルブボディ7の絞り流路7cが開放され
て、スプルーブッシュ5の樹脂流路5aからホットランナ
ブロック6の樹脂流路6aを通ってバルブボディ7の樹脂
流路7a内に流入している溶融樹脂がそのバルブボディ7
の絞り流路7cを通って成形キャビティ2内に注入され
る。そしてその後、成形キャビティ2内の溶融樹脂が硬
化する前に、油圧シリンダ10の上記上側の油室内の油圧
が排出されるとともに図1ではピストン10a の下側の油
室内に油圧が供給されて、ピストン10a がバルブピン9
を図2中実線で示す閉止位置に後退移動させると、その
バルブピン9の先端部9bがバルブボディ7の絞り流路7c
内に密嵌し、これによりバルブボディ7の絞り流路7cが
バルブピン9の先端部9bで閉止されて、成形キャビティ
2内に充填された溶融樹脂がその成形キャビティ2内に
密閉され、バルブピン9の先端部9bがあった位置には、
エジェクタピン11の若干の前進によってその前にあった
樹脂が充填される。
金型にあっては、油圧シリンダ10の図1ではピストン10
a の上側の油室内に油圧が供給されて、ピストン10a が
バルブピン9を図2中鎖線で示す開放位置に前進移動さ
せると、そのバルブピン9の先端部9bの後方側に連なる
連結軸部9cがバルブボディ7の絞り流路7cの位置に位置
し、これによりバルブボディ7の絞り流路7cが開放され
て、スプルーブッシュ5の樹脂流路5aからホットランナ
ブロック6の樹脂流路6aを通ってバルブボディ7の樹脂
流路7a内に流入している溶融樹脂がそのバルブボディ7
の絞り流路7cを通って成形キャビティ2内に注入され
る。そしてその後、成形キャビティ2内の溶融樹脂が硬
化する前に、油圧シリンダ10の上記上側の油室内の油圧
が排出されるとともに図1ではピストン10a の下側の油
室内に油圧が供給されて、ピストン10a がバルブピン9
を図2中実線で示す閉止位置に後退移動させると、その
バルブピン9の先端部9bがバルブボディ7の絞り流路7c
内に密嵌し、これによりバルブボディ7の絞り流路7cが
バルブピン9の先端部9bで閉止されて、成形キャビティ
2内に充填された溶融樹脂がその成形キャビティ2内に
密閉され、バルブピン9の先端部9bがあった位置には、
エジェクタピン11の若干の前進によってその前にあった
樹脂が充填される。
【0019】なお、上記のように成型中にバルブピン9
を後退移動させる代わりに、成形キャビティ2内に充填
された溶融樹脂が硬化するまでバルブピン9を上記開放
位置に保ち、成型した部品を型開き時に型から取り外す
際にはその部品の弾性によりバルブピン9を囲む部分を
弾性的に広げてそのバルブピン9から剥がすようにして
も良く(型開き時には、成形した部品はまだ柔らかく、
バルブピン9も熱を持っているので、さほど困難ではな
い)、その場合には、成型した部品を取り外した後に型
閉じとともにバルブピン9を後退移動させてバルブゲー
ト6を閉じ、次の射出成形を待機することになる。かか
る場合でも、例えば図5に示すバンパーBのゲート部分
Gのように最終的に部品から除去する部分にゲート部分
を配置しておけば、そのバルブピン9の先端部9bがあっ
た位置に孔が残っても問題にはならない。
を後退移動させる代わりに、成形キャビティ2内に充填
された溶融樹脂が硬化するまでバルブピン9を上記開放
位置に保ち、成型した部品を型開き時に型から取り外す
際にはその部品の弾性によりバルブピン9を囲む部分を
弾性的に広げてそのバルブピン9から剥がすようにして
も良く(型開き時には、成形した部品はまだ柔らかく、
バルブピン9も熱を持っているので、さほど困難ではな
い)、その場合には、成型した部品を取り外した後に型
閉じとともにバルブピン9を後退移動させてバルブゲー
ト6を閉じ、次の射出成形を待機することになる。かか
る場合でも、例えば図5に示すバンパーBのゲート部分
Gのように最終的に部品から除去する部分にゲート部分
を配置しておけば、そのバルブピン9の先端部9bがあっ
た位置に孔が残っても問題にはならない。
【0020】またこの実施例の射出成形用金型にあって
は、複数具えるうちの幾つかのバルブゲート6の開閉タ
イミングの設定ミスやバルブピン9の齧り等に起因して
金型内の全てのバルブゲート6が閉塞した状態で樹脂射
出ノズルから溶融樹脂を射出した場合には、樹脂通路5a
〜7a内の樹脂圧の上昇によりバルブピン9の先端部9b
が、油圧シリンダ10の保持力に抗してバルブピン9を前
進移動させながらバルブボディ7の絞り流路7c内から成
形キャビティ2内に押し出され、これによりバルブピン
9の連結軸部9cがバルブボディ7の絞り流路7cの位置に
移動して、上記樹脂通路内の高圧の溶融樹脂を成形キャ
ビティ2内に逃がす。
は、複数具えるうちの幾つかのバルブゲート6の開閉タ
