JP2001155559A - 通信ケーブル - Google Patents
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- JP2001155559A JP2001155559A JP33627499A JP33627499A JP2001155559A JP 2001155559 A JP2001155559 A JP 2001155559A JP 33627499 A JP33627499 A JP 33627499A JP 33627499 A JP33627499 A JP 33627499A JP 2001155559 A JP2001155559 A JP 2001155559A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 NEXT特性がCat.6 規格値を満足する通信ケー
ブルを提供する。 【解決手段】 2本の絶縁電線4を撚り合わせてなる対
を4対(T1 、T2 、T3 、T4 )集合撚りした通信ケ
ーブルにおいて、前記4対のうち隣接する2対(T1 と
T2 、T2 とT3 、T3 とT4 、T4 とT1 の組合せ)
の撚り角度をそれぞれθa 、θb (θb >θa)とした
とき、前記θa 、θb が下記A式を満足し、且つ前記4
対のうち対角に位置する2対(T1 とT3 、T2 とT4
の組合せ)の撚り角度をそれぞれθc 、θd (θd >θc
)としたとき、前記θc 、θd が下記B式を満足す
る。 A式 (θb −θa )/(θb ×θa )>0.
00043 B式 0.00175>(θd −θc )/(θd ×θc )>0.
00064又は(θd −θc )/(θd ×θc )>0.00182
ブルを提供する。 【解決手段】 2本の絶縁電線4を撚り合わせてなる対
を4対(T1 、T2 、T3 、T4 )集合撚りした通信ケ
ーブルにおいて、前記4対のうち隣接する2対(T1 と
T2 、T2 とT3 、T3 とT4 、T4 とT1 の組合せ)
の撚り角度をそれぞれθa 、θb (θb >θa)とした
とき、前記θa 、θb が下記A式を満足し、且つ前記4
対のうち対角に位置する2対(T1 とT3 、T2 とT4
の組合せ)の撚り角度をそれぞれθc 、θd (θd >θc
)としたとき、前記θc 、θd が下記B式を満足す
る。 A式 (θb −θa )/(θb ×θa )>0.
00043 B式 0.00175>(θd −θc )/(θd ×θc )>0.
00064又は(θd −θc )/(θd ×θc )>0.00182
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、近端漏話が改善さ
れた、特に高速データ通信に適する通信ケーブルに関す
る。
れた、特に高速データ通信に適する通信ケーブルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】通信ケーブルには、2本の絶縁電線を撚
り合わせてなる対を4対集合撚りした4対ケーブルなど
が用いられており、これらケーブルには、近端漏話(N
EXT)を改善するために対間にシールドを介在させた
通信ケーブル(特願平9−219272号など)なども
提案されている。ところで、近年、ビルなどの地域的に
限定された区画における情報通信配線としてイーサネッ
トなどのLAN(Local Area Networ
k)が用いられている。このLAN配線にはISO/I
EC11801の構内情報配線システムや米国電子工業
会/米国通信工業会(EIA/TIA)−568Aで規
格化された、対間にシールドを介在させない通信(UT
P)ケーブルが用いられている。
り合わせてなる対を4対集合撚りした4対ケーブルなど
が用いられており、これらケーブルには、近端漏話(N
EXT)を改善するために対間にシールドを介在させた
通信ケーブル(特願平9−219272号など)なども
提案されている。ところで、近年、ビルなどの地域的に
限定された区画における情報通信配線としてイーサネッ
トなどのLAN(Local Area Networ
k)が用いられている。このLAN配線にはISO/I
EC11801の構内情報配線システムや米国電子工業
会/米国通信工業会(EIA/TIA)−568Aで規
格化された、対間にシールドを介在させない通信(UT
P)ケーブルが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記構内情報配線シス
