JPH08142124A - モールド金型 - Google Patents

モールド金型

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JPH08142124A
JPH08142124A JP28052694A JP28052694A JPH08142124A JP H08142124 A JPH08142124 A JP H08142124A JP 28052694 A JP28052694 A JP 28052694A JP 28052694 A JP28052694 A JP 28052694A JP H08142124 A JPH08142124 A JP H08142124A
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JP
Japan
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gate
slide member
pin
mold
rotary
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JP28052694A
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Akira Morinaga
明 森長
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NEC Corp
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】成形不良を来さないゲート部を備えながらも簡
単な構成でパッケージ欠け等を来すことなくゲートブレ
イクを確実にできるようにする。 【構成】モールド金型2には、上面にゲート部4が形成
された回転ゲートピンと、この回転ゲートピンを回転駆
動する駆動機構が備えられており、金型本体にはゲート
部4に連通するランナー10及びキャビティ12が形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モールド金型に係り、
特に半導体装置の樹脂封止に好適なモールド金型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のモールド金型は、ランナ
ーからゲート部を経てキャビティへ入り込む樹脂注入構
造を有しており、ゲート部分は、ブレイクし易いように
パッケージ(キャビティ)に侵入する先端部が先細りに
なっている。しかしながら、先端をあまり細くすると、
樹脂の流れが悪くなって圧力不足による成形不良等を生
じるため、限界があった。このため、しばしばブレイク
時にゲート残りが生じたり、あるいはパッケージ欠け等
の不良を来していた。
【0003】このような問題を解消すべく、例えば特開
昭61−24241号公報には、ゲート部を開閉可能に
してキャビティへの樹脂量を調整するいわゆるシャッタ
ーゲート方式が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のシャッターゲー
ト方式によれば、キャビティの注入を短時間で終わらせ
ることができると共に、注入後は閉じることによってゲ
ート部を任意に細くできる利点がある。しかしながら、
プレス側の改造が必要となるため、構造の複雑化を避け
られなかった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、成形不良を来さない太さのゲ
ート部を備えていながらも簡単な構造で容易に且つ確実
にゲートブレイクできるモールド金型の提供を、その目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、樹脂注入後ゲ
ート部を回転させることによってゲートブレイクを行う
ことを基本とするもので、ランナーとキャビティに連通
するゲート部を有する回転ゲートピンと、この回転ゲー
トピンを回転駆動する駆動機構とを備えた構造となって
いる。
【0007】駆動機構は、金型のイジェクト動作に伴っ
て移動する駆動軸と、この駆動軸に係合され当該駆動軸
の移動に伴って前記回転ゲートピンを回転させるスライ
ド部材と、このスライド部材を常時復帰する方向に付勢
するばねとから構成することもでき、あるいは前記回転
ゲートピンに係合されたスライド部材と、このスライド
部材を駆動するシリンダ部材とから構成することもでき
る。
【0008】
【作用】プランジャで押し出された樹脂は、ランナーか
らゲート部を経てキャビティへ充填される。キャビティ
への充填後、回転ゲートピンが駆動機構によって回転駆
動され、これによってゲート部とキャビティ間が剪断さ
れてゲート部とパッケージが完全に分離される。なお、
回転の範囲を所定の範囲に設定することによって、ラン
ナーにゲート部が付いた状態に残すことができ、この場
合、エジェクト時、ゲート部はランナーと一緒に除去さ
れる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1及び図2に基
づいて説明する。
【0010】モールド金型2には、上面にゲート部4が
形成された回転ゲートピン6と、この回転ゲートピン6
を回転駆動する駆動機構8が備えられており、金型本体
にはゲート部4に連通するランナー10及びキャビティ
12が形成されている。
【0011】回転ゲートピン6は、ゲート部4が形成さ
れた円柱状のピン本体14と、このピン本体14より径
大の胴部16と、胴部16の下端に形成された鍔部18
とから構成されている。
【0012】駆動機構8は、金型のイジェクト動作に伴
って上下移動する駆動軸20と、この駆動軸20が係合
する係合凹部22を有し駆動軸20の上下移動に伴って
進退動するスライド部材24と、このスライド部材24
を常時復帰する方向に付勢するばね26とから構成され
ている。駆動軸20の上端部は下方へ径大となるテーパ
状に形成されており、このテーパ面に係合凹部22の側
面が押圧されて滑らかに変位するようになっている。
【0013】また、スライド部材24には、回転ゲート
ピン6の鍔部18の凸部18aに係合する係合凹部28
が形成されており、これによって、スライド部材24の
進退動によって回転ゲートピン6が矢印方向に回転す
る。
【0014】次に、モールド金型2におけるゲートブレ
イク機能を説明する。
【0015】上記構成の下、図示しないプランジャで押
し出された樹脂Pはランナー10に導かれ、ゲート部4
を経てパッケージ、すなわちキャビティ12に注入され
る。キャビティ12への注入が完了した後、金型のイジ
ェクト動作に伴って駆動軸20が上昇し、これに対応し
てスライド部材24が後退する。スライド部材24の後
