JP2851074B2 - 多導体送電線路 - Google Patents

多導体送電線路

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JP2851074B2
JP2851074B2 JP1251746A JP25174689A JP2851074B2 JP 2851074 B2 JP2851074 B2 JP 2851074B2 JP 1251746 A JP1251746 A JP 1251746A JP 25174689 A JP25174689 A JP 25174689A JP 2851074 B2 JP2851074 B2 JP 2851074B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、降雨時におけるコロナ騒音の発生を防止し
た多導体送電線路に関するものである。
〔従来技術とその課題〕
多導体送電線路において、降雨時におけるコロナ騒音
の発生を防止するには、複数条の導体のうち大地側2条
の導体の略中央部下方に添線を添架することが有効であ
る(特公昭63−64128号公報、特公昭63−64129号公
報)。
この方法は、実線路に適用されて大きな効果をあげて
いるが、その後の研究により次のような問題のあること
が明らかになった。
(1)添線を設けると導体の条数がふえるため風騒音が
大きくなる。
(2)添線の位置により騒音特性が変化する。
(3)懸垂鉄塔部における添線の支持方法が未解決であ
った。
〔課題の解決手段とその作用〕
本発明は、上記のような課題のうち(2)の課題を解
決するため、複数条の導体と、その複数条の導体のうち
大地側2条の導体の略中央部下方に添架した添線とから
なる多導体送電線路において、上記添線が大地側2条の
導体の下方50cm以内に位置することを特徴とするもので
ある。
このようにすると、コロナが発生し難くなり、コロナ
騒音を防止する上で効果的である。
なお前記(1)の課題を解決するには、複数条の導体
と、その複数条の導体のうち大地側2条の導体の略中央
部下方に添架した添線とからなる多導体送電線路におい
て、上記添線を断面非円形の低風騒音電線で構成するこ
とが好ましい。
このようにすると少なくとも添線からは風騒音が発生
しにくくなり、添線を添架したことによる風騒音の増加
を抑えることができる。
また前記(3)の課題を解決するには、複数条の導体
と、その複数条の導体のうち大地側2条の導体の略中央
部下方に添架した添線とからなる多導体送電線路におい
て、懸垂鉄塔部では添線が、大地側2条の導体を吊下す
る懸垂ヨークの略中央部に可動的に吊り下げられた懸垂
クランプによって支持されている構成とすることが好ま
しい。
従来は添線を懸垂鉄塔部で支持していなかったが、こ
のように懸垂鉄塔部で添線を支持すると、添線のたるみ
が小さくなり、コロナ騒音をより確実に防止できるよう
になる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
図−1および図−2は多導体送電線路の耐張部を示し
ている。11A〜11Dは正方形に配置されて多導体送電線の
1相を構成する各導体で、ここでは上2本11A、11Bを空
側導体、下2本11C、11Dを大地側導体という。12は降雨
時のコロナ騒音特性改善のため大地側導体11C、11Dの略
中央部下方に添架された添線である。
添線12の端部は、圧縮クランプ14に圧着され、連結具
15、絶縁碍子16を介して4導体引留ヨーク17の空側導体
11A、11Bと大地側導体11C、11Dの中間位置に引留られて
いる。
また添線12は5〜30m間隔でスペース18により大地側
導体11C、11Dに添架されている。このスペーサ18は図−
5に示すようにフレーム19の両端に大地側導体11C、11D
を把持する一対のボルトレスクランプ21を有し、フレー
ム19の中央部下方に添線12を把持するボルトレスクラン
プ22を有する3導体タイプのものである。
次に添線12の位置についての検討結果を説明する。大
地側導体11C、11Dの中央部から添線12までの垂直距離L
(図−5参照)はコロナ騒音の発生度合に関係があるこ
とが分かった。一例として、810mm2耐熱ACSR4導体、500
mm正方形配列、最大電位傾度(Gmax)13kV/cmで、添線
として980mm2硬アルミ撚線を用い、添線の位置L(大地
側導体11C、11Dの中央部を0、それより上方が+、下方
が−)を変化させたときの、添線、大地側導体、空側導
体の各表面における電位傾度は図−6のように変化す
る。すなわち、添線の位置Lを+20cmから−60cmまで変
えていくと、大地側導体および空側導体の電位傾度は添
線12が下にいくほど低下するが、添線12の電位傾度は増
加する傾向がある。これより、添線と大地側導体の電位
傾度曲線が交差する点(図−6で電位傾度が約10.5kV/c
m)が最良の位置となり、添線は大地側導体の下方20cm
程度の所に位置させればよいことが分かる。
また図−6のグラフによれば、添線は、大地側2条の
導体の中央部下方50cm以内に位置させれば添線の電位傾
度がGmaxを超えることがなく、コロナ騒音の防止に効果
があることが分かる。
なお添線の位置は、スペーサの取付け間隔、スペーサ
の添線把持クランプの上下方向の位置および添線の張力
を加減することにより調整可能である。
次に前記(1)の課題の解決手段について説明する。
添線12は線路近くの住民等からの苦情対策として設けら
れるのが普通であるから、これを添架した区間が風を受
けやすい所である場合には、導体条数が増えた分だけカ