テムでは、100Base−Tを上回るギガビットイー
サネットなどの超高速データ通信への要求が高まってき
ており、前述のEIA/TIAではCat.5+、Ca
t.6という名称で、またISO/IEC11801で
はクラスD、クラスEという名称で、それぞれギガビッ
トイーサネット用のUTPケーブルの規格化が検討され
ている。前記UTPケーブルでは、近端漏話(NEX
T)に対して、10Base−Tや100Base−T
などの現行のLANで用いられているCat.5規格値
よりも厳しい規格値が予定されている。特にCat.6
(クラスE)規格値に対しては100MHzにおけるN
EXTが44.3dB(ドラフト値)と、従来のCa
t.5規格値に比べ10dB以上も厳しくなっている。
また周波数領域も、従来のCat.5規格値が最大10
0MHzまでであったのに対し、Cat.6規格値では
最大250MHzになっており、より広い周波数領域で
NEXTを保証する必要がある。
テムでは、100Base−Tを上回るギガビットイー
サネットなどの超高速データ通信への要求が高まってき
ており、前述のEIA/TIAではCat.5+、Ca
t.6という名称で、またISO/IEC11801で
はクラスD、クラスEという名称で、それぞれギガビッ
トイーサネット用のUTPケーブルの規格化が検討され
ている。前記UTPケーブルでは、近端漏話(NEX
T)に対して、10Base−Tや100Base−T
などの現行のLANで用いられているCat.5規格値
よりも厳しい規格値が予定されている。特にCat.6
(クラスE)規格値に対しては100MHzにおけるN
EXTが44.3dB(ドラフト値)と、従来のCa
t.5規格値に比べ10dB以上も厳しくなっている。
また周波数領域も、従来のCat.5規格値が最大10
0MHzまでであったのに対し、Cat.6規格値では
最大250MHzになっており、より広い周波数領域で
NEXTを保証する必要がある。
【0004】このような状況の中で、本発明者等は、N
EXTの特性改善について鋭意研究を行い、4対ケーブ
ルの隣接する2対或いは対角に位置する2対の撚り角度
の関係或いは撚りピッチの関係を規定することにより広
い周波数領域でNEXTが改善されることを知見し、さ
らに研究を進めて本発明を完成させるに至った。
EXTの特性改善について鋭意研究を行い、4対ケーブ
ルの隣接する2対或いは対角に位置する2対の撚り角度
の関係或いは撚りピッチの関係を規定することにより広
い周波数領域でNEXTが改善されることを知見し、さ
らに研究を進めて本発明を完成させるに至った。
【0005】本発明は、NEXTが、広い周波数領域に
渡って、Cat.6規格値を上回る通信ケーブルを提供
することを目的とする。
渡って、Cat.6規格値を上回る通信ケーブルを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
2本の絶縁電線を撚り合わせてなる対を4対(T1 、T
2 、T3 、T4 )集合撚りした通信ケーブルにおいて、
前記4対のうち隣接する2対(T1 とT2 、T2 とT3
、T3 とT4 、T4 とT1 の組合せ) の撚り角度をそ
れぞれθa 、θb (θb >θa)としたとき、前記θa
、θb が下記A式を満足し、且つ前記4対のうち対角
に位置する2対(T1 とT3 、T2 とT4 の組合せ) の
撚り角度をそれぞれθc 、θd (θd >θc )としたと
き、前記θc、θd が下記B式を満足することを特徴と
する通信ケーブルである。 A式 (θb −θa )/(θb ×θa )>0.0004
3 B式 0.00175>(θd −θc )/(θd ×θc
)>0.00064又は(θd −θc )/(θd ×θc
)>0.00182
2本の絶縁電線を撚り合わせてなる対を4対(T1 、T
2 、T3 、T4 )集合撚りした通信ケーブルにおいて、
前記4対のうち隣接する2対(T1 とT2 、T2 とT3
、T3 とT4 、T4 とT1 の組合せ) の撚り角度をそ
れぞれθa 、θb (θb >θa)としたとき、前記θa
、θb が下記A式を満足し、且つ前記4対のうち対角
に位置する2対(T1 とT3 、T2 とT4 の組合せ) の
撚り角度をそれぞれθc 、θd (θd >θc )としたと
き、前記θc、θd が下記B式を満足することを特徴と
する通信ケーブルである。 A式 (θb −θa )/(θb ×θa )>0.0004
