JPH0756180Y2 - ニードル弁ノズル - Google Patents
ニードル弁ノズルInfo
- Publication number
- JPH0756180Y2 JPH0756180Y2 JP1989138611U JP13861189U JPH0756180Y2 JP H0756180 Y2 JPH0756180 Y2 JP H0756180Y2 JP 1989138611 U JP1989138611 U JP 1989138611U JP 13861189 U JP13861189 U JP 13861189U JP H0756180 Y2 JPH0756180 Y2 JP H0756180Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- needle
- nozzle
- resin
- conical portion
- needle valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、射出成形機におけるニードル弁ノズルに関す
るものである。
るものである。
（従来の技術） 従来、加熱シリンダ内で加熱され溶融された成形材料を
高圧で金型内のキャビティに射出し、その中で冷却固化
又は硬化させ、次いで金型を開いて成形品を取り出すよ
うにした射出成形機においては、計量、型締め、射出、
保圧、型開き、エジェクタ突出し、エジェクタ戻し等の
一連の工程により射出成形が行われる。
高圧で金型内のキャビティに射出し、その中で冷却固化
又は硬化させ、次いで金型を開いて成形品を取り出すよ
うにした射出成形機においては、計量、型締め、射出、
保圧、型開き、エジェクタ突出し、エジェクタ戻し等の
一連の工程により射出成形が行われる。
上記各工程の内、射出工程においては、加熱シリンダ内
に配設されるスクリュが前方に押し出され、スクリュの
前に溜められた溶融樹脂がノズルから射出される。
に配設されるスクリュが前方に押し出され、スクリュの
前に溜められた溶融樹脂がノズルから射出される。
該ノズルには、樹脂を射出する部分が開放されたオープ
ンノズルと、中心部分にニードルを備えたニードル弁ノ
ズルがある。該ニードル弁ノズルはスプリングタイプの
ものでは、通常ニードルがスプリングによって閉鎖され
ているが、加熱シリンダ内の射出圧力が上昇すると、ニ
ードルがスプリングの力に打ち勝って後退し、ノズル口
が開放する。
ンノズルと、中心部分にニードルを備えたニードル弁ノ
ズルがある。該ニードル弁ノズルはスプリングタイプの
ものでは、通常ニードルがスプリングによって閉鎖され
ているが、加熱シリンダ内の射出圧力が上昇すると、ニ
ードルがスプリングの力に打ち勝って後退し、ノズル口
が開放する。
シャットオフタイプにおいては、スプリングの代わりに
小型の油圧シリンダによってニードルを外部から開閉す
るようになっている。このタイプのノズルは、ニードル
を外部から操作することができるので、ノズル口の開閉
のタイミングを任意に設定することができる。
小型の油圧シリンダによってニードルを外部から開閉す
るようになっている。このタイプのノズルは、ニードル
を外部から操作することができるので、ノズル口の開閉
のタイミングを任意に設定することができる。
第３図は従来のニードル弁ノズルの断面図である。
図において、１は射出成形機の先端に形成されたノズ
ル、２は該ノズル１の内部において前後進可能に配設さ
れるニードルである。
ル、２は該ノズル１の内部において前後進可能に配設さ
れるニードルである。
４は上記ノズル１の後方に接続される加熱シリンダであ
り、フランジ部５がボルト６を介して連結される。該加
熱シリンダ４内において加熱溶融された樹脂は樹脂溜ま
り７に移動し、ニードル２を操作することにより樹脂溜
まり７に溜まった樹脂が射出される。
り、フランジ部５がボルト６を介して連結される。該加
熱シリンダ４内において加熱溶融された樹脂は樹脂溜ま
り７に移動し、ニードル２を操作することにより樹脂溜
まり７に溜まった樹脂が射出される。
この場合、加熱シリンダ４内のスクリュを前進させ、ノ
ズル１の先端の樹脂圧力が高くなった時点においてニー
ドル２を開放するため、金型内に十分高い圧力で樹脂を
射出することができる。
ズル１の先端の樹脂圧力が高くなった時点においてニー
ドル２を開放するため、金型内に十分高い圧力で樹脂を
射出することができる。
（考案が解決しようとする課題） しかしながら、上記従来のニードル弁ノズルにおいて
は、射出時の樹脂の流れを円滑にすることはできるが、
圧力を高くすることに限度があり、射出開始時に十分な
樹脂圧力を得ることができない。
