JPH051366Y2 - - Google Patents

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JPH051366Y2
JPH051366Y2 JP1986198202U JP19820286U JPH051366Y2 JP H051366 Y2 JPH051366 Y2 JP H051366Y2 JP 1986198202 U JP1986198202 U JP 1986198202U JP 19820286 U JP19820286 U JP 19820286U JP H051366 Y2 JPH051366 Y2 JP H051366Y2
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mold
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【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、箱状物等の断面略コ字状で、内部に
補強用インサートを有する成形品を成形するため
の成形用金型に関する。
<従来の技術> 昨今、自動車に使用される各種成形品は、その
触感性向上の面からウレタン、軟質塩化ビニル等
の比較的軟質の成形材料から成形されることが要
望されている。しかし、軟質の成形材料のみから
なる成形品は強度、形状保持性に劣るため、成形
品の内部に金属、硬質樹脂等からなるインサート
が埋設されている。
第3図は、これら内部にインサートを有する成
形品を得るための従来の成形用金型の型閉時の構
造を示すものである。
この成形用金型は、凹部10を有する固定型1
と、凸部20及びスライドコア29を有する可動
型2とで構成され、凸部20と凹部10との間に
断面略コ字状のキヤビテイ4が形成されている。
スライドコア29は、固定型1に設けられた傾斜
ピン11に係合する傾斜穴291を有しており、
型開時図上右方へ移動するようになつている。そ
して、スライドコア29は、型開時凸部20内へ
後退する突起部290を有している。
次に、この成形用金型の使用態様を説明する
と、型開時、断面略コ字状のインサート3を凸部
20上にセツトする。次いで、第3図のよう型が
閉じられキヤビテイ4が形成されるとともに、傾
斜ピン11と傾斜穴291との係合により、スラ
イドコア29は左方に移動し、突起部290がイ
ンサート3の側壁に設けられた位置決め部31に
係合する。次に、成形材料をキヤビテイ4内に充
填し、成形材料を固化させる。次に、可動型2が
図上下方に後退し、型が開かれるが、この動作の
極初期には、傾斜ピン11と傾斜穴291とのク
リアランスによりスライドコア29は可動型2に
対し相対移動せず、インサート3と突起部290
の係合は維持され、成形品は確実に可動型2に付
着する。型開きが完了すると、インサート3と突
起部290との係合は解除され、エジエクタピン
61による成形品の突出しが行われる。
<考案が解決しようとする問題点> ところが、上記成形用金型においては、インサ
ート3と突起部290との係合が、必ずしも完全
でなかつた。これは、インサート3がバラツキに
より若干小さいと、断面が略コ字状をしているこ
ともあいまつて、インサート3が所定位置、すな
わち位置決め部31が突起部290と係合できる
位置にセツトすることが困難な(インサート3が
所定位置より図面上上方にセツトされ易い。)こ
とに起因している。
このように、インサート3のセツトが不完全の
まま型閉め、成形が行われると、インサート3は
突起部290により押圧され、インサート3の破
損、変形、位置ずれ等が起こり、成形品は不良と
なる。
<問題点を解決するための手段> 本考案は上記問題点を解決するため、 一対の凹部を有する型と、凸部を有する型から
なり、前記凹部と凸部との間に断面略コ字状のキ
ヤビテイが形成され、該キヤビテイ内に断面略コ
字状で側壁に位置決め部を有するインサートが配
置される成形用金型であつて、 前記凸部内には、前記凸部から進退可能な移動
ブロツクが設けられるとともに、前記移動ブロツ
クは前記進退により型開閉方向へ移動し前記イン
サートの位置決め部と係合することで前記インサ
ートを前記凸部の元部側へ移動させる係合面を有
する成形用金型を用いた。
<作用・効果> 本考案の成形用金型にあつては、インサートが
所定寸法より若干小さく、セツト時にインサート
側壁に位置する位置決め部の位置が若干上方へず
れても、移動ブロツクの係合面が型開閉方向へ移
動するため、位置決め部と係合面との係合が可能
である。そして、係合面は、正規位置に配置され
ていないインサートを凸部元部側の正規位置に矯
正配置させる。
従つて、インサートセツト時の位置ずれに起因
する不良が低減できる。
<実施例> 第1図は本考案の実施例の成形用金型の断面を
示すものである。
この成形用金型は、凹部10を有する固定型1
と、凹部10と共同してキヤビテイ4を形成する
凸部20を有する可動型2を主な構成要素として
おり、凸部20内には、凸部20内へ進退可能な
移動ブロツク5が配置されている。この移動ブロ
ツク5は、移動ブロツク操作板55に固定された
ロツド54に連結されており、該移動ブロツク操
作板55の移動により移動ブロツク5の移動が可
動型2外から可能とされている。そして、移動ブ
ロツク操作板55は、コイルスプリング56によ
り上方に押圧されているとともに、つば58を有
するロツド59及びコイルスプリング57からな
る遅延機構を有している。なお、6はエジエクタ
機構、7はスペーサー、8は取付板である。
次に、この成形用金型の使用態様について説明
する。
まず型開時、側壁に穴が設けられ位置決め部3
1とされた断面略コ字状のABS製インサート3
を凸部20上にセツトする。この時、移動ブロツ
ク5は、ロツド54、移動ブロツク操作板55を