ルマン渦に基づく風騒音が大きくなり、風騒音による被
害が問題となる可能性がある。その対策の一つとして添
線12に3〜8mmφのスパイラスロッドを巻き付けること
が考えられるが、スパイラルロッドは巻きつけ作業が面
倒な上、風圧や添線のたるみを増加させる原因となるの
で好ましくない。
そこで添線12として図−3または図−4に示すような
断面非円形の低風騒音電線を用いるのである。これらの
低風騒音電線は一部の最外層素線のサイズを大きくして
外周面に突条13を形成したものである。これらの電線は
断面が非円形であるため安定なカルマン渦ができ難く、
風騒音の防止に効果がある。この種の電線はその内層素
線を疎にして外径増大と軽量化をねらった。いわゆるエ
キスパンド導体とすることが容易であり、添線として好
適である。
次に前記(3)の課題を解決するための、懸垂鉄塔部
における添線の支持構造を図−7を参照して説明する。
図−7において、23は懸垂碍子、24は上部懸垂ヨーク、
25A、25Bは空側導体11A、11Bを支持する懸垂クランプ、
26は下部懸垂ヨーク、25C、25Dは大地側導体11C、11Dを
支持する懸垂クランプ、27は添線12を支持する懸垂クラ
ンプ、28は添線用の懸垂クランプ27を下部懸垂ヨーク26
の中央部に可動的に取り付ける連結金具である。
このように懸垂鉄塔部では、添線12も他の導体11A〜1
1Dと同様、懸垂ヨーク26に可動的に吊り下げられた懸垂
クランプ27によって支持しておくことが、添線12の位置
を所定の範囲内に規制し、コロナの発生を防止するとい
う点で好ましい。
なお大地側導体11C、11Dに対する添線12の位置は前述
のとおりにすることが好ましいが、場合によっては添線
12を大地側導体11C、11Dと同程度の位置まで引き上げる
ことも可能である。
次に図−8ないし図−10は本発明の他の実施例を示
す。この多導体送電線路は、大地側導体11C、11Dの略中
央部下方に2条の添線12A、12Bを添架したものである。
このためスペーサ18としてはフレーム19の下方に2個の
添線把持クランプ22A、22Bを有するものを使用してい
る。その他の構成は前述の実施例と同じである。なお29
は4導体用のスペーサである。
このように添線を2条にすると、4導体のうちの大地
側2導体の電位傾度が添線1条の場合よりさらに緩和さ
れ、コロナ騒音防止効果をさらに向上させることができ
る。この場合は添線の太さを4導体を構成する個々の導
体より細くすることが可能である。また風騒音や着雪等
に対して、2条の添線のうち一方の撚り方向を逆にした
り、添線の太さを変えたりすることによって対処するこ
ともできる。
なお以上の実施例では、添線はアルミ撚線などの電気
的良導体からなるものとして説明したが、添線のたるみ
等の関係から騒音防止特性の向上に必要な垂直距離Lの
確保が困難な場合には、アルミニウムより軽く、鉄より
強度の大きいカーボンファイバー又は金属被覆カーボン
ファイバーを撚り合わせた半導電性の添線を用いること
ができる。このようにすればスペーサの添線把持クラン
プに半導電性の介在物を用いることなく、添線を安定、
強固に把持することもでき、好都合である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、添線を、大地側
2条の導体の下方50cm以内に位置させることにより、よ
り確実にコロナ騒音を防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
図−1および図−2は添線付き多導体送電線路の引留部
の平面図および側面図、図−3は同送電線路に好適な添
線の一例を示す断面図、図−4は同じく添線の他の例を
示す断面図、図−5は同じくスペーサの一例を示す正面
図、図−6は本発明の実施例を説明するための、添線の
位置と各導体および添線表面の電位傾度との関係を示す
グラフ、図−7は添線付き多導体送電線路に好適な懸垂
部を示す正面図、図−8ないし図10は本発明の他の実施
例に係る多導体送電線路を示す平面図、側面図、断面図
である。 11A、11B:空側導体 11C、11D:大地側導体 12、12A、12B:添線 18:スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−22713(JP,A) 特開 昭60−5718(JP,A) 特開 昭60−5719(JP,A) 特開 昭60−82009(JP,A) 特開 昭60−82010(JP,A) 実開 昭61−84628(JP,U) 実開 昭62−145228(JP,U) 実開 昭60−67607(JP,U) 実開 昭53−81896(JP,U) 実開 昭61−185223(JP,U) 特公 昭63−64128(JP,B2) 特公 昭63−64129(JP,B2) 特公 平5−84610(JP,B2) 電気学会発行「新版電気ハンドブッ ク」第1122〜1123頁「1.8コロナ」 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 7/14 B H02G 7/12 M H02G 7/02 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数条の導体と、その複数条の導体のうち
    大地側2条の導体の略中央部下方に添架した添線とから
    なる多導体送電線路において、上記添線が大地側2条の
    導体の下方50cm以内に位置することを特徴とする多導体
    送電線路。
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