は、射出時の樹脂の流れを円滑にすることはできるが、
圧力を高くすることに限度があり、射出開始時に十分な
樹脂圧力を得ることができない。
第４図は、従来のニードル弁ノズルの先端部の拡大断面
図である。
図である。
図において、11はノズル１の先端に形成された開口であ
る。該開口11の後端にはニードル２の先端の円錐部12が
接離するようになっている。
る。該開口11の後端にはニードル２の先端の円錐部12が
接離するようになっている。
該構成のニードル弁ノズルにおいて、上記開口11の径ｄ
とニードル２の径Ｄが異なるために、ニードル２を開口
11に当接した状態において、樹脂溜まり７内に上記円錐
部12のａ部分が位置する。その結果、樹脂圧力Ｐがニー
ドル押付力Ｆと反対の方向に働く力ｆを発生させてしま
う。
とニードル２の径Ｄが異なるために、ニードル２を開口
11に当接した状態において、樹脂溜まり７内に上記円錐
部12のａ部分が位置する。その結果、樹脂圧力Ｐがニー
ドル押付力Ｆと反対の方向に働く力ｆを発生させてしま
う。
ｆ＝Ａ・Ｐ A:a部分の面積 P:樹脂圧力 この力ｆがニードル押付力Ｆより大きくなると、開口11
と円錐部12の間から樹脂が漏れ出してしまう。この時の
樹脂圧力Ｐは、 Ｐ＝F/A となる。ここで、 Ａ＝π（D2−d2）/4 であるから、 Ｐ＝4F/π（D2−d2） である。
と円錐部12の間から樹脂が漏れ出してしまう。この時の
樹脂圧力Ｐは、 Ｐ＝F/A となる。ここで、 Ａ＝π（D2−d2）/4 であるから、 Ｐ＝4F/π（D2−d2） である。
したがって、射出開始前において樹脂圧力をＰ以上に高
めることはできず、射出開始後において樹脂圧力が必要
な値に上昇するため、応答遅れを発生させていた。
めることはできず、射出開始後において樹脂圧力が必要
な値に上昇するため、応答遅れを発生させていた。
本考案は、上記従来のニードル弁ノズルの問題点を解決
して、射出開始前において樹脂圧力を十分に高くするこ
とができ、射出時の応答遅れを発生させることのないニ
ードル弁ノズルを提供することを目的とする。
して、射出開始前において樹脂圧力を十分に高くするこ
とができ、射出時の応答遅れを発生させることのないニ
ードル弁ノズルを提供することを目的とする。
（課題を解決するための手段） そのために、本考案のニードル弁ノズルにおいては、加
熱シリンダの前方に接続されるノズル内にニードルを前
後進可能に配設し、ノズルの先端に形成した開口に上記
ニードルを接離させて樹脂を射出するようになってい
る。
熱シリンダの前方に接続されるノズル内にニードルを前
後進可能に配設し、ノズルの先端に形成した開口に上記
ニードルを接離させて樹脂を射出するようになってい
る。
そして、上記開口の内方端に、ニードルの先端の円錐部
に対応させてテーパ部が形成され、上記円錐部とテーパ
部とは、上記ニードルの中心線に対して傾きが等しくさ
れ、上記テーパ部の最大径が円錐部の最大径より大きく
される。
に対応させてテーパ部が形成され、上記円錐部とテーパ
部とは、上記ニードルの中心線に対して傾きが等しくさ
れ、上記テーパ部の最大径が円錐部の最大径より大きく
される。
（作用） 本考案によれば、上記のようにニードル弁ノズルにおい
ては、加熱シリンダの前方に接続されるノズル内にニー
ドルを前後進可能に配設し、ノズルの先端に形成した開
口に上記ニードルを接離させて樹脂を射出するようにな
っている。
ては、加熱シリンダの前方に接続されるノズル内にニー
ドルを前後進可能に配設し、ノズルの先端に形成した開
口に上記ニードルを接離させて樹脂を射出するようにな
っている。
そして、上記開口の内方端に、ニードルの先端の円錐部
に対応させてテーパ部が形成され、上記円錐部とテーパ
部とは、上記ニードルの中心線に対して傾きが等しくさ
れ、上記テーパ部の最大径が円錐部の最大径より大きく
される。
に対応させてテーパ部が形成され、上記円錐部とテーパ
部とは、上記ニードルの中心線に対して傾きが等しくさ
れ、上記テーパ部の最大径が円錐部の最大径より大きく
される。
この場合、ノズルの先端に形成される樹脂溜まり内に樹
脂を溜めて樹脂圧力を高めるに当たり、上記ニードルを
前進させると、円錐部とテーパ部とが当接する。
脂を溜めて樹脂圧力を高めるに当たり、上記ニードルを
前進させると、円錐部とテーパ部とが当接する。
このとき、上記円錐部とテーパ部とは、上記ニードルの
中心線に対して傾きが等しくされ、上記テーパ部の最大
径が円錐部の最大径より大きくされる。したがって、上
記テーパ部は上記円錐部を完全に包囲するので、樹脂溜
まり内に円錐部の一部が露出することがなくなる。
中心線に対して傾きが等しくされ、上記テーパ部の最大