介してコイルスプリング56により板バネ53に
抗して押上げられ、凸部20内に位置している。
また、エジエクタ板62に固定されたエジエクタ
板61はコイルスプリング63により凸部20か
ら突出しない位置に押下げられている。
次いで、型閉めがなされ、凹部10と凸部20
との間に断面略コ字状のキヤビテイ4が形成され
る。この時、ロツド59の一端が固定型1に当接
し、移動ブロツク操作板55は、コイルスプリン
グ55に抗して押下げられ、これにロツド54を
介して連結されている移動ブロツク5も押下げら
れる。移動ブロツク5はこの動作時、可動型2に
設けられた摺動面21上を板バネ53に圧接され
ながら摺動し、移動ブロツク5の先端に設けられ
た係合面52は凸部20内より突出しつつインサ
ート3側壁の位置決め部31に係合する。この位
置決め部31と係合面52との係合時において、
インサート3が所定寸法より若干小さく、正規の
位置より若干上方に載置されていたとしても、係
合面52は実質上型開閉方向、すなわち図上上下
方向に移動するため、係合面52と位置決め部3
1は確実に係合することができ、インサート3は
凸部20元部側、即ち図下方に移動され、正規の
位置に矯正されて載置される。
次に、キヤビテイ4内へウレタン等の軟質材料
が充填・固化される。
最期に、型開きがなされる。この型開き動作の
初期においては、移動ブロツク操作板55は固定
型1に当接しているロツド59に支持されたコイ
ルスプリング57(これは移動ブロツク操作板5
5を押上げるコイルスプリング56より大きな圧
接力を有している。)により押圧されているため、
可動型2に対して相対移動せず、移動ブロツク5
も凸部20から突出すた状態に保たれる。さらに
型開きが進むと(ロツド59が間隔S2だけ上昇
すると)、コイルスプリング57の圧接力は移動
ブロツク操作板55に働かなくなり、移動ブロツ
ク操作板55はコイルスプリング56により間隔
S1だけ押上げられる。すると、移動ブロツク操
作板55にロツド54を介して連結されている移
動ブロツク5は、摺動面21上を板バネ53に抗
して摺動し、インサート3と係合面52との係合
は解除される。その後、図示しない成形機のロツ
ドによりエジエクタ板62がコイルスプリング6
3により押上げられ、エジエクタピン61が成形
品を突き出す。
第2図は本考案の他の実施例の型閉め状態を示
すものである。
本実施例の移動ブロツク50は、円筒面51を
有するカム状に形成されており、可動型2に設け
られた回転軸22に軸支されている。移動ブロツ
ク50には、その側面にエアシリンダ500によ
り上下動するロツド54の上端に設けられた長穴
541と係合するピン501が設けられている。
他の構造は前述の実施例と同一の構造である。
この成形用金型の使用態様を説明する。
まず型開き時、インサート3を凸部20上にセ
ツトする。この時移動ブロツク50の係合面52
は、エアシリンダ500にて押下げられたロツド
54により鎖線の如く凸部20内に位置してお
り、セツト作業の邪魔になることはない。
次いで型閉めが行われ、キヤビテイ4内に軟質
材料が充填されるが、この型閉めから材料充填が
開始されるまでの間に、エアシリンダ500がロ
ツド54を押上げ、移動ブロツク50を回転させ
る。すると、係合面52はインサート3の位置決
め部31に係合する。この実施例においても、イ
ンサート3が所定寸法より若干小さく、正規の位
置より若干上方に載置されていたとしても、係合
面52は実質上型開閉方向、すなわち図上上下方
向に移動するため、インサート3の側壁に設けら
れた位置決め部31と確実に係合することがで
き、インサート3は正規の位置に矯正されて載置
される。
最期に型開き、成形品突出しがなされるが、こ
の型開き完了後から成形品突出しが開始されるま
での間に、エアシリンダ500はロツド54を押
下げ移動ブロツク50を凸部20内へ後退させ
る。従つて、型開き時には、成形品は係合面52
により可動型2に確実に付着しているとともに、
成形品の突出しを係合面52が妨害することもな
い。
なお、位置決め部の形状は、図示した穴の他、
凹状もしくは凸状としてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の成形用金型の一実施例を示す
部分断面図、第2図は本考案の成形用金型の他の
実施例を示す部分断面図、第3図は従来の成形用
金型を示す断面図である。 1……固定型、10……凹部、2……可動型、
20……凸部、3……インサート、31……位置
決め部、4……キヤビテイ、5,50……移動ブ
ロツク、52……係合面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 一対の凹部を有する型と、凸部を有する型から
    なり、前記凹部と凸部との間に断面略コ字状のキ
    ヤビテイが形成され、該キヤビテイ内に断面略コ
    字状で側壁に位置決め部を有するインサートが配
    置される成形用金型であつて、 前記凸部内には、前記凸部から進退可能な移動
    ブロツクが設けられるとともに、前記移動ブロツ
    クは前記進退により型開閉方向へ移動し前記イン
    サートの位置決め部と係合することで前記インサ
    ートを前記凸部の元部側へ移動させる係合面を有
    することを特徴とする成形用金型。
JP1986198202U 1986-12-23 1986-12-23 Expired - Lifetime JPH051366Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6052054B2 (ja) * 1981-05-14 1985-11-16 アイダエンジニアリング株式会社 コイル端の位置決め装置

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