イミングの設定ミスやバルブピン9の齧り等に起因して
金型内の全てのバルブゲート6が閉塞した状態で樹脂射
出ノズルから溶融樹脂を射出した場合には、樹脂通路5a
〜7a内の樹脂圧の上昇によりバルブピン9の先端部9b
が、油圧シリンダ10の保持力に抗してバルブピン9を前
進移動させながらバルブボディ7の絞り流路7c内から成
形キャビティ2内に押し出され、これによりバルブピン
9の連結軸部9cがバルブボディ7の絞り流路7cの位置に
移動して、上記樹脂通路内の高圧の溶融樹脂を成形キャ
ビティ2内に逃がす。
【0021】従って、この実施例の射出成形用金型によ
れば、樹脂通路5a〜7a内の樹脂圧が上昇し過ぎてホット
ランナブロック5とバルブボディ7との接続部分等から
金型内の型構造部へ溶融樹脂が漏れ出すのを防止し得
て、かかる溶融樹脂で電気ヒータ8の配線の切断やそれ
まで正常に動いていたバルブピン9の作動不良等がひき
起こされて成形不能の事態に陥ることを有効に防止する
ことができる。
れば、樹脂通路5a〜7a内の樹脂圧が上昇し過ぎてホット
ランナブロック5とバルブボディ7との接続部分等から
金型内の型構造部へ溶融樹脂が漏れ出すのを防止し得
て、かかる溶融樹脂で電気ヒータ8の配線の切断やそれ
まで正常に動いていたバルブピン9の作動不良等がひき
起こされて成形不能の事態に陥ることを有効に防止する
ことができる。
【0022】図3は、この発明の射出成形用金型の他の
一実施例におけるバルブゲート6の先端部を拡大して示
す断面図であり、この実施例では、成形キャビティ2内
の表面に対しバルブピン9の軸線が傾斜する向きでバル
ブゲート6が設置される場合に、その成形キャビティ2
内の表面に設けられる倒立裁頭円錐状のスプルー部2aが
座部通路とされるとともに、バルブピン9の先端部9b
も、そのスプルー部2aのに密嵌する倒立裁頭円錐状のも
のとされてバルブピン9の連結軸部9cに螺着および溶接
固定され、その他の部分は先の実施例と同様に構成され
ている。
一実施例におけるバルブゲート6の先端部を拡大して示
す断面図であり、この実施例では、成形キャビティ2内
の表面に対しバルブピン9の軸線が傾斜する向きでバル
ブゲート6が設置される場合に、その成形キャビティ2
内の表面に設けられる倒立裁頭円錐状のスプルー部2aが
座部通路とされるとともに、バルブピン9の先端部9b
も、そのスプルー部2aのに密嵌する倒立裁頭円錐状のも
のとされてバルブピン9の連結軸部9cに螺着および溶接
固定され、その他の部分は先の実施例と同様に構成され
ている。
【0023】かかる他の実施例の構成によれば、溶融樹
脂の射出前に、後退しているバルブピン9の先端部9bで
そのスプルー部2a内の空間を埋めておいて、そのスプル
ー部2aが空気溜まりとなるのを防止することができるの
で、先の実施例の作用効果に加えて、成形した部品の内
部への空気の巻き込みを有効に防止することができると
いう効果がもたらされ、しかも座部通路としてのスプル
ー部2aが絞られていないので、成形キャビティ2内に効
率良く樹脂を注入することができる。
脂の射出前に、後退しているバルブピン9の先端部9bで
そのスプルー部2a内の空間を埋めておいて、そのスプル
ー部2aが空気溜まりとなるのを防止することができるの
で、先の実施例の作用効果に加えて、成形した部品の内
部への空気の巻き込みを有効に防止することができると
いう効果がもたらされ、しかも座部通路としてのスプル
ー部2aが絞られていないので、成形キャビティ2内に効
率良く樹脂を注入することができる。
【0024】図4は、この発明の射出成形用金型のさら
に他の一実施例におけるバルブゲート6の先端部を拡大
して示す断面図であり、この実施例では、成形キャビテ
ィ2内の、バルブピン9の先端部9bに対向する位置に蓋
部材12が進退移動可能に設けられるとともに、その蓋部
材12が、バルブピン9の先端部9bが前進すると押圧され
て弾性的に後退し、バルブピン9の先端部9bが後退する
と図4に示す元の位置に弾性的に復帰するように、蓋部
材12を弾性的に押圧附勢するスプリング13と、それら蓋
部材12およびスプリング13をコア型3内に保持するネジ
蓋14とが設けられ、その他の部分は先の実施例と同様に
構成されている。
に他の一実施例におけるバルブゲート6の先端部を拡大
して示す断面図であり、この実施例では、成形キャビテ
ィ2内の、バルブピン9の先端部9bに対向する位置に蓋
部材12が進退移動可能に設けられるとともに、その蓋部
材12が、バルブピン9の先端部9bが前進すると押圧され
て弾性的に後退し、バルブピン9の先端部9bが後退する
と図4に示す元の位置に弾性的に復帰するように、蓋部
材12を弾性的に押圧附勢するスプリング13と、それら蓋