3 B式 0.00175>(θd −θc )/(θd ×θc
)>0.00064又は(θd −θc )/(θd ×θc
)>0.00182
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図を参照して具体
的に説明する。図1は本発明に係わる通信ケーブルの実
施形態を示す横断面図である。この通信ケーブル1は、
軟銅線2をポリエチレン層3で絶縁した、外径が0.9
3〜1.00mm、特性インピーダンスが約100Ωの
絶縁電線4を2本撚り合わせて対(T1 、T2 、T3 、
T4 )とし、これを4本集合撚りし、周囲に不織布5を
抑え巻きし、その上をポリ塩化ビニール6で被覆したも
のである。
的に説明する。図1は本発明に係わる通信ケーブルの実
施形態を示す横断面図である。この通信ケーブル1は、
軟銅線2をポリエチレン層3で絶縁した、外径が0.9
3〜1.00mm、特性インピーダンスが約100Ωの
絶縁電線4を2本撚り合わせて対(T1 、T2 、T3 、
T4 )とし、これを4本集合撚りし、周囲に不織布5を
抑え巻きし、その上をポリ塩化ビニール6で被覆したも
のである。
【0008】そして、前記ケーブルは、隣接する2対
(例えばT1 とT2 ) の撚り角度をそれぞれθa 、θb
(θb >θa)としたとき、前記θa 、θb が下記A式
を満足し、且つ対角に位置する2対(例えばT1 とT3
) の撚り角度をそれぞれθc 、θd (θd >θc )と
したとき、前記θc 、θd が下記B式を満足する通信ケ
ーブルである。 A式 (θb −θa )/(θb ×θa )>0.0004
3 B式 0.00175>(θd −θc )/(θd ×θc
)>0.00064又は(θd −θc )/(θd ×θc
)>0.00182
(例えばT1 とT2 ) の撚り角度をそれぞれθa 、θb
(θb >θa)としたとき、前記θa 、θb が下記A式
を満足し、且つ対角に位置する2対(例えばT1 とT3
) の撚り角度をそれぞれθc 、θd (θd >θc )と
したとき、前記θc 、θd が下記B式を満足する通信ケ
ーブルである。 A式 (θb −θa )/(θb ×θa )>0.0004
3 B式 0.00175>(θd −θc )/(θd ×θc
)>0.00064又は(θd −θc )/(θd ×θc
)>0.00182
【0009】ここで、各対の撚り角度θは、各対の撚り
ピッチ長をP、絶縁外径(即ち、導体間距離)をDとす
ると図2のように表わされる。従って、対の撚り角度θ
は、tanθ=P/(π×D)の式で表される。
ピッチ長をP、絶縁外径(即ち、導体間距離)をDとす
ると図2のように表わされる。従って、対の撚り角度θ
は、tanθ=P/(π×D)の式で表される。
【0010】NEXTに係わるパラメータには、一般に
2対の撚りピッチ差や撚りピッチ比が用いられている
が、本発明では、隣接する2対の撚り角度と、対角に位
置する2対の撚り角度からそれぞれ求められる〔撚り角
度差/撚り角度積〕値を用いたが、その理由は、前記パ
ラメータには絶縁外径Dが含まれており(図2参照)、
従来の撚りピッチ差や撚りピッチ比などのパラメータよ
りもNEXTとの相関が強いと考えられたためである。
本発明でパラメータに用いる〔撚り角度差/撚り角度
積〕値は、2対の撚り角度差が大きいほど(つまり対撚
りピッチ差が大きいほど)大きくなり、また2対の撚り
ピッチが小さいほど大きくなる。
2対の撚りピッチ差や撚りピッチ比が用いられている
が、本発明では、隣接する2対の撚り角度と、対角に位
置する2対の撚り角度からそれぞれ求められる〔撚り角
度差/撚り角度積〕値を用いたが、その理由は、前記パ
ラメータには絶縁外径Dが含まれており(図2参照)、
従来の撚りピッチ差や撚りピッチ比などのパラメータよ
りもNEXTとの相関が強いと考えられたためである。
本発明でパラメータに用いる〔撚り角度差/撚り角度
積〕値は、2対の撚り角度差が大きいほど(つまり対撚
りピッチ差が大きいほど)大きくなり、また2対の撚り
ピッチが小さいほど大きくなる。
【0011】本発明において、A式は次のようにして見
いだした。即ち、先ず、導体径と絶縁外径の異なる種々
の絶縁電線を種々の撚りピッチで集合撚りした64種類
の4対ケーブル(表1〜4参照)における2対の全組合
わせ(384組=64×6)につき、0.3〜250M
Hzの周波数領域に渡ってNEXTを測定し、Cat.
