JP2559587Y2 - 低風音多導体送電線 - Google Patents

低風音多導体送電線

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JP2559587Y2
JP2559587Y2 JP1990070693U JP7069390U JP2559587Y2 JP 2559587 Y2 JP2559587 Y2 JP 2559587Y2 JP 1990070693 U JP1990070693 U JP 1990070693U JP 7069390 U JP7069390 U JP 7069390U JP 2559587 Y2 JP2559587 Y2 JP 2559587Y2
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wind noise
low wind
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徹 小島
隆夫 池谷
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、架設された多導体送電線に風が吹きつけた
時に発生する風音を防止した低風音多導体送電線に関す
るものである。
〔従来技術とその課題〕
従来、多導体送電線の風音を防止する方法としては、
多導体送電線を構成する各素導体の外周に、らせん状に
成形された線材を、風が吹きつける方向(水平方向)に
隣合う素導体間で巻きつけ方向が逆になるように巻きつ
けることが知られている。(特公昭59-49770号公報)。
この方法は基本的には既設の多導体送電線の風音に対
処するためのものである。すなわち、多導体送電線路が
建設された後に、強風によって風音が発生することが住
民等からの苦情で明らかになったときに、それに対処す
るため、らせん状の素線を各素導体に巻きつけて低風音
化を図るものであった。
しかし近年では、環境問題重視の立場から、また住民
意識の向上から、苦情が出てから対策をとるのではな
く、風音の問題が出そうな区間には予め低風音型の電線
を使用した線路設計、建設を行おうとする傾向にある。
これに用いる低風音電線の一例を図−6に示す。この低
風音電線1は、最外層に撚り合わされた一部の素線2aに
他の素線2bより突出する突出部3を設けて電線外周にら
せん状の突条を形成し、これによって気流を乱して風音
を低減するようにしたものである。
ところで多導体送電線では通常、各素導体の構造がす
べて同じであるから、素導体として上記のような低風音
電線を使用した場合、各素導体とも突出部3のらせんの
方向は同じになる。しかし同じ構造の低風音電線を2本
水平に配置すると、低風音化効果が著しく低くなってし
まうことが実験により確かめられた。
この点について図−3および図−4を参照してさらに
詳しく説明する。図−3において(a)は通常ACSR810m
m2に風速12m/secの風が吹きつけたときに発生する風音
の周波数−出力レベル特性を示し、(b)はACSR810mm2
相当で最外層の一部の素線に突出部を設けた低風音電線
の同じ特性を示す。これによると(b)は(a)より風
音出力レベルがピーク値で約10dB低く、低風音化効果が
十分あることが分かる。
図−3は単導体の場合であるが、これが複導体になる
と図−4のようになる。すなわち図−4において、
(c)は通常のACSR810mm2を2本、素導体間隔400mmで
水平に配置し、横から風を当てたときの風速12m/secに
おける特性を示し、(d)は前記(b)と同じ低風音電
線を2本、素導体間隔400mmで水平に配置したときの同
じ特性を示す。これによると(c)と(d)の差はピー
ク値でわずか3dB程度であり、低風音電線を使用しても
顕著な低風音化効果が得られないことが分かる。
したがって多導体導体送電線の場合、建設投書からわ
ざわざ高価な低風音電線を使用しても、低風音化効果は
あまりなく、予め風音防止対策をとるという所期の目的
を達成することができなかった。
〔課題を解決手段とその作用〕
本考案は、上記のような従来技術の課題を解決した低
風音多導体送電線を提供するもので、その構成は、最外
層に撚り合わされた一部の素線に他の素線より突出する
突出部を設けた低風音電線を素導体として6導体以上の
多導体送電線を構成し、その最上部および最下部で水平
方向に隣合う低風音電線の最外層撚り方向を逆にし、他
の低風音電線の最外層撚り方向を同じにしたことを特徴
とするものである。
このようにすると6導体以上の多導体送電線で、十分
な低風音化効果が得られることが実験により確認され
た。また上記構成の多導体送電線は、同じ撚り方向の電
線が多くなるので、同じ構造の付属品(アーマーロッド
やスペーサ把持部など)を多く使用でき経済的であると
共に、延線工事などでは同じ撚り方向の延線ワイヤを多
く使用できるので、作業性がよく、経済的である。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
ACSR810mm2相当の、最外層がS撚りの低風音電線S
と、最外層がZ撚りの低風音電線Zを素導体間隔400mm
で水平配置し、横から風速12m/secの風を当てたとき
