JP2862984B2 - 多導体送電線路 - Google Patents

多導体送電線路

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JP2862984B2
JP2862984B2 JP2254958A JP25495890A JP2862984B2 JP 2862984 B2 JP2862984 B2 JP 2862984B2 JP 2254958 A JP2254958 A JP 2254958A JP 25495890 A JP25495890 A JP 25495890A JP 2862984 B2 JP2862984 B2 JP 2862984B2
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wire
electric wire
wires
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transmission line
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武男 宗像
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Furukawa Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は難着雪および風騒音低減をした多導体送電線
路に関するものである。
[従来の技術] 多導体送電線の風騒音を低減する方法としては、特公
昭59−49770号の多導体送電線の風音防止方法のよう
に、より方向が銅じ複数の鋼心アルミより線が並列に配
置された送電線において、第5図示のように風が吹き付
ける方向に相隣りスペーサ10で間隔が保持された電線1
1、12に対しスパイラル状素線13、14を互いに逆の巻回
方向のSより方向とZより方向に巻回することにより風
が吹き付けて生ずる風音のレベルを低下させる方法が知
られている。
[発明が解決しようとする課題] 前記のような多導体送電線の風音防止方法は、より線
のより方向が同一方向(一般にはSより方向)の各電線
11、12に対してスパイラル状素線13、14をSより方向と
Zより方向にして巻付けるので、より線のより方向がS
よりの電線に対してスパイラル状素線をSより方向に巻
回した電線12においては、電線のより方向とスパイラル
状素線の巻回方向が同じになる。
このように同じより方向でスパイラル状素線が巻付け
られている電線はつぎのような理由で着雪が増大すると
いう問題点がある。
電線に湿った雪が付着すると付着力が大きいので、電
線表面のより方向に沿ってすべりながら回転して大きな
筒雪に成長し、落雪時にスリートジャンプを起し断線や
電線支持物の破壊事故等を起すが、電線のより方向と同
一方向にスパイラル状素線が巻回された電線では、着雪
の回転成長が助長されることが着雪実験等により確めら
れている。
これは、アーマーロッドを巻付けると電線表面積が増
大して雪片が付着しやすくなり、またアーマーロッドの
太さが電線のより合せ線の外層素線よりも太いために雪
片が電線表面をすべりながら回転する回転方向がこの電
線表面の太いアーマーロッドの巻回方向に大きく影響さ
れるためである。
これとは反対に電線のより方向とは逆方向にスパイラ
ル状素線が巻回された電線では、雪片が電線表面のより
線のより方向に沿ってすべり回転することは困難であ
り、このため電線の着雪は大なる筒雪にまで成長する前
にある程度の厚さの積雪になると自重により落雪を繰り
返す。
このように電線のより方向と同じ方向にスパイラル状
素線が巻回された電線では大なる筒雪の着雪が生じ、電
線のより方向とは逆方向にスパイラル状素線が巻回され
た電線では落雪してしまい大なる着雪が生じないので、
水平に並列配置されている両電線の荷重が不平衡となっ
て捻回を起し、電線の損傷やコロナ発生等の欠点が生ず
る。
このような欠点を改善するものとして、第6図示のよ
うに、Sよりのつる巻き状成形体16とZよりのつる巻き
状成形体17を電線15に巻付けた特公昭52−4357号の電線
があるが、この電線の場合も、Sより電線に同方向のS
よりつる巻き状成形体16を巻付けた箇所では、前記のよ
うな着雪の回転成長を避けることができず、また、架空
電線に宙乗機に乗ってつる巻き状成形体を巻付ける作業
の際にSよりとZよりのつる巻き状成形体を持つて宙乗
りする必要があり、Sよりの巻付け箇所とZよりの巻付
け箇所の区分けに留意しなければならないという問題点
がある。
本発明は、前記の問題点を解決し、風騒音を低減し、
かつ、着雪を大きく成長しないようにした多導体送電線
路を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 前記の目的を達成するために、本発明の多導体送電線
路は、多導体送電線の水平に隣り合い又は上下に隣り合
う各電線のより方向を、SよりとZ撚りに相互に異なら
せ、前記の各電線に、その電線のより方向とは逆の巻回
方向に、アーマーロッドを巻回したことを特徴とするも
のである。
[作用] すべての電線に対しそのより方向とは逆方向にアーマ
ーロッドが巻付けられているために、付着雪片が電線表
面のより線方向に沿ってすべりながら回転成長しようと
しても逆方向に巻付けられているアーマーロッドにより
回転が阻止され、筒雪に成長することが防止される。
また、電線のより方向とは逆方向に巻付けるアーマー
ロッドは電線表面のより溝に落ち込まずに電線表面上の
突出高さが高くなるので、電線表面の気流を乱流化して
風騒音を低減する効果が大となる。このためアーマーロ
ッドを細くしても従来と同等の風騒音低減効果を得るこ
とが可能となる。
また、上下に隣り合う電線の何れも、着雪の滑り回転