6規格値に対する最小マージンを求めた。図3は、表1
に示したNo.6ケーブルの対1と対4の組合わせのN
EXTチャートである。このチャートから、Cat.6
規格値に対するNEXTの最小マージンは、0.3〜1
00MHzにおいて12. 4dB、100超〜250M
Hzにおいて5.3dBであることが読み取れる。
いだした。即ち、先ず、導体径と絶縁外径の異なる種々
の絶縁電線を種々の撚りピッチで集合撚りした64種類
の4対ケーブル(表1〜4参照)における2対の全組合
わせ(384組=64×6)につき、0.3〜250M
Hzの周波数領域に渡ってNEXTを測定し、Cat.
6規格値に対する最小マージンを求めた。図3は、表1
に示したNo.6ケーブルの対1と対4の組合わせのN
EXTチャートである。このチャートから、Cat.6
規格値に対するNEXTの最小マージンは、0.3〜1
00MHzにおいて12. 4dB、100超〜250M
Hzにおいて5.3dBであることが読み取れる。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】
【表4】
【0016】次に、2対が隣接する場合と対角に位置す
る場合に分けて、前記最小マージンと各2対の〔撚り角
度差/撚り角度積〕値とをグラフにプロットした。2対
が隣接する場合の最小マージンと〔撚り角度差/撚り角
度積〕値の関係は図4、5に示すとおりで、0.3〜2
50MHzに渡って、〔撚り角度差/撚り角度積〕値が
大きいほどNEXTマージンが大きくなっている。従っ
て、2対が隣接する場合は、撚り角度差θを大きく、撚
りピッチPを小さくすると(図2参照)NEXTが改善
されることが分かる。また〔撚り角度差/撚り角度積〕
値が0.00043を超えるとNEXTマージンがプラ
スになり、このことから2対が隣接する場合は、2対の
撚り角度θa、θb がA式を満足すればCat.6規格
値を上回るNEXTが得られることを見いだした。
る場合に分けて、前記最小マージンと各2対の〔撚り角
度差/撚り角度積〕値とをグラフにプロットした。2対
が隣接する場合の最小マージンと〔撚り角度差/撚り角
度積〕値の関係は図4、5に示すとおりで、0.3〜2
50MHzに渡って、〔撚り角度差/撚り角度積〕値が
大きいほどNEXTマージンが大きくなっている。従っ
て、2対が隣接する場合は、撚り角度差θを大きく、撚
りピッチPを小さくすると(図2参照)NEXTが改善
されることが分かる。また〔撚り角度差/撚り角度積〕
値が0.00043を超えるとNEXTマージンがプラ
スになり、このことから2対が隣接する場合は、2対の
撚り角度θa、θb がA式を満足すればCat.6規格
値を上回るNEXTが得られることを見いだした。
【0017】2対が対角に位置する場合の最小マージン
と〔撚り角度差/撚り角度積〕値の関係を図6、7に示
す。図6から、0.3〜100MHzの低周波数領域で
は、〔撚り角度差/撚り角度積〕値が大きいほど最小マ
ージンは大きくなり、〔撚り角度差/撚り角度積〕値が
0.00061を超えるとNEXTマージンがプラスに
なることが分かる。また、図7から、100超〜250
MHzの高周波数領域では、〔撚り角度差/撚り角度
積〕値が0.00061を超えると最小マージンはプラ
スになるが、0.0018付近で再びマイナスになるこ
とが分かる。このことから2対が対角に位置する場合
は、2対の撚り角度θc 、θd がB式を満足すればCa
t.6規格値を上回るNEXTが得られることを見いだ
した。