の、風音周波数−風音出力レベル特性は図−4の(e)
のとおりであった。これによると無対策の複導体送電線
(c)および撚り方向の同じ低風音電線を使用した複導
体送電線(d)より、ピーク値で10dB以上の風音出力レ
ベルの低下となっており、十分な低風音化効果が得られ
ていることが分かる。
次に図−5はACSR810mm2相当の撚り方向の同じ低風音
電線を2本水平に配置し、横から風を当てたときに、素
導体間隔によって風音出力レベルのビーク値がどのよう
に変化するかを調べたものである。素導体間隔が300mm
程度のところに風音出力レベルの最大値があり、素導体
間隔が広がるに従い風音出力レベルは低下してきて、素
導体間隔が1000mmを越すと風音出力レベルはほぼ単導体
並になることが分かる。
図−1および図−2はそれぞれ以上の実験結果に基づ
く本考案の実施例を示す。図−1は6導体送電線、図−
2は8導体送電線であり,どちらも素導体として最外層
に撚り合わされた一部の素線に他の素線より突出する突
出部を設けた低風音電線を使用している。図−1および
図−2の多導体送電線の特徴は、最上部および最下部で
水平方向に隣合っている電線のうち一方を最外層がS撚
りの低風音電線Sとし、他方を最外層がZ撚りの低風音
電線Zとし、それ以外の電線をすべて最外層がS撚り
(Z撚りでも可)の低風音電線Sとしたことである。
6導体以上の多導体送電線では、風が吹きつける方向
つまり水平方向に隣合う素導体の間隔は最上部と最下部
で最も小さく400〜500mm程度であり、これ以外の水平素
導体間隔は800mm以上になる。水平方向の素導体間隔が8
00mm以上になると図−5からも明らかなように最外層の
撚り方向が同じ低風音電線を2本水平配置した構成でも
風音出力レベルをかなり小さくできるので、低風音化対
策は最上部と最下部だけ重点的に行えばよい。したがっ
て図−1および図−2のような構成で、十分な低風音化
効果が得られることになる。
一般に電線の撚り方向を変えると、付属品(アーマー
ロッドやスペーサの把持部など)もそれに対応したもの
に変更しなければならず、また延線工法への影響(延線
ワイヤの種類など)も考慮しなければならないので、な
るべく同じ撚り方向の電線を多くすることが望ましく、
図−1および図−2の多導体送電線はこの要求に合致す
るものである。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、風音の小さい多
導体送電線を構成できるので、送電線建設にあたり風音
による被害が予測される区間にこれを採用することによ
り、風音被害を未然に防止することができる。また最上
部の2本の電線のうちの1本と最下部の2本の電線のう
ちの1本以外はすべて同じ撚り方向の低風音電線となる
ため、付属品や延線用具の変更が少なくて済み、経済的
である。
【図面の簡単な説明】
図−1および図−2はそれぞれ本考案に係る低風音多導
体送電線の実施例を示す断面図、図−3は単導体の風音
特性を示すグラフ、図−4は水平複導体の風音特性を示
すグラフ、図−5は水平複導体の素導体間隔を変化させ
た場合の風音特性を示すグラフ、図−6は低風音電線の
一例を示す断面図である。 1:低風音電線 2a、2b:最外層素線 3:突出部 S:最外層がS撚りの低風音電線 Z:最外層がZ撚りの低風音電線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−85711(JP,A) 特開 昭57−55709(JP,A) 実開 昭53−120795(JP,U) 特公 昭59−49770(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】最外層に撚り合わされた一部の素線に他の
    素線より突出する突出部を設けた低風音電線を素導体と
    して6導体以上の多導体送電線を構成し、その最上部お
    よび最下部で水平方向に隣合う低風音電線の最外層撚り
    方向を逆にし、他の低風音電線の最外層撚り方向を同じ
    にしたことを特徴とする低風音多導体送電線。
JP1990070693U 1990-07-04 1990-07-04 低風音多導体送電線 Expired - Lifetime JP2559587Y2 (ja)

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JPH0429114U JPH0429114U (ja) 1992-03-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5949770A (ja) * 1982-09-14 1984-03-22 テルモ株式会社 医療用微量薬液注入シリンジ
JPS6185711A (ja) * 1984-10-03 1986-05-01 株式会社フジクラ 低風騒音型電線

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JPH0429114U (ja) 1992-03-09

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