JP2650911B2 - 架空送電線路 - Google Patents

架空送電線路

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JP2650911B2 JP62134552A JP13455287A JP2650911B2 JP 2650911 B2 JP2650911 B2 JP 2650911B2 JP 62134552 A JP62134552 A JP 62134552A JP 13455287 A JP13455287 A JP 13455287A JP 2650911 B2 JP2650911 B2 JP 2650911B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は架空送電線の着雪とギャロッピングを防止す
る架空送電線路に関する。
[従来の技術] 架空送電線の着雪が電線側面に翼状に生成してこれに
横風が当ると電線が空力的に揚力等を受けて送電線がギ
ャロッピング振動を起すので、重錘を有する捻れ防止器
を送電線に取付けてギャロッピングを防止しているが、
その一手段として、風上側または風下側に向くアームに
偏心荷重を取付け、これを径間の複数箇所に取付けるこ
とにより径間を複数の振動区間に分割し、その各振動区
間の固有振動数が互いに共振しないようにアーム先端の
荷重のモーメントを異ならせて振動周期を異らせた特開
昭48−28987号のギャロッピング振動を防止する架空送
電線路が公知である。
また、電線把握クランプから延びる重錘取付けアーム
の長さが異なりかつ捻じりモーメントが同じである2種
類の捻れ防止器を用い、架空電線のスパンの一半部にア
ーム長が長い捻れ防止器を取付け、スパンの他半部に、
アーム長が短い捻れ防止器を取付け、スパンの一半部と
他半部で捻れ防止器の振子状運動周期を異らせることに
より、電線の上下振動周期と捻回振動周期と異らせてギ
ャロッピングを防止するようにした実開昭61−13528号
の架空電線のギャロッピング防止装置が公知である。
また、本出願人はさきに、ギャロッピングは、電線の
捻回周期TRと上下周期TVが一致すると大きくなる点に着
目して、捻れ防止器の慣性モーメントIdと復元モーメン
トKdを調整し捻回周期TRと上下周期TVが一致しないよう
にしてギャロッピングを防止しだ特開昭61−15512号の
架空送電線路を開発した。
[発明が解決しようとする問題点] 前記の特許出願公開のギャロッピング振動を防止する
架空送電線路や実用新案出願公開の架空電線のギャロッ
ピング防止装置のように、径間に振動周期の異なる区間
を形成するだけでは、現用の大径の送電線に対して大き
なギャロッピングの発生を確実に防止することは困難で
あり、しかもこれらはアーム長や荷重の異なる数種の捻
れ防止器を用意して径間の区間別に取付けなければなら
ないので、取付け作業が容易でなく、コスト高になると
いう問題点がある。
また、架空送電線の着雪が電線の周面を下側に回動し
後続の着雪が次々にこれを繰り返して大きな雪塊にな
り、この着雪の回動とともに電線が捻れると着雪の回動
が助長されて大なる重量の筒雪に発達し、その過大な荷
重により事故が起るので、送電線の着雪防止を図ること
も必要である。
本出願人は前記特許出願公開の架空電線路を開発した
が、これは捻れ防止器を取付ける送電線が単導体に限ら
れており、現用の送電線について種々検討したところ、
電線の捻回周期TRと上下周期TVが一致しない場合でもギ
ャロッピングの発生が見られ、また捻れ防止器の慣性モ
ーメントIdや復元モーメントKdをTR≠TVとなるように単
に調整しただけでは不十分であって、ギャロッピングの
防止には送電線のサイズと捻れ防止器の重心位置とが極
めて密接に関係することが判明した。
前記の点に鑑み本発明は、電線外径に対応して送電線
中心から捻れ防止器の重心までの距離を設定した捻れ防
止器を送電線に取付けることによりギャロッピングの発
生を防止し、かつ送電線の着雪を防止して、事故を防ぐ
ことを目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] 前記の問題点を解決するために本発明の架空送電線路
は、送電線中心から捻れ防止器重心までの距離がG(m
m)の捻れ防止器を外径がD(mm)の送電線に装着した
架空送電線路において、径間内に取付けられる捻れ防止
器のうち少なくとも1つの捻れ防止器の前記距離G(m
m)を G(mm)≦2D(mm)+70(ただしG=0を除く) としたことを特徴とするものである。
[作用] 種々検討した結果によればギャロッピング事故を防止
するには送電線中心から捻れ防止器の重心までの距離G
(mm)を電線外径D(mm)に対応して設定する必要があ
ることが明らかとなったが、ギャロッピング発生の調査
実績によれば、前記の距離G(mm)がG(mm)≦2D(m
m)+70(G=0を除く)を満足する場合にギャロッピ
ング事故の発生がないことが判明した。そこで前記のよ
うに距離G(mm)を選定した捻れ防止器を送電線に取付
けることによりギャロッピングを防止することが可能と
なる。
送電線中心から捻れ防止器重心までの距離G(mm)が
ゼロであると、電線の捻れを妨げることができないので
電線に大きな着雪が生成されるが、前記の式の距離G
(mm)はゼロを除くので、電線の捻れを防ぐことができ
大きな着雪の生成を防止することができる。
[実施例] 以下本発明の実施例を図面により説明する。第1図に
おいて1は架空送電線、2は送電線1に取付けた捻れ防
止器であり、捻れ防止器2は第2図示のように電線取付
部3から垂下する杆体4の両端に重錘5を設けたもので
ある。
第3図は前記のように捻れ防止器2を取付けた架空送
電線1について実測したギャロッピング発生の調査実績