と〔撚り角度差/撚り角度積〕値の関係を図6、7に示
す。図6から、0.3〜100MHzの低周波数領域で
は、〔撚り角度差/撚り角度積〕値が大きいほど最小マ
ージンは大きくなり、〔撚り角度差/撚り角度積〕値が
0.00061を超えるとNEXTマージンがプラスに
なることが分かる。また、図7から、100超〜250
MHzの高周波数領域では、〔撚り角度差/撚り角度
積〕値が0.00061を超えると最小マージンはプラ
スになるが、0.0018付近で再びマイナスになるこ
とが分かる。このことから2対が対角に位置する場合
は、2対の撚り角度θc 、θd がB式を満足すればCa
t.6規格値を上回るNEXTが得られることを見いだ
した。
【0018】
【実施例】以下に、本発明を実施例により詳細に説明す
る。 (実施例1)図8に示すように、2本の絶縁電線4を撚
り合わせた、特性インピーダンスが約100Ωの対(T
1 、T2 、T3 、T4 )を4本集合撚りし、その周囲に
不織布5を抑え巻きし、その上をポリ塩化ビニール層6
で被覆して4対ケーブル1を作製した。4対(T1 、T
2 、T3 、T4 )の撚りピッチは、それぞれ9.0mm
(絶縁外径1.0mm)、10.4mm(絶縁外径1.
0mm)、21.0mm(絶縁外径0.96mm)、1
3.7mm(絶縁外径0.96mm)である。図8で、
各対T1 、T2 、T3 、T4 に記載した数値は撚りピッ
チである。また、図1と同一部位には同じ符号を付し
た。
る。 (実施例1)図8に示すように、2本の絶縁電線4を撚
り合わせた、特性インピーダンスが約100Ωの対(T
1 、T2 、T3 、T4 )を4本集合撚りし、その周囲に
不織布5を抑え巻きし、その上をポリ塩化ビニール層6
で被覆して4対ケーブル1を作製した。4対(T1 、T
2 、T3 、T4 )の撚りピッチは、それぞれ9.0mm
(絶縁外径1.0mm)、10.4mm(絶縁外径1.
0mm)、21.0mm(絶縁外径0.96mm)、1
3.7mm(絶縁外径0.96mm)である。図8で、
各対T1 、T2 、T3 、T4 に記載した数値は撚りピッ
チである。また、図1と同一部位には同じ符号を付し
た。
【0019】(実施例2)4対(T1 、T2 、T3 、T
4 )を図10のように配置した他は、実施例1と同じ方
法により4対ケーブル1を作製した。
4 )を図10のように配置した他は、実施例1と同じ方
法により4対ケーブル1を作製した。
【0020】(実施例3)図12に示すように、4対
(T1 、T2 、T3 、T4 )の中心に11000デニー
ルのppヤーン(シールド)を介在させて対間を広げた
他は、実施例1と同じ方法により4対ケーブル1を作製
した。
(T1 、T2 、T3 、T4 )の中心に11000デニー
ルのppヤーン(シールド)を介在させて対間を広げた
他は、実施例1と同じ方法により4対ケーブル1を作製
した。
【0021】(実施例4)図14に示すように、十字形
状物(シールド)を介在させて対間を広げた他は、実施
例1と同じ方法により4対ケーブル1を作製した。
状物(シールド)を介在させて対間を広げた他は、実施
例1と同じ方法により4対ケーブル1を作製した。
【0022】(実施例5)2本の絶縁電線を撚り合わせ
た、特性インピーダンスが約100Ωの対を4本集合撚
りして4対ケーブルを作製した。4対(T5 、T6 、T
3 、T7 )の撚りピッチは、それぞれ8.2mm(絶縁
外径1.0mm)、10.0mm(絶縁外径1.0m
m)、21.0mm(絶縁外径0.96mm)、13.