径が円錐部の最大径より大きくされる。したがって、上
記テーパ部は上記円錐部を完全に包囲するので、樹脂溜
まり内に円錐部の一部が露出することがなくなる。
（実施例） 以下、本考案の実施例について第１図〜第２図に基づき
詳細に説明する。
詳細に説明する。
第１図は本考案のニードル弁ノズルの断面図、第２図は
本考案のニードル弁ノズルの先端部の拡大断面図であ
る。
本考案のニードル弁ノズルの先端部の拡大断面図であ
る。
図において、１は射出成形機の先端に形成されたノズ
ル、２は該ノズル１の内部において前後進可能に配設さ
れるニードルである。
ル、２は該ノズル１の内部において前後進可能に配設さ
れるニードルである。
７は上記ノズル１の内部に形成される樹脂溜まりであ
り、図示しない加熱シリンダ内において加熱溶融された
樹脂は該樹脂溜まり７に移動し、ニードル２を操作する
ことにより開口11から射出される。
り、図示しない加熱シリンダ内において加熱溶融された
樹脂は該樹脂溜まり７に移動し、ニードル２を操作する
ことにより開口11から射出される。
該開口11の内方端部には、円錐部12に対応させてテーパ
部21が形成されている。そして、上記円錐部12とテーパ
部21とは、上記ニードル２の中心線に対して傾きθが等
しくされ、上記テーパ部21の最大径D0が円錐部12の最大
径D1より大きくされる。
部21が形成されている。そして、上記円錐部12とテーパ
部21とは、上記ニードル２の中心線に対して傾きθが等
しくされ、上記テーパ部21の最大径D0が円錐部12の最大
径D1より大きくされる。
したがって、上記テーパ部21は、ニードル２が最も前方
に移動して開口11と円錐部12とが当接したとき、該円錐
部12を完全に包囲し、樹脂溜まり７を密封し、樹脂圧力
Ｐを高める。
に移動して開口11と円錐部12とが当接したとき、該円錐
部12を完全に包囲し、樹脂溜まり７を密封し、樹脂圧力
Ｐを高める。
また、このとき、樹脂溜まり７内に円錐部12の一部が露
出することがなくなるので、樹脂圧力がニードル押付力
と反対の方向に働く力を発生させることがなくなる。し
たがって、射出開始前において、樹脂圧力を十分に高く
することができるので、射出時の応答遅れが発生するこ
とがない。
出することがなくなるので、樹脂圧力がニードル押付力
と反対の方向に働く力を発生させることがなくなる。し
たがって、射出開始前において、樹脂圧力を十分に高く
することができるので、射出時の応答遅れが発生するこ
とがない。
したがって、樹脂溜まり７内の樹脂圧力Ｐが上昇しても
ニードル押付け力Ｆに対抗する力は発生しない。そのた
め、樹脂圧力Ｐを十分高めた後にニードル２を開放する
ことができる。
ニードル押付け力Ｆに対抗する力は発生しない。そのた
め、樹脂圧力Ｐを十分高めた後にニードル２を開放する
ことができる。
また、ニードル弁開放遅延タイマを設けて、射出開始と
ニードル弁ノズルの開放のタイミングをずらすことがで
きる。この場合、射出信号をオンにすると同時にニード
ル弁開放遅延タイマがオンとなる。射出装置は、この間
予め設定された圧力による圧力制御が行われ、計量され
た溶融樹脂の圧力が一定に保たれる。
ニードル弁ノズルの開放のタイミングをずらすことがで
きる。この場合、射出信号をオンにすると同時にニード
ル弁開放遅延タイマがオンとなる。射出装置は、この間
予め設定された圧力による圧力制御が行われ、計量され
た溶融樹脂の圧力が一定に保たれる。
そして、ニードル弁開放遅延タイマがカウントアップす
ると、ニードル弁が開放され、通常の速度制御が開始さ
れる。
ると、ニードル弁が開放され、通常の速度制御が開始さ
れる。
なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、
本考案の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、それら
を本考案の範囲から排除するものではない。
本考案の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、それら
を本考案の範囲から排除するものではない。
（考案の効果） 以上説明したように、本考案によれば、加熱シリンダの
前方に接続されるノズル内にニードルを前後進可能に配
設し、ノズルの先端に形成した開口に上記ニードルを接
離させて樹脂を射出するようになっている。
前方に接続されるノズル内にニードルを前後進可能に配
設し、ノズルの先端に形成した開口に上記ニードルを接
離させて樹脂を射出するようになっている。
そして、上記開口の内方端に、ニードルの先端の円錐部
に対応させてテーパ部が形成され、上記円錐部とテーパ