退動作に伴って、回転ゲートピン6が左方向に回転す
る。
【0016】本実施例では、回転ゲートピン6の回転角
θを約20°、すなわち、キャビティ12との間が完全
に剪断分離され、且つ、ランナー10との繋がりが一部
残存する角度に設定している。このように設定すること
によって、ゲート部4をランナー10と一緒に除去で
き、個別にする場合に比べて除去効率を高めることがで
きる。
【0017】イジェクトの完了に伴って駆動軸20が下
降すると、ばね26の付勢力下で円滑に回転ゲートピン
6が復帰してゲート部4はランナー10及びキャビティ
12と再び連通し、次サイクルにおける樹脂注入可能な
状態となる。なお、回転ゲートピン6が浮き上がらない
ように、鍔部18がスライド部材24の下に潜り込むよ
うな形状にしてもよい。
【0018】このように、ゲート部4を回転可能な構成
とすれば、ゲート部4を成形不良を来さない所望の大き
さに設定できると共に、ゲート残りやパッケージ欠けを
来すことなくゲートブレイクを確実に行うことができ
る。また、機構が単純なため、プレス側の改造も不要で
ある。さらにまた、下型だけでなく上型にも取付け可能
であるため、従来のシャッターゲート方式では不可能だ
った、上型のゲートの完全なゲートブレイクも容易に行
うことができる。
【0019】上記例では、回転ゲートピン6の回転駆動
を金型のイジェクト動作に連動させる構成としたが、例
えば図3に示すように、スライド部材24をエアシリン
ダや油圧シリンダ等のシリンダ機構30で独立に制御駆
動する構成としてもよい。この構成の場合、ゲートブレ
イクのタイミングを自由に設定できるので、稼働の安定
性が高くなる。
【0020】また、最近の封入技術として、故意にゲー
トを少々残し次の工程である切断にてタイバーと一緒に
分離する方法があるが、図4はこれに対応する例を示
す。回転ゲートピン32には、ランナー10を一部含む
ゲート部34が形成されており、ゲート部34とキャビ
ティ12との間には付随ゲート36が形成されている。
回転ゲートピン32が回転すると、ゲート部34と付随
ゲート36が分離され、ゲート部34はランナー10と
一緒に除去される。
【0021】なお、上記各例では各構成要素を特定の形
状で示したが、これらに限定されるものではなく、上記
ゲートブレイク機能を満足する範囲で適宜に設計変更可
能である。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、キャビ
ティへの注入完了後に回転によってゲートブレイクする
構成であるので、ゲート部の大きさを成形不良を来さな
い所望の大きさに設定でき、ゲートブレイクもブレイク
残りやパッケージ欠けを来すことなく確実に行うことが
できる。また、機構が単純なため、プレス側の改造も不
要となる。
【0023】また、下型だけでなく上型にも取付け可能
であるため、従来のシャッターゲート方式では不可能だ
った上型のゲートの完全なゲートブレイクも容易に実施
することができる。
【0024】また、シリンダ部材で回転ゲートピンを駆
動する構成では、ゲートブレイクのタイミングを自由に
設定することができ、稼働の安定性の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部断面図である。
【図2】回転ゲートピン周辺の斜視図である。
【図3】駆動機構の他の例を示す要部側面図である。
【図4】他の実施例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
4,34 ゲート部 6 回転ゲートピン 8 駆動機構 10 ランナー 12 キャビティ 20 駆動軸 24 スライド部材 26 ばね 30 シリンダ機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート部を介してランナーとキャビティ
    が連通する樹脂注入構造を有するモールド金型におい
    て、 前記ゲート部を回転可能な構造とすると共に、このゲー
    ト部と同軸に回転ゲートピンを装備し、この回転ゲート
    ピンを回転駆動する駆動機構を具備したことを特徴とし
    たモールド金型。
  2. 【請求項2】 前記駆動機構が、金型のエジェクト動作
    に伴って移動する駆動軸と、この駆動軸に係合され当該
    駆動軸の移動に伴って前記回転ゲートピンを回転させる
    スライド部材と、このスライド部材を常時復帰する方向
    に付勢するばねとから構成されていることを特徴とした
    請求項1記載のモールド金型。
  3. 【請求項3】 前記駆動機構が、前記回転ゲートピンに
    係合されたスライド部材と、このスライド部材を駆動す
    るシリンダ機構とから構成されていることを特徴とした
    請求項1記載のモールド金型。
JP6280526A 1994-11-15 1994-11-15 モールド金型 Expired - Lifetime JP2658920B2 (ja)

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JP6280526A JP2658920B2 (ja) 1994-11-15 1994-11-15 モールド金型

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Publication Number Publication Date
JPH08142124A true JPH08142124A (ja) 1996-06-04
JP2658920B2 JP2658920B2 (ja) 1997-09-30

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007001054A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Ipm:Kk 射出成形金型及び射出成形方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61258719A (ja) * 1985-05-14 1986-11-17 Olympus Optical Co Ltd 射出成形用金型
JPH03284921A (ja) * 1990-03-30 1991-12-16 Fujitsu Miyagi Electron:Kk 樹脂成形装置と樹脂成形方法

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JP2658920B2 (ja) 1997-09-30

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Effective date: 19970506