0mm(絶縁外径0.96mm)であり、前記4対は図
16のように配置した。
た、特性インピーダンスが約100Ωの対を4本集合撚
りして4対ケーブルを作製した。4対(T5 、T6 、T
3 、T7 )の撚りピッチは、それぞれ8.2mm(絶縁
外径1.0mm)、10.0mm(絶縁外径1.0m
m)、21.0mm(絶縁外径0.96mm)、13.
0mm(絶縁外径0.96mm)であり、前記4対は図
16のように配置した。
【0023】(比較例1)4対(T1 、T2 、T3 、T
4 )を図18のように配置した他は、実施例1と同じ方
法により4対ケーブルを作製した。
4 )を図18のように配置した他は、実施例1と同じ方
法により4対ケーブルを作製した。
【0024】(比較例2)2本の絶縁電線を撚り合わせ
た、特性インピーダンスが約100Ωの対を4本集合撚
りして4対ケーブルを作製した。4対(T5 、T6 、T
8 、T9 )の撚りピッチPは、それぞれ8.2mm(絶
縁外径1.0mm)、10.0mm(絶縁外径1.0m
m)、14.7mm(絶縁外径0.94mm)、26.
1mm(絶縁外径0.94mm)であり、4対は図20
のように配置した。
た、特性インピーダンスが約100Ωの対を4本集合撚
りして4対ケーブルを作製した。4対(T5 、T6 、T
8 、T9 )の撚りピッチPは、それぞれ8.2mm(絶
縁外径1.0mm)、10.0mm(絶縁外径1.0m
m)、14.7mm(絶縁外径0.94mm)、26.
1mm(絶縁外径0.94mm)であり、4対は図20
のように配置した。
【0025】実施例1〜5および比較例1、2で製造し
た各々の4対ケーブルについて、NEXTを0.3〜2
50MHzの周波数領域に渡って測定し、Cat.6規
格値に対する評価を行った。
た各々の4対ケーブルについて、NEXTを0.3〜2
50MHzの周波数領域に渡って測定し、Cat.6規
格値に対する評価を行った。
【0026】得られた結果を表5に示す。表5には4対
ケーブルの構成の他、各対の撚り角度、〔撚り角度差/
撚り角度積〕値を併記した。またNEXTチャートの代
表例を図9、11、13、15、17、19、21にそ
れぞれ示した。各対の撚り角度はtanθ=撚りピッチ
長/(π×絶縁外径)の式から算出し、算出した角度か
ら〔撚り角度差/撚り角度積〕を求めた。
ケーブルの構成の他、各対の撚り角度、〔撚り角度差/
撚り角度積〕値を併記した。またNEXTチャートの代
表例を図9、11、13、15、17、19、21にそ
れぞれ示した。各対の撚り角度はtanθ=撚りピッチ
長/(π×絶縁外径)の式から算出し、算出した角度か
ら〔撚り角度差/撚り角度積〕を求めた。
【0027】
【表5】
【0028】表5より明らかなように、本発明例(実施
例1〜5)のケーブルは、いずれも、NEXTが、0.