部材12およびスプリング13をコア型3内に保持するネジ
蓋14とが設けられ、その他の部分は先の実施例と同様に
構成されている。
【0025】かかる他の実施例の構成によれば、成形キ
ャビティ2内の、バルブピン9の先端部9bに対向する位
置にそのバルブピン9の先端部9bが入り込む凹部やエジ
ェクタピン11を設けなくても、バルブピン9の先端部9b
の前進時にその先端部9bと成形キャビティ2の表面との
当接を防止できるので、先の実施例の作用効果に加え
て、その凹部が空気溜まりとなるのを防止し得て、成形
した部品の内部への空気の巻き込みをより有効に防止す
ることができるとともに、エジェクタピン11の配置の自
由度を高めることができるという効果がもたらされる。
なお、バルブボディ7は、この実施例のようにバルブス
リーブとゲートチップとに分かれず一体化しているもの
でも良い。
ャビティ2内の、バルブピン9の先端部9bに対向する位
置にそのバルブピン9の先端部9bが入り込む凹部やエジ
ェクタピン11を設けなくても、バルブピン9の先端部9b
の前進時にその先端部9bと成形キャビティ2の表面との
当接を防止できるので、先の実施例の作用効果に加え
て、その凹部が空気溜まりとなるのを防止し得て、成形
した部品の内部への空気の巻き込みをより有効に防止す
ることができるとともに、エジェクタピン11の配置の自
由度を高めることができるという効果がもたらされる。
なお、バルブボディ7は、この実施例のようにバルブス
リーブとゲートチップとに分かれず一体化しているもの
でも良い。
【0026】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は上述の例に限定されるものでなく、例えば、アクチ
ュエータは電動モータで駆動されるボールネジ式の進退
駆動機構を持つものでも良い。
明は上述の例に限定されるものでなく、例えば、アクチ
ュエータは電動モータで駆動されるボールネジ式の進退
駆動機構を持つものでも良い。
【図1】 この発明の射出成形用金型の一実施例の要部
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】 上記実施例におけるバルブゲートの先端部を
拡大して示す断面図である。
拡大して示す断面図である。
【図3】 この発明の射出成形用金型の他の一実施例に
おけるバルブゲートの先端部を拡大して示す断面図であ
る。
おけるバルブゲートの先端部を拡大して示す断面図であ
る。
【図4】 この発明の射出成形用金型のさらに他の一実
施例におけるバルブゲートの先端部を拡大して示す断面
図である。
施例におけるバルブゲートの先端部を拡大して示す断面
図である。
【図5】 射出成形用金型で成形した部品の例を示す斜
視図である。
視図である。
【図6】 従来の射出成形用金型の一部を示す断面図で
ある。
ある。
1 キャビティ型 2 成形キャビティ 2a スプルー部 3 コア型 4 スプルーブッシュ 5 ホットランナブロック 6 バルブゲート 7 バルブボディ 7a 樹脂流路 7c 絞り流路 9 バルブピン 9b 先端部 9c 連結軸部 10 油圧シリンダ 11 エジェクタピン 12 蓋部材
Claims (3)
- 【請求項1】 射出成形機の射出プレートに装着される
キャビティ型(1)と、前記射出成形機の型締めプレー
トに装着されて前記キャビティ型との間に成形キャビテ
ィ(2)を画成するコア型(3)とを具えるとともに、
前記射出成形機の樹脂射出ノズルに接続されるスプルー
ブッシュ(4)と、前記スプルーブッシュに結合された
ホットランナブロック(5)とを具え、さらに前記ホッ
トランナブロックと前記成形キャビティとの間に設置さ
れた複数のバルブゲート(6)を具える射出成形用金型
において、 前記バルブゲートが、前記スプルーブッシュ内の樹脂流
路に前記ホットランナブロック内の樹脂流路を介して連
なる樹脂流路(7a)と、その樹脂流路と前記成形キャビ
ティとの間を連通させる座部流路(7c)とを有するバル
ブボディ(7)と、前記ホットランナブロックの樹脂流
路と前記バルブボディの樹脂流路および座部流路との内
部に進退移動可能に挿通されたバルブピン(9)と、そ
のバルブピンを進退移動させるアクチュエータ(10)と
を有し、 前記バルブピンが、前記アクチュエータによる後退移動
で前記バルブボディの前記座部流路に密嵌する先端部
(9b)と、その先端部の後方側に連なって前記アクチュ
エータによる前進移動で前記バルブボディの前記座部流
路の位置に位置する、前記座部流路よりも細くて長い連
結軸部(9c)とを持つことを特徴とする、射出成形用金
型。 - 【請求項2】 前記成形キャビティ(2)内の表面に対
し前記バルブピン(9)の軸線が傾斜する向きで前記バ