がアーマーロッドにより阻止されて大なる筒雪が形成さ
れないから、一方の上方電線のみに筒雪が形成されて垂
下し下方の電線に近接するおそれがない。
[実施例] 以下本発明の実施例を図面により説明する。第1図と
第2図は2導体送電線の場合の実施例の平面図と断面図
を示し、1、2はアルミより線、アルミ被鋼線、鋼心ア
ルミより線等のより線の架空電線であり、1はより線の
より方向がSよりの電線、2はZよりの電線である。両
架空電線1、2は30〜60mごとに取付けた2導体用スペ
ーサ5により一定間隔で並列して配置される。
3および4はアルミ被鋼線、アルミ線等を2〜3mの螺
旋状にあらかじめ成形したアーマーロッドであり、3は
Sよりの電線1に対して逆のより方向のZよりの方向に
巻回したアーマーロッド、4はZよりの電線2に対して
逆のより方向のSよりの方向に巻回したアーマーロッド
である。
両アーマーロッド3、4の1端はスペーサ5の両端の
電線把持クランプ部分5′に突き当てて止め、もしくは
クランプ部分5′で押えて固定する。3A、4Aは電線上に
巻付けた各アーマーロッドの端末の重なり部である。
このようにすべての電線に対してそのより方向とは逆
方向にアーマーロッドを巻付けることにより、電線に付
着した雪片が電線表面のより線のより方向に沿ってすべ
りながら回転しようとしても逆方向に巻付けられている
アーマーロッドにより回転が阻止されるので、両電線
1、2とも着雪が大なる筒雪には成長せず小さい雪片の
うちに自重により落雪する。したがって従来のようにス
リートジャンプを起ことがなく、両電線1、2の捻回も
起らない。
また、電線とは逆方向にアーマーロッドを巻付けたこ
とにより、電線に風が吹きつけた時に生ずる風騒音に対
して、アーマーロッドを細くしても風騒音を低減するこ
とが可能となる。
すなわち、電線に吹きつける風の気流が電線表面を剥
離する時に生ずる風騒音は、電線表面の形状により決
り、電線表面の気流を乱流化することにより低減できる
が、電線のより方向と同じより方向たとえば第3図aの
ように、Sよりの電線SWの外周に同じより方向のSより
のアーマーロッドSAを巻付けると、高さhのアーマーロ
ッドを巻付けても、アーマーロッドの下部が電線表面の
より溝にΔh分だけ落ち込むために、電線表面に突出す
るアーマーロッド高さはΔh分だく低くなる。このよう
に高さが低くなったアーマーロッドでは電線表面を流れ
る気流を乱流化する効果が少なくなり、風騒音の低減効
果を大にするにはアーマーロッドを太くしなければなら
ない。
これに対し第3図bのように、Sよりの電線SWの外周
により方向が逆のZ方向にアーマーロッドを巻付ける
と、アーマーロッドの高さhのまま電線表面に突出する
から、電線表面を流れる気流を乱流化する効果は大きく
風騒音の低減効果は大となる。このためアーマーロッド
を細くしても従来と同等の風騒音低減効果を得ることが
可能となる。したがってアーマーロッドの巻付けによる
弛度、張力の増加を抑制することができ、支持物の強度
に与える影響も小さくなる。
なお、電線に対するアーマーロッドの巻付けは、径間
の一部または全部のいずれに巻付けてもよい。
第4図は4導体送電線の場合の実施例を示し、正方形
に配置された4隅の対角線にある電線1、1′はより線
のより方向がSよりの電線であり、他方の対角線に配置
された電線2、2′はZよりの電線である。水平に相隣
る電線1と2のより方向は互いに逆方向になり、その上
方の相隣る電線1′と2′のより方向も互いに逆方向に
なる。
このSよりの電線1、1′に対しては逆のより方向の
Zより方向にアーマーロッド3、3′を巻回し、Zより
の電線2、2′に対しては逆のより方向のSより方向に
アーマーロッド4、4′を巻回する。この実施例におい
ても前記2導体送電線の場合と同様に細いアーマーロッ
ドであっても風騒音低減効果を得ることができる。
なお、図示の各実施例ではアーマーロッド1本を電線
に巻付けているが、2本並列にして巻付けてもよい。
[発明の効果] 前記のように本発明は、Sよりの電線とZよりの電線
を並列配置し各電線にそのより方向とは逆の巻回方向に
アーマーロッドを巻付けたので、電線に付着した雪片が
電線表面をすべりながら回転成長して筒雪に成長するの
を防ぐことができ、従来のようなスリートジャンプや並
列配置された電線の捻回を起すことがなく、着雪事故を
防止することができる。
また、アーマーロッドを細くしても風騒音低減効果を
得ることができるから、アーマーロッドの巻付けによる
弛度、張力の増加や支持物強度の増加を抑えることが可
能となるものである。
また、上下に隣り合う電線の何れも、アーマーロッド
により大なる筒雪の形成が防止されるから、上方の電線
のみに筒雪が形成されて垂下し下方の電線に近接するよ
うな危険な状態は起こらない。
【図面の簡単な説明】
第1図は2導体送電線の実施例の平面図、第2図はその
断面図、第3図は電線表面におけるアーマーロッドの高
さを示す断面図、第4図は4導体送電線の実施例の平面
図、第5図と第6図は従来例を示す図である。 1、1′;Sより電線 2、2′;Zより電線 3、3′;Zよりアーマーロッド 4、4′;Sよりアーマーロッド
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 7/00 - 7/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多導体送電線の水平に隣り合い又は上下に
    隣り合う各電線のより方向を、SよりとZ撚りに相互に
    異ならせ、前記の各電線に、その電線のより方向とは逆
    の巻回方向に、アーマーロッドを巻回したことを特徴と
    する多導体送電線路。
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