3〜250MHzの周波数領域に渡って、Cat.6規
格値を上回った。これは、本発明のケーブルはいずれも
〔撚り角度差/撚り角度積〕値がA式およびB式を満足
しているためである。実施例3、4のケーブルは対間に
介在物を配したものであるが、これらは、介在物を配さ
ない以外は同じ構成の実施例1のケーブルに較べてNE
XTマージンが大きいことが、図13、15と、図9を
比較すると良く分かる。一方、比較例1、2のケーブル
は、図19、21に示したように、いずれも、高周波数
領域でNEXTマージンがマイナスになる部分がある。
これは、比較例1、2の4対ケーブルはいずれも〔撚り
角度差/撚り角度積〕値がB式を満足していないためで
ある。
例1〜5)のケーブルは、いずれも、NEXTが、0.
3〜250MHzの周波数領域に渡って、Cat.6規
格値を上回った。これは、本発明のケーブルはいずれも
〔撚り角度差/撚り角度積〕値がA式およびB式を満足
しているためである。実施例3、4のケーブルは対間に
介在物を配したものであるが、これらは、介在物を配さ
ない以外は同じ構成の実施例1のケーブルに較べてNE
XTマージンが大きいことが、図13、15と、図9を
比較すると良く分かる。一方、比較例1、2のケーブル
は、図19、21に示したように、いずれも、高周波数
領域でNEXTマージンがマイナスになる部分がある。
これは、比較例1、2の4対ケーブルはいずれも〔撚り
角度差/撚り角度積〕値がB式を満足していないためで
ある。
【0029】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の通信ケー
ブル(4対ケーブル)は、隣接する2対の撚り角度をそ
れぞれθa 、θb (θb >θa)としたとき、前記θa
、θbが下記A式を満足し、且つ対角に位置する2対の
撚り角度をそれぞれθc 、θd(θd >θc )としたと
き、前記θc 、θd が下記B式を満足するので、0.3
〜250MHzの広い周波数領域に渡ってNEXTが改
善されてCat.6規格値を上回る。依って、今後の超
高速データ通信に充分対応することができる。 A式 (θb −θa )/(θb ×θa )>0.0004
3 B式 0.00175>(θd −θc )/(θd ×θc
)>0.00064又は(θd −θc )/(θd ×θc
)>0.00182
ブル(4対ケーブル)は、隣接する2対の撚り角度をそ
れぞれθa 、θb (θb >θa)としたとき、前記θa
、θbが下記A式を満足し、且つ対角に位置する2対の
撚り角度をそれぞれθc 、θd(θd >θc )としたと
き、前記θc 、θd が下記B式を満足するので、0.3
〜250MHzの広い周波数領域に渡ってNEXTが改
善されてCat.6規格値を上回る。依って、今後の超
高速データ通信に充分対応することができる。 A式 (θb −θa )/(θb ×θa )>0.0004
3 B式 0.00175>(θd −θc )/(θd ×θc
)>0.00064又は(θd −θc )/(θd ×θc
)>0.00182
【図1】本発明に係わる通信ケーブルの実施形態を示す
横断面図である。
横断面図である。
【図2】対の撚り角度θと撚りピッチ長Pの説明図であ
る。
る。
【図3】NEXTチャートの説明図である。
【図4】隣接する対におけるNEXTマージンと〔撚り
角度差/撚り角度積〕との関係を示す図である(0.3
〜100MHz)。
角度差/撚り角度積〕との関係を示す図である(0.3
〜100MHz)。
【図5】隣接する対におけるNEXTマージンと〔撚り
角度差/撚り角度積〕との関係を示す図である(100
超〜250MHz)。
角度差/撚り角度積〕との関係を示す図である(100
超〜250MHz)。
【図6】対角に位置する対におけるNEXTマージンと
〔撚り角度差/撚り角度積〕との関係を示す図である
(0.3〜100MHz)。
〔撚り角度差/撚り角度積〕との関係を示す図である
(0.3〜100MHz)。
【図7】対角に位置する対におけるNEXTマージンと
〔撚り角度差/撚り角度積〕との関係を示す図である
(100超〜250MHz)。
〔撚り角度差/撚り角度積〕との関係を示す図である
(100超〜250MHz)。
【図8】実施例1で用いたケーブルの横断面図である。
【図9】実施例1で用いたケーブルのNEXTチャート
である。
である。
【図10】実施例2で用いたケーブルの横断面図であ
る。
る。
【図11】実施例2で用いたケーブルのNEXTチャー
トである。
トである。
【図12】実施例3で用いたケーブルの横断面図であ
る。
る。
【図13】実施例3で用いたケーブルのNEXTチャー
トである。
トである。
【図14】実施例4で用いたケーブルの横断面図であ
る。
る。
【図15】実施例4で用いたケーブルのNEXTチャー
トである。
トである。
【図16】実施例5で用いたケーブルの横断面図であ
る。
る。
【図17】実施例5で用いたケーブルのNEXTチャー