部とは、上記ニードルの中心線に対して傾きが等しくさ
れ、上記テーパ部の最大径が円錐部の最大径より大きく
される。
に対応させてテーパ部が形成され、上記円錐部とテーパ
部とは、上記ニードルの中心線に対して傾きが等しくさ
れ、上記テーパ部の最大径が円錐部の最大径より大きく
される。
この場合、上記ニードルを前進させると、円錐部とテー
パ部とが当接し、該テーパ部は上記円錐部を完全に包囲
するので、樹脂溜まり内に円錐部の一部が露出すること
がなくなる。
パ部とが当接し、該テーパ部は上記円錐部を完全に包囲
するので、樹脂溜まり内に円錐部の一部が露出すること
がなくなる。
したがって、樹脂圧力が高くなった場合に、樹脂圧力が
ニードル押付力と反対の方向に働く力を発生させること
がなくなり、ニードルが開口を閉鎖した状態で樹脂が漏
れ出すことがなくなる。
ニードル押付力と反対の方向に働く力を発生させること
がなくなり、ニードルが開口を閉鎖した状態で樹脂が漏
れ出すことがなくなる。
その結果、射出時の応答性が良好となり、流動性の悪い
樹脂、流動性の悪い金型等を使用した場合でも十分に充
填を行うことができる。
樹脂、流動性の悪い金型等を使用した場合でも十分に充
填を行うことができる。
第１図は本考案のニードル弁ノズルの断面図、第２図は
本考案のニードル弁ノズルの拡大断面図、第３図は従来
のニードル弁ノズルの断面図、第４図は従来のニードル
弁ノズルの先端部の拡大断面図である。 １……ノズル、２……ニードル、11……開口、12……円
錐部、21……テーパ部。
本考案のニードル弁ノズルの拡大断面図、第３図は従来
のニードル弁ノズルの断面図、第４図は従来のニードル
弁ノズルの先端部の拡大断面図である。 １……ノズル、２……ニードル、11……開口、12……円
錐部、21……テーパ部。
Claims (1)
- 【請求項１】加熱シリンダの前方に接続されるノズル内
にニードルを前後進可能に配設し、ノズルの先端に形成
した開口に上記ニードルを接離させて樹脂を射出するニ
ードル弁ノズルにおいて、 （ａ）上記開口の内方端に、ニードルの先端の円錐部に
対応させてテーパ部が形成され、 （ｂ）上記円錐部とテーパ部とは、上記ニードルの中心
線に対して傾きが等しくされ、 （ｃ）上記テーパ部の最大径が円錐部の最大径より大き
くされることを特徴とするニードル弁ノズル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989138611U JPH0756180Y2 (ja) | 1989-12-01 | 1989-12-01 | ニードル弁ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989138611U JPH0756180Y2 (ja) | 1989-12-01 | 1989-12-01 | ニードル弁ノズル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0377613U JPH0377613U (ja) | 1991-08-05 |
| JPH0756180Y2 true JPH0756180Y2 (ja) | 1995-12-25 |
Family
ID=31685700
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989138611U Expired - Lifetime JPH0756180Y2 (ja) | 1989-12-01 | 1989-12-01 | ニードル弁ノズル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0756180Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5951894B2 (ja) * | 1979-05-01 | 1984-12-17 | 日精樹脂工業株式会社 | 射出成形用バルブノズル |
| JPS61137717A (ja) * | 1984-12-10 | 1986-06-25 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 射出成形機 |
-
1989
- 1989-12-01 JP JP1989138611U patent/JPH0756180Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0377613U (ja) | 1991-08-05 |
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