ルブゲート(6)が設置される場合に、前記表面に設け
られるスプルー部(2a)が前記座部通路とされることを
特徴とする、請求項1記載の射出成形用金型。 - 【請求項3】 前記成形キャビティ(2)内の、前記バ
ルブピン(9)に対向する位置に、前記バルブピンの先
端部(9b)が前進するとその先端部で押圧されて弾性的
に後退し、前記バルブピンの先端部が後退すると弾性的
に元の位置に復帰する蓋部材(12)が設けられることを
特徴とする、請求項1または2記載の射出成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11028214A JP2000225632A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 射出成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11028214A JP2000225632A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 射出成形用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000225632A true JP2000225632A (ja) | 2000-08-15 |
Family
ID=12242400
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11028214A Withdrawn JP2000225632A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 射出成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000225632A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009190386A (ja) * | 2008-02-15 | 2009-08-27 | Daiichi Jitsugyo Kk | 射出成形用ホットランナ金型のバルブゲート |
JP2012254577A (ja) * | 2011-06-09 | 2012-12-27 | Stanley Electric Co Ltd | バルブゲート式金型装置 |
JP2013022753A (ja) * | 2011-07-15 | 2013-02-04 | Stanley Electric Co Ltd | バルブゲート式金型装置 |
CN103128933A (zh) * | 2011-11-28 | 2013-06-05 | 马斯特模具(昆山)有限公司 | 热流道阀碟改良结构 |
CN108621388A (zh) * | 2018-05-02 | 2018-10-09 | 郭雪莲 | 注塑模具复位保护装置 |
CN114889058A (zh) * | 2022-05-07 | 2022-08-12 | 安徽理工大学 | 一种注塑模具的注塑口 |
-
1999
- 1999-02-05 JP JP11028214A patent/JP2000225632A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009190386A (ja) * | 2008-02-15 | 2009-08-27 | Daiichi Jitsugyo Kk | 射出成形用ホットランナ金型のバルブゲート |
JP2012254577A (ja) * | 2011-06-09 | 2012-12-27 | Stanley Electric Co Ltd | バルブゲート式金型装置 |
JP2013022753A (ja) * | 2011-07-15 | 2013-02-04 | Stanley Electric Co Ltd | バルブゲート式金型装置 |
CN103128933A (zh) * | 2011-11-28 | 2013-06-05 | 马斯特模具(昆山)有限公司 | 热流道阀碟改良结构 |
CN108621388A (zh) * | 2018-05-02 | 2018-10-09 | 郭雪莲 | 注塑模具复位保护装置 |
CN114889058A (zh) * | 2022-05-07 | 2022-08-12 | 安徽理工大学 | 一种注塑模具的注塑口 |
CN114889058B (zh) * | 2022-05-07 | 2023-08-04 | 余姚市锐麒电子有限公司 | 一种注塑模具的注塑口 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060509 |