トである。
トである。
【図18】比較例1で用いたケーブルの横断面図であ
る。
る。
【図19】比較例1で用いたケーブルのNEXTチャー
トである。
トである。
【図20】比較例2で用いたケーブルの横断面図であ
る。
る。
【図21】比較例2で用いたケーブルのNEXTチャー
トである。
トである。
1 通信(4対)ケーブル 2 軟銅線(導体) 3 ポリエチレン層(絶縁層) 4 絶縁電線 5 不織布 6 ポリ塩化ビニール層(外部シース) 7 ヤーン 8 十字状物 T1 〜T9 対
Claims (1)
- 【請求項1】 2本の絶縁電線を撚り合わせてなる対を
4対(T1 、T2 、T3 、T4 )集合撚りした通信ケー
ブルにおいて、前記4対のうち隣接する2対(T1 とT
2 、T2 とT3 、T3 とT4 、T4 とT1 の組合せ) の
撚り角度をそれぞれθa 、θb (θb >θa)としたと
き、前記θa 、θb が下記A式を満足し、且つ前記4対
のうち対角に位置する2対(T1 とT3 、T2 とT4 の
組合せ) の撚り角度をそれぞれθc 、θd (θd >θc
)としたとき、前記θc 、θdが下記B式を満足するこ
とを特徴とする通信ケーブル。 A式 (θb −θa )/(θb ×θa )>0.0004
3 B式 0.00175>(θd −θc )/(θd ×θc
)>0.00064又は(θd −θc )/(θd ×θc
)>0.00182
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33627499A JP2001155559A (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | 通信ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33627499A JP2001155559A (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | 通信ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001155559A true JP2001155559A (ja) | 2001-06-08 |
Family
ID=18297424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33627499A Pending JP2001155559A (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | 通信ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001155559A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005073207A (ja) * | 2003-08-28 | 2005-03-17 | Central Japan Railway Co | 通信線路およびその敷設方法 |
WO2009096582A1 (ja) * | 2008-01-31 | 2009-08-06 | Ibiden Co., Ltd. | 配線、及び、複合配線 |
JP2014002837A (ja) * | 2012-06-15 | 2014-01-09 | Tsushin Kogyo Kk | 通信ケーブル、パッチコード及び信号伝送路 |
JP2020087681A (ja) * | 2018-11-22 | 2020-06-04 | 日立金属株式会社 | 可動部用ケーブル |
-
1999
- 1999-11-26 JP JP33627499A patent/JP2001155559A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005073207A (ja) * | 2003-08-28 | 2005-03-17 | Central Japan Railway Co | 通信線路およびその敷設方法 |
WO2009096582A1 (ja) * | 2008-01-31 | 2009-08-06 | Ibiden Co., Ltd. | 配線、及び、複合配線 |
JP2009181855A (ja) * | 2008-01-31 | 2009-08-13 | Ibiden Co Ltd | 配線 |
JP2014002837A (ja) * | 2012-06-15 | 2014-01-09 | Tsushin Kogyo Kk | 通信ケーブル、パッチコード及び信号伝送路 |
JP2020087681A (ja) * | 2018-11-22 | 2020-06-04 | 日立金属株式会社 | 可動部用ケーブル |
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