データであり、×印はギャロッピングによる事故発生を
示す。
Dは送電線1の外径(mm)、Gは送電線中心から捻れ
防止器2の重心までの距離(mm)、Mは捻れ防止器2の
質量であり、捻れ防止器2の慣性モーメントをId(kg・
m2)、捻れ防止器2の復元モーメントをKd(kg・m/ra
d)とすると、Id=MG2、Kd=MGであり、Id/Kd=MG2/MG
=Gとなるから、第3図示の実績データは送電線中心か
ら捻れ防止器2の重心までの距離Gをパラメータとした
ことになる。
第3図からわかるように、ギャロッピングによる事故
発生の×印は直線Aよりも上側にあり、前記距離Gが直
線Aよりも上側にあるときすなわち送電線中心から捻れ
防止器2の重心までの距離Gが長いときに×印の事故が
発生しており、これは送電線1の外径Dに関係している
ことがわかる。
前記直線AはG(mm)=αD(mm)+70(α=2:定
数)の線であり、このG(mm)=2D(mm)+70の直線A
よりも下側にはギャロッピング事故の発生は見られない
から、ギャロッピング事故を防止するために送電線1に
取付ける捻れ防止器2は、送電線中心から重心までの距
離Gが前記の直線A以下すなわちG(mm)≦2D(mm)+
70(G=0を除く)であればよいことがわかる。
たとえば外径Dが30mmの送電線に対しては送電線中心
から捻れ防止器2の重心までの距離GをGmm≦2×30mm
+70=130mmとすればギャロッピング事故を防止するこ
とができる。
前記のように送電線中心から捻れ防止器重心までの距
離Gを選定した捻れ防止器2を送電線1に取付けること
によりギャロッピング事故が防止されるが、この架空送
電線に取付けられる捻れ防止器2は、架空送電線径間内
に取付ける捻れ防止器のうち少なくとも1つの捻れ防止
器の前記距離Gを前記のG(mm)≦2D(mm)+70(G=
0を除く)を満足するように選定することが必要であ
る。
前記のとおりギャロッピング事故発生を防止するには
送電線中心から捻れ防止器重心までの距離GをG(mm)
≦2D(mm)+70(G=0を除く)として前記距離Gを小
さくする必要があるので、所定のId、Kdを得るために前
記のId=MG2、Kd=MGの距離Gのほうを小さくすると質
量Mのほうを大にすることになり、送電線が太くなるに
つれ捻れ防止器1個当りの質量が重くなるが、適当に分
割し送電線径間内に分散させて取付ければ、取付点の応
力集中が緩和され、しかも送電線が径間内で質量不均一
となることにより微風振動が起りにくくなるメリットが
期待できる。
第3図から明らかなように送電線中心から捻れ防止器
重心までの距離Gが小さいほど捻れ防止器2を取付けた
際の送電線1に対する影響が少なくなり、したがって従
来のように捻れ防止器2の慣性モーメントId=MG2、復
元モーメントKd=MGの所定のId、Kdを得るために前記距
離Gを大にして質量Mを軽くすることは質量軽減の経済
的メリットはあるにしてもギャロッピング防止の点から
見ればマイナスとなることがわかる。
実際にギャロッピング振動を誘発しやすいのは送電線
径間の中央に前記距離Gの大なる捻れ防止器が取付けら
れている場合であり、これは径間中央に位置するほど電
線の捻れ剛性が弱くなりしかも捻れ防止器の復元モーメ
ントが大きく効いてくるためであるが、このような場合
には前記のように送電線中心から捻れ防止器重心までの
距離Gを小さくした本発明の捻れ防止器を径間中央に取
付けるようにすれば、従来起っていた径間中央付近のト
リップや電線の絡み合い等の事故を防ぐことができる [発明の効果] 前述のように本発明は、外径がD(mm)の送電線に、
送電線中心から捻れ防止器重心までの距離がG(mm)の
捻れ防止器を装着するに当り、距離G(mm)をG(mm)
≦2D(mm)+70(G=0を除く)としたことにより、従
来の手段ではできなかった送電線のギャロッピング事故
の確実な防止が可能になり、また電線が回転しないので
過大な着雪を防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例の加空送電線路刈を示す図
面、第2図は捻れ防止器示す図面、第3図はギャロッピ
ング発生実績を示す図面である。 1:架空送電線、2:捻れ防止器 3:電線取付部、5:重錘 D:電線外径、G:送電線中心から捻れ防止器重心までの距

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送電線中心から捻れ防止器重心までの距離
    がG(mm)の捻れ防止器を外径がD(mm)の送電線に装
    着した架空送電線路において、径間内に取付けられる捻
    れ防止器のうち少なくとも1つの捻れ防止器の前記距離
    G(mm)をG(mm)≦2D(mm)+70(G=0を除く)と
    したことを特徴とする架空送電線路。
JP62134552A 1987-05-29 1987-05-29 架空送電線路 Expired - Fee Related JP2650911B2 (ja)

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JPS6113528U (ja) * 1984-06-28 1986-01-27 古河電気工業株式会社 架空電線のギヤロツピング防止装置
JPS6115512A (ja) * 1984-06-29 1986-01-23 古河電気工業株式会社 架空電線路
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JPH0323787Y2 (ja) * 1985-09-27 1991-05-23

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